平成29年度における運用状況等

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平成30年度第1四半期における運用状況等

目次 1. 平成 29 年度第 1 四半期 ( 平成 29 年 4 月 ~6 月 ) における運用環境について 2. 平成 29 年度第 1 四半期 ( 平成 29 年 4 月 ~6 月 ) におけるポートフォリオ別の運用状況 3. ベンチマーク インデックスの推移 ( 参考 ) 用語の説明 頁 1

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1. 30 第 1 運用環境 各市場の動き ( 4 月 ~ 6 月 ) 国内債券 :10 年国債利回りは狭いレンジでの取引が続きました 海外金利の上昇により 国内金利が若干上昇する場面もありましたが 日銀による緩和的な金融政策の継続により 上昇幅は限定的となりました : 東証株価指数 (TOPIX)

第 1 四半期運用実績 ( 概要 ) 運用利回り +1.54% 収益率 ( ) ( 第 1 四半期 ) (+1.02% 実現収益率 ( )) 運用収益額 +3,222 億円 総合収益額 ( ) ( 第 1 四半期 ) (+1,862 億円 実現収益額 ( )) 運用資産残高 ( 第 1 四半期末 )

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スライド 1

1. 30 第 2 運用環境 各市場の動き ( 7 月 ~ 9 月 ) 国内債券 :10 年国債利回りは上昇しました 7 月末の日銀金融政策決定会合のなかで 長期金利の変動幅を経済 物価情勢などに応じて上下にある程度変動するものとしたことが 金利の上昇要因となりました 一方で 当分の間 極めて低い長

目次 平成 29 年度 第 2 四半期運用実績 ( 概要 ) P 2 平成 29 年度 市場環境 ( 第 2 四半期 ) 1 P 3 平成 29 年度 市場環境 ( 第 2 四半期 ) 2 P 4 平成 29 年度 退職等年金給付組合積立金の資産構成割合 P 5 平成 29 年度 退職等年金給付組合

平成 28 年度第 3 四半期退職等年金給付組合積立金運用状況 警察共済組合

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第 2 四半期運用実績 ( 概要 ) 運用利回り +0.09% 実現収益率 ( ) ( 第 2 四半期 ) 運用収益額 億円 実現収益額 ( ) ( 第 2 四半期 ) 運用資産残高 ( 第 2 四半期末 ) 357 億円 年金積立金は長期的な運用を行うものであり その運用状況も長期的に

2018 年度第 3 四半期運用状況 ( 速報 ) 年金積立金は長期的な運用を行うものであり その運用状況も長期的に判断することが必要ですが 国民の皆様に対して適時適切な情報提供を行う観点から 作成 公表が義務付けられている事業年度ごとの業務概況書のほか 四半期ごとに運用状況の速報として公表を行うも

1. 平成 29 第 2 運用環境 各市場の動き ( 7 月 ~ 9 月 ) 国内債券 : 日銀の金融緩和が継続される中 期初から 9 月上旬にかけては 北朝鮮のミサイル発射や核実験に伴う地政学的リスクの高まりなどから 10 年国債利回りは一時的にマイナスまで低下しました その後 株価指数の上昇 円

平成 9 第 3 四半期運用実績 ( 概要 ) 運用利回り +3.98% 収益率 ( ) ( 第 3 四半期 ) (+1.11% 実現収益率 ( )) 運用収益額 +4,418 億円 総合収益額 ( ) ( 第 3 四半期 ) (+1,05 億円 実現収益額 ( )) 運用資産残高 ( 第 3 四半

国家公務員共済組合連合会 厚生年金保険給付積立金の令和元年度第 1 四半期運用状況 第 1 四半期末の運用資産額は 6 兆 7,376 億円となりました 第 1 四半期の収益額は 実現収益額が 512 億円 総合収益額が 128 億円となりました 第 1 四半期の収益率は 実現収益率 ( 期間率 )

平成24年度 業務概況書

年金積立金管理運用独立行政法人 平成21年度第3四半期運用状況

平成 29 年度第 3 四半期運用状況 年金積立金管理運用独立行政法人年金積立金は長期的な運用を行うものであり その運用状況も長期的に判断することが必要ですが 国民の皆様に対して適時適切な情報提供を行う観点から 作成 公表が義務付けられている事業年度ごとの業務概況書のほか 四半期ごとに運用状況の公表

