3 実践研究 単元名 キャッチ ソフトバレーボール ( 第 6 学年 ) 山口市立大内小学校教諭菊川和彦 ( 1 ) 単元について本学級の子どもたちは 男女間の関係もよく 協力して活動できる しかしながら 全体的におとなしい性格の子どもが多く グループで活動する場面では消極的な一面も見ら

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7 本時の指導構想 (1) 本時のねらい本時は, 前時までの活動を受けて, 単元テーマ なぜ働くのだろう について, さらに考えを深めるための自己課題を設定させる () 論理の意識化を図る学習活動 に関わって 考えがいのある課題設定 学習課題を 職業調べの自己課題を設定する と設定する ( 学習課題

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課題研究の進め方 これは,10 年経験者研修講座の各教科の課題研究の研修で使っている資料をまとめたものです 課題研究の進め方 と 課題研究報告書の書き方 について, 教科を限定せずに一般的に紹介してありますので, 校内研修などにご活用ください

1. 研究主題 学び方を身につけ, 見通しをもって意欲的に学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における算数科授業づくりを通して ~ 2. 主題設定の理由 本校では, 平成 22 年度から平成 24 年度までの3 年間, 生き生きと学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における授業づくり通して~ を研究主題に意欲的

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41 仲間との学び合い を通した クラス全員が学習に参加できる 授業づくり自分の考えを伝え 友達の考えを聞くことができる子どもの育成 42 ~ペア グループ学習を通して~ 体育における 主体的 対話的で深い学び を実現する授業づくり 43 ~ 子どもたちが意欲をもって取り組める場の設定の工夫 ~ 4

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市中学校の状況及び体力向上策 ( 学校数 : 校 生徒数 :13,836 名 ) を とした時の数値 (T 得点 ) をレーダーチャートで表示 [ ] [ ] ハンドボール ハンドボール投げ投げ H29 市中学校 H29 m 走 m 走 表中の 網掛け 数値は 平均と同等または上回っているもの 付き

Ⅰ 評価の基本的な考え方 1 学力のとらえ方 学力については 知識や技能だけでなく 自ら学ぶ意欲や思考力 判断力 表現力などの資質や能力などを含めて基礎 基本ととらえ その基礎 基本の確実な定着を前提に 自ら学び 自ら考える力などの 生きる力 がはぐくまれているかどうかを含めて学力ととらえる必要があ

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上に食に関する指導の充実が求められている 食環境の乱れが社会的課題とっている今日 中学生が食生活の自立を目指した学習をすることは大切なことであるので 本時は 自分や家族の食生活の中で見付けた問題点の改善に自主的に取り組むことができるように 指導を進めることにした 指導に当たっては これまでの学習を踏

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けて考察し, 自分の考えを表現している 3 電磁石の極の変化と電流の向きとを関係付けて考え, 自分の考えを表現している 指導計画 ( 全 10 時間 ) 第 1 次 電磁石のはたらき (2 時間 ) 知 1, 思 1 第 2 次 電磁石の強さが変わる条件 (4 時間 ) 思 2, 技 1, 知 2

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(3) 計画 学習課題学習内容時間 変わり方のようすをわかりやすく表すにはどうしたらよいか考えよう変わり方が大きいか小さいかを調べるにはグラフのどこに目をつけるとよいのだろう 2つの折れ線グラフからどんなことが分かるだろう折れ線グラフをかこう 変わり方を分かりやすく表す工夫 折れ線グラフの縦軸と横軸

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平成 21 年度全国学力 学習状況調査結果の概要と分析及び改善計画 調査実施期日 平成 21 年 10 月 2 日 ( 金 ) 教務部 平成 21 年 4 月 21 日 ( 火 )AM8:50~11:50 調査実施学級数等 三次市立十日市小学校第 6 学年い ろ は に組 (95 名 ) 教科に関す

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Transcription:

