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1 基本的な整備内容 道路標識 専用通行帯 (327 の 4) の設置 ( 架空標識の場合の例 ) 自 転 車 ピクトグラム ( 自転車マーク等 ) の設置 始点部および中間部 道路標示 専用通行帯 (109 の 6) の設置 ( 過度な表示は行わない ) 専 用 道路標示 車両通行帯 (109)

4-2

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バリアフリー化に対応した歩道の構造基準『歩道における段差及び勾配等に関する基準』

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道路 1 歩道 整備の基本的考え方 (1) 高齢者 障害者等を含む歩行者の安全を確保するため 歩道と車道は可能な限り分離する必要があります また 歩道の幅員は 高齢者 障害者等が安心して通行できるものとする必要があります (2) 歩道の段差は高齢者 障害者等の移動の大きなさまたげになります 通行動線

- 目次 - 1. 基本構想策定の趣旨と役割 1 2. 交通バリアフリー法 2 3. 焼津市移動円滑化基本構想策定体制及び上位計画との関連 4 4. 重点整備地区及び特定経路について 6 5. 地区別の現状把握 整備の目標 心のバリアフリー 24 参考資料 1. 人口と高齢者

(4) 対象区域 基本方針の対象区域は市街化調整区域全体とし 都市計画マスタープランにおいて田園都市ゾーン及び公園 緑地ゾーンとして位置付けられている区域を基本とします 対象区域図 市街化調整区域 2 資料 : 八潮市都市計画マスタープラン 土地利用方針図

Microsoft Word - H180119コンパクトシティ説明用_仙台市_.doc

(第14回協議会100630)

便所 縮尺 福祉型便房のある便所の構造 福祉型便房並びに腰掛便座及び手すりの 設けられた便房の構造並びに床置式の小便器の構造 手すり 縮尺 外形 両端部及びわん曲部の構造並びに傾斜路及び階段の両端部の構造 視覚障害者用 床材 縮尺 視覚障害者用床材及び周囲の床材の仕上げ材料 仕上げ方法 色及び形 状

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用語集

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3-1 道路

本町二・四・五・六丁目地区の地区計画に関する意見交換会

ウ エ ( エ ) ホーム上に車両ドアの位置を表示する点状ブロックを設置してほしいとの要望があります ( オ ) ホーム上にあるエレベーターの案内サインが少なく, 位置が分かりにくいことが現地調査の 結果, 課題 問題点として挙げられます ( カ ) ホームに設置されている電光式の列車運行案内表示板

スライド 1

資料 1① 道路のバリアフリー化 ①道路バリアフリー基準 道路管理者は その管理する道路を道路に関するバリアフリー基準 道路移動円滑化基準 に適合 するように努めなければなりません 生活関連施設間の道路のうち 高齢者 障害者等が通常徒歩で 利用する道路を国土交通大臣が指定し 特定道路とします 道路移

PowerPoint プレゼンテーション

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Microsoft Word - 茨木市BF基本構想(概要版)280425_A4.docx

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第 2 章横断面の構成 2-1 総則 道路の横断面の基本的な考え方 必要とされる交通機能や空間機能に応じて, 構成要素の組合せ と 総幅員 総幅員 双方の観点から検討 必要とされる道路の機能の設定 通行機能 交通機能アクセス機能 滞留機能 環境空間 防災空間 空間機能 収容空間 市街地形成 横断面構

Microsoft Word - 09池町通り.doc

2 道路編

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計画的な再開発が必要な市街地 特に一体的かつ総合的に再開発を促進すべき地区 市町名 名称 再開発の目標 土地の合理的かつ健全な高度利用及び都市機能の更新に関する方針 特に整備課題の集中がみられる地域 ( 課題地域 ) 地区名 西宮市 C-4 浜脇 ( 約 175ha) 居住環境の向上 良好な都市景観

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Microsoft Word - ●決定⑤地区計画-2.docx

05+説明資料

大津市 道路位置指定基準

区域の整備 開発及び保全に関する方針公共施設等の整備の方針 建築物等の整備の方針 1 道路の整備方針 (1) 地区周辺の交通円滑化に資する道路ネットワークの形成及び 東西の主要な道路軸の形成を図るため 地区幹線道路を拡幅整備する (2) 開発に伴い発生する交通を円滑に処理するとともに 新駅整備に伴う