1. 平成 28 年度第 1 四半期運用環境 各市場の動き ( 4 月 ~ 6 月 ) 国内債券 : 日銀の緩和的な金融政策を背景に 10 年国債利回りは マイナス 0.1% 前後での推移が続きました 6 月に入ると 世界的な景気低迷や不安定な金融市場の動きを受け 日銀の追加金融緩和観測が台頭し 1

目次 1 運用実績の概要 ( 平成 28 年度第 3 四半期 ) 2 2 市場環境 ( 平成 28 年度第 3 四半期 ) 3 3 資産構成割合 ( 平成 28 年度第 3 四半期末 ) 5 4 運用利回り ( 平成 28 年度第 3 四半期 ) 6 ( 参考 ) 運用利回り ( 前年度 ) 7 5

1. 平成 28 第 3 運用環境 各市場の動き ( 10 月 ~ 12 月 ) 国内債券 :9 月に導入された日銀の 長短金利操作付き量的 質的金融緩和 を受け 期初から 10 年国債利回りはゼロ % をやや下回る水準で推移しましたが 11 月の米大統領選挙後は米国の財政拡大期待による米国金利上昇

1. 平成 28 第 2 運用環境 各市場の動き ( 7 月 ~ 9 月 ) 国内債券 :7 月の日銀金融政策決定会合でマイナス金利の拡大が見送られたことから 10 年国債利回りは -0.01% 程度に上昇 ( 債券価格は下落 ) して推移しました また 期末に近い 9 月の金融政策決定会合で日銀が

(2) 資産構成割合の推移 ( 給付確保事業 ) 1 資産配分実績の基本ポートフォリオからの乖離の推移 2 実践ポートフォリオと資産配分実績の推移 3. 運用受託機関 平成 29 年 3 月末現在 2

平成21年度第1四半期運用状況

退職等年金給付積立金 平成30年度第2四半期運用状況

資産運用関係補足説明資料

当ページは 各種の信頼できると考えられる情報源から取得した情報に基づき アクサ生命保険株式会社が作成し提供するものです 情報の内容に関しては万全を期しておりますが その正確性 完全性については これを保証するものではありません 日本株式市場 運用環境 [ 2015 年 4 月 ~2016 年 3 月

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平成 30 年度 厚生年金保険給付組合積立金 運用報告書

(4) 資産運用の実績 ( 一般勘定 ) ア. 資産の構成 ( 単位 : 百万円 %) 金額占率金額占率 現預金 コールローン 394, , 買 現 先 勘 定 223, , 商 品 有 価 証 券 金 銭 の 信 託 有 価 証

変額年金 ( 特別勘定 ) の現況をご覧になる方に 特にご確認いただきたい事項 投資リスクについて 変額年金保険の特別勘定の資産運用は 国内外の株式および公社債 国内外のその他の有価証券 貸付金 コールローンおよび預貯金等を主な運用対象としておりますので 株価の下落や金利の変動 為替の変動などにより

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2018年度年金資産運用状況(速報).pdf



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運営管理機関 : ろうきん DIAM バランス ファンド <DC 年金 >1 安定型 2 安定 成長型 3 成長型 一般社団法人投資信託協会分類 DIAM バランス ファンド <DC 年金 >1 安定型 : 追加型投信 / 内外 / 資産複合 / インデックス型 DIAM バランス ファンド <DC

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当ページは 利用する投資信託の委託会社による運用報告を アクサ生命保険株式会社が提供するものであり 内容に関して アクサ生命保険株式会社は一切責任を負いません 運用環境 日本株式市場 日本株式市場は上昇し TOPIX( 東証株価指数 ) は前月末比 +5.49% の 1, ポイントで月

日本の債券市場 日本の債券市場の代表的な指数であるNOMURA-BPI 総合は 2 日比で0.09% 上昇しました 前週末発表の1 月の米雇用統計において 賃金上昇圧力が確認されたことを受け 金融引き締めに対する警戒感から各国株式市場が下落したことから 安全資産としての債券需要が高まり日本債券市場は

当ページは 各種の信頼できると考えられる情報源から取得した情報に基づき アクサ生命保険株式会社が作成し提供するものです 情報の内容に関しては万全を期しておりますが その正確性完全性については これを保証するものではありません 運用環境 [ 2014 年 4 月 ~2015 年 3 月 ] 日本株式市

目 次 野村資産設計ファンド (2015/2020/2025/2030/2035/2040/2045/2050) の運用状況のご報告 各ファンドの運用経過 1ページ 7ページ 13ページ 19ページ 25ページ 31ペー

