被害想定や防災対策の具体的検証例

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平常時の防災活動 家庭内対策 指導ポイント 家屋の耐震診断と補強 家具などの転倒 落下防止と避難経路の確保 市町においては耐 家具の転倒による被害を防ぐ 震診断や耐震補強の ため タンス 食器棚などの家 補助を行っていま 具は 動かないようあらかじめ す 固定しておきましょう 冷蔵庫 などキャスター

H25 港南区区民意識調査

【東日本大震災発生から7年】「災害への備えに関する調査」結果 ~あなたのご家庭の備えを点検しませんか~_損保ジャパン日本興亜

南海トラフ地震発生時の不安 南海トラフ地震が発生した場合 不安や危険に思うことは何ですか?( は 3 つまで ) 66.7% の人が 自宅の倒壊や損壊 49.2% の人が 家族等の安否やその確認手段 と答えています 自宅の

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(3) 事前対策リスト ( 自助 ) 家の中の安全 避難救護 水や食料 避難生活用品 家具が転倒しないように固定する 耐震診断 耐震補強をする 寝室には家具を置かないか 寝床に向かって転倒しないようにする 玄関などの出入り口までは物を置かずに避難できるようにする ベランダの避難用の隔壁 避難ハッチ周

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() 港南区の防災 箇条 港南区の防災 箇条は平成 年に定められましたが 初めて言葉を聞いた が% と最も多く 認知度は低くなっています 内容を知っており 箇条をもとに災害時の備えを実施している は% にとどまっています [ 性年代別防災五箇条認知度 ] 高齢者の方が認知度が高くなる傾向にあり 男女

(3) 事前対策リスト ( 自助 ) 家の中の安全 避難救護 水や食料 避難生活用品 家具が転倒しないように固定する 耐震診断 耐震補強をする 寝室には家具を置かないか 寝床に向かって転倒しないようにする 玄関などの出入り口までは物を置かずに避難できるようにする ベランダの避難用の隔壁 避難ハッチ周

(3) 事前対策リスト ( 自助 ) 家の中の安全 避難救護 水や食料 避難生活用品 家具が転倒しないように固定する 耐震診断 耐震補強をする 寝室には家具を置かないか 寝床に向かって転倒しないようにする 玄関などの出入り口までは物を置かずに避難できるようにする ベランダの避難用の隔壁 避難ハッチ周

【東日本大震災発生から8年】「災害への備えに関するアンケート」結果_損保ジャパン日本興亜

4 回答者属性 (1) 性別 人数割合 (%) 男性 女性 49.4% 0.4% 男性 5 女性 % 2 0.4% (2) 年代別 人数割合 (%) 20 代 % 30 代 % 40 代 % 50 代 % 60~6

首都圏で大地震が起きると 建物 が 倒 れ ま す! 揺れで建物が倒れます 窓ガラスが割れ 道路に飛び散ります 火災があちこちで起きます 特に木造の建物が集まっている 火災 が 起 き ま す! 地域では 大規模な火災が起きる場合があります 道路 が 通れ な く な り ま す! 建物が倒れて道路

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Q. 断層帯の発生確率をおしえてください A. 地震調査委員会が発表した 立川断層帯の長期評価について ( 平成 15 年 8 月 7 日 ) によりますと 下記のような発生確率がでています 今後 30 年以内の地震発生確率 : 0.5%~2%( 1, 2) 今後 50 年以内の地震発生確率 : 0

台谷町内会 自主防災組織 防災マニュアル

平成 28 年度 県民 Webアンケート 第 6 回自主防災の取り組みについて 実施期間 2016/9/15~2016/9/21 アンケート会員数 224 人回収数 191 件 ( 回収率 85.3%) 近年 全国各地で自然災害が多発しており 奈良県でもいつ大きな災害に見舞われるかわかりません 災害

