Ⅰ.市場の総括 (1) 首都圏マンション市場 新規供給戸数 1,880 件 40,449 戸 前年比 9.9% 減 前年 (44,913 戸 ) を下回る 総販売戸数 40,060 戸 前年比 8.9% 減 新規物件の平均初月販売率 74.5% 前年 (75.1%) より0.6ポイントダウン 新規物

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Ⅰ.市場の総括 (1) 首都圏マンション市場 新規供給 数 2,260 件 35,898 前年 (35,772 ) 比 0.4% 増 4 年ぶりに前年を上回る 総販売 数 35,952 前年 (35,043 ) 比 2.6% 増 新規物件の平均初 販売率 68.1% 前年 (68.8%) より0.7

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収益物件検索サイト 健美家のご紹介

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全国超高層マンション市場動向 2019年3月末現在

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( 公社 ) 近畿圏不動産流通機構市況レポート市況トレンド /1 年 7~9 月期の近畿圏市場 1. 中古マンション市場の動き 成約価格は前年比で 3 期連続上昇 1 年 7~9 月期の近畿レインズへの成約報告件数は,9 件と 前年同期比で 1.% 増加した (P1 図表 1) 新規登録件数は 15

(Microsoft Word -

Microsoft Word - 全国・2017年 発表資料.docx

月例速報 Market Watch 2015( 平成 27) 年 10 月度 INDEX Ⅰ. 中古マンションレポート 首都圏 都県別概況 2. 首都圏 都県別価格帯別件数 3. 地域別概況 2 Ⅱ. 中古戸建住宅レポート--

報道関係者各位 2019 年 1 月 30 日 アットホーム株式会社 市場動向 - 首都圏の新築戸建 中古マンション価格 (12 月 )- 新築戸建の平均成約価格は 3,557 万円 前月比 1.1% 下落 前年同月比は 6 か月連続上昇 価格指数は で前月比 1.1 ポイント低下 (

2011年12月21日

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Microsoft Word - 季報サマリーレポート(2018年07~09月).doc

Economic Indicators   定例経済指標レポート

中古マンションの平均成約価格は 2,661 万円 前比.4 上昇 前年同比は 5 か連続下落 価格指数は で前比.6 ポイント上昇 ( 詳細は 8~12 ページ ) 中古マンションの成約価格 前比 前年同比 成約価格の登録価格比 成約価格 前比 前年同比 登録価格比 東京 23 区 3,

Microsoft Word - 季報サマリーレポート(2017年07~09月).doc

中古マンション概況 首都圏における 213 年 1~3 月の中古マンション成約は 9,663 件 ( 前年同期比 12.2% 増 ) で 6 期連続で前年同期を上回り 増加率は 2 ケタに拡大しています すべての都県 地域で前年同期を上回っています の 1 m2当たり単価は首都圏平均で

Microsoft Word - 季報サマリーレポート(2018年04~06月).doc

中古マンションの平均成約価格は 2,547 万円 前比 4. 下落 前年同比は 2 か連続下落 価格指数は で前比 5.3 ポイント低下 ( 詳細は 8~12 ページ ) 中古マンションの成約価格 前比 前年同比 成約価格の登録価格比 成約価格 前比 登録価格比 =( 成約価格 登録価格

マンション棟数密度 ( 東京 23 区比較 ) 千代田区中央区港区新宿区文京区台東区墨田区江東区品川区目黒区大田区世田谷区渋谷区中野区杉並区豊島区北区荒川区板橋区練馬区足立区葛飾区江戸川区

2011年12月21日

中古マンション概況 首都圏における 214 年 1~3 月の中古マンション成約は 9,993 件 ( 前年同期比 3.4% 増 ) で 1 期連続で前年同期を上回っています 都県 地域別に見ると埼玉県および横浜川崎地域を除く各都県 地域で前年同期を上回っています の 1 m2当たり単価は首都圏平均で

1. 新築戸建登録価格 成約価格 新築戸建の登録価格は首都圏平均で1 戸あたり 3,4 万円 前年同比 1.3 上昇し 14 か連続のプラス 成約価格は同 3,44 万円 同 2.6 上昇し 14 か連続のプラス 平均価格は 3 かぶりに登録価格の平均を上回る 16 年 12 の首都圏の新築戸建登録

PowerPoint プレゼンテーション

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スライド 1

中古マンション概況 212 における首都圏中古マンションの成約は 31,397 件 ( 前比 8.7% 増 ) 3 ぶりに前を上回り 過去最高のとなっています 都県 地域別に見ても すべての都県 地域で増加となっています の 1 m2当たり単価は首都圏平均で 万円 ( 前比 1.9% 下