9 山口支部 研究主題 ( ボール運動 ) 子どもが夢中になる もっと楽しい 授業をつくる ~ ネット型における 連係プレー の楽しさを味わう子ども ~ 1 主題設定の理由平成 2 0 年改訂の学習指導要領において ゴール型 ネット型 ベースボール型 で構成されることになった高学年のボール運動では バスケットボールやサッカーなどの運動種目を 活動する子どもたちの実態に応じたルールや形式に簡易化して競技できると記されている ここに子どもたちが主体となり 子どもたちの思いを体育学習に反映できる可能性を見い出すことができる ボール運動では 相手チームと何を競り合うのか ( = 競争目的 ) をしっかりもたせることから出発し ゲームにおける個々 ( チーム ) の競争課題を見定め それぞれのチームにとって実現可能な解決方法を見つけていく流れが大切になってくる この一連の流れの中で 自分たちに合ったルールに修正したり 自分たちのチームの特徴が生きる作戦を考えたり 学習集団の実態に応じた学習活動を展開することができるのではないだろうか 今回取り上げるキャッチ ソフトバレーボールでは 少人数でチームを構成し 一人ひとりの思いをチームの活動にしっかり反映させていきたい また ネット型ゲームの特性を生かし 相手からのボールを受け 自陣でボールをつないで相手コートにボールを落として得点するという競争目的に注目させることで プレーヤー一人ひとりに役割を持たせ 一連の動きをどのようにつなげていくかという点について意識させ チームの作戦に生かしていきたい 一人ひとりのつながりが土台となり 自分たちのボール運動を築き上げていく過程の中で ゲームの勝ち負けだけではなく 動きの高まりやチーム内の連係の高まりに関しても楽しさを感じとり 集団で運動することの楽しさが味わえるものと考える 2 研究の視点 ( 1 ) ソフトバレーボールの機能的特性に触れるためのルールの工夫 ボールを落とさないで 自チーム内でボールをつなぎ ボールを相手コートに落とす というソフトバレーボールにおける攻防のおもしろさを ゲームを通して気づかせたい しかしながら ソフトバレーボールの経験がほとんどない子どもたちにとって 落下してくるボールを弾きながら つないでいくという動きを短時間で身に付けることは難しい そこで パスの中でキャッチしてよいというルールを加え 動きの難しさを軽減することにする チームの特徴に応じてキャッチを効果的に取り入れることで ボールのつながりを意識したゲームを行うことができると考えている ( 2 ) 動きの変容を客観的に確認できるドリルゲーム 落とさない つなぐ 落とす というゲームの局面を支える レシーブ パス トス アタックという動きの習得をねらいとしたドリルゲームを毎時間設定する そして 兄弟チームでドリルゲームを行い ゲームの結果を得点化し継続して記録していくことにする 得点記録を確認することにより 自チームの動きの定着の様子が客観的に確認でき 課題意識をもちながらチーム練習に取り組んだり 個々の動きを作戦に生かしたりすることができると考える また 兄弟チームの動きを観察することにより 動きのよい点や改善点を相互評価することができると考えられる ( 3 ) 作戦の必要性が実感できる総当たり対抗戦毎時間のゲームを対抗戦で行うことにする これまでのチームの動きや 試しのゲームで見つけた相手チームの特徴を考え ゲーム 1 の作戦を立てるようにする 次に ゲーム 1 でのプレーを振り返り 作戦の修正を行う ゲーム 1 で負けたチームが ゲーム 2 で勝った場合 もしくは負けても点差が縮まった場合 自分たちの作戦がゲームに生かされたと実感できると思われる また チームの状況に応じて積極的に教師がチームに関わり チームづくりや作戦のたて方などについて助言をしていくようにする - 1 -

