米失業率と非農業部門雇用者数変化 ( 月次 25 年 1 月 ~214 年 11 月 ) 非農業部門雇用者数変化 ( 千人 前月比 左軸 ) 失業率 (% 右軸) /1 6/9 8/5 1/1 11/

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【16】ゼロからわかる「世界経済の動き」_1704.indd

受益者の皆様へ 平成 28 年 2 月 15 日 弊社投資信託の基準価額の下落について 平素より弊社投資信託をご愛顧賜り 厚くお礼申しあげます さて 先週末 2 月 12 日 ( 金 ) 以下のファンドの基準価額が 前営業日の基準価額に対して 5% 以上下落しており その要因につきましてご報告いたし

【11】ゼロからわかる『債券・金利』_1704.indd

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【42】今日から使える「債券・金利」_1704.indd

CONTENTS Nomura Fund August / September vol

Invesco Australian Bond Fund (Monthly)

主に日本の株式などに投資するファンド ファンド名 基準価額 前日比 前日比騰落率 フィデリティ ジャパン アグレッシブ グロース 6,977 円 -410 円 -5.55% フィデリティ ジャパン オープン 12,107 円 -721 円 -5.62% フィデリティ ジャパン オープン ( 確定拠出

収益に関する留意事項 投資信託の純資産 Fund Information は 預貯金の利息とは異なり 投資信託の純資産から支払われますので が支払われると その金額相当分 基準価額は下がります 投資信託でが支払われるイメージ は 計算期間中に発生した収益 ( 経費控除後の配当等収益および評価益を含む

【34】今日から使える「リスクとリターン」_1704.indd


< 豪州債券市場の市況および今後の見通し > 2016 年の豪州債券市場では 金利が低下しました 年初から 2 月にかけては 中国株をはじめ世界の株式市場が下落するなど市場のリスク回避姿勢が強まる中 金利低下が進みました 1 月末に日銀のマイナス金利導入発表を受け 欧州など他国でもさらなる金融緩和期

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投資信託のとは 投資信託のは 当期に獲得した収益等を決算日に投資家に還元する仕組みで す ただし 過去に獲得した収益を積み立てたもの等からも支払うことができます 投資信託でが支払われるイメージ 投 資信 託のは 投 資信 託 投資信託のとは P3 の純資産の中から支払われます はどのように支払われる

1. 30 第 1 運用環境 各市場の動き ( 4 月 ~ 6 月 ) 国内債券 :10 年国債利回りは狭いレンジでの取引が続きました 海外金利の上昇により 国内金利が若干上昇する場面もありましたが 日銀による緩和的な金融政策の継続により 上昇幅は限定的となりました : 東証株価指数 (TOPIX)

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ファンドの特色 マザーファンドへの投資を通じて 日本 インドおよび東南アジア諸国連合 ( 以下 アセアン といいます ) 各国のインフラ関連企業の株式 および上場投資信託証券 (ETF) 等に投資します DR( 預託証券 ) を含みます DR( 預託証券 ) とは 自国以外で株式発行会社の株式を流通

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<4D F736F F D F C F91E A8E91904D91F582CC817582C282DD82BD82C44E CE8FDB8FA C789C182CC82A8926D82E782B92E646F63>

アジア株式が魅力的と考える背景 1 良好なファンダメンタルズ 成長性 高い収益性 財務の健全性 2 金融緩和余地は株価にプラス 3 歴史的に割安なアジア株式 4 海外の投資家心理が影響するアジア株式 ( 欧州債務問題が短期的に影響 ) 5 不安沈静化によりファンダメンタルズ回帰へ アジア企業の良好な

Microsoft PowerPoint - CSIS 【三井住友銀行】 FOMC後のスペシャルレポート(USHY).pptx

2 / 5 ファンドマネージャーのコメント 現時点での投資判断を示したものであり 将来の市況環境の変動等を保証するものではありません < 運用経過 > ダイワ マネーアセット マザーファンドを組み入れることで 安定運用を行いました < 今後の運用方針 > 今後につきましても 安定運用を継続して行って

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収益に関する留意事項 は 預貯金の利息とは異なり 投資信託の純資産からは 預貯金の利息とは異なり 投資信託の純資産から支払われますので が支払われると その金額相当分 基準価額は下がります 投資信託でが支払われるイメージ 投資信託の純資産 は 計算期間中に発生した収益 ( 経費控除後の配当等収益およ

