第 1 章 ヘルスプランぎふ 21 の基本的な考え方 1 計画策定の趣旨 ヘルスプランぎふ 21 は 岐阜県健康増進計画として平成 14 年 3 月に策定し その後平成 20 年度には 国が策定した 健康日本 21 と連動しながら メタボリックシンドロームに着目した生活習慣病の一次予防に重点をおいた

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調書のの見方 新規 新規事業の実施 現行どおり 事業をする 充実 事業の充実 強化を図る 改善 事業の見直し 改善を図る 縮小 事業規模を縮小する 廃止 事業を廃止する 2

愛知県アルコール健康障害対策推進計画 の概要 Ⅰ はじめに 1 計画策定の趣旨酒類は私たちの生活に豊かさと潤いを与える一方で 多量の飲酒 未成年者や妊婦の飲酒等の不適切な飲酒は アルコール健康障害の原因となる アルコール健康障害は 本人の健康問題だけでなく 家族への深刻な影響や飲酒運転 自殺等の重大

第 2 章計画の推進及び進行管理 1 計画の推進 県 市町村及び県民が 関係機関等と相互に連携を図りながら 県民の歯 口腔の健康づくりを推進します 県における推進 (1) 全県的な推進 県全域の課題を踏まえた基本的施策や方向性を示すとともに 取組の成果について継続的な評価を行い 県民の生涯を通じた歯

健康くるめ21概要

表紙裏 ( 空白 )

1 基本健康診査基本健康診査は 青年期 壮年期から受診者自身が自分の健康に関心を持ち 健康づくりに取り組むきっかけとなることを目的に実施しています 心臓病や脳卒中等の生活習慣病を予防するために糖尿病 高血圧 高脂血症 高尿酸血症 内臓脂肪症候群などの基礎疾患の早期発見 生活習慣改善指導 受診指導を実

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歯科中間報告(案)概要

計画改訂の趣旨 社会構造が大きく変化し 少子高齢化が進む中 生活環境の改善や医療の進歩などにより 平均寿命が延びている一方で 肥満や糖尿病などの生活習慣病が増加しており 健康づくりや疾病予防の重要性はますます高まっています 子どもから高齢者まで すべての県民が 健やかな生活をおくるために ヘルスプロ

Microsoft Word - (セット案とれ)【閣議後会見用】取組ペーパー

2 基本方向 前頁の基本理念を実現するための施策の方向として 次の 4 つの基本方向を掲げます 基本方向 1 健康づくりを支える環境整備 ~ みんなでつくる健康なまち ~ 基本方向 2 生活習慣病の発症予防と重症化予防 ~ 健康をつくる生活習慣 ~ 基本方向 3 分野別の健康づくりの推進 ~ 人生を

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生活福祉研レポートの雛形

はじめに 本県では全国を上回るペースで少子高齢化が進む中 ふるさと秋田の活力の維持と向上を図っていくため 全ての県民が生涯にわたって心豊かに生活できる 健康長寿あきた を実現することが重要です そのため生涯を通じた健康づくりのための施策について その方向性等を明らかにすることを目的として 平成 25

Ⅳ 第 2 次計画の目標 : 第 2 次計画で新たに設定した項目 府民主体 府民と行政と団体 行政と団体 1 内 容 新 規 栄養バランス等に配慮した食生活を送っている府民の割合 2 朝食欠食率 第 1 次計画策定時 35 現状値 第 2 次計画目標 第 2 次基本計画目標 24% 15% 60%


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第3章「疾病の発症予防及び重症化予防 1がん」

特定健診の受診率は毎年上昇しており 平成 28 年度は県平均よりも 7% 高い状況 となっていますが 国が示す目標値 60% を達成するには更なる工夫や PR が必要とな っています 長与町国保の医療費は平成 25 年度から上昇していましたが 平成 28 年度は前年度より約 3 億円減少し 1 人当

