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別紙 3 点検表記録様式 様式 1( その1) 橋梁名 所在地 管理者名等 橋梁名 路線名 所在地 起点側 緯度 経度 学園橋 ( フリガナ ) ガクエンバシ 町道上中下中線 鹿児島県熊毛郡南種子町中之下 管理者名 点検実施年月日 路下条件 代替路の有無 自専道

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資料2

ICT 活用工事の流れ 受注者 発注者 受注者 発注者 発注段階 発注 発注担当者 設計図書等の準備 積算 評価項目の設定 ( 総合評価落札方式の場合 ) 施工計画 準備段階 7.3 次元設計データの作成 3 次元設計データの作成 3 次元設計データの照査 監督事項 受注者による 3 次元設計データ

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多様な入札 契約特集 2. 技術提案 交渉方式について 技術提案 交渉方式は, 品確法 第 18 条の規 定により, 発注者が, 当該工事の性格等により, 仕様を確定することが困難な場合に適用される 今回のケースでは, 北側復旧ルートは 1 日も早い完成が望まれるが, 本トンネルの十分な調査が完了し

取扱い : 本資料の配付を持って解禁 Press Release 平成 31 年 4 月 24 日 平成 31 年度北陸地方整備局直轄事業の執行について < 基本方針 > 平成 31 年度の事業執行にあたっては 工事 業務の品質確保及び担い手の中長期的な確保 育成 入札及び契約手続における一層の透明

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チャレンジ! 建設現場での活用を前提とした CIM ~ 関係者間協議 & フロントローディング ~ 事例集 ( 案 ) 平成 29 年 9 月 北陸地方整備局企画部技術管理課

- 目 次 - 事例 1 道路 関係者間協議 ( 地域への配慮 ) 2 事例 2 道路 関係者間協議 ( 交通規制等 ) 3 事例 3 橋梁 関係者間協議 ( 景観検討 ) 4 事例 4 河川 関係者間協議 ( 合意形成の円滑化 ) 5 事例 5 橋梁 フロントローテ ィンク ( 鉄筋の干渉チェック ) 6 事例 6 橋梁 フロントローテ ィンク ( 鉄筋の干渉チェックと数量算出 ) 7 事例 7 河川 フロントローテ ィンク ( 築堤の連続性 ) 8 事例 8 河川 フロントローテ ィンク ( 土工の数量算出と可視化 ) 9 事例 9 樋門 フロントローテ ィンク ( 設計ミス 見落とし防止 ) 10 事例 10 河川 フロントローテ ィンク ( 施工計画の検討 ) 11 事例 11 河川 フロントローテ ィンク ( 施工計画の検討 ) 12 事例 12 道路 フロントローテ ィンク ( 施工計画の検討 ) 13 事例 13 河川 フロントローテ ィンク ( 工事用道路の検討 ) 14 事例 14 樋門 フロントローテ ィンク ( 仮設計画の検討 ) 15 事例 15 河川 データ共有 (CIM モデルの共有 ) 16 1

事例 1 道路 関係者間協議 ( 地域への配慮 ) 平成 27 年度国道 8 号柏崎バイパス 長岡国道事務所 ( 設計 : エヌシーイー ) バイパス整備には理解があるものの 地域からの強い要望である 整備による地域分断の対策 として歩行者用通路の確保を計画 関係住民へ説明 トンネル ( 開削 + 人口地盤 ) 上を横断し地域間を連絡する通路を 3 次元データモデル化 連絡する歩行者用通路の完成時形状が視覚的に分かり 利用者である地域住民の理解に効果 2

事例 2 道路 関係者間協議 ( 交通規制等 ) 平成 27 年度国道 17 号小栗山道路その 10 工事 長岡国道事務所 ( 施工 : 井口建設工業 ) 道路バイパス工事で 交通規制の予定を沿道店舗等に説明交通規制が店舗の営業に影響を与えることから 規制方法等の理解を得つつ 整備を実施 新設道路と既設道路との交差点付近の施工を 交通切り回し手順毎に 3 次元データモデル化 開通時の状況 交差点周辺の切り回し方法や規制方法などについて 速やかに沿道店舗等の理解が得られ 手戻りや事故も無く工事を完成 3

事例 3 橋梁 関係者間協議 ( 景観検討 ) 平成 28 年度新野積橋詳細設計業務 信濃川河川事務所 ( 設計 : 建設技術研究所 ) 構造的に張出横桁が必要となり 支承配置間隔の違いによる景観の確認が必要となった排水枡位置について 鉄筋切断等の構造性のほか 歩行者の目線から配置状況を検討 それぞれのケースにおいて 構造物モデルを作成 当初 ( 張出横桁なしの場合 ) 当初 ( 縁石から離した場合 ) 最終 ( 張出横桁ありの場合 ) 最終 ( 縁石に沿った場合 ) 構造の変更や位置の変更に伴う景観検討を実施 道路管理者との協議に用い 構造決定にあたり 円滑な合意形成に効果 構造物モデルをあらゆる角度から視覚的に検討し 周辺との調和 利用者目線での景観検討の実施が可能 4

