4 住宅の犯罪の防止に配慮した構造 設備等に関する指針4ロ一戸建て住宅 一戸建て住宅とは 1 の住戸を有する建築物をいう 住戸専用の居住室 台所 便所及び出入口 ( 居住者や訪問者がいつでも通れる 共用の廊下等に面している出入口を含む ) を有しているもの 住室住戸の要件のうち 台所又は便所を有して

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4. エレベータホール ( 設置する場合 ) 5. エレベーター ( 設置する場合 ) 6. 共用廊下 共用階段 ること 共用玄関等からの見通しが確保されていない場合には 見通しを補完する対策が講じられていること 照明設備 1 共用メールコーナーの照明設備は 床面において50ルクス以上の平均水平面照

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ウ犯罪企図者の動きを限定し 接近を妨げること ( 接近の制御 ) 住戸の玄関扉 窓 バルコニー等は 犯罪企図者が接近しにくいように 敷地内の配置計画 動線計画 住棟計画 各部位の設計等を工夫したものとするとともに 必要に応じてオートロックシステムの導入等の措置を講じたものとする エ部材や設備等を破壊

( ) 塀や門扉等を設置することにより 犯罪企図者に対し 物理的 心理的に侵入し 動線 にくいものとすること 動線計画に当たっては 敷地内への犯罪企図者の侵入を防止し 又は発見しやすくす るよう 建物 囲障等の計画に配慮すること (2) 共用部分 オ 共用出入口 ( ) 周囲からの見通しが確保された

学校等及び通学路等における児童等の安全確保のための指針

エ塀 柵 垣根等 ( ア ) 位置 構造及び高さは 周囲からの死角の原因とならないように配慮する ( イ ) 住宅侵入の足場とならない構造 形態及び位置とする オその他 ( ア ) 人の動きを検知して点灯するセンサー付きライトを設置することが望ましい ( イ ) 門扉を設置する場合は 施錠可能な構造

様式第6-1

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見通しが確保できない場合は 防犯カメラにより補完すること 1. 見通しが確保できない場合でも 共用廊下へは防犯カメラを設置した共用出入口を経由する場合は不要 屋外に設置される共用階段は外部からの見通しの確保並びに共用階段からの住戸窓や バルコニーへの侵入防止に配慮した配置 又は面格子の設置等 外部か


じること イ オートロック機能を有する扉の近傍に緊急解錠 ボタンがある場合は 当該ボタンを操作した時 又は操作のためにスイッチボックス扉を開扉した 時 これらに連動してベル アラーム等が吹鳴す る機能を有すること 3 共用玄関を通過する人物を写す防犯カメラ ( 画角 必須 B) を設置 4 共用玄関

他の防犯カメラで求められる画像性能が得ら 4 共用玄関の扉を含む開口部は 扉の内外を相互 添付書 頁参照 に見通せるようガラス等の透過性のある材料を使用し 50% 程度以上の見通しを確 共用玄関の扉を含む開口部とは 共用玄関の 扉とその周辺のFIX 窓部分をいう また 共用玄関に風除室等を設ける場合

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平成年月日 兵庫県防犯優良マンション認定基準 公益社団法人 兵庫県防犯協会連合会 公益財団法人 兵庫県住宅建築総合センター 特定非営利活動法人 兵庫県防犯設備協会 共共用部分 項目基準区分 1 共用出入口 用玄関関にいる人物が確認できる位置に防犯カメラ ( 画角 B: 画面全体に人物の全身が写る大き

はじめに本書は 防犯優良マンションの認定手続きが円滑に進められるよう 認定基準を分かりやすく解説したものです 防犯優良マンションの認定基準は 全国公益法人等 ( 公益財団法人全国防犯協会連合会 公益社団法人日本防犯設備協会 一般財団法人ベターリビング ) が策定した標準認定基準を基に 愛知県の地域の

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Microsoft Word - 02 犯罪の防止に配慮した住宅の構造及び設備に関する指針

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ガイドライン分割5

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設計内容説明書 ( バリアフリー性 : 等級 3 対応 ) 専用部分 ( 第二面 ) 手すり 通路及び出入口の幅員 ( 日常生活空間 ) 寝室 便所及び浴室 ( 日常生活空間 ) 廊下階段 ( 開放されている側 ) 転落防止 手すり子 通路 出入口 ( バルコニー勝手口を除く ) 浴室 便所 特定寝

