女性活躍・少子化対策の加速に向けて

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第2節 茨木市の現況

平成28年度企業主導型保育事業の助成決定について(第1回)



第 1 部 施策編 4

流山市子ども・子育て会議

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女性の活躍促進や仕事と子育て等の両立支援に取り組む企業に対するインセンティブ付与等 役員 管理職等への女性の登用促進 М 字カーブ問題の解消には企業の取組が不可欠 このため 企業の自主的な取組について 経済的に支援する 経営上のメリットにつなぐ 外部から見えるようにし当該取組の市場評価を高めるよう政

子ども・子育て会議(第7回) 次世代育成支援対策推進法の延長等の検討について

3章第 1 節人口をめぐる現状と課題 主に対し 次世代育成支援のための行動計画の策定を義務づけ 年間の集中的 計画的な取組を推進している 年には 次世代育成支援対策推進法を一部改正した 改正内容としては主に 1 法律の有効期限を 年 3 月まで 年間延長 2 新たな認定 ( 特例認定 ) 制度の創設

平成30年版 少子化社会対策白書 概要版(PDF版)

希望をかなえるまちづくり 結婚 出産 子育て 結婚 出産 子育ての希望実現 1 結婚や出産に対する支援の充実 一人ひとりが結婚や出産について諦めることなく取 り組める環境をつくることによって まちに家族を持つこ との幸せをもたらします 結婚を希望する人の未婚率の改善 結婚や妊娠 出産に関するライフプ

我が国の女性の活躍推進に向けて


資料9

地域子育て支援拠点事業について

1 子ども 子育て支援新制度がはじまります 子ども 子育て支援法 等の成立により すべての子どもと子育て家庭を総合的に支援していく 子ども 子育て支援新制度 が平成 27 年 4 月から全国的にスタートします 子ども 子育て支援新制度 では 幼稚園や保育所 地域の子育て支援の充実を図るとともに 認定

女性の活躍推進の意義と課題 意 義 課題 少子高齢化で生産年齢人口が減少 労働力人口の増加 海外を含む企業間競争の中で 性別に関わらず優秀な人材の確保が必要 埋もれている優秀な人材の確保 少子化と生産年齢人口の減少が進む中で 女性の活躍の推進は喫緊の課題 女性の労働力率は 第 1 子出産を機に 6

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子ども・子育て支援新制度の解説資料 1.制度概要 その1

23 歳までの育児のための短時間勤務制度の制度普及率について 2012 年度実績の 58.4% に対し 2013 年度は 57.7% と普及率は 0.7 ポイント低下し 目標の 65% を達成することができなかった 事業所規模別では 30 人以上規模では8 割を超える措置率となっているものの 5~2

女性が働きやすい環境を整え社会に活力を取り戻す

1【参考資料6】少子化対策大綱(平成27年3月20日閣議決定)

愛知県アルコール健康障害対策推進計画 の概要 Ⅰ はじめに 1 計画策定の趣旨酒類は私たちの生活に豊かさと潤いを与える一方で 多量の飲酒 未成年者や妊婦の飲酒等の不適切な飲酒は アルコール健康障害の原因となる アルコール健康障害は 本人の健康問題だけでなく 家族への深刻な影響や飲酒運転 自殺等の重大

平成30年度少子化の状況及び少子化への対処施策の概況(令和元年版少子化社会対策白書)

4 子育てしやすいようにするための制度の導入 仕事内容への配慮子育て中の社員のため以下のような配慮がありますか? 短時間勤務ができる フレックスタイムによる勤務ができる 勤務時間等 始業 終業時刻の繰上げ 繰下げによる勤務ができる 残業などの所定外労働を制限することができる 育児サービスを受けるため

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ダイバーシティ 年に向けた政策展開のポイント テレワークが当たり前になる社会 の実現に向け 多様な主体と連携した普及啓発や導入支援への取組を強化 地域での就労支援やマッチング強化により 女性や高齢者の就業を推進 働き方改革と併せて時差 Biz の定着に向けた取組を推進 強化した政策

女性の活躍推進に向けた公共調達及び補助金の活用に関する取組指針について

実施体制 59 第 3 節少子化対策の新たな取組について 特集 60 地方創生の取組と少子化社会対策大綱の策定 60 人口減少 少子高齢化への危機感 60 少子化社会対策大綱 60 大綱の検討の経緯 60 新たな少子化社会対策大綱の主な特徴 61 地方創生 ( まち ひと しごと創生 ) 69 (1