ジャパン ゴールドファンド Ⅱ( ブル 2 倍型 ) 運用経過 基準価額等の推移について 期首 :11,205 円 償還時 :10,439 円 01 銭 騰落率 : 6.8%( 分配金再投資ベース ) 基準価額の主な変動要因わが国の金先物取引を積極的に活用し 日々の基準価額の値動きがわが国の金先物取

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当期の 1 口当たり純資産価格等の推移について 運用経過 円建円ヘッジクラス受益証券 円建円ヘッジなしクラス受益証券 第 4 期末の 1 口当たり純資産価格 : 第 5 期末の 1 口当たり純資産価格 : 第 5 期中の 1 口当たり分配金合計額 : 騰落率 : 円建円ヘッジクラス 13,212 円

【16】ゼロからわかる「世界経済の動き」_1704.indd

受益者の皆様へ 平成 28 年 2 月 15 日 弊社投資信託の基準価額の下落について 平素より弊社投資信託をご愛顧賜り 厚くお礼申しあげます さて 先週末 2 月 12 日 ( 金 ) 以下のファンドの基準価額が 前営業日の基準価額に対して 5% 以上下落しており その要因につきましてご報告いたし

(2) 資産構成割合の推移 1 資産配分実績の基本ポートフォリオからの乖離の推移 2 実践ポートフォリオと資産配分実績の推移 3. 運用受託機関 平成 30 年 3 月末現在 国内債券外国債券 ( 円ヘッジ ) 外国債券国内株式世界株式その他 三菱 UFJ 信託銀行三井住友信託銀行みずほ信託銀行 三

ご留意いただく事項

運用商品一覧 作成日 :2019 年 10 月 8 日 規約名 フジ アスティ企業型確定拠出年金 運営管理機関名 第一生命保険株式会社 < 商品ラインアップの選定 > 選定理由 複数の資産に分散投資を行うバランス型投資信託と 基本 4 資産 ( 国内外の株式 債券 ) を投資対象とする単一資産型投資

平成23年11月1日

2015(平成27)年度決算 確定拠出年金実態調査結果(概要).pdf

目 次 運用全般について 1. 基本ポートフォリオと運用資産構成 2. の推移 3. 運用資産額 責任準備金 利益剰余金 繰越欠損金の推移 各運用資産について 4. 国内債券 ( 簿価 ) 資産 ( 満期保有目的 ) 5. 融資経理貸付金 6. 生命保険資産 7. 委託運用資産 ( 国内株式 国内債

企業年金における資産運用の状況 2015年度年次報告書.pdf

Microsoft Word - ●01 第1章・第2章

退職等年金給付積立金等の管理運用の方針

○ 資産運用状況(平成15年度)

目次 1 グループ概況 2 国内生命保険事業 3 業績見通し 参考 グループ各社の概況 1

4. つみたてNISA 商品のおもな選定理由について (1) つみたてNISA は長期運用 資産分散 時間分散により 投資リスクを低減しながらリターンを目指す制度であることから 商品選定にあたっては 長期運用と資産分散の観点を重視しました (2) 複数の投資信託商品を購入いただき組合せるのではなく

life_cycle_fund-DC_month.xlsm


運用経過の説明 1 基準価額等の推移 16,000 14,000 12,000 10,000 8, ,000 第 7 期首 / /2 第 7 期末 純資産総額 ( 億円 )( 右軸 ) 基

週間マーケット情報 (2017 年 3 月 17 日 ~2017 年 3 月 24 日 ) ご参考資料 2017 年 3 月 27 日 野村アセットマネジメント 市場の動向 日本の株式市場 日本の株式市場の代表的な指数である東証株価指数 (TOPIX) は 17 日比で 1.40% 下落しました 前

引受保険会社 東京都港区白金 お問合せ先 : カスタマーサービスセンター Tel アクサ生命ホームページ 特別勘定 ( 世界分散型 30AF) 月次運用実績レポート 2016 年 11 月 利用する

Fiduciary Research No.50

週間マーケット情報 (2016 年 9 月 2 日 ~2016 年 9 月 9 日 ) ご参考資料 2016 年 9 月 12 日 野村アセットマネジメント 市場の動向 日本の株式市場 日本の株式市場の代表的な指数である東証株価指数 (TOPIX) は 2 日比で 0.23% 上昇しました 週初の日

2014(平成26)年度決算 確定拠出年金実態調査 調査結果について.PDF

2016(平成28)年度決算 確定拠出年金実態調査結果(概要).pdf

株式市場 米国株 トランプ氏の政策への期待感後退で調整も MSCI 米国 2, % 先月の回顧 米国株式市場は上昇しました 11 月 8 日 ( 現地 ) に行われた大統領選挙でトランプ氏が当選し 減税やインフラ投資の拡大などの同氏の政策に注目が集まりました 債券市場では金利が上

