外科学

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脂質異常症を診断できる 高尿酸血症を診断できる C. 症状 病態の経験 1. 頻度の高い症状 a 全身倦怠感 b 体重減少 体重増加 c 尿量異常 2. 緊急を要する病態 a 低血糖 b 糖尿性ケトアシドーシス 高浸透圧高血糖症候群 c 甲状腺クリーゼ d 副腎クリーゼ 副腎不全 e 粘液水腫性昏睡

総合診療

「手術看護を知り術前・術後の看護につなげる」

(目的)

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3) 適切な薬物療法ができる 4) 支持的関係を確立し 個人精神療法を適切に用い 集団精神療法を学ぶ 5) 心理社会的療法 精神科リハビリテーションを行い 早期に地域に復帰させる方法を学ぶ 10. 気分障害 : 2) 病歴を聴取し 精神症状を把握し 病型の把握 診断 鑑別診断ができる 3) 人格特徴

診療科 血液内科 ( 専門医取得コース ) 到達目標 血液悪性腫瘍 出血性疾患 凝固異常症の診断から治療管理を含めた血液疾患一般臨床を豊富に経験し 血液専門医取得を目指す 研修日数 週 4 日 6 ヶ月 ~12 ヶ月 期間定員対象評価実技診療知識 1 年若干名専門医取得前の医師業務内容やサマリの確認

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認定看護師教育基準カリキュラム

平成 28 年 10 月 17 日 平成 28 年度の認定看護師教育基準カリキュラムから排尿自立指導料の所定の研修として認めら れることとなりました 平成 28 年度研修生から 排泄自立指導料 算定要件 施設基準を満たすことができます 下部尿路機能障害を有する患者に対して 病棟でのケアや多職種チーム

賀茂精神医療センターにおける精神科臨床研修プログラム 1. 研修の理念当院の理念である 共に生きる 社会の実現を目指す に則り 本来あるべき精神医療とは何かを 共に考えて実践していくことを最大の目標とする 将来いずれの診療科に進むことになっても リエゾン精神医学が普及した今日においては 精神疾患 症

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認知症医療従事者等向け研修事業要領

複製 転載禁止 The Japan Diabetes Society, 2016 糖尿病診療ガイドライン 2016 CQ ステートメント 推奨グレード一覧 1. 糖尿病診断の指針 CQ なし 2. 糖尿病治療の目標と指針 CQ なし 3. 食事療法 CQ3-2 食事療法の実践にあたっての管理栄養士に

10050 WS2-3 ワークショップ P-129 一般演題ポスター症例 ( 感染症 ) P-050 一般演題ポスター症例 ( 合併症 )9 11 月 28 日 ( 土 ) 18:40~19:10 6 分ポスター会場 2F 桜 P-251 一般演題ポスター療

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2. 平成 9 年遠隔診療通知の 別表 に掲げられている遠隔診療の対象及び内 容は 平成 9 年遠隔診療通知の 2 留意事項 (3) イ に示しているとお り 例示であること 3. 平成 9 年遠隔診療通知の 1 基本的考え方 において 診療は 医師又は歯科医師と患者が直接対面して行われることが基本

授業日程 講義 ( 矢 ) 東 2-A 講義室 月日曜日時限講座 ( 学科 ) 担当教員授業内容 / 到達目標 4/12 木 2 英語分野 柳谷千枝子助教 4/19 木 2 英語分野 柳谷千枝子助教 4/26 木 2 英語分野 柳谷千枝子助教 5/10 木 2 英語分野 柳谷千枝子助教 Introd

小児外科学 (-Pediatric Surgery-) Ⅰ 教育の基本方針小児外科は 子供 (16 歳未満 ) の一般外科と消化器外科を扱う科です 消化器 一般外科学並びに小児外科学に対する基礎医学から臨床にわたる幅広い知識をあらゆる診断 治療技術を習得し 高い技術力と探究心及び倫理観を兼ね備えた小

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呼吸器 アレルギー 膠原病内科学 責任者 : 山内広平教授 一般目標 ( アウトカム ): 呼吸器 アレルギー性疾患 膠原病 心身症を有する患者の心身両面における症状と日常生活上の障害を理解するとともに これらの疾患の適切な診断を行うために 医療面接 基本的診察手技及び検査法について実践的知識を身に