消費税 5% 引上げによる社会保障制度の安定財源確保 消費税率 ( 国 地方 ) を 2014 年 4 月より 8% へ 2017 年 4 月より 10% へ段階的に引上げ 消費税収の使い途は 国分については これまで高齢者 3 経費 ( 基礎年金 老人医療 介護 ) となっていたが 今回 社会保障

平成 30 年度子ども未来部の主な取り組みの概略について 重点的な取り組み 新規 拡充要素 妊娠 出産 子育ての切れ目のない支援 ( 少子化対策 ) 次期未来プラン策定開始 取り組みの内容 妊娠 出産 子育ての切れ目のない支援 ( 少子化対策 ) 佐世保市まち ひと しごと創生総合戦略が後半戦を迎え

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ワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の調和)  レベル診断チェックシート

Microsoft Word - 参考資料5-4.doc

女性が働きやすい制度等への見直しについて

概要書 令和元年 6 月 18 日 内閣府 平成 30 年度少子化の状況及び少子化への対処施策の概況 ( 令和元年版少子化社会対策白書 ) 標記の報告書を衆議院議長に提出いたしました 報告書は 衆院イントラネットの 国会提出報告書等の情報 で御覧いただけます なお 内閣府子ども 子育て本部のウェブサ

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4 父親も育児参画しよう! 父親となる職員に, 配偶者出産休暇や男性の育児参加休暇を取得するよう働き掛けましたか 対象の職員全てに働き掛けは行われている 回答数 76 0 全人数割合 (%) 対象者なし 293 配偶者出産休暇 (3 日 ) 数値目標 31 年度までに配偶者出

1 調査目的 今年度策定する 津山市総合戦略 で 子どもを産み 育てやすい環境づくりに 向けた取組みを進めるにあたり 出産 子育ての現状を把握するために実施した 2 調査内容の背景と設問設定理由国では 出生率を 2.07 まで高めることで 2060 年に現状の社会構造を維持できる人口 1 億人程度を

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スライド 1

2. 子ども人口の推計について 人口推計は 今後の教育 保育の量の見込みを算出する上で非常に重要であるため 改めて平成 30 年度及び平成 31 年度の人口推計値を算出しました 当初計画値と実績値を比較すると 人口は計画値ほど減少しないことから平成 30 年度以降も人口減少は緩やかなものとして見直し

平成 26 年 8 月 仙台市 認可保育所利用申請者数 15,077 人 14,340 人 13,826 人 認可保育所入所者数 13,994 人 13,401 人 13,069 人 市の保育施策で対応している児童数 人 174 人 157 人 待機児童数 人 533 人 4

第1章 計画の目指すもの

スライド 1

教育 保育提供体制 平成 27 年度 見込量 確 ( 提保供方量策 ) 子ども 子育て支援事業の確保方策について 市全域 認定こども園 保育所 地域型保育 1 号認定 2 号認定 3 号認定 3 歳以上教育希望 3 歳以上教育希望 3 歳以上保育必要 1~2 歳保育必要 0 歳保育必要

Microsoft PowerPoint - 資料10_平成26年度予算・税制改正について(税制)

従業員に占める女性の割合 7 割弱の企業が 40% 未満 と回答 一方 60% 以上 と回答した企業も 1 割以上 ある 66.8% 19.1% 14.1% 40% 未満 40~60% 未満 60% 以上 女性管理職比率 7 割の企業が 5% 未満 と回答 一方 30% 以上 と回答した企業も 1

新設 拡充又は延長を必要とする理地方公共団体の実施する一定の地方創生事業に対して企業が寄附を行うことを促すことにより 地方創生に取り組む地方を応援することを目的とする ⑴ 政策目的 ⑵ 施策の必要性 少子高齢化に歯止めをかけ 地域の人口減少と地域経済の縮小を克服するため 国及び地方公共団体は まち

( 女性の登用状況を見える化 / 仕事と子育ての両立支援を強化 ) 女性の活躍 見える化 サイト を開設し 上場企業の約 3 割に当たる 1,154 社について管理職比率等のデータ掲載を行った また 本年 4 月には 次世代育成支援対策推進法の延長のための改正法案が成立するなど 女性の活躍推進のため

