シリーズ 新 受験風土記 第16回 男鹿半島 田沢湖 秋田県 青森県 大館鳳鳴 能代市 秋田県の人口 1,098,088人 2009年9月1日現在 大学数 短大除く 5 高校数 公立58 私立5 このコーナーでは 各都道府県の大学進 学に対する取り組みを紹介する 今回は 秋田県を取り上げる 大館市 能代 秋田 秋田市 秋田南 大仙市 大曲 本荘 由利本荘市 岩手県 横手 横手市 湯沢 湯沢市 山形県 宮城県 角館の武家屋敷 仙北市 かまくら 横手市 学習の動機付けと学習習慣の確立で やる気と潜在能力を引き出す 全国学力 学習状況調査で トップクラスの実績 まで秋田県の高校は 素材依存型 をも引き出し より高める教育を の 面 も あ っ た よ う に 思 い ま す が 進める必要があると感じています 秋田県立秋田南高校 安藤巳智子 おっとり型の生徒が多く なかな 小学校 6 年生と中学 3 年生を対象 か 上 昇 志 向 を 見 せ て く れ ま せ ん とした 全国学力 学習状況調査 今後は 生徒の埋もれている能力 で 秋田県はトップクラスの成績を 収め 注目を浴びている 資料１ 資料 1 全国学力 学習状況調査 平均正答率 小学校6年生平均正答率 内は全国内順位 だが その一方で 大学進学実績 は必ずしも好調というわけではない 教頭 教科 年度 2009 2008 2007 中学校3年生平均正答率 内は全国内順位 教科 年度 2009 2008 2007 2008年度の大学等進学率は43.1 で 86.1 74.4 75.3 国語A 知識 ２位 １位 １位 85.4 78.6 82.3 国語A 知識 １位 １位 ２位 全国 37 位 2009 年度のセンター試 69.0 62.9 60.4 国語B 活用 １位 １位 １位 77.0 66.8 81.8 国語B 活用 １位 ３位 １位 験 ５教科６科目 の平均点も36位 88.4 80.7 86.2 算数A 知識 １位 １位 １位 77.5 70.1 68.8 数学A 知識 ２位 ２位 ２位 68.6 58.9 63.7 算数B 活用 １位 １位 １位 65.3 54.7 63.4 数学B 活用 ３位 ３位 ３位 にとどまっている 資料 2 全国学力 学習状況調査の結果 を見ると 潜在能力の高い生徒が多 いことは確かでしょうから 高校に は その力を発掘し さらに伸ばす 指導が強く求められています これ 資料 2 秋田県の 2009 年センターリサーチ 科目別平均得点 河合塾調べ 受験人数 3,642 5 6総合 英語 L 数学①② 国語 理科 地歴 24 Guideline November 2009 公民 64.2点 61.4点 488.8点 111.0点 109.3点 121.8点 61.2点 36位 26位 42位 15位 31位 21位 23位 内は全国内順位
Guideline November 2009 25
26 Guideline November 2009
Guideline November 2009 27
28 Guideline November 2009
Guideline November 2009 29
30 Guideline November 2009
Guideline November 2009 31
32 Guideline November 2009
Guideline November 2009 33
れました 社会人の方々が学びの意 施しており 活発な議論が展開され キャリア教育の取り組みとして 欲に燃えて 真剣に聞いている姿は ています この意見交換会をさらに は １年次の総合的な学習の時間で 生徒たちにとってもいい刺激になっ 充実したものにするために 今後は 職業研究を実施している 将来なり たと考えています 奥山先生 事前の打ち合わせなども綿密にして たい職業ごとにグループを編成し いく予定で 議論の成果を授業改善 インターネットなどで調べ学習を実 につなげていきたいと考えていま 施 夏休みには実際に職場を訪問し す 鈴木先生 成果をまとめて ポスターセッショ 秋田県立横手高等学校 授業を充実させるために 家庭学習の習慣づけを強化 1898 年創立の 第三尋常中学校 補習の体制は まず全学年とも ８時10分から20分間 朝学習 を ンを行うといったスタイルだ 学部 選びにも役立っているという 実施 教科ごとに課題を与えて 自 ２年次の９月には 進学希望者の １年次はくくり募集で ２年次か 習する形だ 放課後の補習は ３年 多い大学の教員を招いて 専門に関 ら理数科 1 クラス 普通科 6 クラス 次の高校総体以降にスタート １日 する話を聴く 大学模擬講義 が行 に分かれる 普通科の文理分けは２ ２時限 ５教科で 入試対策に特化 われている 今年度は13講座開講さ 年次からで 現在 文系３ 理系３ した講座を開講している クラス単 れた のクラス構成になっている 位の展開ではなく 多様な講座から ところで 同校では 今春 難関 選択履修する形で 希望制だが ほ 大学への合格者が大幅に増え 注目 ぼ全員が受講している を集めた その要因を鈴木先生は次 を前身とする伝統校 2003年度から 英語 数学 現代 文の授業で 応用コース 標準コー のように語る スに分かれる 講座制 を導入 生 夏休みには １ ２年次の希望者 徒の志向 学力に適した授業が選択 対象の 学習合宿 を３泊４日で実 県教委が実施しているパワーア できるようになっている 施し さらに２年生の志望者には最 ップ事業が効果を上げた面もあると 終日に東北大学見学も組まれている 思いますが 何よりも大きかったの 講座もいくつか入れていますが は やはり３年間の授業 日々の指 25 26 ページで触れたように 近年 新入生に対する各教科の学習 方法の徹底に力を注いでいる点も特 メインはあくまで自学自習です 長 導を通して 教員と生徒の信頼関係 色だ 高校入試の合格者に 学習の 時間の学習に耐えられる集中力を養 が構築されていったことだと考えて すすめ方 各教科の学習方法 な うことを目的にしており １日10時 います 毎日の授業を大切にして どを発送 入学前に読ませて 意識 間の自習を目安にしています 鈴 積み重ねていくこと 結局はそれに づけを図っている 資料 13 木先生 尽きると思います 授業第一主義が本校の一貫した 教育方針です 授業を充実させるた めには 家庭での準備学習が不可欠 であり それを促す指導を強化して います できれば １時間の授業に 対して 家庭ではそれ以上の時間を かけて予習するような習慣を身につ けることが理想的です 鈴木和人 先生 また 教員の授業力を高める目的 で 2008年度から 英語 数学 理 科の授業を 各教科 2 回ずつ 外部 講師が参観する機会も設けられてい る 授業参観後には意見交換会も実 34 Guideline November 2009 資料 13 横手高校 各教科の学習方法