契約をするとき 契約書に貼る印紙税不動産取引で取り交わす契約書は 印紙税の対象となります 具体的には 不動産の売買契約書や建物の建築請負契約書 土地賃貸借契約書 ローン借入時の金銭消費貸借契約書等がこれに当たります 印紙税の額は 契約書に記載された金額によって決定されます 原則として 収入印紙を課税

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13. 平成 29 年 4 月に中古住宅とその敷地を取得した場合 当該敷地の取得に係る不動産取得税の税額から 1/2 に相当する額が減額される 14. 家屋の改築により家屋の取得とみなされた場合 当該改築により増加した価格を課税標準として不動産 取得税が課税される 15. 不動産取得税は 相続 贈与

#210★祝7500【H30税法対策】「登録免許税ほか」優先暗記30【宅建動画の渋谷会】佐伯竜PDF

やさしい税金教室

内に 耐火建築物以外の建物についてはその購入の日以前 20 年以内に建築されたものであること 地震に対する安全上必要な構造方法に関する技術的基準又はこれに準ずるものに適合する一定の中古住宅 を 平成 17 年 4 月 1 日以降に取得した場合には 築年数に関係なく適用が受けられます (56ページ 一

平成29年 住宅リフォーム税制の手引き 本編_概要

相続税計算 例 不動産等の評価財産の課税評価額が 4 億 8 千万円 生命保険金の受取額が 2 千万円 現金 預金等が 4 千万円 ローン等の債務及び葬式費用等が 3 千万円である場合の相続税を計算します 相続人は妻と 2 人の子供の 3 人です ( 評価額を計算するには専門知識を要します 必ず概算

税金のいろいろ所得税の計算の税金サラリーマン20 生活の税金株式の税金事業の税金不動産の税金贈与の税金相続の税金(2) 適用を受けるための主な要件 取得又は増改築等をした日から6か月以内に居住すること 住宅の床面積が50m 2 以上で取得又は増改築後の家屋の床面積の1/2 以上が居住用であること 中

(4) 宅地建物取引士の欠格要件について定める第十八条第一項の五号の二の次に次の号が 付け加えられました 五の三暴力団員等 ( 暴力団員による不当な行為の防止等に関する法律第二条第六号に規 定する暴力団員又は同号に規定する暴力団員でなくなった日から五年を経過しない者 ) (5) 更新日前でも手数料を

この特例は居住期間が短期間でも その家屋がその人の日常の生活状況などから 生活の本拠として居住しているものであれば適用が受けられます ただし 次のような場合には 適用はありません 1 居住用財産の特例の適用を受けるためのみの目的で入居した場合 2 自己の居住用家屋の新築期間中や改築期間中だけの仮住い

平成 31 年度住宅関連税制改正の概要 ( 一社 ) 住宅生産団体連合会 平成 31 年 3 月 (1) 住宅ローン減税の拡充 ( 所得税 個人住民税 ) 消費税率 10% が適用される住宅取得等をして 2019 年 10 月 1 日から 2020 年 12 月 31 日までの間にその者の居住の用に

目次 不動産を購入したときの税金... 5 契約をするとき... 6 契約書に貼る印紙税... 6 印紙税額の一覧表... 6 消費税... 7 消費税が課税となるもの 非課税となるもの... 7 消費税が非課税となるもの... 7 契約をした後... 8 登録免許税... 8 登録免許税の税率..

各年の住宅ローン控除額の算出 所得税から控除しきれない額は住民税からも控除 当該年分の住宅ローン控除額から当該年分の所得税額 ( 住宅ローン控除の適用がないものとした場合の所得税額 ) を控除した際に 残額がある場合については 翌年度分の個人住民税において 当該残額に相当する額が 以下の控除限度額の

図表 2 住宅ローン減税の拡充 消費税率が 5% の場合 消費税率が 8% または 10% の 場合 適用期間 ~2014 年 3 月 2014 年 4 月 ~2017 年末 最大控除額 (10 年間合計 ) 200 万円 (20 万円 10 年間 ) 400 万円 (40 万円 10 年間 ) 控