3 実践研究 単元名 キャッチ ソフトバレーボール ( 第 6 学年 ) - 2 - 山口市立大内小学校教諭菊川和彦 ( 1 ) 単元について本学級の子どもたちは 男女間の関係もよく 協力して活動できる しかしながら 全体的におとなしい性格の子どもが多く グループで活動する場面では消極的な一面も見られる そこで チームの仲間と息を合わせながらボールをつなぎ 攻防を競う楽しさをもつソフトバレーボールに取り組むことによって 仲間との関わりを一層育てていきたい 1 学期は ボール運動の領域は学習しておらず 特に ソフトバレーボールについては ほとんどの子どもがこれまでに経験がない ネット型 のボール運動に初めて取り組む子どもたちがどこまで技能を習得していけるのか想定することは難しいが 全体の経験差がないということは 同じスタートラインから学習をスタートすることができ 技能の定着 およびチームの連係が同じペースで深められると思われる また 休み時間の子どもたちの様子を見てみると 男女ともにボールを使った運動遊びが好きな子どもが多く 新しく経験するボール運動にもやる気をもって取り組むことができると思われる 本単元 キャッチ ソフトバレーボール は コート上でネットを挟んで相対し ボールを相手コートの空いている場所に返球し 一定の得点に早く到達することを競い合うゲームである このソフトバレーボールは 自チーム内で効果的に攻撃ができるよう 守備から攻撃につなぐ連係プレーの中でチームの作戦を生かすことができ 同時に ゴール型 ベースボール型 のゲームに比べ 相手チームと接触してプレーする場面もなく 自陣で声をかけ合うことで 安全にプレーできるよさもあり 運動することに消極的な子どもも安心して活動することができる運動であると考えられる また ソフトバレーボールは チームが協力し心が通い合わないとパスがつながらない チームワークが重要な運動のため 仲間と協力して学習を進めていくことに適した教材でもある 技能面からみてみると サーブ レシーブができない トスが上げられない 相手コートにボールを返球できないなどの課題が考えられ ラリーが続かず先に述べたソフトバレーボールのよさが十分味わえないことも考えられる そこで今回は ソフトバレーボールを簡易化したゲームである キャッチ ソフトバレーボール ( 自コート内でボールをキャッチして投げてパスできる ) のルールを基本としてゲームを進めていくことにする 指導に当たっては, 次の点に留意したい ねらい 1 では 正確なサーブ レシーブを基本動作としたボールを落とさないゲームを通してルールの工夫を行い ねらい 2 では 相手コートにボールを落とすことを目的としたチームの作戦を生かしたゲームを学習内容とする 動きを高めるために 1 単位時間の前半に ボール操作の動きを高めるドリルゲームを行い 後半に習得した動きを活用できる課題ゲームを実施する ~ ドリルゲーム ~ サーブ & レシーブゲーム制限時間内に相手コートにサーブを打ち レシーブができるかを競い合う ( サーブ レシーブ成功 3 点 サーブのみ 1 点 ) ボールパスゲーム自陣コートで 3 回ボールをつなぎ相手コートに打ち返すことができるかを競い合う ( 3 回で返球できたら 3 点 2 回以下で返球したら 1 点 ) トス & アタックゲーム兄弟チームからサーブを入れてもらい パスをつないでアタックでボールを返球できた回数を競い合う ( アタックで返球したら 3 点 アタック以外で返球したら 1 点 ) 毎時間自分の課題やチームの課題について考え 意見交換する時間を設定し 一人ひとりが課題意識を持って学習活動に取り組めるようにする ドリルゲームや対抗戦をする兄弟チームをつくり 互いのチームの動きのよさを交流しあったり チームの作戦を工夫したりできるようにする ( 2 ) 目標 キャッチ ソフトバレーボールに進んで取り組み ルールを守り助け合って運動したり 場や用具の安全に気を配ったりすることができるようにする 態度 チームの動きを確認したり 自分のチームの特徴に応じた作戦を立てたりすることができるようにする 思考 判断 キャッチ ソフトバレーボールで チームの連係による攻撃や守備によって 攻防することができるようにする 技能