Microsoft Word - 資料の表紙.doc

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Microsoft Word - ダイジェスト(A4改

資料 3 第 3 回次期札幌市健康づくり基本計画策定部会 現計画の評価と次期計画への関連について (1) 母子保健 1 思春期の心と身体の健康づくり 10 代の自殺率 ( 人口 10 万対 ) 指 標 現計画計画策定時の値 中間評価時の値 実績値 10~14 歳 ~19

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1 保健事業実施計画策定の背景 北海道の後期高齢者医療は 被保険者数が増加し 医療費についても増大している 全国的にも少子高齢化の進展 社会保障費の増大が見込まれる このような現状から 一層 被保険者の健康増進に資する保健事業の実施が重要となっており 国においても 保健事業実施計画 ( データヘルス

次世代ヘルスケア産業協議会第 17 回健康投資 WG 資料 6 職場における食生活改善の質の向上に向けて 武見ゆかり第 6 期食育推進評価専門委員会委員 ( 女子栄養大学教授, 日本栄養改善学会理事長 )

第2次「健康くるめ21」計画

泉大津

第 4 章 地域における食育の推進 1 栄養バランスに優れた 日本型食生活 の実践 ごはんを中心に 魚 肉 牛乳 乳製品 野菜 海藻 豆類 果物 茶など多様な副食などを組み合わせて食べる 日本型食生活 は 健康的で栄養バランスにも優れている 農林水産省では 日本型食生活 の実践等を促進するため 消費

標準的な健診・保健指導の在り方に関する検討会

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平成13年度税制改正(租税特別措置)要望事項(新設・拡充・延長)

県民が がんに関する正しい知識を持ち生活習慣の改善を図るとともに 定期的 にがん検診を受ける習慣を持ち 自覚症状がある場合は早期に医療機関を受診する 等 県民が主体的にがん予防に取り組むための環境の整備を進めます 小 中学生や高校生のうちから 食生活 飲酒 喫煙等の生活習慣ががんに及ぼ す影響や が

要因 2 全国的に 死亡原因の 6 割が生活習慣病であり 大阪市においては 特に死亡者数の最 も多い悪性新生物 ( がん ) の死亡率が高くなっている なお 心疾患および脳血管疾患 については 全国との差が年々縮まり 現在はほぼ同じ水準となっている 国 大阪府 大阪市の死亡率 H22 年 人口 10

京都府がん対策推進条例をここに公布する 平成 23 年 3 月 18 日 京都府知事山田啓二 京都府条例第 7 号 京都府がん対策推進条例 目次 第 1 章 総則 ( 第 1 条 - 第 6 条 ) 第 2 章 がん対策に関する施策 ( 第 7 条 - 第 15 条 ) 第 3 章 がん対策の推進

13 Ⅱ-1-(2)-2 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している Ⅱ-2 福祉人材の確保 育成 Ⅱ-2-(1) 福祉人材の確保 育成計画 人事管理の体制が整備されている 14 Ⅱ-2-(1)-1 必要な福祉人材の確保 定着等に関する具体的な計画が確立し 取組が実施されている 15

Ⅵ ライフステージごとの取り組み 1 妊娠期 2 乳幼児期 (0~5 歳 ) 3 学童期 (6~12 歳 ) 4 思春期 (13~19 歳 ) 5 成年期 (20~39 歳 ) 6 壮年期 (40~64 歳 ) 7 高年期 (65 歳以上 ) ライフステージごとの取り組み ( 図 )

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標準的な健診・保健指導の在り方に関する検討会

第4章:施策と目標 2:生活習慣病の発症予防と重症化予防の徹底(3)糖尿病(4)COPD

山梨県生活習慣病実態調査の状況 1 調査目的平成 20 年 4 月に施行される医療制度改革において生活習慣病対策が一つの大きな柱となっている このため 糖尿病等生活習慣病の有病者 予備群の減少を図るために健康増進計画を見直し メタボリックシンドロームの概念を導入した 糖尿病等生活習慣病の有病者や予備

医療費適正化計画の概要について 国民の高齢期における適切な医療の確保を図る観点から 医療費適正化を総合的かつ計画的に推進するため 国 都道府県は 医療費適正化計画を定めている 根拠法 : 高齢者の医療の確保に関する法律作成主体 : 国 都道府県計画期間 :5 年 ( 第 1 期 : 平成 20~24