東京都建築安全条例(昭和二十五年東京都条例第八十九号)新旧対照表(抄)

Microsoft Word - akisu-bouhan-check.doc

2-21 踊場を共有する階段 令第 23 条令第 121 条府条例第 33 条 図 -1 図 -2 図 -3 UP DN UP DN 3F A 2F 1F DN UP DN UP w w w w 上図のような階段形式のものについては次の通り取り扱う ただし 図 -3 においては 縦方向に A の範囲

[ 例 1] 敷地の分割例 1270 m2の敷地を 135 m2ずつに分割する場合 270 m2 135 m2 135 m m2の敷地を 140 m2と 130 m2に分割する場合 270 m2 140 m2 130 m2 2

ください 5 画像の保存 取扱い防犯カメラの画像が外部に漏れることのないよう 一定のルールに基づき慎重な管理を行ってください (1) 取扱担当者の指定防犯カメラの設置者は 必要と認める場合は 防犯カメラ モニター 録画装置等の操作を行う取扱担当者を指定してください この場合 管理責任者及び取扱担当者

便所 縮尺 福祉型便房のある便所の構造 福祉型便房並びに腰掛便座及び手すりの 設けられた便房の構造並びに床置式の小便器の構造 手すり 縮尺 外形 両端部及びわん曲部の構造並びに傾斜路及び階段の両端部の構造 視覚障害者用 床材 縮尺 視覚障害者用床材及び周囲の床材の仕上げ材料 仕上げ方法 色及び形 状

新千里西町B団地地区地区計画

○新潟県高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律施行細則

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24 7 団地の修繕 改良UR 都市機構では 主に昭和 40 年代から 50 年代前半に管理開始した賃貸住宅について 居住水準の向上に資することを目的として お住まいの方からのお申し込みに基づき 浴室 設備の改良 ( シャワー付ふろがま 大型浴槽 ( シャワー付 ) の設置 ) を行っています なお

第19 避難器具

2-5 住宅の設備

生け垣は 中木 高木を樹冠が重なる ( 目安は 30 センチメートル間隔 ) ように植栽しください エ既存樹木の面積 既存樹木 ( 敷地内で移植計画のある樹木も含む ) についは アからウまでにより算出した面積を緑化面積とすることができます ただし 高さが メートル以上の高木につい 単独木で計算する

見 通 しが 確 保 できない 場 合 は 防 犯 カメラにより 補 完 すること ( 注 ) 1. 見 通 しが 確 保 できない 場 合 でも 共 用 廊 下 へは 防 犯 カメラを 設 置 した 共 用 出 入 口 を 経 由 する 場 合 は 不 要 2. 見 通 しが 確 保

申請者等の概要 ( 第二面 ) 1. 申請者 氏名又は名称のフリガナ 氏名又は名称 郵便番号 住所 電話番号 2. 代理者 氏名又は名称のフリガナ 氏名又は名称 建築士事務所名 郵便番号 住所 電話番号 3. 建築主 氏名又は名称のフリガナ 氏名又は名称 郵便番号 住所 電話番号 4. 設計者 資格

申請者等の概要 1. 申請者 氏名又は名称のフリガナ 氏名又は名称 住所 電話番号 2. 代理者 氏名又は名称のフリガナ 氏名又は名称 住所 電話番号 3. 建築主 氏名又は名称のフリガナ 氏名又は名称 住所 電話番号 4. 設計者 資格 ( ) 建築士 ( ) 登録 号 氏名 建築士事務所名 (

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公津西地区地区計画運用基準

1 ガイドライン策定の目的防犯カメラについては テレビや新聞で報道されているように 犯罪の解決や犯罪の抑止につながることなど その効果は社会的に認められており さまざまな施設に防犯カメラが設置されております しかし その効果が認知される一方で 防犯カメラにより個人のプライバシーなどの人権が侵害される

隣地境界線126 第 3 章消防用設備等の設置単位 さいたま市消防用設備等に関する審査基準 消防用設備等の設置単位消防用設備等の設置単位は 建築物 ( 屋根及び柱又は壁を有するものをいう 以下同じ ) である防火対象物については 特段の規定 ( 政令第 8 条 第 9 条 第 9 条の

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新規文書1

することが適当であることから 本通達では 特定施設の敷地の用に供される土地等には 土地又は土地の上に存する権利を取得した時において 現に特定施設の敷地の用に供されているもの及び特定施設の敷地の用に供されることが確実であると認められるものが該当することを明らかにしている なお 取得の時において特定施設

