資料3_OTCset

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( 別紙 1) 一般用医薬品のリスク区分の変更手順について 平成 21 年 5 月 8 日医薬品等安全対策部会 1. 平成 21 年 6 月から薬事法に基づく 一般用医薬品の販売におけるリスク区分が実施されることとなっている また 医薬品等安全対策部会は 薬事法第 36 条の 3 第 3 項の規定に

スライド 1

資料 2-4 イソプロピルアンチピリン製剤の安全対策について 平成 23 年 6 月 23 日平成 23 年度薬事 食品衛生審議会医薬品等安全対策部会安全対策調査会 ( 第 2 回 ) 1. イソプロピルアンチピリン製剤の安全性に係る調査結果報告書 ( 別紙 ) 1 ページ

( 別添 ) 御意見 該当箇所 一般用医薬品のリスク区分 ( 案 ) のうち イブプロフェン ( 高用量 )(No.4) について 意見内容 <イブプロフェン ( 高用量 )> 本剤は 低用量製剤 ( 最大 400mg/ 日 ) と比べても製造販売後調査では重篤な副作用の報告等はない 一方で 今まで

審査結果 平成 23 年 4 月 11 日 [ 販 売 名 ] ミオ MIBG-I123 注射液 [ 一 般 名 ] 3-ヨードベンジルグアニジン ( 123 I) 注射液 [ 申請者名 ] 富士フイルム RI ファーマ株式会社 [ 申請年月日 ] 平成 22 年 11 月 11 日 [ 審査結果

医薬品の基礎研究から承認審査 市販後までの主なプロセス 基礎研究 非臨床試験 動物試験等 品質の評価安全性の評価有効性の評価 候補物質の合成方法等を確立 最適な剤型の設計 一定の品質を確保するための規格及び試験方法などの確立 有効期間等の設定 ( 長期安定性試験など ) 医薬品候補物質のスクリーニン

薬局を利用するために必要な情報の掲示 ( 薬事法第 9 条の 4) 次の事項について 掲示板等により 薬局内に掲示 しなければなりません また 第 3 については 特定販売を行うことについての広告をする場合 ホームページ等に表示しなければなりません < 具体例 > 第 1 薬局の管理及び運営に関する

薬事法における病院及び医師に対する主な規制について 特定生物由来製品に係る説明 ( 法第 68 条の 7 平成 14 年改正 ) 特定生物由来製品の特性を踏まえ 製剤のリスクとベネフィットについて患者に説明を行い 理解を得るように努めることを これを取り扱う医師等の医療関係者に義務づけたもの ( 特

301226更新 (薬局)平成29 年度に実施した個別指導指摘事項(溶け込み)

審査結果 平成 25 年 9 月 27 日 [ 販売名 ] アナフラニール錠 10 mg 同錠 25 mg [ 一般名 ] クロミプラミン塩酸塩 [ 申請者名 ] アルフレッサファーマ株式会社 [ 申請年月日 ] 平成 25 年 5 月 17 日 [ 審査結果 ] 平成 25 年 4 月 26 日開

規制改革会議公開討論資料

から (3) までの具体的な予定については添付 2 の図のとおりですので申し添 えます

ともに 申請者が承認審査のスケジュールに沿って法令上求められる製造体制を整備することや承認後円滑に医療現場に提供するための対応が十分になされることで 更なる迅速な実用化を促すものである この制度では 原則として新規原理 新規作用機序等により 生命に重大な影響がある重篤な疾患等に対して 極めて高い有効

審査報告 (1) 別紙 平成 29 年 4 月 3 日 本申請において 申請者が提出した資料及び医薬品医療機器総合機構における審査の概略等は 以下 のとおりである 申請品目 [ 販売名 ] ジャドニュ顆粒分包 90 mg 同顆粒分包 360 mg [ 一般名 ] デフェラシロクス [ 申請者 ] ノ

静岡県立静岡がんセンター臨床研究事務局の業務手順書

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医薬品説明会資料 ジェネリック (後発医薬品)