(3) 単元計画 ( 全 10 時間 ) 時 オリエンテーション 学習のねらいと進め方を知る 学習やゲームの進め方を確かめる 学習の進め方 チーム編成(1チーム5~6 人 6チーム ) 基本のルールの確認 準備 後片付けの確認 基本の動きを確かめ チーム練習やミニゲームをする 1 サーブの打ち方 ボールの受け方 味方へのパスの仕方 サーブゲーム ボールパスゲーム ( ドリルゲーム ) 2 学習活動 学習内容 ( 支 ) 教師の支援 [ ] 評価内容 < > 評価方法 ~はじめに提示したルール~ サーブは サーブエリアから打つ ( サーブ権あり ラリーポイント ) 相手のサーブを受け ボールを自陣に落とさず相手コートに返球する 8 分間で多く得点した方が勝ち コートはバドミントンコート ネットの高さは 180cm プレーヤー 4 人 ( 得点ごとに 1 人出てローテーションで回る ) 自チーム内でのパスで1 回だけボールをキャッチすることができる ( キャッチ後はその場から動かないでパスする ) 返球までの回数は3 回までとし 同じ人が2 回続けて打てない だれもが楽しく活動できるようにルールを工夫しながら 試しのゲームを楽しむ ( ねらい 1) 3 試しのゲームをする ( ボールを落とさないゲームからボールを相手コートに落とすゲームへ ) 対抗戦 (3 試合 ) みんなが楽しく取り組めるゲームを意識したルールの工夫 4 チーム練習やミニゲームを通してポジションの役割を確認する ボールパスゲーム サーブ & アタックゲーム ( ドリルゲーム ) チームによる話し合い 5 ( 支 ) ボールの打ち方 受け方などの動作が理解できるように資料を用意する [ 関 ] 基本動作の習得に努め チームで動きを確認し合いながら練習や ゲームに取り組むことができる 活動の様子 ふり返りカード [ 思 ] ゲームを通して気づいたことをもとに ルールの工夫を考えることができる ふり返りカード 発言 [ 技 ] ボールの中心をとらえてサーブを打ったり レシーブをしたりすることができる 活動の様子 6 チームの特徴に応じた作戦を工夫して キャッチ ソフトバレーボールのゲームを楽しむ ( ねらい 2) ルールを確認し チームごとに作戦を立てて総当たり対抗戦をする 個人の動きの確認 ボールの返球の仕方 7 自陣のボールのつながりを考えた作戦の工夫 相手コートにボールを落とすゲーム を意識してチームの動きを見直す 各ポジションの役割確認 互いのプレーの見取り合い トス & アタックゲーム ( ドリルゲーム ) 8 総当たり対抗戦を振り返り 自分たちのチームの課題を話し合い 課題解決に向けた練習を行う ( 支 ) 作戦カードをもとに 自分たちのチームの動きを確認する時間を十分確保し 話し合いの中で出された児童の思いがチーム練習や対抗戦に生かされるように 9 する [ 関 ] 自分の動きやチームのメンバーの動きに関心を持ち それぞれの個性を生かしながらゲームを楽しむことができる 活動の様子 [ 思 ] 対抗戦に向けて作戦を話し合い 自分たちのチームの特徴に応じた作戦を考え 10 ることができる 活動の様子 作戦カード [ 技 ] 自分たちが考えた作戦を生かしながら ゲームに取り組むことができる 活動の様子 - 3 -

( 4 ) 本時案 ( 7 / 1 0 時間 ) 1 ねらい 相手コートにボールを落とすことを意識した作戦を立て 作戦を生かしたチ ームの動きができる 2 準備 バドミントン支柱 ネット 支柱補助具 ソフトバレーボール ( 5 0 g ) ゼッケン 作戦カード デジタイマー 3 展開学習活動 内容 子どもの意識の流れ 教師の支援 評価 1 チーム練習を行い 兄 相手からのボールをう パス回しの練習ではスペースを 弟チームごとに分かれド まくレシーブして し 十分確保し チーム全員がボー リルゲームをする っかりパスを回そう ルを追う動きと ボールを受け チーム練習 相手がとりにくいボー る動作を意識しながら練習でき アンダーハンドパス ルが返せるようにアタ るようにする オーバーハンドパス ックを練習しよう アタックの技能が身についてい トスからのアタック アタックが打ちやすい ない児童には ジャンプのタイ ドリルゲーム ように高くトスを上げ ミングや ボールの打ち方など トス& アタックゲーム よう を個別に助言する ジャンプのタイミング アタックの技能が身についてい に気をつけよう る児童には 相手コートのスペ ースをねらって打つように助言する 2 総当たり対抗戦をす ポジションの確認をし サーブ レシーブ そして相手 る よう コートへの返球がゲームを進め ~ 基本のルール~ ラインアウトは 互い ていく上での動きの基本である 4 人対 4 人 ( 得点ごと に近くの人がしっかり ことを確認し アタックするこ にローテーション ) 確認しよう とばかりに意識がいかないよう 時間制 相手チームの動きも観 に声をかける ゲーム 1 8 分 察してみよう チーム内で互いに声をかけ合う 作戦 練習 8 分 アタックは人のいない ことで 互いの動きが止まらな ゲーム 2 8 分 所に打つといいね いように気をつけさせる セルフジャッジ ( 待機児童 ) ボールを コートの外に出ている児童には 自コートで 1 回だけキ とりに行くとき声をか 友達の動きを観察させ 自分の ャッチ け合おうよ 動きに生かしたり 友達に助言 パスは 3 回以内で返球 したりできるようにする [ 技能 思考 ] 3 今日のゲームを振り返 さんのトスはアタ チーム内 そして兄弟チームの り チームの動きや作戦 ックが打ちやすかった 動きでよかった点について互い について話し合う よ に紹介し合い 作戦の有効性に 得点につながる動き 左右からアタックが打 ついて確認させる よいプレーの紹介 てると相手もとりずら 兄弟チームの動き いだろうね 連係が十分に取れなかった点に 今後の課題 レシーブしたボールが ついては 今後の課題として練 個人の振り返り セッターに集まるよう 習計画や次のゲームの作戦に生 に練習する必要がある かせるよう助言する ね [ 思考 ] 兄弟チームはよく声をかけ合い パスをつないでいたね ( 5 ) 本時の評価の観点と評価規準 A B 努力を要する児童への対応 チームの特徴をとらえ 前回のゲームを振り返振り返りをもとに 自 思考 判断自分や友達の動きのよさり 自分なりに考えた作分の動きやチームの動 を生かした作戦を提案す戦を提案することができきで気をつけなければ ることができる る ならない点に注目させる 作戦に応じた動きがで友達と協力しながら進ん各ポジションでの動き 技能 き 連係してパスやアタでボールを受けパスをしを確認し 近くにきた ックができる たり アタックを打ったボールは進んで取りに りすることができる 行くようにさせる - 4 -