Microsoft Word - 1-統計集-第5回-表紙 doc

Quarterly Market Watch Summary Report 季報 Market Watch サマリーレポート <1 年 7~9 月期 > 中古マンション 首都圏の動き ( 成約物件 ) 件数 7,588 件 ( -9.%) m単価.3 万円 / m ( +5.5%) 価格

2 決算規模及び収支 (1) 決算規模 特別の平成 26 年度普通会計決算は 歳入総額 3 兆 5,779 億 31 百万円 歳出総額 3 兆 4,423 億 40 百万円となった 決算規模は 前年度に比べて歳入は8.0% の増 歳出は8.3% の増となり 歳入 歳出ともに4 年連続の増となった (

不動産経済 表紙OL

中古マンションの平均成約価格は 2,783 万円 前年比 7.3 上昇し 4 年連続でプラス 価格指数は で前年比 9.5 ポイント上昇 ( 詳細は 8~12 ページ ) 中古マンションの成約価格 前年比 成約価格の登録価格比 成約価格 前年比 登録価格比 =( 成約価格 登録価格 -1

Economic Indicators   定例経済指標レポート

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報道関係者各位 2019 年 3 月 26 日 アットホーム株式会社 市場動向 - 当社不動産情報ネットワークにおける首都圏の新築戸建 中古マンション価格 (2 月 )- 新築戸建の平均成約価格は 3,478 万円 前月比 0.9% 上昇 前年同月比は 8 か月連続のプラス 東京 23 区は前月比

新設住宅着工戸数 ( 全国 ) 23 年 月の新設住宅着工戸数は 67,273 戸 前年同月比 5.8% と 2 か月連続マイナスとなったがマイナス幅は縮小 1,000 ( 戸 ) 新設住宅着工戸数の月別推移 ( 全国 ) 0,000 90,000 80,000 住宅エコホ イント着工期限 (末 )

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月別の売上でみると 百貨店については 夏物衣料が好調だった 7 月と一部店舗で閉店セールを行った 9 月を除いて前年同月を下回っています 一方 スーパーについては 台風の影響があった 8 月を除いて 前年同月を上回っています 1,2 1-3 平成 28 年百貨店 スーパー販売額合計 ( 北海道 :

統計から見た三重県のスポーツ施設と県民のスポーツ行動

不動産経済 表紙OL

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直近 13 カ月空室率推移 調査月 千代田区 7.50% 7.01% 6.60% 6.64% 6.48% 6.

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リクルート住宅価格指数マンスリーレポート9月号

住宅着工統計による再建築状況の概要 ( 平成 1 9 年度分 ) 国土交通省総合政策局情報安全 調査課建設統計室 平成 20 年 11 月 5 日公表 [ 問い合わせ先 ] 担当下岡 ( 課長補佐 ) 遠藤( 建築統計係長 ) 中村 TEL ( 代表 ) 内線

リクルート住宅価格指数マンスリーレポート<2005年2月号>

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賃貸物件のNOI率調査

本資料で記述されている業績予想は 本資料発表日現在において入手可能な情報に基づき作成したものであり 実際の業績は今後様々な要因によって予想数値と異なる場合があります なお 詳細数値につきましては 決算説明資料 ( データ編 ) をご参照ください

リクルート住宅価格指数マンスリーレポート2009年01月号

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将来都市計画道路ネットワークの検証結果

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1. 在庫物件の四半期動向 市況変動を捉えやすい在庫データ 本機構の市況レポートでは 主に成約物件や新規登録物件の件数 価格等の動きから市場の動向を説明してきたが 在庫物件の動きに触れることは少なかった 在庫データは月報 Real Time Eyes にも掲載されているが 今回は最新データに基づき在

1. 各都市の不動産市場トレンド 1-1. オフィス価格指数 対前回変動率 (2016 年 4 月から 2016 年 10 月まで ) 図表 1-1は オフィス価格指数の各都市 対前回変動率 今回 (2016 年 10 月現在 ) 対前回変動率が最も高かったのは 東京 の +3.4% 次いで 大阪

リクルート住宅価格指数マンスリーレポート2007年11月号

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1 2018年5月期 首都圏賃貸住宅指標 東京都 全域 空室率TVI ポイント 23区 神奈川県 市部 埼玉県 更新確率 %

リクルート住宅価格指数マンスリーレポート2006年5月号(訂正版)

Microsoft Word - 第8回「国際不動産価格賃料指数」(2017年4月現在)

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推計方法

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直近 13 カ月空室率推移 調査月 千代田区 7.69% 7.50% 7.01% 6.60% 6.64% 6.