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4 災害時における他機関 他施設との協定の締結状況災害時に他機関 他施設との協定を結んでいる施設は 97 施設で 1 か所と締結している施設が多くありました 締結先は 地元自治会 町内会 病院 近隣施設 社会福祉施設 物流会社 福祉ネットワーク 市町村等でした 図 2 災害時における他機関 他施設と

(溶け込み)大阪事務所BCP【実施要領】

1 防災に関する意識 (1) 災害被害の具体的イメージ ( 複数回答, 上位 4 項目 ) 平成 25 年 12 月 地震 80.4% 竜巻, 突風, 台風など風による災害 48.1% 河川の氾濫 19.6% 津波 17.8% ( 複数回答 )

東京事務所版 BCP 実施要領目次応急頁 < 第 1グループ> 直ちに実施する業務 1 事務所における死傷者の救護や搬送 応急救護を行う一時的な救護スペースの設置 運営 備蓄の設置 医療機関への搬送 1 2 事務所に緊急避難してきた県民や旅行者等への対応 避難 一次避難スペースの運営 指定避難所への

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港区マンション震災対策ハンドブック

室田自治会防災活動マニュアル 室田自治会自主防災組織 このページ左下に隠れている ( ) 矢印をクリックして次頁にお進みください (1 ページ ~ 9 ページ ) - 1 -

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備える 災害に備えて今やるべきこと 住宅の耐震化 昭和 56 年 5 月以前の木造住宅にお住まいの方は まずは無料耐震診断を受診してください 無料 耐震診断 耐震診断 とは 住宅の地震に対する強さを判定することで その強さを点数 (0~ 1.5) で示します 1.0 以上になると 倒壊するおそれが少

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本書の目的介護保険サービス事業所は, 高齢者の方が多く利用しており, 災害発生時には避難等の援助が必要となるため, 事業者は, 災害発生時に迅速かつ適切な行動をとれるように備えておく必要があります 本書は, 介護保険サービス事業所が災害対応マニュアルを作成する際に特に留意する点についてまとめています

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( 社会福祉施設用作成例 ) (4) 施設管理者は, 緊急時連絡網により職員に連絡を取りましょう (5) 施設管理者は, 入所者の人数や, 避難に必要な車両や資機材等を確認し, 人員の派遣等が必要な場合は, 市 ( 町 ) 災害対策本部に要請してください (6) 避難先で使用する物資, 資機材等を準

アンケート調査の概要 目的東南海 南海地震発生時の業務継続について 四国内の各市町村における取り組み状況や課題等を把握し 今後の地域防災力の強化に資することを目的としてアンケート調査を実施 実施時期平成 21 年 11 月 回答数 徳島県 24 市町村 香川県 17 市町 愛媛県 20 市町 高知県

我が家の家庭内 DIG 地震が発生した時の 我が家 を想像してみましょう 1 家族等の命 ( 最優先 ) 我が家の耐震性は? 家庭内で倒れてくる物はないか? 津波や山がけ崩れの危険性は? 災害イメージ ( 東京経済大学吉井教授の設問資料を変形 ) 自宅建物の倒壊 ( ぺしゃんこ 傾く ) 下敷き 死

マンション特有の被害や危険性とは?

対応すべき行動_0921

調査概要 調査目的本調査は 今後の本市の防災施策の策定を進める上での基礎資料データの取得 震災後の自助 共助の取り組みの実態の把握を行い その結果を分析し 今後の防災施策に反映させることを目的とするものである また平成 22 年度の調査結果との比較を行い 東日本大震災前後での市民の災害 防災に関する

帰宅支援ハンドブック

⑥調査結果(防災・減災)

( 県の責務 ) 第三条県は 地震防災に関する総合的な施策を策定し 及びこれを実施する責務を有する 2 県は 市町村 自主防災組織その他防災関係機関等と連携して 地震防災対策を推進しなければならない 3 県は 地震に関する調査及び研究を行い その成果を県民 事業者及び市町村に公表するとともに 地震防