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日本株市場を泳ぐ 5 頭のクジラ SMBC 日興証券株式会社投資情報部 2016 年 10 月 4 日更新版

フ ァ ン ド の 特 色 ハイグレード ハイグレード オセアニア オセアニ ニア ボンド マザーファンド マザーファンド を通じて オーストラリア ドル建ておよびニュージーラ ドル建ておよびニュージーランド ドル 建ての 債券等 に投資します 債券等 には コマーシャル ペーパー等の短期金融商品を

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作成基準日 資産の状況 当ページの数値はマザーファンドベースです 資産内容 株式 82.21% 株式先物取引 17.71% 短期金融資産等 0.08% 合計 % 組入上位 10 業種 業種 1 電気機器 2 小売業 3 情報 通信業 4 医薬品 5 化学 6 輸送用機器 7 機械 8 サ

Invesco Premia Plus Fund

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足元 ファンドの基準価額にはプラスの影響 当ファンドでは マザーファンドを通じて実質的に日本国債への投資を行っています 今回の日銀による追加金融緩和により 年限の短い部分から長い部分まで日本国債の利回りが大幅低下した結果 ( 図表 4) 当ファンドの基準価額は組入債券の価格上昇 ( 金利低下 ) を

ピクテ・インカム・コレクション・ファンド(毎月分配型)

「ブラジル株式ファンド」基準価額の下落と今後の見通しについて

前ページより続く ブル ベア型は除く ファンド名 基準価額 前日比 騰落率 年金積立ジャパンオープン 16,791 円 -957 円 -5.4% 日興エボリューション 6,144 円 -350 円 -5.4% ジャパン ロボティクス株式ファンド ( 年 2 回決算型 ) 7,751 円 -441 円

【60】明日から差が付く『ポートフォリオ構築と分散投資』_1704.indd

受益者の皆様へ 先進国 8 資産分散ファンド エイト 愛称 プラチナ 8 追加型投信 / 内外 / 資産複合 2019 年 9 月 30 日 ( 月次改訂 ) 運用実績 2019 年 9 月 30 日現在 運用実績の推移 11,500 11,000 10,500 10,000 9,500 9,000

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販売用資料 三菱 UFJ SRI ファンド 愛称 : ファミリー フレンドリー 追加型投信 / 国内 / 株式 ご購入の際は 必ず投資信託説明書 ( 交付目論見書 ) をご覧ください 投資信託説明書 ( 交付目論見書 ) のご請求 お申込みは 設定 運用は 三菱 UFJ 信託銀行株式


あああああああああああああああ

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ファンドマネージャーのコメント 現時点での投資判断を示したものであり 将来の市況環境の変動等を保証するものではありません < 投資環境 > 第 5 期の米国債券市場では 国債や社債の金利が上昇 ( 債券価格は下落 ) しました 期首より 追加利上げの可能性の高まりや税制改革法の成立などを背景に 金利

グローバル株式レポート

Fidelity Charts & Graphs PowerPoint Template

スライド 1

1. 30 第 2 運用環境 各市場の動き ( 7 月 ~ 9 月 ) 国内債券 :10 年国債利回りは上昇しました 7 月末の日銀金融政策決定会合のなかで 長期金利の変動幅を経済 物価情勢などに応じて上下にある程度変動するものとしたことが 金利の上昇要因となりました 一方で 当分の間 極めて低い長

HIGHLIGHTS 2018 年の資金流入額は 3 年ぶりに 4 兆円超えも 株式相場低迷で年後半は失速 2019 年 1 月 31 日 Vol 年の ETF を除く追加型株式投信の純設定額が +4.1 兆円と 2017 年を上回り 3 年ぶりの高水準 タイプ別で見ると外国株式型が


販売用資料 リスク パリティαオープン 追加型投信 内外 資産複合 ファンドに係るリスクについて 基準価額は 組入有価証券等の値動きや為替相場の変動等により上下します また 実質的な組入有価証券の発行者の経営 財務状況の変化およびそれらに関する外部評価の影響を受けます したがって

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インド株ファンドQ&A(案)

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野村北米REIT投信(通貨選択型)「毎月分配型」2013年12月16日決算の分配金について