Microsoft PowerPoint _公表資料2015

関西経済レポート (2019 年 9 月 ) 令和元年 (2019 年 )9 月 30 日 ~ 輸出減少が継続 インバウンド消費はプラスの伸びを維持 ~ 足元の経済情勢と当面の見通し 関西経済は輸出 生産が斑模様であるが 内需が下支えとなり底堅く推移している 企業部門では 輸出は中国経済の減速等によ

第6回 国際不動産価格賃料指数(2016年4月現在)

直近 13 カ月空室率推移 調査月 千代田区 6.52% 6.24% 6.05% 6.22% 6.36% 6.0

PowerPoint プレゼンテーション

1. 定期借家物件数および居住用賃貸物件に占める割合 14 年度の定期借家物件成約数は 6,631 件 前年度比 2.1% 増加 成約データ公表開始 (11 年度 ) 以来 初の増加 登録数は 2 年連続減少 居住用賃貸物件に占める割合は 2.7% と微増 マンション定期借家普通借家成約数前年度比定

直近 13 カ月空室率推移 調査月 千代田区 6.48% 6.46% 6.20% 6.15% 6.52% 6.2

211 年 2 月 25 日発行 TVI( タス空室インデックス )( 過去 2 年推移 ) ポイント 全域 23 区市部神奈川県埼玉県千葉県 年月 東京都全域 23 区市部 神奈川県 埼玉県 千葉県 29 年 1 月

1 福祉施設の動向 1.1 特養 平米単価は平成 22 以降初めて低下 近年は高止まりの様相を呈す 地域別では首都圏 近畿地方等で平均を上回る (1) 平米単価 平米単価は 全国平均および首都圏ともに平 成 22 を底に上昇傾向にあったが 平成 29 は初めて低下した ( 図表 1) 長期的にみ れ

半年ごとの地価動向について 地価公示(1 月 1 日時点 ) と都道府県地価調査 (7 月 1 日時点 ) との共通の調査地点で見ると 三大都市圏の住宅地は平成 25 年の前半と後半がほぼ同率の上昇となり 商業地は平成 25 年後半に上昇率が拡大している また 地方圏の住宅地 商業地はともに下落した

資料-6

. 届出方法の案内 自治体において システムを活用した届出を推奨しているが 特に推奨していない自治体が 自治体であった 届出方法の案内 書面を推奨 0 システムを推奨 書面を指定 0 特に推奨していない 一部の事業者より システムによる届出を受け付けない と指

Microsoft Word - 58_4

1. 自社の業況判断 DI 6 四半期ぶりに大幅下落 1 全体の動向 ( 図 1-1) 現在 (14 年 4-6 月期 ) の業況判断 DI( かなり良い やや良い と回答した企業の割合から かなり悪い やや悪い と回答した企業の割合を引いた値 ) は前回 ( 月期 ) の +19 から 28 ポイ

Microsoft Word NO0173

MIKI OFFICE REPORT TOKYO 2018

( 図表 1) 特別養護老人ホームの平米単価の推移 ( 平均 ) n=1,836 全国東北 3 県 注 1) 平米単価は建築工事請負金額および設計監

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Microsoft Word NO0257

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表 1) また 従属人口指数 は 生産年齢 (15~64 歳 ) 人口 100 人で 年少者 (0~14 歳 ) と高齢者 (65 歳以上 ) を何名支えているのかを示す指数である 一般的に 従属人口指数 が低下する局面は 全人口に占める生産年齢人口の割合が高まり 人口構造が経済にプラスに作用すると

地域別の一般世帯数における平成 22 年から平成 までの今後 25 年間の増減率をみると 区部では北区を除くすべての地域で増加となり 多摩 島しょにおいては 八王子市をはじめとする 18 地域で増加し 青梅市や福生市などその他の地域では減少することが見込まれる ( 図 1-2) 図 1-2 地域別一

Microsoft Word NO0276締め切り修正

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Transcription:

CRI 2016 年 2 月号特集レポート要約版 2016 年 1 月 29 日 ( 株 ) 長谷工総合研究所 首都圏 近畿圏分譲マンション市場動向 ~ の総括と 2016 年の見通し ~ 長谷工総合研究所 ( 東京都港区 社長 : 久田見卓 ) では 表題のレポートをまとめました レポートの全文は 本日 (1 月 29 日 ) 発行の CRI 2 月号に掲載いたします