ヘッジ付き米国債利回りが一時マイナスに-為替変動リスクのヘッジコスト上昇とその理由

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運用経過 基準価額等の推移について ( 円 ) 3, 460 ( 百万円 ) 50 3, , , , , 435 期首 ( ) 0 期末 ( ) 基準価額 ( 左軸 ) 純資産総額 ( 右軸

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変額年金 ( 特別勘定 ) の現況をご覧になる方に 特にご確認いただきたい事項 投資リスクについて 変額年金保険の特別勘定の資産運用は 国内外の株式および公社債 国内外のその他の有価証券 貸付金 コールローンおよび預貯金等を主な運用対象としておりますので 株価の下落や金利の変動 為替の変動などにより

Invesco Premia Plus Fund

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2017 年度第 1 四半期業績の概要 年 8 月 9 日 日本生命保険相互会社

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経済の見通し 欧州 欧州経済は グローバル経済の堅調さを背景とした外需セクターの回復 労働市場の回復を背景にした堅調な個人消費 従来に比べ拡張的な財政政策による成長押し上げ効果を背景に潜在成長率を上回る成長が続いています 物価については 労働市場や経済の回復を背景にコアインフレ率 賃金上昇率は今後緩


I. 平成 30 年度国民年金基金連合会資産運用結果 1. 平成 30 年度運用実績 (1) 連合会全体の運用利回り ( 修正総合利回り ) ( 注 1) 連合会全体 2.51% 42,044 億円 複合ベンチマーク 年度通期 ( 参考 ) 積立金額 ( 注 2) 2.90% ( 注 1) 連合会全

各資産のリスク 相関の検証 分析に使用した期間 現行のポートフォリオ策定時 :1973 年 ~2003 年 (31 年間 ) 今回 :1973 年 ~2006 年 (34 年間 ) 使用データ 短期資産 : コールレート ( 有担保翌日 ) 年次リターン 国内債券 : NOMURA-BPI 総合指数

【11】ゼロからわかる『債券・金利』_1704.indd

運営管理機関 : ろうきん DIAM バランス ファンド <DC 年金 >1 安定型 2 安定 成長型 3 成 一般社団法人投資信託協会分類 DIAMバランス ファンド<DC 年金 >1 安定型 : 追加型投信 / 内外 / 資産複合 / インデックス型 DIAMバランス ファンド<DC 年金 >2

Transcription:

平成 29 年度における運用状況等 ( 平成 29 年 4 月 ~ 平成 30 年 3 月 ) 独立行政法人農業者年金基金は 年金資産の安全かつ効率的な運用を行っていますが 平成 29 年度における運用状況が確定しましたので本資料をもってホームページで公表いたします なお 平成 30 年 6 月に加入者の皆様に送付した 平成 29 年度運用 ( 付利 ) 結果のお知らせ ( 付利通知 ) は 平成 29 年度の運用収入などをもとに 加入者の皆様ごとの運用残高に応じて計算されております 当基金が行っています年金資産の運用については 金融 経済情勢等の運用環境の影響により 短期的には 運用成績がプラスになる年やマイナスになる年がありますが 長期的な運用により安定した運用収益を上げることが期待されます 今後とも 安全かつ効率的な運用を徹底して参りたいと思いますので 皆様の御理解を賜りますよう よろしくお願い申し上げます 参考 独立行政法人農業者年金基金中期計画 ( 平成 25 年 3 月 29 日認可 )- 抜粋 - 2 年金資産の安全かつ効率的な運用 (4) 年金資産の構成割合 運用成績等については 四半期ごとにホームページで情報を公表するとともに 加入者に対して 毎年 6 月末日までにその前年度末現在で評価した個々の加入者に係る運用結果を通知する

目 次 1. 平成 29 年度 ( 平成 29 年 4 月 ~ 平成 30 年 3 月 ) における運用環境について 2. 平成 29 年度 ( 平成 29 年 4 月 ~ 平成 30 年 3 月 ) のポートフォリオ別の運用状況 3. ベンチマーク インデックスの推移 ( 参考 ) 被保険者ポートフォリオ運用実績等の推移 用語の説明 頁 1 2 4 5 7