2019 年 1 月 11 日作成 (2/5) 2018 年 12 月末現在マーケットコメント 市場環境 12 月の新興国株式市場は下落しました 米中首脳会談が好感され 上昇して始まりましたが その後は中国大手通信メーカー華為技術 ( ファーウェイ )CFO( 最高財務責任者 ) の拘束報道のほか

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ファンド名説明 ifree 8 資産バランス 本を含む世界の 8 資産へ均等に分散投資します 株式および不動産投資信託に投資することで世界の経済成 の果実を享受するとともに これらとは値動きの異なる債券にも投資することで安定した収益の確保も期待できます これまで預貯 中 だったお客様が幅広く資産を分

グローバル株式レポート

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欧州不動産市場の注目ポイント 1. 大陸欧州は 緩やかな景気回復を維持し 英国は堅調な景気回復の動きが継続 < 大陸欧州 > ECB の金融政策などを下支えに 総じて大陸欧州の緩やかな景気回復基調の維持が期待されている ドイツは 良好な雇用 ( 歴史的な低水準にある失業率 ) 所得環境にあり 個人消

2018 年 11 月 8 日作成 (2/) 2018 年 10 月末現在組入上位銘柄 ( ひとくふう日本株式マザーファンド ) 組入銘柄数 117 銘柄 コード 銘柄 業種市場組入比率 1 81 キーエンス 電気機器 2.2% ユニー ファミリーマートホールディングス小売業 2.1%

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第 1 四半期運用実績 ( 概要 ) 運用利回り +1.54% 収益率 ( ) ( 第 1 四半期 ) (+1.02% 実現収益率 ( )) 運用収益額 +3,222 億円 総合収益額 ( ) ( 第 1 四半期 ) (+1,862 億円 実現収益額 ( )) 運用資産残高 ( 第 1 四半期末 )

ファンド設定以降の基準価額変動の背景について 2016 年 8 月 ( 設定月 )~2016 年 10 月下旬まで 上昇傾向 2016 年 8 月から 10 月下旬にかけては 米国の政策金利の引き上げ観測の高まりなどから金利は小幅に上昇したものの ECB( 欧州中央銀行 ) の量的金融緩和の継続や原

2018 年 12 月 14 日作成 (2/7) 2018 年 11 月末現在運用状況 USスモール キャップ エクイティ プレミアム ファンド の運用状況 ツインα 戦略 ( ご参考 ) 株式部分 為替部分 カバー率 50.0% 50.0% オプションプレミアム ( 年率 ) 16.0% 4.3%

スライド 1

この冊子の前半部分は ブラックロック ゴールド ファンド の交付目論見書訂正事項分 後半部分は ブラックロック ゴールド ファンド の請求目論見書訂正事項分です

D /5 ラップ口座の一部の資金は 専用の国内公募投信で運用 されていないものの ラップ /SMA 専用ファンドの残高は 6 月末 時点で 4 兆 9,34 億円と投資顧問業協会のデータ (5 兆 7,596 億円 ) の 86% をカバーしていることから その資産クラス 別の資金動


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【1】ゼロから分かる「資産運用の必要性」_1704.indd

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( ご参考 ) このたび実施される約款変更の内容は以下の通りとなります 投資形態の変更および投資対象ファンドの追加 当ファンドは 現在 日本リートインデックス マザーファンド インデックス ( ヘッジなし ) マザーファンド および インデックス 225 マザーファンド の各受益証券を主要投資対象と

(2) 資産構成割合の推移 ( 給付確保事業 ) 1 資産配分実績の基本ポートフォリオからの乖離の推移 2 実践ポートフォリオと資産配分実績の推移 3. 運用受託機関 平成 29 年 3 月末現在 2

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2018 年 11 月 13 日作成 (2/7) 2018 年 10 月末現在運用状況 ユーロ ストック プレミアム ファンド の運用状況 ツインα 戦略 ( ご参考 ) 株式部分 為替部分 カバー率 50.0% 50.0% オプションプレミアム ( 年率 ) 12.0% 6.5% 平均権利行使期間

2 / 5 収益に関する留意事項 は 預貯金の利息とは異なり 投資信託の純資産から支払われますので が支払われると その金額相当分 基準価額は下がります 投資信託でが支払われるイメージ 投資信託の純資産 は 1ヶ月間 ( 前月の決算日翌日翌日から当月の決算日 ) に発生した収益 ( 経費控除後の配当

