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検定 2 級又は 3 級の課題を基に 熟練技能者をインストラクターとした実技指導を行います 実施時期 : 平成 31 年 6 月から平成 32 年 2 月まで 実施 ( 予定 ) 職種 : 園芸装飾 フラワー装飾など (3) 熟練技能者の派遣によるものづくり体験教室の実施ものづくりマイスターの対象に

厚生労働省(職業能力開発行政)におけるキャリア教育の捉え方と関連する取組について

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企業の人材確保支援 中小企業人材支援センターによる採用 定着支援や 障がい者の雇用促進 企業の成長を担うプロ人材の採用支援等により 大阪産業を支える中小企業の人材確保を支援する 大阪働き方改革支援センターの人材確保支援の機能を強化し 大阪人材確保推進会議と協働して製造 運輸 建設の 3 分野を中心に

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造を重ねながら取り組んでいる 人は, このような自分の役割を果たして活動すること, つまり 働くこと を通して, 人や社会にかかわることになり, そのかかわり方の違いが 自分らしい生き方 となっていくものである このように, 人が, 生涯の中で様々な役割を果たす過程で, 自らの役割の価値や自分と役割

様式 職業能力証明 ( 訓練成果 実務成果 ) シート ( 企業実習 OJT 用 ) 訓練時の職務 訓練参加者氏名 上記の者の訓練期間における訓練職務内容と当社としての職業能力についての評価は 以下のとおりです 年 月 日 実習実施企業 所在地 評価責任者氏名 印 名称 代表者氏名

参考資料 障害者の生涯を通じた多様な学習活動の充実について(1/2)

第 1 節キャリア教育の理解 6) 情報リテラシー ( コンピュータリテラシー 情報処理 ネット利用の方法とリスク ) 7) 自校教育 ( 建学の精神 教育目標 ) 8) キャリアデザインなど ( 出典 : 川島啓二 大学と学生 2008 年 5 月号 ) 2 初年次教育で重視されていること 1)

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共通事項 1 キャリアアップ 管理者情報 ( 氏名 ): 役職 ( 配置日 ): 年月日 2 キャリアアップ管理者 の業務内容 ( 事業所情報欄 ) 3 事業主名 印 4 事業所住所 ( - ) 5 電話番号 ( ) - 6 担当者 7 奨励金対象労働者数 ( 全労働者数 ) 9 企業規模 ( 該当

資料2

国立女性教育会館の機能と取り組み

進等を通じた非正規雇用労働者の待遇改善 長時間労働の是正 人材育成の強化 人材確保対策の推進 地方創生の推進及び労働者が安全で健康的に働くことができる職場づくりなどにより 労働環境の整備 生産性の向上を図ることが喫緊の課題である このため これらの課題に的確に対応するため 離職者の再就職の実現に資す

1.(1) 名古屋美容専門学校教育理念 美容に必要な基礎教育と専門的実践教育を行い 豊かな知性と誠実な心を持ち 社会に貢献できる人材を育成する (2) 名古屋美容専門学校学則 第 1 章総 則 ( 目的 ) 第 3 条本校は 教育基本法の精神に則り 学校教育法に従い 美容に必要な基礎教育と専門的実践

(3) その他 全日制高校進学率の向上を図るため 更に公私で全体として進学率が向上するよう工夫する そのための基本的な考え方として 定員協議における公私の役割 を次のとおり確認する 公立 の役割: 生徒一人ひとりの希望と適性に応じて 多様な選択ができるよう 幅広い進路先としての役割を担い 県民ニーズ

啓発事業推進 会員サービス関係事業 1. 高年齢者雇用優良事業所 障害者雇用優良事業所 永年勤続障害者の表彰を行う 10 月 2. 推進委員会を開催し 協会事業の企画運営に関する検討 協議を行うとともに 委員相互の交流研鑽を図り 協会の円滑な運営に努める 7 月 10 月 3. 会員企業の雇用の安定

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2019 年度 コース履修の手引 教職コース 司書教諭コース 学芸員コース