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趣旨 : すべての子どもに良質な成育環境を保障する等のため 子ども及び子育ての支援のための給付の創設並びにこれに必要な財源に関する包括的かつ一元的な制度の構築等の所要の措置を講ずる (1) 総則 子ども 子育て支援法の目的 基本理念 責務規定 ( 市町村 都道府県 国 事業主 国民の責務 ) 定義規

私立幼稚園の新制度への円滑移行について

第2節 茨木市の現況

第17回税制調査会 資料1-3

もっと女性が活躍できる建設業 推進パッケージ 建設業における女性活躍は 官民挙げた もっと女性が活躍できる建設業行動計画 ( 昨年 8 月策定 ) を受け 5 年以内に女性倍増 を目指して官民で様々な取組がスタート 昂じている機運を業界全体で持続 浸透させ取組を加速化するためには 地域ぐるみの活動の

13 Ⅱ-1-(2)-2 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している Ⅱ-2 福祉人材の確保 育成 Ⅱ-2-(1) 福祉人材の確保 育成計画 人事管理の体制が整備されている 14 Ⅱ-2-(1)-1 必要な福祉人材の確保 定着等に関する具体的な計画が確立し 取組が実施されている 15

1. 女性参画拡大に向けた取組 政策 方針決定過程への女性参画拡大は 社会に多様性と活力をもたらす観点から極めて重要である 社会的影響力が大きい行政 経済 司法分野に加え 将来の人材育成に密接に関連する教育分野等において 各分野の実情に応じつつ 以下のような積極的改善措置 ( ポジティブ アクション

参考 平成 27 年 11 月 政府税制調査会 経済社会の構造変化を踏まえた税制のあり方に関する論点整理 において示された個人所得課税についての考え方 4 平成 28 年 11 月 14 日 政府税制調査会から 経済社会の構造変化を踏まえた税制のあり方に関する中間報告 が公表され 前記 1 の 配偶


教育 保育の量の見込み及びその提供体制 1 号認定及び 2 号認定 (3~5 歳児 ) について 利用児童数は 1 号及び 2 号認定の利用児童数と私学助成を受ける私立幼稚園の園児数より算出 1 号認定の利用児童数は 施設型給付費等の基礎資料に関する調査 による ( 時点は各年 4 月 1 日 )

居宅介護支援費Ⅰの算定上限(40件)の範囲

参考 1 男女の能力発揮とライフプランに対する意識に関する調査 について 1. 調査の目的これから結婚 子育てといったライフ イベントを経験する層及び現在経験している層として 若年 ~ 中年層を対象に それまでの就業状況や就業経験などが能力発揮やライフプランに関する意識に与える影響を把握するとともに

平成23年9月29日WG後修正

長期的視点に立った取組さらに 人口減少は一時的な現象ではなく 少子化対策をはじめとした長期的な対応が必要である 東京一極集中是正の前提となる 社会資本整備の地域格差の解消などにも息の長い 腰を据えた対策が求められる 3 国 地方の主体的な取組と連携 地方創生から日本創生を地方創生は地域の実情に応じて

いる 少子化の要因として 未婚化 晩婚化の進行や第 1 子出産年齢の上昇 長時間労働 子育て中の孤立感や負担感が大きいことなど 様々な要因が複雑に絡み合っており きめ細かな少子化対策が必要となっている 市民アンケート調査 ( 平成 27 年 8 月 ) の結果によると 少子化対策について すぐ取り組

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第 2 章少子化対策の取組 33 第 1 節これまでの少子化対策 33 第 2 節人づくり革命 特集 45 1 はじめに 人生 100 年時代を見据えた人づくり革命 新しい経済政策パッケージ と人生 100 年時代構想会議 幼児教育の無償化 46 幼児教育

幼児教育 保育の無償化の実施について 1 子ども 子育て支援新制度の趣旨に沿った無償化の実施を! 子ども 子育て支援新制度 では 一人ひとりの子どもが健やかに成長することができる社会 子どもの最善の利益が実現される社会を目指しています まずこの目指すべき姿に沿った幼児教育 保育の無償化を図るべきです

図表 1 人口と高齢化率の推移と見通し ( 億人 ) 歳以上人口 推計 高齢化率 ( 右目盛 ) ~64 歳人口 ~14 歳人口 212 年推計 217 年推計

第 1 章アンケートの概要 1-1 調査の目的 1-2 対象者 1-3 調査方法 1-4 実施期間 1-5 調査結果サンプル数 第 2 章アンケート調査結果 2-1 回答者自身について (1) 問 2: 年齢 (2) 問 5: 同居している家族 2-2 結婚について (1) 問