種類期間適用金利 年 2.1% 税引後年 1.68% 年 2.1% 税引後年 1.68% 新たに年金振込をご指定いただく場合は 裁定請求書 または 年金受給権者住所 支払機関変更届 等をご提示ください 現在 年金お受取口座を他金融機関でご指定の場合 当行指定替えの所定の手続き等が必要となります 詳し

2017 年 6 月 1 日 ニッセイ AI 関連株式ファンド ( 為替ヘッジあり )/ ( 為替ヘッジなし ) 愛称 :AI 革命 ( 為替ヘッジあり )/ ( 為替ヘッジなし ) 純資産総額 1,000 億円を突破! 基準価額等の推移について (2017 年 6 月 1 日現在 ) 当ファンドは

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Microsoft PowerPoint - オーストラリアレポート(2016年1月22日).pptx



米国の金利上昇を受けて世界的な株安へ世界の株式市場は2 月 2 日 ( 現地 以下同様 ) から価格変動の激しい展開となっており 米国のS&P500 指数は2 日に 2.1% 5 日に4.1% 下落したほか 日本のTOPIX( 東証株価指数 ) も5 日に2.2% 6 日に4.4% 下落しました 今

s 月報 基準日 :2018 年 1 月 31 日 JPM 日本中小型株ファンド 追加型投信 / 国内 / 株式 設定来の基準価額等の推移 ファンド情報 30,000 25,000 20,000 15,000 10,000 5,000 過去 5 期の分配金実績 (1 万口あたり 税引前 ) 第 17

Transcription:

情報提供用資料 マーケット レポート 債券 為替相場 215/1/13 目次 : 215 年の債券 為替相場 -215 年の債券相場のポイント - 米国債は 利回りが緩やかに上昇 - 欧州債は 利回りが低位で推移 - 円債は 利回りが低位で推移 -215 年の為替相場のポイント - 対ドル中心に円安トレンドが継続 -FRB の金融政策正常化から ドル高継続 - ユーロは低成長 デフレ懸念が売り要因 - 豪ドルは 対円で底堅く推移 http://www.okasan-am.jp 2-8-1 Yaesu, Chuo-ku, Tokyo, JAPAN p.2 p.2 p.3 p.3 p.4 p.4 p.5 p.5 p.5 3.5 3. 2.5 2. 1..5 215 年の債券 為替相場 215 年の債券相場は 米連邦準備制度理事会 (FRB) による利上げ観測から 米国債の利回りが緩やかに上昇すると見ています 一方 欧州中央銀行 (ECB) 及び日銀の金融緩和姿勢を背景に欧州債 円債の利回りは低位で推移すると見ています 為替相場については 日本の貿易赤字定着 公的年金や国内投資家の海外投資拡大 日銀の金融緩和姿勢を受けて 円安トレンドが継続すると予想します ドルは 順調な米景気回復を背景に 215 年半ばの利上げが見込まれていることから 堅調地合いが続くと予想します 主要国国債の利回りとドル円の推移 ( 日次 213 年 12 月 31 日 ~215 年 1 月 8 日 ) 米 1 年国債利回り ( 左軸 ) (%) 独 1 年国債利回り ( 左軸 ) 日 1 年国債利回り ( 左軸 ) ( 円 ) ドル円 ( 右軸 ). 95 13/12 14/2 14/4 14/6 14/8 14/1 14/12 125 12 115 11 15 1 ( 出所 )Bloomberg データより岡三アセットマネジメント作成 [ 本資料の最終ページに記載された 当レポートに関する留意事項 及び 皆様の投資判断に関する留意事項 を必ずお読みください ] 1