医薬品たるコンビネーション製品の不具合報告等に関する Q&A [ 用いた略語 ] 法 : 医薬品 医療機器等の品質 有効性及び安全性の確保等に関する法律 ( 昭和 35 年法律第 145 号 ) 施行規則 : 医薬品 医療機器等の品質 有効性及び安全性の確保等に関する法律施行規則 ( 昭和 36 年

Ⅲ-3 試用医薬品に関する基準 平成 10 年 1 月 20 日公正取引委員会届出改定平成 13 年 3 月 19 日公正取引委員会届出改定平成 16 年 5 月 25 日公正取引委員会届出改定平成 17 年 3 月 29 日公正取引委員会届出改定平成 26 年 6 月 16 日公正取引委員会 消費

過去の医薬品等の健康被害から学ぶもの

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静岡県立静岡がんセンター臨床研究事務局の業務手順書

Microsoft PowerPoint - ⑨140925,30日薬連講習会(後発RMP)930.ppt [互換モード]

タペンタ 錠 25mg タペンタ 錠 50mg タペンタ 錠 100mg に係る 販売名 タペンタ 錠 25mg タペンタ 錠 50mg 医薬品リスク管理計画書 (RMP) の概要 有効成分 タペンタ 錠 100mg 製造販売業者 ヤンセンファーマ株式会社 薬効分類 821 提出年月 平成 30 年

審査結果 平成 26 年 2 月 7 日 [ 販売名 ] 1 ヘプタバックス-Ⅱ 2 ビームゲン 同注 0.25mL 同注 0.5mL [ 一般名 ] 組換え沈降 B 型肝炎ワクチン ( 酵母由来 ) [ 申請者名 ] 1 MSD 株式会社 2 一般財団法人化学及血清療法研究所 [ 申請年月日 ]

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Microsoft Word - 薬食安発1128第9号

本日の内容 1. 未承認対照薬等の取り扱い別添の 4.(3) ウ.( ア ) 2. 対象疾患の悪化等を評価項目にする試験別添の 7.(3) イ.( ア ) 3. 承認取得者以外の治験国内管理人が治験 依頼者となる場合別添の7.(3) オ. 4. 医師主導治験との情報共有別添の7.(3) カ. 5.

別添 治験副作用等症例の定期報告に関する質疑応答集 (Q&A) について < 半年ごとの定期報告の受け付け> Q1 平成 26 年 6 月 30 日までの間は 治験依頼者 ( 自ら治験を実施する者を除く ) が提出する副作用等症例の定期報告は なお従前の例によることができる とあるが 平成 26 年

Microsoft Word - 案9公益社団法人日本医師会長 .docx

使用のため必要と認められる数量 ( 原則として 一人一包装単位 ( 一箱 一瓶等 ) まで ) に限り 販売 授与させること 医薬品の適正使用のため 薬局医薬品 要指導医薬品及び第 1 類医薬品を販売 授与する場合は 情報提供及び指導を行なった薬剤師の氏名を伝えている 薬局医薬品及び要指導医薬品の適

モビコール 配合内用剤に係る 医薬品リスク管理計画書 (RMP) の概要 販売名 モビコール 配合内用剤 有効成分 マクロゴール4000 塩化ナトリウム 炭酸水素ナトリウム 塩化カリウム 製造販売業者 EA ファーマ株式会社 薬効分類 提出年月 平成 30 年 10 月 1.1. 安全

審査結果 平成 26 年 1 月 6 日 [ 販 売 名 ] ダラシン S 注射液 300mg 同注射液 600mg [ 一 般 名 ] クリンダマイシンリン酸エステル [ 申請者名 ] ファイザー株式会社 [ 申請年月日 ] 平成 25 年 8 月 21 日 [ 審査結果 ] 平成 25 年 7

医師主導治験取扱要覧

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日医発第437(法安23)

スライド 1

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Microsoft Word - 【案1】登録認証機関立入要領改正通知(Ver )

査を実施し 必要に応じ適切な措置を講ずること (2) 本品の警告 効能 効果 性能 用法 用量及び使用方法は以下のとお りであるので 特段の留意をお願いすること なお その他の使用上の注意については 添付文書を参照されたいこと 警告 1 本品投与後に重篤な有害事象の発現が認められていること 及び本品

