速やかに防災関係機関や住民に連絡するとともに 適切な避難対策を実施する また 必要に応じ 被災施設及びその周辺の危険区域への立入制限を実施する 第 10 節交通規制 緊急輸送活動 ( 実施機関 ) 住民部 建設部 総務部 富田林警察署 近畿地方整備局大阪国道事務所 大阪府 本町及び防災関係機関は 救助 救急 消火 医療並びに緊急物資の供給を迅速かつ的確に実施するための緊急輸送活動に努めるものとする 富田林警察署及び道路管理者は 災害が発生した場合 又は災害がまさに発生しようとする場合において 災害応急活動に必要な交通規制を実施するものとする 1 緊急交通路の確保 (1) 大地震発生直後の緊急交通路の確保 ( 第 1 次交通規制 ) 府警察は あらかじめ選定された 重点 14 路線 ( 本町域においては 該当路線はないが 近隣においては国道 25 号線 大阪中央環状線が該当している ) について 緊急通行車両 以外の車両の通行禁止 制限の交通規制を行う 高速自動車国道等については 全線車両通行禁止の交通規制を行う (2) 災害応急対策実施のための緊急交通路の確保 ( 第 2 次交通規制 ) 府は 災害応急対策を迅速かつ的確に行う必要があると認める場合には 町 富田林警察 署 道路管理者と協議し 被災地の状況 道路の状況 緊急輸送活動等を考慮して 緊急通 行車両の通行を確保すべき緊急交通路を選定する 富田林警察署及び道路管理者は 選定された緊急交通路について必要な措置を講じ その 結果を相互に連絡するとともに 府及び町に連絡する 1 道路管理者 ( ア ) 点検 使用可能な緊急交通路を把握するため 道路施設の被害状況及び安全性の点検を行い その結果を府及び富田林警察署に連絡する ( イ ) 通行規制 道路の破損 欠損等により通行が危険であると認められる場合 あるいは被災道路の 応急復旧等の措置を講ずる必要がある場合には 富田林警察署と協議し 区間を定めて 道路の通行を禁止し または制限する ( ウ ) 道路啓開 民間建設業者等の協力を得て 啓開作業を行う 2 富田林警察署 ( ア ) 道路の区間規制 必要に応じて 重点 14 路線及び高速自動車国道等の交通規制の見直しを行うとともに 重点 14 路線以外に選定された緊急交通路の交通規制を実施し その結果を道路管理者に 連絡する ( イ ) 区域規制 被災地の状況等に応じて 府 町 道路管理者と協議して区域規制を行う 98
( ウ ) 交通管制被災区域への車両の流入抑制及び緊急交通路を確保するための信号制御等の交通管制を行う (3) 警察官 自衛官及び消防吏員による措置命令警察官は 通行禁止区域等において 車両その他の物件が緊急通行車両の通行の妨害となることにより災害応急対策の実施に著しい支障が生じるおそれがあると認めるときは 車両その他の物件の所有者等に対して緊急通行車両の円滑な通行を確保するため必要な措置を命ずる 災害派遣を命ぜられた部隊等の自衛官及び消防吏員は 警察官がその場にいない場合に限り 自衛隊用緊急通行車両及び消防用緊急車両のため 同様の措置を講じる 1 交通規制の標識等の設置富田林警察署及び道路管理者は 車両の通行を禁止し 又は制限する措置を講じた場合は 緊急の場合を除き 規制の対象 期間等を表示した標識等を設置する 2 社団法人大阪府警備業協会との連携府は 必要に応じて 社団法人大阪府警備業協会に対し 災害時における交通の確保等の業務に関する協定 に基づき出動要請を行う 富田林警察署は 災害時における交通の確保等の業務に関する細目協定 に基づき 派遣された警備員の運用を行う 2. 交通規制の実施 (1) 交通規制災害により 交通施設 道路等の危険な状況が予想され 又は発見されたとき若しくは通報により認知したときは 次の区分により 区間を定めて道路の通行を禁止し 又は制限を行う 本部長が道路交通の規制を行うにあたっては 富田林警察署長と協議して行う なお 警察官がいない場合の自衛官 消防吏員による交通規制もある 実施責任者範囲根拠法令 道路管理者警察 町長知事国土交通大臣公安委員会警察署長警察官 1. 道路施設の破損 決壊その他の事由により交通の危険を防止するため必要があると認める場合道路法 2. 道路施設に関する工事のためやむを得ないと認めら第 46 条第 1 項れる場合道路における危険を防止し その他交通の安全と円滑道路交通法を図り 又は交通公害そめ他の道路の交通に起因する障第 4 条第 1 項害を防止するため災害が発生し 又はまさに発生しようとしている場合災害対策基本において 災害応急対策が的確かつ円滑に行われるよう法にするため緊急の必要があると認めるとき第 76 条第 1 項 道路交通法第 4 条第 1 項に規定す一る交通規制のうち 道路交通法適用期間が短いもの第 5 条第 1 項 道路における交通が著しく混雑するおそれがある場合 道路の損壊 火災の発生その他の事情により 交通の危険が生じるおそれのある場合 道路交通法第 6 条第 2 項 第 4 項 99