米失業率と非農業部門雇用者数変化 ( 月次 25 年 1 月 ~214 年 11 月 ) 非農業部門雇用者数変化 ( 千人 前月比 左軸 ) 失業率 (% 右軸) 6 11. 4 1. 2 9. 8. -2 7. -4 6. -6 5. -8 4. -1 3. 5/1 6/9 8/5 1/1 11/9 13/5 ( 出所 )Bloombergテ ータより岡三アセットマネジメント作成 米期待インフレ率の推移 ( 週次 21 年 1 月 8 日 ~214 年 12 月 26 日 ) インフレ連動債 (5 年 ) から算出した期待インフレ率 (%) FRB 算出の期待インフレ率 (% 5 年後 5 年先 ) 3.5 3. 2.5 2. 1..5 1/1 11/5 12/9 14/2 ( 出所 )FRB(St.Louis) Bloombergテ ータより岡三アセットマネジメント作成 米財政収支 ( 対 GDP 比 ) の推移 ( 年次 21 年 ~215 年 ) (%) -2-4 -6-8 -1-12 -14-16 21 23 25 27 29 211 213 215 ( 年度 ) ー 215 年の債券相場のポイントー 米国債は 利回りが緩やかに上昇 215 年半ばの利上げ観測が金利上昇要因 雇用市場の改善や旺盛な個人消費を背景に景気回復継続 期待インフレ率の低下が金利上昇抑制 財政の健全化による良好な債券需給が金利上昇抑制欧州債は 利回りが低位で推移 域内の低成長 デフレ懸念が金利低下要因 ECBは 国債買入れに踏み切る見込み円債は 利回りが低位で推移 日銀による強力な国債買入れを背景に金利低下余地を模索 物価上昇率の鈍化から日銀の追加金融緩和観測が台頭へ ー米国債は 利回りが緩やかに上昇ー 米国経済は順調な回復が継続しています 労働市場では 失業率が5.8%(214 年 11 月 ) へ低下し また 非農業部門雇用者数が214 年 2 月以降前月比で2 万人を超える増加が続くなど 雇用は改善基調にあります 個人消費は 労働市場の改善や株価上昇を受けた資産効果に後押しされ 堅調な回復が続いています 昨年夏場以降の原油価格の下落が 個人の購買力の増大につながり 今後も個人消費の拡大に寄与すると予想されます 米景気回復の継続を背景に FRBが金利正常化へ向け利上げに着手すると見られており 米金利の上昇要因として働くと考えます 一方 物価上昇率は低位で推移すると予想します 原油価格が下落していることや 賃金上昇率の緩慢な状態が続いていることなどから インフレ率が落ち着く中 FRBによる利上げのペースは緩やかになると見られ 米金利の上昇を抑制する要因となると思われます 需給面では 国債発行額の減少や投資家による旺盛な債券需要が米金利の上昇を抑制すると見ています 景気回復に伴う税収増と歳出の削減を受けて 財政収支が改善しており 新規国債発行額の減少が続いています また 日本や欧州が金融緩和姿勢を示す中 主要国の中でも相対的に高利回りである米国債への需要は高いと考えられます このため 長期金利の上昇は緩やかにとどまると見ています ( 注 )214 215 年度は 214 年 1 月時点見通し ( 出所 )IMF, World Economic Outlook Database, October 214 [ 本資料の最終ページに記載された 当レポートに関する留意事項 及び 皆様の投資判断に関する留意事項 を必ずお読みください ] 2