地震と地震保険に関するアンケート調査結果について

自主防災組織をつくろう

施行社会福祉施設等における非常災害対策計画の点検・見直しガイドラインページ入り.docx

項目名:○○○○について

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平成 30 年度第 9 回ネット モニターアンケート防災意識及び大規模地震発生時の行動について アンケートの趣旨名古屋市は 今後発生が危惧されている南海トラフ巨大地震などの大災害に備え 平成 27 年度 新たに防災危機管理局を設立し 市全体の防災対策を総合的かつ計画的に推進していくとともに 地域防災

5 緊急連絡網を作成しておくこと ( 不在者があった場合にはスキップ ( 飛び越し ) し FAXあるいは後刻再度電話により連絡内容を伝達する ) 6 通常時の防災活動に利用できること マニュアルは適宜見直しをし 常時役立つものとしておくことが必要です 災害対策本部設置について ( 印は別紙参照 )

はじめに 近年は 日本各地で地震が起こり 台風 土砂災害で毎年のように被害がでています いざという時に被害に合わないためには 日ごろから備えておくことが大切です 個人 家庭でできる備え 隣近所や自主防災会でできる備えを 関市自主防災会防災訓練メニュー としてまとめました 定期的に個人 家庭の備えを確

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Q4. ミサイルは発射から何分位で日本に飛んでくるのでしょうか A4. 北朝鮮から弾道ミサイルが発射され 日本に飛来する場合 極めて短時間で日本に飛来することが予想されます 例えば 本年 2 月 7 日に北朝鮮西岸の東倉里 ( トンチャンリ ) 付近から発射された弾道ミサイルは 約 10 分後に 発


2 被害量と対策効果 < 死者 負傷者 > 過去の地震を考慮した最大クラス あらゆる可能性を考慮した最大クラス 対策前 対策後 対策前 対策後 死者数約 1,400 人約 100 人約 6,700 人約 1,500 人 重傷者数約 600 人約 400 人約 3,000 人約 1,400 人 軽傷者

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はじめに 高知県民にとって避けることのできない南海地震は 今後 30 年以内に 60% 程度 ( 地震調査研究推進本部 平成 25 年 1 月現在 ) の高い確率で発生することが懸念されており 激しいゆれによる被害のほか 直後に襲ってくる津波により大きな被害が発生することが予想されています 安芸市に

PowerPoint プレゼンテーション

平成30年度静岡県総合防災訓練 実施計画

ことを呼びかけます Q4. ミサイルが落下する可能性がある との情報伝達があった場合は どうすれば良いのでしょうか A4. 屋外にいる場合 近くの建物 ( できれば頑丈な建物 ) の中又は地下に避難してください 近くに適当な建物等がない場合は 物陰に身を隠すか地面に伏せ頭部を守ってください 屋内にい

1 東日本大震災での多くの被害が発生!! 平成 23 年 2011 年 3 月 11 日に発生した東日本大震災は 三陸沖を震源としたマグニ チュード 9.0 仙台市内での最大震度 6 強 宮城野区 という巨大な地震でした 東部沿岸地域では 推定 7.1m 仙台港 もの津波により 家屋の浸水やライフラ

夜久野ふれあいプラザ施設概要 保有施設 バリアフリー トイレ男女共用 - 毛布 テレビ ラジオ FAX スロープ 防災無線 - ブルーシート 12 タオル 300 枚 バスタオル 50 枚 懐中電灯 1 乾電池 ( 単一型 ) 6 カセットコンロ 2020 年 8 月 1 台 ダンボール間仕切りセッ

第 1 章実施計画の適用について 1. 実施計画の位置づけ (1) この 南海トラフ地震における具体的な応急対策活動に関する計画 に基づく宮崎県実施計画 ( 以下 実施計画 という ) は 南海トラフ地震に係る地震防災対策の推進に関する特別措置法 ( 平成 14 年法律第 92 号 以下 特措法 と

