臨床研究に関する標準業務手順書

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する 研究実施施設の環境 ( プライバシーの保護状態 ) について記載する < 実施方法 > どのような手順で研究を実施するのかを具体的に記載する アンケート等を用いる場合は 事前にそれらに要する時間を測定し 調査による患者への負担の度合いがわかるように記載する 調査手順で担当が複数名いる場合には

12_モニタリングの実施に関する手順書 

北里大学病院モニタリング 監査 調査の受け入れ標準業務手順 ( 製造販売後臨床試験 ) 第 1 条 ( 目的 ) 本手順書は 北里大学病院において製造販売後臨床試験 ( 以下 試験とする ) 依頼者 ( 試験依頼者が業務を委託した者を含む 以下同じ ) が実施する直接閲覧を伴うモニタリング ( 以下

特定臨床研究に関する手順書

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医師主導治験取扱要覧

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1. 人を対象とする医学系研究の実施に係る手順書 第 1 章目的と適用範囲 ( 目的と適用範囲 ) 第 1 条本規程は ヘルシンキ宣言の倫理的原則に則り 人を対象とする医学系研究に関する倫理指針 ( 平成 26 年文部科学省 厚生労働省告示第 3 号 ; 以下 倫理指針 という ) 及び関連する最新

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臨床研究に関する研修会1

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山形県立中央病院治験審査委員会業務手順書

料 情報の提供に関する記録 を作成する方法 ( 作成する時期 記録の媒体 作成する研究者等の氏名 別に作成する書類による代用の有無等 ) 及び保管する方法 ( 場所 第 12 の1⑴の解説 5に規定する提供元の機関における義務 8 個人情報等の取扱い ( 匿名化する場合にはその方法等を含む ) 9

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治験審査委員会手順書 平成 27 年 10 月 1 日 医療法人新光会

倫理委員会審査手順書

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3 治験実施計画書目的 当該治験について 治験実施計画書が手順書に従い適切に作成及び改訂されていることを確認する 次の事項を調べる (1) 治験実施計画書の記載項目 ( 再生医療等製品 GCP 省令第 7 条第 1 項に規定する項目 ) (2) 治験実施計画書の作成 改訂の手順と日付 (3) 治験計

臨床試験(治験)実施の手続き

治験実施規程

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第 4 章治験責任医師の業務 目次 1. 目的と適用範囲 1 2. 治験責任医師の要件 1 3. 治験実施計画書の遵守に関する合意 1 4. 同意説明文書の作成 1 5. 治験分担医師及び治験協力者のリストの作成 2 6. 治験の実施依頼 ( 新規 変更 継続 ) 3 7. 治験の実施等の了承 3

研究課題名 臨床研究実施計画書 研究責任者 : 独立行政法人地域医療推進機構群馬中央病院 群馬県前橋市紅雲町 1 丁目 7 番 13 号 Tel: ( 内線 )Fax: 臨床研究期間 : 年月 ~ 年月 作成日 : 年月日 ( 第 版

製造販売後調査事務手続き等 について

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本手順書で使用する用語の定義 用語電子的記録書面電子的記録利用システム実務担当者原データ治験関連文書サイボウズサイボウズメッセージ 定義人の知覚では認識できない, 電子式等の方法で記録され, コンピュータで処理される記録紙媒体による資料治験依頼者, 実施医療機関の長, 治験責任医師並びに治験審査委員

国立仙台病院受託研究取扱規程

(3) 倫理学 法律学の専門家等 本法人に所属しない人文 社会科学の有識者若干名 (4) 一般の立場から意見を述べることができる者若干名 (5) 分子生物学 細胞生物学 遺伝学 臨床薬理学 病理学等の専門家若しくは遺伝子治療等臨床研究の対象となる疾患に係る臨床医として 日本医科大学長が推薦した者若干

9 中止基準 ( 研究対象者の中止 研究全体の中止について ) 10 研究対象者への研究実施後の医療提供に関する対応 通常の診療を超える医療行為 を伴う研究を実施した場合 研究実施後において 研究対象者が研究の結果より得られた利用可能な最善の予防 診断及び治療が受けられるように努めること 11 研究