医師主導治験取扱要覧

資料 1

【参考資料1】評価検討会議開催要綱

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添付文書情報 の検索方法 1. 検索条件を設定の上 検索実行 ボタンをクリックすると検索します 検索結果として 右フレームに該当する医療用医薬品の販売名の一覧が 販売名の昇順で表示されます 2. 右のフレームで参照したい販売名をクリックすると 新しいタブで該当する医療用医薬品の添付文書情報が表示され

都道府県医師会医療安全担当理事殿 ( 法安 56) 平成 27 年 8 月 5 日 日本医師会常任理事今村定臣 酵素電極法を用いた血糖測定に使用する医療機器及び体外診断用医薬品に係る 使用上の注意 の改訂について グルコース分析装置 自己検査用グルコース測定器及び自動分析装置等並びに血液検査用グルコ

員長及び医薬品医療機器等法登録認証機関協議会代表幹事宛て送付するこ ととしていることを申し添えます 記 1. 基本要件基準第 13 条第 5 項及び第 6 項への適合性確認の基本的な考え方について (1)2023 年 ( 平成 35 年 )2 月 28 日 ( 以下 経過措置期間終了日 という )

PSP 省令 と それぞれ略称する 記 1. 改正施行規則について希少疾病用医療機器その他の医療上特にその必要性が高いと認められる医療機器であり かつ 当該医療機器についての臨床試験の実施に特に長期間を要すると認められるものに係る承認申請をする場合においては 改正 GVP 省令第 9 条の3 第 1

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01_告示(本文)案文_171121

医療用医薬品の市販直後調査の実施方法等について 平成 18 年 3 月 24 日付 : 厚生労働省医薬食品局安全対策課長 ( 薬食安発第号 号 ) 医療用医薬品の市販直後調査に関する Q&A について 平成 18 年 3 月 24 日付 : 厚生労働省医薬食品局安全対策課 ( 事務連

Microsoft Word - (発番)医療機器の製造販売承認申請について

1)~ 2) 3) 近位筋脱力 CK(CPK) 高値 炎症を伴わない筋線維の壊死 抗 HMG-CoA 還元酵素 (HMGCR) 抗体陽性等を特徴とする免疫性壊死性ミオパチーがあらわれ 投与中止後も持続する例が報告されているので 患者の状態を十分に観察すること なお 免疫抑制剤投与により改善がみられた

前項に規定する事項のうち当該被験薬の治験薬概要書から予測できないもの に改め 同項を同条第三項とし 同条第一項の次に次の一項を加える 2治験依頼者は 被験薬について法第八十条の二第六項に規定する事項を知ったときは その発現症例一覧等を当該被験薬ごとに 当該被験薬について初めて治験の計画を届け出た日等

の状態により適宜減量する 成人 A 法 : 他の抗悪性腫瘍剤との併用において ブスルファンとして 1 回 0.8 mg/kg を生理食塩液又は 5% ブドウ糖液に混和 調製して 2 時間かけて点滴静注する 本剤は 6 時間毎に 1 日 4 回 4 日間投与する なお 年齢 患者の状態により適宜減量す

Taro-01_告示(本文)案分

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薬生安発 0302 第 1 号 平成 30 年 3 月 2 日 各都道府県衛生主管部 ( 局 ) 長殿 厚生労働省医薬 生活衛生局医薬安全対策課長 ( 公印省略 ) 医薬品リスク管理計画の実施に基づく再審査期間終了後の評価報告について の一部改正について 再審査期間中の新医薬品以外の医薬品の医薬品リ

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薬事法等の一部改正に伴う特許法施行令改正に係る事前評価書

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Microsoft Word _正当理由通知(薬局医薬品) (反映)

薬食審査発 0318 第 1 号薬食監麻発 0318 第 6 号平成 22 年 3 月 18 日 各都道府県衛生主管部 ( 局 ) 長殿 厚生労働省医薬食品局審査管理課長 厚生労働省医薬食品局監視指導 麻薬対策課長 改正法施行に伴う経過措置等終了にあたっての対応について 薬事法及び採血及び供血あつせ