○京田辺市開発に関する施行基準

目次

国土交通省「歩行空間のバリアフリーに関する情報をデータ化するツール」を提供

区域の整備 開発及び保全に関する方針 地区施設の整備の方針 建築物等の整備の方針 (1) 道路の整備方針区域内外との円滑な交通ネットワークの形成と歩行者等の安全で快適な歩行環境の向上を図るため 街区幹線道路及び区画道路を整備する 生活利便施設や良質な街並みを形成する住宅等の立地を誘導し 地域拠点にふ

Microsoft Word 【詳細版】.doc

1. 実現を目指すサービスのイメージ 高齢者や障害者 ベビーカー利用者など 誰もがストレス無く自由に活動できるユニバーサル社会の構築のため あらゆる人々が自由にかつ自立的に移動できる環境の整備が必要 ICT を活用した歩行者移動支援サービスでは 個人の身体状況やニーズに応じて移動を支援する様々な情報

○新潟県高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律施行細則

- 1 - 国土交通省告示第三百十九号高齢者 障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律の一部を改正する法律(平成三十年法律第三十二号)の一部の施行に伴い 移動等円滑化の促進に関する基本方針において移動等円滑化の目標が定められているノンステップバスの基準等を定める告示の一部を改正する告示を次のように

Microsoft PowerPoint 飯沼交差点 接続道路に関する説明会(説明会用)

一般 高速道路 トンネル 公園 グラウンド 造成地や商店街アプローチなど 用途や景観に応じて幅広く適合します

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Microsoft Word - 概要版.doc

第10章歩道および自転車歩行者道

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大久保駅周辺地区 施設及び場所 事業概要 事業主体 進捗 近鉄大久保駅 多機能トイレ改良 スロープ手すり 近畿日本鉄道 JR 新田駅 エレベータ 多機能トイレ改良 スロープ手すり 交通エコロジー モビリティー財団 バス 低床バスの導入 バス事業者 市道大久保名木線 視覚障がい者用ブロックの整備 宇治


1 見出し1

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郵便ポスト利用者の安全確保・利便性向上等に関する行政評価・監視 要旨

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無電柱化法第12条運用勉強会資料

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スライド 1

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堺市新金岡地区の自転車通行環境整備のアンケート 交通量調査結果について 堺市新金岡地区において 歩行者 自転車利用者が安心して通行できる安全なまちづく り を目指し 自転車通行環境の整備を行いました 自転車通行環境モデル地区において 平成 22 年 ~ 平成 23 年に自転車道 歩道の視覚 分離の整

札幌市横断歩道橋横断歩道橋の撤去撤去に関するに関する考え考え方 札幌市が現在管理している横断歩道橋は48 橋あり そのほとんどは昭和 40 年代に建設されています 横断歩道橋は歩行者と車両を分離する構造となっていて 交通安全上重要な役割を果たしてきましたが 近年 周辺環境の変化等の理由により利用者が

本日の説明内容 1 板橋駅西口周辺地区のまちづくり 2 板橋駅西口地区都市計画素案について 1 市街地再開発事業 2 地区計画 3 高度利用地区 4 高度地区 3 今後のスケジュール 1


1 目的 建築基準法第 68 条の 5 の 5 第 1 項及び第 2 項に基づく認定に関する基準 ( 月島地区 ) 平成 26 年 6 月 9 日 26 中都建第 115 号 建築基準法 ( 昭和 25 年法律第 201 号 以下 法 という ) 第 68 条の 5 の 5 第 1 項 及び第 2

また, 区域外の道路部分については, 区域内の道路の整備後に, 交通量等の利用状況をみて, 検討していきます 4 常磐自動車道の側道沿いの一方通行の道路について, 一方通行の制限を解除できないのか また, この道路の交通量についても調査を実施した上で, 区域外の道路の整備をしなければならないのではな

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Microsoft PowerPoint - 2_「ゾーン30」の推進状況について