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3 熊野地区 被災 共助 第 3 回ワークショップの議論をもとに わが地区における地震による時系列での と それへの 共助 をまとめました 1 建物倒壊 注 1 の は活動内容を示し は活動準備を示す 老朽木造住宅面的被害木造密集市街地激しい揺れブロック塀 電柱の倒壊建物倒壊家具の転倒ガラスの飛散生

-災害に備えて-

地震や防災に関する情報の取得源はテレビが最も多い 地震や防災に関する知識をどこで得ているかをたずねたところ テレビ と回答をする方が 66.6% と多数を占め の イ ンターネット (45.3%) 新聞 (30.7%) といった回答を大きく引き離した結果となりました テレビは昨年 一昨年に続き最も多

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その時点で改めて ミサイルが落下する可能性がある旨を伝達し 直ちに避難することを呼びかけます Q4. ミサイルが落下する可能性がある との情報伝達があった場合は どうすれば良いのでしょうか A4. 屋外にいる場合 近くの建物 ( できれば頑丈な建物 ) の中又は地下に避難してください 近くに適当な建

目次 はじめに P3 1 災害 緊急の範囲 P3 2 時間と場所を考慮した対応の必要性 P3 3 時間ごとの対応 P4 4 場所ごとの対応 P5 5 デジタルサイネージの提供コンテンツ P6 6 緊急時を意識したデジタルサイネージシステム P6 7 情報の切替 復帰の条件 P7 8 緊急運用体制 P

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<ハード対策の実態 > また ハード対策についてみると 防災設備として必要性が高いとされている非常用電源 電話不通時の代替通信機能 燃料備蓄が整備されている 道の駅 は 宮城など3 県内 57 駅のうち それぞれ45.6%(26 駅 ) 22.8%(13 駅 ) 17.5%(10 駅 ) といずれも

5 防災行動マニュアルの作成 自主防災会の防災行動マニュアルを具体的に作成していきましょう 次に掲げる項目について検討し, 実施する項目の にチェックをしていきます また, 災害図上訓練で検討した結果, 課題となった事項や実施すべき事項などで, 記載されていない項目があれば追記していきましょう Ⅰ


平 成 25 年 度

5 防災の日を知っている方は約 8 割 防災の日については知っている 聞いたことがあると答えた方が 8 割以上を占めました 9 月 1 日が防災の日 であることまでご存知の方は全体のうち 57.5% でした (Q10 参照 ) アンケート概要 アンケートタイトル地震防災に関するアンケート リサーチ実

上川口小学校 保有施設 バリアフリー 種別有無品目数量 トイレ男女共用 毛布 9 入浴シャワー設備 ガス器具 水利 避難所環境整備 男女分離 多目的 施設概要 ブルーシート 99 枚 タオル 30 シャワー 校舎にありバスタオル 5 浴槽 プロパン カセットコンロ 懐中電灯 1 校舎にあり乾電池 (

5 安全 減災措置 建物建物は地震対策はなされていますか? 耐震補強 耐震 制震 免震設備状況 ( リスト ) 耐震 安全性診断 ( 発災前 ) 耐震 安全性診断を受けていますか? 施行証明書 実施状況 ( リスト ) 応急危険度判定 ( 発災後 ) 転倒 転落の防止措置 6 本部への被害状況の報告

1 水害に対する認識 (1) 水害に対する認識 問 1 あなたの家は, 今後 10 年以内に台風や集中豪雨により, 洪水, 高潮, 土砂崩れなどによる水害の被害を受ける可能性があると思いますか この中から 1 つだけお答えください 平成 28 年 1 月 被害を受ける可能性があると思う( 小計 )

今治市地域防災計画とは 計画の目的 地域防災計画は 災害対策基本法第 42 条の規定に基づき 今治市防災会議が作成する計画であって 今治市に係わる災害に対して 市 県 防災関係機関が 市民の協力のもとに 災害対策を実施することにより 市民の生命 身体及び財産を災害から守ることを目的として定めています