わが国における糖尿病と合併症発症の病態と実態糖尿病では 高血糖状態が慢性的に継続するため 細小血管が障害され 腎臓 網膜 神経などの臓器に障害が起こります 糖尿病性の腎症 網膜症 神経障害の3つを 糖尿病の三大合併症といいます 糖尿病腎症は進行すると腎不全に至り 透析を余儀なくされますが 糖尿病腎症

佐賀県肺がん地域連携パス様式 1 ( 臨床情報台帳 1) 患者様情報 氏名 性別 男性 女性 生年月日 住所 M T S H 西暦 電話番号 年月日 ( ) - 氏名 ( キーパーソンに ) 続柄居住地電話番号備考 ( ) - 家族構成 ( ) - ( ) - ( ) - ( ) - 担当医情報 医

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はじめに徳島県における糖尿病対策は深刻な課題である そのため メディカルスタッフが糖尿病患者の健康と QOL の向上をはかるために 糖尿病とその療養指導に関する正しい知識を得ることは必須である 徳島大学病院と県立中央病院で形成する医療の拠点 ( 総合メディカルゾーン ) は 県民医療の発展 と 地域

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救総臨床実習の手引きv2.1

■● 糖尿病

平成18年度九州歯科大学附属病院 歯科医師臨床研修プログラム

English Reading & Writing 責任者 コーディネーター 外国語学科英語分野柳谷千枝子助教 担当講座 学科 ( 分野 ) 外国語学科英語分野 担当教員柳谷千枝子助教 大沼仁美助教 八重樫由美非常勤講師 対象学年 1 期間通期 区分 時間数 講義 42 時間 学習方針 ( 講義概要

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14栄養・食事アセスメント(2)

平成 28 年度診療報酬改定情報リハビリテーション ここでは全病理に直接関連する項目を記載します Ⅰ. 疾患別リハビリ料の点数改定及び 維持期リハビリテーション (13 単位 ) の見直し 脳血管疾患等リハビリテーション料 1. 脳血管疾患等リハビリテーション料 (Ⅰ)(1 単位 ) 245 点 2

< 糖尿病療養指導体制の整備状況 > 療養指導士のいる医療機関の割合は増加しつつある 図 1 療養指導士のいる医療機関の割合の変化 平成 20 年度 8.9% 平成 28 年度 11.1% 本糖尿病療養指導士を配置しているところは 33 医療機関 (11.1%) で 平成 20 年に実施した同調査

透析看護の基本知識項目チェック確認確認終了 腎不全の病態と治療方法腎不全腎臓の構造と働き急性腎不全と慢性腎不全の病態腎不全の原疾患の病態慢性腎不全の病期と治療方法血液透析の特色腹膜透析の特色腎不全の特色 透析療法の仕組み血液透析の原理ダイアライザーの種類 適応 選択透析液供給装置の機能透析液の組成抗

医療連携ガイドライン改

実践英語 責任者 コーディネーター 外国語学科英語分野柳谷千枝子助教 担当講座 学科 ( 分野 ) 外国語学科英語分野 対象学年 1 期間前期 区分 時間数 講義 21 時間 単位数 1 単位 学習方針 ( 講義概要等 ) 本科目では 実社会で必要とされる総合的な英語運用能力の養成とともに 様々なシ

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10075 口頭発表 身体活動 8 月 31 日 ( 金 ) 8:30~9:20 第 8 会場 朱鷺メッセ 3F 小会議室 口頭発表 診断 -その他 8 月 30 日 ( 木 ) 11:00~12:20 第 5 会場 朱鷺メッセ 3F 中会議室

さらに, そのプロセスの第 2 段階において分類方法が標準化されたことにより, 文書記録, 情報交換, そして栄養ケアの影響を調べる専門能力が大いに強化されたことが認められている 以上の結果から,ADA の標準言語委員会が, 専門職が用いる特別な栄養診断の用語の分類方法を作成するために結成された そ

知識の創造を目指した多分野連携によるフォーラム型授業の提案

健康管理学 29 社 1_21 健康管理学.xlsx 1 年 科目名 : 健康管理学 担当教員氏名 : 成瀬優知 単位 開講時期 ( 年次 期 ) 2 1 年次後期 科目の区分 授業方法 必修 / 選択 専門選択科目講義選択 備考 健康管理士一般指導員受験資格 健康を維持するために必要な健康管理法に

