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土砂災害防止法よくある質問と回答 土砂災害防止法 ( 正式名称 : 土砂災害警戒区域等における土砂災害防止対策の推進に関 する法律 ) について よくいただく質問をまとめたものです Ⅰ. 土砂災害防止法について Q1. 土砂災害は年間どれくらい発生しているのですか? A. 全国では 年間約 1,00

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土砂災害防止法制定の背景 土砂災害は毎年のように全国各地で発生しており 私たちの暮らしに大きな影響を与えています また その一方で 新たな宅地開発が進み それに伴って土砂災害の発生するおそれのある危険な箇所も年々増加し続けています そのような全ての危険箇所を対策工事により安全な状態にしていくには 膨

あおぞら彩時記 2017 第 5 号今号の話題 トリオ : 地方勤務の先輩記者からの質問です 気象庁は今年度 (H 29 年度 )7 月 4 日から これまで発表していた土砂災害警戒判定メッシュ情報に加え 浸水害や洪水害の危険度の高まりが一目で分かる 危険度分布 の提供を開始したというのは本当ですか

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避難勧告等の 判断 伝達マニュアル ( 土砂災害編 ) ひと 緑がかがやく田園と交流のまち 安全に安心して暮らせるまちの実現に向けて ( 概要版 ) 平成 26 年 9 月 1 日 北海道長沼町

土砂災害警戒情報って何? 土砂災害警戒情報とは 大雨警報が発表されている状況でさらに土砂災害の危険性が高まったときに, 市町村長が避難勧告等を発令する際の判断や住民の方々が自主避難をする際の参考となるよう, 宮城県と仙台管区気象台が共同で発表する防災情報です 気象庁 HP より :

別添 中防災第 1 1 号 平成 29 年 5 月 31 日 各指定行政機関の長各指定公共機関の代表殿 中央防災会議会長 ( 内閣総理大臣 ) 安倍晋三 梅雨期及び台風期における防災態勢の強化について 貴殿におかれては 日頃から各般の施策を通じて災害対策の推進に御尽力をいただいているところであるが

(案)

Microsoft Word - 03.【参考】新旧対照表(中防災).docx

浸水深 自宅の状況による避難基準 河川沿いの家屋平屋建て 2 階建て以上 浸水深 3m 以上 緊急避難場所, 近隣の安全な建物へ水平避難 浸水深 50 cm ~3m 緊急避難場所, 近隣の安全な建物へ水平避難上階に垂直避難 浸水深 50 cm未満 緊急避難場所, 近隣の安全な建物へ水平避難 自宅に待

1. 災害の発生を未然に防止するため 防災事務に従事する者の安全確保にも留意した上で 職員の参集や災害対策本部の設置等適切な災害即応態勢の確保を図り 関係機関との緊密な連携の下に 特に以下の取組について万全を期すること 1 危険箇所等の巡視 点検の徹底河川等の氾濫 がけ崩れ 土石流等災害発生のおそれ

平成 30 年度年法律第 57 号 ) 等により 要配慮者利用施設は 避難確保計画等の自然災害に関する計画 ( 以下 災害計画 という ) を作成することとなっており 災害計画の作成を促進するため 貴殿におかれても必要な支援に努められたい また 市町村が行う避難勧告等の発令に関する各種取組への積極的

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第8章 災害復旧計画

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土砂災害 とは? 土砂の移動 が人命や資産 公共施設など 人間社会 に 被害 を及ぼす事象 土石流 山腹や渓床を構成する土砂石礫の一部が長雨や集中豪雨などによって水と一体となり 一気に下流へ押し流される現象 20~40km/h という速度で一瞬のうちに人家や畑などを壊滅させてしまう 地すべり 斜面の