Ⅰ.市場の総括 (1) 首都圏マンション市場 新規供給戸数 1,880 件 40,449 戸 前年比 9.9% 減 前年 (44,913 戸 ) を下回る 総販売戸数 40,060 戸 前年比 8.9% 減 新規物件の平均初月販売率 74.5% 前年 (75.1%) より0.6ポイントダウン 新規物件の累計販売率 86.9% 前年 (87.6%) より0.7ポイントダウン 12 月末分譲中戸数 6,431 戸 末 (6,042 戸 ) より389 戸の増加 12 月末完成在庫 2,641 戸 末 (1,512 戸 ) より1,129 戸の増加 1. 新規供給戸数は1,880 件 4 万 449 戸 低調な供給が継続し 前年比 9.9% 減 の新規供給戸数は1,880 件 4 万 449 戸 前年比 9.9% 減となった 52.1% 新規供給戸数が低調となったのは 10 戸未満 47.3% の供給にとどまった物件が新規供給物件 1,880 40% 件のうち889 件 構成比 47.3% にまで高まるなど 小分け供給物件が供給の中心となった影響 30% が大きい ( 前年 1,931 件中 813 件 構成比 42.1%) 地域別にみても 都心地域 郊外地域ともに低調で 特に 都内 23 区は供給能力も高く 高水準の供給を見込んでいたが 前年比 11.1% 減の 1 万 8,472 戸と 2 万戸を下回る低調な供給にとどまった 構成比 % 20% 10% 0% 1 回当りの供給戸数の規模別件数 ( 首都圏 ) 10 戸未満 10 戸台 20 戸台 30 戸台 40 戸台 50 戸台 60 70 戸台 80 90 戸台 100 戸以上資料 : 長谷工総合研究所作成 2. 初月販売率は 74.5% 前年比 0.6 ポイントダウン 年間の初月販売率は 74.5% と前年 (75.1%) を 0.6 ポイント下回った 月別では 9 10 月は 2 ヵ月連続 60% 台で推移するなど 下半期の販売状況は厳しさを増したといえる 12 月末の分譲中戸数は 6,431 戸 完成在庫は 2,641 戸で それぞれ 末より 389 戸 1,129 戸増加した 完成在庫は 10 月末では 966 戸と 1,000 戸を下回る水準にまで減少したが その後は増加傾向に転じている 3. 分譲単価 平均価格の上昇傾向が継続し 1992 年以来の高水準 の分譲単価は 779 千円 / m2 ( 前年比 9.6% アップ ) 平均価格は 5,518 万円 ( 同比 9.1% アップ ) となった 平均価格は 1992 年 (5,066 万円 ) を上回り バブル経済崩壊直後の 1991 年 (5,900 万円 ) に次ぐ水準にまで上昇している 地域別の平均価格をみると 都内 23 区は高額物件の供給が相次いだこともあって 前年比 12.3% アップの 6,732 万円 都内 23 区以外 ( 都下 ~ 千葉県 ) の地域でも 4,497 万円と 1992 年 (6,941 万円 4,550 万円 ) 以来の高水準となっている 地域別供給状況 ( 首都圏 ) 地域別供給商品内容 ( 首都圏 ) 対前年比 平均価格 ( 万円 ) 分譲単価 ( 千円 / m2 ) 平均面積 ( m2 ) 1-12 月 1-12 月 1-12 月 増減率 増減率 増減率 増減率 ( 戸 ) ( 戸 ) ( 