ユーロ圏の実質 GDP 成長率の推移 ( 四半期 26 年 ~214 年 ) (%) 前期比前年同期比 6 4 2-2 -4-6 -8 6/3 7/3 8/3 9/3 1/3 11/3 12/3 13/3 14/3 ー欧州債は 利回りが低位で推移ー ユーロ圏の実質 GDP 成長率は 直近で低水準ながらも6 期連続でプラスを維持しました 国別では 内需が堅調となったドイツは回復を示す一方 イタリアは2 期連続で前期比マイナス成長となりました イタリアは 労働市場における構造改革が遅れており 成果が表れるまで時間が掛かると予想されます 世界経済の成長スピードの鈍化が懸念される中 外需による成長押し上げも期待しにくいため ユーロ圏の景気回復力は鈍いものと考えます ただ 原油価格の下落が個人消費に好影響を与える可能性があることや ユーロ安の進行が輸出の増加に寄与することも想定されるため 徐々に景気回復ペースが持ち直す展開を想定しています ユーロ圏の CPI と原油価格の推移 (29 年 1 月 ~214 年 12 月 ) CPI(% 前年比 月次 左軸 ) 北海ブレント原油 ( ドル / バレル 日次 右軸 ) 3.5 3. 2.5 2. 1..5. -.5-1. 9/1 1/5 11/9 13/2 14/6 18 16 14 12 1 8 6 4 2 ユーロ圏の物価上昇率は 域内の低成長に加え 原油価格下落の影響を受けて一段と低下することが予想されます ECBのドラギ総裁は ユーロ圏のデフレリスクについて警戒感を強めています また 必要があれば資産買入れ措置の規模や構成等を変更する方針も示しています ECBが国債買入れを含む量的緩和に踏み切るのは時間の問題と思われ このことは 欧州の債券に利回り低下圧力を掛けるものと見ています ( 注 ) 北海ブレント原油価格は 29 年 1 月 2 日 ~214 年 12 月 31 日 ) ( 出所 )Bloomberg データより岡三アセットマネジメント作成 日銀の長期国債保有残高と 1 年国債利回り ( 月次 29 年 12 月 ~214 年 12 月 ) 長期国債保有残高 ( 兆円 左軸 ) 1 年国債利回り (% 右軸) 33 1.6 目標 275 1.35 22 1.1 165.85 11.6 55.35.1 9/12 1/12 11/12 12/12 13/12 14/12 15/12 ( 出所 ) 日銀 Bloombergデータより岡三アセットマネジメント作成 ー円債は 利回りが低位で推移ー 日銀は 214 年 1 月末に追加金融緩和を決定しました 資金供給量 ( マネタリーベース ) の年間増加ペースは約 8 兆円に拡大され 長期国債やETFなどの買入れ額が大幅に増額されました 日銀が発表した215 年 1 月の長期国債買入れ額は年間を通して続くと考えられます 日銀による国債買入れ額は 新規固定利付国債発行額の約 9 割の規模に達します このため 長期金利には低下圧力が掛かる展開が続くと見ています 物価面では 原油安を受けて 全国コア消費者物価指数 (CPI) の伸び率が一段と鈍化することが見込まれています 日銀は2% の物価上昇目標の達成に向け 金融緩和を続ける考えを示しています 今後も追加金融緩和観測の高まりから 長期金利は低位で推移すると考えます [ 本資料の最終ページに記載された 当レポートに関する留意事項 及び 皆様の投資判断に関する留意事項 を必ずお読みください ] 3

1-12 月期 1-12 月期 1-12 月期 1-12 月期 1-12 月期 日本の貿易収支の推移 ( 月次 28 年 1 月 ~214 年 11 月 ) 貿易収支 ( 右軸 ) 輸出 ( 左軸 ) 輸入 ( 左軸 ) ( 前年比 :[%]) ( 兆円 ) 6 2. 3 1..5. -.5-3 -1. - -6-2. -2.5-9 -3. 8/1 8/1 9/7 1/4 11/1 11/1 12/7 13/4 14/1 14/1 ー 215 年の為替相場のポイントー 対ドル中心に円安トレンドが継続 日本の貿易赤字定着が引き続き円安をサポート GPIFを始めとする国内投資家の海外投資拡大は円安要因 日米金融政策スタンスの違いから対ドル中心に円安継続 日銀の金融緩和姿勢は当面続く見込み FRBの金融政策正常化から ドル高継続 215 年半ば以降利上げの可能性 年後半は米金利上昇とともにドルが一段高ユーロは低成長 デフレ懸念から対円で上値の重い展開 独が域内景気を牽引するものの 一部の国で景気低迷深刻 低成長と原油安の影響からデフレ懸念強まる 日本の投資家部門別対外証券投資の推移 ( 四半期 29 年 ~214 年 ) ー対ドル中心に円安トレンドが継続ー ( 兆円 ) 生保投信信託勘定合計 6. 4. 2.. -2. -4. -6. 29 年 21 年 211 年 212 年 213 年 214 年 ( 出所 ) 財務省テ ータより岡三アセットマネジメント作成 日米中銀の資産残高比率と円相場の推移 ( 月次 28 年 1 月 ~214 年 12 月 ) 日米中銀資産残高の比率 ドル円 13 (28 年 1 月 =1) 12 11 1 9 8 7 6 8/1 9/1 1/1 11/1 12/1 13/1 14/1 211 年以降 日本では高水準の貿易赤字が定着しています 足元では 大幅な円安進行による輸出競争力の好転や原油安等を背景に 貿易収支が改善する兆しも見られますが 世界経済の成長鈍化や原発停止による巨額な燃料輸入を考慮すると 215 年も貿易赤字が続く見込みです 引き続き 貿易赤字による円安圧力は残ると考えます 年金積立金管理運用独立行政法人 (GPIF) は214 年 1 月末 外貨建て資産の投資比率を高めるなどの資産配分を変更する方針を発表しました 年金フローを始めとして 国内投資家による対外証券投資の拡大が見込まれることから 円が軟調に推移する展開を想定します 日銀は214 年 1 月末 量的 質的金融緩和の拡大を発表しました 黒田総裁は 物価安定目標のため必要であれば追加金融緩和に踏み切る方針を示しています 一方 FRBは 214 年 1 月で量的緩和 (QE) を終了しました 日米中銀が保有する資産拡大ペースの違いにより ドルは対円で堅調に推移すると予想されます 日銀の資産残高を FRB の資産残高で割った値 ( 出所 ) 日銀 FRB Bloomberg データより岡三アセットマネジメント作成 [ 本資料の最終ページに記載された 当レポートに関する留意事項 及び 皆様の投資判断に関する留意事項 を必ずお読みください ] 4