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第二面 1. 建築物の位置 延べ面積 構造 設備及び用途並びに敷地面積に関する事項 建築物に関する事項 1. 地名地番 2. 敷地面積 m2 3. 建築面積 m2 4. 延べ面積 m2 5. 建築物の階数 地上 階 地下 階 6. 建築物の用途 一戸建ての住宅 共同住宅等 非住宅建築物 複合建築物

1 はじめに 1 ガイドライン策定の目的小牧市では 市民が将来にわたり安全に かつ 安心して暮らすことができる社会を実現するため 小牧市交通安全及び防犯の推進に関する条例 に基づき 市 市民および事業者の方々ならびに関係機関および団体が一体となって 犯罪のないまちづくりを推進しています 市内では 商

鉄道建築ニュース用原稿 「シャッター」 070928   (社)日本シヤッター・ドア協会

第 Ⅱ ゾーンの地区計画にはこんな特徴があります 建築基準法のみによる一般的な建替えの場合 斜線制限により または 1.5 容積率の制限により 利用できない容積率 道路広い道路狭い道路 街並み誘導型地区計画による建替えのルール 容積率の最高限度が緩和されます 定住性の高い住宅等を設ける

別添 ( 用語の定義 ) 消防法( 昭和 23 年法律第 186 号 ) 法 消防法施行令( 昭和 36 年政令第 37 号 ) 令 消防法施行規則( 昭和 36 年自治省令第 6 号 ) 規則 特定小規模施設における必要とされる防火安全性能を有する消防の用に供する設備等に関する省令 ( 平成 20

8 避難経路 避難経路とは 廊下 階段 避難上有効なバルコニーその他これに類するものをいう 直接外気に開放されていること 避難上支障のない幅員及び転落防止上有効な高さの手すり等を有し 60 cm以上の幅員を有していること 3 バルコニー等に設ける仕切板等の寸法は 概ね幅 600 mm 高さ 800

資料 1-6 認知症高齢者グループホーム等に係る消防法令等の概要 1 消防法令の概要 主な消防用設備等の設置基準消防用設備等の種別消火器屋内消火栓設備スプリンクラー設備自動火災報知設備消防機関へ通報する設備誘導灯 設置基準規模 構造にかかわらずすべて延べ面積 700 m2以上延べ面積 275 m2以

条例解説6~11条


札幌市ワンルーム形式集合住宅に関する建築指導要綱 平成元年 6 月 15 日助役決裁 ( 目的 ) 第 1 条この要綱は ワンルーム形式集合住宅の建築計画 管理等について必要な事項を定め 建築主等に協力を要請することにより その建築に伴う紛争の未然防止と良好な居住環境の確保を図ることを

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ガイドライン策定の目的 和歌山県では 和歌山県安全 安心まちづくり条例 ( 平成 18 年 3 月 24 日条例第 26 号 ) に基づき 家庭及び地域における人と人との絆を大切にし お互いが支え合い 及び助け合うとともに 安全で安心な暮らしに配慮した環境の整備を行うまちづくりを推進しています その

1600 mm 1200 mm 1200 mm 1600 mm 2200 mm 1200 mm 大阪市建築基準法取扱い要領 2-30 特別避難階段の付室の取扱い 令第 123 条第 3 項 (1) 付室の最小幅員下記のような特別避難階段の付室内の最小幅員は 法定の廊下幅及び階段幅以上とする 非常用

Ⅰ はじめに 1 ガイドラインを策定する目的 大阪市は 政令指定都市の中でも街頭犯罪が多い都市となっており 安全で安心して暮らせるまちづくりのための対策が必要となっています その中で 防犯カメラは 24 時間撮影が可能であることから 犯罪の抑止効果があるとともに 犯罪発生時には容疑者の特定にも役立つ

資料2 保育所における屋外階段設置要件について

地上 階 地下 階 建築面積 m 延べ面積 m 造 一部 - 耐震等級 ( 構造躯体の倒壊等防止 に 造 チェックがあることを確認してください 住宅の品質確保の促進等に関する法律施行規則第一条第八号に基づき住宅の性能に関し日本住宅性能表示基準に従って表示すべき事項ごとの住宅性能評価の実施の有無を下記