1. 平成 29 年度 ( 平成 29 年 4 月 ~ 平成 30 年 3 月 ) における運用環境について 国内債券 外国債券国内債券の10 年国債利回りは 日本銀行が平成 28 年 9 月の金融政策決定会合において導入した 長短金利操作付き量的 質的金融緩和 の下 狭い範囲で推移し 0.04% となりました 外国債券の米国 10 年国債利回りは 平成 29 年 9 月の米連邦公開市場委員会 (FOMC) においてバランスシートの縮小開始が決定されたこと 平成 30 年 1 月にかけて株価の上昇が続いたこと及び2 月に公表された良好な米雇用統計を受け 米利上げペースの加速に対する警戒感が強まったこと等から 一時 2.9% 台まで上昇しました 3 月に入ると トランプ米大統領が鉄鋼とアルミニウムの輸入品に関税を課す方針としたほか 中国製品に関税を課すことを命じる大統領令に署名したことで米中の貿易摩擦の懸念が高まったことから低下し 2.74% となりました 国内株式 外国株式国内外株式は 北朝鮮に係る地政学リスクが後退したことや フランス大統領選挙においてマクロン氏が勝利したことにより欧州政治への不透明感が後退したこと 平成 29 年 12 月の米税制改革法案成立を受け企業業績向上への期待感が高まったこと等から 平成 30 年 1 月にかけて大幅に上昇しました その後は 2 月に良好な米雇用統計を受け 米利上げペース加速の思惑が生じたことや 3 月にトランプ米大統領の通商政策を受けたリスク回避の動きが強まったことから 下落に転じました 為替為替は 年度前半において フランス大統領選挙の結果や 欧州中央銀行 (ECB) ドラギ総裁が大規模な債券買入れ政策の調整に言及したことによる内外金利差の拡大等を背景に 特に対ユーロで円安が進みましたが 平成 30 年 2 月以降は株価の下落が進む中 リスク回避の動きが強まったことから対ドル 対ユーロともに円高に転じ 対ドルで 106 円 35 銭 対ユーロで 130 円 80 銭となりました 1

2. 平成 29 年度 ( 平成 29 年 4 月 ~ 平成 30 年 3 月 ) のポートフォリオ別の運用状況 1 被保険者ポートフォリオ 平成 29 年度 ( 平成 29 年 4 月 ~ 平成 30 年 3 月 ) の被保険者及び待期者に係る資産の運用状況は 次表のとおり 平成 29 年度末時価総額は 2,312 億 91 百万円となり 平成 29 年度の総合収益は 105 億 56 百万円となりました また 修正総合利回りは 4.75% となりました 資 国内債券 国内株式 外国債券 外国株式 短期資産 合 平成 29 年度の総合収益 ( 参考 ) 修正総合利回り 146,783 165,551 71.6 1,264 0.84 66,922 66,610 28.8 448 0.68 79,861 98,941 42.8 816 0.97 31,216 27,702 12.0 5,685 18.99 10,787 11,672 5.0 458 4.21 30,781 25,895 11.2 3,237 10.95 106 471 0.2-89 - 219,673 231,291 100.0 10,556 4.75 ( 注 ) 1. 国内債券のうち自家運用 ( 満期保有目的 ) については 償却原価法 ( 定額法 ) を適用しています 2. 平成 28 年度末時価総額は 平成 28 年度決算整理後の額となっています なお 短期資産の 106 百万円は 決算整理前の額 1,017 百万円から被保険者危険準備金ポートフォリオへの繰入額 911 百万円を減算した額です 平成 29 年度末時価総額の短期資産 471 百万円は 被保険者危険準備金ポートフォリオへの繰入額を減算する前の額です 3. 平成 29 年度末時価総額 ( 合計 ) は 平成 28 年度末時価総額 ( 合計 )219,673 百万円に 平成 29 年度までの追加投資額等 1,062 百万円及び総合収益の 10,556 百万円を加算した額 231,291 百万円となりました 4. 短期資産の修正総合利回りの数値は 自家運用分については 0.006% となりますが 外部運用分については保管 管理手数料等が含まれているため 表示していません なお 保管 管理手数料等を整理する前の外部運用分の利回りは 0.05% となります 5. 国内株式の資産構成割合が政策アセットミクスの乖離許容幅を超えたため 第 4 四半期において同割合に戻すリバランスを実施しました ( 政策アセットミクス : 国内債券 70%(±10%) 国内株式 12%(±4%) 外国債券 5%(±2%) 外国株式 12%(±4%) 短期資産 1%) 6. 単位未満を四捨五入しているため 合計が合わない場合があります ( 以下同じ ) ( 参考 ) 平成 29 年度第 4 四半期 ( 平成 30 年 1 月 ~3 月 ) の運用状況 資 計 国内債券 国内株式 外国債券 外国株式 短期資産 合 計 産 自家運用 外部運用 産 自家運用 外部運用 平成 28 年度末時価総額 平成 29 年 12 月末時価総額 平成 29 年度末時価総額 平成 29 年度末時価総額 時価総額構成割合 時価総額構成割合 第 4 四半期の総合収益 ( 単位 : 百万円 %) ( 単位 : 百万円 %) ( 参考 ) 修正総合利回り 147,085 165,551 71.6 492 0.31 65,038 66,610 28.8 106 0.16 82,047 98,941 42.8 386 0.41 37,083 27,702 12.0-942 -2.95 11,506 11,672 5.0-487 -4.06 34,850 25,895 11.2-1,723-5.61 5,876 471 0.2-91 - 236,399 231,291 100.0-2,751-1.16 ( 注 ) 平成 29 年度末時価総額 ( 合計 ) は 平成 29 年 12 月末時価総額 ( 合計 )236,399 百万円に 第 4 四半期の総合収益は 2,751 百万円であり 受給権者ポートフォリオへの繰入額等 2,357 百万円とを合わせた合計 5,108 百万円を減算した額 231,291 百万円となりました 2