2 有効成分名 添付文書及び審査報告書に基づき記載する 3 品目名 ( 後発医薬品 ) 添付文書及び審査報告書のほか薬価基準収載品目リストにより記載する 複数の品目がある場合は 個別医薬品コード (YJ コード ) 順に番号を振り 記載する ( 複数規格があっても 全規格まとめて YJ コード順とす

中医協総 医薬品及び医療機器の費用対効果評価に関する取扱いについて 1 既収載品に係る費用対効果評価の手続き (1) 対象品目の指定中央社会保険医療協議会の定める以下の選定基準に基づき 費用対効果評価専門部会において指定 公表されたものとする 次の全ての要件を満たす品

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Press Release 平成 29 年 11 月 27 日 照会先 医薬 生活衛生局医薬安全対策課安全使用推進室長江野英夫 ( 内線 :2755) 課長補佐大井恒宏 ( 内線 :2748) ( 代表 )03(5253)1111 ( 直通 )03(3595)2435 報道関係者各位 小児 未成年者

を追加する (2) 実施要領通知の報告様式別紙 1 医薬品安全性情報報告書 及び同報告様式別紙 2 医療機器安全性情報報告書 を別添のとおり変更する

5_使用上の注意(37薬効)Web作業用.indd

PSP 省令 と それぞれ略称する 記 1. 改正施行規則について希少疾病用医療機器その他の医療上特にその必要性が高いと認められる医療機器であり かつ 当該医療機器についての臨床試験の実施に特に長期間を要すると認められるものに係る承認申請をする場合においては 改正 GVP 省令第 9 条の3 第 1

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薬食発第 号平成 21 年 3 月 4 日 各都道府県知事殿 厚生労働省医薬食品局長 バイオ後続品の承認申請について 医薬品の製造販売の承認申請の取扱いについては 平成 17 年 3 月 31 日付け薬食発第 号医薬食品局長通知 医薬品の承認申請について ( 以下 局

法律 出典 医薬品 医療機器等の品質 有効性及び安全性の確保等に関する法律 ( 昭和 35 年 8 月 10 日法律第 145 号 ) 政令 医薬品 医療機器等の品質 有効性及び安全性の確保等に関する法律施行令 ( 昭和 36 年 1 月 26 日政令第 11 号 ) 省令 医薬品 医療機器等の品質

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Microsoft Word - 【発送版】記載整備通知

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< 追補 > ココデル虎の巻 平成 27 年度版 過去問題集 解説 2016 年 3 月 試験問題作成に関する手引き 正誤表対応 ここでは 2016 年 3 月に発表された正誤表による 手引き 修正で 影響のある過去問の 解説をまとめています 手引き 正誤表で影響のある( あるいは関連する ) 問題

添付 書の記載 それってどういう意味? ( 独 ) 医薬品医療機器総合機構佐藤淳

Microsoft Word - 局長通知(新旧対照表).docx

薬食機発 0131 第 1 号平成 25 年 1 月 31 日 各都道府県衛生主管部 ( 局 ) 長殿 厚生労働省医薬食品局審査管理課医療機器審査管理室長 薬事法に基づく登録認証機関の基準改正に伴う留意事項について ( その 2) 薬事法 ( 昭和 35 年法律第 145 号 以下 法 という )

痛症 ( 筋 筋膜性 痛症, 変形性脊 症, 間 症, ), 変形性関節症, 関節周囲炎, 炎, 周囲炎, 上腕骨上 炎 ( テニス 等 ) 関節リウマチにおける関節局 の鎮痛 3 下記 患の 性症状 ( 血行障害, 筋痙縮, 筋 縮 ) を伴う場合の鎮痛 消炎 痛症 ( 筋 筋膜性 痛症, 変形性

3 治験実施計画書目的 当該治験について 治験実施計画書が手順書に従い適切に作成及び改訂されていることを確認する 次の事項を調べる (1) 治験実施計画書の記載項目 ( 再生医療等製品 GCP 省令第 7 条第 1 項に規定する項目 ) (2) 治験実施計画書の作成 改訂の手順と日付 (3) 治験計

