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れまでの交渉経緯という一連のCOP/CMP 決定が採択された こQ1. 今年のカタール ドーハでの COP18 の焦点は何ですか? 今年のカタール ドーハでの COP18 では, 昨年の COP17 で合意されたダーバン合意を着実に前に進めることが重要であり,1 ダーバンプラットフォーム特別作業部会

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2017 年訪日外客数 ( 総数 ) 出典 : 日本政府観光局 (JNTO) 総数 2,295, ,035, ,205, ,578, ,294, ,346, ,681, ,477

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これま2005 年京都議定書発効(Q1. 今年の南アフリカ ダーバンでの COP17 の焦点は何ですか? (A) 先進国( 米国除く ) が温室効果ガスの排出削減義務を負っている京都議定書第 1 約束期間が来年 (2012 年 ) 末で終了します その後の2013 年以降の新たな法的枠組みをどうする

間を検討する 締約国が提出した 貢献 は 公的な登録簿に記録される 締約国は 貢献 ( による排出 吸収量 ) を計算する また 計算においては 環境の保全 透明性 正確性 完全性 比較可能性及び整合性を促進し 並びに二重計上の回避を確保する 締約国は 各国の異なる事情に照らしたそれぞれ共通に有して

地域別世界のエアコン需要の推定について 年 月 一般社団法人 日本冷凍空調工業会 日本冷凍空調工業会ではこのほど 年までの世界各国のエアコン需要の推定結果を まとめましたのでご紹介します この推定は 工業会の空調グローバル委員会が毎年行 なっているもので 今回は 年から 年までの過去 ヵ年について主

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平成

1. 世界における日 経済 人口 (216 年 ) GDP(216 年 ) 貿易 ( 輸出 + 輸入 )(216 年 ) +=8.6% +=28.4% +=36.8% 1.7% 6.9% 6.6% 4.% 68.6% 中国 18.5% 米国 4.3% 32.1% 中国 14.9% 米国 24.7%

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問題意識 民生部門 ( 業務部門と家庭部門 ) の温室効果ガス排出量削減が喫緊の課題 民生部門対策が進まなければ 他部門の対策強化や 海外からの排出クレジット取得に頼らざるを得ない 民生部門対策において IT の重要性が増大 ( 利用拡大に伴う排出量増加と省エネポテンシャル ) IT を有効に活用し

1.ASEAN 概要 (1) 現在の ASEAN(217 年 ) 加盟国 (1カ国: ブルネイ カンボジア インドネシア ラオス マレーシア ミャンマー フィリピン シンガポール タイ ベトナム ) 面積 449 万 km2 日本 (37.8 万 km2 ) の11.9 倍 世界 (1 億 3,43

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環境省の新たなミッション

国民 1 人当たり GDP (OECD 加盟国 ) ( 付表 2)OECD 加盟国の国民 1 人当たりGDP(2002~2009 年 ) 2002 年 2003 年 2004 年 2005 年 1 ルクセンブルク 58,709 ルクセンブルク 59,951 ルクセンブルク 64,016 ルクセンブル

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平成 21 年度資源エネルギー関連概算要求について 21 年度概算要求の考え方 1. 資源 エネルギー政策の重要性の加速度的高まり 2. 歳出 歳入一体改革の推進 予算の効率化と重点化の徹底 エネルギー安全保障の強化 資源の安定供給確保 低炭素社会の実現 Cool Earth -1-

企業会計審議会による海外調査を実施していない国における IFRS 適用状況についても調査するため 金融庁において IFRS 適用状況に関する調査を実施した 具体的には 一般的に 1 IFRS 適用国とされている国を参考に 122 カ国に対し 2011 年 12 月 21 日 現地の日本大使館を経由し

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仮訳 日本と ASEAN 各国との二国間金融協力について 2013 年 5 月 3 日 ( 於 : インド デリー ) 日本は ASEAN+3 財務大臣 中央銀行総裁プロセスの下 チェンマイ イニシアティブやアジア債券市場育成イニシアティブ等の地域金融協力を推進してきました また 日本は中国や韓国を

