<4D F736F F D2089AB93EA8CA78C6F8DCF82CC E82CC89F18CDA82C E82CC D>

Similar documents
<4D F736F F D2089AB93EA8CA78C6F8DCF82CC E82CC89F18CDA82C E82CC D>

<4D F736F F D2089AB93EA8CA78C6F8DCF82CC E82CC89F18CDA82C E82CC D CC816A>

<4D F736F F D2089AB93EA8CA78C6F8DCF82CC E82CC89F18CDA82C E82CC D>

個人消費 ( やや良い ) スーパー 百貨店売高 スーパー売高は 全店ベースで前年同期を 年 月期の個人消費関連 は スーパー売高が 全店ベース ( 前年同期比.% 増 ) は 新規出 回り 既存店ベースは 前年同期を下回る 百貨店売高は前年同期を回る 店効果などにより 前年同期を回 りました 品目

Microsoft Word - kd2018txHP

<4D F736F F D2082E882E382A482AC82F192B28DB E358C8E8D E32368B4C8ED294AD955C816A>

富山県金融経済クォータリー(2018年秋)

富山県金融経済クォータリー(2018年夏)

kd2017txHP

個人消費 ( やや良い ) スーパー 百貨店売上高 スーパー売上高は全店ベース 既存店ベース 年度の個人消費関連では 前年度比 前年同月比 ともに前年度を上回る 百貨店売上高は前年度を上回る スーパー売上高 全店ベース ( 前年百貨店売上額 度比.8% 増 ) は 新規出店効果などにより 食料品 (

<4D F736F F D2082E882E382A482AC82F192B28DB E31308C8E8D CA793E08C698B4393AE8CFC816A>

<4D F736F F D2082E882E382A482AC82F192B28DB E398C8E8D CA793E08C698B4393AE8CFC816A>

<4D F736F F D2082E882E382A482AC82F192B28DB E30318C8E8D CA793E08C698BB5816A>

<4D F736F F D2082E882E382A482AC82F192B28DB E368C8E8D86>

Microsoft Word - kd2015txHP

(2) 住宅投資 住宅投資は 横ばい圏内で推移している 新設住宅着工戸数の内訳をみると 持家は 増加に転じてきている 貸家 や分譲は 水準を切り下げている (3) 設備投資設備投資は 受注や収益の好調を背景に水準を切り上げている 建設投資の先行指標である建築着工床面積 ( 非居住用 ) は 振れがあ

1. 総論 総括判断 県内経済は 平成 28 年 (216 年 ) 熊本地震の影響が一部に残るものの 緩やかに回復している 項目前回 (29 年 1 月判断 ) 今回 (3 年 1 月判断 ) 総括判断 平成 28 年 (216 年 ) 熊本地震の影響が一部に残るものの 緩やかに回復している 平成

<4D F736F F D2082E882E382A482AC82F192B28DB E358C8E8D86>

3003金融経済概観

2911金融経済概観

1. 総論 総括判断 都内経済は 回復している 項目前回 ( 1 月判断 ) 今回 (3 年 1 月判断 ) 前回比較 総括判断回復している 回復している ( 注 )3 年 1 月判断は 前回 1 月判断以降 1 月に入ってからの足下の状況までを含めた期間で判断している ( 判断の要点 ) 個人消費

( 平成 31 年 1 月判断 ) 平成 31 年 1 月 財務省北陸財務局 富山財務事務所 富山市丸の内 1 丁目 5 番 13 号 ( 富山丸の内合同庁舎 5 階 ) TEL(076) ( 財務課直通 )

1 ( ) 4.1% 4.4% 4.% 1 ( ) 1.2%( ) 1.6% 3.8% 1( ) 5.6% 4, % 8 6.5% % 2 4.3% 47.8% 18.8% % 13 2, % 2.2% 13.% 218 ( ).

道南金融経済概況2018年7月(2018年7月2日公表分)

月別の売上でみると 百貨店については 夏物衣料が好調だった 7 月と一部店舗で閉店セールを行った 9 月を除いて前年同月を下回っています 一方 スーパーについては 台風の影響があった 8 月を除いて 前年同月を上回っています 1,2 1-3 平成 28 年百貨店 スーパー販売額合計 ( 北海道 :


1. 総論 総括判断 県内経済は 緩やかに回復している 項目前回 (3 年 1 月判断 ) 今回 (3 年 4 月判断 ) 総括判断 平成 28 年 (216 年 ) 熊本地震の影響が一部に残るものの 緩やかに回復している 緩やかに回復している 前回比較 ( 注 )3 年 4 月判断は 前回 1 月

1. 自社の業況判断 DI 6 四半期ぶりに大幅下落 1 全体の動向 ( 図 1-1) 現在 (14 年 4-6 月期 ) の業況判断 DI( かなり良い やや良い と回答した企業の割合から かなり悪い やや悪い と回答した企業の割合を引いた値 ) は前回 ( 月期 ) の +19 から 28 ポイ

関西の景気動向 2013 年 11 月株式会社日本総合研究所調査部関西経済研究センター 1. 景気の現状関西の景気は 持ち直しのペースがひところと比べて鈍化している 輸出 ( 円ベース )

金融経済概観2909

最近の県内経済情勢は 回復しつつある 前回 (30 年 4 判断 ) 前回比較 今回 (30 年 7 判断 ) 総括判断回復しつつある 回復しつつある 総括判断の要点 個人消費は 百貨店 スーパーで底堅いものとなっており コンビニエンスストアで堅調となっているほか ドラッグストア販売で前年を上回って

平成10年7月8日

October vol

道南金融経済概況2018年9月(2018年9月7日公表分).docx

平成 31 年 1 月 17 日東北経済産業局 管内 ( 東北 6 県 ) の経済動向 ( 平成 30 年 11 月分 ) ~ 一部に弱い動きがみられるものの 緩やかに持ち直している ~ 鉱工業生産 : 個人消費 : 住宅着工 : 公共投資 : 設備投資 : 持ち直しの動きとなっている足踏み状態とな

