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出来形管理基準及び規格値 単位 :mm 編章節条枝番工種測定項目規格値測定基準測定箇所摘要 1 共通編 2 土工 3 河川 海岸 砂防土工 2 1 掘削工 基準高 ±50 法長 l l<5m -200 l 5m 法長 -4% 施工延長 40m( 測点間隔 25m の場合は 50m) につき 1 箇所

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-8-9 の性能と に付属したカメラを用いた計測でもよいのでデジタルカメラしょうか? の計測性能及び精度 の性能とデジタルカメラの計測性能及び精度 空中写真測量 ( 無人航空機 ) を用いた出来形要領 ( 土工編 )( 案 ) p71~ の説明によると 既知点の座標は 計測点群データ上の検証点の座標

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精度を有すると認められた基準点とする ( 基準点の精度 ) 準則第 38 条 第 19 条の 4 4 級基準点は 2 次の地籍図根多角点と同等なものとして取り扱う 国土調査法第 19 条第 2 項の規定により認証され 又は同条第 5 項の規定により指定さ れた基準点のうち 4 級基準点に相当するもの

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2/17 目次 I. はじめに... 3 II. 操作手順 (Controlの場合) 断面の作成 寸法測定 異なる断面間の寸法測定 繰り返し処理...11 III. 操作手順 (Verifyの場合) 断面の作成... 1

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第 2 章横断面の構成 2-1 総則 道路の横断面の基本的な考え方 必要とされる交通機能や空間機能に応じて, 構成要素の組合せ と 総幅員 総幅員 双方の観点から検討 必要とされる道路の機能の設定 通行機能 交通機能アクセス機能 滞留機能 環境空間 防災空間 空間機能 収容空間 市街地形成 横断面構

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測量士補 重要事項「標準偏差」

出来形管理基準及び規格値 単位 :mm 編章節条枝番工種測定項目規格値測定基準測定箇所摘要 1 共通編 2 土工 3 河川 海岸 砂防土工 2 1 掘削工 法長 ç 基準高 ±50 ç<5m -200 ç 5m 法長 -4% 施工延長 40m( 測点間隔 25m の場合は 50m) につき 1 ヶ所

目次 1. はじめに 拡張 DMエディタについて 作業規定の準則との対応 GeoCoach3D(DM 三次元エディタ ) との違い ファイル入出力 DMとの変換 不整三角網... 5

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別紙


Transcription:

第 11 回北海道測量技術講演会概要 地理空間情報の一層の利活用と普及に向けて MMS( 移動計測車両による測量システム ) による道路空間 3 次元データの取得及びその利活用について NPO 法人全国 GIS 技術研究会技術検討委員会 研究員山本耕平 平成 26 年 1 月 30 日

内容 MMS とは? MMS についての概要を説明します 地形図データの整備 地形図データ整備に関する一連の流れ ( 計画準備 ~MMS 計測 ~ 精度管理 ~ 図化 ~ 編集 ~ 検査 ) MMS 利活用事例 MMS データを使用した図化機 (PADMS-Solid: パダムス - ソリッド ) を実際に操作し 図化作業の実演を行います - 1 -

MMS の概要 ( システム ) GNSS/IMU( ジャイロ )/ オドメトリ 3 台の GNSS 受信機 IMU とオドメトリで補完 自己位置精度 : 絶対位置精度 6cm を確保 デジタルカメラ 2~6 台 500 万画素 (2400 2000) 10m 離れた地点で 1cm 以下の分解能 レーザ装置 2~4 台 走査範囲 180 度 1 度間隔 75 回 / 秒 1 秒間に 54,300 発のレーザ発射 GNSS 解析データによる三次元公共座標付与 ( 絶対位置精度 10cm) MMS Type X 640 機器構成 GNSS アンテナ 2 CCD カメラ 2 CCD カメラ 4 レーザスキャナ 2 GNSSアンテナ 3 レーザスキャナ 4 CCDカメラ 6 CCDカメラ 5 IMU CCDカメラ 3 レーザスキャナ 1 レーザスキャナ 3 GNSSアンテナ 1 CCDカメラ 1 MMS 外観 誤差予測システム 内部記録ユニット オドメトリ - 2 -

