学校等及び通学路等における児童等の安全確保のための指針

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4. エレベータホール ( 設置する場合 ) 5. エレベーター ( 設置する場合 ) 6. 共用廊下 共用階段 ること 共用玄関等からの見通しが確保されていない場合には 見通しを補完する対策が講じられていること 照明設備 1 共用メールコーナーの照明設備は 床面において50ルクス以上の平均水平面照

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ウ犯罪企図者の動きを限定し 接近を妨げること ( 接近の制御 ) 住戸の玄関扉 窓 バルコニー等は 犯罪企図者が接近しにくいように 敷地内の配置計画 動線計画 住棟計画 各部位の設計等を工夫したものとするとともに 必要に応じてオートロックシステムの導入等の措置を講じたものとする エ部材や設備等を破壊

( ) 塀や門扉等を設置することにより 犯罪企図者に対し 物理的 心理的に侵入し 動線 にくいものとすること 動線計画に当たっては 敷地内への犯罪企図者の侵入を防止し 又は発見しやすくす るよう 建物 囲障等の計画に配慮すること (2) 共用部分 オ 共用出入口 ( ) 周囲からの見通しが確保された

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様式第6-1

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エ塀 柵 垣根等 ( ア ) 位置 構造及び高さは 周囲からの死角の原因とならないように配慮する ( イ ) 住宅侵入の足場とならない構造 形態及び位置とする オその他 ( ア ) 人の動きを検知して点灯するセンサー付きライトを設置することが望ましい ( イ ) 門扉を設置する場合は 施錠可能な構造

4 住宅の犯罪の防止に配慮した構造 設備等に関する指針4ロ一戸建て住宅 一戸建て住宅とは 1 の住戸を有する建築物をいう 住戸専用の居住室 台所 便所及び出入口 ( 居住者や訪問者がいつでも通れる 共用の廊下等に面している出入口を含む ) を有しているもの 住室住戸の要件のうち 台所又は便所を有して

見通しが確保できない場合は 防犯カメラにより補完すること 1. 見通しが確保できない場合でも 共用廊下へは防犯カメラを設置した共用出入口を経由する場合は不要 屋外に設置される共用階段は外部からの見通しの確保並びに共用階段からの住戸窓や バルコニーへの侵入防止に配慮した配置 又は面格子の設置等 外部か

じること イ オートロック機能を有する扉の近傍に緊急解錠 ボタンがある場合は 当該ボタンを操作した時 又は操作のためにスイッチボックス扉を開扉した 時 これらに連動してベル アラーム等が吹鳴す る機能を有すること 3 共用玄関を通過する人物を写す防犯カメラ ( 画角 必須 B) を設置 4 共用玄関


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他の防犯カメラで求められる画像性能が得ら 4 共用玄関の扉を含む開口部は 扉の内外を相互 添付書 頁参照 に見通せるようガラス等の透過性のある材料を使用し 50% 程度以上の見通しを確 共用玄関の扉を含む開口部とは 共用玄関の 扉とその周辺のFIX 窓部分をいう また 共用玄関に風除室等を設ける場合

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平成年月日 兵庫県防犯優良マンション認定基準 公益社団法人 兵庫県防犯協会連合会 公益財団法人 兵庫県住宅建築総合センター 特定非営利活動法人 兵庫県防犯設備協会 共共用部分 項目基準区分 1 共用出入口 用玄関関にいる人物が確認できる位置に防犯カメラ ( 画角 B: 画面全体に人物の全身が写る大き

はじめに本書は 防犯優良マンションの認定手続きが円滑に進められるよう 認定基準を分かりやすく解説したものです 防犯優良マンションの認定基準は 全国公益法人等 ( 公益財団法人全国防犯協会連合会 公益社団法人日本防犯設備協会 一般財団法人ベターリビング ) が策定した標準認定基準を基に 愛知県の地域の

Microsoft Word - 02 犯罪の防止に配慮した住宅の構造及び設備に関する指針

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2-21 踊場を共有する階段 令第 23 条令第 121 条府条例第 33 条 図 -1 図 -2 図 -3 UP DN UP DN 3F A 2F 1F DN UP DN UP w w w w 上図のような階段形式のものについては次の通り取り扱う ただし 図 -3 においては 縦方向に A の範囲