【押印あり】日本医学会宛

宮城県立がんセンター受託研究業務手順書

( 様式第 6) 病院の管理及び運営に関する諸記録の閲覧方法に関する書類 病院の管理及び運営に関する諸記録の閲覧方法 計画 現状の別 1. 計画 2. 現状 閲 覧 責 任 者 氏 名 閲 覧 担 当 者 氏 名 閲覧の求めに応じる場所 閲覧の手続の概要 ( 注 ) 既に医療法施行規則第 9 条の

CROCO について

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大学病院治験受託手順書

(1) 侵襲 ( 軽微な侵襲を除く ) が生じる研究 (2) 侵襲 ( 軽微な侵襲を除く ) 及び 介入 が生じる研究 (3) 軽微な侵襲 および 介入 が生じる研究 ( 審査の原則 ) 第 4 条委員会は 次に掲げる点に留意して審査を行う (1) 研究対象者の人権擁護への配慮および対応 ( プライ

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平成 26 年 3 月 6 日千葉医療センター 地域医療連携ネットワーク運用管理規定 (Ver.8) 千葉医療センター地域医療連携ネットワーク運用管理規定 第 1 章総則 ( 目的 ) 第 1 条この運用管理規定は 千葉医療センター地域医療連携ネットワーク ( 以下 千葉医療ネットワーク ) に参加

( 委員会の業務 ) 第 4 条委員会は その責務の遂行のために以下の最新資料を病院長から入手する なお あらかじめ 自ら治験を実施する者 委員会及び病院長の合意が得られている場合においては GCP 省令第 26 条の6 第 2 項に関する通知に限り 自ら治験を実施する者から入手することができる ま

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治 験 実 施 標 準 業 務 手 順 書

目次 第 1 章治験審査委員会... 3 ( 目的と適用範囲 )... 3 ( 治験審査委員会の責務 )... 3 ( 治験審査委員会の設置及び構成 )... 3 ( 治験審査委員会の業務 )... 4 ( 治験審査委員会の運営 )... 6 第 2 章治験審査委員会事務局... 8 ( 治験審査委

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14個人情報の取扱いに関する規程

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1. 各項目に共通する注意点等について *IRB 審査資料の提出期限は IRB 開催日の 2 週間前までとします * 事前確認依頼については 資料提出期限の 1 週間前を目安に電子にて事務局担当者までご依頼ください スケジュールについては 当センター HP の IRB 年間開催日程と書類提出締切日

文書管理番号

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医療機関のの指示 決定に 医療機関のが 治験審査委員会の決定 関する文書 に基づく医療機関のの指示 決定を ( 治験に関する指 治験依頼者及びに通知す 示決定通知書 ) ( 治験審査委員会の通知文 る文書 書写しを含む ) 治験審査委員会の日付入り通知文書の 写し の業務内容に関 医療機関のがの業務

07案3団体あて臨床研究法COI通知

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Ⅰ 個人情報等保護方針 一般財団法人医薬品医療機器レギュラトリーサイエンス財団は 下記の方針に基づき個人情報及び特 定個人情報等の保護に努めます 1. 法令 ガイドライン等の遵守 当財団は 個人情報及び特定個人情報等の適正な取扱いを確保するため 個人情報の保護に関す る法律 行政手続における特定の個

内容 1. はじめに 大規模治験ネットワーク登録医療機関への支援内容 治験実施医療機関情報の登録と公開 登録の条件 事前確認 大規模治験ネットワーク への登録方法 登録の手順 登録でき

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Ⅰ バイタルリンク 利用申込書 ( 様式 1-1)( 様式 ) の手続 バイタルリンク を利用する者 ( 以下 システム利用者 という ) は 小松島市医師会長宛に あらかじ め次の手順による手続きが必要になります 新規登録手続の手順 1 <システム利用者 ( 医療 介護事業者 )>

1998

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目次 1. 目的と適用範囲 定義 原則 使用機器 審査資料交付システム タブレット端末 管理運用体制 電磁的記録管理運用責任者の役割 電磁的記録管理運用担当者の役割