ポリカーボネート板に関する建築物の屋根への適用状況

東京都建築安全条例の見直しの考え方

エ建替え後の建築物の絶対高さ制限を超える建築物の部分の水平投影面積の合計は 現に存する建築物又は現に建築の工事中の建築物の絶対高さ制限を超える建築物の部分の水平投影面積の合計を超えないこと オ建替え後の建築物の絶対高さ制限を超える建築物の部分の水平投影部分の形状は 現に存する建築物又は現に建築の工事

日影許可諮問(熊野小学校)

2) 行政機能ゾーニングについて新庁舎の整備において 各部署の庁内配置については 来庁舎の利便性と職員の業務効率の向上等の観点から以下のように考えます 1 町民の利用頻度が高い部署の考え方 相談 窓口 情報提供 の機能を有する町民の利用頻度が高い部署は 町民の利便性と来庁のしやすさに配慮して 1 階

第6 非常用の進入口

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第 28 条 居室の採光及び換気 屋外廊下に面した開口部の採光について 屋外階段前の開口部の採光について 採光補正係数 (1) 106 変更 81 採光補正係数 (2) 採光補正係数 (3) 線路敷の取扱い 109 削除 - 換気に有効な部分

第 1 はじめに 1 ガイドライン策定の目的安全で安心なまちづくりを進める上で 近年 防犯カメラの設置は広く有用であると認められており 市内においても防犯カメラの設置が進んでいます しかし その一方で 知らないうちに自分の姿が撮影され 目的外に利用されること等に不安を感じる市民の方もいます そこで

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さいたま市消防用設備等に関する審査基準 2016 第 4 渡り廊下で接続されている場合の取り扱い 155 第 4 渡り廊下で接続されている場合の 取り扱い

区域の整備 開発及び保全に関する方針地区施設の整備の方針建築物等の整備の方針 (2) 公園 緑地の整備方針地域に親しまれる やすらぎと憩いの空間を形成するとともに 西武立川駅から玉川上水に向けて形成される緑のネットワークの拠点となるよう公園や緑地を配置する (3) その他の公共空地の整備方針各敷地の

番号 特定共同住宅等の種類と必要とされる防火安全性能を有する消防の用に供する設備等 二方向避難型特定共同住宅等である (1) 初期拡大抑制性能 ( その 2) 図面番 ア地階を除く階数が 5 以下のもの 消火器具屋外消火栓設備動力消防ポンプ設備 又は住戸用及び共同住宅用非常警報設備 イ地階を除く階数

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第 1 ガイドライン策定の目的及び対象 1 ガイドライン策定の目的美濃加茂市では犯罪のない安全で安心できる住みよい地域社会を実現するため 平成 21 年 10 月に 美濃加茂市防犯活動推進条例 を施行するとともに 同条例に基づく防犯計画を策定し 市民 事業者及び市が一体となって 犯罪のないまちづくり

新潟県犯罪のない安全で安心なまちづくり条例(平成17年新潟県条例第59号)

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建築基準法第 43 条第 2 項第 2 号の規定による許可の同意の取扱い基準 平成 18 年 6 月 1 日東広島市建築審査会 建築基準法 ( 以下 法 という ) 第 43 条第 2 項第 2 号の規定により許可を行う場合, 次 に定める基準のいずれかに該当する建築物の敷地については, 建築審査会

防犯カメラの設置及び管理運用に関するガイドライン Ⅰ はじめに 1 ガイドラインを策定する目的防犯カメラは 犯罪の抑止に役立ち 安全で安心して暮らせるまちづくりに 効果があると認められる また 自主防犯活動団体等による防犯活動を補完することで犯罪抑止効果の高まりや地域住民の防犯意識の向上 自主防犯活

移動等円滑化経路を構成するエレベーターの規定である ( 停止階の規定やかご及び昇降路の出入口に関する規定など ) 適合義務の対象となる建築物のうち床面積の合計が 500 m2以上の建築物については エレベーター等の設置義務が発生する (500 m2未満の建築物における任意設置するエレベーターに対して

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第2章第2節 第4~6

新旧対照表 (1/15)

Ⅱ. 防犯カメラの設置及び運用に当たっての留意事項 1 設置の目的防犯カメラの設置者は 犯罪 又は事故を防止するなどの目的を明確にし その目的を逸脱した運用を行わないようにしてください 2 撮影の範囲と設置場所防犯カメラで撮影された映像は その取扱いによっては 撮影された個人のプライバシーを侵害する