2 受給権者ポートフォリオ 平成 29 年度 ( 平成 29 年 4 月 ~ 平成 30 年 3 月 ) の受給権者に係る資産状況は 次表のとおりとなっており 年金給付等の原資は確保されています 資 産 平成 28 年度末時価総額 平成 29 年度末時価総額 国内債券 57,245 62,936 短期資産 5,397 10,232 合計 62,643 73,168 ( 注 )1. 平成 28 年度末時価総額は 平成 28 年度決算整理後の額となっています なお 短期資産の 5,397 百万円は 決算整理前の額 5,005 百万円に 受給権者危険準備金ポートフォリオからの繰入額 392 百万円を加算した額です 平成 29 年度末時価総額は 決算整理前の額となっています 2. 平成 29 年度末時価総額の短期資産のうち 8,645 百万円は マイナス利回りの国内債券を購入するのを回避するため 暫時短期資産として取り置いているものです 3 被保険者危険準備金ポートフォリオ及び受給権者危険準備金ポートフォリオ 平成 29 年度 ( 平成 29 年 4 月 ~ 平成 30 年 3 月 ) の危険準備金に係る資産状況は 次表のとおりとなっています ポートフォリオ区分資産 平成 28 年度末時価総額 平成 29 年度末時価総額 付利準備金短期資産 6,055 6,056 被保険者危険準備金ポートフォリオ 調整準備金短期資産 2,785 2,614 合計 8,840 8,670 受給権者危険準備金調整準備金短期資産 1,616 1,922 ポートフォリオ ( 注 ) 平成 28 年度末時価総額は 平成 28 年度決算整理後の額となっています なお 被保険者危険準備金ポートフォリオの短期資産の合計 8,840 百万円は 決算整理前の合計額 7,929 百万円に 被保険者ポートフォリオからの受入額 911 百万円を加算した額です また 受給権者危険準備金ポートフォリオの短期資産の1,616 百万円は 決算整理前の額 2,008 百万円に受給権者ポートフォリオへの繰入額 392 百万円を減算した額です 平成 29 年度末時価総額は 決算整理前の額となっています 3