子宮頸がん予防措置の実施の推進に関する法律案要綱

平成27年度税制改正要望結果について

男女共同参画局

社会的責任に関する円卓会議の役割と協働プロジェクト 1. 役割 本円卓会議の役割は 安全 安心で持続可能な経済社会を実現するために 多様な担い手が様々な課題を 協働の力 で解決するための協働戦略を策定し その実現に向けて行動することにあります この役割を果たすために 現在 以下の担い手の代表等が参加

平成 27 年 3 月 田川市

PowerPoint プレゼンテーション

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 第1節 国における子育て環境の現状と今後の課題         

PowerPoint プレゼンテーション

改正要綱 第 1 国家公務員の育児休業等に関する法律に関する事項 育児休業等に係る職員が養育する子の範囲の拡大 1 職員が民法の規定による特別養子縁組の成立に係る監護を現に行う者 児童福祉法の規定により里親である職員に委託されている児童であって当該職員が養子縁組によって養親となることを希望しているも

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7 8 O KAYAKU spirit I O K T C % E C O M T O K T T M T I O O T C C C O I T O O M O O

スライド 1

計画策定の趣旨 本県においては これまで ふくいっ子エンゼルプラン や 第二次ふくいっ子エンゼルプラン そして次世代育成支援対策推進法 ( 以下 次世代法 という ) に基づく現在の 福井県元気な子ども 子育て応援計画 ( 以下 第一次計画 という ) を策定し 子育て支援のため様々な施策を実施して

第3節 重点的な取り組み

3. 量の見込み 算出の手順 (1) 量の見込みの算出方法量の見込みの算出にあたっては 利用希望把握調査の結果を基礎データとして用います 算出方法は 国が平成 26 年 1 月に提示した 市町村子ども 子育て支援事業計画における 量の見込み の算出等のための手引き を基本としつつ 子育て安心プラン

Microsoft Word 最終要望案

2 時間外保育 ( 延長保育 ) 事業 < 幼保運営課 > 単位 : 人 実施年度 平成 27 年度平成 28 年度平成 29 年度平成 30 年度平成 31 年度 平成 27 年度 施設数 166 か所延利用児童数 55,983 人 ( 参考平成 26 年度 ) 施設数 129 か所延利用児童数

今後の雇用均等行政について

地方公務員の育児休業等取得状況 育児休業取得率 ( 教員及び消防 警察職員を含む ) 特別休暇取得率 ( 教員及び消防 警察職員を含む ) (%) (%)

児童虐待防止対策体制総合強化プラン 平成 30 年 12 月 18 日 児童虐待防止対策に関する関係府省庁連絡会議決定 1. 目的 2016 年 5 月に全会一致で成立した児童福祉法等の一部を改正する法律 ( 平成 28 年法律第 63 号 以下 平成 28 年改正法 という ) においては 子ども

1 計画見直しの趣旨 中央区では 平成 27 年 4 月の子ども 子育て支援新制度実施に伴い 幼児期の教育 保育および地域子ども 子育て支援事業の提供体制の確保を円滑に行うため 子ども 子育て支援施策を中心に 母子保健 教育 ワーク ライフ バランス等の取組を総合的に推進する ( 以下 本計画 とい

平成13年度税制改正(租税特別措置)要望事項(新設・拡充・延長)

学生確保の見通し及び申請者としての取組状況

資料2:修正一覧

1 発達とそのメカニズム 7/21 幼児教育 保育に関する理解を深め 適切 (1) 幼児教育 保育の意義 2 幼児教育 保育の役割と機能及び現状と課題 8/21 12/15 2/13 3 幼児教育 保育と児童福祉の関係性 12/19 な環境を構成し 個々 1 幼児期にふさわしい生活 7/21 12/

内閣府令本文

Transcription:

資料 2 女性活躍 少子化対策の加速に向けて 平成 27 年 6 月 1 日 有村臨時議員提出資料

女性活躍の意義 2003 年に 2020 年 30% 目標を設定しながら十分でなかった動きが 第 2 次安倍内閣以降急速に拡大 機運がこれまでになく高まり 日本社会が明らかに変わり始めた 全国的 国際的な機運の醸成 官民における取組が加速 WAW! 開催 (2014 年 9 月 2015 年度も開催 (8 月 )) 2020 年 30% 目標設定後 9 年 (2003 年 2012 年 ) と直近 2 年 (2012 年 2014 年 ) の関連記事数 ( 年平均 ) 女性活躍 が記載された記事数約 95 件 約 2,464 件 ( 約 26 倍 ) 女性 と 指導的地位 が記載された記事数約 58 件 約 832 件 ( 約 14 倍 ) ワークライフバランス が記載された記事数約 1,233 件 約 1,766 件 ( 約 1.4 倍 ) 2015 年の国家公務員総合職採用者に占める女性割合は 34.3% となり 過去の最高値 (24.6%(2013 年 )) から約 10 ポイントも上昇 経団連 435 社 ( 会員企業の 33.1%) が自主行動計画を公表 (2015 年 4 月 ) 女性活躍推進法案 を国会に提出 現在 審議中 我が国経済社会を持続的発展につなげていくため この機運の高まりの中で 女性活躍の動きを更に加速していくことが必要 女性の活躍は 女性だけでなく 日本社会の在り方を変える 人口減少 ( とりわけ労働生産人口の減少 ) 下での持続的経済成長 社会の課題解決に資する女性の層を厚く 男女ともに暮らしやすい社会の実現 ( 長時間労働の是正等 ) 少子化対策 子育て世代への積極支援 (WLB の実現等 ) 1

女性活躍の加速に向け重点的に取り組むべき方向性 指導的地位 30% に向けた女性参画拡大 女性活躍推進法 ( ) の着実な推進 現在 国会で審議中 最大の潜在力たる女性の更なる活躍推進 働きたい人が働きやすい中立的な税 社会保障制度等 キャリアの断絶防止 ( 復職 再就職支援等 ) 働き方改革 ( 長時間労働の是正等 ) ワーク ライフ ハ ランス等に取り組む企業を公共調達で評価 科学技術立国を支える女性の理工系人材等の育成 産学官連携による女性の理工系人材の一貫した支援 女性医師 ( 産科医等 ) の活躍促進国際機関等で活躍する日本人 ( 女性 ) の増加 男性の家事 育児など家庭生活における主体的参画の促進 男性の産後休暇 育児休業の取得促進 部下の家事 育児等への参画に配慮できる上司が評価されるような人事制度の普及促進 意識改革 困難を抱えた女性が安心して暮らすための環境整備 ひとり親家庭支援 マタハラ などハラスメントの根絶 性犯罪対策の推進 女性の暮らしの質の向上 女性にとって快適 安全な空間づくり 問題 課題を抱えた女性への情報提供 妊娠 出産 子育て等に係る支え合い 2

少子化対策の更なる拡充について 我が国の少子化は危機的状況 ( 年間出生数 ) 団塊ジュニア世代は約 200 万人 ( 現在 40 代前半 ) 約 100 万人 (2014 年推計 ) ( 晩産化の進行 ) 女性の第 1 子出産平均年齢 26.4 歳 (1980 年 ) 30.4 歳 (2013 年 ) 夫婦の持つ子供の数の平均 2.19 人 (1977 年 ) 1.96 人 (2010 年 ) 少子化社会対策大綱 ( 平成 27 年 3 月閣議決定 ) を策定 1 今後 5 年間を少子化対策集中取組期間として 直ちに取り組む 政策を効果的かつ集中的に投入 2 新たに重点課題を設定 : 子育て支援 結婚支援 多子世帯支援等 3 男性の意識改革 ワーク ライフ バランスを強力に推進 少子化対策の拡充が必要 1 幼稚園 保育所等の無償化の範囲の拡大の検討等の多子世帯支援について大胆な政策を展開 2 本年 4 月から子ども 子育て支援新制度がスタート 更なる 量的拡充 質の向上 を図るための 1 兆円超の財源確保 3 少子化対策 子育て支援は我が国の未来のために必要不可欠 財政健全化の検討に当たっても 今後の追加的な歳出の増加要因として考慮 < 国民の理解や社会全体の前向きな機運の醸成 > 結婚 妊娠 出産 子育てに温かい社会の実現に向け 社会全体で取組を推進する 2020 年までに少子化のトレンドの反転を目指す 3