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厚生労働省告示第六十四号中小企業等経営強化法平成十一年法律第十八号第十二条第一項の規定に基づき職業紹介事業 ( ) 労働者派遣事業分野に係る事業分野別指針を次のように定めたので同条第五項の規定に基づき公 表する平成三十一年三月十四日厚生労働大臣根本匠職業紹介事業 労働者派遣事業分野に係る事業分野別指

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( 第 2 面 ) キャリアコンサルティング実施者の記入欄 キャリアコンサルティングの実施日時 キャリアコンサルティング実施者の所属 氏名等 実施日時 : 所属 : 氏名 : 電話番号 : 登録番号 : 裏面は記入不要です 実施日時 : 電話番号 : 所属 : 氏名 : 登録番号 : 実施日時 :

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資料4-4 新しい時代の教育や地方創生の実現に向けた学校と地域の連携・協働の在り方と今後の推進方策について 審議のまとめ(参考資料)

熟練技能者の実演ものづくり体験 IT 体験 (30 職種程度 ) 技能検定職種等の実演入場者数 :3,000 人を目標 b) 上記の他 地域のイベントに参加するなど 多くの子供達にものづくり体験等の場を提供 1 地域以上を目標 ( イ ) ものづくりマイスター IT マスター以外の熟練技能者の派遣

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1. はじめに 本格的な地方分権の時代を迎え 市民に最も身近な地方自治体は 市民ニーズに応じた政策を自ら意志決定し それを自己責任の下に実行することがこれまで以上に求められており 地方自治体の果たすべき役割や地方自治体に寄せられる期待は ますます大きくなっています このような市民からの期待に応えるた

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H1-4

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A4 判の大きさの下記の 3 種類のシートを ジョブ カード といいます 様式 1 ジョブ カードとは 目標とする職業や職務 働き方 向上 習得すべき能力などを記入します 様式 キャリア プランシート 2 職務経歴シート 3 職業能力証明シート 職務の内容や職務の中で学んだこと 得られた知識 技能な

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( 様式第 1 号 ( 共通 )) 共通事項 1 キャリアアップ管理者 情報 ( 氏名 ): 役職 ( 配置日 ): 年月日 2 キャリアアップ管理者 の業務内容 ( 事業所情報欄 ) 3 事業主名 4 事業所住所 ( - ) 5 電話番号 ( ) - 6 担当者 7 企業全体で常時雇用する労働 者

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お知らせ 柔道整復師の資格を取得される皆さま 関係の皆さまへ 平成 30 年 4 月から 柔道整復療養費の受領委任を取り扱う 施術管理者 になる場合は 実務経験と研修の受講が必要となる方向で 以下のとおり検討しています 柔道整復療養費の受領委任の取扱いを管理する 施術管理者 になるための要件について

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文化庁平成 27 年度都道府県 市区町村等日本語教育担当者研修 2015 年 7 月 1 日 生活者としての外国人 に対する日本語教育の体制整備に向けた役割分担 日本語教育担当者が地域課題に挑む10のステップ よねせはるこ米勢治子 ( 東海日本語ネットワーク )

Transcription:

1 職業能力 意欲の習得 第 2 章全ての子供 若者の健やかな育成第 3 節若者の職業的自立, 就労等支援第1若者が将来, 自立し, 活躍するためには, 就業し, 経済的基盤を築くことが大切である 各学校段階 を通じて, 社会的 職業的自立に必要とされる能力 態度を育てるキャリア教育に取り組むとともに, 学校以外でも職業能力開発の機会の充実を図ることが重要である ⑴ キャリア教育の推進 ア キャリア教育 職業教育の推進 ( 文部科学省, 厚生労働省, 経済産業省 ) 非正規雇用率の高さや雇用のミスマッチ, 若年無業者の存在など 学校から社会 職業への移行 が円滑に行われていないことが, 課題として挙げられる また, 職業意識 職業観が未熟なこと, 進 路意識 目的意識が希薄なまま進学する者の増加など, 若者の 社会的 職業的自立 に向けた課題 がみられる これらの原因 背景には, 産業構造や就業構造の変化など社会全体を通じた構造的問題 が存在しており, 社会が一体となった対応が必要である このような中で, 学校教育においては, キャリア教育 職業教育を充実していくことが重要である 36 文部科学省, 厚生労働省, 経済産業省の3 省 は, 学校, 地域, 産業界が一体となって社会全体でキャリア教育を推進する気運を高めるため, キャリア教育推進連携シンポジウム を実施している 37 平成 28(216) 年度は, 変わる社会の羅針盤 これからの時代を生き抜く力を育むキャリア教育 をテーマに, 基調講演, 事例発表, パネルディスカッションを行った ( 第 2-34 図 ) 文部科学省と経済産業省は, 学校関係者や地域社会, 産業界といった関係者の連携 協働による取組を表彰する キャリア教育推進連携表彰 を実施している 平成 28 年度は, 多数の応募の中から, 最優秀賞 1 件, 優秀賞 1 件, 奨励賞 2 件, 審査委員会特別賞 2 件を選定した ( 第 2-35 図 ) このほか, 文部科学省は, 次の取組を行っている 38 他者と協働しながら新しい価値を創造する 第 2-34 図 キャリア教育推進連携シンポジウム 力など, これからの時代を生きていくため ( 出典 ) 文部科学省, 経済産業省及び厚生労働省資料 に必要な力を小学校段階から育成するため の取組を実施し ( 小 中学校等における起業体験推進事業 ), 平成 28 年度は11 地域を採択 起業体験, 職場体験, インターンシップ及び地元への愛着を深めるキャリア教育の推進 ( 地域を 第3章第 3 節若者の職業的自立, 就労等支援 第4章第5章第6章第7章章第章236 平成 23 年 1 月の中央教育審議会の答申 今後の学校におけるキャリア教育 職業教育の在り方について でこのような指摘がなされている この答申では,1 幼児期の教育から高等教育に至るまでの体系的なキャリア教育の推進,2 実践的な職業教育の重視と職業教育の意義の再評価,3 生涯学習の観点に立ったキャリア形成支援 ( 生涯学習機会の充実, 中途退学者などの支援 ) という 3 つの基本的方向性に沿った具体的な方策が提言されている 37 http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/career/detail/1342369.htm 38 http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/career/index.htm 55

第1章第2章第3章第4章第5章第6章第7章56 担う人材育成のためのキャリアプランニング推進事業 ) キャリア教育の趣旨の周知と指導内容の充実を図るため, 小学校 中学校 高校において, 学校の特色を生かしたキャリア教育の年間指導計画を作成する際に参考となるパンフレットを作成 配布し, 文部科学省 39 ホームページにも掲載 学校や教育委員会におけるキャリア教育に関する研修のための動画コンテンツと資料 を文部科学省ホームページで配信 学校が望む支援と地域 社会や産業界などが提供できる支援をマッチングさせる特設サイト 子どもと社会の架け橋となるポータルサイト 41 の運用 ( 第 2-36 図 ) また, 社会の変化や産業の動向などに対応した高度な知識 技能を身に付け, 社会の第一線で活躍できる専門的職業人を育成するため, 先進的な卓越した取組を行う専門高校を スーパー プロフェッショナル ハイスクール と 第 2-35 図 第 6 回キャリア教育推進連携表彰 して指定し, 調査研究を全国 1 校で行ってお ( 出典 ) 文部科学省, 経済産業省資料 り, 平成 27(215) 年度には, 指定校を2 校に増加し, さらに取組を充実させた 厚生労働省は, 企業で働く者などを講師として中学校や高校に派遣し, 職業や産業の実態, 働くこ との意義, 職業生活を子供に理解させ, 考えさせる キャリア探索プログラム を実施している 平 成 27 年度は,5,53 校において, 約 3.5 万人の生徒が参加した 経済産業省は, 先進的な教育支援活動を行っている企業 団体を表彰する キャリア教育アワー ド を実施している 42 平成 28 年度は, 応募のあった37 件の中から, 最優秀賞 3 件 ( 内 1 件大賞 ), 優秀賞 5 件, 奨励賞 6 件を選定した ( 第 2-37 図 ) なお, 経済産業省の実施事業により, 平成 23(211) 年 3 月に設立された一般社団法人キャリア 教育コーディネーターネットワーク協議会では, キャリア教育コーディネーターの育成 研修や認定 を行っており, 平成 28 年 6 月時点で約 27 名のキャリア教育コーディネーターが全国で活動を行っ ている ( 第 2-38 図 ) 39 http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/career/detail/1312372.htm http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/career/detail/1315412.htm 41 http://kakehashi.mext.go.jp/ 42 http://www.meti.go.jp/policy/economy/jinzai/career-education/index.html