事例 4 河川 関係者間協議 ( 合意形成の円滑化 ) 平成 28 年度屋島 大豆島地区堤防設計等業務 千曲川河川事務所 ( 設計 : サンコーコンサルタント ) 2 次元図面のみでは事業の完成形をイメージし辛いため 地元説明会での住民の理解 判断が困難 事業の完成形について 多様な 3 次元モデル ( 現況写真との対比画像 3 次元動画 AR 等 ) を作成 現況 (UAV 撮影写真 ) 完成後 (3 次元モデル ) 鳥瞰動画 ( 左 ) 運転動画 ( 右 ) AR 3 次元モデルの対比画像や動画 AR を活用することにより 様々な角度から事業の完成形を見ることができるため 事業内容の早期理解に効果 5

事例 5 橋梁 フロントローテ ィンク ( 鉄筋の干渉チェック ) 平成 24 年度能越自動車道中波 2 号跨道橋詳細修正設計他設計業務 富山河川国道事務所 ( 設計 : パシフィックコンサルタンツ ) PC 橋梁上部工は 支沓周りでは 鉄筋 PC ケーブル 支沓アンカーと 過密配置となり 施工段階で配置等の設計修正が発生する可能性がある 支沓付近を 3 次元モデル化し 設計段階で鉄筋等の干渉を確認 修正前 修正後 鉄筋干渉を設計時にチェック 施工時の手戻りを回避した設計を提供 橋台付近の付属物の連続性も設計段階で確認でき 施工時の材料手配等も適切に実施可能 6

事例 6 橋梁 フロントローテ ィンク ( 鉄筋の干渉チェックと数量算出 ) 平成 28 年度新野積橋詳細設計業務 信濃川河川事務所 ( 設計 : 建設技術研究所 ) 橋梁下部工について 施工段階での加工 配置変更が困難な PC 鋼材周辺の干渉チェックが必要下部工本体の数量や 掘削に伴う土工数量の把握 全ての構造物の鉄筋モデルは作成せず 干渉が懸念される部分を中心に 3 次元モデル化 修正前 橋脚の数量算出 修正後 橋脚掘削部の影響範囲と数量算出 PC 鋼材 支承アンカー 仮固定鋼棒等の干渉を確認し 設計段階で干渉しないよう修正 橋脚の構造物モデルより数量算出が容易 下部工施工時の掘削数量の把握と共に 現道等周辺への影響範囲を確認可能 7

事例 7 河川 フロントローテ ィンク ( 築堤の連続性 ) 平成 25 年度荻原地区樋門及び橋梁詳細設計業務 千曲川河川事務所 ( 設計 : 東京建設コンサルタント ) 築堤工事において 堤防天端への取り付け道路箇所等では 天端や法面が不連続となり 施工段階で配置等の設計修正が発生する可能性がある 堤防形状を 3 次元モデル化し 設計段階で天端や法面の連続性等を確認 施工手順を 3 次元データモデルで表現 施工前での確認において不連続箇所が判明 速やかな設計変更や施工協議により手戻り等も無く完成 施工関係者間で施工ステップを視覚的に共有でき 仮設締切や背替等が効率的 確実に実施可能 8

事例 8 河川 フロントローテ ィンク ( 土工の数量算出と可視化 ) 平成 28 年度大河津分水路山地掘削法面対策検討業務 信濃川河川事務所 ( 設計 : 建設技術研究所 ) 山地掘削箇所に軟弱層を含む多様な地質 岩級区分が存在施工計画の検討では 施工ステップ毎の発生土工数量 法面 ( 掘削 ) 形状 及び関連工事との位置関係の把握が必要 地形モデルと地質 土質モデルを統合したモデルを作成し 各年度の施工範囲を色分けにて明示 地質 土質モデルをボーリングデータから作成 地質毎の数量を算出 施工ステップ毎の地形モデルから年度別の土工数量算出が容易 地質 土質モデルの作成により地質毎の土砂の活用用途の検討 及び数量算出が容易 9

事例 9 樋門 フロントローテ ィンク ( 設計ミス 見落とし防止 ) 平成 28 年度中島樋門他設計業務 千曲川河川事務所 ( 設計 : 日本工営 ) 耐震解析条件の追加 変更に伴い 補強設計の再検討が必要となった際の図面作成や数量計算の見直しの効率化 部材属性を扱えるソフトウェアにより 3 次元モデルと連動する 2 次元図面を作成し 部材の規格 数量を自動修正 作成した 3 次元モデル 3 次元モデルと連動する 2 次元図面 部材の規格の自動修正 部材の数量の自動修正 鉄筋径やピッチの修正では 基本の 1 断面を修正するだけで関連する規格 数量が連動して変更されるため 効率的な修正が可能 10