関西経済レポート (2019 年 9 月 ) 令和元年 (2019 年 )9 月 30 日 ~ 輸出減少が継続 インバウンド消費はプラスの伸びを維持 ~ 足元の経済情勢と当面の見通し 関西経済は輸出 生産が斑模様であるが 内需が下支えとなり底堅く推移している 企業部門では 輸出は中国経済の減速等によ

1. 総論 総括判断 県内経済は 緩やかに回復しつつある 項目前回 (3 年 4 月判断 ) 今回 (3 年 7 月判断 ) 前回比較 総括判断緩やかに回復しつつある 緩やかに回復しつつある ( 注 )3 年 7 月判断は 前回 4 月判断以降 足下 (7 月末 ) の状況までを含めた期間で判断して

東京都の経済情勢報告 平成 31 年 1 月 30 日 財務省関東財務局 東京財務事務所 掲載した経済指標等については速報値を含む

2809金融経済概観

管内 ( 東北 6 県 ) の経済動向 平成 28 年 8 月 12 日 < 管内の経済動向 > ~28 年 6 月の経済指標を中心として ~ 全体の動向 : 一部に弱い動きがみられるものの 緩やかに持ち直している 鉱工業生産 : 生産は一進一退となっている 個住 人宅 消着 費 : 個人消費は足踏

関西の景気動向 2013 年 5 月株式会社日本総合研究所調査部関西経済研究センター 1. 景気の現状関西の景気は 持ち直している 輸出は 円安が進み 米国経済も回復基調をたどるなど 環境が

管内 ( 東北 6 県 ) の経済動向 平成 27 年 1 月 15 日 < 管内の経済動向 > ~26 年 11 月の経済指標を中心として ~ 全体の動向 : 緩やかな持ち直し傾向にあるものの 一部に弱い動きがみられる 鉱工業生産 : 生産は一進一退で推移している 個人消費 : 持ち直し傾向にある

道南金融経済概況30年11月(2018年11月6日公表分)

九経マンスリー ( 平成 3 年 2 月 ) 平成 3 年 4 月 12 日経済産業局 今月の管内経済動向 : 地域の経済は 緩やかに改善している 生産は横ばい傾向 輸出は 2 か月連続のマイナス 個人消費は持ち直している 雇用情勢は改善している 国内需要や海外経済の動向などを引き続き注視する必要が

Newsletterむさしのvol_9.indd

新規文書1

Monthly San-in Economy グラフでみる経済動向 1. 公共投資 2. 設備投資 持ち直しの動きが弱まる 公共工事請負額 ( 対前年比 ) 全産業で前年度を上回る計画 設備投資額 ( 対前年度比 ) 年度実績 18 年度計画 ( 単位 :%) 全国 18 年度計画 全

(Microsoft PowerPoint \201y\221\3461\216l\224\274\212\372_\225\361\215\220\217\221HP\224\305\201z.pptx)

1. 総論 総括判断 県内経済は 回復しつつある 項目前回 (29 年 1 月判断 ) 今回 (3 年 1 月判断 ) 前回比較 総括判断緩やかに回復しつつある 回復しつつある ( 注 )3 年 1 月判断は 前回 29 年 1 月判断以降 3 年 1 月に入ってからの足下の状況までを含めた期間で判

九経マンスリー ( 平成 29 年 11 月 ) 平成 3 年 1 月 16 日経済産業局 今月の管内経済動向 : 地域の経済は 緩やかに改善している 生産は横ばい傾向 輸出は13 か月連続のプラス 個人消費は持ち直している 雇用情勢は改善している 国内需要や海外経済の動向などを引き続き注視する必要

熊本商工会議所 製本第四四半期(HP・報道機関用)

Monthly San-in Economy グラフでみる経済動向 1. 公共投資 2. 設備投資 持ち直しの動きが弱まる 公共工事請負額 ( 対前年比 ) 全産業で前年度を上回る計画 設備投資額 ( 対前年度比 ) 17 年度実績 18 年度計画 ( 単位 :%) 18 年度計画 全産業 3.9

道南金融経済概況2018年10月(2018年10月1日公表分)

雇用の現状_季刊版2014年夏号

2017年夏のボーナス見通し

SERIまんすりー2月号 今月のみどころ

熊本商工会議所 製本第四四半期(HP用)

管内経済概況判断の推移 ( 平成 年 月現在 ) 発表 月 月 月 月 月 月 月 前月との判断比較 総 括判断 持ち直している持ち直している持ち直している持ち直している持ち直している持ち直している 全 国 景気は 一部に改善の遅れ もみられるが 緩やかな回 復基調が続いている 景気は 緩やかな回復

2907金融経済概観

ニュースリリース 食品産業動向調査 : 景況 平成 3 1 年 3 月 2 6 日 株式会社日本政策金融公庫 食品産業景況 DI 4 半期連続でマイナス値 経常利益の悪化続く ~ 31 年上半期見通しはマイナス幅縮小 持ち直しの動き ~ < 食品産業動向調査 ( 平成 31 年 1 月調査 )> 日

2018年夏のボーナス見通し

< 判断の推移 > 前月今月期間 総括判断 一部に弱い動きがみられるものの 緩やかに改善 緩やかに改善 ( ) 1 か月 ( 上方修正は 7 か月ぶり ) 生産緩やかな上昇傾向 ( ) 2 か月 個人消費足踏み状態 緩やかな持ち直しの動き ( ) 1 か月 ( 上方修正は 18 か月ぶり ) 設備投

県内経済は 緩やかに持ち直している なお 足下では 自動車向けなどの受注の増加や消費者マインドの改善の声が聞かれるなど 引き続き緩やかに持ち直している 総括判断 前回 ( 7-9 月 ) 持ち直しつつある 今回 ( 1-12 月 ) 緩やかに持ち直している 前回比較 足下の動き自動車向けなどの受注の