( 6 ) 研究の実際と考察 1 ソフトバレーボールの機能的特性に触れるためのルールの工夫ほぼ全ての子どもがソフトバレーボールを経験したことのない集団で始めた学習であったが ボール ( 5 0 g ビニールボール ) をわたすと 自然と数人で輪になりパスをつなぎ始めた そこには ボールを落としてはいけない という暗黙のルールが存在し 互いに声をかけ合いながらパスゲームを楽しむ姿が見られた 次いでネットを用意をしたところで ボールを相手コートに返さなければならないという意識が見られるようになり ラリーを続けて 落とさないゲーム が展開されるようになった ラリーが続くようになると 相手コートに落としたい そして 相手チームより多く得点したい というチーム課題が生まれてきた 自コートに落とさない 相手コートに落としたい というソフトバレーボールにおける局面では レシーブやトス アタックなどの動きの習得が必要になる そこで 2 回のパスの中で 1 度だけキャッチしてよいというルールを加えてみた この結果 経験のない子どもたちでも ラリーを続けることができるようになった またキャッチ後 確実にトスアップをすることで 高いネット ( 2 m ) でもアタックを打ち 得点につなげる動きが見られるようになった この度の活動では ねらい 1 でキャッチはいつでもよいことにしていたが ねらい 2 の総当たり対抗戦では キャッチしてよいのは トスアップのときだけ というルールにしたいという児童の意見により ルールが確定されていった ルールづくりの中で どの場面で簡易化していくとよいかについては 活動する児童の実態をよく見取る必要があり 同じボール運動でも 学習集団に応じた運動の簡易化を意識して 授業を組み立てていくことの大切さを感じた 2 動きの変容を客観的に確認できるドリルゲーム 授業の導入でドリルゲームを取り入れ 兄弟チームごとに記録をとっていった ボール を落とさないで ラリーを続けることのおもしろさを味わうことをめあてにしたねらい 1 では 主にサーブ & レシーブゲームとボールパスゲームを行った サーブ & レシーブゲー ムでは 子どもたち一人ひとりが確実にサーブを入れるために サーブエリアのどこから サーブを打てばよいか確認する姿や レシーブの仕方を仲間同士で確認しながらチャレン ジする姿が見られた ボールパスゲームでは レシーブが得意な子どもが起点となり パ スをつないで確実に得点するチームなどが見られるようになった ある程度ラリーが続くようになったところで トス & アタックゲームを行うようにした 試しのゲーム 総当たり対抗戦 得点表 ( 総当たり対抗戦はこの後 8 ゲームを予定 ) 試しのゲーム 総当たり対抗戦 ゲーム 1ゲーム 2ゲーム 3ゲーム 4ゲーム 5ゲーム 6ゲーム 7ゲーム 8ゲーム A チーム 13 11 16 11 19 20 15 29 Bチーム 26 28 24 22 23 30 18 22 Cチーム 19 12 13 16 20 13 22 9 Dチーム 17 14 22 19 29 21 17 19 Eチーム 23 21 8 8 14 28 18 16 Fチーム 13 14 16 20 24 15 18 25 18.5 16.7 16.5 16 21.5 21.2 1 平均点 ドリルゲーム サーブ & レシーブ サーブ & レシーブ ボールパス ボールパス トス & アタック トス & アタック トス & アタック トス & アタック 総当たり対抗戦からネットの高さは 2 m 各チームの得点を平均してみると トス & アタックゲームを始めたところで得点が増える結果となった 子どもたちの意識の中で 得点をとるためにアタックが有効であることが分かってきた また確実にアタックを決めるためには 安定したトスアップが必要であることも分かってきた ゲームの中でアタックによる得点シーンが多くなってくると チームバランスを考え ネットの高さを高くしたいという意見が出てきた ネットを高くすることで アタックの難易度を上げるという考えである このように ドリルゲームは主ゲームに大きな影響を与えた また ドリルゲームの毎時間の記録を比較する中で ポイントアップをめざして 休み時間や家庭でレシーブ練習などに取り組む児童が見られるようになってきた ボール運動が苦手な児童も自信をもってプレーする場面が増え ゲームでも前向きに取り組む様子が見られるようになった - 5 -