戸 ) (%) 1-12 月 1-12 月 % 1-12 月 1-12 月 % 1-12 月 1-12 月 % 都内 23 区 28,340 20,774 18,472 11.1% 都内 23 区 5,994 6,732 12.3% 873 987 13.1% 68.63 68.18 0.7% 山手エリア 14,847 11,124 9,192 17.4% 山手エリア 7,005 7,878 12.5% 1,023 1,163 13.7% 68.47 67.74 1.1% 下町エリア 13,493 9,650 9,280 3.8% 下町エリア 4,829 5,598 15.9% 702 816 16.2% 68.81 68.61 0.3% 都下 4,436 4,425 5,427 22.6% 都下 4,726 4,564 3.4% 648 621 4.2% 72.97 73.48 0.7% 神奈川県 11,805 10,121 7,964 21.3% 神奈川 4,384 4,953 13.0% 610 690 13.1% 71.86 71.82 0.1% 横浜市 6,220 4,590 3,692 19.6% 横浜市 4,411 5,181 17.5% 607 719 18.5% 72.62 72.02 0.8% 川崎市 3,217 3,187 2,946 7.6% 川崎市 5,086 5,308 4.4% 724 743 2.6% 70.28 71.41 1.6% その他 2,368 2,344 1,326 43.4% その他 3,375 3,530 4.6% 465 489 5.2% 72.51 72.13 0.5% 埼玉県 6,617 4,473 4,415 1.3% 埼玉県 3,930 4,146 5.5% 544 578 6.3% 72.26 71.71 0.8% さいたま市 1,538 1,704 1,340 21.4% さいたま市 4,679 5,107 9.1% 632 718 13.6% 74.00 71.12 3.9% その他 5,079 2,769 3,075 11.1% その他 3,469 3,728 7.5% 487 518 6.4% 71.19 71.96 1.1% 千葉県 5,280 5,120 4,171 18.5% 千葉県 3,879 3,910 0.8% 500 514 2.8% 77.51 76.07 1.9% 千葉市 1,286 1,125 575 48.9% 千葉市 3,677 3,807 3.5% 460 492 7.0% 80.00 77.34 3.3% その他 3,994 3,995 3,596 10.0% その他 3,936 3,927 0.2% 512 518 1.2% 76.81 75.86 1.2% 首都圏全体 56,478 44,913 40,449 9.9% 首都圏全体 5,060 5,518 9.1% 711 779 9.6% 71.16 70.81 0.5% 資料 : 長谷工総合研究所作成 はマイナス 資料 : 長谷工総合研究所作成 増減率は 実績の前年実績に対する増減率 はマイナス 地域区分について 1 山手エリア : 港 中央 千代田 渋谷 新宿 文京 目黒 世田谷 豊島 杉並 中野 練馬 2 下町エリア : 台東 墨田 江東 足立 葛飾 江戸川 品川 大田 北 荒川 板橋