2002・2003年度

目次 調査結果の概要 1 小企業編 中小企業編 概況 3 概況 15 調査の実施要領 4 調査の実施要領 16 業況判断 5 業況判断 17 売上 1 売上 2 採算 11 利益 21 資金繰り 借入 12 価格 金融関連 22 経営上の問題点 13 雇用 設備 23 設備投資 価格動向 14 経営

SANIN-ECONOMY10.indd

Newsletterむさしの_2.indd

Taro-【資料1-2】中間評価(案)第1章に対する委員意見対応表

平成 25 年 3 月 19 日 大阪商工会議所公益社団法人関西経済連合会 第 49 回経営 経済動向調査 結果について 大阪商工会議所と関西経済連合会は 会員企業の景気判断や企業経営の実態について把握するため 四半期ごとに標記調査を共同で実施している 今回は 2 月下旬から 3 月上旬に 1,7

高値となった後 下がり始めた 前述の通り CI 一致指数は 生産や雇用など様々な経済指標を統合し算出されている そのため CI 一致指数の上昇 下降にどの指標 が寄与しているのかについても 内閣府は詳細に発表している 表 1は 各指標がCI 一致指数に対してプラスに寄与したのか マイナスに寄与したの

各商品の動きについて 新規出店を含めた全店ベースの前年比でみると 衣料品の減少と飲食料品の増加がここ数年のトレンドとして定着しており 7 年も衣料品は減少し 飲食料品は増加した 衣料品が減少傾向にあるのは 販売形態の多様化により 購入先として衣料品専門店や通販 インターネットショッピングなどの選択肢

Newsletterむさしの12.indd

統計から見た三重県のスポーツ施設と県民のスポーツ行動

01Newsletterむさしの7.indd

Newsletterむさしの_7.indd

(Taro-\222\262\215\270\225[.A4\207B.jtd)

ニュースリリース 中小企業の雇用 賃金に関する調査結果 ( 全国中小企業動向調査 2013 年 月期特別調査 ) 年 4 月 8 日株式会社日本政策金融公庫総合研究所 3 割の企業で正社員は増加 3 社に 1 社で給与水準は上昇 従業員数 2013 年 12 月において

Monthly San-in Economy グラフでみる経済動向 1. 公共投資 2. 設備投資 総じて弱い動き 公共工事請負額 ( 対前年比 ) 全産業 全産業で前年度を上回る計画 設備投資額 ( 対前年度比 ) ( 単位 :%) 16 年度 17 年度 18 年度 実績 実績 実績 計画 29

Economic Indicators   定例経済指標レポート

資料1

実体経済 物価 (1) 現状判断 関連統計の動き 生産 輸出 増加している 増加している 鉱工業生産は 4~6 月に続き 7~9 月も前期比増加した後 10 月は小幅ながら前月比減少した 業種別にみると 輸送機械は 自動車部品を中心に緩やかに増加している 電子部品 デバイス はん用 生産用機械 (

<4D F736F F D20819A819A8DC58F49835A C C8E816A2E646F63>

1. 世界経済 (1) 世界経済の成長率は 216 年度第 1 四半期をボトムに上昇 先行きも緩やかに伸びを高める見通し ( 前年比 寄与度 %) 平均成長率 (198 年 ~217 年 ):+3.5% IMF 予測 IMF 予測 ( 前年比 %) 17 年

A_306819_表紙_4C_200

グラフで見る関西経済

Microsoft Word - 73_2

2. 利益剰余金 ( 内部留保 ) 中部の 1 企業当たりの利益剰余金を見ると 製造業 非製造業ともに平成 24 年度以降増加傾向となっており 平成 27 年度は 過去 10 年間で最高額となっている 全国と比較すると 全産業及び製造業は 過去 10 年間全国を上回った状況が続いているものの 非製造

< 判断の推移 > 前月今月期間 総括判断改善 18 か月 生産高水準で推移 9 か月 個人消費緩やかに持ち直し 持ち直し ( ) 1 か月 ( 上方修正は 1 か月ぶり ) 設備投資増加 5 か月 公共投資持ち直しの動き 堅調 ( ) 1 か月 ( 上方修正は 7 か月ぶり ) 住宅投資一進一退の

Ⅱ 用語等の説明 今期の状況 来期の状況 前年同期 ( 平成 29 年 4~6 月期 ) と比べた今期 ( 平成 30 年 4~6 月期 ) の状況 前年同期 ( 平成 29 年 7~9 月期 ) と比べた来期 ( 平成 30 年 7~9 月期 ) の状況 前期平成 30 年 1~3 月期 来期平成

Ⅱ 用語等の説明 今期の状況 来期の状況 前年同期 ( 平成 28 年 4~6 月期 ) と比べた今期 ( 平成 29 年 4~6 月期 ) の状況 前年同期 ( 平成 28 年 7~9 月期 ) と比べた来期 ( 平成 29 年 7~9 月期 ) の状況 前期平成 29 年 1~3 月期 来期平成

経済見通し

< 判断の推移 > 前月今月期間 総括判断改善 22 か月 生産高水準で推移 13 か月 個人消費持ち直し 5 か月 設備投資増加 9 か月 公共投資一服感増加の動き ( ) 1 か月 住宅投資一進一退の動き 7 か月 貿易輸出 輸入とも前年を上回る - 雇 用 着実に改善しており 労働需給の引き締


[ 調査の実施要領 ] 調査時点 製 造 業 鉱 業 建 設 業 運送業 ( 除水運 ) 水 運 業 倉 庫 業 情 報 通 信 業 ガ ス 供 給 業 不 動 産 業 宿泊 飲食サービス業 卸 売 業 小 売 業 サ ー ビ ス 業 2015 年 3 月中旬 調査対象当公庫 ( 中小企業事業 )

令和元年 7 月 22 日 北陸地域の総合経済動向 ~ 一部に弱い動きがみられるものの 改善している ~ 経済概況 令和元年 5 月指標を中心として 鉱工業生産指数は 高水準で推移しているものの 一部に弱い動きがみられる 個人消費は 持ち直している 設備投資は 高水準で横ばいとなっている 住宅投資は