土砂災害防止法ホームページの改造について

~ 二次的な被害を防止する ~ 第 6 節 1 図 御嶽山における降灰後の土石流に関するシミュレーション計算結果 平成 26 年 9 月の御嶽山噴火後 土砂災害防止法に基づく緊急調査が国土交通省により実施され 降灰後の土石流に関するシミュレーション結果が公表された これにより関係市町村は

目次 1 降雨時に土砂災害の危険性を知りたい 土砂災害危険度メッシュ図を見る 5 スネークライン図を見る 6 土砂災害危険度判定図を見る 7 雨量解析値を見る 8 土砂災害警戒情報の発表状況を見る 9 2 土砂災害のおそれが高い地域 ( 土砂災害危険箇所 ) を調べたい 土砂災害危険箇所情報を見る

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要配慮者利用施設管理者のための土砂災害に関する避難確保計画作成の手引き 平成 29 年 6 月 国土交通省水管理 国土保全局砂防部砂防計画課 チェックリスト -0

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豪雨災害対策のための情報提供の推進について

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土砂災害防止対策に関する実態把握結果

防災カードゲーム このつぎなにがおきるかな? の遊び方 ( 土砂災害編 ) 1. おおまかな遊び方 1) カードの種類このカードには どしゃさいがい 編です その他 すいがい 編と つなみ 編があります 組み合わせによる活用も可能ですが 今回は 単独での利用を想定しています 2) カードの構成 どし

目 次 はじめに 市町村の責務と各人の避難行動の原則 市町村の責務 各人の避難行動の原則 避難行動 ( 安全確保行動 ) の考え方 避難の目的 避難行動 立ち退き避難が必要な災害の事象

土砂災害対策に関する行政評価・監視(勧告)

第 7 章砂防第 1 節砂防の概要 秋田県は 北に白神山地の二ツ森や藤里駒ケ岳 東に奥羽山脈の八幡平や秋田駒ヶ岳 南に鳥海山など 1,000~2,000m 級の山々に三方を囲まれています これらを水源とする米代川 雄物川 子吉川などの上流域は 荒廃地が多く 土砂の発生源となっています また 本県の地

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土砂災害警戒避難ガイドライン 平成 19 年 4 月平成 27 年 4 月改訂 国土交通省砂防部

2 6.29災害と8.20災害 空中写真による災害規模の比較 5 土石流流出位置 災害時の空中写真 3 3 平成26年8月豪雨による広島土砂災害 三入の雨量グラフ 災害時の空中写真 可部地区 山本地区 八木 緑井地区 三 入 では雨量 強度 8

資料1-4気象庁資料

重ねるハザードマップ 大雨が降ったときに危険な場所を知る 浸水のおそれがある場所 土砂災害の危険がある場所 通行止めになるおそれがある道路 が 1 つの地図上で 分かります 土石流による道路寸断のイメージ 事前通行規制区間のイメージ 道路冠水想定箇所のイメージ 浸水のイメージ 洪水時に浸水のおそれが

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( 県の責務 ) 第三条県は 地震防災に関する総合的な施策を策定し 及びこれを実施する責務を有する 2 県は 市町村 自主防災組織その他防災関係機関等と連携して 地震防災対策を推進しなければならない 3 県は 地震に関する調査及び研究を行い その成果を県民 事業者及び市町村に公表するとともに 地震防

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土砂災害避難 訓練ムービー 使い方マニュアル

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避難を促す緊急行動 被災した場合に大きな被害が想定される国管理河川において 以下を実施 1. 首長を支援する緊急行動 ~ 市町村長が避難の時期 区域を適切に判断するための支援 ~ できるだけ早期に実施 トップセミナー等の開催 水害対応チェックリストの作成 周知 洪水に対しリスクが高い区間の共同点検

第 7 章砂防 第 1 節 砂防の概要 秋田県は 北に白神山地の二ツ森や藤里駒ヶ岳 東に奥羽山脈の八幡平や秋田駒ヶ岳 南に鳥海山など 1,000~2,000m 級の山々に三方を囲まれています これらを水源とする米代川 雄物川 子吉川などの上流域は 荒廃地が多く 土砂の発生源となっています また 本県