4 住宅購入 名称住宅購入に対する各種税金と給付金に関する支援 担当部課 概要新築または中古の住宅を取得するとかかる税金があります また 所得税控除や給付金が支払われる制度もあります 1. 不動産取得税 ( 県税 ) 土地や家屋などの不動産の取得時に 県が課税する税金です お問い合わせ先 神奈川県藤

N 譲渡所得は 売却した土地や借地権 建物などの所有期間によって 長期譲渡所得 と 短期譲渡所得 に分けられ それぞれに定められた税率を乗じて税額を計算します この長期と短期の区分は 土地や借地権 建物などの場合は 売却した資産が 譲渡した年の1 月 1 日における所有期間が5 年以下のとき 短期譲

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N 譲渡所得は 売却した土地や借地権 建物などの所有期間によって 長期譲渡所得 と 短期譲渡所得 に分けられ それぞれに定められた税率を乗じて税額を計算します この長期と短期の区分は 土地や借地権 建物などの場合は 売却した資産が 譲渡した年の1 月 1 日における所有期間が5 年以下のとき 短期譲

Monthly 2009/09/01(14:45) 2 ノイズ 1989 年末から2000 年 3 月あたりまで日経平均株価は上昇しています (ITバブルと言われた頃)[ グラフ1] 続いて [ グラフ2] は1985 年 1 月から2009 年 8 月までの日経平均株価の推移を表しています このグ

p43-48 (不動産取得税)

2. 適用を受けるにあたっての 1 相続発生日を起算点とした適用期間の要件 相続日から起算して 3 年を経過する日の属する年の 12 月 31 日まで かつ 特例の適用期間である平成 28 年 4 月 1 日から平成 31 年 12 月 31 日までに譲渡することが必要 例 平成 25 年 1 月


2. 適用を受けるにあたっての 1 相続発生日を起算点とした適用期間の要件 相続日から起算して 3 年を経過する日の属する年の 12 月 31 日まで かつ 特例の適用期間である平成 28 年 4 月 1 日から平成 31 年 12 月 31 日までに譲渡することが必要 例 平成 25 年 1 月

第 5 章 N

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の範囲は 築 20 年以内の非耐火建築物及び築 25 年以内の耐火建築物 ((2) については築 25 年以内の既存住宅 ) のほか 建築基準法施行令 ( 昭和二十五年政令第三百三十八号 ) 第三章及び第五章の四の規定又は地震に対する安全上耐震関係規定に準ずるものとして定める基準に適合する一定の既存

住宅借入金等特別控除の入力編

4. 平成 27 年度税制改正の概要 (1) 住宅の取得に関わる税制 登録免許税 不動産取得税 改正項目ヘ ーシ 改正内容 所有権保存登記 所有権移転登記 所有権の信託 抵当権設定の登記の軽減措置 税率の軽減措置 宅地評価土地の課税標準の軽減措置 軽減税率の適用期限を平成 27 年 3

私たちの市税

控除の種類判定 次の表に従い 対象となる控除を判定します 区分対象となる控除該当ページ 一般住宅の新築等 A 一般住宅の新築等に係る住宅借入金等特別控除 3 ページ 認定住宅の新築等 A2 認定住宅の新築等に係る住宅借入金等特別控除 4 ページ 中古住宅の購入 A3 中古住宅の購入に係る住宅借入金等

3 住宅及び住宅用土地にかかる軽減措置 住宅の取得に対する特例控除 ( 不動産の価格 - 控除額 ) 税率 ( 住宅 :3%) = 税 額 (P1の 2) ( 4の( 表 1)) スタート 取得した住宅は 新築住宅 ( をご覧下さい ) 新築ですか? 中古ですか? 中古住宅 ( をご覧下さい ) 控

平成16年版 真島のわかる社労士

土地建物等の譲渡(マイホームの売却による譲渡損)編

基本資料1-平成25年税制改正ポイント(表紙).pdf

住宅ローンアドバイザー会報 12 月号 住宅購入後にかかる税金にはどんなものがある? 質問住宅を購入しようと思っていますが 負担しきれないほどの税金を負担することにならないか心配です 住宅購入後に必要となる税金を教えてください 回答住宅購入後にかかる税金には 固定資産税 都市計画税があります 固定資