Microsoft PowerPoint - 【参考資料4】安全性に関する論文Ver.6

平成14年8月  日

じ ) その他の処方せん医薬品又は高度管理医療機器の製造販売に係る業務の責任者との密接な連携を図らせること ( 安全確保業務に係る組織及び職員 ) 第四条第一種製造販売業者は 次に掲げる要件を満たす安全確保業務の統括に係る部門 ( 以下この章において 安全管理統括部門 という ) を置かなければなら

2) 目的現行の法令では第 3 類医薬品のネット販売しか認められていない つまり 第 1 類 第 2 類医薬品のネット販売は新たな法令が決められるまでは脱法または無法状態での実施となる JACDSでは新たな法令ができるまで 会員企業がより安全に そして購入者が安心して利用できるネット販売を目指して

第169・218回関東支部-9indd.indd

宮城県立がんセンター受託研究業務手順書

鑑-H リンゼス錠他 留意事項通知の一部改正等について

記 1 調査対象 : スイッチ OTC 医薬品 ( 別添 2 の有効成分を含有する製剤 ) 2 調査依頼先 : 要指導医薬品及び一般用医薬品の製造販売業者 3 調査内容 : スイッチ OTC 医薬品に該当する商品の販売名 有効成分名 承認権限 承認番号 承認年月日 医薬品銘柄コード等 4 回答方法等

2. 検討 ~ 医療に関する事故の特殊性など (1) 医師等による医療行為における事故 医師等が患者に対してどのような医療行為を施すべきかという判断は 医師等の医学的な専門知識 技能に加え 医師等の経験 患者の体質 その時の患者の容態 使用可能な医療機器等の設備等に基づきなされるものである ( 個別

スライド 1

オクノベル錠 150 mg オクノベル錠 300 mg オクノベル内用懸濁液 6% 2.1 第 2 部目次 ノーベルファーマ株式会社

臨床評価とは何か ( 独 ) 医薬品医療機器総合機構医療機器審査第一部方眞美

帳簿一覧 フローチャート 品質の確保に関するフローチャート 苦情処理フローチャート 不具合及び回収に関するフローチャート 設置管理医療機器の取扱に関するフローチャート 記録書式 管理者の継続的研修受講状況記録票 品質等点検表 苦情処理記録票 不具合等に関する報告書 回収処理記録票 教育訓練実施記録票

Microsoft Word - 【発送版】製造所の登録通知

Transcription:

平成 25 年 8 月 8 日スイッチ直後品目等の検討 検証に関する専門家会合 ( 第 1 回 ) 資料 3 一般用医薬品及び劇薬について 1

1. 医療用医薬品から一般用医薬品へ転用されるまでの流れについて 2

一般用医薬品について 一般用医薬品とは 薬事法 ( 昭和 35 年法律第 145 号 ) 第 25 条第 1 号の規定に基づき 医薬品のうち その効能及び効果において人体に対する作用が著しくないものであつて 薬剤師その他の医薬関係者から提供された情報に基づく需要者の選択により使用されることが目的とされているもの スイッチ OTC とは 一般用医薬品のうち 医療用医薬品の有効成分が転用されたもの 医療用としての使用実績があり 副作用の発生状況 海外での使用状況等からみて一般用医薬品として適切であるとされたもの ダイレクト OTC とは 一般用医薬品のうち 医療用医薬品も含めて初めての有効成分を含有するもの 3

一般用医薬品の承認審査の流れ 申請者 申請 照会指示 回答 医薬品医療機器総合機構 審査専門協議 審査等結果通知 承認書交付 医薬食品局審査管理課 厚生労働省 報告 諮問 答申 薬事 食品衛生審議会薬事分科会一般用医薬品部会 4

医療用医薬品から一般用医薬品への転用スキーム スイッチ OTC の推進を図るため 従来の 個別企業からの申請 という枠組みに加え スイッチ OTC 化が適当と考えられる医療用医薬品について 透明性を図りつつ円滑に進めるためのスキームを導入 (H19 年 3 月一般用医薬品部会 ) 公表 成分概要とりまとめ 意見照会 医薬品関係学会 ( 日本薬学会 ) 医学関係学会へ ( 平成 23 年度 :110 学会 ) 公表 討議薬事 食品衛生審議会 ( このスキームを 平成 19 年度以降毎年度実施 ) 医学関係学会からの意見は 再度 薬学会等に検討を依頼 5