九経マンスリー ( 平成 3 年 9 月 ) 平成 3 年 11 月 12 日九州経済産業局 今月の管内経済動向 : 九州地域の経済は 緩やかに改善している 生産は横ばい傾向 輸出は 2 か月連続の増加 個人消費は持ち直している 雇用情勢は改善している 国内需要や海外経済の動向などを引き続き注視する

Microsoft Word - 49_2

個人消費の回復を後押しする政策以外の要因~所得の減少に歯止め、節約志向も一段落

2013 年 9 月 5 日一般財団法人南西地域産業活性化センター 沖縄県の最近の雇用情勢 沖縄県の労働力調査によると 2013 年 6 月の完全失業率は 4.9%( 原数値 ) で 前年同月と比べて 1.7% ポイント改善し 1995 年 6 月の 4.9% 以来 18 年ぶりに4% 台に低下した

九経マンスリー ( 平成 3 年 8 月 ) 平成 3 年 1 月 1 日九州経済産業局 今月の管内経済動向 : 九州地域の経済は 緩やかに改善している 生産は横ばい傾向 輸出は 2 か月ぶりの増加 個人消費は持ち直している 雇用情勢は改善している 国内需要や海外経済の動向などを引き続き注視する必要

Transcription:

沖縄県経済 216 年の回顧と 217 年の展望 沖縄県経済 216 年の回顧と 217 年の展望 要旨 216 年の回顧 ~ 国内経済は緩やかな回復を続け 県内経済は拡大の動きが強まった~ 国内経済は 企業収益の水準が高く 雇用情勢の改善が続き 個人消費と企業の設備投資に持ち直しの動きがみられたことから 全体として緩やかな回復を続けた 県内経済の 16 年は 観光 消費関連が好調に推移し 建設関連も概ね好調に推移したことから 全体では拡大の動きが強まった 個人消費は 好調な動きとなった 百貨店 スーパー売上高は 新設 改装効果や堅調な食料品需要などから好調に推移し 耐久消費財では 新車販売は高水準で推移するレンタカー需要や新型車投入効果などから前年を上回り 家電卸売は太陽光発電システムの需要減がみられたものの主要家電が好調に推移したことなどから増加に転じる見込みである 建設関連は 公共工事は沖縄振興予算が引き続き高水準だったことなどから好調に推移し 民間工事は住宅着工が前年を下回るものの高水準を維持したことから 全体では概ね好調に推移した 観光関連は 外国客が増加し 入域観光客数は好調な動きとなった 主要ホテルは客室稼働率 売上高がそれぞれ前年を上回り 好調に推移した 観光施設は前年を上回ったが ゴルフ場入場者数は前年を下回った 雇用情勢は 単月の有効求人倍率 ( 季調値 ) が本土復帰後最高値を更新 (1.4 倍 ) し 完全失業率も低下したことから改善が続いた また 企業倒産は 県内景気の拡大基調を背景に企業の業績が上向き 件数 金額ともに過去最少となった 217 年の展望 ~ 国内経済は拡大局面入りが見込まれ 県内経済は引き続き拡大の動きが強まろう~ 国内経済は 日銀による時間軸政策の強化と平成 28 年度第二次補正予算の執行によるポリシーミックスが消費マインドを高めることから 拡大局面入りが見込まれる 県内経済は 消費関連は雇用環境の改善などから好調に推移するものとみられ 観光は外国客の旺盛な旅行需要などから好調に推移するものとみられる また 建設関連は公共工事が引き続き好調を維持するものとみられ 全体では引き続き拡大の動きが強まって推移しよう 個人消費は 新設 改装効果に加え就業者数の増加や賃金上昇など雇用環境の改善により 県民の消費活動はさらに活発な動きになるものと予想され 食料品や耐久消費財が堅調に推移する見通しである 建設関連は 公共工事は沖縄振興予算が高水準で推移することや 民間工事は住宅投資の需要拡大や企業の設備投資の増加などから 全体では引き続き概ね好調な動きとなることが見込まれる 観光関連は 引き続き好調に推移しよう 国内経済の拡大局面入りや外国客の旺盛な旅行需要などを背景に入域観光客数は前年増が見込まれ 引き続きホテル売上高の増加が予想される 1