第 7 章 間にその者の居住の用に供したときに 一定の要件の下で そのバリアフリー改修工事等にあてるために借り入れた住宅借入金等の年末残高 (1,000 万円を限度 ) の一定割合を5 年間所得税の額から控除できます なお 52ページの増改築に係る住宅ローン控除制度との選択適用になります 1 控除期

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送付状新屋敷登記・管理.pages

相続税・贈与税の基礎と近年の改正点

の各種税制優遇を受けやすくする見直しが行われ 入居までに耐震基準に適合するという証明があれば 1 住宅ローン減税 2 住宅取得資金に関する贈与税の非課税措置 3 中古住宅に関する不動産取得税の特例措置の適用が可能となる 耐震基準に適合しない中古住宅を取得し 耐震改修工事を実施した後に入居するような場

資産運用として考える アパート・マンション経営

左記に該当しない方 ボタンを選択した場合 ( 特定増改築等 ) 住宅借入金等特別控除 というリンクになった文字をクリックすると 住宅借入金等特別控除の入力画面が表示されます 所得 所得控除等入力 画面で ( 特定増改築等 ) 住宅借入金等特別控除 というリンクになった文字をクリックすると 3 ページ

住宅借入金等特別控除の入力編

必要な書類 市町村 住民票の写し 原本 居住開始年月日を記載するため 法務局 原本 登記簿に記載した内容を確認するため 請負契約書 写 売買契約書 写 ⑨ 家屋 土地等の取得価額を記載するため 住宅取得資金に係る 借入金の年末残高等証明書 原本 二面 一面⑨から転記,,, 借入金残高の確認 家屋の取

5 適用手続 ⑴ 相続時精算課税の適用を受けようとする受贈者は 贈与を受けた財産に係る贈与税の申告期間内に 相続時精算課税選択届出書 ( 贈与者ごとに作成が必要 ) を贈与税の申告書に添付して 納税地の所轄税務署長に提出する ( 相法 21の92) なお 提出された当該届出書は撤回することができない

1. 固定資産税 都市計画税について 固定資産税は 毎年 1 月 1 日 ( 賦課期日 といいます ) 現在に土地 家屋 償却資産 ( こ れらを総称して 固定資産 といいます ) を所有している人が その固定資産の所在する 市町村に納める税金です 都市計画税は 下水道 街路 公園などの都市計画事業


土地建物等の譲渡(マイホームの売却による譲渡益)編

土地の譲渡に対する課税 農地に限らず 土地を売却し 譲渡益が発生すると その譲渡益に対して所得税又は法人税などが課税される 個人 ( 所得税 ) 税額 = 譲渡所得金額 15%( ) 譲渡所得金額 = 譲渡収入金額 - ( 取得費 + 譲渡費用 ) 取得後 5 年以内に土地を売却した場合の税率は30

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(1) 相続税の納税猶予制度の概要 項目 納税猶予対象資産 ( 特定事業用資産 ) 納税猶予額 被相続人の要件 内容 被相続人の事業 ( 不動産貸付事業等を除く ) の用に供されていた次の資産 1 土地 ( 面積 400 m2までの部分に限る ) 2 建物 ( 床面積 800 m2までの部分に限る


2. 控除の適用時期 Q. 12 月に取得した自宅の所在地に 年末までに住民票を移しましたが 都合で引っ越しが翌年になってしまった場合 住宅ローン控除はいつから受けることになりますか A. 住宅ローン控除の適用を受けるためには 実際に居住を開始することが必要です したがって 住民票を移した年ではなく

住宅税制の概要 1 住宅の取得に係る税制 ( 注 ) を付した部分は 平成 22 年度税制改正により改正されたもの ( 1) 所得税 住宅ローン減税 ( 租 41) ( 国税 ) 住宅の新築 取得又は増改築等をした場合 10 年間 住宅ローン等の年末残 個人住民税 高の1.0%( 長期優良住宅につい

給与所得控除額の改正前後の比較 改正前 改正後 給与等の収入金額給与所得控除額給与等の収入金額給与所得控除額 180 万円以下 収入金額 40% 65 万円に満たない場合は 65 万円 180 万円以下 収入金額 40%-10 万円 55 万円に満たない場合は 55 万円 180 万円超 360 万