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Microsoft Word - 特定健康診査等実施計画2期(YNK).docx

スライド 1


国と同一項目 国と類似項目 都道府県独自項目 別表第五栄養 食生活 身体活動 運動 休養 飲酒 喫煙及び歯 口腔の健康に関する生活習慣及び社会環境の改善に関する目標 その他 ( 自治体独自項目 ) (1) 栄養 食生活 (2) 身体活動 運動 (3) 休養 (4) 飲酒 (5) 喫煙 (6) 歯 口

第三期 特定健康診査等実施計画 ウシオ電機健康保険組合 平成 30 年 4 月

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1 発達とそのメカニズム 7/21 幼児教育 保育に関する理解を深め 適切 (1) 幼児教育 保育の意義 2 幼児教育 保育の役割と機能及び現状と課題 8/21 12/15 2/13 3 幼児教育 保育と児童福祉の関係性 12/19 な環境を構成し 個々 1 幼児期にふさわしい生活 7/21 12/

旭川市保健所運営協議会による中間評価

個人の状況第 2 部各論 ライフスタイル健康観の形成に対する影響が大きい主な要因健康課題 今までの家庭 学校を中心とした環境から自立していく時期 家族よりも友人達と過ごす時間が増えていき, 交流関係が広がっていく時期 学生 ( 自宅 単身 ), 就業者 ( 自宅 単身 ) 等で分かれる時期 家庭 学

くう五栄養 食生活 身体活動 運動 休養 飲酒 喫煙及び歯 口腔の健康に関する生活習慣及び 社会環境の改善上記一から四までの基本的な方向を実現するため 国民の健康増進を形成する基本要素となる栄養 食生活 身体活動 運動 休養 飲酒 喫煙及び歯 口腔の健康に関する生活習慣の改善が重要である 生活習慣の

第 1 編総論第 1 章計画の基本的な考え方 1 計画改定の背景と趣旨 国や県においては 健康寿命 1 の延伸や生活の質 2 の向上 さらには 健康格差の縮 小を目的とした 健康日本 21 や 富山県健康増進計画 が策定され さまざまな関係機関の 連携により社会全体で個人の主体的な健康づくりを支援す

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Microsoft Word 施策の推進方策(Ⅰ-1-2健康寿命の延伸_

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第 3 節心筋梗塞等の心血管疾患 , % % % %

特定健康診査等実施計画 ( 第 2 期 ) ベルシステム 24 健康保険組合 平成 25 年 3 月 1 日

活実態と関連を図りながら重点的に指導していきたい また, 栄養教諭による給食献立の栄養バランスや食事によるエネルギー量を基盤として, グループごとに話合い活動を取り入れるなどの指導の工夫を行いたい また, 授業の導入にアイスブレイクや, カード式発想法を取り入れることにより, 生徒が本気で語ることが

問 3 問 2 で と回答した方は 上記対策で何を見て知ったか ( 複数回答可 ) % 問 4 問 2で と回答した方は 下記対策で利用したいまたは既に利用しているものは 問 4 何か ( 複数回答可 ) 特定健診 特定保健指導対策 10 (41.9%) がん ( 婦人

評価項目 A Bともすべての項目に を入れてください 評価項目 A 宣言内容 ( 共通項目 ) チェック項目 取り組み結果 出来た概ね出来た出来なかった 1 経営者が率先し 健康づくりに取り組みます 健康宣言証の社内掲示など 健康づくりに関する企業方針について 従業員へ周知していますか? 経営者自身

Ⅰ 目標達成

特定健康診査等実施計画書 ( 第 3 期 ) JXTG グループ健康保険組合 平成 20 年 4 月 1 日制定平成 22 年 4 月 1 日改訂平成 25 年 4 月 1 日改正平成 30 年 4 月 1 日改正 - 1 -