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地震被害予測システムにより建物被災度を予測 また 携帯電話と地図を利用した 被害情報集約システム では GPS 機能と地理情報システムとの連係により 現在位置周辺にある同社施工済物件を検索し 物件や周辺の被害状況を文字 静止画 動画を添付して報告することができる これら被害情報を地理情報システムに集

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北栄町耐震改修促進計画の目的等 目的 本計画は 町民生活に重大な影響を及ぼす恐れのある地震被害から 町民の生命 財産を保護するとともに 地震による被害を軽減し 社会秩序の維持と公共の福祉に資するため 建築物の計画的な耐震化を促進することを目的とします 計画の実施期間 本計画の実施期間は 国及び県の実

防災についてのアンケート結果報告

(2) 日本の領土 領海の上空を通過した場合 旧 1 ミサイル発射情報 避難の呼びかけ 新 ミサイル発射情報 ミサイル発射情報 先程 北朝鮮からミサイルが発射された模様です 続報が入り次第お知らせします ミサイル発射 ミサイル発射 北朝鮮からミサイルが発射された模様です 頑丈な建物や地下に避難して下

目 次 ページ はじめに 1 地区防災計画制度について 1 防災計画の全体像 地区防災計画制度の全体イメージ 2 地区防災計画とは 2 3 本冊子 手引き の活用方法 2 手引きの構成 手引きの活用イメージ 地区防災計画 作成の手引き 1 制度の背景 3 (1) 作成の目的 (2) 自助 共助の重要

Microsoft Word - ★★災害対策マニュアル(教団本部 案).docx

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( 時差退社計画の作成 ) ⑸ 管理権原者は 従業員等の徒歩による帰宅経路を把握し グループ毎の時差退社計画を作成しておく 時差退社計画表 別表 2のとおり 2 震災時の活動計画 1 家族等との安否確認の実施に関すること ( 家族との安否確認 ) (1) 従業員は 震災時に家族等の安否を確認し に報

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調査結果

U2. 北朝鮮のミサイルについて Q3. 北朝鮮によるミサイル発射の現状はどうなっているのか 北朝鮮は 過去に例を見ない頻度でミサイルを発射しており 平成 28 年 8 月以降 ミサイルが日本の排他的経済水域 (EEZ) 内に落下する事例も起こっています Q4. ミサイルは 発射から何分位で日本に飛

Transcription:

家庭内対策 ( 自助 ) チェックリスト 家庭内対策の具体的検証例 ( 家族編 ) 家庭で行う地震防災対策についてチェックしてみましょう チェック項目の中には 自分の家庭にとって関係のない内容のものもありますが 今後の防災対策の参考としてください チェック項目の解説や前提となっている資料 ( データ ) については お住まいの市町が発行している防災関係資料や静岡県地震防災センターのホームページに掲載されている防災関係資料などを参考にしてください 1 自宅所在地の被害想定等 < 自宅所在地の特性 > 地質や地理的条件を把握しているか 標高 ( 海抜 ) はどのくらいか 海岸からどのくらいの距離か 津波危険予想地域内か 山がけ崩れ危険予想地域内か < 自宅所在地の被害想定 > 想定される東海地震の震度はどのくらいか 想定される液状化現象の程度はどのくらいか 想定される津波の程度 ( 高さ 浸水深 時間 ) はどのくらいか 周辺における延焼火災の発生の可能性はどのくらいか < 家族が離れているときに地震があった場合の対応 > 各々の職場や学校等の所在地 ( 通勤 通学経路や周辺地域を含む ) の被害想定を認識しているか 各々がどのような行動をとるのか 日頃から家族で話し合っているか [ チェックできた項目数 ;11 項目中項目 ] < 解説 > 地震被害想定や地質などの情報は 静岡県地震防災センターホームページ 調べる の内 県第 3 次地震被害想定 (GIS) 及び ( 市町村別 ) で閲覧が可能です また 各地の海抜は 同 (GIS) または 国土地理院ホームページ 標高が分かるWEB 地図 で把握できます その他 お住まいの市町が発行している資料を参考にしてください なお 家庭内の危険箇所や防災対策を検討するためのイメージトレーニング 1

