検印 第 2 学年 1 組国語科学習指導案 平成 24 年 1 月 25 日 ( 水 ) 2 年 1 組教室 ( 児童数 24 名 ) 指導者教諭 1 単元名 教材名知っていることとつなげて読もう ごっこ 2 児童の実態と本単元の意図本学級の児童は はっきりと読む 大きな声で読む お話しするように読む という三点を意識しながら 継続して音読に取り組んできた 2 学期に学習した お手紙 では 登場人物の様子や気持ちに対する読み取りを生かして 声の出し方を工夫しながら音読劇をする児童の姿を見ることができた しかし 物事について説明している文章についての音読は 読み間違いが多く 自信を持って音読するまでには至っていない 原因を探ってみると 文学的文章に比べて 説明的文章の内容は 児童にとって理解することが難しく 何について どのようなことが書かれているのかを十分に読み取るまでに至っていないためと考えられる そこで 内容を理解するためには 自分の経験と結びつけて 思いや考えを持ちながら読むことが必要であると考える 説明的文章を通して児童に身に付けたい言葉の力は 1 順序を考えながら内容の大体を読み取る力 2 自分の経験と結びつけて文章を読む力 3 文章を読んで自分の思いや考えを伝える力 4 友だちの考えを聞く力 の4つである 本単元では 知っていることとつなげて文章を読み 自分の思いや考えを発表する ことをねらいとしている 説明的文章は 児童が初めて出会う知識が 初めて知る言葉を使って説明されていることが多く 内容を読み取ることが難しい その上 児童の経験が乏しいため 自分の経験と結びつけて読むことが困難である しかし 本教材では ごっこ という 児童にとって身近な話題について説明しているため 自分の経験と結びつけて読む力をどの児童にもつけることができ 内容についてもよく理解することができると考える 自分の生活と関連づけながら読むという 読み方 を学習するために最適な教材であるといえる 指導に当たっては 3つの段階で学習を展開していく 第一次では 学習の課題をクラスのキャッチフレーズ 2 年 1 組 2ほん1( 日本一 ) クラス を生かして ごっこ を読んで 2ほん1 のごっこを考えよう と設定する 2ほん1のごっこ とは もにげる人も楽しめるごっこ という意味にする 自分の好きなごっこと比較しながら文章を読み 文章から読み取ったことを生かしてもっと皆が楽しめるごっこを考えて紹介しようと投げかけることで 自分の今までの経験と文章を結びつけて読み 読んで得た知識や考えたことを実生活に生かすことができるようになってほしいと考える 第二次では 問いかけの文を確認し 遊び方とその理由について 自分の経験と結びつけながら読み取っていく 今回は 自分の好きなごっこを一つ選び 同じごっこを選んだ友だちと ごっこグループを作って学習していく 選んだごっこと文章に出てくる遊び方を比較しながら読み進めていきたい 読み取りの力やごっこの経験に個人差があるため 比較 - 1 -
する対象を明確にすることで 全員がねらいを達成することができるようにしたいと考えた 第二次の後半では 選んだごっこについて 困った点や工夫したい遊び方について話し合い 新しい遊び方を考える時間を設ける 文章と自分の経験を結びつけ 新しく知った知識を実生活に生かそうとする態度を身に付けていきたい 第三次では 自分で考えた新しいごっこを紹介する文章を書き 発表会を開く 児童は 二学期に 友だちのこと 知りたいな という学習で 紹介文の書き方を学んでいる 生活科で東武動物公園に行った時も 学習を生かして動物についての紹介文を書いている 今回も 既習事項を生かして発表させることで 生きて働く国語の力を身に付けていきたいと考える 3 単元の目標 (1) 自分の経験と結びつけながら文章を読もうとしている ( 関心 意欲 態度 ) (2) 自分で考えたごっこを紹介する文章を書くことができる ( 書くこと ) (3) 事柄の順序を理解し 自分の経験と書かれていることを比べながら読むことができる ( 読むこと ) (4) 