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区域の整備 開発及び保全の方針地区整備計画 久世荒内 寺田塚本地区地区計画 名称久世荒内 寺田塚本地区地区計画 位置城陽市久世荒内 寺田塚本及び平川広田 面積約 22.1ha 建 築 物 等 に 関 す る 事 項 地区計画の目標 土地利用の方針 地区施設の整備方針 建築物等の整備方針 地区の区分

三視覚障害者誘導用ブロック視覚障害者に対する誘導又は段差の存在等の 警告若しくは注意喚起を行うために路面に敷設されるブロックをいう 第二章歩道等 ( 歩道 ) 第三条道路 ( 自転車歩行者道を設ける道路を除く ) には 歩道を設けるものとする ( 有効幅員 ) 第四条歩道の有効幅員は 道路構造令第十

東京都市計画第一種市街地再開発事業前八重洲一丁目東地区第一種市街地再開発事業位置図 東京停車場線 W W 江戸橋 JCT 日本橋茅場町 都 道 一石橋 5.0 特別区道中日第 号線 江戸橋 15.

寄居町中心市街地活性化基本計画

01評価調書(大柳仁豊野線)V6(路肩1.5mVer).pptx

Microsoft Word - 【河原町】基本構想.doc

8略都市スライド東北(郡山市)全部 [互換モード]

7-3 上田城南地域 (1) 将来像 ( 将来像 ) 水と緑と多様な都市機能が調和し快適な暮らしの環境が整ったまち ( 基本目標 ) 千曲川をはじめ産川や浦野川 小牧山や上田原古戦場 半過岩鼻など奇景や原風景の残る豊かな自然や農地を大切に保全するとともに 秩序ある都市空間づくりを進めます 良好な住環

公共サインガイドライン策定の基本的な考え方

平方・中野久木物流施設地区

PowerPoint プレゼンテーション

資料 7-1 特殊車両の通行に関する指導取締要領の一部改正について 国土交通省関東地方整備局道路部交通対策課 1 (1) 特殊車両通行許可制度 2

( 様式 -2a 調査概要 ) Ⅰ 調査概要 1 調査名称 : 平成 26 年度神埼市総合都市交通体系調査 2 報告書目次 1. 業務概要 (1) 都市計画道路見直しの必要性 (2) 都市計画道路見直しのスキーム (3) 検討結果の分類 2. 路線の抽出 (1) 都市計画道路の整理 抽出 (2) 検

2 計画 ( 素案 ) からの主な変更点 1 はじめに頁主な変更点 1 これまでの経緯に 不燃化特区補助制度の指定 地区計画と都市防災不燃化促進事業の導入についての記載を追加 また 大和町中央通り沿道地区は 平成 26 年に不燃化特区補助制度 ( 平成 32 年度まで ) の対象区域に指定されるとと

設 機能の見直しハード面の効率化財源確保1-3. 再配置パターン ( 手法 ) の考え方 再配置計画の検討に向けて 公共施設の再配置を う場合の基本的なパターン ( 手法 ) について整理し それらの効果についても確認していきます 施設の再配置にあたっては 厳しい財政状況の中 人口が減少傾向にあるこ

大谷周辺地区 及び 役場周辺地区 地区計画について 木原市街地 国道 125 号バイパス 役場周辺地区 (43.7ha) 美駒市街地 大谷周辺地区 (11.8ha) 地区計画の概要 地区計画とは住民の身近な生活空間である地区や街区を対象とする都市計画で, 道路や公園などの公共施設の配置や, 建築物の

本基準の施行日 :2017 年 ( 平成 29 年 )10 月 1 日 本基準は 上記の施行日以後にされる都市計画法第 29 条第 1 項に基づく許可申請について 適用し 同日前にされた許可申請については 改正前の基準を適用します 道路に関する審査基準 ( 都市計画法第 33 条 ) 関係法令等 法

区域の整備 開発及び保全に関する方針土地利用の方針 地区施設の整備の方針 地区の立地特性を踏まえ 土地の合理的かつ健全な高度利用と都市機能の更新を図るため 土地利用の方針を以下に定める 1 国際化に対応した業務 商業 宿泊等の多様な機能に加え 氷川神社と連携した江戸文化や赤坂地域の魅力を伝える歴史