参考資料 4

経緯 暮らしの質 向上検討会提言概要 すべての女性が輝く政策パッケージ に基づき 暮らしの質 向上プロジェクトの一環として 有村女性活躍担当大臣の下 有識者よりなる検討会を開催 すべての女性が輝く政策パッケージ ( 平成 26 年 10 月 10 日すべての女性が輝く社会づくり本部決定 ) 抄すべての女性が輝くためには 女性の 暮らしの質 を高めることが重要である ( 中略 ) 女性の視点からみた日々の暮らしの悩みや不便などを解決するための方策について すべての女性が輝く社会づくり本部において 今後具体的な検討を進め 逐次 できるものから実施する 概要 Ⅰ 総論 : すべての女性が輝くためには 生き生きと暮らす環境が大切 女性の持つ力が社会で積極的に評価されることにより 我が国社会が持続可能な社会に変化していくことが可能 Ⅱ 各論 : 3つの分科会で行った議論の結果を取りまとめ 空間づくりについてネットワークについて活動しやすくする工夫について トイレ ( 女性が暮らしやすい空間へと転換する象徴 ) ジャパン トイレ チャレンジ の実施 トイレの快適性 清潔性 安全性 ( 待ち時間均等化や安全確保に向けた考え方の提示等 ) 国際貢献 (ODAを活用した途上国支援等) 成長戦略 経済成長 ( 国際標準化 訪日外国人向け魅力発信等 ) 防災 ( 避難所のトイレ改善等 ) 地方創生 ( 地方の公共トイレ改善に向けた好事例発信等 ) ユニバーサルデザイン化の推進 問題 課題を抱えた女性への情報提供 情報提供のワンストップサービス化 ( 女性応援ポータルサイト の充実強化等) 情報等を必要とする者に係る積極的情報提供 ( 相談窓口等の重点的周知等 ) 妊娠 出産 子育て等に係る 支え合い マタニティ ハラスメント対策 ( 予防 対応策の強化等 ) 国民の生活スタイルの変革 ( 夏の生活スタイルを変革する国民運動の展開等 ) 情報提供や支援の充実 ( 男性の育休取得等に係る支援策の拡充等 ) 女性の置かれたシチュエーション別に 女性の マインドセット を解き 活動しやすくするための民間の創意工夫について整理 教育 先入観などから形成される思考様式 心理状態 シチュエーション別の創意工夫例 1 子育て前 ( 産前産後 ) ( 産前産後をラクにする商品 サービス提供等 ) 2 子育て中 ( 子どもが乳幼児 ) ( コミュニティーでの助け合い 安全 安心なキッス テ サ イン等 ) 3 子育て中 ( 子どもが就学 ) ( 子どもの孤立防止 多世代での助け合い等 ) 4 介護 困難な状況 ( 様々な困難をサポートする仕組みづくり等 ) 5ポスママ 先輩ママ ( 経験や能力を社会に活かす仕組みづくり等 ) 5

少子化社会対策大綱 ( 概要 ) ~ 結婚 妊娠 子供 子育てに温かい社会の実現をめざして ~ 少子化社会対策基本法に基づく総合的かつ長期的な少子化に対処するための施策の指針 平成 27 年 3 月 20 日閣議決定 ( 平成 16 年 22 年に続き 今回は 3 回目 ) < 少子化社会対策基本法 >( 平成 15 年法律第 133 号 ) ( 施策の大綱 ) 第 7 条政府は 少子化に対処するための施策の指針として 総合的かつ長期的な少子化に対処するための施策の大綱を定めなければならない Ⅰ はじめに 少子化は 個人 地域 企業 国家に至るまで多大な影響 社会経済の根幹を揺るがす危機的状況 少子化危機は 解決不可能な課題ではなく 克服できる課題 直ちに集中して取り組むとともに 粘り強く少子化対策を推進 結婚 妊娠 子供 子育てに温かい社会の実現に向けて 社会全体で行動を起こすべき Ⅱ 基本的な考え方 ~ 少子化対策は新たな局面に ~ (1) 結婚や子育てしやすい環境となるよう 社会全体を見直し これまで以上に対策を充実 (2) 個々人が結婚や子供についての希望を実現できる社会をつくることを基本的な目標 個々人の決定に特定の価値観を押し付けたり プレッシャーを与えたりすることがあってはならないことに留意 (3) 結婚 妊娠 出産 子育ての各段階に応じた切れ目のない取組 と 地域 企業など社会全体の取組 を両輪として きめ細かく対応 (4) 今後 5 年間を 集中取組期間 と位置づけ Ⅲで掲げる重点課題を設定し 政策を効果的かつ集中的に投入 (5) 長期展望に立って 子供への資源配分を大胆に拡充し 継続的かつ総合的な対策を推進 6