人の動きを表す言葉を理解することができる ( 伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項 ) 4 研究課題との関わり 基礎的 基本的な内容を確実に定着させ 思考力 判断力 表現力を育成する授業の工夫改善 本単元で身に付けたい基礎的 基本的な学力 自分のごっこの遊び方を思い出しながら 文章を読む力 すらすらと音読する力 問いかけに対する遊び方とその理由を読み取る力 友だちの考えを聞く力本単元で育成したい思考力 判断力 表現力思考力 教材文に出てくるごっこの遊び方と 自分が選んだごっこの遊び方の 似ているところ ちがうところを考える力判断力 自分の選んだごっこが 教材文のどの遊び方に属しているのか考え その理由を発表することができる力表現力 聞いている人がイメージしやすいように 言葉を選んで発表したり 順序に気を付けて 遊び方を説明したりする力以下の二点の仮説に基づき 研究課題に迫りたい (1) 児童の意欲が高まる学習の目的を設定し 学習活動を工夫すれば 基礎的 基本的な力を身に付けることができるだろう 導入では 学習課題を ごっこ を読んで 2ほん1 のごっこを考えよう と設定し クラスの仲をもっと深めるために ごっこについての文章を読んで もっと楽しいごっこの遊び方を考えようと投げかけていく よりよい遊び方を考えるという目的を持つことで 必然的に今までの遊び方を思い出したり 文章から遊び方の工夫を読み取ったりしなければならない状況を設定したい 自分の経験と結びつけて文章を読む力を身に付ける手立てとして 第 1 時では 自分の好きなごっこを一つ選び 経験したごっこの遊び方を十分に振り返らせておく 第 3 時からは 自分が選んだごっこと文章の遊び方を比べながら 遊び方の似ているところ 違うところ 自分のごっこに生かせそうなところについて考えをワークシートに書く活動を取り入れていきたい - 2 -
(2) 学ぶ形態を工夫し 交流活動を工夫すれば 思考力 判断力を育成することができるだろう 読みを深めるために 1 個人で読む 2ごっこグループで伝え合う 3 全体で発表し合うという 3つの形態で学習を展開したい 遊び方の似ているところと違うところを考えながら読む活動では 同じごっこを選んだ4 人程度のごっこグループを組んで学習を進めていきたい 同じごっこを選んだ友だちと交流する時間を設けることで 自分の経験をよく思い出し 深く考えることができると考える グループ内でリーダーを決定し リーダーが 伝え合いを進めていくようにしたい 5 単元の評価規準と学習活動に即した評価規準 単元の評価規準 学習活動に即した評価規準 ア国語への関心 意欲 態度 自分の選んだ ごっこと比べな がら文章を読も うとしている 1 自分の好きなお にごっこの遊び 方を思い出して 書こうとしてい る 2 自分の知ってい るごっこを 思い出しながら 文章を読もうと している 3 ごっこを楽 しくするために 遊び方や理由を 考えようとして いる 4 自分の考えたお にごっこの遊び 方と友だちの考 えたごっこ の遊び方を比べ て 紹介文を読も うとしている ウ書く能力 自分が考えたご っこの遊び方が伝 わるように 紹介文 を書いている (1) ア イ 1 ごっこの遊び 方の工夫とその理 由について メモし ている 2 ごっこの遊び 方を紹介する文章 を書いている 3 友だちの書いた紹 介文を読み よいと ころを伝えている エ読む能力 事柄の順序に気を付けながら 文章を読んでいる (1) イ 文章と自分の経験を結びつけて 自分の思いや考えをまとめ 発表している (1) オ 1 問いかけの文を見つけて書き抜いている 2 遊び方とその理由が書いてあるところに線を引き まとめている 3ごっこの遊び方について 似ているところや違うところを考えながら読んでいる 4 文章の構成に気を付けながら 文章を読んでいる 5 好きなごっこが 文章のどの遊び方に当てはまるのか 考えている 6 遊び方の工夫やきまりに意味があることを理解し 自分の考えを発表している オ言語についての知識 理解 技能 人の動きを表す言葉に気付いて文章を読んでいる (1) イ ( ウ ) 1 新出漢字の読み方と筆順 言葉の使い方を理解している 2 文の中の主語と述語の関係に注意して 文や文章を読んでいる 3 人の動きを表す言葉を 文章の中から探している 4 主語と述語を照応させて文を書いている - 3 -