別紙 40 東京都市計画高度地区の変更 都市計画高度地区を次のように変更する 面積欄の ( ) 内は変更前を示す 種類面積建築物の高さの最高限度又は最低限度備考 第 1 種 約 ha 建築物の各部分の高さ ( 地盤面からの高さによる 以下同じ ) は 当該部分から前面道路の反対側の境界線 高度地区

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案の理由書 1 南大浜地区本地区は石垣島の南部に位置し 字大浜 字真栄里 字平得の3 字を含み 用途地域が指定されている市街地の東側に隣接する地区です 本地区は 農振農用地区域が除外されたことにより 農業的土地利用と都市的土地利用が混在し 道路 公園 下水道等の都市基盤整備が不十分なまま無秩序な開発

第2章

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第 3 部施設別技術指針 第 6 章駐車場

山手地区の概要 面積 約50ha 用途地域 工業地域 建ぺい率 60 容積率 200 高さの限度 第一種高度地区 最高限20m 2

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市原市道路特定事業計画書 1 道路特定事業計画策定の位置づけ 1 2 市原市バリアフリー基本構想の概要 2 3 道路特定事業計画の整備方針 4 4 道路特定事業計画における整備基準 6 5 4

1 道路特定事業計画策定の位置づけ 高齢者 障がい者等が自立した日常生活や社会生活を営むことができる生活環境を目指し 移動等円滑化に関してより一体的 総合的な施策の推進を図るため 高齢者 身体障害者等が円滑に利用できる特定建築物の建築の促進に関する法律 ( 通称 : ハートビル法 平成 6 年 ) と 高齢者 身体障害者等の公共交通機関を利用した移動の円滑化の促進に関する法律 ( 通称 : 交通バリアフリー法 平成 12 年 ) を統合 拡充した 高齢者 障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律 ( 通称 : バリアフリー新法 ) が平成 18 年 12 月に施行されました 市原市では交通バリアフリー法に基づき策定された 市原市交通バリアフリー基本構想 の目標年次である平成 22 年を迎えたことから 進捗状況を調査 検討するとともに バリアフリー新法に基づき 市原市におけるバリアフリー化を重点的かつ一体的に推進していくため 市原市バリアフリー基本構想 を策定しました この基本構想の策定に伴い 道路特定事業計画を定め この計画に基づき道路特定事業を実施することとなります 道路特定事業計画の位置づけ 1

2 市原市バリアフリー基本構想の概要 (1) 概要 市原市バリアフリー基本構想 は 平成 17 年に交通バリアフリー法に基づき策定された 市原市交通バリアフリー基本構想 を上位関連計画やバリアフリー新法に基づき改定しました 市原市バリアフリー基本構想 では 駅を中心とした地区のバリアフリーを進めていく目標や方針を定めた 市原市交通バリアフリー基本構想 の目標年次であった平成 22 年時点での目標及び整備状況の把握 点検を行い それを踏まえ重点整備地区と定められていた 八幡宿駅周辺地区 五井駅周辺地区 姉ヶ崎駅周辺地区 の3 地区と新たに ちはら台駅周辺地区 を加えた4 地区についての総合的 一体的にバリアフリー整備を進めていくこととしています (2) バリアフリー化の基本理念と基本方針基本理念 : ともに支えあうバリアのないまちいちはら基本方針 1: 市民の意識を育て 私たちができること を協働して実現していきます バリアフリーの意識を高め 市民自らが率先して取組んでいけることを考えていきます 市民がバリアフリーの評価を行い 気づきや思いを伝える仕組みを作ります 市民参加による話し合いを継続していきます 基本方針 2: 安全で安心なまちづくりに向けたバリアフリー化を展開していきます だれもが安心して行動できるバリアフリー整備を進めていきます 今あるものを有効活用しながら ちょっとした改善できることからはじめていきます 高齢者 障がい者等の外出を支援していきます 地域の利用特性に応じて よく使うみち から優先的に改善していきます (3) バリアフリー経路の設定生活関連経路 バリアフリー経路のち 省令で定める構造基準に基づく整備が可能となる経路 課題経路 バリアフリー経路の中には 市民が日常に利用する経路ではあるものの 沿道等の状況から歩道用地の確保が難しい道路や私有地のために現状では法に基づく生活関連経路としての整備が難しい経路 これらについては みちづくりの工夫( 通行規制 歩道共存道路等 ) により安全な歩行空間を確保するための整備を優先的に実施する必要があるため 課題経路 とし 課題解決に向けた手法を検討し 工夫した整備が可能な経路については整備を実施し 整備の難しい経路については 課題を整理しその改善に努めます 課題経路の整備にあたっては 高齢者や障がい者等をはじめとする利用者 沿道住民 商店主 行政が一体となり整備方針について検討していく必要があるため 道路特定事業計画ではバリアフリー基本構想において位置づけられていた次頁に示すようなプロセスを経て整備方針を検討します 2