Ⅱ 土砂災害警戒情報が出たら 緊急連絡網による連絡 電話 メール FAX その他 ( ) の実施 ( 副会長, 各種団体, 該当する自主防災部等 ) 緊急避難場所の開設準備を指示 隣接自主防災会へ情報を提供 該当自主防災部を通じて, 緊急避難場所として の開設準備中 ( 又は開設済み ) を住民へ伝

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建築物等震災対策事業について

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ハザードマップポータルサイト広報用資料

( 施設名 ) における 土砂災害時の避難確保計画 各施設の状況に応じて 赤字部分を修正してください 福祉施設 医療機関両方で使用できる内容にしています 不要な部分は削除してください 施設の状況に応じて内容を追加してください ( 提出時 このテキストボックスは削除してください ) 平成 年 月

試行の概要 試行の目的石狩川滝川地区水害タイムライン ( 試行用完成版 ) を試行的に運用することにより 対応行動や実施手順を確認するとともに 運用結果を検証し 同タイムラインを精査することを目的とする 試行の概要 実施時期 : 平成 29 年出水期 (8 月 ~10 月ごろ ) 実施場所 : 各主

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<ハード対策の実態 > また ハード対策についてみると 防災設備として必要性が高いとされている非常用電源 電話不通時の代替通信機能 燃料備蓄が整備されている 道の駅 は 宮城など3 県内 57 駅のうち それぞれ45.6%(26 駅 ) 22.8%(13 駅 ) 17.5%(10 駅 ) といずれも

試行の概要 試行の目的石狩川滝川地区水害タイムライン ( 試行用完成版 ) を試行的に運用することにより 対応行動や実施手順を確認するとともに 運用結果を検証し 同タイムラインを精査することを目的とする 試行の概要 実施時期 : 平成 30 年出水期 (8 月 ~10 月ごろ ) 実施場所 : 各主

国土技術政策総合研究所 研究資料

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4 被災生活の環境整備主な修正概要 避難所毎に運営マニュアルを作成し 避難所の良好な生活環境を確保するための運営基準等を明確にしておく 避難所運営マニュアルの作成 訓練等を通じて 住民の避難所の運営管理に必要な知識の普及に努める 県 DMAT( 災害時派遣医療チーム ) の活動終了以降の医療提供体制

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1 計画の目的 当施設は 箱根町地域防災計画に 活動火山対策特別措置法 ( 以下 活火山法 という ) 第 6 条に基づく 避難促進施設 として定められており 活火山法第 8 条に基づき本計画を定める 本計画は 当施設に勤務する者 ( 従業員 ) 施設の利用者 施設周辺にいる登山者 旅行者等の噴火時

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(2) 市原市における区域設定の考え方本市においては 更級地区における商業集積や沿岸における工業地帯の形成等 これまで特色ある土地利用展開を行ってきた経緯を踏まえ 居住誘導区域の設定に合わせ地域の特性に応じた区域を設定します 市原市における区域設定の考え方 市街化区域 1 居住誘導区域 2 一般居住

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個別資料 3-1 医療施設等 ( 病院 診療所 助産所 介護老人保健施設等 ) に係る避難確保計画作成の手引き ( 土砂災害編 ) 平成 30 年 10 月 鹿児島市 この手引きは 土砂災害防止法 ( 平成 12 年法律第 57 号 ) に基づき作成する 土砂災害の恐れがある場合の避難確保計画につい

社会福祉施設等における非常災害対策に係る調査結果について ( 高齢者施設に係る調査結果の抜粋 ) 平成 28 年 8 月 台風 10 号に伴う暴風雨及び豪雨により 岩手県岩泉町の認知症グループホームで多数の入居者が死亡したことをはじめ 道内においても 南富良野町などで社会福祉施設等が甚大な被害を受け