1章第2章第3章第4章第5章第6章第7章第 2-36 図 子どもと社会の架け橋となるポータルサイト 第 2-37 図 第 2 章全ての子供 若者の健やかな育成第 3 節若者の職業的自立, 就労等支援第第 7 回キャリア教育アワード ( 出典 ) 文部科学省ホームページ (http://kakehashi.mext.go.jp/) ( 出典 ) 経済産業省資料 第 2-38 図 キャリア教育コーディネーター ( 出典 ) 経済産業省資料 また, 職場や地域社会で多様な人々と仕事をしていくために必要な基礎的な力を 社会人基礎力 43 として整理し, 大学教育を通した育成や評価の取組の普及を図っている ( 第 2-39 図 ) 平成 28 年度は, 社会人基礎力 の育成事例を学生自身がプレゼンテーションする 社会人基礎力育成グランプリ を開催 ( 平成 28 年度で1 回目, 全国 57 大学の7チームが参加 ) した 43 http://www.meti.go.jp/policy/kisoryoku/index.html 57

第1章第2章第3第4章第5章第6章第7章58 ( 出典 ) 経済産業省ホームページ (http://www.meti.go.jp/policy/kisoryoku/index.htm) 章第 2-39 図社会人基礎力 イインターンシップ ( 就業体験 ) の推進 ( 文部科学省, 厚生労働省, 経済産業省 ) 職場体験やインターンシップ ( 就業体験 ) は, 子供や若者が教員や保護者以外の大人と接する貴重 な機会となる 異世代とのコミュニケーション能力の向上が期待されること, 子供や若者が自己の職業適性や将来設計について考える機会となり主体的な職業選択の能力や高い職業意識の育成が促進されること, 学校における学習と職業との関係について子供や若者の理解を促進し学習意欲を喚起すること, 職業の現場における実際的な知識や技術 技能に触れることが可能となることから, 極めて高い教育効果が期待される 中学校における職場体験実施率は, おおむね高水準で推移しており, 実施期間として5 日以上設けている学校もある ( 第 2- 図 ) また, 高校におけるインターンシップの実施率は, 平成 27(215) 年度, 国公私立共に前年より上がったが, 普通科における体験者数の割合は約 2 割にとどまっている ( 第 2-41 図 ) さらに, 大学 大学院におけるインターンシップの実施率は微増している ( 第 2-42 図 ) 第 2- 図 中学校における職場体験の実施状況 中学校における職場体験実施率は, おおむね高水準で推移 実施期間は 2~3 日間が 7 割を占めているが,5 日以上設けている学校もある (%) 9 8 7 6 3 2 1 (1) 実施率 98.3 6. 31.3 平成 17 18 19 2 21 22 23 24 25 26 27( 年度 ) (25) (26) (27) (28) (29) (21) (211) (212) (213) (214) (215) 国立公立私立 ( 出典 ) 文部科学省国立教育政策研究所 職場体験 インターンシップ実施状況等調査 ( 年度 ) 平成 17(25) 18(26) 19(27) 2(28) 2 1( 2 9 ) 2 2( 2 1 ) 2 3( 2 1 1 ) 2 4( 2 1 2 ) 2 5( 2 1 3 ) 2 6( 2 1 4 ) (2) 期間別 ( 公立 ) 2 7( 2 1 5 ) 12.5 31.3 38.2 4.1 12.5 2 6 8 (%) 1 日 2 日 3 日 4 日 5 日 6 日以上不明