(2) 措置命令災害対策基本法第 76 条に基づき交通規制が実施された場合 現場に警察官がいない場合に限り 自衛官及び消防隊員は それぞれの運転する緊急通行車両の通行を確保するため 同様の措置をとることができる (3) 町道以外の規制交通施設などの危険な状況が予想され 又は発見されたときは速やかに道路管理者 警察官に通報し 必要な応急措置をとる (4) 迂回道路の選定町道の交通規制を行った場合 富田林警察署と協議の上 迂回道路の選定を行い 交通の混乱を未然に防止する (5) 警戒区域の設定等災害が発生したときは 速やかに道路 橋梁の通行可否の調査を実施し 通行不能又は障害のある地域については 警戒区域の設定 交通の規制を行うとともに 障害物の除去等により災害応急対策に必要な車両の通行路線を確保する なお 町長は 警戒区域を設定し 又は交通規制を行うときは あらかじめ富田林警察署長と協議する (6) 相互連絡町 道路管理者 公安委員会 富田林警察署は 被災地の実態 道路 橋梁及び交通の状況に関する情報を相互に交換するとともに 交通規制が必要な場合は 事前に道路交通の禁止又は制限の対象 区問及び事由を相互に通知する 3. 地域緊急交通路の整備 (1) 地域緊急交通路の選定 町は 災害対策本部 防災拠点 災害時用臨時ヘリポート 避難所等主要施設を連絡す る道路を次のとおり選定し 府の選定する広域緊急交通路とネットワーク化する緊急交通 網を確保する 道路名 起終点 主 な 施 設 府道美原太子線 町内全線 町役場 万葉ホール 保健センター 太子集会所 町立幼稚園磯長小学校 公民館 臨時ヘリポート等 国道 166 号 町内全線 春日集会所 公民館 町役場 万葉ホール 山田集会所 山田小学校 総合福祉センター等 4. 緊急輸送 (1) 緊急輸送手段の確保町は 緊急交通路の道路状況 避難所の避難者数等を把握し 人員 輸送用車両等の確保状況を踏まえ 緊急輸送計画をたて 安全に十分留意して緊急輸送を効率的に実施する 輸送手段の確保にあたっては 次のとおりとする 1 緊急通行車両の調達町が保有する車両等の一括管理により対応する また 必要に応じ 町内事業者の協力を得て 車両を確保する 2 府への車両の確保の調達あっせん町内で車両の確保が困難な場合は 次の事項を明示して府に調達あっせんを要請する ア. 輸送区間及び借り上げ期間イ. 輸送人員又は輸送量ウ. 車両等の種類及び台数 100
工. 集結場所及び日時オ. その他必要な事項 3 ヘリコプターの支援要請本部長は 現に災害が発生し 又は発生するおそれのある場合で 次に該当する場合は 大阪市消防局 府警察 又は府を通じ 自衛隊のヘリコプター派遣を要請する ア. 緊急に人命救助を行なう必要があるとき イ. 救助 救急活動 医療活動の従事者 医薬品等の緊急物資を輸送する必要があるとき ウ. その他 本部長が緊急性を認めた場合 支援要請は本部長名を以て支援を求める理由 緊急輸送の内容等を明らかにし 電話等による支援要請を行なう 事後 速やかに支援要請の書面を提出する ヘリコプターの緊急輸送に際しての受入れを行うための災害時用臨時ヘリポートは次のとおりであるが 使用できない場合は府 大阪市消防局 府警察 自衛隊等と協議し 開設する災害時用臨時ヘリポートを決定する ヘリポート名所在地管理者電話番号幅 長さ 太子町立中学校春日 1479 番地太子町立中学校 98-0043 125 65m (2) 災害時の車両燃料の確保災害時における車両燃料を確保するために 町内の燃料取扱事業所の協力により確保を図る (3) 緊急通行車両の確認大阪府公安委員会が災害対策基本法第 76 条により通行の禁止又は制限を行った場合 大阪府公安委員会 ( 富田林警察署長 ) 又は知事 ( 消防防災課 ) に対して 緊急通行車両の確認を申請し 確認を得て緊急輸送を実施する 1 申請手続き町長は 緊急通行車両確認申請書 を大阪府公安委員会 ( 富田林警察署 ) 又は知事 ( 消防防災課 ) に提出する ただし 事前届出をしている車両については 大阪府公安委員会 ( 富田林警察署 ) に提出する 緊急通行車両確認申請書 を提出 大阪府公安委員会 本 ( 富田林警察署 : 交通課 ) 又 は 部 知事 緊急通行車両確認証明書 等の交付 ( 消防防災課 ) 2 緊急通行車両確認証明書及び標章の交付緊急通行車両の確認を受けた場合は 大阪府公安委員会から 緊急通行車両確認証明書 及び 標章 が交付されるので 車両の前面の見やすい位置に貼り付けて輸送を実施する 3 緊急通行車両指定の範囲緊急通行車両は 次の業務のいずれかに従事する車両をいう 101
ア. 避難の勧告又は指示に使用するものイ. 消防 水防 その他応急措置に使用するものウ. 被災者の救援 救護活動に使用するもの工. 施設及び設備の応急復旧に使用するものオ. 清掃及び防疫その他保健衛生に使用するものカ. 遺体の搬送等に使用するものキ. 犯罪の予防 交通規制その他災害現場における社会秩序の維持に使用するものク. その他 本計画に基づき災害に係る応急対策を実施するために使用するもの (4) 災害時の応急点検体制等の整備道路管理者は 平常時から地域緊急交通路の安全性を十分に監視 点検するとともに 災害時の通行支障に関する情報の収集や応急点検の体制を整備する (5) 緊急交通路の周知本町は 災害時に緊急交通路の機能を十分発揮させるため 平常時から住民へ緊急交通路の周知に努める 緊急交通路等 102