2. スイッチ OTC の市販後の 安全対策について 6

製造販売後調査について スイッチ OTC 薬は 一般用医薬品としての安全性評価が確立していないことから 承認時の承認条件として 製薬企業に対して 製造販売後の安全性に関する調査の実施 ( 原則 3 年 ) が義務づけられる 製造販売後調査には 主に以下の 2 種類の調査方法がある 特別調査 モニター薬局を選定し 使用者の協力を得て 内用薬については 3000 例 外用薬については 1000 例の症例を収集 副作用の有無にかかわらず調査を行うため 頻度の高い副作用の発生頻度を把握することができる 具体的には 有害事象について 医薬品との因果関係の有無を判断するために その詳細な症状 ( 内容 程度 転帰等 ) や 医療機関への受診の有無 診断名の他に 当該医薬品の服用状況や 使用者のアレルギー 既往歴 併用薬などに関する情報も収集 一般調査 全販売先薬局に 使用者から受けた副作用の報告を依頼して収集 また 使用 7 者からの直接の副作用の連絡も同様に収集

製造販売後調査後の評価について 企業から製造販売後調査報告書の提出後 調査期間中のデータを基に 安全性 ( 副作用の状況 発生頻度等 ) について 薬事 食品衛生審議会医薬品等安全対策部会安全対策調査会で事前整理等 パブリックコメントを行い 同医薬品等安全対策部会で評価を行う 評価の結果 その成分のリスクの程度等に応じて 第 1 類から第 3 類に区分される 最近の例 第 1 類に指定されたもの : イソコナゾール硝酸塩 ( 膣カンジダ治療薬 ) ミコナゾール硝酸塩 ( 膣カンジダ治療薬 ) トラネキサム酸 ( しみ ( 肝斑 ) 治療薬 ) ニコチン貼付剤 ( 禁煙補助剤 ) アシクロビル ( 口唇ヘルペス治療薬 ) 第 2 類に指定されたもの : ジクロフェナクナトリウム ( 消炎鎮痛薬 ) チキジウム臭化物 ( 胃腸鎮痛鎮けい薬 ) エメダスチンフマル酸塩 ( アレルギー用薬 ) フラボキサート ( 頻尿改善薬 ) トリアムシノロンアセトニド ( 口内炎治療薬 ) 8

承認条件パブリックコメントスク区分告示改正安全対策部会全対策調査会再審査指定スイッチ 製造販売後調査後の評価の流れ 1 年リOTC 薬 ダイレクト OTC 薬 全ての OTC 薬 原則 3 年 調査製造販売後調査報告書提出 4~8 年再審査に基づく調査再審査薬事法第 77 条の4の2に基づく副作用報告安リスク区分変更9 製造販売承認

その他の評価について 以上の製造販売後調査に加えて 薬事法第 77 条の 4 の 2 に基づく副作用情報の自発報告を収集しており 副作用の発生状況の変化等を踏まえ 適時リスク区分の変更を行うこととしている 例 第 2 類 指定第 2 類 : イブプロフェン ( 解熱鎮痛薬 ) ケトプロフェン ( 外用剤 ) 第 3 類 第 2 類 : カンゾウ (1 日量 1g 未満を含む製剤を除く ) ガジュツ (1 日量 5g 以下を含む製剤を除く ) 第 2 類 第 3 類 : ゴオウオウバク (1 日量 3g 以下を含む製剤に限る ) カッコン (1 日量 4g 以下を含む製剤に限る ) 10