Ⅲ 重点課題 1. 子育て支援施策を一層充実 子ども 子育て支援新制度 の円滑な実施 財源を確保しつつ 量的拡充 と 質の向上 都市部のみならず 地域の実情に応じた子育て支援に関する施設 事業の計画的な整備 27 年 4 月から施行 保育の受け皿確保等による 量的拡充 と保育士等の処遇改善等による 質の向上 地域のニーズに応じて 利用者支援事業 地域子育て支援拠点 一時預かり 多様な保育等を充実 今後さらに 質の向上 に努力 待機児童の解消 待機児童解消加速化プラン 保育士確保プラン 認定こども園 保育所 幼稚園等を整備し 新たな受け入れを大胆に増加 処遇改善や人材育成を含めた保育士の確保 29 年度末までに待機児童の解消をめざす 小 1 の壁 の打破 放課後子ども総合プラン 小 3 までから小 6 までに対象が拡大された放課後児童クラブを 31 年度末までに約 30 万人分整備 2. 若い年齢での結婚 出産の希望の実現 経済的基盤の安定 若者の雇用の安定 若者雇用対策の推進のための法整備等 高齢世代から若者世代への経済的支援促進 教育に加え 結婚 子育て資金一括贈与非課税制度創設 若年者や低所得者への経済的負担の軽減 結婚に対する取組支援 自治体や商工会議所による結婚支援 適切な出会いの機会の創出 後押しなど 自治体や商工会議所等による取組を支援 3. 多子世帯へ一層の配慮 子育て 保育 教育 住居などの負担軽減 幼稚園 保育所等の保育料無償化の対象拡大等の検討や保育所優先利用 自治体 企業 公共交通機関などによる多子世帯への配慮 優遇措置の促進 子供連れにお得なサービスを提供する 子育て支援パスポート事業 での多子世帯への支援の充実の促進 4. 男女の働き方改革 男性の意識 行動改革 長時間労働の是正 長時間労働の抑制等のための法整備 働き方改革 人事評価の見直しなど経営者等の意識改革 部下の子育てを支援する上司等を評価する方策を検討 男性が出産直後から育児できる休暇取得 企業独自の休暇制度導入や育休取得促進 ワークライフバランス 女性の活躍 職場環境整備や多様な働き方の推進 フレックスタイム制の弾力化 テレワークの推進 女性の継続就労やキャリアアップ支援 女性活躍推進法案 5. 地域の実情に即した取組強化 地域の 強み を活かした取組 地域少子化対策強化交付金等により取組支援 先進事例を全国展開 地方創生 と連携した取組 国と地方が緊密に連携した取組 7

Ⅳ きめ細かな少子化対策の推進 1. 各段階に応じた支援 結婚 ライフデザインを構築するための情報提供 結婚 子育て等のライフイベントや学業 キャリア形成など人生設計に資する情報提供やコンサル支援 妊娠 出産 子育て世代包括支援センター の整備 妊娠期から子育て期にわたるまでの総合的な相談支援を提供するワンストップ拠点を整備し 切れ目のない支援を実施 産休中の負担軽減 出産手当金による所得補償と社会保険料免除 産後ケアの充実 産後ケアガイドラインの策定検討 マタニティハラスメント パタニティハラスメントの防止 企業への指導の強化 徹底 周産期医療の確保 充実等 2. 社会全体で行動し 少子化対策を推進 結婚 妊娠 子供 子育てに温かい社会づくり マタニティマーク ベビーカーマークの普及 子育て支援パスポート事業の全国展開 子育て 経済的負担の緩和 幼児教育の無償化の段階的実施 三世代同居 近居の促進 小児医療の充実 地域の安全の向上 子供の事故や犯罪被害防止 障害のある子供 貧困の状況にある子供など様々な家庭 子供への支援 障害のある子供への支援 子供の貧困対策 ひとり親家庭支援 児童虐待防止 教育 妊娠や出産に関する医学的 科学的に正しい知識の教育 教材への記載と教職員の研修 仕事 正社員化の促進や処遇改善 ロールモデルの提示 就労する しない 子供を持ちながら働き続ける 地域で活躍を続ける等のロールモデルの提示 地方創生 と連携した地域の雇用創出 企業の取組 企業の少子化対策や両立支援の取組の 見える化 と先進事例の情報共有 次世代育成支援対策推進法に基づく行動計画の策定促進 表彰やくるみんマーク普及によるインセンティブ付与 Ⅴ 施策の推進体制等 国の推進体制 施策の検証 評価 大綱の見直し 内閣総理大臣を長とする 少子化社会対策会議 を中心に まち ひと しごと創生本部 と連携しつつ 政府一体で推進 数値目標を設定 自治体 企業も対象とする検証評価の方策を検討 おおむね5 年後を目途に見直し 8