125 120 国内債券 (NOMURA-BPI 総合 ) 国内株式 (TOPIX 配当込 ) 外国債券 (FTSE 世界国債インテ ックス ) 3. ベンチマーク インデックスの推移 (H29.3 末 =100) 115 外国株式 (MSCI-KOKUSAI) 国内株式 15.87% 110 105 100 外国株式 8.47% 外国債券 4.23% 国内債券 0.90% 95 H29.3 末 H29.4 末 H29.5 末 H29.6 末 H29.7 末 H29.8 末 H29.9 末 H29.10 末 H29.11 末 H29.12 末 H30.1 末 H30.2 末 H30.3 末 ( 参考 ) 市場インデックス 区 分 平成 29 年 3 月末 平成 29 年 6 月末 平成 29 年 9 月末 平成 29 年 12 月末 平成 30 年 3 月末 国内債券 ( 新発 10 年国債利回り ) 0.065 % 0.084 % 0.060 % 0.045 % 0.041 % (NOMURA-BPI 総合 ) 378.492 ホ イント 378.570 ホ イント 379.266 ホ イント 380.513 ホ イント 381.911 ホ イント 国内株式 ( 日経 225) 18,909.26 円 20,033.43 円 20,356.28 円 22,764.94 円 21,454.30 円 (TOPIX 配当込 ) 2,176.87 ホ イント 2,324.06 ホ イント 2,434.16 ホ イント 2,645.77 ホ イント 2,522.26 ホ イント 外国債券 ( 米国 10 年国債利回り ) 2.388 % 2.305 % 2.334 % 2.406 % 2.740 % ( 独 10 年国債利回り ) 0.328 % 0.466 % 0.464 % 0.427 % 0.497 % (FTSE 世界国債インテ ックス ) 427.833 ホ イント 448.207 ホ イント 459.240 ホ イント 465.177 ホ イント 445.933 ホ イント 外国株式 (NYダウ) 20,663.22 ト ル 21,349.63 ト ル 22,405.09 ト ル 24,719.22 ト ル 24,103.11 ト ル ( 独 DAX 指数 ) 12,312.87 ホ イント 12,325.12 ホ イント 12,828.86 ホ イント 12,917.64 ホ イント 12,096.73 ホ イント (MSCI-KOKUSAI) 2,682.397 ホ イント 2,816.224 ホ イント 2,963.732 ホ イント 3,124.402 ホ イント 2,909.495 ホ イント 為替レート ( 対ドル ) 111.43 円 112.36 円 112.57 円 112.65 円 106.35 円 ( 対ユーロ ) 119.18 円 128.16 円 133.07 円 135.28 円 130.80 円 4

( 参考 ) 被保険者ポートフォリオ運用実績等の推移 (1) 総合収益の推移 (2) 運用利回りの推移 (3) 資産別運用利回りの推移 年度 平成 14 年度 -563 平成 14 年度 -4.65% 平成 14 年度 2.58% -28.75% 16.31% -31.72% 15 1,852 15 5.99% 15-0.08% 48.62% -1.70% 21.12% 16 1,690 16 3.40% 16 1.76% 3.07% 11.42% 14.90% 17 6,603 17 9.80% 17-0.14% 49.88% 7.83% 27.68% 18 2,923 18 3.27% 18 1.75% 0.94% 10.62% 17.36% 19-5,047 19-4.73% 19 2.42% -29.59% 0.80% -18.59% 20-10,765 20-9.25% 20 1.53% -33.61% -7.44% -44.90% 21 10,849 21 9.14% 21 1.66% 28.45% 0.57% 43.69% 22-82 22-0.06% 22 1.58% -8.24% -5.78% 2.78% 23 3,566 23 2.36% 23 2.12% 2.47% 5.07% 2.87% 24 15,631 24 9.62% 24 2.57% 24.62% 16.73% 28.06% 25 14,213 25 7.75% 25 1.07% 19.84% 14.31% 31.91% 26 17,397 26 8.78% 26 2.16% 30.30% 11.98% 23.15% 27-1,479 27-0.69% 27 3.41% -10.65% -2.75% -8.46% 28 6,992 28 3.26% 28-0.25% 14.81% -5.08% 14.41% 29 10,556 29 4.75% 29 0.84% 18.99% 4.21% 10.95% ( 注 ) 平成 14 年度 の計数は 平成 14 年 1 月 1 日から平成 15 年 3 月 31 日までのものです ( 以下同じ ) 総合収益 ( 単年度 ) 年度 修正総合利回り ( 単年度 ) ( 注 ) 平成 14 年度からの平均利回りは 2.89% です 年度国内債券国内株式 外国債券 外国株式 参考 平成 29 年度の各四半期の総合収益及び修正総合利回りの推移 参考 各 5 年間の平均利回り 区分総合収益 修正総合利回り 区分 H14~H18 H15~H19 H16~H20 H17~H21 H18~H22 H19~H23 H20~H24 H21~H25 平均利回り 3.45% 3.43% 0.27% 1.36% -0.53% -0.70% 2.12% 5.69% 第 1 四半期 4,241 1.92% 区分 H22~H26 H23~H27 H24~H28 H25~H29 第 2 四半期 3,757 1.68% 平均利回り 5.62% 5.49% 5.67% 4.72% 第 3 四半期 5,309 2.34% 第 4 四半期 -2,751-1.16% 通期 10,556 4.75% 5