(%).75.625.5.375.25.125. 米 FF 金利先物 12 月 11 月 1 月 9 月 8 月 7 月 6 月 5 月 4 月 3 月 2 月 1 月 215 年 ( 限月 ) ( 注 ) 各限月が示す利回り (214 年 12 月 3 日時点 ) ( 注 ) シャドーはFRBの誘導目標 (~.25%) ー FRB の金融政策正常化から ドル高継続ー 214 年 12 月の米連邦公開市場委員会 (FOMC) 声明文では フォワードガイダンスが変更されるなど FRBは着々と金融政策正常化へ向け準備を進めています 米フェデラル ファンド (FF) 金利先物市場では FRBによる利上げ開始時期が215 年半ばになると予想されています 世界経済の成長鈍化に対する懸念は残りますが 米国については 雇用の改善や旺盛な個人消費など 経済指標が良好であることから FRBが利上げに着手する可能性は高いと思われます 日本や欧州が金融緩和姿勢を示す一方で 早期利上げが見込まれるドルは 215 年も引き続き堅調に推移すると思われます ( 出所 )Bloomberg データより岡三アセットマネジメント作成 ユーロ圏諸国の鉱工業生産の推移 ( 月次 212 年 1 月 ~214 年 1 月 ) ユーロ圏ドイツフランスイタリア ( 前年比 :[%]) 6 4 2-2 -4-6 -8-1 -12 12/1 12/1 13/7 14/4 オーストラリアの実質 GDP 成長率の推移 ( 四半期 26 年 ~214 年 ) ( 前年同期比 :%) 6. 5. 4. 3. 2. 1.. 6/3 7/3 8/3 9/3 1/3 11/3 12/3 13/3 14/3 ーユーロは低成長 デフレ懸念が売り要因ー ユーロ圏の鉱工業生産は ドイツの持ち直しもあって小幅ながらも改善しています しかし イタリアやフランスなど一部の国は依然低迷しています 個人消費も弱さが残っており 域内の景気回復は遅れる見込みです また 214 年 1 月以降の原油価格急落を受けて 214 年 12 月のユーロ圏のCPIは前年比でマイナスとなりました ユーロは 域内の低調な経済成長に加え デフレ懸念が一段と強まっていることから ECBによる追加金融緩和観測を背景に 対円で上値の重い展開となると予想します ー豪ドルは 対円で底堅く推移ー オーストラリア準備銀行 (RBA) は金融政策について中立的な姿勢を維持しています 豪ドルの水準については 214 年 12 月の理事会において 資源価格の下落や豪経済成長からみると豪ドルは高い水準にある と指摘するなど 警戒姿勢を示しています RBAの警戒姿勢に加え FRBによる利上げ観測や中国経済の減速を受けて 豪ドルはドルに対し軟調に推移すると予想します ただ 214 年 実質 GDP 成長率が前年比 +2.7% となるなど 豪州景気は先進国の中では良好です 金利水準が相対的に高く 日本勢による豪ドル建て債券への投資が続いています 今後も この傾向は続くと予想され 豪ドルは 対円では底堅く推移すると見ています 以上 ( 作成 : 債券運用部 ) [ 本資料の最終ページに記載された 当レポートに関する留意事項 及び 皆様の投資判断に関する留意事項 を必ずお読みください ] 5