1章第2章第3章第4章第5章第6章第7章第 2-41 図 高校におけるインターンシップの実施状況 第 2 章全ての子供 若者の健やかな育成第 3 節若者の職業的自立, 就労等支援第 高校におけるインターンシップの実施率は, 平成 27 年, 国公私立共に前年より上がった また, 体験者数の割合については, 職業関係学科が 6 割以上であるのに対し, 普通科では約 2 割にとどまっている (%) 9 8 7 6 3 2 1 (1) 実施率 ( 全日制 定時制 通信制 ) (2) 普通科と職業関係学科 ( 公立 全日制 ) 平成 17 18 19 2 21 22 23 24 25 26 27 ( 年度 ) (25) (26) (27) (28) (29) (21) (211) (212) (213) (214) (215) 国立公立私立 8.9 44.9 16.7 (%) 9 8 7 6 3 2 1 平成 13 (21) 17 (25) 22 26 27( 年度 ) (21) (214) (215) 職業関係学科における体験者数の割合普通科における体験者数の割合職業関係学科における実施率普通科における実施率 94.9 81. 67.8 2.6 ( 出典 ) 国立教育政策研究所 職場体験 インターンシップ実施状況等調査, 文部科学省資料 ( 注 ) 体験者数 とは,3 年間を通して 1 回でも体験した 3 年生の数の全体に占める割合 文部科学省, 厚生労働省, 経済産業省では, インターンシップの推進に当たっての基本的 第 2-42 図 大学等におけるインターンシップの実施率 考え方 ( 平成 9 年文部省, 通商産業省, 労働省 ) を平成 27 年 12 月に一部改正し, 各大学 大学 大学院におけるインターンシップの実施率は微増である (%) 産業界に周知を行い, インターンシップの普 及 促進に努めている また, 文部科学省では, 前述の 子どもと社会の架け橋となるポータルサイト などによ 9 8 7 6 72.9 り, キャリア教育の中核的な取組の一つとして, 学校における職場体験やインターンシップの普及 促進に努めている 39.3 3 2 1 経済産業省は, 地域における起業や中堅中小 平成 17 18 19 23 24 25 26( 年度 ) 企業の中核的な人材の育成に教育的な効果が高 (25) (26) (27) (211) (212) (213) (214) 大学 大学院短期大学い長期インターンシップを推進するため, 受入高等専門学校 促進に向けたツール メソッドの整備や産学を ( 出典 ) 平成 17 年度 ~19 年度,23 年度 : 文部科学省 大学等におけるイン ターンシップ実施状況調査 つなぐ専門人材のための活用ガイドを策定して平成 24 年度 ~26 年度 : 独立行政法人日本学生支援機構 大学等にお ホームページで公開している 44 けるインターンシップの実施状況に関する調査 また, 地域に ( 注 )1. 単位認定を行う授業科目として実施されているもの おいて, 産学官が協働して構築している連携組 2. 特定の資格取得を目的として実施するもの ( 教育実習 医療実習 看護実習など ) を含まない 織の実態を調査し, シンポジウムを開催するな ど, 普及に取り組んだ ( 第 2-43 図 ) ウ 女性若年層に対する啓発 ( 内閣府, 厚生労働省, 文部科学省, 経済産業省 ) 内閣府は, 女性若年層に対して, 女性の進出が遅れている理工系などの分野に関する情報提供等を 44 http://www.meti.go.jp/policy/economy/jinzai/intern/intern.html 59