地区計画とは 地区計画とは 土地や建築物の所有者など地区の皆さんが合意を図りながら道路や公園などの配置 建築物の用途 容積率 高さ 色やデザイン等のルールをきめ細かく定め そのルールに基づいて建築行為等を行うことにより より良いまちづくりをすすめる手法のひとつです 地区の特性に応じて必要な項目を選択

防犯カメラの設置及び運用に関するガイドライン

Microsoft Word - 指針

平方・中野久木物流施設地区

Transcription:

⑴ 住宅の種類 イ 共同住宅 共同住宅とは 2 以上の住戸又は住室を有する一の建築物で 住戸間で内部の行 き来ができない完全分離型の構造を有するもののうち 廊下 階段等を各住戸で共有する建築物をいう 4 住宅の犯罪の防止に配慮した構造 設備等に関する指針 -30-4

4 住宅の犯罪の防止に配慮した構造 設備等に関する指針4ロ一戸建て住宅 一戸建て住宅とは 1 の住戸を有する建築物をいう 住戸専用の居住室 台所 便所及び出入口 ( 居住者や訪問者がいつでも通れる 共用の廊下等に面している出入口を含む ) を有しているもの 住室住戸の要件のうち 台所又は便所を有していないもの -31-

⑵ 共同住宅イ共用部分イ共用出入口 共用玄関の配置 a 共用玄関は 道路及びこれに準ずる通路 ( 以下 道路等 という ) からの見通しが確保された位置に配置する b 道路等からの見通しが確保されない場合には 防犯カメラの設置等の見通しを補完する対策を実施する 共用玄関扉 a 共用玄関には 玄関扉を設置する b 玄関扉を設置する場合には 扉の内外を相互に見通せる構造とし オートロックシステムを導入する -32-4

4 住宅の犯罪の防止に配慮した構造 設備等に関する指針 共用玄関以外の共用出入口 a 共用玄関以外の共用出入口は 道路等からの見通しが確保された位置に設置 する b 道路等からの見通しが確保されない場合には 防犯カメラの設置等の見通し を補完する対策を実施する c オートロックシステムを導入する場合には 自動施錠機能付き扉を設置する 4 共用玄関以外の共用出入口に設置された内外を見通せる構造の扉 共用出入口の照明設備 a 共用玄関の照明設備は その内側の床面ではおおむね 50 ルクス以上 その外 側の床面では 極端な明暗が生じないよう配慮しつつ おおむね 20 ルクス以上 の平均水平面照度を確保する b 共用玄関以外の共用出入口の照明設備は 床面でおおむね 20 ルクス以上の平 均水平面照度を確保する 照明設備の設置された共用出入口 33

ロ管理人室 管理人室は 共用玄関 共用メール ( 郵便 ) コーナー ( 宅配ボックスを含む 以下同じ ) 及びエレベーターホールを見通せる構造とし 又はこれらに近接した位置に配置する ハ共用メール ( 郵便 ) コーナー 共用メールコーナーの配置 a 共用メール ( 郵便 ) コーナーは 共用玄関 エレベーターホール又は管理人室等からの見通しが確保された位置に配置する b 見通しが確保されない場合には 防犯カメラの設置等の見通しを補完する対策を実施する 共用メール ( 郵便 ) コーナーの照明設備共用メール ( 郵便 ) コーナーの照明設備は 床面でおおむね50ルクス以上の平均水平面照度を確保する 郵便受箱郵便受箱は 施錠可能なものとし オートロックシステムを導入する場合には 壁貫通型等とする -34-4

4 住宅の犯罪の防止に配慮した構造 設備等に関する指針4ニエレベーターホール エレベーターホールの配置 a 共用玄関の存する階のエレベーターホールは 共用玄関又は管理人室等からの見通しが確保された位置に配置する b 見通しが確保されていない場合には 防犯カメラの設置等の見通しを補完する対策を講じる エレベーターホールの照明設備 a 共用玄関の存する階のエレベーターホールの照明設備は 床面でおおむね50 ルクス以上の平均水平面照度を確保する b その他の階のエレベーターホールの照明設備は 床面においておおむね20ルクス以上の平均水平面照度を確保する -35-