Asakura ミニマムテキスト 2 所有権保存登記の抹消 (1) 申請人 所有権登記名義人が単独で申請する (2) 添付情報 a 登記識別情報 所有権登記名義人の登記識別情報が必要 b 印鑑証明書 所有権登記名義人が単独で申請するが, 真意で申請したことを確認するために必要

平成26年度税制改正及び土地住宅政策に関する提言書(案)

(3) 年金所得者公的年金等の収入金額が400 万円以下であり かつ その公的年金等の全部が源泉徴収の対象となる場合において公的年金等に係る雑所得以外の所得金額が20 万円以下である場合には 確定申告の必要はありません また 上記 (2) 又は (3) に該当する方であっても 医療費控除や住宅借入金

所得税関係 ( 住宅ローン控除の特例 ) の改正 ⑵ 震災税特法の制度 ( 適用期間の特例 ) の概要東日本大震災によって被害を受けたことにより 住宅ローン税額控除の適用を受けていた家屋 ( 以下 従前家屋等 といいます ) を居住の用に供することができなくなった居住者については その居住の用に供す

土地建物等の譲渡損失は 同じ年の他の土地建物等の譲渡益から差し引くことができます 差し引き後に残った譲渡益については 下記の < 計算式 2> の計算を行います なお 譲渡益から引ききれずに残ってしまった譲渡損失は 原則として 土地建物等の譲渡所得以外のその年の所得から差し引くこと ( 損益通算 )

相続税の節税対策としての生前贈与 相続税 贈与税はともに相手に渡る財産の金額に対して累進的な税率により税金がかかりま す そこで 相続税の税率よりも低い税率で贈与をすれば 相続税の節税になります 下の 図で相続税と贈与税税率を確認して下さい 贈与税は 相続税に比べ 基礎控除額が低く さらに税率が高く

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消費税率引上げを踏まえた住宅取得対策 1 住宅取得については取引価格が高額であること等から 消費税率引上げの前後における駆け込み需要及びその反動等による影響が大きいことを踏まえ 一時の税負担の増加による影響を平準化し 及び緩和するとともに 良質な住宅ストックの形成を促し響国民の豊かな住生活を確保する

東京太郎様 Inheritance Report 相続診断書 弁護士法人 税理士法人リーガル東京 平成 30 年 8 月 20 日作成

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第一住宅関係税制 1. 住宅税制の抜本的な検討 次期消費税引上げまでの期間を活用し 消費税を含めた住宅に係る多重な課税について 抜本的な検討が必要である 良質な住宅ストックの形成に向けて 住宅の取得 保有に係る既存税制と消費税のあり方について 国民にわかりやすい恒久的かつ抜本的な見直しが必要である

スライド 1

〔問 1〕 抵当権に関する次の記述のうち,民法の規定によれば,誤っているものはどれか

間にその者の居住の用に供したときに 一定の要件の下で そのバリアフリー改修工事等にあてるために借り入れた住宅借入金等の年末残高 (1,000 万円を限度 ) の一定割合を5 年間所得税の額から控除できます なお 53ページの増改築に係る住宅ローン控除制度との選択適用になります 1 控除期間 5 年間

p32-p36.pdf

< 記載例 > ( 記載例の解説及び注意事項等は,5 ページ以下を御覧ください ) * この記載例は, 個人が自己の所有する不動産 ( 土地又は建物 ) を担保として金融機関等の法人から融資を受けた場合等に, 書面で根抵当権の設定の登記を申請する場合のものです 受付シールを貼るスペースになりますので

7 家屋が新築されてから6か月を経過して なお その家屋について最初の使用または譲渡が行 7 6か月経過時の所有者です 新築家屋の取得における不動産取得税の納税義務者については われない場合 納税義務者は誰ですか 最初の使用日または譲渡日を基準に 所有者 譲受人に課税されるのが原則ですが 新築後 6

(2) 被災代替住宅用地の特例について 特例の概要 被災住宅用地の所有者等が当該被災住宅用地の代替土地を平成 33 年 3 月 31 日までの間に取得した場合 当該代替土地のうち被災住宅用地相当分について 取得後 3 年度分 当該土地を住宅用地とみなし 住宅用地の価格 ( 課税標準 ) の特例を適用