2

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(2) 循環器疾患項目 策定時の現状 データソース 1 脳血管疾患 虚血性心疾 脳血管疾患 厚生労働省 人口動態調査 脳血管疾患 脳血管疾患 患の年齢調整死亡率の減少 男性 49.5 男性 44.8 男性 41.6 (10 万人当たり ) 女性 26.9 女性 24.6 女性 24.7 虚血性心疾患

食育って, ご存知ですか? 食育とは 生きる上での基本であって, 知育, 徳育及び体育の基礎となるべきもの 様々な経験を通じて 食 に関する知識と 食 を選択する力を習得し, 食育の推進に取り組んでいます! 28 年 ( 平成 2 年 )3 月に 福山市食育推進計画,213 年 ( 平成 25 年

平成20年度税制改正(地方税)要望事項

都道府県単位での肝炎対策を推進するための計画を策定するなど 地域の実情に応じた肝炎対策を推進することが明記された さらに 近年の状況等を踏まえ 平成 28 年 6 月に基本指針の改正を行い 肝炎対策の全体的な施策目標を設定すること等が追記された 都は 肝炎をめぐる都内の状況や基本指針の改正を踏まえ

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3 対象者への案内の方法 当該年度の特定保健指導対象者全員 ( 基準では非該当だが 医療保険者の判断で特定保健指導対象となる方 も含む ) に対して 参加案内を郵送して 結果説明会を実施するとともに 特定保健指導における初回時面接を行います また 初回時面接未参加者に対しても 再度 特定保健指導の参

第2章 第2期健康やまだ21プランの評価

特定健康診査等実施計画 ( 第二期 : 平成 25 年度 ~ 平成 29 年度 ) リクルート健康保険組合 平成 25 年 4 月 1

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特定健康診査等実施計画 ( 第 3 期 ) ベルシステム 24 健康保険組合 平成 30 年 3 月 1 日 ( 最終更新日 : 平成 30 年 7 月 27 日 )

国民健康保険制度改革の施行に向けて

背景及び趣旨我が国は国民皆保険のもと世界最長の平均寿命や高い保健医療水準を達成してきた しかし 急速な少子高齢化や国民の意識変化などにより大きな環境変化に直面しており 医療制度を持続可能なものにするために その構造改革が急務となっている このような状況に対応するため 高齢者の医療の確保に関する法律に

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■● 糖尿病

目次 Ⅰ 計画の策定にあたって 1 計画策定の背景 (1) 国 県の状況 (2) 栃木市の状況 1 2 計画策定の趣旨 2 3 計画の位置づけ 2 4 計画の期間 2 Ⅱ 市民の健康を取り巻く現状と課題 1 人口の推移 3 2 要支援 要介護認定者数の推移 5 3 医療費の状況 5 4 死亡状況 6

2 保険者協議会からの意見 ( 医療法第 30 条の 4 第 14 項の規定に基づく意見聴取 ) (1) 照会日平成 28 年 3 月 3 日 ( 同日開催の保険者協議会において説明も実施 ) (2) 期限平成 28 年 3 月 30 日 (3) 意見数 25 件 ( 総論 3 件 各論 22 件

Taro-逐条解説

健康格差人々の健康は社会的 経済的 政治的 環境的な条件に影響を受けることが明らかとなり そのことが地域における健康水準の差 すなわち健康格差の問題として認識されるようになりました 図 1 健康寿命 ( 都道府県別日常生活に制限のない期間の平均 ( 平成 22 年 )) 男性女性 愛知 静岡 千葉

第 2 章健康づくりの目標と施策 第 2 章健康づくりの目標と施策

市原市国民健康保険 データヘルス計画書

(6/5 19:00修正)資料3 標準的な健診・保健指導プログラム改定のポイント (2) (2)

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スライド 1

計画の理念 基本方針 計画の理念 みんなですすめる市民健康づくり 基本方針 健康寿命の延伸を目指して! 自分らしく 生きがいをもって暮らすことができる 目指す姿 幼いころから 規則正しい生活習慣を身につけ 健康づくりにこころがけることができる 誰もが自然に健康づくりに結びつく環境をみんなでつくること