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目 次 土砂災害発生状況等 土砂災害発生状況 人命を奪う土砂災害 頻発する集中豪雨 平成 16 年は10 個の台風が上陸 平成 17 年台風 14 号による九州地方の総雨量 平成 18 年 7 月豪雨の状況 砂防予算について 市町村合併と防災対策の課題 過疎化と防災対策の課題 土砂災害警戒避難ガイド

災害時要配慮者利用施設に係る 避難確保計画作成ガイドライン 土砂災害編 平成 30 年 3 月 広島市危機管理室

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避難開始基準の把握 1 水害時の避難開始基準 釧路川では 水位観測所を設けて リアルタイム水位を公表しています 水位観測所では 災害発生の危険度に応じた基準水位が設定されています ( 基準となる水位観測所 : 標茶水位観測所 ) レベル水位 水位の意味 5 4 ( 危険 ) 3 ( 警戒 ) 2 (

洪水時の避難確保計画 施設 年月作成 洪水 の避難確保計画は基本的にこのエクセル表入力に基づき出力した計画書が市町村あての提出物です 他に ワード様式 の 様式 7 防災教育訓練年間計画 様式 8 施設利用者緊急連絡先一覧 様式 9 緊急連絡網 様式 10 外部機関緊急連絡先一覧 様式 11 対応別

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L アラート ( 災害情報共有システム ) の概要 1 情報発信 情報伝達 地域住民 市町村 災害時の避難勧告 指示 お知らせ等 収集 フォーマット変換 配信 テレビ事業者 システム接続 ケーブル地上波 デジタル TV データ放送など ( テキストで表示 ) 情報閲覧 入力 防災情報 お知らせ等 都

第 4 章居住誘導区域 第 4 章居住誘導区域 1. 居住誘導区域 (1) 居住誘導区域の定義等居住誘導区域とは 都市再生特別措置法 * に定める 都市の居住者の居住を誘導すべき区域 のことで 都市計画運用指針 * において 人口減少の中にあっても一定のエリアにおいて人口密度を維持することにより 生

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U2. 北朝鮮のミサイルについて Q3. 北朝鮮によるミサイル発射の現状はどうなっているのか 北朝鮮は 過去に例を見ない頻度でミサイルを発射しており 平成 28 年 8 月以降 ミサイルが日本の排他的経済水域 (EEZ) 内に落下する事例も起こっています Q4. ミサイルは 発射から何分位で日本に飛

平成 31 年度 税制改正の概要 平成 30 年 12 月 復興庁

本日のお話 大雨から身を守るために 1. 大雨をもたらす気象現象 2. 気象庁が発表する情報と対応 動 3. 急な大雨から身を守るために 4. 情報の入手方法 地震から身を守るために 1. 地震とは 2. 緊急地震速報とは 3. 緊急地震速報を 聞きしたときは 4. 緊急地震速報の入手方法 2

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資料 2-2 水害 土砂災害に備えて - 土砂災害 - 土砂災害の種類 [ 土砂災害 ] 1 急傾斜地 ( がけ ) が崩壊し 被害のおそれがある場合 2 土石流が発生し 被害のおそれがある場合 3 地すべりが発生し 被害のおそれがある場合 がけ崩れ土石流地すべり 広島県提供 1