外科学

認定看護師教育基準カリキュラム改正(案)の概要

4 月 17 日 4 医療制度 2( 医療計画 ) GIO: 医療計画 地域連携 へき地医療について理解する SBO: 1. 医療計画について説明できる 2. 医療圏と基準病床数について説明できる 3. 在宅医療と地域連携について説明できる 4. 救急医療体制について説明できる 5. へき地医療につ

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平成26年患者調査 新旧対照表(案)

婦人科63巻6号/FUJ07‐01(報告)       M

調査の概要 本調査は 788 組合を対象に平成 24 年度の特定健診の 問診回答 (22 項目 ) の状況について前年度の比較から調査したものです 対象データの概要 ( 全体 ) 年度 被保険区分 加入者 ( 人 ) 健診対象者数 ( 人 ) 健診受診者数 ( 人 ) 健診受診率 (%) 評価対象者

内科学 ( 腎臓 リウマチ膠原病内科学 -Nephrology & Rheumatology-) Ⅰ 教育の基本方針腎臓は他臓器の影響を受けやすい臓器で 全身疾患においても症状を現すことが多いが 一方 リウマチ膠原病は全身疾患であり 腎を始め多彩な臓器病変を呈する その意味では腎臓病とリウマチ膠原病

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平成30年度シラバス作成要領


2013 年度 統合実習 [ 表紙 2] 提出記録用紙 5 実習計画表 6 問題リスト 7 看護過程展開用紙 8 ( アセスメント用紙 1) 9 ( アセスメント用紙 2) 学生証番号 : KF 学生氏名 : 実習期間 : 月 日 ~ 月 日 実習施設名 : 担当教員名 : 指導者名 : 看護学科

日本の糖尿病患者数は増え続けています (%) 糖 尿 25 病 倍 890 万人 患者数増加率 万人 690 万人 1620 万人 880 万人 2050 万人 1100 万人 糖尿病の 可能性が 否定できない人 680 万人 740 万人

インスリンが十分に働かない ってどういうこと 糖尿病になると インスリンが十分に働かなくなり 血糖をうまく細胞に取り込めなくなります それには 2つの仕組みがあります ( 図2 インスリンが十分に働かない ) ①インスリン分泌不足 ②インスリン抵抗性 インスリン 鍵 が不足していて 糖が細胞の イン

肥満者の多くが複数の危険因子を持っている 肥満のみ約 20% いずれか 1 疾患有病約 47% 肥満のみ 糖尿病 いずれか 2 疾患有病約 28% 3 疾患すべて有病約 5% 高脂血症 高血圧症 厚生労働省保健指導における学習教材集 (H14 糖尿病実態調査の再集計 ) より

症例報告書の記入における注意点 1 必須ではない項目 データ 斜線を引くこと 未取得 / 未測定の項目 2 血圧平均値 小数点以下は切り捨てとする 3 治験薬服薬状況 前回来院 今回来院までの服薬状況を記載する服薬無しの場合は 1 日投与量を 0 錠 とし 0 錠となった日付を特定すること < 演習

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第 3 節心筋梗塞等の心血管疾患 , % % % %

糖尿病がどんな病気なのか 病気を予防するためにどんな生活が望ましいかについて解説します また 検診が受けられるお近くの医療機関を検索できます 健康診断の結果などをご用意ください 検査結果をご入力いただくことで 指摘された異常をチェックしたり 理解を深めたりすることができます 病気と診断され これから

カテゴリー別人数 ( リスク : 体格 肥満 に該当 血圧 血糖において特定保健指導及びハイリスク追跡非該当 ) 健康課題保有者 ( 軽度リスク者 :H6 国保受診者中特定保健指導外 ) 結果 8190 リスク重なりなし BMI5 以上 ( 肥満 ) 腹囲判定値以上者( 血圧 (130 ) HbA1

中間とりまとめ素案(公的賃貸住宅のあり方について)

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3 スライディングスケール法とアルゴリズム法 ( 皮下注射 ) 3-1. はじめに 入院患者の血糖コントロール手順 ( 図 3 1) 入院患者の血糖コントロール手順 DST ラウンドへの依頼 : 各病棟にある AsamaDST ラウンドマニュアルを参照 入院時に高血糖を示す患者に対して 従来はスライ

