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Transcription:

報道関係各位 2018 年 5 月 17 日人生 100 年を考えよう LAB これからの街づくりを考える 人生 100 年を考えよう LAB を発足一都三県の 20 代 ~60 代以上の男女 1000 名を対象にしたアンケート調査 人生 100 年時代 に対する世代間ギャップが浮き彫りに 期待と自信 の 60 代以上 不安で自信がない 30 代 40 代 野村不動産と関電不動産開発が開発を進める ( 仮称 ) 日吉台規模複合開発プロジェクトでは 人生 100 年時代を見据えた街づくりを考え 実験 探求し 情報発信する場として このたび 人生 100 年を考えよう LAB を発足しました 今後これをプラットフォームとして 有識者や企業 教育機関 地域や未来の住民のみなさまと共に 学び 健康 暮らしと街 をテーマにさまざま議論を重ね そこで出たアイデアを ( 仮称 ) 日吉大規模複合開発プロジェクトに活かしていきます 人生 100 年を考えよう LAB は活動の第一弾として 一都三県の 20 代 ~60 代以上の男女 1000 名以上を対象に 人生 100 年時代 に関するアンケート調査を行いました その結果 人生 100 年時代 に対する期待と不安 自信の有無について 60 代以上と 30 代 40 代との世代間ギャップが浮き彫りになりました 60 代以上は男女とも 他の世代より 期待する 割合が高く 自分自身の 資産を保つ 健康を保つ 学習を続ける について 自信がある という人が多いです 一方 30 代 40 代の女性は 雇用環境 住宅環境 医療環境 を不安に思う人が他の性年代より多く また 30 代 40 代は男女とも 自分自身の 資産を保つ 健康を保つ 学習を続ける に自信がない人が多いです この世代間ギャップは 経済的背景と 財政や年金に対する不安とが 30 40 代の 人生 100 年時代 に向けた不安を押し上げ 人生 100 年時代 を生きる上での自信も低下させる大きな要因になっていると考えられます この結果から 来る 人生 100 年時代 に向けて 現役世代が子育てをしながら働き続けやすい 雇用環境 の整備 暮らしやすく負担が重くない 住宅環境 の整備 安心できる 医療環境 の整備や 現役世代の 資産を保つ 健康を保つ 学習を続ける を支援するような取り組みが課題だと言えます < 主なトピックス> 1. 人生 100 年時代 について聞いたことがある人は 64.8% 2. 人生 100 年時代 に 60 代以上は期待する人が多く 40 代女性は不安に感じる人が多い 3. 全体では日本社会の 政府財政 雇用環境 医療環境 への不安が大きい 4.30 代 ~40 代女性は 雇用環境 住宅環境 医療環境 への不安が他の性年代より大きい 5. 全体では 資産を保つ 働き続ける 健康を保つ 学び続ける に自信がない人が多い 6.60 代以上は 資産を保つ 健康を保つ 学び続ける に自信があり 40 代はこれらに自信がない 1/5

調査ポイントの概要 1. 人生 100 年時代 について聞いたことがある人は 64.8% Q. あなたは 人生 100 年時代 という言葉の内容について聞いたことがありますか どの程度ご存知ですか (SA) 全体では 具体的な内容まで知っている は 4.6% ある程度の内容は知っている は 16.9% 聞いたことがある程度 は 43.3% で これらを合計した 聞いたことがある 人は 64.8% です 2. 人生 100 年時代 に 60 代以上は期待する人が多く 40 代女性は不安に感じる人が多い 人生 100 年時代 に向けた期待は 60 代以上の男性 女性は 働き続ける 柔軟に生きる 家族と一緒にいる 大切な人たちと過ごす 趣味への意欲 夢への挑戦 健康を保つ 学び続ける 新しい人との交流 について 20 代 ~50 代平均よりも期待する人が多いです 人生 100 年時代 に向けた不安は 40 代女性は 働き続ける 柔軟に生きる 家族と一緒にいる 大切な人たちと過ごす 趣味への意欲 夢への挑戦 健康を保つ 新しい人と交流する について 男性平均 女性平均よりも不安な人が大幅に多いです 学び続ける については他の性年代より少ないです 2/5

40 代女性に不安が多い要因としては 子育てをしながら働く女性が 現実に仕事と家事 子育ての負担が集中し 柔軟に生きられない状況に直面していることがあると考えられます また 40 代女性の中には就職氷河期に該当した人もおり 非正規雇用などで雇用条件や生活が比較的厳しく 他の世代より将来に希望を持ちにくい人が比較的多いこともあると考えられます 3. 全体では日本社会の 政府財政 雇用環境 医療環境 への不安が大きい 人生 100 年時代 を生きる上で日本社会への不安を尋ねたところ とても不安 と やや不安 の合計は 政府財政 76.1% 医療環境 61.4% 雇用環境 61.3% 住宅環境 51.7% 教育環境 37.7% です 政府財政 については 国と地方の債務が 1100 兆円と GDP の 2 倍に達し 先進国の中で突出して高い状況や さらに社会保障費が毎年拡大する中で 不安を感じている人が多いためだと考えられます 医療環境 については 財政不安から医療制度の維持も不安であること 超高齢社会となり医療を受ける人が急増すること 人口が減少する地方では医療施設の継続が困難になることなどに不安を感じているためだと考えられます 雇用環境 については 非正規雇用の割合が増えてきており 雇用条件が厳しくなりつつあるという不安や 今後 労働力がAIに置き換わり 雇用環境が厳しくなる不安などがあると考えられます 3/5