人命を奪う土砂災害人命を奪う土砂災害 自然災害による死者 行方不明者のうち 土砂災害に占める割合が高い 土砂災害による死者 行方不明者のうち 災害時要配慮者が約 6 割を占める 自然災害による死者 行方不明者数昭和 42 年 ~ 平成 25 年 その他自然災害 5,256 人 (60%) ( 阪神 淡路大震災 東日本大震災における死者 行方不明者を除く ) 土砂災害 3,511 人 (40%) 各年の死者 行方不明者のうち 全自然災害については防災白書 ( 平成 26 年版 ) による 土砂災害については国土交通省砂防部調べ 土砂災害による死者 行方不明者数のうち災害時要配慮者の割合平成 21 年 ~ 平成 25 年 しらかわ はのきだいら 福島県白河市葉ノ木平平成 23 年 3 月 11 日発生死者 13 名 その他 80 人 (41%) 災害時要配慮者 115 人 (59%) 国土交通省砂防部調べ ほうふ山口県防府市平成 21 年 7 月発生死者 7 名 ( 災害時要配慮者 ) 2 要配慮者利用施設での被災事例 1 平成 10 年 8 月 27 日の集中豪雨により 福島県白河郡西郷村の芝原沢で土石流が発生し 社会福祉施設 太陽の国からまつ荘 が被災し 死者 5 名 負傷者 1 名の被害が発生 3

平成 21 年 7 月発生土砂災害警戒区域内の特別養護老人ホームが被災 ( 死者 7 名 ) 要配慮者利用施設での被災事例 2 土石流 4 原因 遭難場所別の犠牲者数 ( 平成 16 年 ~ 平成 25 年 ) 第 3 回 総合的な土砂災害対策検討ワーキンググループ ( 内閣府 平成 27 年 3 月 ) 資料 2-2 2014 年 8 月広島豪雨災害時の犠牲者の特徴と課題 ( 牛山委員資料 ) より 危険な場所から安全な場所へ移動することが基本 5

近年の土砂災害発生件数近年の土砂災害発生件数 土砂災害発生件数 ( 件数 ) 1,500 1,000 1,441 近 10 年 (H18~H27) 平均 1,046 件 966 土石流等地すべりがけ崩れ 695 1,058 1,128 1,422 837 941 1,184 平成 28 年 12 月 31 日現在 近 10 年で最大 788 1,492 500 0 死者 行方不明者数 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28( 年 ) 25 0 20 22 11 85 24 53 81 2 18 この他に広島土砂災害により災害関連死 3 名 6 平成 28 年全国の土砂災害発生状況平成 28 年全国の土砂災害発生状況 平成 28 年 12 月 31 日現在土砂災害発生件数 1,492 件 土石流等 : 399 件 地すべり : 53 件 がけ崩れ :1,040 件 被害状況 人的被害 : 死 者 18 名 行方不明者 0 名 負傷者 15 名 人家被害 : 全 壊 39 戸 半 壊 38 戸 一部損壊 240 戸 9/20 土石流等 たるみずしうしねふもと鹿児島県垂水市牛根麓 4/16 黒川 土石流等 あそぐん みなみあそむら 熊本県阿蘇郡南阿蘇村 6/23 がけ崩れ はつかいちしおおの広島県廿日市市大野 8/30 土石流等 しもへいぐんいわいずみちょう岩手県下閉伊郡岩泉町 7/3 がけ崩れ ごうつしくろまつちょう島根県江津市黒松町 4/16 地すべり あそぐん みなみあそむら 熊本県阿蘇郡南阿蘇村 凡例発生件数 50~ 10~ 1~ 0 高野台団地付近 7