沖縄県経済 216 年の回顧と 217 年の展望 Ⅰ 216 年の回顧 県内経済の概況 拡大の動きが強まる 216 年の国内経済は 企業収益の水準が高く 雇用情勢の改善が続き 個人消費と企業の設備投資に持ち直しの動きがみられたことから 全体として緩やかな回復を続けた 県内経済の 16 年は 観光 消費が好調に推移し 建設関連も概ね好調に推移したことから 全体では拡大の動きが強まった 観光は入域観光客が外国客の大幅増により前年に引き続き過去最高を更新した 個人消費は一部の耐久消費財で弱い動きとなったものの 全体としては好調な動きとなった 建設関連は公共工事が前年を上回り 住宅着工は前年を下回ったものの 貸家は引き続き高水準で推移し 分譲住宅の着工も旺盛だったことから 全体としては概ね好調に推移した 県内経済を主要部門別にみると 個人消費については好調な動きとなった 百貨店 スーパー売上高は 上半期は新設 改装効果や気温高による夏物商品の伸長などから 下半期は食料品の需要が堅調だったことなどから 好調に推移した 耐久消費財では 新車販売台数は軽自動車が軽自動車税の引き上げ以降鈍い動きとなっているものの 普通自動車が高水準で推移するレンタカー需要や新型車投入効果などから好調を維持し 前年を上回る見込みである 電気製品卸売販売額は 太陽光発電システムの需要が減少したが 冷蔵庫や洗濯機などの白物家電やエアコンが好調に推移したことなどから増加に転じる見通しである 建設関連は 公共工事は沖縄振興予算が引き続き高水準だったことなどから好調に推移し 民間工事は住宅着工が前年を下回るも高水準を維持したことから 全体では概ね好調に推移した 公共工事は 沖縄振興予算が前年度より増加し引き続き 3,3 億円台を確保したことや県発注工事の増加などから前年を上回る見込みである 民間工事は 住宅着工は前年を下回ったものの金融機関の低金利が継続していることから貸家が引き続き高水準で推移し 分譲住宅の着工も旺盛だったことから概ね好調に推移した 建築着工 ( 非居住用 ) は 大型案件の着工や企業の建設投資意欲の高まりなどから引き続き堅調に推移した 観光関連は 航空路線の拡充やクルーズ船の寄港回数増加を背景に外国客が増え 入域観光客が増加 国内客 外国客ともに伸び 16 年の入域観光客数は年間の過去最高だった 15 年 (776.3 万人 ) を上回った 主要ホテルは 入域観光客数の増加から客室稼働率 売上高が前年を上回り 好調に推移した 主要観光施設の入場者数は好調な動きとなったが ゴルフ場入場者数は4 年ぶりに前年を下回った 雇用情勢は 改善傾向が続いた 求人数は公務 その他 宿泊業 飲食サービス業 製造業 卸売業 小売業 医療 福祉など多くの業種で増加し 有効求人倍率は上昇し 就業者数が増加したことから 完全失業率は低下した 企業倒産については 県内景気の拡大基調を背景に企業の業績が上向き 件数は 42 件と前年を 26 件下回り 負債総額は前年比 5.3% 減の 51 億 5,8 万円となった 件数 負債総額ともに過去最少となった 2

沖縄県経済 216 年の回顧と 217 年の展望 (1) 個人消費 好調な動きとなる 16 年の個人消費は 百貨店 スーパー売上高や耐久消費財の新車販売台数が前年を上回り 電気製品卸売販売額が増加に転じたことから 好調な動きとなった 百貨店 スーパー売上高は 上半期は新設 改装効果や外国人観光客による旺盛な消費 夏物商品の伸長などから前年を上回った 下半期は気温高から季節商品の需要が鈍化 外国人観光客による消費額が減少したものの 食料品は堅調に推移したことなどから 既存店 全店ベースともに前年を上回る見込み ( 図表 1) 耐久消費財では 新車販売台数は 軽自動車は 15 年の軽自動車税引き上げの影響が長引き鈍い動きとなったものの 普通自動車は高水準で推移するレンタカー需要や新型車投入効果などから好調を維持し 前年を上回る見込み 電気製品卸売販売額は 太陽光発電システムの需要は減少したが 冷蔵庫や洗濯機などの白物家電やエアコンといった主要家電が好調に推移したことなどから 増加に転じる見込み ( 図表 2) 個人消費を取り巻く環境をみると 雇用環境 ( 事業規模 3 人以上 ) は 最低賃金の改定などにより名目賃金 実質賃金ともに2 年連続で増加する見込み 消費者物価 ( 沖縄県 総合 ) は前年並みとなる見込み ( 図表 3) 図表 1. 百貨店 スーパー売上高の動向 12 1 8 6 4 2-2 新設店 4.6 全店ベース ( 前年同期比 ) 既存店 ( 備考 )1. りゅうぎん総合研究所調べ 2.16 年は 1~11 月の値 16/Ⅳ は 1~11 月の値 3. 棒グラフは 全体に対する新設店 既存店の寄与度 図表 2. 耐久消費財の動向 6 新車販売台数 4 ( 前年同期比 左目盛 ) 普通自動車 2-2 -4-6 -8-1 -12 3.1.5 電気製品卸売販売額 ( 前年同期比 右目盛 ) 1 ( 備考 )1. 沖縄県自動車販売協会 りゅうぎん総合研究所調べ 2.16 年は 1~11 月の値 16/Ⅳ は 1~11 月の値 3. 棒グラフは 全体に対する各品目の寄与度 図表 3. 実質賃金の動向 (% ホ イント ) 6 4 2-2 -4-6 物価上昇 下落分 3.4 軽自動車 名目賃金増減分 その他以外 ( 白物など ) 太陽光含むその他 実質賃金 ( 前年同期比 3 人以上事業所の現金給与総額指数 ) ( 備考 )1. 沖縄県 毎月勤労統計地方調査 により作成 2.16 年は1~1 月の値 16/Ⅳは1 月の値 3. 各寄与度は 以下の式により求めた 実質賃金増減率 = 名目賃金増減率 - 物価上昇 下落率 8 6 4 2-2 -4 3

沖縄県経済 216 年の回顧と 217 年の展望 (2) 建設関連 概ね好調な動き 16 年の建設関連は 公共工事は好調に推移し 民間工事は住宅着工が前年を下回るも高水準で推移した 建築着工は前年を下回るも堅調に推移したことから 全体では概ね好調な動きとなった 公共工事は沖縄振興予算が前年度より増加し引き続き3,3 億円台を確保したことや 県発注工事も増加したことから前年を上回って推移する見込みである 発注者別では 国は前年を下回るが 県は新県立八重山病院建設工事などにより前年を上回り 市町村も前年を上回る見込みである ( 図表 4) 新設住宅着工戸数は 持家 貸家 給与 分譲の全ての項目で前年を下回る見込みだが 引き続き高水準を維持し概ね好調な動きとなった 分譲は 那覇市では前年並みとなるが 糸満市や沖縄市で着工が増え高水準で推移した 貸家は 旺盛な投資需要を背景に金融機関の低金利も継続していることなどから高水準を維持し 年間では4 年連続で1 万戸以上の着工数となる見込みである ( 図表 5) 建築着工床面積 ( 非居住用 ) は 大型案件の着工や企業の建設投資意欲の高まりなどから堅調な動きとなった 用途別にみると 好調な観光業を背景に一年を通じて宿泊施設の新築や増築があったが 前年の教育施設の改築工事などの反動減により 全体では前年を下回る見込みである ( 図表 6) 図表 4. 公共工事請負金額 ( 発注者別 ) の動向 6 5 4 3 2 1-1 -2 国県市町村その他全体 2.6 前年同期比 -3 ( 備考 )1. 西日本建設業保証株式会社沖縄支店の資料により作成 2.16 年は1~11 月の値 16/Ⅳは1~11 月の値 3. 棒グラフは 全体に対する発注者別の寄与度 図表 5. 新設住宅着工戸数の動向 (% ホ イント ) 4 3 2 1-1 -2-3 -4 持家貸家給与分譲全体 2.4 ( 備考 ) 1. 国土交通省の資料により作成 2.16 年は 1~11 月の値 16/Ⅳ は 1~11 月の値 3. 棒グラフは 全体に対する利用関係別の寄与度 図表 6. 建築着工床面積の動向 (% ホ イント ) 4 3 2 1-1 -2 居住用非居住用全体 3.7 前年同期比 前年同期比 -3 ( 備考 )1. 国土交通省の資料により作成 2.16 年は1~11 月の値 16/Ⅳは1~11 月の値 3. 棒グラフは 全体に対する用途別の寄与度 4