第1章第2章第3章第4章第5章第6章第7章6 行っている ウェブサイト 理工チャレンジ ( リコチャレ ) による, イベントやロールモデ ル情報の発信のほか, 平成 28(216) 年には, 文部科学省 一般社団法人日本経済団体連合会との共催で, 夏休み期間中に, 主に女子中学生 高校生等を対象とした理工系の職場見学, 仕事体験, 施設見学など多彩なイベントを取りまとめた 夏のリコチャレ216~ 理工系のお仕事体感しよう!~ を開催した 厚生労働省は, 女子学生が的確に職業や進路を選択するために自らの将来を多角的に考える契機となる資料を作成し, 高校や大学を通じて配布している また, 就職先を選択する際には 女性の活躍 両立支援総合サイト 45 などを参考にして各企業の女性の活躍状況, 女性の活躍推進や仕事と育児 介護の両立のための取組も考慮できるよう, 大学等を通じて, 学生に対する啓発を図っている ( 第 2-44 図 ) 第 2-44 図 女性の活躍 両立支援総合サイト ( 出典 ) 女性の活躍 両立支援総合サイト (http://positive-ryouritsu.mhlw.go.jp) 文部科学省は, 若者のライフプランニングを支援するため, 高校生が進路選択にあたって就職のみならず結婚, 出産, 育児などのライフイベントを踏まえた生活の在り方についても総合的に考えることができるよう, ライフデザイン構築のための学びを推進している 経済産業省は, 地域の中小企業 小規模事業者が必要とする人材の確保を支援するために, 地域の 45 http://positive-ryouritsu.mhlw.go.jp 第 2-43 図 ( 出典 ) 経済産業省資料 経済産業省主催産学協働教育シンポジウム

, 地域事業者の魅力発信や, 地域内外の女性 若者 シニア等多様な人材と章第章第3章関係機関と協力しながら 第4章第5章第6章第7章第 2 章全ての子供 若者の健やかな育成第 3 節若者の職業的自立, 就労等支援第のマッチングの促進を図る支援イベント等を実施した 独立行政法人国立女性教育会館 46 は, 大学などと連携し, 女子学生を対象に, 就業も含めた女性としてのキャリア形成について学ぶ研修や支援サイトによる情報提供を行っている ⑵ 能力開発施策の充実アハロートレーニング ( 公的職業訓練 )( 厚生労働省 ) 厚生労働省は, 都道府県とともに, 職業に必要な知識 技能を習得させることにより若者の就職を支援するため, 公共職業能力開発施設のほか, 大学を含む多様な民間教育訓練機関なども活用しつつ, 公共職業訓練を実施している また, 求職者支援制度 47 により, 雇用保険を受給できない若者などに対して, 職業訓練を実施しつつ, 訓練受講を容易にするための給付金を支給し, ハローワークにおけるきめ細かな就職支援を行っている ( 第 2-45 図 ) 第 2-45 図ハロートレーニング ( 公的職業訓練 ) の概要 12公共職業訓練 ( 離職者訓練 ) (1) 対象 : ハローワークの求職者 雇用保険受給者 (2) 訓練期間 : 概ね3 月 ~1 年 (3) 実施機関 国 ( ポリテクセンター ) 主にものづくり分野の高度な訓練を実施 ( 金属加工科 住宅リフォーム技術科等 ) 都道府県 ( 施設内訓練 ) 地域の実情に応じた多様な訓練を実施 ( 具体的には 自動車整備科等 ) 委託先 : 民間教育訓練機関等 ( 都道府県からの委託 ) 事務系 介護系 情報系等高額な設備を要しない訓練を実施 求職者支援訓練 ( 出典 ) 厚生労働省資料 (1) 対象 : ハローワークの求職者 雇用保険を受給できない方 (2) 訓練期間 : 2~6 か月 (3) 実施機関 民間教育訓練機関等 ( 訓練コースごとに厚生労働大臣が認定 ) 主な訓練コース 介護系 ( 介護福祉サービス科等 ) 情報系 ( クリエイター養成科等 ) 医療事務系 ( 医療 調剤事務科等 ) 等 イジョブ カード, 若年技能者の人材育成 ( 文部科学省, 厚生労働省 ) 厚生労働省は, 平成 27(215) 年 1 月からジョブ カード 48 を 生涯を通じたキャリア プランニング 及び 職業能力証明 のツールとして活用し, 個人のキャリアアップや, 多様な人材の円滑な就職などを促進しており, 平成 29(217) 年 1 月末現在, ジョブ カード取得者数は約 169 万人に達している ( 第 2-46 図, 第 2-47 図 ) 46 http://www.nwec.jp/ 47 http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyou/kyushokusha_shien/index.html 48 http://jobcard.mhlw.go.jp/ 61