6 指導と評価の計画 ( 本時 5/12 時 ) 次 時 主な学習活動 学習内容 評価規準 評価方法 一 1 ごっこの経験を思い出し 好きなごっこの遊び方を発表する ( ごっこグループ決定 ) 題名読み 遊び方の説明の仕方 は にげる人は という言葉を使った文 ア1 2 ごっこ を読んで 2ほん1 のごっこを考えよう という課題を設定する 学習計画の立て方 初発の感想のもち方 ( 初めて知ったこと おどろいたこと 知っていたこと ) 新出漢字の読み方 書き方 語句の意味の理解 ア2 オ1 3 ごっこの体験を思い 問いかけの文の探し方 ア2 エ12 出しながら読み 逃げる 一つ目の遊び方とその理 音読の様子 態度の観察 範囲を決めた遊び方とそ 由の読み取り の理由をまとめる 音読の仕方 ( 声の大きさ ) 自分の経験と比べて読む 読み方 ( にているところ ちがうところ ) 4 ごっこの体験を思い 二つ目の遊び方とその理 ア 2 エ 3 オ 2 出しながら読み 捕まら 由の読み取り 音読の様子 態度の観察 ない条件を決めた遊び方 自分の経験と比べて読む とその理由をまとめる 読み方 ( にているところ ちがうところ ) 音読の仕方 ( 読む速さ ) 二 5 ごっこの体験を思い 三つ目の遊び方とその理 ア 2 エ 3 オ 2 出しながら読み 捕まっ 由の読み取り 音読の様子 態度の観察 た人がみんなになる 付け足した遊び方とその 遊び方とその理由 さら 理由の読み取り に付け足した遊び方をま ( ところが そこで ) とめる 自分の経験と比べて読む 読み方 ( にているところ ちがうところ ) 音読の仕方 ( 内容に合わせた読み方 ) 6 ごっこの体験を思い 遊び方が工夫されてきた ア 2 エ 4 オ 2 出しながら読み ご 理由 ( 自分の経験と結び付けて ) 音読の様子 態度の観察 っこの遊び方が工夫され 音読の仕方 てきた理由をまとめる ( 今までの学習を生かした読み方 ) - 4 -
7 自分の好きなごっこ 選んだごっこの遊び ア 2 エ 5 オ 2 が 教材文のどの遊び方 方や遊び方の工夫 音読の様子 態度の観察 になるのかを考えてまと 教材文の遊び方と選んだ める ごっこの遊び方のに ているところ 8 自分の選んだごっこ 遊び方の工夫やきまりに エ 6 オ 3 の体験を思い出し 遊び も意味があるということ 方の工夫について話し合 人の動きを表す言葉 う にげる つかまえる 行く おいかける 9 選んだごっこの遊び 遊び方の工夫とその理由 ア 3 ウ 1 方の工夫とわけを考え メモの仕方 て メモする アドバイスの仕方 10 メモをもとに 自分で考 紹介文の書き方 ウ 2 オ 4 えたごっこの遊び方 遊び方を 2 つ紹介する 発表の内容や態度の考察 を紹介する文章の下書き ほかに を使って 2 紹介文の記述内容の考察 をする つの遊び方をつなぐ 11 紹介文を清書する 紹介文を清書する時に気 ウ 2 オ 4 三 を付けること は を 読点 発表の内容や態度の考察 紹介文の記述内容の考察 句読点 文のねじれ 12 2ほん1のごっこ 感想の伝え方 ア4 ウ3 発表会 を開き 紹介文 遊び方の工夫について 発表の内容や態度の考察 を読み合って感想を伝え よいと思ったところ 感想を書いた付箋の考察 合う 自分の遊び方との比較 7 本時の学習指導 ( 本時 5/12 時 ) (1) 目標 自分のごっこを思い出しながら読み 捕まった人がみんなになる遊び方とその理由を 読み取ることができる (2) 評価規準 ア国語への関心 意欲 態度 エ読む能力 オ言語についての知識 理解 技能 2 自分の知っているごっこ 3 ごっこの遊び方につい 2 文の中の主語と述語の関係に を思い出しながら文章を読も て 似ているところや違うと 注意して 文や文章を読んで うとしている ころを考えながら読んでい いる る - 5 -