として 家庭内 DIG( ディグ ) があります DIGを活用して 家族で話合いをしてみましょう 家庭内 DIG についても 静岡県地震防災センターホームページを御参照ください 2 自宅の耐震化 家具類の固定 家財の落下 転倒対策など < 建物の耐震性と危険箇所の把握 > 自宅建物の耐震性は確保されているか ( 木造住宅の場合 建築は昭和 56 年以前か以後か ) ( 耐震性に不安がある場合は 耐震診断 耐震補強をする ) ブロック塀や門柱の転倒 倒壊対策をしているか 自宅が被災した時 家の中のどこを通って外に出るか決めているか 自宅や敷地の中における危険箇所を把握しているか < 家具類の固定 > 自宅にある家具 大型家電等 ( たんす 書棚 食器棚 鏡台 ピアノ 冷蔵庫など 以下 家具類 という ) を壁などに固定しているか 壁などに固定できない家具類の場合 天井との突っ張り棒を正しく施しているか 固定や突っ張り棒ができない家具類の場合 床との間に転倒防止板を敷いてあるか 居間や寝室に家具類を置かないようにしているか 家具類は元々建物に固定されている または 収納型になっているか 家具類はできる限り低い高さのものを配置しているか 家電 ( テレビ 電子レンジ パソコンなど ) の転倒 落下防止をしているか または 防振マットを敷いているか < 落下 飛散防止対策等 > 窓ガラスや鏡の飛散防止対策をしているか 電灯 ( シャンデリア ) や時計 神棚など 天井や部屋の高いところから物が落下しないようにしているか 食器棚から皿やグラスが飛び出してこないようにしているか 包丁やカセットコンロのガスボンベなどの管理はしっかりしているか < ペット対策 > ペット ( 大型動物や爬虫類 ) が逃げ出さないようにしているか [ チェックできた項目数 ;16 項目中項目 ] 2

< 解説 > 地震対策で最も重要な対策は建物の耐震化 ( 免震 制震を含む ) です 木造個人住宅の耐震化については 耐震診断や耐震補強工事などを対象とした補助制度 ( プロジェクトTOUKAI-0 ) がありますので お住まいの市町に御相談ください 家具類の転倒や落下により 自分や家族が死傷する危険性があります また 迅速な避難の障害にもなりますので 必ず固定するか 家具類のない空間を確保しましょう 耐震化と家具類の固定により 被災後も自宅で過ごせるよう ( 過酷な環境が予想される避難所で生活しなくても済むよう ) にしましょう ブロック塀等の転倒は 通行人に危害を与えるだけでなく 地域住民の迅速な避難や救助活動 物資の搬送などの大きな支障になります ブロック塀の耐震化 または生垣などへの改修を進めましょう 3 防災用品 生活用品の備蓄 応急救護 < 停電への備え > 停電に備えて非常電源 ( 乾電池 蓄電池 バッテリー 太陽光発電機 手動発電器など ) を用意しているか 停電に備えて非常用の明かり ( 懐中電灯など ) を用意しているか 懐中電灯の替え電球と乾電池をセットで用意しているか 枕元やその近くに非常用の明かりやスリッパを常備しているか 非常用電源に接続できる携帯電話の充電器等を用意しているか < 水 食料の備蓄 > 水は一人 3 リットル 3 日分以上を備蓄しているか ( 夏はできる限り多く備蓄 貯めておく 毎朝 ヤカンや鍋に水道水を貯めておくとよい ) 飲料水以外に生活用水を備蓄しているか または いざというときに確実に調達できるか 食料は 水や火による調理が不要の非常食を 家族 3 日分以上備蓄しているか ( 缶詰はプルトップタイプのものか 缶切を一緒に保管する ) 食料は 非常食 3 日分以外に 7 日分程度の備蓄や買い置きがあるか 乳幼児やアレルギーのある家族がいる場合 離乳食やアレルギーを考慮した食品を用意しているか < 生活必需品等の備蓄 > 都市ガスやプロパンガスが使用できない場合でも カセットコンロやバーべキューセットなど加熱 調理する装備や道具があるか ( ライターや燃料 着火剤などもあわせて用意しているか ) キャンプ道具などアウトドア用品を保有しているか 3