土砂災害の特徴と避難行動土砂災害の特徴と避難行動 土砂災害 がけ崩れ 土石流 地すべり 長野県岡谷市湊 3 丁目 ( 土石流 ) 災害の特徴 局所的に被害が発生 降雨や地震等を起因として発生し 突発的に被害が発生 土砂と石礫が高速で流れて来るため 家屋の破壊を生じ 人的被害が発生しやすい 斜面があればどこでも起こる可能性がある 地形そのものが変化 避難行動に関する特徴 目視による確認が比較的困難であるため 危険性を認識しにくい 降雨や地震 地形 地質等の複数の要因が影響するため 精度の高い発生予測が困難 8 避難行動について [ 各人の避難行動の原則 ] 自然災害に対しては 各人が自らの判断で避難行動をとることが原則である 台風等の場合 避難準備情報が発令された後 暴風雨となって立ち退き避難が難しくなることも想定されることから 台風情報等を確認し 早めの避難行動をとる心得が必要である [ 避難行動の考え方 ] 避難行動は は 自然災害から 命を守るための行動 であり 次に掲げる事項をできる限り事前に明確にしておく必要がある 1 災害種別毎の命の脅威がある場所を特定すること Where 2それぞれの脅威に対して どのような避難行動をとれば良いかを明確にすること How 3どのタイミングで避難行動をとることが望ましいかを明確にすること When 避難勧告等の判断 伝達マニュアル作成ガイドライン ( 内閣府 ( 防災担当 ): 平成 27 年 8 月 ) URL:http://www.bousai.go.jp/oukyu/hinankankoku/index.html 地震, 豪雨, 火山活動などの異常な自然現象が発生している時期 普段は安全だが ある時期に危険が予想される場所から より安全性の高い場所へ移動する Where When How が重要! 9

[Where] 土砂災害のおそれのある場所 急傾斜地の崩壊土石流地すべり 土砂災害警戒区域 土砂災害が発生した場合に 住民等の生命又は身体に危害が生じるおそれがある区域を指定 情報伝達 警戒避難体制の整備 市町村等 市町村地域防災計画において 土砂災害警戒区域ごとに 土砂災害に関する情報収集 伝達等その他警戒避難体制に関する事項について定める ハザードマップの配布 市町村等 警戒避難を確保する上で必要な事項を住民に周知させるため 避難地や情報伝達手段等を記載したハザードマップなどの配布等必要な措置を講じる 土砂災害ハザードマップの作成 配布 ( 茨城県鉾田市 ) 住民の避難訓練状況 ( 沖縄県浦添市 ) 土砂災害特別警戒区域 土砂災害が発生した場合に 建築物に損壊が生じ 住民等の生命又は身体に著しい危害が生ずるおそれがある区域を指定 特定開発行為に対する許可制 都道府県 住宅宅地分譲や社会福祉施設 学校 医療施設の建築のための行為は 基準に従ったものに限って許可される 建築物の構造規制 都道府県または市町村 居室を有する建築物は 安全性を確保できる構造となっているかどうか 建築確認がされる 建築物の移転等の勧告 都道府県 住民等の生命又は身体に著しい危害が生じるおそれが大きいと認めるときは 建築物の所有者等に対し 移転等の勧告の制度がある 特定開発行為に対する許可制建築物の構造規制建築物の移転等の勧告 10 情報の収集 伝達 [Where] 土砂災害のおそれのある場所を知る ( 場所の情報 : ハザードマップ )( ハザードマップ ) ハザードマップには 次の内容が記載されたものです 1 土砂災害に関する情報の伝達方法 2 急傾斜地の崩壊等が発生するおそれがある場合における避難施設その他の避難場所及び避難路その他の避難経路に関する事項 3 その他警戒区域における円滑な警戒避難を確保する上で必要な事項 土砂災害の危険性がある区域 11