沖縄県経済 216 年の回顧と 217 年の展望 (3) 観光関連 好調な動き 16 年の観光関連は 航空路線の拡充やクルーズ船寄港回数の増加などを背景に外国客が増加したことから好調な動きとなった 入域観光客数は 1~11 月で前年同月比 11.% 増の 793.7 万人と 年間の過去最高だった前年 (776.3 万人 ) を上回った 国内客は 3.7% 増にとどまったが 外国客は航空路線の拡充やクルーズ船寄港回数の増加などにより 41.7% 増と大幅に増加した 路線別でみると国内では東京や関西 福岡 国外では中国 台湾 韓国等のアジア圏を中心に増加した 入域観光客の構成比は国内客 75.5% 外国客 24.5%( 前年は国内客 8.7% 外国客 19.3%) となり 外国客の構成比が更に高まった ( 図表 7) 主要ホテルは 販売客室数 客室単価いずれも前年を上回ることから宿泊収入も前年増となる見込みである 好調な入域観光客数を背景に客室単価は 全体として上昇傾向を続けている 一方で 客室稼働状況はすでに高水準となっていることから 足元の販売客室数は伸びが鈍化してきている ( 図表 8) 主要観光施設の入場者数は入域観光客の増加に伴い好調に推移した ただ 足元はクルーズ船の寄港回数が一時的に減少した影響で伸びが鈍化した ゴルフ場の入場者数は県内客 県外客ともに減少したことから 4 年ぶりに前年割れとなった ( 図表 9) 図表 7. 入域観光客数の動向 ( 万人 ) 9 8 7 6 5 4 3 2 1 入域観光客数 ( 左目盛 ) 前年同期比 ( 右目盛 ) 11. ( 備考 )1. 沖縄県観光政策課 入域観光客数概況 により作成 2.16 年は 1~11 月の値 16/Ⅳ は 1~11 月の値 3. 棒グラフは 入域観光客数の実数 図表 8. 主要ホテル宿泊収入の動向 3 2 1-1 -2-3 -4 販売客室数 7.6 客室単価 5.2 2 15 1 5-5 -1 市内ホテル宿泊収入 6 ( 前年同期比 左目盛 ) 5 リゾートホテル宿泊収入 ( 前年同期比 右目盛 ) ( 備考 )1. りゅうぎん総合研究所調べ 2. 棒グラフは 宿泊収入に対する販売客室数 客室単価の寄与度 3.16 年は1~11 月分 16/Ⅳは1~11 月分 図表 9. 主要観光施設 ゴルフ場入場者数の動向 1 8 6 4 2-2 -4-6 -8 2.6 3.2 主要ゴルフ場 ( 前年同期比 ) ( 備考 )1. りゅうぎん総合研究所調べ 2.16 年は 1~11 月の値 16/Ⅳ は 1~11 月の値 主要観光施設 ( 前年同期比 ) 4 3 2 1-1.8 5.8 5

沖縄県経済 216 年の回顧と 217 年の展望 (4) 雇用 改善傾向が続く 16 年の雇用情勢は 景気の拡大を背景に求人数が増加したことで 単月の有効求人倍率 ( 季調値 ) は本土復帰後最高値を更新 (1.4 倍 ) し 就業者数も増加したことから完全失業率が低下するなど改善傾向が続いた 完全失業率 ( 季調値 ) は 4.4% となり 前年 (5.2%) より改善する見込みである 就業者数は 卸売業 小売業 建設業などで減少するものの 医療 福祉 製造業 宿泊業 飲食サービス業 公務などの業種で増加することから全体では前年を上回る見込みである ( 図表 1) 日銀短観による企業の雇用人員に対する過不足判断をみると 製造業 非製造業ともに不足超となっており 足元ではマイナス 38% ポイントと大幅な不足感がみられる 特に 宿泊業 飲食サービス業を中心に 運輸や小売業など幅広い業種で人手不足がみられた ( 図表 11) 労働需給の動向をみると 求人数は 公務 その他 宿泊業 飲食サービス業 製造業 卸売業 小売業 医療 福祉など多くの業種で増加したことから前年を上回った また 有効求人倍率は 求人数の増加により上昇する見込みである ( 図表 12) 図表 1. 完全失業率 就業者数の推移 9 8 7 6 5 4 完全失業率 ( 左目盛 ) 就業者数 ( 月平均の実数 右目盛 ) 4.4 ( 千人 ) 7 3 54 1 2 3 4 5 6 7 8 9 1 11 12 13 14 15 16 ( 年 ) ( 備考 )1. 沖縄県 労働力調査報告 により作成 2.16 年の値は 1~11 月までの平均 図表 11. 雇用者数 企業の雇用人員判断の動向 1-1 雇用者数 ( 前年比 左目盛 ) 雇用人員判断 DI( 過剰 - 不足 右目盛 ) 12 13 14 15 16 ( 備考 )1. 日本銀行那覇支店 県内主要企業短期経済観測調査 沖縄県 労働力調査 により作成 2. 値は四半期ベース 最新値は 雇用者数は 16 年 1~11 月の前年同期比 雇用人員判断 DI は 16 年 12 月調査結果 図表 12. 求人 求職 有効求人倍率の推移 ( 倍 ) 1.2 有効求人倍率 ( 左目盛 ) 1..8.6.4.2. 有効求人数 ( 前年同期比 右目盛 ) 有効求職者数 ( 前年同期比 右目盛 ) ( 備考 )1. 沖縄労働局 雇用の動き により作成 2.16 年は 1~11 月の値 16/Ⅳ は 1~11 月の値 68 66 64 62 6 58 56 (% ホ イント ) 5 4 3 2 1-1 -2-3 -4-5 ( 年 ) 3 2 1-1 -2 6