介護における尊厳の保持 自立支援 9 時間 介護職が 利用者の尊厳のある暮らしを支える専門職であることを自覚し 自立支援 介 護予防という介護 福祉サービスを提供するにあたっての基本的視点及びやってはいけ ない行動例を理解している 1 人権と尊厳を支える介護 人権と尊厳の保持 ICF QOL ノーマ

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老年看護学実習

(2) レパーサ皮下注 140mgシリンジ及び同 140mgペン 1 本製剤については 最適使用推進ガイドラインに従い 有効性及び安全性に関する情報が十分蓄積するまでの間 本製剤の恩恵を強く受けることが期待される患者に対して使用するとともに 副作用が発現した際に必要な対応をとることが可能な一定の要件

医師等の確保対策に関する行政評価・監視結果報告書 第4-1

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「手術看護を知り術前・術後の看護につなげる」

2. 看護に必要な栄養と代謝について説明できる 栄養素としての糖質 脂質 蛋白質 核酸 ビタミンなどの性質と役割 およびこれらの栄養素に関連する生命活動について具体例を挙げて説明できる 生体内では常に物質が交代していることを説明できる 代謝とは エネルギーを生み出し 生体成分を作り出す反応であること

第三期特定健康診査等実施計画 ニチアス健康保険組合 最終更新日 : 平成 30 年 02 月 20 日

山梨県生活習慣病実態調査の状況 1 調査目的平成 20 年 4 月に施行される医療制度改革において生活習慣病対策が一つの大きな柱となっている このため 糖尿病等生活習慣病の有病者 予備群の減少を図るために健康増進計画を見直し メタボリックシンドロームの概念を導入した 糖尿病等生活習慣病の有病者や予備

3. 結果愛知医科大学の教育全体を振り返っての満足度 (A48) は 十分に満足した が 35.7% 満足した が 59.2% 満足しなかった が 4.1% 全く満足しなかった が 1.0% であった ( 別紙 1-1) 47 項目すべてのコンピテンシーの結果を別紙 1 に示す 各コンピテンシーの項

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2 身体所見 体格 身長, 体重, BMI を記載する 腹囲なども状況により記載を検討する 浮腫が著明の場合, 真の体重ではないため BMI は参考値となる バイタルサイン 体温, 血圧, 脈拍, 呼吸数など 電子カルテに看護師が毎日記録しているが, 練習のため自分で測定するとより良い 診察所見 必

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10038 W36-1 ワークショップ 36 関節リウマチの病因 病態 2 4 月 27 日 ( 金 ) 15:10-16:10 1 第 5 会場ホール棟 5 階 ホール B5(2) P2-203 ポスタービューイング 2 多発性筋炎 皮膚筋炎 2 4 月 27 日 ( 金 ) 12:4

事象 :2 健診項目の中で特定健診必須項目に未受診の項目が存在する 返戻事由健診結果データ異常備考検査項目エラー返戻コード 03 特定健診で必須となっている健診項目に実施されていない項目が存在します 別表: 特定健診項目存在チェックシート を参考に健診結果を入力してください 事象 :3 生活機能評価

小松市医師会 糖尿病連携推進協議会 の取り組み 小松市医師会糖尿病連携推進協議会湯淺豊司

肥満症の認知状況関する アンケート調査 ~速報~

られる 糖尿病を合併した高血圧の治療の薬物治療の第一選択薬はアンジオテンシン変換酵素 (ACE) 阻害薬とアンジオテンシン II 受容体拮抗薬 (ARB) である このクラスの薬剤は単なる降圧効果のみならず 様々な臓器保護作用を有しているが ACE 阻害薬や ARB のプラセボ比較試験で糖尿病の新規

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平成30年度精神保健に関する技術研修過程(自治体推薦による申込研修)