MMS の概要 ( 公認の測量機器 / 測量技術 ) MMS( 三菱電機製 ) は NETIS( 新技術情報提供システム )KK-090011-Aに登録されている新技術です MMSデータを利用した 図化システム (PADMS-Solid) のNETIS 登録 (KK-110052-A ) 完了です http://www.netis.mlit.go.jp/netisrev/search/ntdetail1.asp?reg_no=kk-110052&tabtype=&nt= 110052&TabType=&nt= 何について何をする技術なのか?( サイト本文より ) 本システムは モービルマッピングシステムで取得したデータを使用し 道路空間情報を正確に捉え 大縮尺地形図を作成する高精度 3 次元図化システム - 3 - その特徴は 以下のとおりである レーザ点群データと画像データの重畳 断面図利用 自動抽出処理による 3 次元数値図化データを取得 図化作業効率の向上と現地での調査 測量作業の縮減により 所要日数が縮減 数値図化データの精度が向上

国土地理院が MMS によるデータ作成マニュアルを公開 移動計測車両による測量システムを用いる数値地形図データ作成マニュアル ( 案 ) < 第 1 条 ( 目的 ) 運用基準 > 1 測量計画機関は 保有する公共測量作業規程において 本マニュアルを準則第 17 条 機器等及び作業方法に関する特例 に準じて公共測量に使用する場合に準じて公共測量に使用する場合 使用する移動計測使用する移動計測車両による測量システムについて 測量作業機関等から精度検証結果を提出させて 本マニュアル及び公共測量作業規程に規定されている精度を確保できていることを確認する 国土地理院は今年 5 月 MMS( 移動計測車両と定義 ) による測量システムを用いた 数値地形図データ作成マニュアルを整備し 公開しました 公共測量を実施する場合 準則第 17 条を適用し 測量法第 36 条 ( 計画書についての助言 ) に基づく国土地理院の技術的助言により 本マニュアルを準用することになります このように MMS による測量手法は一般化されてきています - 4 -

地形図の電子化手法 データ作成手法 位置精度 用地 境界基準点との整合 整備コスト 整備期間 既成図数値化中低低安い短い 航空写真測量中低普通普通 平板測量 (TS 地形測量 ) 高高高い 非常に長い 移動計測車両による計測 (MMS) 高高普通やや短い - 5 -

析 現地調査地形 地物等の測定査値図化~データ作成データ作成数従来手法と MMS の作業内容比較 従来型 (TS DM 手法 ) MMS による手法 測 解既知点現況調査 航空写真撮影 検証点の設置 選点基準点の設置細部測量 TS 点の設置 標定点設置対空標識設置同時調整計現地調査 空中三角測量 MMS 計測 後処理解析 数値図化 数値編集 現地補測 データ作成 数値図化 数値編集 現地補測 - 6 -

MMS を利用した公共測量実施に向けて 規程に記載のない新技術 MMS の採用 作業規程準則第 17 条 ( 機器等及び作業方法に関する特例 ) の適用 札幌道路事務所 MMS 作業マニュアル ( 案 ) を作成 - 7 -

札幌道路事務所 MMS 作業マニュアル ( 案 ) 作業の手順 方法を明記 精度管理方法等を明記 - 8 -

MMS 作業マニュアル ( 案 ) 作業フロー 作業計画 なるべく連続して取得できるように設定する 規制等道路状況にも配慮すること 精度管理を確実に実施 予察観測経路の決定基準点の設置 MMSデータ取得 MMS 位置姿勢データ解析 位置姿勢データの精度管理 MMS 位置姿勢精度の確認 レーザデータ解析 NG 再測定 or 基準点を用いた MMS 解析 観測路線の始終点に設置 精度の検証に使用 基準点を使用した MMS 位置姿勢データ解析を実施する場合に備えて予備の検証点を取得しておく トンネル始終点などにはあらかじめ設置 観測時予測誤差を確認しながらデータ取得を実施する 精度劣化時には作業の中断 移動 待機 再測等を適宜実施する MMS 位置姿勢精度管理表 MMS の位置姿勢もしくは基準点による点検で NG となった場合は 再測するか基準点を使用した MMS 位置姿勢データ解析を実施する レーザデータ解析 基準点の計測 レーザデータの精度管理 基準点の計測 NG MMS 精度検証精度管理表 基準点を用いた MMS 位置姿勢データ解析 図化データの精度管理 MMSデータによる数値図化数値図化データ作成 TS 地形測量数値図化 数値編集 MMS システムにより取得された地物の点検測量を実施 取得地物を TS で再観測し点検を行なう MMS 点検測量精度管理表 MMS 位置姿勢精度の確認 レーザデータ解析 基準点の計測 MMS 位置姿勢精度管理表 MMS 位置姿勢データ解析に使用していない基準点を計測し点検 MMS 精度検証精度管理表 数値地形データファイル作成 成果等の整理 - 9 - MMS 作業マニュアル案より引用