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1999

リサーチ Press Release 報道関係者各位 2015 年 7 月 29 日 アウンコンサルティング株式会社 世界 40 カ国 主要 OS 機種シェア状況 2015 年 6 月 ~ iphone 大国 日本 高い Apple シェア率 ~ アジア 8 拠点で SEM( 検索エンジンマーケティ

参考資料3(第1回検討会資料3)

援 GHGインベントリ策定にかかる技術移転等 気候変動対策を推し進めるための包括的な支援を実施した 同プロジェクトの成果として 国家気候変動緩和行動計画 (RAN-GRK) に基づき州気候変動緩和行動計画 (RAD-GRK) の策定が進められるとともに 国家気候変動適応行動計画 (RAN-API)

気候変動と森林 IPCC 第 5 次評価報告書 (AR5) から 2014 年 8 月 29 日 東京 第 3 回森林分野における国際的な動向等に関する報告会 林野庁森林利用課 佐藤雄一

参考資料 5 ( 平成 26 年 10 月 24 日合同専門家会合第 1 回資料 4-1 より抜粋 データを最新のものに更新 ) 温室効果ガス排出量の現状等について 平成 27 年 1 月 23 日

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資料 3 ー 1 環境貢献型商品開発 販売促進支援事業 環境省市場メカニズム室

版数 更新理由 初版制定 機能追加対応 機能追加対応 コンテンツ修正対応 機能追加対応 機能追加対応 機能追加対応 口座名義人の名称等変更届

1 3: 気候変動については 環境と経済成長との好循環を実現する好機として G7 が世界の脱炭素化を牽引することが重要であり 我が国としても脱炭素化に向けた骨太な長期戦略を創り上げていく 2: 資源循環については 先進事例の共有を国内外で進めることが重要であり 我が国としては世界循環経済フォーラム

ン ノートとしてまとめる予定に くりのスケジュールに合意するこ させ パリ協定が発効するという なっています 今回のAPAセッ とでした 流れが想定されていました とこ ションで決定文書案としてCOPに もともとパリ協定は2020年か ろがパリ協定が記録的短期間で発 送られたのは 議題番号8 b で

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ドーハ ラウンド交渉の一分野である貿易円滑化については 平成 26 年 11 月のWTO 一般理事会において 貿易円滑化協定に関する改正議定書 が採択され 今後 3 分の2 以上の加盟国が受諾した時点で本協定は発効することになりました 各 WTO 加盟国がこの協定を実施することにより 貿易規則の透明

Transcription:

Institute for Global Environmental Strategies Towards sustainable development - policy oriented, practical and strategic research on global environmental issues 2020 年までの緩和政策と市場メカニズムの交渉 地球環境戦略研究機関 (IGES) 気候変動とエネルギー領域エリアリーダー小圷一久 カンクン合意に基づく 2020 年までの取組み 2011 年 2012 年 2013 年 2014 年 2015 年 2020 年 2020 年以降の取組 COP17 ダーバン プラットフォーム 2020 年以降の新枠組み (WS1) 2020 年までの取組強化 (WS2) 緩和ポテン 技術専門家 シャルの検討 会合 (TEMs) 2020 年までの取組 COP16 カンクン合意 先進国の削減目標 2020 年削減 隔年報告書 国際的な 目標の登録 の提出 評価分析 途上国の削減行動 削減行動 隔年更新報 国際的な (NAMA) の登録 告書の提出 協議 途上国支援 京都議定書第 1 約束期間 (2008~ 2012 年 ) 緑の気候基金 適応枠組み REDD+ 技術移転 京都議定書第 2 約束期間 (2013~2020 年 ) 2