住宅取得等資金贈与の非課税特例 教育資金一括贈与の非課税特例 結婚 子育て資金贈与の非課税特例 相続時精算課税制度 贈与者 贈与年の 1 月 1 日現在で 60 歳以上の父母または祖父母 受贈者 贈与者の直系卑属 ( 子 孫 ひ孫等 ) で贈与の年の 1 月 1 日現在 20 歳以上 受贈年の合計所

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(3) 評価替え土地と家屋については, 原則として, 基準年度 (3 年ごと ) に評価替えを行い, 賦課期日 (1 月 1 日 ) 現在の価格を固定資産課税台帳に登録します 第 2 年度と第 3 年度は, 新たな評価を行わないで, 基準年度の価格をそのまま据え置きます ( 平成 30 年度が基準年

平成29年 住宅リフォーム税制の手引き 本編 不動産取得税の特例措編

障財源化分とする経過措置を講ずる (4) その他所要の措置を講ずる 2 消費税率の引上げ時期の変更に伴う措置 ( 国税 ) (1) 消費税の軽減税率制度の導入時期を平成 31 年 10 月 1 日とする (2) 適格請求書等保存方式が導入されるまでの間の措置について 次の措置を講ずる 1 売上げを税

住宅の省エネエネ改修改修に伴う固定資産税固定資産税の減額制度減額制度について 平成 20 年 1 月 1 日以前に建てられた住宅 ( 賃貸住宅を除く ) について 平成 20 年 4 月 1 日から平成 32 年 3 月 31 日までの間に 一定の要件を満たす省エネ改修工事を行った場合 120 m2

土地 建物の譲渡に伴う課税 所得税 住民税 譲渡所得の計算個人が不動産を譲渡した場合には 出た利益 ( 譲渡所得 ) に対して所得税と住民税が課税されます 課税譲渡所得 = 譲渡収入金額 - 取得費 ( 1)- 譲渡費用 ( 2)- 特別控除額 1 取得費 : 譲渡した不動産の取得に要した費用 購入

税幅を 1% ずつ小刻みに引き上げるべきであるといった意見も浮上しており 予定通り引上げが実施されるかは 不透明な状況です Q 消費税増税で住宅取得時の税負担は どのくらい増加しますか A そもそも住宅購入にかかる消費税は 土地にはかからず新築物件なら建物部分のみです 仮に図表 1の モデル のよう

2. 省エネ改修工事 耐震改修工事をした場合の所得税額の特別控除に係る工事範囲の拡充 (1) 改正の趣旨 背景 新築の長期優良住宅の認定基準制度に加え 平成 28 年 2 月 増改築による長期優良住宅の認定基準が制定された 長期優良住宅であると認定されることで 税制上様々な優遇措置を受けることができ

○不動産を売買した場合の申請書の様式・記載例(オンライン庁)

(2) 父母 ( 祖父母 ) から子 ( 孫 ) への住宅取得等資金の贈不 父母 ( 祖父母 ) など直系尊属から その子 ( 孫 ) へ居住用の家屋の新築 取得または増改築のための金銭 ( 住宅取得等資金 ) を贈不した場合 表の通りの金額について贈不税が非課税となります また 贈不税の基礎控除

○不動産を贈与した場合の申請書の様式・記載例(オンライン庁)

第2 質疑応答

6 課税上の取扱い日本の居住者又は日本法人である投資主及び投資法人に関する課税上の一般的な取扱いは 下記のとおりです なお 税法等の改正 税務当局等による解釈 運用の変更により 以下の内容は変更されることがあります また 個々の投資主の固有の事情によっては異なる取扱いが行われることがあります (1)

メモ欄 市町村長の意見 ( 申告する人は記載を要しません ) - 2 -

第 1 章 不動産の売却を検討されるお客様へ いらっしゃいませ! 初めての方も安心して お任せください 初めてだから 不安だわ PROFILE 夫 60 歳妻 65 歳 戸建てからマンションに買い換え検討中 子供も独立したし 広すぎるこの家は 売却しようか 売却までの流れ 物件調査 価格査定 媒介契