MMS データ取得 データ取得 データ取得時の走行速度は時速 40km 以内で走行した レーザ計測時の取得範囲は片側 10m 以内 全幅で 20m 以内を標準とした レーザデータの取得は 1 度間隔で 180 度以上を標準とした デジタルカメラによる画像取得は 2.0m 間隔で実施した 走行時常に有効衛星 5 個以上 DOP を 10.5 より良好な値で走行を実施した - 10 -

MMS 位置姿勢解析 位置姿勢解析 GPS IMU 及びオドメトリデータをもとに MMS の位置姿勢を解析 MMS 計測データ専用の解析ソフトを利用 データ解析により得られる解析結果 ( 誤差予測値等 ) をもとに 計測の良否を判定 解析結果不良な事例 解析結果良好な事例 - 11 -

MMS 解析後予測誤差精度管理表 作業名 R230 札幌市定山渓拡幅空測図化業務 作業年月日自 )2011/9/27 至 )2011/9/27 作業量 地区名札幌市南区作業機関株式会社パスコ主任技術者高松学印 総路線長 11260.702 観測経路数 9 社内点検者松田慎也印 観測経路名 観測時間 (GPS 時間 ) 開始時刻終了時刻観測日開始時刻終了時刻 観測時間 ( 日本 時間 ) 観測所要時間 経路長 解析後予測誤差最大値単位 :m 判定備考 0709_201109270907_01 175084.1 175653.7 2011/09/27 09:38:04 09:47:33 00:09:29 3798.035 0.217 1/500 0709_201109270907_02 176174.6 176591.1 2011/09/27 09:56:14 10:03:11 00:06:56 3838.110 0.188 1/500 0709_201109270907_03 177621.3 177810.8 2011/09/27 10:20:21 10:23:30 00:03:09 1220.986 0.156 1/500 0709_201109270907_04 178168.1 178226.8 2011/09/27 10:29:28 10:30:26 00:00:58 301.522 0.033 1/500 0709_201109270907_05 178672.8 178911.9 2011/09/27 10:37:52 10:41:51 00:03:59 609.273 0.077 1/500 0709_201109270907_06 178949.3 179127.7 2011/09/27 10:42:29 10:45:27 00:02:58 365.052 0.163 1/500 0709_201109270907_07 179733.0 180053.6 2011/09/27 10:55:32 11:00:53 00:05:20 589.479 0.242 1/500 0709_201109270907_08 180435.6 180466.5 2011/09/27 11:07:15 11:07:46 00:00:30 108.546 0.225 1/500 0709_201109270907_09 180698.9 180803.8 2011/09/27 11:11:38 11:13:23 00:01:44 429.700 3.373 NG 1232_05 で対応する 解析後誤差予測値の制限 レベル 500:25cm 作業マニュアル第 11 条 - 12 -

MMS 計測データのレーザデータ解析 精度確認された MMS 位置姿勢データに基づき レーザデータ解析 レーザデータは 単色並びに画像データ RGB 付の点群を生成 画像データを統合し レーザデータと同期させる 位置姿勢解析と同様のソフトを使用 ( 一括解析も可能 ) データ解析後 基準点との比較によりレーザデータ精度を判定 レーザデータ (RGB 付与 ) 同期の取れたレーザデータと画像データ - 13 -