3 作戦の必要性が実感できる総当たり対抗戦ねらい 1 を通してつくりあげたルールに基づいて総当たり対抗戦を行った 基本のルールからの変更点は キャッチはトスを上げるときだけにする と 3 回目の返球で得点することができたら 2 点入る そして ネットの高さを 1. 8 m から 2 m にする である これらのルールで行ったゲームの中で子どもたちが考えた作戦は 以下の通りである マイエリア作戦パスをつなぐときにボールを互いに見合ってしまってボールが取れないチームが取り入れていた コートを 4 つのエリアに分け そのエリアに入ったボールは担当の子どもが確実にボールをレシーブするという作戦 空いているスペースをねらってサーブを打とう! 三段攻撃作戦新ルールを生かし 確実にレシーブ トス アタックを決め 2 点をねらっていくという作戦 アタックが得意な子どもがいるチームが考えていた フェイント作戦キャッチしてトスを上げる際 左右にアタッカーを配置し 1 人がおとりでジャンプして もう一方がアタックを打つという作戦 試しのゲーム ( 6 ゲーム ) では 6 勝のチーム 1 勝 5 敗のチームなどが見られたが チームのメンバーの特徴を生かした作戦を立てることにより 得点差があまりつかないゲームが展開されるようになった 子どもたちの振り返りの中で アタックは苦手だけど トスを上げることはできるので 自分ができることをしっかりやってチームの役に立ちたい ゲームには負けたけど 作戦を実行してゲーム 1 のときより点差を縮めることができたので楽しくゲームができた など 作戦を生かしたゲームを楽しむことができたという記述が ゲームを重ねるごとに増えていった 4 今後の課題子どもたち一人ひとりの動きを見ていると ボールの落下点に移動せずにレシーブをしようとしてパスがつながらない場面や セッターのキャッチがコートの後方で行われ トスがうまく上げられないなど 個々の動きの課題が見られた ドリルゲームを中心に 今後も動きを高める手立てについて考えていきたい また チームの作戦づくりでは各ポジションの特徴を生かしたメンバーの配置や パスのつなげ方など コート図を使って視覚を生かしながら作戦が立てられるような手立てを準備する必要があった 振り返りタイムも 個々の反省で終わってしまい 反省を生かした作戦づくりにまで話し合うことができないチームも見られた 具体的なゲームの場面を取り上げ 効果的な作戦を伝えるなど教師の支援も不十分であった ネット型 のボール運動は 中学校での バレーボール につながっていく 今度は より高い技能を必要とするバレーボールにチャレンジしてみたい というつぶやきが 児童から聞かれる授業実践ができるように 今後も授業研究に努めていきたい しっかりパスをつなごう! キャッチしてアタックが打ちやすいところにトスを上げよう! 相手コートの空いているところにアタックを打とう! - 6 -