土地建物等の譲渡(一般の譲渡)編

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4. 土地 住宅用建物に係る不動産取得税の特例の延長土地や住宅に対する投資を促進し 都市や地域の活力を高める観点から 土地及び住宅用建物に係る軽減税率 3%( 本則 4%) 及び宅地評価土地の取得に係る不動産取得税の課税標準の特例 ( 固定資産税評価額の 1/2) の適用期限 ( 平成 27 年 3

Microsoft Word - H30 市税のしおり最終版

2 補助対象住宅について 16 中古住宅の定義は 申請日において新築から 2 年を超えている住宅又は既に人が住んだことがある住宅であり 居住の用に供することを目的として建築した住宅をいいます 17 マンションの定義は 二以上の区分所有者が存する建物で 人の居住の用に供する専有部分のあるものであって

○不動産を贈与した場合の申請書の様式・記載例(オンライン庁)

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【表紙】

事業用資産の買換え等 用資産を譲渡し あらた 中小企業 適用実積の 8 の場合の課税の特例措 に事業用資産を取得し 割以上が地方関連であ 置の延長 ( 法人税等 ) た場合 譲渡した事業用 り 中小企業の設備投資 29.4~32.3 資産の譲渡益について 等の促進による生産性 80%( 一部 75%

Transcription:

不動産を購入したときの税金

契約をするとき 契約書に貼る印紙税不動産取引で取り交わす契約書は 印紙税の対象となります 具体的には 不動産の売買契約書や建物の建築請負契約書 土地賃貸借契約書 ローン借入時の金銭消費貸借契約書等がこれに当たります 印紙税の額は 契約書に記載された金額によって決定されます 原則として 収入印紙を課税文書となる契約書に貼付し 消印をすることで印紙税の納付を行います 同じ契約書を複数作った場合は 1 通ごとに印紙を貼る必要があります 印紙税額の一覧表 契約金額 不動産売買契約書工事請負契約書金銭消費貸借 H26.4.1~ H30.4.1~ H26.4.1~ H30.4.1~ 契約書 H30.3.31 ( 原則 ) H30.3.31 ( 原則 ) 1 万円未満 非課税 非課税 非課税 非課税 非課税 10 万円以下 200 円 200 円 200 円 50 万円以下 200 円 400 円 200 円 400 円 200 円 100 万円以下 500 円 1,000 円 1,000 円 200 万円以下 400 円 300 万円以下 1,000 円 2,000 円 500 円 1,000 円 2,000 円 500 万円以下 1,000 円 2,000 円 1,000 万円以下 5,000 円 10,000 円 5,000 円 10,000 円 10,000 円 5,000 万円以下 10,000 円 20,000 円 10,000 円 20,000 円 20,000 円 1 億円以下 30,000 円 60,000 円 30,000 円 60,000 円 60,000 円 5 億円以下 60,000 円 100,000 円 60,000 円 100,000 円 100,000 円 10 億円以下 160,000 円 200,000 円 160,000 円 200,000 円 200,000 円 50 億円以下 320,000 円 400,000 円 320,000 円 400,000 円 400,000 円 50 億円超 480,000 円 600,000 円 480,000 円 600,000 円 600,000 円 記載金額なし 200 円 200 円 200 円 200 円 200 円 平成 26 年 4 月 1 日から平成 30 年 3 月 31 日までの間に作成される不動産の譲渡に関 する契約書及び建築工事の請負に関する契約書に係る印紙税は軽減されています

消費税土地の売買については 消費税はかかりません しかし 住宅を購入したり建築したりする場合には 原則として消費税が課税されます 平成 26 年 4 月 1 日以降に取引される建物には 譲渡金額の 8% の消費税が課税されています 消費税額 = 課税標準 ( 建物の代金等 ) 税率 8%( 国税 6.3%+ 地方税 1.7%) なお 売主が消費者や消費税を納めなくてもよいいわゆる 免税事業者 である場合などは 消費税が課税されるべき取引であってもその価格に消費税は含まれていませんが 買主が消費税を納める 課税事業者 の場合には 支払った対価に消費税が含まれているものとして 仕入税額控除の計算を行います 消費税が課税となるもの 非課税となるもの住宅の購入等は消費税の課税取引となりますが 消費税負担を求める上で課税の対象としてなじまないものである点 その他の社会政策的配慮から 課税しない非課税取引が定められています 不動産取引における非課税取引の例としては 以下のものが挙げられます 消費税が非課税となるもの 1 土地の購入代金 2 居住用の地代 家賃 3 保証金 敷金 4 住宅ローンの返済利息 保証料 5 火災保険料 生命保険料 不動産会社に支払う仲介手数料や住宅ローンの事務手数料は 課税標準として消費税が 課税されます