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糖尿病 代謝内科学 責任者 : 石垣泰教授 教育成果 ( アウトカム ): 糖尿病 代謝疾患の症状 病態を理解することで 糖尿病の病型診断 病態に応じた治療方針の立案を行う能力を身につける 患者診察を通じて合併症の評価を行う技術を習得する また 患者およびさまざまな職種の医療従事者とのコミュニケーションを通じ 生活指導に向けた基本的な診療能力 ( 態度 技術 知識 ) とチーム医療への参加のあり方を修得する ( ディプロマポリシー :2,3,4) 行動目標 (SBOs): 外来実習 *1. 患者との医療面接を通じて 診断に必要な事項や疾患を発症するにいたる生活習慣と社会的背景等を整理し 指導医に説明できる 2. 糖尿病 代謝疾患の初期評価に必要な基本的診察手技を実施できる *3. 糖尿病 代謝疾患の初期評価に必要な臨床検査を選択し 結果を評価できる *4. 得られた病歴 身体所見 検査所見に基づいて 主に糖尿病や脂質異常症の病型診断を行い 必要な初期治療 ( 食事療法 運動療法 薬物療法 ) を立案することができる 病棟実習 *1. 糖尿病 代謝疾患の発症から悪化にいたるまでの診療情報 ( 主訴 現病歴 既往歴 家族歴 生育歴 職歴 食習慣や運動習慣等の生活習慣の状況等 ) を聴取し整理することができる *2. 糖尿病 脂質異常症 肥満症の病態生理を理解し 患者指導に参加できる *3. 糖尿病 代謝疾患の診断および病態の評価に必要な検査を選択し 結果を評価できる 4. 糖尿病昏睡 ( 糖尿病ケトアシドーシス 高浸透圧高血糖症候群 ) の診断と治療の基本を理解し 初期治療に必要な検査や輸液の選択ができる *5. 糖尿病合併症 ( 神経障害 網膜症 腎症 大血管障害 足病変 ) の診断 病期判定ができる *6. 食事療法 ( 適正エネルギー摂取量の計算を含む ) の必要性と運動療法の適応を理解し 患者に対するこれらの治療計画を立案できる *7. 薬剤特にインスリン投与量の日々の変化に対する代謝状態の変化を評価し 診療経過を SOAP 形式で記述することができる *8. 多職種ミーティング ( 医師 看護師 管理栄養士 薬剤師等 ) に参加することによって チーム医療の一員となることの意義を理解できる

特に留意すべき注意事項 : 実習初日 ( 月曜日が祝日の場合には火曜日 ) に当該グループの週間予定等を説明する シラバスの予定が変更になる場合もあるので 指導医と随時連絡が取れるようにすること また当科を受診する患者においては 悪性疾患の治療前の代謝管理が目的となることが少なくない よって 患者の心理には十分に配慮し 患者との面接においては がん 等の告知の有無が問題となる用語は用いず 必要に応じて指導医の指示を仰ぐこと 学生へのフィードバック方法について初日演習 : 国家試験既出の臨床問題をもとに糖尿病の診断 病態の把握 治療等の基本事項を確認するとともに 臨床推論の向上のために行う 指導教員と学生との双方向の討論形式とし 不十分な点などはその場でフィードバックされる ポートフォリオ : その日の最後に指導医から当日実習内容に対する評価を受け 直ちにフィードバックを行う 症例プレゼンテーション : プレゼンテーションの終わりに教授との議論が行われ 問題点などはその場でフィードバックされる 事前学修内容および事前学修時間 : シラバスに記載されている実習内容を確認し 教科書 レジメを用いて事前学修 ( 予習 復習 ) を行うこと 各実習に対する事前学修の時間は最低 30 分を要する さらに 医療面接 診察など基本的臨床技能実習で修得した手技についても再確認しておくこと 本内容は全実習に対して該当するものとする 医学教育モデル カリキュラムに基づき 特に以下の事項を復習しておくこと 患者とのコミュニケーション 1) 患者と家族の精神的 身体的苦痛に十分配慮できる 2) 患者に分かりやすい言葉で対話できる 患者と医師との関係 1) 患者の心理的および社会的背景や自立した生活を送るための課題を把握し 抱える問題点を抽出 整理できる 患者中心のチーム医療 1) チーム医療の意義を説明できる 2) 医療チームの構成や各構成員 ( 医師 歯科医師 薬剤師 看護師 その他の医療職 ) の役割分担と連携 責任体制について説明し チームの一員として参加できる 生活習慣と疾病 1) 生活習慣に関連した疾病を列挙できる 2) 生活習慣と肥満 脂質異常症 < 高脂血症 > 動脈硬化の関係を説明できる 3) 生活習慣と糖尿病の関係を説明できる 4) 生活習慣と高血圧の関係を説明できる 代謝疾患の基礎事項 1) 糖尿病の病因 病態生理 分類 症候と診断を説明できる