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個人情報保護に関する規定 ( 規定第 98 号 ) 第 1 章 総則 ( 目的 ) 第 1 条学校法人トヨタ学園および豊田工業大学 ( 以下, 総称して本学という ) は, 個人情報の保護に関する法律 ( 平成 15 年法律第 57 号, 以下, 法律という ) に定める個人情報取り扱い事業者 (

静岡県立静岡がんセンター臨床研究事務局の業務手順書

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<ヒアリング内容 > 1 依頼者からの説明 ( 概要書 プロトコールの要点 をそれぞれ10 分程度で ) ハンドアウト等の資料を準備すること 2 質疑 応答 ( 手順の確認を中心に ) 3 提出資料の確認 検討 修正指示 4その他 当該治験で検討を要する事項についての協議 保険外併用療養費の支給対象

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PSP 省令 と それぞれ略称する 記 1. 改正施行規則について希少疾病用医療機器その他の医療上特にその必要性が高いと認められる医療機器であり かつ 当該医療機器についての臨床試験の実施に特に長期間を要すると認められるものに係る承認申請をする場合においては 改正 GVP 省令第 9 条の3 第 1

倫理審査申請システム利用ガイド(申請者編)

内容 1. 研究倫理の基本と倫理審査委員会の役割 2. 歴史的背景と研究管理体制 3. 人を対象とする医学系研究に関する倫理指針 の内容と放医研での運用 4. モニタリングと監査の放医研での実施体制

Transcription:

臨床研究に関する標準業務手順書 2018/04/01 第 15 版

改定履歴 日付 版 改定理由 改定箇所 内容 2010/02/06 1 新規制定 2010/04/14 2 COI 関連手順の明確化 フローチャートに COI に関する手順の追記 2010/08/19 3 様式 必要書類の追加 COI 関連様式の追記 安全性に関する報告の手順および様式 ( 様式 11) の追加 委託研究に関する手順 必要書類の独立 2011/05/12 4 手順の変更 様式の追加 2011/11/22 5 手順の変更 追加 未承認 適応外使用の研究期間に関する手順見直し 申請取下げに関する様式( 様式 8) の追加 研究対象区分の 出版公表原稿 削除への対応 委員会審議不要の研究に関する手順追加 重篤な有害事象および不具合等の報告の手順の明確化 2013/04/01 6 組織名等変更 組織名変更( 財団法人倉敷中央病院 倉敷中央病院 ) 臨床医学研究 臨床研究 2014/04/01 7 組織名変更 組織名変更( 臨床研究センター 臨床研究推進部 ) 2014/08/16 8 手順の変更 自主研究のうち 論文化等公表のための事前研究申請 の場合の手順追記 製造販売後調査の同意取得の方法の明確化 COI 調査書提出手順の簡略化に関する変更 2015/04/01 9 統合倫理指針 への適合 様 式の追加 人を対象とする医学系研究に関する倫理指針への対応 情報 記録の保管に関する手順の追記 モニタリング 監査に関する手順の追加 その他 新指針への対応 記載整備 指示事項に対する修正報告書 ( 様式 12) の追加 改定履歴の追加 2015/06/01 10 手順の追加 10. 重篤な有害事象および不具合等の報告 研究実施計画書の基準 手順に従って 報告することができる 旨追記

2016/06/01 11 研究区分により 手順書を分離 臨床研究実施手順書 から臨床研究部分を分離し 新たに 臨床研究に関する標準業務手順書 を制定した 2016/09/01 12 組織名変更 組織改訂に伴う組織名 職名変更臨床研究推進部 臨床研究センター臨床研究推進部主任部長 臨床研究センター長 2017/6/27 13 院内臨床研究実施基準の廃止に伴う項目追加 指針改正への対応 2017/11/30 14 電磁的記録の真正性について追記 2018/04/01 15 申請手続き詳 細を追記 記載 整備 3. 研究計画書の作成 8. 臨床研究協力者 (CRC) 支援 13. 同意取得および 同意の記録 同意書原本の保管の項にインフォームドコンセント取得の手続きの追加 14. 個人情報保護 ( 追加 ) 第三者に試料 情報を提供する際の規定 対応表の作成手順を追加 17. 臨床研究にかかる試料 情報等の保管の項に 保管が必要な書類について 共同研究機関に試料 情報を提供する場合および 当院が主体となり 共同研究機関から試料 情報の提供を受ける場合について追記 15. 電磁的記録の真正性の項を追記 15. 以下の項目について 項番号を修正 2. 医の倫理委員会の項を追記 5. 申請の詳細を追記 7. ヒアリング 5 の追記に伴う記載整備 8. 審査の詳細を追記 10. 臨床研究の契約を追記 11. 臨床研究実施計画等の変更の詳細を追記 14. 実施状況報告の詳細を追記 15. 継続審査の詳細を追記 19. 科研費研究の説明を削除 20. 結果報告 成果報告の詳細を追記 その他 記載整備