契約をした後 登録免許税不動産を購入 ( 取得 ) すると 所有権移転登記や保存登記 抵当権設定登記等の登記をします この時 登録免許税という国税が課せられます 登録免許税額 = 課税標準 ( 固定資産評価額や債権額 ) 税率 登録免許税の税率 登記などの種類 課税標準 税率 所有権保存登記 不動産価格 0.4% 所有権移転登記 1 売買等によるもの 2 相続 法人の合併 3 贈与 遺贈 不動産価格 2.0% 0.4% 2.0% 4 共有物分割 ( 現物の分割を除く ) 2.0% 地上権 永小作権 賃借権または採石権の設定 転貸 不動産価格 1.0% 債券金額 極度金額抵当権の設定 先取特権の保存 質権のまたは不動産工事費設定用の予算金額 0.4% 地役権の設定登記 承役地の不動産の個数 1 個につき 1,500 円 相続または法人の合抵当権 先取特 0.1% 併による移転登記債券金額権 質権の移転その他の原因によるまたは極度金額登記 0.2% 移転登記 抵当権の順位変更登記 抵当権の件数 1 件につき 1,000 円 仮登記 1 所有権保存 移転 2 その他のもの 不動産の個数 1.0% 本登記の税率の 1/2 附記登記 登記の更正 変更 抹消 不動産の個数 1 件につき 1,000 円

土地に関する軽減税率 平成 24 年 4 月 1 日から平成 29 年 3 月 31 日までの間 土地の売買における所有権移転 登記にかかる登録免許税は 1.5% に軽減されています ( 原則は 2.0%) 住宅用家屋の軽減税率床面積が 50 m2以上の個人の住宅用家屋については 以下の要件を満たすことについて住宅所在地の市区町村長の証明を受けた場合に 軽減税率が適用できます ( 措法 72 の 2 73 75) 新築住宅の場合 平成 29 年 3 月 31 日までに新築または取得した個人の住宅用家屋であること 床面積( 登記簿面積 ) が 50 m2以上 新築または取得後 1 年以内に登記すること中古住宅の場合 平成 29 年 3 月 31 日までに取得した個人の住宅用家屋であること 床面積( 登記簿面積 ) が 50 m2以上 取得日時点の建築年数が耐火建築物で 25 年以内 それ以外は 20 年以内であるもの それを超える場合は 新耐震基準に適合している 住宅瑕疵担保責任保険法人が作成した耐震基準適合証明書がある等 一定の地震安全基準に適合していることが必要です 取得後 1 年以内に登記すること 登記事項 課税標準 軽減税率 所有権保存登記 家屋の価額 0.15%( ) 所有権移転登記 家屋の価額 0.3%( ) 抵当権設定登記 債権金額 0.1% 平成 30 年 3 月 31 日までに取得した新築の認定長期優良住宅および認定低炭素住宅 については 個人の住宅用家屋である場合に限り 所有権保存登記および所有権移転登 記の税率が 0.1%( 一戸建の認定長期優良住宅の所有権移転登記については 0.2%) に 軽減されます

特定の増改築等がされた住宅用家屋の所有権移転登記の軽減税率平成 26 年 4 月 1 日から平成 30 年 3 月 31 日までの間に 個人が宅地建物取引業者が増改築等をした一定の中古住宅用家屋を取得し 1 年以内に登記した場合には その住宅用家屋の所有権移転登記の税率は 0.1 に軽減されます ( 措法 74 の3) 抵当権の設定登記とは住宅ローンを組むとき その住宅を担保とするために抵当権設定登記を行います これにより 将来 住宅ローンの返済ができなくなった場合に 抵当権者である金融機関はその住宅を競売する等してお金を回収します 抵当権設定された住宅等の登記簿には 抵当権者の順位が記されます 一般的に抵当権設定登記の手続きは 住宅ローンの手続きと同時に金融機関の指示に従って行われます 住宅ローンの返済が完了した時には この抵当権の抹消登記が必要となりますので お忘れにならないようご注意ください