(2) 近畿圏マンション市場 新規供給戸数 1,160 件 18,930 戸 前年比 0.6% の増加 2 年連続で2 万戸を下回る 総販売戸数 18,625 戸 前年比 1.9% の減少 新規物件の平均初月販売率 70.8% 前年 (76.6%) より5.8ポイントダウン 新規物件の累計販売率 88.4% 前年 (90.2%) より1.8ポイントダウン 12 月末分譲中戸数 2,399 戸 末 (2,094 戸 ) より305 戸の増加 12 月末完成在庫 912 戸 末 ( 559 戸 ) より353 戸の増加 1. 新規供給戸数は1,160 件 1 万 8,930 戸 前年を上回るものの2 年連続で2 万戸を下回る新規供給戸数は1,160 件 1 万 8,930 戸 前年比 60% 0.6% 増となったものの 2 年連続で2 万戸を下 59.7% 回った 上半期は前年同期比 16.0% 増の611 件 54.9% 1 万 102 戸となったものの 下半期は同比 12.6% 減の549 件 8,828 戸に減少したことから 40% 構前年並の供給にとどまった 成比 30% 首都圏と同様 小分け供給物件が供給の中 % 心で 10 戸未満の供給にとどまった物件が 20% 1,160 件中 692 件 構成比で59.7% にまで高まった影響が大きい ( 前年 1,062 件中 583 件 54.9%) 10% 主要地域では大阪市 阪神間 北摂で前年を上回 0% ったものの その他の地域では前年を下回り 東大阪 南大阪では低調な供給が継続している 1 回当りの供給戸数の規模別件数 ( 近畿圏 ) 10 戸未満 10 戸台 20 戸台 30 戸台 40 戸台 50 戸台 60 70 戸台 80 90 戸台 100 戸以上資料 : 長谷工総合研究所作成 2. 初月販売率は70.8% 前年比 5.8ポイントダウン 年間の初月販売率は70.8% と前年 (76.6%) を5.8ポイント下回った は80% を上回った月がなく 首都圏と同様 9 10 月は2ヵ月連続で60% 台に低下した その結果 下半期の初月販売率は69.0% ( 上半期 72.4%) に低下している 12 月末の分譲中戸数は2,399 戸 完成在庫は912 戸で 過去の水準と比較すると依然 低水準といえるものの 分譲中戸数 完成在庫共に末からそれぞれ305 戸増 353 戸増と300 戸以上の増加となった 3. 分譲単価 平均価格は前年を上回る の分譲単価は582 千円 / m2 ( 前年比 10.2% アップ ) 平均面積が65.13m2と前年比 5.7% 縮小したことから平均価格は3,788 万円 同比 3.9% アップにとどまった これはワンルームマンションが37 物件 2,999 戸 ( 前年 25 物件 2,011 戸 ) に増加した影響が大きく ワンルームマンションを除いた分譲単価は前年比 9.8% アップの573 千円 / m2 平均面積は72.81m2で同比 2.1% 縮小したものの 平均価格は同比 7.4% アップの 4,171 万円と 1992 年 (4,493 万円 ) 以来で4,000 万円を上回った 地域別供給状況 ( 近畿圏 ) 地域別供給商品内容 ( 近畿圏 ) 対前年比 平均価格 ( 万円 ) 分譲単価 ( 千円 / m2 ) 平均面積 ( m2 ) 1-12 月 1-12 月 1-12 月 増減率 増減率 増減率 増減率 ( 戸 ) ( 戸 ) ( 戸 ) (%) 1-12 月 1-12 月 % 1-12 月 1-12 月 % 1-12 月 1-12 月 % 大阪市 8,576 6,229 7,137 14.6% 大阪市 3,294 3,467 5.3% 576 623 8.2% 57.20 55.67 2.7% 主阪神間 2,599 1,360 1,689 24.2% 阪神間 4,728 4,367 7.6% 600 576 4.0% 78.74 75.77 3.8% 主要神戸市 2,993 3,277 2,829 13.7% 神戸市 3,595 3,398 5.5% 503 571 13.5% 71.48 59.56 16.7% 要地北摂 3,993 2,368 2,632 11.1% 北摂 4,044 4,253 5.2% 517 560 8.3% 78.15 75.94 2.8% 地域東大阪 1,459 841 765 9.0% 域東大阪 3,218 3,509 9.0% 446 494 10.8% 72.15 71.11 1.4% 南大阪 893 549 301 45.2% 南大阪 3,142 3,313 5.4% 403 426 5.7% 78.01 77.82 0.2% 京都市 2,153 1,957 1,574 19.6% 京都市 4,288 5,124 19.5% 580 745 28.4% 73.95 68.80 7.0% 小計 2,025 2,233 2,003 10.3% 小計 3,352 3,513 4.8% 444 460 3.6% 75.42 76.41 1.3% 外兵庫県 243 378 677 79.1% 外 兵庫県 3,188 3,580 12.3% 428 472 10.3% 74.44 75.82 1.9% 周京都府 148 730 743 1.8% 周 京都府 3,543 3,481 1.7% 467 453 3.0% 75.82 76.78 1.3% 地滋賀県 743 394 189 52.0% 地 滋賀県 3,208 3,369 5.0% 434 445 2.5% 73.90 75.67 2.4% 域奈良県 723 579 258 55.4% 域 奈良県 3,460 3,806 10.0% 450 482 7.1% 76.91 79.00 2.7% 和歌山県 168 152 136 10.5% 和歌山県 2,807 3,003 7.0% 378 409 8.2% 74.32 73.45 1.2% 近畿圏全体 24,691 18,814 18,930 0.6% 近畿圏全体 3,647 3,788 3.9% 528 582 10.2% 69.06 65.13 5.7% 資料 : 長谷工総合研究所作成 はマイナス 資料 : 長谷工総合研究所作成 増減率は 実績の 実績に対する増減率 はマイナス