1. 目的本手順書は 公益財団法人大原記念倉敷中央医療機構倉敷中央病院 ( 以下 当院 という ) で行われる臨床研究等のうち 人を対象とする医学系研究に関する倫理指針 ( 以下 研究倫理指針 という ) を遵守して行う場合の取り扱いについて必要な事項を定める 2. 医の倫理委員会院長は 当院での臨床研究実施に当たり 臨床研究を行うことの適否その他臨床研究に関する調査審議を行うため 医の倫理委員会 ( 以下 委員会 という ) を設置する 委員会組織 運営については 委員会規程に定める 3. 研究責任者と研究担当者の責務 ( 臨床研究実施の前に行うこと ) 研究責任者および研究担当者は臨床研究の計画に先立ち 個人情報の保護に関する法律の適用除外 ( 法第 76 条関係 ) に該当することを確認後 必ず以下の 2 つの文書を読む なお 76 条に記載されている 大学その他の学術研究を目的とする機関若しくは団体 に当院が該当するものとする ヘルシンキ宣言 人を対象とする医学系研究に関する倫理指針

また 研究責任者および研究担当者は臨床研究の申し込みの前に 院内外で開催される臨床研究倫理講習会または 指定された e-learning( 下記 ) を受講する 倫理講習会 院内倫理講習会( 少なくとも 2 回 / 年開催 ) 院外倫理講習会( 受講証が発行されるもの ) 外部 e-learning ICRweb-ICR 臨床研究入門 - 臨床研究の基礎知識講座 ( 本 e-learning を受講する場合 必修 ) 日本医師会治験促進センター 臨床研究のための e Training Center CITI Japan プロジェクト 4. 研究計画書の作成 研究責任者は 研究倫理指針に則って研究計画書を作成する また 多施設共同研究に共同 研究者として参加する場合は 研究主体が作成した研究計画書を熟読する 介入を行う臨床研究について 以下のいずれかのデータベースに 当該研究の概要をその実 施に先立って登録し 研究計画書の変更および研究の進捗に応じて適宜更新しなければならず また研究を終了したときは 遅滞なく 当該研究の結果を登録しなければならない ただし 研究 対象者等及びその関係者の人権または研究者等及びその関係者の権利利益の保護のため非公 開とすることが必要な内容として 委員会の意見を受けて院長が許可したものについては この 限りではない る 大学病院情報ネットワーク研究センター 臨床試験登録システム (UMIN-CTR) 一般財団法人日本医薬情報センター iyaku Search ( 医薬品データベース ) 公益社団法人日本医師会治験促進センター臨床試験情報登録システム (JMA CCT) 臨床研究コンサルテーション室は 研究責任者からの要望に応じて 研究計画の作成を支援す *4 例までの症例報告をおこなう際の手順は 症例報告に関する標準業務手順書に定める 5. 申請 研究責任者は 表 1 臨床研究の申請に必要な書類に従い 必要とする審査資料等を院長に 提出する ( 提出窓口 : 臨床研究事務局 ) なお 様式類 テンプレート類は必ずイントラネット 臨床研究 治験 のページから 最新版をダ ウンロードし利用する 表 1 臨床研究の申請に必要な書類 自主研究 ( ) : 院外から入手するもの : 研究責任者が独自に作成するもの 区分必要書類様式 テンプレート 臨床研究申込書 ( 試料情報の提供がないもの ) 遺伝子検査 解析を含む場合 様式 1-1 別紙 B 別紙 C