基本目標 個々人が希望する時期に結婚でき かつ 希望する子供の数と生まれる子供の数との乖離をなくしていくための環境を整備し 国民が希望を実現できる社会をつくる 子育て支援 主な施策の数値目標 ( 2 0 2 0 年 ) 認可保育所等の定員 : 267 万人 (2017 年度 ) (234 万人 (2014 年 4 月 )) 待機児童解消をめざす (2017 年度末 ) (21,371 人 (2014 年 4 月 )) 放課後児童クラブ : 122 万人 (94 万人 (2014 年 5 月 )) 待機児童解消をめざす (2019 年度末 ) (9,945 人 (2014 年 5 月 )) 地域子育て拠点事業 : 8,000 か所 (6,233 か所 (2013 年度 )) 利用者支援事業 : 1,800 か所 (291 か所 (2014 年度 )) 一時預かり事業 : 延べ 1,134 万人 ( 延べ 406 万人 (2013 年度 )) 病児 病後児保育 : 延べ 150 万人 ( 延べ 52 万人 (2013 年度 )) 養育支援訪問事業 : 全市町村 (1,225 市町村 (2013 年 4 月 )) 子育て世代包括支援センター : 全国展開支援ニーズの高い妊産婦への支援実施の割合 100% 男女の働き方改革 ( ワークライフバランス ) 男性の配偶者の出産直後の休暇取得率 : 80% (-) 第 1 子出産前後の女性の継続就業率 : 55% (38.0%(2010 年 )) 男性の育児休業取得率 : 13% (2.03%(2013 年度 )) 教育 妊娠 出産に関する医学的 科学的に正しい知識についての理解の割合 : 70% (34%(2009 年 )) ( 注 ) 先進諸国の平均は約 64% 結婚 地域 結婚 妊娠 出産 子育ての各段階に対応した総合的な少子化対策を実施している地方自治体数 : 70% 以上の市区町村 (243 市区町村 ( 約 14%)(2014 年末 )) 企業の取組 子育て支援パスポート事業への協賛店舗数 : 44 万店舗 (22 万店舗 (2011 年 )) 結婚 妊娠 子供 子育てに温かい社会 結婚 妊娠 子供 子育てに温かい社会の実現に向かっていると考える人の割合 : 50% (19.4%(2013 年度 )) は新規の目標 9

子ども 子育て支援の 量的拡充 と 質の向上 項目 ( 案 ) 消費税の引き上げにより確保する 0.7 兆円の範囲で実施する事項と 0.3 兆円超の追加の恒久財源が確保された場合に 1 兆円超の範囲で実施する事項の案 量的拡充 質の向上 所要額 0.4 兆円程度 0.3 兆円程度 ~0.6 兆円超程度 主な内容 認定こども園 幼稚園 保育所 地域型保育の量的拡充 ( 待機児童解消加速化プランの推進等 ) 地域子ども 子育て支援事業の量的拡充 ( 地域子育て支援拠点 一時預かり 放課後児童クラブ等 ) 社会的養護の量的拡充 3 歳児の職員配置を改善 (20:1 15:1) 1 歳児の職員配置を改善 (6:1 5:1) 4 5 歳児の職員配置を改善 (30:1 25:1) 私立幼稚園 保育所等 認定こども園の職員給与の改善 (3%~5%) 小規模保育の体制強化 減価償却費 賃借料等への対応など 放課後児童クラブの充実 一時預かり事業の充実 利用者支援事業の推進 など 児童養護施設等の職員配置基準の改善 児童養護施設等での家庭的な養育環境の推進 民間児童養護施設の職員給与等の改善など 量的拡充 質の向上合計 0.7 兆円程度 ~1 兆円超程度 質の向上 の事項のうち は 0.7 兆円の範囲ですべて実施する事項 は一部を実施する事項 はその他の事項 10