技術専門家会合 (TEM) の実施 2014 年中 ADP の会合毎に開催 2020 年以前の削減ポテンシャルを特定して 政府や国際機関 研究機関 NGO など多様な主体の専門家が優良事例などを共有した トピック 省エネ 再生可能エネルギー (3 月 ) 土地利用の変化 森林 都市環境 (6 月 ) 炭素回収利用 貯留 (CCS) CO2 以外の温室効果ガス (10 月 ) 日本から 省エネルギー政策について日本政府 ( 資源エネルギー庁 ) 都市環境において 東京都 ( 排出量取引制度 ) 非 CO2 について 日本冷凍空調工業会 (HFC ガス削減 ) の発表が行われた COP20 決定 ( リマ気候行動声明 : パラ 19) 2015 年 ~2020 年において高い緩和効果がある取り組みの技術的な検討を継続 特に 1 適応 2 健康 3 持続可能な開発のコベネフィットについて次年度の会合を開催 3 TEM の活動を具体的な削減行動へ! より多くの関係主体を巻き込んでいくことが重要 会合の参加機関を見ると UNFCCC の実施組織 ( 資金メカニズム 技術メカニズム ) が含まれていることも注視 次のアクションにどう繋げるか 日本の貢献も重要 再生可能エネルギー IRENA 中国 ケニア ブラジル エチオピア チリ 独 ICLEI 緑の気候基金 (GCF) CTCN TEC OECD 世界銀行 地球環境ファシリティ (GEF) 省エネルギー南アフリカ 日本 コロンビア シンガポール デンマーク インド IEA UNEP GEF EBRD 世界銀行 C40 CTCN OECD TEC 土地利用 FAO 世界銀行 CIFOR CGIAR GCF 後発開発国グループ CTCN TEC UN-REDD 都市環境 WBCSD マルメ市 カンパラ市 ボゴタ市 サンフランシスコ市 ( 比 ) 東京 GEF IPCC ICLEI C40 WHO 非 CO2 メタンイニシアティブ 豪 FAO ブラジル 世銀 国際化学肥料協会 UNEP 中国 UNIDO 日本冷凍空調工業会 CCS IEA カナダ 英国 ノルウェー 米 シェル UAE 独 バイヤー 4

多国間評価 (Multilateral Assessment) 概要 先進国の目標達成に向けた進捗状況の報告 審査 隔年報告書 (Biennial Report:BR) に基づいて 被評価国の発表と質疑応答が行われた 時間は 15 分 ~2 時間程度 ( 国や質問数によって異なる ) 評価対象 排出削減目標に関する排出量 吸収量 目標達成の前提条件や方法論 目標達成に向けた進捗状況 被評価国 米国 オーストリア NZ EU デンマーク オランダ ポルトガル スペイン スウェーデン スイス フィンランド フランス イタリア ルクセンブルグ クロアチア キプロス ラトビア (17 カ国 ) 指摘事項 市場メカの活用 国内や追加の対策 排出量が増える ( 減る ) 理由 温暖化対策 エネルギー政策内容等 目標値の引き上げ 5 多国間評価の課題と今後に向けて 評価のプロセスは締約国間の相互理解を深めることに寄与 評価内容の政策反映や進捗の確認など参加国にとって分かりやすいやり方が求められている 次回 6 月の補助機関会合にて 日本を含む他の先進国 ( 豪 ロシア 英国等 ) について実施が予定されている 今後 技術評価レポート 質疑応答記録の作成 次回の非公式会合で今後の進め方を議論 国際的評価とレビュー (IAR) 隔年報告書 (BR) ( 初回期限 :2014 年 1 月 1 日 ) GHG 排出量 市場メカニズム 吸収源 削減目標達成状況 将来予測 途上国支援状況 隔年報告書 (BR) 技術審査 ( 専門家審査チーム ) 隔年報告書審査報告書 実施に関する補助機関会合 (SBI) での多国間評価 6

2007 年 (COP13 バリ ) 市場メカニズムの交渉経緯 費用効果的に削減の行動を促進する様々な取組 (Various approaches) として市場を活用することが条約に明記される 2010 年 (COP16 カンクン ) 市場メカニズムを COP17 にて設立することを検討 条約の下での市場メカニズムの原則が決まる ( 自発参加 NAMA の支援 幅広い経済範囲 純削減の達成 目標達成へ活用など ) 2011 年 (COP17 ダーバン ) 様々なアプローチは削減が永続追加的で検証されものであること また 二重計上 ( ダブルカウント ) を防止し 純削減を達成するための標準を満たす 2012 年 (COP18 ドーハ ) 枠組み を構成する以下の要素について明確化 1 目的 2 対象の範囲 3 環境十全性を確保する方法 4ダブルカウントの防止 5 組織制度 2013 年 (COP19 ワルシャワ) COP 決定文書は未採択 :3 つの議題が継続 1 様々な取組の枠組 2 新市場メカニズム 3 非市場メカニズム 7 様々な市場メカニズムや取組の調整が必要 京都メカニズム 新市場メカニズム EU 京都メカニズム 新市場メカニズム 各国主導のメカニズム 日 米 NZ 豪 カナダ 京都メカニズム 新市場メカニズム 各国主導のメカニズム 非市場メカニズム ボリビア エクアドル ブラジル インド 中国 京都メカニズム : 国際排出量取引 共同実施 クリーン開発メカニズム 新市場メカニズム : 国連が管理運営する制度 各国主導の市場メカニズム : 各国が個別または共同で実施する市場メカニズム ( 例 :JCM 排出量取引の国際リンク ) 非市場メカニズム : ユニットの取引を伴わないメカニズム ( 補助金 税金 買取制度 基金 ) ( 参考 : IGES(2014 年 ) 図解新しい市場メカニズム ) 8