病院経費の利用を申請する場合 研究実施計画書 被験者への説明文書 同意書 症例登録票 調査票の見本 (Excel 表など項目名のリストでも可 ) 前向き介入用 前向き観察用後ろ向き研究用文書同意用掲示用 研究責任者が作成 区分必要書類様式 テンプレート 研究者主導型多施設共同研究 ( 他施設主体 ) 研究者主導型多施設共同研究 ( 当院主体 ) 企業からの委託研究 臨床研究申込書 ( 試料情報の提供があるもの ) 遺伝子検査 解析を含む場合 病院経費の利用を申請する場合 研究費の入金がある場合 様式 1-2 別紙 B 別紙 C 別紙 D 研究実施計画書 ( 主体作成版 ) 被験者への説明文書 同意書 ( 主体作成雛形を元に当院版に修正 ) ( 主体作成の説明文書雛形 ) 当院同意書テンプレート 症例登録票 調査票の見本 ( 主体作成版 ) 研究主体 ( もしくは主な参加施設 ) の倫理審査承認書臨床研究申込書 ( 試料情報の提供があるもの ) 当院が共同機関から試料 情報の提供を受ける場合 遺伝子検査 解析を含む場合 病院経費の利用を申請する場合 研究費の入金がある場合 研究実施計画書 ( 多施設用として作成 ) 被験者への説明文書 同意書 ( 多施設用雛形として作成 ) 症例登録票 調査票の見本 臨床研究申込書 ( 試料情報の提供がないもの ) もしくは ( 試料情報の提供があるもの ) 遺伝子検査 解析を含む場合 委託研究費等報告書 ( 主体から入手 ) 様式 1-2 様式 1-2 別紙 A 別紙 B 別紙 C 別紙 D 前向き介入用 前向き観察用後ろ向き研究用文書同意用掲示用 研究責任者が作成 様式 1-1 もしくは様式 1-2 別紙 B 別紙 D 研究実施計画書 ( 依頼者作成版 ) 被験者への説明文書 同意書 ( 依頼者作成雛形を元に当院版に修正 ) ( 主体作成説明文書雛形 ) 当院同意書テンプレート 症例登録票 調査票の見本 ( 依頼者作成版 ) 主な機関の倫理審査承認書 ( 多施設共同研究の場合 入手 )

6. 利益相反 (COI) の調査 申告研究責任者および研究担当者は全員 臨床研究の対象となる医薬品あるいは医療機器等に関連する企業との間の利益相反の有無 ( 有りの場合 その内容 ) について申告する なお 科研費の入金がある場合は 共同研究者全員の COI の管理を求められるため 利益相反調査書 ( 様式 1) に 全員 COI の有無を自署し提出する 詳細はイントラネット 利益相反管理委員会 (COI) のページを参照のこと 7. 審査院長は 5 項の申請がなされた場合 委員会に審査資料を提出し 様式 2 研究審査依頼書 を以って当該臨床研究を実施することの適否を諮問する 委員会は 審査資料に基づき全ての被験者の人権 安全及び福祉の保護の観点から 当該臨床研究を実施することが倫理的及び科学的に妥当であるかどうかを審議し その結果を 様式 3 研究審査結果通知書 を以って院長に報告する 院長は 委員会の報告に基づく院長の判断を 様式 3 研究審査結果通知書 により 診療科長等及び研究責任者に通知する 研究責任者は 結果通知書の通知のうち 条件付き承認 の指示を受けた場合 様式 4 研究実施計画書等修正報告書 と該当する資料を院長に提出する ( 臨床研究事務局受理 ) 院長は修正が行われたことを確認する 研究責任者は 審査結果に基づく 院長の通知に対し 異議申し立てがある場合は 原則として翌月の委員会までに 様式 7 異議申立書 により 申し出るものとする 研究責任者は その他 院長の指示 決定に従い かつ実施計画書及びわが国の各種法令及び指針を遵守して臨床研究を実施する 8. ヒアリング 7 項の手続きにおいて 院長から意見を求められた場合 委員会委員長は 審査前のヒアリングを行うことができる 必要な場合は 委員長が指名する臨床研究センター医師および 委員または専門委員の医師各 1 名以上が主体となり CRC 等を含むチームが研究責任者に対して行う なお 企業からの委託研究の場合 ヒアリングメンバーは 必要に応じて依頼者に対するヒアリングを実施することができる 9. 臨床研究協力者 (CRC) 支援研究倫理指針 実施計画書および研究実施に関する手順書等を より確実に遵守するために 特に侵襲を伴い 介入を行う臨床研究においては CRC の協力を得るものとする ただし 被験者に対する医療及び被験者のためになされる医療上の決定に関する責任は 医師又は歯科医師が常に負うべきである