課題経路の整備方針検討プロセス 3

3 道路特定事業計画の整備方針 道路特定事業計画の整備方針 は 道路特定事業計画を具体化するにあたっての 基本的な考えを示すものです 主な考え方を示します この他 詳細事項は 道路の移動等円滑化整備ガイドライン に基づいて実施していくものとします ただし 短期的に安全で円滑な移動経路の確保を 広範囲の道路ネットワークとして図る観点から セミフラット形式の整備が困難な場合では既設の形式を活かして 有効幅員や歩道の平坦性を確保していきます バリアフリー基準 : 有効幅員 2m 以上 縦断勾配 5~8% 4

本市の生活関連経路等における基本的な考え方を 下記の通りとします 誰もが移動しやすく 安全な歩行空間を確保するため 効果的な整備を目指す 上記の考え方を基にバリアフリー化への取り組みを進めるため 道路整備に当っての基本方針を下記の通り掲げます 方針 1 バリアフリー基準に沿った整備を推進する 市原市バリアフリー基本構想を踏まえた道路整備への取り組むに当り 道路の移動等円滑化整備ガイドライン に示される基準に沿った整備とします 基本構想における整備方針 視覚障害者誘導ブロックは黄色を基本とし 連続的に設置します また 必要に応じて視覚障害者用横断帯 ( エスコートゾーン ) を設置します 歩道の段差の解消をはじめ 歩行路面を含めた平坦性を確保します 歩道の舗装は基本的に透水性舗装とします 案内標識は安全性と視認性の確保を図ると共に わかりやすい案内地図とし ユニバーサルデザインに配慮した設計とします 歩行中に休憩がとれるよう 歩行者の安全性を考慮しながら 適宜ベンチを設置します 駅前広場などには 障がい者等が乗降しやすいよう乗降場を設置します 方針 2 整備内容ごとに整備目標年次を明確にします 目標年次は平成 23 年 3 月に改正された 移動等円滑化の促進に関する基本方針 に基づき平成 32 年度といたします 事業内容によっては長期に亘り検討 実施すべき内容も考えられるため 上位計画である 改訂市原市総合計画 や関連計画との整合を図り 対応を図ります 方針 3 目標年次までの整備可能な内容を明確にする 目標年次内で整備ができないと想定されるものは 目標年次内で可能な代替手法を検討します ( 以下は例 ) 用地買収を伴う道路拡幅や交通規制( 一方通行等 ) の変更など 地元調整が発生する整備内容は 平成 32 年までに同意の確実性がないため 長期的な対応とする 方針 4 他の事業との整合性を図る 生活関連経路等の中には 土地区画整理事業 や 電線共同溝化 などの様々な事業と関連する経路もあるため これらの事業と整合をもった整備内容 整備スケジュールを検討します なお 土地区画整理事業で整備を実施する経路で バリアフリー基準に合わない整備内容のものについては 長期的にバリアフリー化を進めるものとします 5

4 道路特定事業計画における整備基準 1 舗装の改善 歩道の舗装は 基本的に透水性もしくは保水性のある舗装とします 平坦で滑りにくい構造とします 新設の歩道を除いて 基本的に老朽化に伴う改修時に改善を図ります 路面の平坦性を確保するため 目地等による段差 がたつきを少なくします 2 歩道の構造形式 新設の場合を含めて 基本的にセミフラット型を採用します 歩道の( 縁石を除く ) 車道に対する高さ 5cm 2 歩道に設ける縁石の車道に対する高さ 15cm 以上 やむを得ない場合はフラット型もしくはマウントアップ型を採用します フラット型 歩道の( 縁石を除く ) 車道に対する高さ 0cm 歩道に設ける縁石の車道に対する高さ 15cm 以上 マウントアップ型 歩道の( 縁石を除く ) 車道に対する高さ 15cm 歩道に設ける縁石の車道に対する高さ 15cm 以上 : 車輌の乗り入れ部を設けない場合や交通安全対策上必要な場合 ( 特に幹線道路に於いて自動車の走行速度が高い場合等 ) は 20cmまでとし 橋梁部またはトンネル部では 25 cmまでとします 6