60 分間積算雨量指標)土砂災害警戒情報 指定緊急避難場所と指定避難所とは? 指定緊急避難場所 ( 市町村が指定 ) 災害の危険から命を守るために緊急的に避難をする場所土砂災害 洪水 津波 地震等のハザード別に指定 土砂災害に対応した指定緊急避難所 指定避難所 ( 市町村が指定 ) 災害の危険に伴い避難をしてきた人々が一定期間滞在する場所 総合的な土砂災害対策の推進について ( 報告 ) 参考資料 ( 中央防災会議総合的な土砂災害検討ワーキンググループ : 平成 27 年 6 月 ) URL:http://www.bousai.go.jp/fusuigai/dosyaworking/index.html 土砂災害警戒情報 [When] いつが危険なのか ( 土砂災害警戒情報 ) 12 土砂災害警戒情報は 降雨による土砂災害の危険が高まったときに市町村長が警戒避難勧告等を発令する際の判断を支援するため 都道府県と気象庁が共同で発表している情報 土砂災害警戒情報のしくみ都道府県と気象台は 土砂災害警戒情報の発表基準を 過去の土砂災害発生 非発生時の雨量データをもとに 地域ごとに設定 設定に当たって 土砂災害は 地中にたくさんの雨が貯まったところに強い雨が降ると 発生しやすくなるという特徴があることが考慮されている 気象庁の解析雨量等をリアルタイムで監視し 避難に必要な時間を考慮して おおむね2 時間後に発表基準線を超えると予想される場合に 土砂災害警戒情報を発表 (短期降雨土砂災害警戒情報の発表例 3 時間前 土砂災害発生危険基準線土砂災害警戒情報の発表基準線 (CL) ( 災害履歴等をもとに設定過去の土砂災害等をもとに設定 ) ) 危険度小スネークライン 1 時間前実況 2 時間前 土砂災害警戒情報発表 土壌雨量指数 ( 長期降雨指標 ) 危険度大 2 時間後予測 1 時間後予測 土砂災害警戒情報の発表基準 土砂災害警戒情報のテレビでの表示例 土砂災害警戒判定メッシュ情報 http://www.jma.go.jp/jp/doshamesh/ 13

[When] 気象警報等と避難勧告等の発表のタイミング 土砂災害警戒情報 時間 土砂災害警戒情報 気象警報等 避難勧告等 ( 判断基準の設定の一例 ) 大雨注意報 避難準備 高齢者等避難開始 土砂災害に関するメッシュ情報の 実況または予想で大雨警報の基準に到達 等 大雨警報 ( 土砂災害 ) 土砂災害警戒情報 避難勧告 避難指示 ( 緊急 ) 土砂災害警戒情報が発表 土砂災害警戒情報が発表された場合は 市町村長は直ちに避難勧告等を発令することを基本とする 土砂災害防止対策基本指針 ( 平成 27 年 1 月 )( 抜粋 ) 等 土砂災害に関するメッシュ情報の 実況で土砂災害警戒情報の基準に到達 等 大雨特別警報 ( 土砂災害 ) 避難勧告等の判断基準設定の一例は 内閣府避難勧告等の判断 伝達マニュアル作成ガイドライン ( 平成 27 年 8 月 ) を基に作成 14 土砂災害の前兆現象について 土砂災害が起こる前には 前兆現象と呼ばれる前ぶれがみられることがあります 前兆現象に気づいたときは 周りの人に知らせて 早く避難しましょう イラスト提供 ;NPO 法人土砂災害防止広報センター 15