事例 10 河川 フロントローテ ィンク ( 施工計画の検討 ) 平成 28 年度新野積橋詳細設計業務 信濃川河川事務所 ( 設計 : 建設技術研究所 ) 施工ステップ毎に関連する他工事との位置関係を確認地形条件 施工条件に応じた最適な施工方法を検討 各工事の施工ステップ毎の構造物及び仮設備をモデル化した統合モデルを作成 新第二床固用資材仮係留地 作業ヤード 新野積橋 新第二床固 新野積橋 新第二床固 新第二床固用資材仮係留地 作業ヤード 施工ステップ毎のモデルを統合モデルとして可視化することにより 関連工事との位置関係の確認が容易 関連工事との位置関係の可視化により 最適な施工方法及び手順の検討が容易 11

事例 11 河川 フロントローテ ィンク ( 施工計画の検討 ) 平成 28 年度大河津分水路新第二床固詳細設計その 2 業務 信濃川河川事務所 ( 設計 : 八千代エンジニアリング ) 施工ステップ毎に構造物及び仮設備と 近接する山地掘削との位置関係を確認施工ヤードや資材置場の確保について 事前に検討 施工ステップ毎に使用する仮設備や施工ヤード等をモデル化 施工ステップ毎に施工する箇所について 構造物モデルを赤色 仮設備モデルを水色で表示 仮設備モデルは 施工ステップ毎に残置するモデルを緑色で表示 施工が完了したら コンクリート色で表示 山地掘削 山地掘削および新第二床固の作業範囲や手順の確認 新第二床固 施工ステップ毎の構造物及び仮設備等のモデル化により 山地掘削との位置関係の確認が容易 施工方法と手順の可視化により 施工ヤード等の配置計画の検討が容易 12

事例 12 道路 フロントローテ ィンク ( 施工計画の検討 ) 平成 28 年度豊田新屋立体新屋高架橋 ( 仮称 ) 詳細設計業務 富山河川国道事務所 ( 設計 : 大日本コンサルタント ) 地元説明での活用を視野に 設計段階で計画された施工計画の妥当性の確認 施工ステップ毎に仮設道路や資機材の配置をモデル化 STEP1 仮設道路の設置 STEP2 基礎杭施工 資機材の配置確認 コントロールポイントの確認 STEP3 下部工躯体施工 仮設の近接状況確認 STEP4 下部工完成 STEP5 上部工架設重機配置による仮設道路への影響を確認 STEP6 完成 上部工施工時のヤード確認 完成イメージの共有 施工計画図のみでは 理解が困難な施工手順について 施工ステップ毎に明確になるため 施工時の安全性など施工計画の妥当性の確認が可能 地元説明での円滑な合意形成に効果 13

事例 13 河川 フロントローテ ィンク ( 工事用道路の検討 ) 平成 28 年度大河津分水路山地掘削法面対策検討業務 信濃川河川事務所 ( 設計 : 建設技術研究所 ) 急勾配の地山に設置する工事用道路の検討では 法面 縦断勾配を確認しながら 最適なルートを選定する必要がある 3 次元地形モデルを作成し 線形を入れることで 自動的に法面を発生させて道路を計画する機能により検討 線形変更に伴う法面勾配の確認 安全対策 線形の再見直し 指定した範囲の概算数量が算出可能 施工計画検討の際 3 次元地形モデル上で実現可能な工事用道路の検討が可能で 安全対策が必要な個所の抽出が容易 受発注者間で工事用道路形状が視覚的に把握 共有ができ 速やかな施工計画の作成に利用可能 14

事例 14 樋門 フロントローテ ィンク ( 仮設計画の検討 ) 平成 28 年度中島樋門他設計業務 千曲川河川事務所 ( 設計 : 日本工営 ) 仮設計画の検討においては 構造物本体や 地上及び上空の支障物との干渉の確認が困難 地上レーザスキャナにより作成した 3 次元統合モデルに工事用道路等の仮設備の配置を入れてモデル化 構造物モデルと地形モデルを合わせた統合モデルを作成 工事用道路等の仮設備を配置する際 干渉するものが無いことを確認 統合モデルに仮設備のモデルを入れることにより 周辺の構造物や支障物 上空の架空線等との干渉の有無が明確になるため 適正な施工計画の立案が可能 15

事例 15 河川 データ共有 (CIM モデルの共有 ) 平成 28 年度大河津分水路改修設計統括マネジメント業務 信濃川河川事務所 ( 設計 :( 一財 ) 先端建設技術センター ) 現況地形モデル 既設構造物モデルを各 CIM 活用業務受注者が重複して作成する可能性が高い クラウドの利用により CIM モデル 関連情報を各受発注者間で共有 既設構造物モデルと現況地形モデル等は各 CIM 試行業務受注者へ提供 条件定義 ( 共通 ) 単位系 m( メートル ) 座標系日本測地系 2011 第 8 系 ( コード :JGD2011-08-ITRF08) CIM モデル統合のための前提条件を設定 前提条件を設定し CIM モデルを作成するツールを共有化することにより 各 CIM 活用業務受注者が作成した CIM モデルを容易に統合することが可能 16