新北海道健康増進計画を推進するための

2 第 1 期データヘルス計画 ( 平成 27 年度 ~ 平成 29 年度 ) の要点 ⑴ 加入者の状況被保険者は 男性が約 85% と多く 年齢構成は 40 歳代 50 歳代が多い 被扶養者は 子供を除くと女性が多い ⑵ データに基づく健康課題 1 生活習慣病及び生活習慣病関連疾患が医療費に占める

4 月 17 日 4 医療制度 2( 医療計画 ) GIO: 医療計画 地域連携 へき地医療について理解する SBO: 1. 医療計画について説明できる 2. 医療圏と基準病床数について説明できる 3. 在宅医療と地域連携について説明できる 4. 救急医療体制について説明できる 5. へき地医療につ

福利厚生基本計画

特定健康診査等実施計画 東京スター銀行健康保険組合 平成 25 年 4 月

計画の今後の方向性

Transcription:

第 1 章 ヘルスプランぎふ 21 の基本的な考え方 1

第 1 章 ヘルスプランぎふ 21 の基本的な考え方 1 計画策定の趣旨 ヘルスプランぎふ 21 は 岐阜県健康増進計画として平成 14 年 3 月に策定し その後平成 20 年度には 国が策定した 健康日本 21 と連動しながら メタボリックシンドロームに着目した生活習慣病の一次予防に重点をおいた内容に改定を行い 平成 24 年度末までを計画期間として健康づくりを推進してきました このたび 平成 20 年度に改定した計画が終期を迎えることから これまでの計画の評価 見直しを行うとともに 健康日本 21( 第 2 次 ) で示された新たな課題や 現在の社会情勢や社会制度の改正等を踏まえて 県民の生涯を通じた健康づくりを更に推進するために第 2 次計画として策定します 健康日本 21 とは国民の健康づくり対策として 健康寿命を延伸しすべての国民が健やかで活力ある社会とするための対策として策定された 21 世紀における国民健康づくり運動 のことです 平成 12 年度から 24 年度までを第 1 次 平成 25 年度から 34 年度までを第 2 次の計画期間としています 平成 12 年 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 国 第 3 次国民健康づくり対策健康日本 21 第 4 次国民健康づくり対策健康日本 21( 第 2 次 ) 県 ヘルスプランぎふ 21 改定 ヘルスプランぎふ 21 第 2 次 ヘルスプランぎふ 21 次期計画 2 計画の性格と位置づけ ヘルスプランぎふ 21 は 健康増進法第 8 条の規定に基づき策定する 都道府県健康増進計画です 生活習慣病予防を中心として 県民一人ひとりの自覚と実践を基本とした健康づくりを推進するための計画であり 全ての県民の主体的な発想と具体的な行動を期待するものです 企業 学校 地域などにある様々な団体は 健康づくりに関する実践を行う団体であると同時に 県民の健康づくりの支援者 ( 団体 ) でもあります それぞれの団体が縦割り的な発想を脱し 幅広い視野と行動力を持って県民の健康づくりを推進 支援するための各種団体の行動指針でもあります 県が策定する 保健福祉関係の計画と調和を図りながら 健康づくりを推進します 関係計画内容 岐阜県保健医療計画 岐阜県医療費適正化計画 保健 医療の充実に向け疾病対策や医療提供体制に関する基本方針を定めた計画 県民の健康の保持増進及び医療の効率的な提供の推進による医療費の適正化について定めた計画 岐阜県がん対策推進計画 がん対策を総合的 計画的に推進するための施策の方向性を示した計画 岐阜県歯 口腔の健康づくり計画 岐阜県食育推進基本計画 県民のむし歯 歯周疾患予防を行い 生活の質の向上及び健康寿命の延伸を目指すことを定めた計画 岐阜県の特性を活かした食育を 総合的かつ計画的に推進するための計画 2