Ⅱ.2016 年市場の予測 2016 年は供給者サイド 需要者サイド共に 2017 年 4 月の消費税率引上げを意識した動きが強まると予測した 供給者サイドでは先送り傾向の強かった郊外 近郊地域での供給も活発になることが予測される また 需要者サイドでも 税制 住宅ローン金利などの住宅取得環境は好環境が続くことから これまで見送り 先送りしていた住宅 マンション供給を再開する可能性も高いと思われる 新規供給戸数の予測 2016 年の新規供給戸数は 首都圏で 4 万 3,000 戸 近畿圏で 2 万 1,000 戸と予測 新規供給戸数の先行指標である分譲マンションの着工戸数をみると 1~11 月では首都圏が前年同期比 6.4% 増の5 万 9,453 戸 近畿圏では同比 2.8% 増の2 万 2,401 戸と 首都圏 近畿圏共に前年同期を上回った 加えて に供給を先送りした物件が多かったこともあって 首都圏で4 万 5,000 戸程度 近畿圏で2 万戸以上の供給能力は存在している 問題は実際に供給されるかどうかであるが 2017 年 4 月の消費税率引上げを意識して 近郊 郊外地域でも新規供給が活発になると思われ 首都圏で4 万 3,000 戸 近畿圏で2 万 1,000 戸と共にを上回る供給が行われると判断した 140 120 115.7 分譲マンション着工戸数の推移 ( 首都圏 近畿圏 ) 75% 首都圏近畿圏 125.3 増減率 ( 首都圏 ) 増減率 ( 近畿圏 ) 116.5 114.3 114.2 98.1 116.5 125.0 100.7 100 25% 対前分 83.5 6.4% 年 (譲 68.9 70.5 0% マ 80 同 2.8% ン期 )68.0 シ 59.5 比ョ 60-25% 増 51.4 ン 60.9 減着率工 40.0 40 - 戸数(40.9 48.7 41.3 43.2 20 39.1 37.4 45.2 25.4-75% 千 46.7 戸 38.6 33.3 19.6 21.7 28.0 23.3 22.4 )17.2 0-100% 1999 年 2007 年 資料 : 国土交通省 住宅着工統計 は 1-11 月実績 新規供給戸数の実績と予測 ( 首都圏 ) 新規供給戸数の実績と予測 ( 近畿圏 ) 0 20,000 40,000 60,000 80,000 ( 戸 ) 0 10,000 20,000 30,000 40,000 ( 戸 ) 46,816 43,805 44,090 40,135 40,527 38,398 34,152 48,819 45,451 44,426 43,048 44,902 45,750 40,311 19,601 17,274 20,443 15,271 15,823 14,078 14,311 20,136 19,278 18,644 15,987 16,034 18,986 15,835 2007 年 28,284 32,737 2007 年 15,096 15,123 21,482 15,888 20,171 18,198 20,746 24,299 19,394 18,018 22,251 20,488 24,364 26,301 24,856 32,179 25,519 22,431 上半期 11,857 10,157 10,231 9,305 10,334 11,318 8,712 10,102 10,887 9,627 11,485 10,914 12,932 13,373 10,102 8,828 上半期 43,000 下半期 21,000 下半期 資料 : 長谷工総合研究所作成 資料 : 長谷工総合研究所作成 地域別供給戸数の予測 1 首都圏市場地域別では 都内 23 区が供給の中心であることに変化はなく 前年比 1,500 戸増の2 万戸 神奈川県でも同比 1,000 戸増の9,000 戸 埼玉県 千葉県もそれぞれを上回ると予測した 地域別供給戸数の推移と予測 ( 首都圏 ) ( 戸 ) 実績 実績 戸数 構成比 戸数 構成比 戸数 構成比 前年比増減 都内 23 区 20,774 46.3% 18,472 45.7% 20,000 46.5% 1,500 都下 4,425 9.9% 5,427 13.4% 5,000 11.6% 400 神奈川県 10,121 22.5% 7,964 19.7% 9,000 20.9% 1,000 埼玉県 4,473 10.0% 4,415 10.9% 4,500 10.5% 100 千葉県 5,120 11.4% 4,171 10.3% 4,500 10.5% 300 首都圏計 44,913 100.0% 40,449 100.0% 43,000 100.0% 2,600 2 近畿圏市場近畿圏では 大阪市内を中心に に供給を先送りされた物件の供給が行われると判断し 前年比 2,000 戸増の 2 万 1,000 戸と予測した 地域別供給戸数の推移と予測 ( 近畿圏 ) ( 戸 ) 実績 実績 戸数 構成比 戸数 構成比 戸数 構成比 前年比増減 大阪市 6,229 33.1% 7,137 37.7% 7,700 36.7% 600 阪神間 1,360 7.2% 1,689 8.9% 2,200 10.5% 500 神戸市 3,277 17.4% 2,829 14.9% 2,800 13.3% 0 北摂 2,368 12.6% 2,632 13.9% 3,000 14.3% 400 東大阪 841 4.5% 765 4.0% 1,000 4.8% 200 南大阪 549 2.9% 301 1.6% 600 2.9% 300 京都市 1,957 10.4% 1,574 8.3% 1,700 8.1% 100 外周地域 2,233 11.9% 2,003 10.6% 2,000 9.5% 0 近畿圏計 18,814 100.0% 18,930 100.0% 21,000 100.0% 2,000 資料 : 長谷工総合研究所作成 はマイナス 概数