第1章第2章第3第4章第5章第6章第7章62 新ジョブ カード制度 ( 平成 27 年 1 月 ~) - ジョブ カードを 個人が生涯活用するキャリア プランニング及び職業能力証明のツールとして普及を促進 - 第 2-46 図 ジョブ カード制度 目 的 活用の形態 個人の状況に応じた職業能力開発 多様な人材の必要な分野への円滑な就職の支援等のため 下記のツールとして 生涯を通して活用 生涯を通じたキャリア プランニングのツール 個人が履歴 職業経験の棚卸し 職業生活設計等の情報を蓄積の上 キャリアコンサルティングを受けつつジョブ カードを作成し 訓練の受講 キャリア 選択等で活用 学校卒業求職在職 ( 非正規雇用 正規雇用 ) ミドル ~ 引退 円滑な就職等のための職業能力証明のツール 対象情報を拡大し 職業能力の見える化 免許 資格 学習 訓練歴 雇用型訓練 公的職業訓練をはじめとする訓練の評価 職務経験 仕事ぶりの評価の情報を蓄積し 応募書類等としても活用 改正職業能力開発促進法第 15 条の4 第 1 項の規定に基づき 厚生労働大 臣が 職務経歴等記録書 ( ジョブ カード ) のを定めたところ 職業人生を通じて 個人が 各情報を項目別に各に記入 ( 必要に応 じてキャリアコンサルティング等の支援を受けて記入 ) 原則 電子化 ( 個人自らのパソコン等に入力 ) し継続的に蓄積 場面に応じ て抽出 編集して活用 3-1 1 3-2 2 職業能力証明シート ( 出典 ) 厚生労働省資料 3-3 1 キャリア プランシート 2 職務経歴シート 3-1 免許 資格シート 3-2 学習 訓練歴シート 3-3 訓練成果 実務成果シート 周知 広報 ジョブ カード制度総合サイト ジョブ カードの各やその記入例 スキルチェック機能 メール相談サービス 免許 資格や労働関係の統計情報等の関係情報を提供 ジョブ カード作成支援 履歴書 職務経歴書の作成ができる ジョブ カード作成支援ソフトウェア や スマートフォン版アプリ を提供 ポスター リーフレット 求職者 在職者 事業主 学生など幅広い層への周知広報のためリーフレット等を配布 生涯を通じたキャリア プランニングの 第 2-47 図 ジョブ カード取得者数 ツール個人の履歴や職業経験の棚卸し, 職業生活 ( 万人 ) 2 設計等の情報を蓄積し, 生涯におけるキャリア選択等の場面において活用する 職業能力証明のツール免許 資格, 学習歴 訓練歴, 職業経験, 175 1 125 1,688,434 1,481,697 1,28,339 1,89,338 872,364 75 676,37 訓練成果の評価, 職場での仕事振りの評価 451,898 等に関する職業能力証明の情報を蓄積し, 228,54 25 65,169 必要に応じて情報を抽出 編集し, 求職活 平成 2 動の際の応募書類, キャリアコンサルティ (28) (29) 21 (21) 22 (211) 23 (212) 24 26 27 28( 年度 ) (213) (214) (215) (216) ングの際の資料等として活用する ( 平成 29 年 1 月末時点 ) また, 若年技能者の人材育成を図るため, 工 ( 出典 ) 厚生労働省資料 業高校や職業訓練校で技能を学ぶ学生や訓練生 を対象として3 級技能検定を毎年実施している 平成 29 年度からは, ものづくり分野を担う人材の 育成を支援するため, 若者 (35 歳未満 ) の技能検定の受検料を引き下げることとしている さらに, 若年者のものづくり離れ 技能離れがみられる中で, 技能の魅力 重要性を啓発し, 若年ものづくり 人材の確保 育成を促すため 若年技能者人材育成支援等事業 を実施しており, ものづくり体験な ど若者へのものづくり技能の魅力発信を図るとともに, ものづくりマイスター による実技指導を 実施し, 若者のものづくり技能分野への積極的な誘導に取り組んでいる こうした取組を通じて, 若年者の技能修得意欲を向上させるとともに, 教育訓練の成果を社会一般