(3) 展開学習活動 学習内容 指導と評価の創意工夫 時間 1 自分の選んだごっこの遊び方を確認する ごっこの遊び方の確認 第 1 時で書いた 聞いて! わたしのごっこ を読み返し 自分の体験をしっかりと想起できるようにする 1 2 本時の学習課題をつ 本時の学習の進め方 共書きをして 全員で確認する かむ ( 個人 グループ 全体 ) 遊び方の読み取りは 3 時間目なので 3つ目のあそび方を読んで 自分のごっこ グループ活動の時には ごっこリ とくらべよう ーダーが伝え合いを進めていくこと を確認する 3 四 五段落を音読し 3つ目の遊び方とその理由をまとめる ( 教科書に線を引く 抜き書きか 自分でまとめる ) 遊び方とその理由を交代せずに つかまった人が みんなになるあそび方ごっこがもっとおもしろくなる 遊び方やその理由を考えながら音読させる 遊び方と理由は 第 7 時でまとめやすいように 付箋にそれぞれ書かせるよ うにする 3 15 4 捕まった人がみんなになる遊び方と自分のごっこの似ているところ 違うところを考え 伝え合う 学習の進め方 1 似ているところとちがうところを考えて ワークシートに書く 2 グループ内で伝え合う 3 全体で発表し合う 自分の遊びと似ている グループの形にし ごっこリーダところーが 学習を進めていくようにする 違うところ 似ているところや違うところを思い出 グループでの交流の仕せない児童には 第 1 時に書いた 聞方いて! わたしのごっこ を読み返し 比べてみるように助言する リーダーの声掛けの仕方評価場面 1 さんは どう考えま 評価規準 ア2 エ3 オ2 したか 評価方法 発表の内容や態度 どうして そう思ったのワークシーですか 手立て 自分の考えの伝え方 自分の思いや考えを書くことが さんの考えに にてできない児童には 第 1 時に書いて いた 聞いて! わたしのご どうしてかというと ~ っこ を振り返らせる だからです 似ているところと違うところが 話の聞き方見つけにくい場合は うなずきながらは つかまった人が と短く感想を伝えるいう主語に注目させ は ( 例 ) 交代しない 捕まった人が たしかに にています 皆になる という遊び方を よく思いつきましたね 確認して 自分のごっこと 初めて知りました 比較させる 15-6 -
- 7-5 五段落を読み 付け足しの遊び方と理由をまとめる 6 本時を振り返り 振り返りカードに記入する 7 次時の学習を確認する ところが そこで 自分の遊び方と比べて考えたこと 音読の仕方 ( 内容に合わせた読み方 ) ところが の後は 課題が書かれているので 少し悲しそうに そこで の後は 明るく 元気に 学習の振り返り 目標に対する自分の活動の評価 次時の学習の見通し ところが に注目し 補うべき点があることに気付かせる そこで に注目し 改善策に気付かせる 動作化を取り入れ 補うべき点と 改善策を理解しやすくする 付け足した遊び方について どう思うか 自分のごっこを思い出しながら発表させるようにする 振り返りカードを生かし 自分のごっこと比べながら遊び方を読むことができたか という点について 振り返ることができるようにする 本時の取り組みを称賛し 次時の意欲が高まるように 学習計画表を見て 内容を確認する 7 3 1 8 板書計画一月二十五日 ( 水 ) めあて三つ目のあそび方を読んで 自分のごっことくらべよう にているところ ちがうところ ところが ごっこがすぐにおわってしまう そこで がふえても にげる人をつかまえにくくする 児童の考え 児童の考え四段落の文章あそび方わけ ワークシートへの記入が終わった児童には 読み取った遊び方を自分のごっこに生かす方法を考えてもよいことを伝える
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