10. 臨床研究の契約 当院で研究費の受け入れが必要な場合 研究責任者は契約内容を確認する 院長は 委員会 の意見に基づいて臨床研究の実施を了承した後 依頼者と契約を行う ( 臨床研究事務局窓口 ) 11. 臨床研究実施計画等の変更研究責任者は研究計画書の変更が生じた場合 様式 8 臨床研究変更申請書 と改訂された資料を院長に提出する ( 提出窓口 : 臨床研究事務局 ) 院長は 前文の申請を受けた場合 速やかに委員会に審査資料を提出し 様式 2 研究審査依頼書 を以って当該臨床研究の継続の可否を諮問する 委員会は 前文による意見を求められた場合 審査資料に基づき臨床研究継続の可否を決定し その結果を 様式 3 研究審査結果通知書 を以って院長に報告する 院長は 委員会の報告に基づく院長の判断を 様式 3 研究審査結果通知書 により 診療科長等及び研究責任者に通知する 研究責任者は 委員会が臨床研究の継続を承認し これに基づく院長の指示 決定が文書で通知された後に実施する 12. 重篤な有害事象および不具合等の報告 有害事象 安全性情報の報告に関する標準業務手順書に定める 13. 安全性情報等に関する報告 有害事象 安全性情報の報告に関する標準業務手順書に定める 14. 実施状況報告 研究責任者は継続期間中 1 年毎に 様式 9 臨床研究実施状況報告書 を院長に報告する ( 臨 床研究事務局受理 ) 院長は 様式 9 臨床研究実施状況報告書 を委員会に報告する 15. 継続審査研究主体の方針で 継続審査が必要な場合は 様式 9 臨床研究実施状況報告書 の継続審査要否の欄の 要 に を付け 実施状況詳細を記載した資料を添付して院長に提出する ( 提出窓口 : 臨床研究事務局 ) 院長は前文の資料を委員会に提出し 様式 2 研究審査依頼書 を以って当該臨床研究の継続の可否を諮問する 委員会は 前文による意見を求められた場合 審査資料に基づき臨床研究継続の可否を決定し その結果を 様式 3 研究審査結果通知書 を以って院長に報告する 院長は 委員会の報告に基づく院長の判断を 様式 3 研究審査結果通知書 により 診療科長等及び研究責任者に通知する

16. 同意取得および 同意の記録 同意書原本の保管 研究責任者および研究担当者は 研究倫理指針に則り 被験者または研究対象者から同 意を得なければならない 研究の種類に応じたインフォームド コンセントに関する手続きは 様式 1 臨床研究申込書 を参照する 被験者から文書で同意を取得した場合 同意書原本 は病院保管とし 写しを被験者に手渡す また 口頭で同意を取得した場合は 電子カルテ (MegaOak) のテンプレートを用いて 同意取得したことを記録する 同意書の保管についての 詳細は 臨床研究 治験における同意書原本の一元管理に関する手順に定める 種類原本写し 同意書 ( 文書同意 ) MegaOak に取り込み 倉蔵 取り込み 紙媒体は臨床研究支援センター保管 口頭同意の記録カルテ記載 ( テンプレートを利用 ) - 被験者に手渡し 倉蔵 : 治験 臨床研究関連文書電子保管システム ( 臨床研究センター管理 ) 17. 個人情報保護研究責任者は 院外の共同研究機関等に試料 情報を提供する場合 当院 ID 等個人が識別できる情報を削除した上で提供する なお 問合せへの対応等 後から患者情報と照合する必要がある場合は 被験者登録を行う際に当院にて新たに当該研究用の被験者識別番号を付与するか 研究事務局から被験者識別番号の発行を受け 当院 ID と被験者識別番号の対応表を作成する 対応表は 必ず当院にて保管する 研究計画書に基づいて 氏名 住所 連絡先 遺伝子データなどの個人情報 ( 情報単体で特定の個人を識別することができるもの ) を共同研究機関等に提供する場合は 関連する指針 ガイダンス等を確認した上で 研究対象者にそれを説明し 同意を得ること ( 記録が残るかたちの同意を得る ) 18. 電磁的記録の真正性電子的に臨床試験データを収集する方法 (Electronic Data Capture( 以下 EDC という)) を使用する場合 利用者の責任に応じた権限を入手し 付与された権限に基づき意図したデータを正しく入力しなければならない システムアクセス時の本人性を確保するため ID パスワード等は各個人で厳重に管理し 適正運用されるよう 責任医師が責任をもって管理しなければならない ( なりすまし パスワード盗用等の防止 )