一般用医薬品へのスイッチの際の製造販売後 ( 市販後 ) 調査の必要性について 医療用から一般用へスイッチ ( 転用 ) された直後は 例えば 以下のようなリスクが想定されるものの そのリスクの大きさが不明であることから 製造販売後調査において 有効性に関する情報の他に 副作用 相互作用 依存性の発生等の情報収集を行い リスク評価を行う必要がある < スイッチ OTC> 医療用医薬品については 医師の診断に基づき処方され 薬剤師が調剤 交付するなど 医療従事者が厳格に管理 スイッチ直後は 専門家の関与の変化 ( 使用者の選択により用いられるようになる ) により 新たな健康被害のおそれ ( 連用による重症化 副作用の兆候の見逃し 本来受診すべき状態の放置による重篤化等 ) 一般用として使用されることによる新たな有害事象の発現のおそれ ( 使用者の変化 用法 用量に従わない使用 適用外の者の使用等 ) 乱用のおそれ医療従事者による確認がなされないことに基づく 併用される医薬品や摂取される食品等との相互作用のおそれ <ダイレクトOTC> 治験では明らかとならなかった 医薬品として広範に使用されるようになることによる 新たな有害事象の発現のおそれ乱用のおそれ併用医薬品 摂取される食品等との相互作用のおそれ 11

3. 劇薬について 12

劇薬指定制度について 薬事法 ( 昭和 35 年法律第 145 号 以下 法 という ) 第 44 条第 2 項の規定に基づき 劇性が強いものとして 厚生労働大臣が薬事 食品衛生審議会の意見を聴いて指定する医薬品のことを 劇薬 といい 次のような規制を受けることとなっている 直接の容器又は被包に 劇 の文字の表示義務 ( 法第 44 条第 2 項 ) 開封販売等の制限 ( 法第 45 条 ) 譲渡の制限 ( 法第 46 条 ) - 譲受人から 品名 数量 使用目的 譲渡年月日 譲渡人の氏名 住所 職業が記載された文書の交付を受けることとなっている ( 文書は 譲渡日から 2 年保存 ) 14 歳未満の者等への交付の制限 ( 法第 47 条 ) 他の物と区別して貯蔵し 陳列する義務 ( 法第 48 条 ) 13

毒薬 劇薬指定基準について ( 平成 10 年 3 月 12 日中央薬事審議会常任部会にて了承 ) 1 急性毒性 ( 概略の致死量 :mg/kg) が次のいずれかに該当するもの 1) 経口投与の場合 毒薬が 30 mg/kg 以下 劇薬が 300 mg/kg 以下の値を示すもの 2) 皮下投与の場合 毒薬が 20 mg/kg 以下 劇薬が 200 mg/kg 以下の値を示すもの 3) 静脈内 ( 腹腔内 ) 投与の場合 毒薬が 10 mg/kg 以下 劇薬が 100 mg/kg 以下の値を示すもの 注 )1. 通例 医薬品の製造 ( 輸入 ) 承認申請に際して添付すべき毒性に関する資料に基づき判定するものであり 平成元年 9 月 11 日薬審 1 第 24 号審査第一課長通知 医薬品の製造 ( 輸入 ) 承認申請に必要な毒性試験のガイドラインについて において定める 概略の致死量 以上の資料の提出を要求するものではない 2. 信頼限界が付されているものはその下限を採用する 3. 動物の種類又は投与法により 差異があるものは 原則として 最も強い急性毒性を示すものを採用する 2 次のいずれかに該当するもの なお 毒薬又は劇薬のいずれに指定するかは その程度により判断する 1) 原則として 動物に薬用量の10 倍以下の長期連続投与で 機能又は組織に障害を認めるもの 2) 通例 同一投与法による致死量と有効量の比又は毒性勾配から 安全域が狭いと認められるもの 3) 臨床上中毒量と薬用量が極めて接近しているもの 4) 臨床上薬用量において副作用の発現率が高いもの又はその程度が重篤なもの 5) 臨床上蓄積作用が強いもの 6) 臨床上薬用量において薬理作用が激しいもの 14

劇薬指定の流れ 申請者 指定審査資料の提出 指定案の作成 医薬品医療機器総合機構 厚生労働省 医薬食品局審査管理課 諮問 答申 薬事 食品衛生審議会薬事分科会医薬品第一部会 第二部会一般用医薬品部会 劇薬の指定 薬事法施行規則改正 ( 別表第 3) 15