4.30 代 ~40 代女性は 雇用環境 住宅環境 医療環境 への不安が他の性年代より大きい 30 代 40 代の女性は 雇用環境 住宅環境 医療環境 について他の性年代より大幅に不安が大きいです 雇用環境 については 女性は家事や育児の負担を担うケースが多く 働き続けるうえでより厳しい雇用環境に置かれやすいため 不安が大きくなったと考えられます 住宅環境 については 子育てをする上で十分な住宅環境を得にくいことや 生活費や子育て 教育支出がかかる中 家賃や住宅ローンの負担が重く 他の性年代より不安が大きくなったと考えられます 医療環境 については 出産 子育てを経験した人は周産期医療や小児救急医療体制への不安が加わるため 他の性年代より不安が大きくなったと考えられます 5. 全体では 資産を保つ 働き続ける 健康を保つ 学び続ける に自信がない人が多い 人生 100 年時代 生きる上で 5 項目についてどの程度自信があるかを尋ねたところ 自信がない ( あまり自信がない と 全く自信がない の合計 ) は 多い順に 資産を保つこと 48.1% 働き続けること 45.9% 健康を保ち続けること 42.1% 学び続けること 33.6% 環境が変わっても生活し続けること 29.0% です 4/5

6.60 代以上は 資産を保つ 健康を保つ 学び続ける に自信があり 40 代は自信がない 60 代以上男女は 資産を保つ自信 健康を保ち続ける自信 学び続ける自信 において他の世代よりも自信があるという人が多いです 60 代以上の人は 資産をある程度保有し 健康に気を付けた生活を送り カルチャースクールなどで学習もしているためではないかと考えられます また 60 代以上の男性については 環境が変わっても生活し続ける自信 も平均より大幅に高く 働き続ける自信 も平均より高いです 一方 40 代男女は 資産を保つ自信 健康を保ち続ける自信 について 自信がある人は少ないです 30 代 40 代は 背景に 20 年前と比べて資産形成が難しくなった経済状況 1 があります さらに 住宅ローン返済や子どもの育児 教育費も負担となります 非正規雇用者の場合はより経済的な余裕が無くなります これらの要因によって 資産形成を保つ自信 がない人が多いと考えられます また 30 代 40 代は長時間残業や仕事のストレスによる体への負担や 健康的でない生活習慣を余儀なくされる人もいるため 健康を保ち続ける自信がない 人が多いと考えられます 1: 厚生労働省 平成 28 年国民生活基礎調査の概況 (P.10 図 10) によると 国民の平均所得が 21 年前 ( 平成 6 年 ) から平成 27 年までに 118.4 万円以上低下した 人生 100 年を考えよう LAB の考察 今回の調査で浮き彫りとなった 60 代以上と 30 代 40 代との世代間のギャップの背景を考察します 60 代以上は 一定の資産を保有しており 住宅ローンの返済も終え 年金収入も期待できる人が比較的多いことが要因となり 人生 100 年時代への不安が少なく 期待や自信が大きくなっていると考えられます 30 代 40 代にとっては 背景に 20 年前と比べて資産形成が難しくなった経済状況 1 があります さらに 住宅ローン返済や子どもの育児 教育費も負担となります 非正規雇用者の場合はより経済的な余裕が無くなります 加えて 政府財政への不安があり 将来の年金収入も不透明です このような経済的背景と 財政や年金に対する不安とが 30 40 代の 人生 100 年時代 に向けた不安を押し上げ 人生 100 年時代 を生きる上での自信も低下させた大きな要因になっているのではないかと考えられます 5/5

人生 100 年を考えよう LAB 2018 年 5 月 17 日人生 100 年を考えよう LAB 野村不動産と関電不動産開発が開発を進める ( 仮称 ) 日吉大規模複合開発プロジェクトにおいて 人生 100 年 時代を見据えた次世代 & 多世代 & 多機能循環型の街づくりの実現に向けて 人生 100 年時代にできることを 考え 実験 探求し 情報発信する場として発足 今後これをプラットフォームとして 有識者や企業 教育機関 地域や未来の住民のみなさまと共に 学び 健康 暮らしと街 をテーマにさまざま議論を重ね そこで出 たアイデアを ( 仮称 ) 日吉大規模複合開発プロジェクトに活かしていきます URL:https://hiyoshi-100lab.jp/ 調査方法 調査目的 : 人生 100 年時代 を迎えるにあたり 人々が日本社会や自分自身に対する期待と不安をどのように感じているかを明らかにするために本調査を行いました 調査名 : 人生 100 年時代に関する調査調査実施主体 : 人生 100 年を考えよう LAB 調査実施日 : 2018 年 3 月 15 日調査モニター : 楽天リサーチモニター調査対象エリア : 1 都 3 県 ( 東京都 神奈川県 埼玉県 千葉県 ) 回答者性年代セル : 20 代 30 代 40 代 50 代 60 代以上 男女の 10 セル 各セル 100 名 本ニュースレターのデータの取り扱いについて 調査の詳細やデータ提供についてご希望がありましたらお問い合わせください 本ニュースレターのデータを報道で用いられる場合は出典を 人生 100 年を考えよう LAB と明記の上ご使用ください 報道以外の目的で使用される場合は事前に野村不動産の許可を得てください 6/5