市場メカニズムの議論は目標達成と遵守に直結 先進国途上国 議論を継続するべき議論を終了するべき 国際的な排出削減量の記録 報告 アカウンティングのシステムを構築するべき 2020 年以前の議論が重要 技術的議論を継続するべき 合意無し アカウンティングは目標達成や遵守の議論に関係 ADP のマンデートが必要 2015 年合意を経てから詳細を議論するべき ( 日本 米国 EU EIG( スイス 韓国 メキシコ等 ) カナダ NZ ノルウェー等 ) ( ブラジル ボリビア インド サウジアラビア 中国 エクアドル パラグアイ等 ) 次回の会合 (SBSTA42 ボン 2015 年 6 月 ( 予定 )) で議論を継続 9 アカウンティング ( 勘定 ) は排出目標の達成を評価する手続きや仕組み 京都議定書のアカウンティング 議定書第 3 条 1 項 : 数値目標 基準年 目標年 附属書 Ⅰ 国全体の温室効果ガスの排出量を 2008 年 ~ 2012 年までに 1990 年比で少なくとも 5% 削減することを目指す 個別に又は共同して 排出量が京都議定書附属書 B に記載されている数字に従って算定される数値目標 ( 割当量 ) を超えないことを確保する 1 割当量の算定 2 割当量の記録 基準年排出量 集計データ 3 割当量への追加 差し引き 国際取引ログ 4 各クレジット (AAU CER 等 ) の償却 国別登録簿 CDM 登録簿 5 遵守評価 ( 実際の排出量と償却クレジット総量の評価 ) 6 未償却部分の次期への繰り越し 排出量目標値 約束期間 AAU ERU CER RMUの発行 移転 取得 国別登録簿 CDM 登録簿 アカウンティングを行うための様式やデータ 登録簿等が必要 10

市場メカニズムの国際的アカウンティングに向けて 今後の議論として 既に構築されているシステムをどのように繋げていくか また どういった繋がり方がありうるかを技術的に検討していく必要がある 国際取引ログの活用 登録簿間のリンク手続き等 条約 (UNFCCC) 京都議定書 EU-ETS 加州 ETS-ケ ベック州 ETS カナダ RGGI( 米国 ) 二国間クレジット制度 (JCM) 報告様式 Common Tabular Format Standard Electric Format 今後検討が必要な分野 登録簿 - 国別登録簿 取引ログ - 国際取引ログ (ITL) EU 登録簿統合システム EU 取引ログ 遵守措置の記録システム RGGI CO2 枠記録システム JCM 登録簿 ( 構築中 ) ( 参考 : UNFCCC 事務局 (2014 年 11 月 ) 技術ペーパー 様々な取組の枠組 (FVA) (FCCC/TP/2014/9)) 11 京都メカニズムに関する決定事項 決まったこと ( クリーン開発メカニズム (CDM) へのガイダンス ) 有効化審査の時期を改定 有効化審査とモニタリング計画のCDM 理事会による承認申請は 第 1 回のCER 発行までであればいつでもよい プログラムCDMプロジェクトのクレジット発行の再審査 ホスト国が複数のプログラムで 1 つのホスト国から再審査要求がかかった場合 その国のプロジェクト活動 (CPA) にのみ影響する CDM 理事会による登録済みプロジェクトの自主的な登録解除の手続き開発を承認 決まらなかったこと CDMのルール改定 継続議論 CDMの上訴 ( アピール ) 継続議論 JIガイドライン ( ルール ) 改定 継続議論 JI クレジットの迅速な発行 継続議論 12