エレベーターの防犯カメラ エレベーターのかご内には 防犯カメラを設置する また かご内の状況が外部からもわかるように 防犯カメラの画像を映すモニターをエレベーターホール等に設置する エレベーターの連絡及び警報装置エレベーターは 非常時には押しボタン インターホン等によりかご内から外部に連絡又は吹鳴する装置が設置されたものとし 子どもや車椅子でも使用可能な位置に設置する エレベーターの照明設備エレベーターのかご内の照明設備は 床面でおおむね50ルクス以上の平均水平面照度を確保する -36-4ホエレベーター

4 住宅の犯罪の防止に配慮した構造 設備等に関する指針4ヘ共用廊下 共用階段 共用廊下 共用階段の構造等 a 共用廊下及び共用階段は エレベーターホール等 それぞれの場所からの見通しが確保され 死角を有しない配置又は構造とする b 共用廊下及び共用階段は 各住戸のバルコニー等に近接する部分については そのバルコニー等に侵入しにくい構造とする c 共用階段のうち 屋外に設置されるものについては 住棟外部からの見通しが確保されたものとする d 屋内に設置されるものについては 各階に階段室が共用廊下等に常時開放されたものとする 共用廊下 共用階段の照明設備共用廊下 共用階段の照明設備は 極端な明暗が生じないよう配慮しつつ 床面でおおむね 20 ルクス以上の平均水平面照度を確保する ト自転車置場 オートバイ置場 自転車置場 オートバイ置場の配置 a 自転車置場 オートバイ置場は 道路等 共用玄関又は居室の窓等からの見通しが確保された位置に配置する b 屋内に設置する場合には 構造上支障のない範囲で 管理人等の目に届きやすいように配慮するとともに 周囲に外部から自転車置場等の内部を見通すことが可能となる開口部を確保する c 地下階等構造上周囲からの見通しが困難な場合には 防犯カメラの設置等の見通しを補完する対策を実施する -37-

自転車置場 オートバイ置場の盗難防止措置自転車置場 オートバイ置場は 周囲からの見通しが確保された構造を有するものとし チェーン用バーラック サイクルラックの設置等自転車又はオートバイの盗難防止に有効な措置を講じる 自転車置場 オートバイ置場の照明設備自転車置場 オートバイ置場の照明設備は 極端な明暗が生じないよう配慮しつつ 床面でおおむね3ルクス以上の平均水平面照度を確保する チ駐車場 駐車場の配置 a 駐車場は 道路等 共用玄関又は居室の窓等からの見通しが確保された位置に配置する b 屋内に設置する場合には 構造上支障のない範囲で 周囲に開口部を確保する c 地下階等構造上周囲からの見通しの確保が困難な場合には 防犯カメラの設置等の見通しを補完する対策を実施する 駐車場の照明設備駐車場の照明設備は 極端な明暗が生じないよう配慮しつつ 床面でおおむね 3ルクス以上の平均水平面照度を確保する -38-4

4 リ 住宅の犯罪の防止に配慮した構造 設備等に関する指針 通路 通路の配置 a 通路 道路に準ずるものを除く 以下同じ は 道路等 共用玄関又は居室 の窓等からの見通しが確保された位置に設ける b 周辺環境 夜間等の時間帯による利用状況及び管理体制等を考慮して 道路 等 共用玄関 屋外駐車場等を結ぶ特定の通路に動線が集中するように配置する 通路の照明設備 通路の照明設備は 極端な明暗が生じないよう配慮しつつ 路面でおおむね3 ルクス以上の平均水平面照度を確保する 照明 ヌ 児童遊園 広場又は緑地等 児童遊園 広場又は緑地等の配置 道路 共用玄関又は居室の窓等からの見通しが確保された位置に配置する 児童遊園 広場又は緑地等の照明設備 照明設備は 極端な明暗が生じないよう配慮しつつ 地面でおおむね3ルクス 以上の平均水平面照度を確保する 塀 さく又は垣等 a 管理されている範囲を明示し犯罪を起こそうとする者を近づけないよう塀 さく又は垣等を配置する b 塀 さく又は垣等の位置 構造 高さ等は 周囲からの見通しを遮ったり 住戸の窓等への侵入の足場とならないものとする 39 4 防犯カメラ