当レポートに関する留意事項 本資料は 投資環境に関する情報提供を目的として岡三アセットマネジメント株式会社が作成したものであり 特定のファンドの投資勧誘を目的として作成したものではありません 本資料に掲載されている市況見通し等は 本資料作成時点での当社の見解であり 将来予告なしに変更される場合があります また 将来の運用成果を保証するものではありません 本資料は当社が信頼できると判断した情報を基に作成しておりますが その正確性 完全性を保証するものではありません 投資信託の取得の申込みに当たっては 投資信託説明書 ( 交付目論見書 ) をお渡ししますので必ず内容をご確認のうえ 投資判断はお客様ご自身で行っていただきますようお願いします 皆様の投資判断に関する留意事項 投資信託のリスク 投資信託は 株式や公社債など値動きのある証券等 ( 外貨建資産に投資する場合は為替リスクがあります ) に投資しますので 基準価額は変動します 従って 投資元本が保証されているものではなく 基準価額の下落により 損失を被り 投資元本を割り込むことがあります 投資信託は預貯金と異なります 投資信託財産に生じた損益は すべて投資者の皆様に帰属します 留意事項 投資信託のお取引に関しては 金融商品取引法第 37 条の 6 の規定 ( いわゆるクーリングオフ ) の適用はありません 投資信託は預金商品や保険商品ではなく 預金保険 保険契約者保護機構の保護の対象ではありません また 登録金融機関が取扱う投資信託は 投資者保護基金の対象とはなりません 投資信託の収益分配は 各ファンドの分配方針に基づいて行われますが 必ず分配を行うものではなく また 分配金の金額も確定したものではありません 分配金は 預貯金の利息とは異なり ファンドの純資産から支払われますので 分配金が支払われると その金額相当分 基準価額は下がります 分配金は 計算期間中に発生した収益を超えて支払われる場合があるため 分配金の水準は 必ずしも計算期間におけるファンドの収益率を示すものではありません また 投資者の購入価額によっては 分配金の一部または全部が 実質的には元本の一部払戻しに相当する場合があります ファンド購入後の運用状況により 分配金額より基準価額の値上がりが小さかった場合も同様です お客様にご負担いただく費用 お客様が購入時に直接的に負担する費用購入時手数料 : 購入価額 購入口数 上限 3.78%( 税抜 3.5%) お客様が換金時に直接的に負担する費用換金時手数料 : 公社債投信 1 万口当たり上限 18 円 ( 税抜 1 円 ) その他の投資信託にはありません信託財産留保額 : 換金時に適用される基準価額.3% 以内 お客様が信託財産で間接的に負担する費用運用管理費用 ( 信託報酬 ) の実質的な負担 : 純資産総額 実質上限年率 2.52%( 税抜 1.9%) 実質的な負担とは ファンドの投資対象が投資信託証券の場合 その投資信託証券の信託報酬を含めた報酬のことをいいます なお 実質的な運用管理費用 ( 信託報酬 ) は目安であり 投資信託証券の実際の組入比率により変動します その他費用 手数料監査費用 : 純資産総額 上限年率.1296% ( 税抜.12%) 上記監査費用の他に 有価証券等の売買に係る売買委託手数料 投資信託財産に関する租税 信託事務の処理に要する諸費用 海外における資産の保管等に要する費用 受託会社の立替えた立替金の利息 借入金の利息等を投資信託財産から間接的にご負担いただく場合があります 監査費用を除くその他費用 手数料は 運用状況等により変動するため 事前に料率 上限額等を示すことはできません お客様にご負担いただく費用につきましては 運用状況等により変動する費用があることから 事前に合計金額若しくはその上限額又はこれらの計算方法を示すことはできません 岡三アセットマネジメント 商号 : 岡三アセットマネジメント株式会社事業内容 : 投資運用業 投資助言 代理業及び第二種金融商品取引業登録 : 金融商品取引業者関東財務局長 ( 金商 ) 第 37 号加入協会 : 一般社団法人投資信託協会 / 一般社団法人日本投資顧問業協会 上記のリスクや費用につきましては 一般的な投資信託を想定しております 各費用項目の料率は 委託会社である岡三アセットマネジメント株式会社が運用するすべての公募投資信託のうち 最高の料率を記載しております 投資信託のリスクや費用は 個別の投資信託により異なりますので ご投資をされる際には 事前に 個別の投資信託の 投資信託説明書 ( 交付目論見書 ) の 投資リスク 手続 手数料等 をご確認ください 6