3 計画の期間 第 2 次計画の計画期間は 平成 25 年度から 29 年度までとします 計画内容は毎年進捗管理を行うとともに 終期時には全体評価と次期計画の検討を行います 岐阜県保健医療計画など関係する計画の多くが平成 25 年からの 5 年計画であることから 整合性を図りながら総合的な評価や次期計画の検討を行います 4 計画の基本的考え方 個人の主体的かつ積極的な健康づくり行動の実践 自分の健康は自分で守り つくる の自己責任の原則を踏まえ 県民一人ひとりが主体的で積極的な健康づくりの行動を実践すること その健康づくりの取組が定着することを目指します 官民一体となった健康づくり運動の展開と一人ひとりの健康づくりを推進 支援する環境づくり 健康なまちづくりという視点で 行政のみならず 教育 学校保健部門 健康に関わる組織 団体 ( 産業 企業 商工会 食品提供関連団体 医療福祉関係専門団体 地域の関連団体等 ) や地域に根付いた絆や信頼によるネットワーク等 ( これらを ソーシャルキャピタル といいます ) が それぞれ特徴のある取組を積極的に行い互いに連携することで 個人の健康づくりを後押し ( 推進 支援 ) することを目指します ソーシャルキャピタル とは 人々の協調行動を活発にすることによって 社会の効率性を高めることができる信頼 規範 ネットワークといった社会組織の特徴のことです 例えば 老人クラブ 子供会など地縁によるネットワーク 保健活動推進員 患者会など価値観や経験を共有するネットワーク 生活衛生同業組合など職業を通じたネットワーク 学校のネットワーク 企業のネットワークなどの組織化 団体化された分かりやすいものから 地域に根付く絆や協力といった有形化していないつながりなども広く含まれます 全ての人が健康づくりの対象者 この計画における健康づくりは より健康に という視点から 障がいや疾病罹患の有無に関係なく 全ての県民を対象として 健康づくりを推進します 生活習慣病予防の重視 メタボリックシンドロームを含めた生活習慣病の発症予防と重症化予防に重点をおき 健康づくりを推進します 目標値の設定と評価 基本目標を 生活の質の向上 壮年期死亡の減尐 健康寿命の延伸 とし 生活習慣病の発症予防 重症化予防を重点目標とします これらの目標について 県民一人ひとりの取組や関係団体等による取組の達成度を評価するために 生活習慣病の発症や重症化と関連する生活習慣のほか 新たな健康課題 ( ロコモティブシンドローム 運動器症候群 COPD 慢性閉塞性肺疾患 CKD 慢性腎臓病 など ) を加えて 目標指標と目標値を設定しています 把握可能なものは毎年進捗状況を確認し 平成 29 年度の終期時には全体の評価を行います 地域からの主体的な健康づくり運動の展開 県民の主体的な健康づくり運動が定着し広がるように 身近な保健センター等で地域住民に密着した取組を進めます また 二次医療圏ごとに保健所が拠点となり 広域的な視点に立って地域の関係機関や団体の連携 協働を図りながら 市町村計画推進の支援 市町村独自の健康づくり運動が展開できるよう支援します 3

5 計画の概要 計画の対象者 計画の重点 基本目標 すべての県民が健康づくりの対象者 メタボリックシンドロームを含めた生活習慣病の発症予防と重症化予防 1 生活の質の向上 2 壮年期死亡の減尐 3 健康寿命の延伸 県民の健康づくり行動目標 生活習慣 食生活 栄養 身体活動 運動 休養こころの健康 たばこ アルコール 自分に合った量と質を賢くえらんでおいしく食べよう 意識して毎日 10 分速歩き週に 1 回運動 スポーツをしよう! 気づき気遣い見守り見守られる人と人がつながろう たばこを吸わない人や未成年者妊婦をたばこの煙から守ろう 飲むなら節度ある飲酒を! 未成年者妊婦の飲酒は絶対しない させない 習慣生病活 歯 口腔の健康 生活習慣病 健康は歯から口から笑顔から 健診を毎年受けて心も安心体も安心自分の健康 ( 健幸 ) 守りましょう 重要課題と目標達成のための取組 重要課題取組 生活習慣 食生活 栄養 青年期における食習慣を確立する ( 主食 主菜 副菜のそろった食事をきちんと摂る ) 適正体重の維持の必要性を理解し 望ましい食習慣を通じて やせ 肥満を予防する 青年期からの健康づくり実践の普及啓発 ( 高校生 大学生 企業 職場給食利用者 保護者等に あらゆる機会を利用した普及啓発 ) メタボリックシンドロームを予防のための 望ましい生活習慣 適正体重 食事内容 ( 量 質 ) と食べ方 運動によるエネルギー消費についての普及啓発 一人暮らしや初心者用の簡単料理レシピ 野菜摂取促進レシピの普及啓発 幼児から高齢者までのそれぞれのライフステージに合った 家庭で実践できる調理体験教室の開催 食に関する健康情報の発信 食に関する人材の育成 4