簡易トイレを用意しているか ブルーシート ガムテープ 軍手 マスクを用意しているか あると便利とされる生活用品 ( ラップ ウエットティッシュ ウエットティッシュタイプの消毒シート 汗とりシート 水の要らないシャンプー 紙おむつ 吸収シートなど ) や生理用品を備蓄しているか 緊急に避難する場合に備えた最小限の非常持ち出し品をまとめているか < 負傷や病気への備え > 常備薬 ( 生活習慣病予防薬 持病薬など ) を備蓄しているか いざというときにお薬手帳を活用できるようにしているか 負傷や骨折した場合に備えた応急救護用品 ( 消毒薬 三角巾 ガーゼ 包帯 ゴム手袋 副木 ビニール袋など ) を用意しているか 負傷や骨折した場合の応急手当の方法を知っているか 実践できるか 自力歩行できない人を搬送する担架などの装備 ( 物干し竿と毛布等を活用することも可 ) を用意しているか 最寄の救護病院や救護所の場所を承知しているか [ チェックできた項目数 ;22 項目中項目 ] < 解説 > 大規模地震の際には 電気 水道 ガスのライフラインが停止します 特に 停電は被災後の復旧に大きなダメージをもたらします 夜間に停電があった場合の照明の確保は切実です 的確な初動を確保する意味でも 夜間をはじめとする停電対策は日頃から十分に進めておく必要があります 水や食料については 最低 3 日分は各家庭で備蓄しておきましょう 被災直後は 企業の流通活動が止まり 生活必需品などの物が極端に不足します 全国からの救援物資が届くまで 自活できるように準備しておきましょう その他 日頃 何気なく使っているものが入手できなくなります 大規模地震の際に 自分の身の回りがどのような状況になるのかイメージして必要となるものを備蓄し いざというときに使えるようにしておきましょう 4 情報確認 電話不通時の家族の安否確認方法や集合場所を事前に決めているか 災害用伝言ダイヤル 171 や災害伝言板 災害用ブロードバンド伝言板の使用方法を知っているか パソコンや携帯電話 スマートフォンに 気象庁や市町等が発信する防災情報等の配信が受けられるようにしているか 4

停電でテレビが使用できないことを想定して ラジオや携帯用テレビなどを用意しているか 災害後に家を不在にする場合 黄色いハンカチなど周囲に無事であることを伝える用意ができているか デマ情報に惑わされない または 確実性のない憶測情報を安易に知人に伝言 ( メール ) しないよう意識しているか [ チェックできた項目数 ;6 項目中項目 ] < 解説 > 大規模地震の際には電話が使用できなくなります 家族が離れているときにどのように連絡を取り合い 安否確認をするのか 日頃から話し合っておくことが必要です 近年は 携帯電話機能の発達により 誰もが緊急情報を入手できるようになりました また 携帯電話はテレビに代わって文字 画像情報を得ることができる媒体としても有効です 停電時でもバッテリーが持続できるよう発電型充電器や乾電池式充電器を用意しておきましょう なお 携帯電話は懐中電灯代わりにもなりますので大変便利です 災害時には多くの人が精神的に不安定になり 情報に対する理解力や判断力が欠如する可能性があります デマ情報に惑わされないということだけでなく 安易に不確実な情報を発信しない または 知人などに伝言しないよう心がけておきましょう 5 火災対策 停電時にブレーカーを落としておくことを忘れていないか ( 通電時に火災が起こらないように点検することを覚えておく ) ガスコンロ 給湯器などの管理はしっかりしているか 住宅用火災警報機を設置しているか 火事が発生した際に対処できる消火器や消火剤 ( 使用期限を定期的に確認しておく ) を保有しているか 近所で火災が発生したことを想定して 最寄の消防水利の場所を承知しているか 貯水槽や貯水池 河川などの水をすくい上げるバケツ等を用意しているか または いざというときに調達できるか 延焼火災に備えて 最寄の集合場所 一次避難地 広域避難地の場所を承知しているか [ チェックできた項目数 ;7 項目中項目 ] 5