2) 糖尿病の急性合併症を説明できる 3) 糖尿病の慢性合併症を列挙し 概説できる 4) 糖尿病の治療 ( 食事療法 運動療法 薬物治療 ) を概説できる 5) 低血糖症を概説できる 6) 脂質異常症 < 高脂血症 > の分類 病因と病態を説明できる 症候 病態からのアプローチ 1) 肥満 やせを定義し それぞれの原因を列挙できる 2) 肥満 やせを呈する患者の診断の要点を説明できる 診察法のなかの理学的所見 1) 身長 体重を測定し BMI の算出 栄養状態を評価できる 2) 上腕で触診 聴診法により血圧を測定できる 3) 両側の橈骨動脈で脈拍を診察できる 4) 呼吸数を測定し 呼吸の異常の有無を確認できる 5) 腋窩で体温の測定ができる 6) 下肢の動脈の触診を実施できる 7) 脳神経系の診察ができる 8) 腱反射の診察ができる 9) 小脳機能 運動系の診察ができる 10) 感覚系の診察ができる

第 5 学年臨床実習スケジュール [ 糖尿病 代謝内科学 ] [ 第 1 週 ] 指導医師名 :1 石垣泰教授 2 武部典子講師 3 高橋義彦講師 4 長谷川豊特任講師 5 本間博之助教 6 長澤幹助教 7 小田知靖助教指導医師名 :8 冨樫弘文助教 ( 任期付 ) 曜 1 時限 2 時限 3 時限 4 時限病棟回診オリエンテーション病棟実習初日演習月 ( 患者紹介等 ) ( 担当患者面接 診察等 ) 火 水 木 [ 中 8 階医師室 ] 78 67 講義 糖尿病急性合併症 3 外来実習 [ 糖尿病 代謝内科外来 ] 16 病棟実習 ( 金曜プレゼン準備等 ) 3 講義 糖尿病の食事療法 運動療法 7 病棟多職種ミーティング ( 簡単な症例提示を含む ) 6 78 症例検討会 講義 糖尿病総論 [ 中 8 階研修室 ] 2 78 講義 糖尿病慢性合併症 4 講義 脂質代謝 尿酸代謝 6 78 教授回診 金 6 [ 中 8 階研修室 ] 講義 糖尿病の薬物療法 12345 担当患者プレゼンテーション 12345 病棟実習 68 5 [ 糖尿病代謝内科教授室 ] 1

授業に使用する機械 器具と使用目的 使用区分 使用機器 器具等の名称 台数 使用目的 実習用機械血糖簡易測定器 3 台 自己血糖測定の指導 実習用機械ペン型インスリン注射器 3 本 インスリン自己注射の指導 診断用機械打腱器 3 個 神経障害の診断 診断用機械音叉 3 個 神経障害の診断 視聴覚用機械プロジェクター 1 台 講義 視聴覚用機械プロジェクター (EMP-1710) 1 台 講義 視聴覚用機械ハ ソコン一式 (PC-MY26XRZEDSB1 他 ) 2 台 臨床実習における症例検討用資料作成 視聴覚用機械ハ ソコン一式 (CF-R6MW4AJR) 1 台 講義 視聴覚用機械ノート型 PC(I-Book G4) 1 台 臨床実習における講義 視聴覚用機械ノート型 PC(BIBLO FMVNB55H) 1 台 臨床実習における講義 テ ータ整理 そ の 他 小型電極式血糖測定機器 (81483303) 1 台 臨床実習における血糖測定 そ の 他ノートハ ソコン (M9848J/A) 1 台 講義資料作成等 そ の 他ノートハ ソコン (PowerBookG4M9970J/A) 1 台 講義資料作成等 そ の 他ハ ソコン (VGCLB51) 1 台 講義資料作成等 そ の 他ハ ソコン一式 (FMV-C8220) 1 台 講義資料作成等 視聴覚用機械ハ ソコン (Mac Book Air 13 インチ ) 1 台 講義 視聴覚用機械プロジェクター (EMP-1825SP) 1 台 講義 視聴覚用機械ハ ソコン (CF-W7dWJNJR) 1 台 講義 成績評価方法臨床実習評価は以下の項目について 100 点満点で評価する 1. 知識 :15 点 2. 態度 :20 点 3. 技能 :10 点 4. 問題解決能力 :15 点 5. 技能試験 :10 点 6. 指導医評価 :10 点 7. ポートフォリオ :20 点