19. モニタリング 監査研究責任者は 侵襲 ( 軽微な侵襲を除く ) を伴う研究であって介入を行うものを実施する場合には 研究計画書で定めたモニタリング及び必要に応じて監査を実施しなければならない 院内担当者を指名してモニタリング及び監査を実施する場合は 当院の臨床研究のモニタリングに関する標準業務ならびに臨床研究の監査に関する標準業務手順書に定める 20. 結果報告 成果報告研究責任者は臨床研究が終了 中止 中断のいずれかになった場合は 様式 15 臨床研究終了 ( または中止 中断 ) 報告書 を提出し 院長に報告する ( 研究事務局受理 ) また 研究の発表 論文投稿など成果が得られた場合は 様式 16 臨床研究成果報告書 を提出し 院長に報告する ( 研究事務局受理 ) 院長は 前文の資料を委員会に提出する 21. 臨床研究にかかる試料 情報等の保管研究責任者および研究担当者は 研究にかかる試料および情報等を少なくとも研究終了後 5 年間または 成果の公表から 3 年間のいずれか遅い期日が過ぎるまで適切に保管する また 研究計画書に保管ならびに廃棄する場合は廃棄方法を記載する 詳細は臨床研究にかかる試料 情報等の保管に関する標準業務手順書に定める なお 保管が必要な書類には 以下が含まれる 審査に関する資料 : 申請から終了までの全ての様式 資料 通知書類 研究で得られた試料 情報 : 研究のために収集した検体 紙 電子ファイル ( データセット ) 等 同意を得た記録 : カルテ記載 ( テンプレートあり ) あるいは 同意書原本等 院外に試料 情報を提供した場合 対応表 : 研究責任者が作成 ( 様式なし ) 対応表を作成しない場合 対象者のリスト ( 必要に応じて ) 試料 情報の提供に関する記録 : 研究責任者が作成 ( 主体の様式 ) 院外から試料 情報の提供を受ける場合 ( 多施設共同研究の主体となる場合 ) 研究計画書 ( もしくは 試料 情報の授受に関する手続きが分かる内容が記載されたもの ) 試料 情報の提供に関する記録 ( 提供元に提出を要請 ) 22. 研究費 研究責任者は 研究計画書に研究に必要な費用の支出元について記載すること 研究に必要 な費用と その支出元としては 以下に挙げるものなどがある

研究にかかる費用 保険請求できない検査費用 QOL 調査のライセンス料 試料や資料の輸送料 郵便料金など 研究費の支出元( 病院経費等 ) 医局費 部門費 研究寄付金 病院経費など 研究責任者は 研究実施にあたり病院経費の利用を申請する場合には 様式 1 別紙 C を院長に提出する ( 提出窓口 : 臨床研究事務局 ) なお 多施設共同研究や 企業からの委託研究において 研究費 ( 研究協力費など ) の受け入れが必要な場合は 当院の研究収入に入るものとし 9 項にある事務手続きは臨床研究事務局が窓口となる 研究責任者は 研究費の受け入れが必要な場合には 様式 1 別紙 D を院長に提出する ( 提出窓口 : 臨床研究事務局 ) 23. 臨床研究事務局連絡先 臨床研究事務局の連絡先は下記のとおりとする kenkyu@kchnet.or.jp