[How] 避難情報と求められる行動 避難準備 高齢者等避難開始 避難勧告 避難指示 ( 緊急 ) 立ち退き避難が必要な住民等に求める行動 ( 災害時 ) 要配慮者は 立ち退き避難する 立ち退き避難の準備を整えるとともに 以後の防災気象情報 推移情報等に注意を払い 自発的に避難を開始することが望ましい 特に 他の水災害と比較して突発性が高く予測が困難な土砂災害については 避難準備が整い次第 土砂災害に対応した開設済みの指定緊急避難場所へ立ち退き避難することが強く望まれる 予想される災害に対応した指定緊急避難場所へ立ち退き避難する 指定緊急避難場所への立ち退き避難はかえって命に危険を及ぼしかねないと自ら判断する場合には 緊急的な待避場所 ( 近隣のより安全な場所 より安全な建物等 ) への避難や 少しでも命が助かる可能性の高い避難行動として 屋内での安全確保措置 ( 屋内のより安全な場所への移動 ) をとる 避難の準備判断の遅れ等により 立ち退き避難を躊躇していた場合は 直ちに立ち退き避難する 指定緊急避難場所への立ち退き避難はかえって命に危険を及ぼしかねないと自ら判断する場合には 近隣のより安全な建物等への避難や 少しでも命が助かる可能性の高い避難行動として 屋内でもより安全な場所へ移動する安全確保措置をとる 避難勧告等の判断 伝達マニュアル作成ガイドライン ( 内閣府 ( 防災担当 ): 平成 27 年 8 月 ) URL:http://www.bousai.go.jp/oukyu/hinankankoku/index.html 16 [How] 外出の危険度に応じた避難場所 ここへの早めの避難が原則 指定緊急避難場所 ( 市町村が指定 ) 災害の危険から命を守るために緊急的に避難をする場所 土砂災害 洪水等のハザード別に異なることに注意 大雨等により指定緊急避難場所までの移動が危険な状況では 緊急的な待避場所 自らの判断で 近隣の堅牢な建物 ( 近隣の鉄筋コンクリート造の建物等 ) に緊急的に待避することもあり得る そのため平時から適切な待避場所を確保しておくことが必要 近隣の鉄筋コンクリート造の建物 外出すら危険な状況では 屋内における安全確保 ( 垂直避難 ) 自宅内の上層階で山からできるだけ離れた部屋等に移動 総合的な土砂災害対策の推進について ( 報告 ) 参考資料 ( 中央防災会議総合的な土砂災害検討ワーキンググループ : 平成 27 年 6 月 ) URL:http://www.bousai.go.jp/fusuigai/dosyaworking/index.html 17

土砂災害警戒区域内の要配慮者利用施設等管理者による避難計画の策定 [ 避難計画策定の留意事項 ] 1 施設の立地条件と想定される土砂災害のリスクの確認 [Where] 2 情報の入手方法をその発信者に確認するとともに 受けた情報を伝達する相手及びその方法を定める [When] 3 施設職員の参集基準や役割分担等の防災体制の確立 4 施設内の垂直避難も含めた施設利用者ごとの避難場所 避難経路 避難方法を定めるとともに 避難先での場所を確保する [How] 5 避難誘導に関する責任者の明確化 6 これらの計画を避難経路図等にわかりやすくまとめる 土砂災害警戒避難ガイドライン ( 国土交通省砂防部 : 平成 27 年 4 月改訂 ) URL:http://www.mlit.go.jp/report/press/sabo01_hh_000016.html 18 土砂災害警戒区域内の要配慮者利用施設等管理者による避難計画の作成例 県 土石流危険渓流 沢 沢 市 市 XXX-XXXX( 内 XXXX) 19

土砂災害を想定した防災訓練 全国の土砂災害警戒区域等における住民参加による実践的な訓練を行うことで 土砂災害に対する避難体制の強化と防災意識の向上を図るため実施しています 主な実施内容 災害時要配慮者を対象とした避難支援の確認や搬送訓練を実施 住民の避難誘導訓練及び砂防ボランティアによる土砂災害危険箇所点検訓練を実施 訓練にあわせて 地域住民とハザードマップ等を用いた避難行動の確認 実施例 1 災害時要配慮者を対象とした避難支援や搬送訓練 訓練参加者数 ( 人 ) 訓練参加者数 ( 人 ) 700,000 600,000 約 600,000 568,671 施設管理者と連携した避難誘導確認 はんのうし ( 埼玉県飯能市 ) 搬送訓練 そおし ( 鹿児島県曽於市 ) 実施例 2 訓練にあわせて 地域住民とハザードマップ等を用いた避難行動の確認 各種防災情報の意味と求められる避難行動を周知 たかしまし ( 滋賀県高島市 ) ハザードマップを用いた避難行動の確認 しんじょうむら ( 岡山県新庄村 ) 500,000 400,000 300,000 222,808 200,000 127,964 127,964 137,819 100,000 99,297120,422 69,268 120,422 47,760 22,434 8,938 0 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 見込み ( 平成 28 年 6 月 30 日時点 ) 20