a b 屋上 屋上は出入口等に扉を設置し 屋上を居住者等に常時開放する場合を除き その扉は施錠可能なものとする 屋上がバルコニー等に接近する場所となる場合には 避難上支障のない範囲 で 面格子又はさくの設置等バルコニー等への侵入防止に有効な措置を講じる ゴミ置場 a ゴミ置場は 道路等からの見通しが確保された位置に配置する b 住棟と近接する場合は 住棟等への延焼のおそれのない位置に配置する c ゴミ置場は 他の部分と塀や施錠可能な扉等で区画されたものとし 照明設備を設置する 集会所等集会所等の共同施設は 周囲からの見通しが確保されたものとする ヲ防犯カメラ 防犯カメラの設置 a 防犯カメラを設置する場合は 防犯カメラ作動中 などと表示して 犯意の抑制を図る b 防犯カメラの映像を録画する記録装置を設置するとともに 保管管理を徹底する 防犯カメラの配置等 a 出入口に設置し 出入りする人物がわかるようにする b 防犯カメラを設置する部分の照明設備は その防犯カメラが有効に機能するため必要となる照度を確保する -40-4ルその他の場所

4 住宅の犯罪の防止に配慮した構造 設備等に関する指針4ロ専用部分 イ住戸の玄関扉 玄関扉等の材質 構造住戸の玄関扉等は 防犯建物部品等の扉 ( 枠を含む 以下同じ ) と錠を備えたものとする 玄関扉のドアスコープ ドアチェーン等住戸の玄関扉は 外部の様子を見通すことが可能なドアスコープ等を備えたものとし 錠の機能を補完するドアチェーン等を設置する ロインターホン 住戸玄関外側との通話等住戸内には 住戸玄関の外側との間で通話が可能な機能等を有するインターホン又はドアホンを設置する 管理人室等との通話等 a 管理人室を設置する場合 インターホンは 住戸内と管理人室との間で通話が可能な機能等を有するものとする b オートロックシステムを導入する場合には 住戸内と共用玄関の外側との間で通話が可能な機能及び共用玄関扉の電気錠を住戸内から解錠する機能を有するものとする -41-

ハ住戸の窓 共用廊下に面する住戸の窓等共用廊下に面する住戸の窓 ( 侵入のおそれのない小窓を除く 以下同じ ) 及び接地階の住戸の窓のうちバルコニー等に面するもの以外のものは 防犯建物部品等のサッシ及びガラス ( 防犯建物部品等の防犯フィルム等をはり付けしたものを含む 以下同じ ) 面格子その他の建具を使用する バルコニー等に面する窓バルコニー等に面する住戸の窓のうち侵入が想定される階のものは 防犯建物部品等のサッシ及びガラスその他の建具を使用する ニバルコニー バルコニーの配置 a 住戸のバルコニーは 縦どい 階段の手すり等を利用した侵入が困難な位置に配置する b やむを得ず縦どい又は階段の手すり等がバルコニーに接近する場合には 面格子の設置等バルコニーへの侵入防止に有効な対策をとる バルコニーの手摺り等住戸のバルコニーの手すり等は プライバシーの確保 転落防止及び構造上支障のない範囲で 周囲の道路等 共用廊下 居室の窓等からの見通しが確保された構造のものとする 接地階のバルコニー a 接地階の住戸のバルコニーの外側等の住戸周りは 住戸のプライバシーの確保に配慮しつつ 周囲からの見通しを確保したものとする b 専用庭の周囲に設置するさく又は垣は 侵入の防止に有効な構造のものとする -42-4

4 住宅の犯罪の防止に配慮した構造 設備等に関する指針4⑶ 一戸建て住宅 イ 敷地内 イ 駐車場 車庫 車上狙いや車の盗難を防ぐため 又は侵入者が身を隠す場所にならないように 見通しを良くする 2 階への足場にならないように 構造 形態 位置に注意する シャッターを取り付ける場合には 防犯性能の高い破られにくいシャッターにする ロ庭 塀 さく 垣は 見通しが良く 簡単に乗り越えられず すり抜けられず 上方への足場にならない ような構造 材質 形態 高さにする 生垣には とげのある低木が効果的である 周囲からの見通しを妨げ 侵入者が身を隠せないように 庭木の手入れはこまめにする 庭木やエアコンの室外機等は 2 階への足場にならないように注意する 庭や敷地内空地には 足音が立つ砂利などを敷くと良い 門には門扉やインターホン等を付けるなどして敷地内へ簡単に出入りできないようにしておく -43-