沖縄県経済 216 年の回顧と 217 年の展望 (5) 企業動向 業況感は好調 設備投資は堅調 16 年の県内企業の動向は 設備投資が堅調な動きを続け 企業の業況感も好調だったことから 倒産件数は前年に引き続き低い水準で推移した 県内主要企業の業況は 日銀短観の業況判断 DIの 16 年 12 月調査によると 好調な観光を背景に建設資材 運輸以外のすべての業種において 良い が大幅に上回ったほか 全業種においても企業の業況感は好調に推移した 業況判断 DIは全産業で 37% ポイントとなった 企業の資金繰りも3 期連続で 2% ポイントの 良い 超となり 改善が続いた ( 図表 13) このような状況下 16 年度の県内主要企業の設備投資計画 (16 年 9 月調査 ) をみると 製造業 (12.1% 増 ) では鉄鋼でプラントの更新投資等が増加するなど前年を上回り ウエイトの大きい非製造業 (15.5% 増 ) では運輸や電力 ガスの増加などから前年を上回り 全産業 (15.3% 増 ) においても前年を上回った ( 図表 14) 設備投資計画においても保有率は3 年連続で7 割超と企業の投資マインドは高水準を維持している 企業倒産は 件数は 42 件 (38.2% 減 ) と前年より 26 件減少した 負債総額は 51 億 5,8 万円で 5.3% の減少となった 県内景気の拡大基調を背景に 件数 負債総額ともに過去最少となった ( 図表 15) 図表 13. 業況判断 資金繰り判断の推移 5 4 3 2 1-1 -2 業況判断 DI 資金繰り判断 DI -3 1 2 3 4 5 6 7 8 9 1 11 12 13 14 15 16 ( 年 ) ( 備考 )1. 日本銀行那覇支店 主要企業短期経済観測調査 により作成 2. 値は全産業 四半期ベース 最新値は16 年 12 月調査結果 図表 14. 設備投資の動向 8 6 4 2-2 -4-6 全産業製造業非製造業 1 2 3 4 5 6 7 8 9 1 11 12 13 14 15 16 ( 備考 )1. 沖縄振興開発金融公庫 設備投資計画調査報告 による ( 年度 ) 2. 設備投資額の伸び率の推移 15 年度までは実績 16 年度は計画 図表 15. 企業倒産件数の推移 8 6 4 2-2 -4-6 -8-1 -12-14 -16 沖縄 ( 前年比 ) 全国 ( 前年比 ) 沖縄 ( 実数 ) 1 2 3 4 5 6 7 8 9 1 11 12 13 14 15 16 ( 年 ) ( 備考 )1. 東京商工リサーチ 全国企業倒産状況 東京商工リサーチ沖縄支店 沖縄県下企業整理倒産 により作成 2. 全国 ( 前年比 ) の16 年は 16 年 1~11 月の前年同期比 4 35 3 25 ( 2 件 ) 15 1 5 7

沖縄県経済 216 年の回顧と 217 年の展望 217 年の展望 拡大の動きが強まる 217 年の国内経済は 日銀による時間軸政策の強化と平成 28 年度第二次補正予算の執行によるポリシーミックスが消費マインドを高めることから 拡大局面入りが見込まれる 県内経済を展望すると 消費関連は小売業の新設 改装効果に加え 賃金など雇用環境の改善などから好調に推移するものとみられ 観光は外国客の旺盛な旅行需要などから好調に推移するものとみられる また 建設関連は那覇空港関連工事や沖縄都市モノレール延伸事業などの大型公共工事があるほか 低金利を背景に貸家 分譲などを中心に民間工事も高水準を維持するものとみられる 全体では引き続き拡大の動きが強まって推移するものとみられる 個人消費は 好調を続けるものと見込まれる スーパー 百貨店売上高は 外国人観光客による消費額の減少が予想されるが 小売業の新設 改装効果に加え雇用環境の改善などから 食料品を中心に県民の消費意欲はさらに高まり前年を上回る見通し 耐久消費財については 新車販売台数は 軽自動車の動きに回復が見込まれ 普通自動車は技術革新や就業者の増加などから需要が伸長し 企業の設備投資需要により貨物車の伸びも期待されることから好調な動きとなろう 家電製品卸売は 太陽光発電システムの需要減少は続くものの 省エネ 高付加価値製品へのニーズを背景に主要家電は堅調な推移が見込まれることから前年を上回る予想 個人消費を取り巻く環境についてみると 賃金の上昇など雇用環境の改善を背景に 消費マインドは向上する見込み 建設関連は 公共工事は沖縄振興予算は前年度を下回るが引き続き好調を維持し 民間工事は新設住宅が貸家などの投資需要の拡大や企業の設備投資の増加などから堅調に推移し 全体では概ね好調な動きを続けることが見込まれる 公共工事は 沖縄振興予算が前年度 (3,35 億円 ) を下回る3,15 億円となるが 那覇空港関連工事の前年同予算の確保 沖縄都市モノレール延伸事業などの大型工事 防衛省沖縄関係経費の執行増加 港湾施設の建設含む港湾関連工事などの増加が予定されており 好調を維持するものとみられる 民間工事では 住宅着工は金融機関の低金利の継続からさらに投資需要が拡大し 貸家 分譲などを中心に高水準を維持するものとみられる 非居住用は好調な観光を背景に宿泊施設の新設や増築 企業の設備投資などの増加が見込まれ 堅調に推移するものとみられる 観光関連は 引き続き好調に推移することが予想される 入域観光客数は 国内経済の拡大局面入りや景気回復や外国客の旺盛な旅行需要を背景に前年を上回るとみられる 国内客は 国内消費の回復で引き続き堅調に推移することが見込まれるが このところ海外旅行への需要も高まっていることから 伸びはやや鈍化しよう 外国客は 航空路線の拡充やクルーズ船寄航回数の増加などを背景に前年をさらに上回ることが予想される ホテルは 入域観光客数の増加を受けて売上高の増加が見込まれる 一方 すでに高水準である稼働率はトップシーズンにおいて横ばいとなる可能性があろう 客室単価は上昇傾向は続くとみられるが 伸びは 8