3 歩道有効幅員の確保 < 有効幅員について> 基本的に有効幅員 2.0m 以上とします 課題経路においては 車いすの回転を考慮して 有効幅員 1.5m 以上とします < 有効幅員の確保について> 有効幅員が満たされていない経路は 歩道を拡幅します 民地などを活用しなければならない所もあるので 検討が必要です 歩道の幅員 :2.0m 以内 ( 課題経路 :1.5m 以内 ) 歩道の幅員 :2.0m 以上 ( 課題経路 :1.5m 以上 ) 4 歩車道境界の明確化 課題経路においては ガードレールを設置し交通安全対策を図ります 歩車道分離が困難な場合は ハンプ設置などの交通安全対策を図ります 拡幅不可能な細くて危ない道 歩車道を明確に分離交通安全対策 7

5 視覚障害者誘導用ブロックの設置 改善 < 誘導ブロックの形状について> 誘導ブロックの形状 寸法は JIS 規格とします 誘導ブロックの色は黄色を基本とし 周囲の舗装との輝度比は 2.0 程度とします 誘導ブロックの設置位置は官民境界から 80cm 程度 ( 最低 60cm) とします 8

< 誘導ブロックの連続性について> 利用者が多く横断距離の長い信号交差点などはエスコートゾーンの設置を検討します 生活関連経路における横断歩道部において 周辺住民及び利用者等の意向を踏まえ 設置検討することを推奨します 利用者の多い生活関連施設と誘導ブロックの連続性を確保します 公共施設など生活関連施設の敷地内から建物まで誘導ブロックが設置されていない施設には 設置を促します 生活関連施設及びバス停まで誘導ブロックを連続的に設置します 施設内に誘導ブロックが設置されている場合は その動線と連続させます エスコートゾーンとは 横断歩道部に触覚マーカ ( 突起体 ) を敷設した整備を指し 視覚障がい者の円滑な道路横断が可能となります パターン 1 生活関連施設 生活関連施設 パターン 2 生活関連施設 誘導ブロックの連続性を確保 9

6 勾配の改善 平坦性の確保 < 歩道と車道の段差 歩道の平たん部形状について> 交差点の巻き込み部の歩道と車道の段差は 2.0cm 以下とします 車輛乗り入れ部の歩道と車道の段差は 5.0cmとします 縦断勾配は 5% 以下 横断勾配は 1% 以下とします 交差点巻き込み部の縁石 車輛乗り入れ部の縁石 < 段差の解消について> 交差点の巻き込み部において 平たん部を 1.5m 程度設けます 不可能な場合 巻き込み始点から 1.5m 程度設けます 車輛乗り入れ部において 歩道の平たん部を 2m 以上とし すりつけ部の横断勾配を 15% 以下にします 歩道幅員や民地の関係等で不可能な場合 特殊縁石を用いて 可能な限り歩道の平たん部を広く確保します 10

7 バス停における歩道と車道の高さの改善 バス停における歩道と車道の高さは 15cmを基本とします 沿道等の状況により 15cmでの整備が困難な場合は 適宜調整を行います 11

8U 字側溝蓋穴部の修繕 U 字側溝の蓋穴を塞ぎます グレーチングは網目の細かい製品に交換していきます 9 歩道占有物の移設 撤去 標識柱により有効幅員が確保されない場合 標識柱を移設します 電柱により有効幅員が確保されない場合 地中化 ( 共同溝化 ) をします 植樹帯がある場合は 植樹帯の中に電柱を移設します 植栽がなされていない植樹帯は 撤去または再植樹を推奨します 電柱 植樹帯 歩道の幅員 :2.0m 以上 ( 課題経路 :1.5m 以上 ) 植物が植えていない植樹枡 花や木を植える 12