MMS 精度検証精度管理表 MMS 精度検証精度管理表 作業名 作業年月日 R230 札幌市定山渓拡幅空測図化業務自 )2011/9/27 至 )2011/9/27 地区名 札幌市南区 作業機関 株式会社パスコ 主任技術者 高松学 印 作業量 総路線長 11252.688 観測経路数 9 検証点数 20 社内点検者 松田慎也 印 観測経路名 点名 検証点座標単位 :m 検証点 MMS 観測座標単位 :m MMS 検証点残差単位 :m X 座標 Y 座標 Z 座標 X 座標 Y 座標 Z 座標 X 残差 Y 残差水平残差標高残差 S01 H6-311P1-113907.595-86564.736-113907.556-86564.707 0.039 0.029 0.049 S01 T-6P1-114353.455-88444.393-114353.436-88444.461 0.019-0.068 0.071 S01 H20 用 3-3 P1-115345.495-89453.666-115345.431-89453.713 0.064-0.047 0.079 S02 H20 用 3-3 -115353.465-89481.352-115353.413-89481.371 0.052-0.019 0.055 S02 T-6P2-114365.531-88474.754-114365.494-88474.834 0.037-0.080 0.088 S02 H6-311 -113901.566-86608.259-113901.503-86608.214 0.063 0.045 0.077 S03 T-1P2-114008.588-86938.871-114008.576-86938.841 0.012 0.030 0.032 S03 T-2-113793.697-87792.672-113793.657-87792.744 0.040-0.072 0.082 S04 T-2-113793.697-87792.672-113793.689-87792.638 0.008 0.034 0.035 S04 T-3P1-113955.283-87970.013-113955.210-87969.971 0.073 0.042 0.084 S05 No.41920-114129.294-88286.364-114129.316-88286.391-0.022-0.027 0.035 S05 T-5P1-114212.396-88293.401-114212.466-88293.502-0.070-0.101 0.123 S06 T-4P1-114080.685-88227.952-114080.642-88227.984 0.043-0.032 0.054 S06 No.41920-114129.294-88286.364-114129.276-88286.371 0.018-0.007 0.019 S07 T-6P1-114353.455-88444.393-114353.407-88444.377 0.048 0.016 0.051 S07 T-9-114410.901-88699.954-114410.961-88699.950-0.060 0.004 0.060 S08 T-7P1-114529.328-88654.408-114529.372-88654.379-0.044 0.029 0.053 S08 T-8P3-114493.605-88680.961-114493.619-88680.964-0.014-0.003 0.014 S09 T-10P2-114647.449-88905.513-114647.465-88905.523-0.016-0.010 0.019 S09 T-11P3-114842.459-89085.777-114842.417-89085.747 0.042 0.030 0.052-14 - 較差の標準偏差 0.044 0.044 0.063 較差の最大値 0.073 0.101 0.123 制限値 ( 最大値 ) 0.150 検証点残差の制限 レベル 500:25cm 作業マニュアル第 14 条

再測 高精度化処理 MMS 計測データの解析結果にて 精度不足となった計測データについては 地理的状況等を確認し 再測または高精度化処理を実施 高精度化処理とは 高架下や山間部など 衛星不可視部分について TS 等を用いて計測された結果を利用し MMS 計測結果の補正を行う 衛星不可視の計測箇所 現地での計測結果 MMS の位置姿勢データを高精度化し レーザデータの精度を向上 - 15 -

再測 高精度化処理 高精度化処理前 2 つの計測結果でズレが生じている 高精度化処理後 ズレがなくなり 正しい位置に補正された - 16 -

MMS データを使用した図化 レーザ点群 カメラ画像から図化を行う ステレオ画面 3D 画面 操作習得の時間 熟練を必要としない 鳥の目線 人の目線 特殊 高価なハードを必要としない 図化機 Keypad( ゲーム PAD) ハードの操作が簡単 高度な操作 ゲーム感覚 Keypad (GamePad) ステレオ view CAD/GIS 3D view CAD/GIS 左ハンドル 右ハンドル フットペダル Z 盤 Keypad - 17 - PADMS-SolidSolid

MMS データによる数値図化 精度確認された MMS データをもとに数値図化を実施 MMS データ図化ツール :PADMS-Viewer V3 MMS データによる数値図化データ : 赤色部 - 18 - - 18 -