沖縄県経済 216 年の回顧と 217 年の展望 やや鈍化しよう 17 年以降もホテルの新規開業が複数予定されており 観光産業の更なる発展が期待される 主要観光施設の入場者数は 外国客の旺盛な旅行需要を背景にさらなる増加が見込まれる 観光関連における今後の課題として 観光客一人当たりの県内消費額の増加が挙げられよう 話題となった外国客の爆買いの動きは沈静化しており 買物に使う金額は減少してきている 今後は コト ( 体験型観光 食事など ) 消費への対応が求められよう また 入域観光客数の増加による供給不足の緩和は 引き続き喫緊の課題である 空港や港の受け入れ態勢の整備 ホテルや観光バス クルーズ船入国時の CIQ 対応の職員をはじめとした人手不足へ の対応は早急に手を打つべきであろう 雇用情勢は 改善が続くものとみられる 観光客数の増加から観光産業が引き続き好調を維持することや 公共工事は高水準で推移し 民間でも企業の設備投資や住宅需要の拡大が見込まれ それにより各業種で人材確保の動きがさらに強まることなどから 雇用条件の改善が続くと予想される 企業倒産は 引き続き県内景気が拡大し企業の業績が上向くと見込まれることなどから 件数 負債総額ともに低水準で推移するとみられる ( 以上 ) 主要指標でみる 216 年の動向 消費関連建設関連観光関連その他 2 215 年 216 年 1-1 -2-3 百貨店 スーパースーパー(既存店)新車販(売全店)電気製品卸売 公共工事請負額 建築受注額 セメント 鋼 材 木 材 入域観光客数 ホテル稼働率 ホテル売上高 観光施設入場者数 ゴルフ場入場者数 県内新規求人数 企業倒産件数 広告収入 ( 注 )216 年は 1-11 月の前年同期比 倒産件数は 1-12 月比 広告収入は 1-1 月比 数値は前年同期比 ホテル稼働率 (% ポイント ) 企業倒産件数 ( 件 ) は前年差 9

沖縄県経済 216 年の回顧と 217 年の展望 216 年の沖縄県経済の動向 ( 付表 ) 215 年 216 年 増減率 1. 消費関連 (1) 百 貨 店 ( 金額 ) 14.5 2.7 (2) スーパー ( 既存店 )( 金額 ) 3.1 3.7 (3) スーパー ( 全 店 ) ( 金額 ) 5.6 4.7 (4) 新 車 販 売 ( 台数 ) 4.3 3.1 (5) 電 気 製 品 卸 売 ( 金額 ) 6.9.5 2. 建設関連 (1) 公共工事請負金額 ( 金額 ) 9. 2.6 (2) 建 築 着 工 床 面積 (m 2 ) 2.9 3.7 (3) 新設住宅着工戸数 ( 戸 ) 4.6 2.4 (4) 建 設 受 注 額 ( 金額 ) 22.7 9.9 (5) セ メ ン ト ( トン数 ) 3.4 8.9 (6) 生 コ ン (m 3 ) 1.2 15.4 (7) 鋼 材 ( 金額 ) 11. 13.2 (8) 木 材 ( 金額 ) 5. 6.5 3. 観光関連 (1) 入 域 観 光 客 数 ( 人数 ) 1. 11. う ち 外 国 人 客 数 ( 人数 ) 68. 41.7 (2) 県内主要ホテル稼働率 ( 実数 ) 79.9( 実数 ) 81.3 ( 前年差 ) 1.8 ( 前年差 ).5 (3) 売上高 ( 金額 ) 5. 3.7 (4) 観光施設入場者数 ( 人数 ) 6.2 2.6 (5) ゴルフ場入場者数 ( 人数 ) 4.1 3.2 (6) 売 上 高 ( 金額 ) 5.2 3.5 4. 雇用その他 (1) 失 業 率 ( 実数 ) 5.2 ( 実数 ) 4.4 (2) 県 内 新 規 求 人数 ( 人数 ) 12.1 1.3 (3) 有効求人倍率 ( 季調値 ) ( 実数 ).84 ( 実数 ).97 (4) 企 業 倒 産 件 数 ( 件数 ) ( 実数 ) 68 ( 実数 1-12 月 ) 42 ( 前年差 ) 1 ( 前年差 ) 26 (5) 消費者物価指数 ( 総合 ).6.1 (6) 広告収入 ( 県内マスコミ ) ( 金額 ) 1.2 (1-1 月 ).7 ( 資料 ) 公共工事請負額は西日本建設業保証株式会社沖縄支店 建築着工床面積 新設住宅着工戸数は国土交通省 県内新規求人数 有効求人倍率は沖縄労働局 入域観光客数 失業率 消費者物価指数は沖縄県 企業倒産件数は東京商工リサーチ沖縄支店 216 年は 1-11 月の前年同期比 1