< 解説 > 大規模地震の際には火災に対する注意が必要です 阪神 淡路大震災では電気が復旧したときに火災が発生した例があります 停電中はブレーカーを落としておきましょう 万一 自宅や近隣で火災が発生した場合は できる限り迅速な消火活動が必要です 初期消火は数分間で対応しなければなりません 初期消火に備えた資機材の用意や自分自身の取るべき行動をイメージしておきましょう 初期消火ができない規模の火災に拡大し 延焼火災の危険性が生じた場合は 近隣住民の避難が必要となります 自ら率先して避難を呼びかけましょう 6 津波避難対策 山がけ崩れ避難対策 東海地震が予知された場合に事前に避難する避難地を承知しているか 突然地震が発生した場合に おおむね 5 分以内に避難できる場所や施設 ( 津波の場合は高台や避難ビル タワー ) があるか その施設を承知しているか 1 分以上続く大きな地震があった場合 津波警報や土砂災害情報などを待たずに 自ら避難行動を取れるよう意識しているか 非常持ち出し品をすぐ取り出して避難できるか 避難する際の避難先までのルート ( 経路 ) を決めているか ( 複数の避難ルートを想定しているか ) 津波の場合 最悪の事態を想定し 救命胴衣や津波シェルターなどを用意しているか 家族に災害時要援護者がいる場合 最寄の避難地 避難施設までの避難方法を考えているか [ チェックできた項目数 ;7 項目中項目 ] < 解説 > 東日本大震災以降 津波避難対策が大きな課題となっています 東海地震の場合 津波だけでなく山がけ崩れも懸念されています いずれの場合も 地震発生直後 できる限り早く安全な場所に避難する必要があります 日頃から 想定される津波や山がけ崩れの規模などを把握 認識するとともに 避難先や避難ルートを承知しておくことが重要です また いざというときには 自らが率先して避難することを心がけましょう 一人でも多く率先避難することで より多くの地域住民の避難行動が誘導されます 6

7 自主防災組織への参画 自主防災組織に加入し 何らかの活動に参画しているか 自主防災組織における自分の役割を認識しているか 地域で行う防災訓練に参加しているか ( できるだけ家族皆で参加し 各自ができることを確認する ) 地域防災に関する正しい知識をもつよう心がけているか 災害を具体的にイメージし 地域を意識した防災行動や避難行動を考えているか 日頃から 向こう 3 軒両隣で支えあい助け合う近所づきあいがあるか [ チェックできた項目数 ;6 項目中項目 ] < 解説 > 家庭内対策 ( 自助 ) はもとより 隣近所をはじめとする地域の防災対策が重要であることは言うまでもありません いざというときこそ 地域で支えあい 助け合うことが求められます 自助に取り組むと同時に 自主防災組織など地域防災活動にも積極的に参加しましょう 平成 24 年 10 月 編集 発行静岡県危機管理部危機情報課 420-8601 静岡市葵区追手町 9 番 6 号 TEL 054-221-2644 FAX 054-221-3252 7