重要課題取組 身体活動 運動 ライフステージのニーズに対応した身体活動 運動を推進する 子どもの頃から健康づくりを意識した身体活動 運動の重要性を普及する 運動についての適切な情報提供 高齢者の介護予防事業を通じた運動の普及 ( ロコモティブシンドロームの知識の普及 ) 運動に関する自主グループの活動支援 運動を取り入れた健康教育の開催や保健指導の実施 ぎふ清流国体 清流大会 を契機に高まったスポーツへの関心 意欲を基に 生涯スポーツを普及 生活習慣 こころ休の養健康 たばこ こころの不調に対して 適切な時期に相談や受診をすることができるよう 本人や周りの人が早期に気付くための正しい知識を普及する 未成年者 妊婦の喫煙 受動喫煙をなくす 喫煙者への禁煙支援を実施する うつ病の予防と早期治療につながる情報提供 普及啓発 ゲートキーパーへの理解の推進 こころの健康に関する相談窓口の充実 地域における見守りの体制づくり 職域におけるメンタルヘルス対策の充実 たばこを吸っている人への禁煙支援 未成年者 妊婦への対応 ( 健康教育 実態把握 ) 受動喫煙防止対策の支援 推進 環境の整備 ( 未成年者へのたばこ販売禁止 路上喫煙防止の検討 喫煙マナーの徹底 ) アルコ ール 生活習慣病のリスクを高める飲酒者の割合を減らし 節度ある飲酒を啓発する 未成年者 妊婦の飲酒をなくす 飲酒による生活習慣病リスクに関する普及啓発 未成年者 妊婦への対策 ( 健康教育 実態把握 ) 依存症対策 ( 保健所での相談 早期介入 ) 環境の整備 ( 未成年者へのアルコール販売禁止など ) 歯 口腔の健康 成人で進行した歯周病をもつ者を減らす 小児期の歯科保健対策を推進する 歯周病と生活習慣病との関係に関する知識の普及推進 定期的な歯のセルフチェックや歯科検診の普及啓発 教育機関等との連携による歯や口腔に関する健康教育の推進 う歯の予防 歯肉炎予防のための歯口清掃指導 フッ化物塗布 定期的な口腔管理等の普及推進 かかりつけ歯科医による口腔保健管理の促進 重要課題取組 生活習慣病 心疾患 脳血管疾患 糖尿病 がん など メタボ リック シンド ローム 肥満 メタボリックシンドロームの該当者 予備群の減尐を目指した保健指導を推進する 高血圧症 脂質異常症 糖尿病の発症予防 重症化予防を推進する 慢性腎臓病 (CKD) の早期発見と重症化予防を推進する がん検診 精密検査の受診率向上を目指し 受診体制整備を推進する 正しい生活習慣の普及啓発 青年期からの健康づくりの取組の推進 生活習慣病予防の普及啓発 たばこ対策の推進 子宮頸がん予防ワクチン接種の推進 がん検診 精密検査の受診の普及促進 特定健康診査 保健指導の受診率向上に向けた普及啓発 がん 生活習慣病の医療連携よる再発 重症化予防の推進 5

みんなで取り組もう 生活習慣病の発症予防と重症化予防!