販売状況の予測 は中国経済の減速などもあって 本格的な景気回復には至らず 実質賃金 可処分所得 個人消費も低迷し 分譲マンションの販売状況も本格的な回復には至らなかった 2016 年は消費税率引き上げの影響が一巡し 物価高による実質賃金の押し下げ圧力も緩和 有効求人倍率 失業率などの雇用環境も改善していること 2016 年春闘では 3 年連続のベースアップが実現するとみられることなど 個人消費を取り巻く環境も変化 改善する可能性が高い また 税制面 ローン金利など住宅取得環境は 2016 年も好環境が継続することに加え 2017 年 4 月からの消費税率引上げを意識して 需要者もこれまで見送り 先送りしていた住宅 マンション購入を再開する可能性も高いと思われる 一方で 一次取得者層にとってのマンション価格は限界に近づいていることは懸念材料である こうしたことを考慮すると 駆け込み需要の大幅増とはならないものの需要は活発になり 2016 年の販売状況は を上回ると予測した 1 首都圏市場新規供給戸数 43,000 戸 (40,449 戸 ) を約 2,500 戸上回る 総販売戸数 43,600 戸 (40,060 戸 ) を約 3,500 戸上回る 新規供給物件 年間平均初月販売率 78% (74.5%) を上回る 年間累計販売率 89% (86.9%) を上回る 分譲中戸数 5,800 戸 末 (6,431 戸 ) を約 630 戸下回る 2 近畿圏市場新規供給戸数 21,000 戸 (18,930 戸 ) を約 2,000 戸上回る 総販売戸数 20,900 戸 (18,625 戸 ) を約 2,300 戸上回る 新規供給物件 年間平均初月販売率 75% (70.8%) を上回る 年間累計販売率 90% (88.4%) を上回る 分譲中戸数 2,500 戸 末 (2,399 戸 ) を約 100 戸上回る マンション市場の推移と予測 首都圏新規供給物件 前年繰越物件 合計 分譲中 供給 販売 販売率 ( 初月 ) 供給 販売 販売率 供給 販売 販売率 戸数 43,733 34,242 78.3% (62.7) 10,763 7,827 72.7% 54,496 42,069 77.2% 12,427 36,376 30,780 84.6% (69.7) 12,427 10,634 85.6% 48,803 41,414 84.9% 7,389 44,535 40,467 90.9% (78.4) 7,389 5,857 79.3% 51,924 46,324 89.2% 5,600 44,499 39,787 89.4% (77.8) 5,600 4,146 74.0% 50,099 43,933 87.7% 6,166 45,602 41,049 90.0% (76.3) 6,166 5,372 87.1% 51,768 46,421 89.7% 5,347 56,478 51,763 91.7% (79.5) 5,347 4,972 93.0% 61,825 56,735 91.8% 5,090 44,913 39,345 87.6% (75.1) 5,090 4,616 90.7% 50,003 43,961 87.9% 6,042 40,449 35,165 86.9% (74.5) 6,042 4,895 81.0% 46,491 40,060 86.2% 6,431 43,000 38,400 89% (78) 6,431 5,200 81% 49,431 43,600 88% 5,800 近畿圏 新規供給物件 前年繰越物件 合計 分譲中 供給 販売 販売率 ( 初月 ) 供給 販売 販売率 供給 販売 販売率 戸数 22,744 17,739 78.0% (60.4) 5,769 4,430 76.8% 28,513 22,169 77.8% 6,344 19,784 15,875 80.2% (61.3) 6,344 5,020 79.1% 26,128 20,895 80.0% 5,233 21,716 18,971 87.4% (70.2) 5,233 4,007 76.6% 26,949 22,978 85.3% 3,971 20,219 17,803 88.1% (71.7) 3,971 3,080 77.6% 24,190 20,883 86.3% 3,307 23,266 21,194 91.1% (76.9) 3,307 2,622 79.3% 26,573 23,816 89.6% 2,757 24,691 22,555 91.3% (79.6) 2,757 2,630 95.4% 27,448 25,185 91.8% 2,263 18,814 16,970 90.2% (76.6) 2,263 2,013 89.0% 21,077 18,983 90.1% 2,094 18,930 16,741 88.4% (70.8) 2,094 1,884 90.0% 21,024 18,625 88.6% 2,399 21,000 18,800 90% (75) 2,399 2,100 88% 23,399 20,900 89% 2,500 資料 : 長谷工総合研究所作成 販売率は年間累計販売率 初月は年間平均初月販売率