不動産取得税不動産取得税は 不動産を取得した時に取得者に課せられる都道府県税です 不動産取得税額 = 課税標準 ( 固定資産評価額 ) 税率税率は 4% ですが 特例により 土地及び居住用建物 ( 住宅 ) については 平成 30 年 3 月 31 日まで 3% の税率となっています なお 平成 30 年 3 月 31 日までに宅地を取得した場合には 特例により 課税標準が固定資産税評価額の 2 分の 1 に軽減されています 住宅取得に関する軽減措置の特例 以下に該当する住宅を取得した場合には 住宅の課税標準から一定額を控除することが できます ( 地法 73 の 14) 適用対象要件控除額 新築住宅等 1 住宅の用に供すること ( 賃貸を取得した用も可能 ) 場合 2 床面積が 50 m2以上 ( 戸建以外の貸家共同住宅は 1 戸当たり 40 m2以上 )240 m2以下中古住宅を 1 自己の居住の用に供するこ取得した場と合 2 床面積 50 m2以上 240 m2以下 3 昭和 57 年 1 月 1 日以後に新築された中古住宅 もしくは 地震に対する一定の安全基準を満たす中古住宅 ( ) 次の場合も対象となります 1,200 万円平成 28 年 3 月 31 日までに取得した認定長期優良住宅の場合は 1,300 万円新築年月日に応じて 控除額が決定されます S29.7.1~S38.12.31 100 万円 S39.1.1~S47.12.31 150 万円 S48.1.1~S50.12.31 230 万円 S51.1.1~S56.6.30 350 万円 S56.7.1~S60.6.30 420 万円 S60.7.1~H1.3.31 450 万円 H1.4.1~H9.3.31 1,000 万円 H9.4.1~ 1,200 万円 ( ア ) 地震に対する安全基準に適合しない中古住宅を取得し 取得後 6 ヶ月以内に耐 震基準に適合するための改修を実施して入居した場合 ( 平成 26 年 4 月 1 日以降 )

この場合 いったん原則通りの税額を納めた後 減額分の還付を受けることになります 中古住宅取得時にこの減額特例を受ける旨を申告した場合には 6 カ月間に限り 減額される税額分について徴収が猶予されます ( イ ) 宅地建物取引業者が取得した中古住宅に一定の増改築等を行い 耐震基準適合要件を満たすものとして 取得の日から 2 年以内に個人に販売し 自己の居住の用に供された場合 ( 平成 27 年 4 月 1 日から平成 29 年 3 月 31 日までの取得について ) 住宅用の土地の取得に関する軽減措置の特例前述の 住宅取得に関する軽減措置の特例 に該当する住宅の敷地となる土地が 以下の要件のいずれかに該当する場合には その土地の不動産取得税額から一定額が控除されます ( 地法 73 の 24) 不動産取得税額 =( 固定資産税評価額 1/2 3%)- 控除額 ( ) 控除額 : 下記の1 及び2のいずれか多い金額 1 45,000 円 2 ( 土地 1 m2当たりの固定資産税評価額 1/2( 特例による軽減 )) 住宅の床面積の 2 倍 (1 戸当たり 200 m2限度 ) 3% 新築住宅の敷地中古住宅の敷地 土地取得後に住宅を取得土地と同時に住宅を取得土地取得前に住宅を取得土地取得後に住宅を取得土地取得前に住宅を取得 条件敷地の取得日から 2 年以内に住宅を新築但し 平成 16 年 4 月 1 日から平成 28 年 3 月 31 日までは 3 年以内 ( 政令で 3 年以内に取得することが困難と定められている一定のやむを得ない事情がある場合には 4 年以内 ) 未使用の住宅を新築後 1 年以内に 敷地を同一人が取得住宅新築後 1 年以内にその敷地を取得敷地の取得日から 1 年以内に その土地の上の住宅を取得住宅を取得したものが その後 1 年以内にその敷地の土地を取得