京都議定書第 1 約束期間の追加期間が決定 決まったこと 2012 年のGHGインベントリー技術レビューを2015 年 8 月 10 日までに終了 追加期間 は2015 年 11 月 20 日 ( 技術レビュー終了後 100 日内 ) まで 事務局は以下の情報を2015 年 9 月 30 日までに作成して公開し 4 週間ごとに更新を行う インベントリーデータ (2008 年 ~2012 年 ) 総排出量 ( 第 1 約束期間中 ) 各口座にあるすべての総ユニット量 2012 年 2013 年 2014 年 2015 年 第 1 約束期間の終了 <4 月 15 日まで > 2012 年 ( 及び第 1 約束期間全体 ) の排出量 吸収量の算定 技術審査チームによる 2012 年排出量の審査 (2015 年 8 月 10 日まで ) 第 1 約束期間用償却口座 追加期間 (additional period) は 2015 年 11 月 20 日まで CMP 指定日から100 日後 [CMP/2005/8/Ad3, p101 XIII] 参考 : IGES(2014 年 ) 図解京都メカニズム ) 保有口座 AAU ERU CER lcer tcer RMU の取得 移転 ( 追加期間末まで可能 ) 保有口座 13 JCM: 途上国の多様な受け止め方 二国間クレジット制度 (JCM) について多くのサイドイベントが開催される UNFCCC の枠組み下 共同で実施をする取組として 途上国側からの積極的な提案や発言が多くみられた パラオ : 国の低炭素成長 ( 低炭素技術 再生可能エネルギー技術の活用 ) 適応への活用を提案 インドネシア : 自らのイニシアティブとして様々な取組を実施 インドネシアパビリオンでも広報活動を展開 2020 年までの GHG 排出削減目標に活用することを提案 ( エネルギー 運輸部門 ) JCM 署名国会合 ( ハイレベル ラウンドテーブル ) 写真写真 : 海外環境協力センター 新メカニズム情報プラットフォーム より 14

JCM の進化と国際的 地域的な展開に向けて ( 案 ) UNFCCC 国際的協議 分析 (ICA) 2015 年 ~20 年 様々な取組の枠組 (FVA) アカウンティング 国際的評価 審査 (IAR) 国際的協議 分析 (ICA) 2015 年 ~20 年 隔年更新報告書 (BUR) 隔年更新報告書 (BUR) 隔年更新報告書 (BUR) モンゴル バングラデッシュ エチオピア ケニア モルディブ ベトナム 排出削減行動 JCM 活用を報告 隔年報告書共通様式 (CTF) 日本 2015 年 6 月 ( 予定 ) JCM の活用を報告 JCM 登録簿 ( 構築中 ) プロジェクト管理 クレジット発行 移転 償却 口座管理 隔年更新報告書 (BUR) 隔年更新報告書 (BUR) 隔年更新報告書 (BUR) 排出削減行動 JCM 活用を報告 ラオス インドネシア コスタリカ パラオ カンボジア メキシコ15 リマ COP20 のまとめと今後に向けて リマ COP20 はカンクン合意の実施フェーズを示す 先進国の削減目標に関する国際的評価が行われた 今後 このプロセスを通じて 実質的な政策へのフィードバックが行われていく仕組みやWS2とのリンクを構築していくことが重要 途上国の削減行動に関する国際的協議 分析 (ICA) が来年から実施されるが 隔年更新報告書 (BUR) の提出が遅れており 2020 年までの着実な取組 そして2020 年以降の新たな枠組構築に向けて引き続き支援が必要 市場メカニズムについて 様々な取組から発生するクレジットのアカウンティングやダブルカウントの防止 環境十全性などをより具体的な取組 ( 例えばJCM) を通じて技術的に検討していくことが重要であり 日本としても大きな貢献ができる分野 京都議定書第 1 約束期間の調整期間が 2015 年中に終了する 2020 年以降の京都メカニズムあり方についても議論を加速化することが必要 16