(4) 年度末時価総額の推移 年度 国内債券 国内株式 時価総額構成割合時価総額構成割合時価総額構成割合時価総額構成割合時価総額構成割合 平成 14 年度 15,485 67.5% 3,169 13.8% 1,225 5.3% 1,639 7.1% 1,434 6.3% 22,948 15 33,240 78.5% 4,166 9.8% 1,935 4.6% 1,555 3.7% 1,438 3.4% 42,335 16 43,270 71.6% 9,081 15.0% 2,192 3.6% 5,765 9.5% 121 0.2% 60,430 17 57,192 69.2% 14,581 17.6% 2,510 3.0% 8,219 9.9% 117 0.1% 82,619 18 72,170 71.9% 15,014 15.0% 3,694 3.7% 9,310 9.3% 157 0.2% 100,345 19 80,207 73.6% 15,108 13.9% 3,229 3.0% 9,200 8.4% 1,192 1.1% 108,937 20 81,805 72.9% 13,891 12.4% 5,568 5.0% 10,778 9.6% 165 0.1% 112,207 21 92,656 68.4% 18,109 13.4% 6,762 5.0% 17,705 13.1% 311 0.2% 135,543 22 101,560 69.5% 18,029 12.3% 7,579 5.2% 18,595 12.7% 323 0.2% 146,087 23 107,216 67.6% 21,538 13.6% 8,103 5.1% 21,576 13.6% 87 0.1% 158,520 24 115,338 64.0% 27,698 15.4% 8,708 4.8% 26,893 14.9% 1,623 0.9% 180,260 25 135,056 68.4% 24,101 12.2% 10,007 5.1% 25,902 13.1% 2,388 1.2% 197,454 26 139,440 64.7% 31,070 14.4% 10,841 5.0% 30,904 14.3% 3,168 1.5% 215,423 27 146,212 68.8% 27,146 12.8% 10,876 5.1% 27,124 12.8% 1,062 0.5% 212,420 28 146,783 66.5% 31,216 14.2% 10,787 4.9% 30,781 14.0% 1,017 0.5% 220,584 29 165,551 71.6% 27,702 12.0% 11,672 5.0% 25,895 11.2% 471 0.2% 231,291 ( 注 ) 各年度の短期資産及び合計の時価総額は 比較対照を可能とするため 決算整理前の額としています 外国債券外国株式短期資産 参考 (5) 運用受託機関 ( 平成 29 年度末現在 ) 運用手法別時価総額 ( 平成 29 年度末 ) 合計 資産運用受託機関 国内債券 ( 自家運用を除く ) 国内株式外国債券三井住友信託銀行株式会社外国株式 短期資産 ( 自家運用を除く ) 資 産 自家運用 外部運用 計 国内債券 66,610 98,941 165,551 国内株式 - 27,702 27,702 外国債券 - 11,672 11,672 外国株式 - 25,895 25,895 短期資産 261 210 471 合計 ( 28.9%) ( 71.1%) ( 100.0%) 66,871 164,420 231,291 6

参考 用語の説明 ポートフォリオ 資産を運用する際の保有資産の組合せのこと また 組み合わされた運用資産全体を指すこともある ( 同義語ファンド ) 総合収益 利息 配当金や売買損益といった実現損益だけではなく 評価損益や未収収益を加味した収益のこと 修正総合利回り 総合収益を 運用元本に時価の概念を加味した残高で割って算出した収益率のこと 運用成績の開示に広く用いられている 修正総合利回り = ( 総合収益 ) ( 運用元本平均残高 + 前期末評価損益 + 前期末未収収益 ) ベンチマーク インデックス 各資産の収益率を評価する基準となる指標のこと 以下は 被保険者ポートフォリオにおけるそれぞれの資産のベンチマーク インデックスとして 当基金が採用しているものである *NOMURA-BPI 総合野村證券金融工学研究センターが作成している国内債券市場の指標 国内で発行された残存 1 年以上の固定利付円建債 (A 格相当以上 ) から構成される 国内債券市場の代表的な指標である *TOPIX( 配当込 ) 東京証券取引所が作成している国内株式市場の指標 東証一部全上場銘柄から構成される 国内株式市場の代表的な指標である *FTSE 世界国債インデックス ( 除く日本 ヘッジなし 円ベース ) FTSE Fixed Income LLC が作成している外国債券市場の指標 主要各国 ( 除く日本 ) が発行する国債から構成される 外国債券市場の代表的な指標である *MSCI-KOKUSAI( 源泉税控除前 配当再投資 円換算 ) MSCI Inc. が作成している外国株式市場の指標 主要各国 ( 除く日本 ) の証券取引所上場銘柄から構成される 外国株式市場の代表的な指標である 7