10 案内板の設置 啓発や周知が必要な場所には 案内板を設置を推奨します 東西連絡通路 スロープ 階段 11 放置自転車の撤去 歩行者の通行の妨げになる放置自転車を撤去します 通行の妨げ誘導ブロックの妨害 広く安全な歩道 13

5 道路特定事業計画 1 五井駅周辺地区 凡例 ①歩道拡幅 五井福祉作業所 ②歩車道分離の明確化 福祉会館 ③誘導ブロックの整備 a 新設 改修路線 五井公民館 b 施設 バス停への新設箇所 ④歩車道の段差解消 五井病院 a 交差点部の段差解消箇所 1 b 車両乗入れ部の段差解消部連続路線 北五井 土地区画整理事業区域 ⑤側溝蓋穴部の修繕 a 側溝蓋穴部の修繕 b グレーチング細目化 ⑥歩道占有物の移設 撤去 2 1 a 移設 撤去物 電柱 標識等 連続路線 8 b 移設 撤去物 標識等 五井会館 ⑦案内板の設置 7 保健センター 9 4 ⑧放置自転車の撤去 急病センター 新田 下宿 土地区画整理事業区域 中央図書館 3 勤労会館 YOUホール 3 鎗田病院 市原市総合公園 6 五井中川田公園 防災公園 経路 ① ⑩ 経路番号 生活関連経路 課題経路 重点整備地区 ケーズデンキ 5 五井駅前東 土地区画整理事業区域 カインズモール 500m. 14

2 八幡宿駅周辺地区 凡例 ①歩道拡幅 ②歩車道分離の明確化 ③誘導ブロックの整備 a 新設 改修路線 ベイシア b 施設 バス停への新設箇所 ④歩車道の段差解消 a 交差点部の段差解消箇所 5 b 車両乗入れ部の段差解消部連続路線 市原青少年会館 ⑤側溝蓋穴部の修繕 a 側溝蓋穴部の修繕 八幡運動公園 b グレーチング細目化 1 ⑥歩道占有物の移設 撤去 4 八幡公民館 トライアル 1 市原支所 3 八幡宿駅東口 土地区画整理事業区域 6 a 移設 撤去物 電柱 標識等 連続路線 b 移設 撤去物 標識等 ⑦案内板の設置 2 ⑧放置自転車の撤去 経路 ① ⑩ 経路番号 生活関連経路 課題経路 重点整備地区 2 八幡公園 500m 15

(3) 姉ヶ崎駅周辺地区 凡例 1 歩道拡幅 2 歩車道分離の明確化 3 誘導ブロックの整備 姉崎郵便局 地下通路 a 新設 改修路線 b 施設 バス停への新設箇所 8 5 6 7 イトーヨーカドー 4 歩車道の段差解消 a 交差点部の段差解消箇所 b 車両乗入れ部の段差解消部連続路線 5 側溝蓋穴部の修繕 a 側溝蓋穴部の修繕 b グレーチング細目化 2 6 歩道占有物の移設 撤去 1 3 a 移設 撤去物 ( 電柱 標識等 ) 連続路線 b 移設 撤去物 ( 標識等 ) 7 案内板の設置 姉崎駅前土地区画整理事業区域 8 放置自転車の撤去 1 姉崎公民館 姉崎支所 経路 1~10 経路番号生活関連経路課題経路重点整備地区 4 1 アネッサ 500m 16

4 ちはら台駅周辺地区 凡例 ①歩道拡幅 ②歩車道分離の明確化 ③誘導ブロックの整備 堂坂公園 a 新設 改修路線 b 施設 バス停への新設箇所 2 ④歩車道の段差解消 a 交差点部の段差解消箇所 4 b 車両乗入れ部の段差解消部連続路線 ⑤側溝蓋穴部の修繕 1 a 側溝蓋穴部の修繕 b グレーチング細目化 ⑥歩道占有物の移設 撤去 1 3 a 移設 撤去物 電柱 標識等 連続路線 b 移設 撤去物 標識等 ⑦案内板の設置 ⑧放置自転車の撤去 ちはら台公園 1 ユニモちはら台 経路 ① ⑩ 経路番号 生活関連経路 課題経路 重点整備地区 500m 17