物置 侵入者が身を隠す場所にならないように 周囲から見通しの良い位置に設置する 2 階への足場にならないように配置にも気をつける 確実に施錠して 中のはしごや大工道具が家への侵入用具に利用されないよう にする ロ 住戸部分 イ 玄関ドア 玄関ドアの材質 構造 a 錠の取り付け部を補強プレートで補強したり ドアの隙間にガードプレート を付ける b 補助錠を取り付ける ( ワンドア ツーロック ) c 郵便受けから手や器具が入らないよう ドア内側にカバーを付ける d ガラスは防犯合わせガラスにするか 防犯フィルム等をはったり アラーム 等の防犯設備をつける 錠 防犯性能の高い錠前にする 防犯サムターンに交換するか サムターンにカ バーを付ける 玄関周辺 植栽を低くするなどして 見通しを良くする 照明 防犯灯等で明るくする また 留守と思われないため 郵便受け等から新聞や郵便があふれていたり 宅 配便の不在票がはられたりしないようにする ポイント 最近は 強引に短時間でこじ開ける手口が増えてい ます とにかく頑丈なドア 性能の高い錠前で5 分以 上抵抗することです -44-4サムターン回し 玄関ドアの外側からドリルで穴を開けるなどして サムターン ( 内側のドアロック用つまみ ) を強引に回して侵入する手口 壊したドアスコープや取り外したドアノブの穴 ドアと壁の隙間などに特殊工具を挿し入れてサムターンを回すこともあります また 郵便受けから強引に手を入れて回すケースもあります

4 住宅の犯罪の防止に配慮した構造 設備等に関する指針4ロ勝手口ドア 勝手口は どうしても死角になりがちである 塀を見通しが良く 乗り越えにくいものにしたり 植栽の位置を変えたりして できる限り道路等から見えやすくする 玄関と比較して防犯性能が劣ることのないように注意する ハ窓 一階の掃き出し窓 a 戸建て住宅の場合 窓からの侵入が約 6 割を占める まずは見通しを良くし 防犯性能の高いガラス ( 防犯合わせガラス 防犯合わせ複層ガラス ) やロック付きクレセント 補助錠などでしっかりガードする b 補助錠はなるべく上かまちに取り付けると こじ開けられにくくなる c 雨戸は 防犯性能の高い 雨戸錠が各戸板に2か所以上付いたものとする d 木製の敷居は雨戸が外されやすいので 雨戸外れ止めを付ける 雨戸錠は上下とも施錠し なお内側のサッシも必ず施錠する 高窓 ( トイレ 浴室用 ) a できる限り見通しを良くし 外部から簡単に接近できないように工夫する b 面格子が2 階への足場にならないよう縦格子にする また 防犯性能の高い 壊されにくく簡単に外されない丈夫な面格子を取り付ける -45-

a 2 階の窓も 1 階と同様安全対策を講じる 侵入者は 2 階だから大丈夫! b a 参考資料 という油断を突いてくるので まずは庭木などをせん定し 見通しを良くする 窓枠を頑丈にし 面格子をつける ガラスには防犯フィルム等をはり ロッ ク付きクレセントや補助錠でしっかりガードする ベランダ用掃き出し窓 2 階といえども 油断は禁物 ベランダの掃き出し窓が侵入口になるケース は多いので防犯性能の高いガラス ( 防犯合わせガラス 防犯合わせ複層ガラス ) にし ロック付きクレセントや補助錠などでしっかりガードする b 補助錠は なるべく上かまちに取り付けると良い ニベランダ 塀や外階段 車庫 物置の屋根 窓のひさし 外壁の給 配水管 庭木等 足場になるものを取り除く ベランダの手すり 腰壁は 身を隠せないように見通しの良い形態 構造にする 子どもの転落防止等の観点からも足場にならない縦桟の手すりが良い ベランダが侵入されやすい場所にある場合は 手すりを高くし トップガードを設置する -46-4 2 階の窓 1 防犯まちづくりの推進について ( 平成 15 年 7 月防犯まちづくり関係省庁協議会 ) 2 住宅の用に供する建築物に関する防犯指針 ( 平成 15 年 12 月広島県 ) 3 住まいる 110 番 ( 警察庁ポータルサイト ) 4 防犯に配慮した共同住宅の設計指針 ( 平成 18 年 4 月国土交通省 ) 5 共同住宅に係る防犯上の留意事項 ( 平成 26 年 8 月警察庁 )