ガイドライン分割5

設計内容説明書 ( バリアフリー性 : 等級 3 対応 ) 専用部分 ( 第二面 ) 手すり 通路及び出入口の幅員 ( 日常生活空間 ) 寝室 便所及び浴室 ( 日常生活空間 ) 廊下階段 ( 開放されている側 ) 転落防止 手すり子 通路 出入口 ( バルコニー勝手口を除く ) 浴室 便所 特定寝

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東京都建築安全条例(昭和二十五年東京都条例第八十九号)新旧対照表(抄)

○新宿区ワンルームマンション等の建築及び管理に関する条例

便所 縮尺 福祉型便房のある便所の構造 福祉型便房並びに腰掛便座及び手すりの 設けられた便房の構造並びに床置式の小便器の構造 手すり 縮尺 外形 両端部及びわん曲部の構造並びに傾斜路及び階段の両端部の構造 視覚障害者用 床材 縮尺 視覚障害者用床材及び周囲の床材の仕上げ材料 仕上げ方法 色及び形 状

(Microsoft PowerPoint - \214v\211\346\214\264\226{\(3.19\) [\214\335\212\267\203\202\201[\203h])

申請者等の概要 ( 第二面 ) 1. 申請者 氏名又は名称のフリガナ 氏名又は名称 郵便番号 住所 電話番号 2. 代理者 氏名又は名称のフリガナ 氏名又は名称 建築士事務所名 郵便番号 住所 電話番号 3. 建築主 氏名又は名称のフリガナ 氏名又は名称 郵便番号 住所 電話番号 4. 設計者 資格

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申請者等の概要 1. 申請者 氏名又は名称のフリガナ 氏名又は名称 住所 電話番号 2. 代理者 氏名又は名称のフリガナ 氏名又は名称 住所 電話番号 3. 建築主 氏名又は名称のフリガナ 氏名又は名称 住所 電話番号 4. 設計者 資格 ( ) 建築士 ( ) 登録 号 氏名 建築士事務所名 (

大阪市再開発地区計画にかかる

[ 例 1] 敷地の分割例 1270 m2の敷地を 135 m2ずつに分割する場合 270 m2 135 m2 135 m m2の敷地を 140 m2と 130 m2に分割する場合 270 m2 140 m2 130 m2 2

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Taro-03_H3009_ただし書同意基準

( 対象区域 ) 第 5 地区計画の対象区域は 工業団地 ( 国母工業団地 南部工業団地 機械金属工業団地 ファッション工業団地 ( アリア ディ フィレンツェ ) をいう 以下同じ ) の区域内及び隣接地又は近接地 ( おおむね工業団地から500メートル以内 ) とする ( 区域の設定 ) 第 6

Microsoft Word - Hよよ _景観形成ガイドライン (最終)●●● - コピー

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生け垣は 中木 高木を樹冠が重なる ( 目安は 30 センチメートル間隔 ) ように植栽しください エ既存樹木の面積 既存樹木 ( 敷地内で移植計画のある樹木も含む ) についは アからウまでにより算出した面積を緑化面積とすることができます ただし 高さが メートル以上の高木につい 単独木で計算する

○新潟県高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律施行細則

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ください 5 画像の保存 取扱い防犯カメラの画像が外部に漏れることのないよう 一定のルールに基づき慎重な管理を行ってください (1) 取扱担当者の指定防犯カメラの設置者は 必要と認める場合は 防犯カメラ モニター 録画装置等の操作を行う取扱担当者を指定してください この場合 管理責任者及び取扱担当者

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公津西地区地区計画運用基準

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(2) 路地街区 ア路地街区の内部で 防火性の向上と居住環境の改善を図るため 地区施設等に沿った建築物の高さの最高限度及び壁面の位置の制限を定めることにより 道路斜線制限を緩和し 3 階建て耐火建築物の連続した街並みを形成する イ行き止まりの路地空間では 安全性の確保のため 2 方向の避難を目的とし

上記の要件をすべて満たさないカメラ ( 例えば 録画装置を備えていないカメラ ) であっても 不特定多数の人を撮影している場合は プライバシーを侵害するおそれがあります このガイドラインの趣旨を踏まえ プライバシーの保護に配慮するとともに設置目的に沿った適切な運用を行うことが必要です 第 2 防犯カ

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建築基準法第 43 条第 2 項第 2 号の規定による許可の基準 ( 包括同意基準 ) 平成 30 年 9 月 28 日 加古川市都市計画部建築指導課

移動等円滑化経路を構成するエレベーターの規定である ( 停止階の規定やかご及び昇降路の出入口に関する規定など ) 適合義務の対象となる建築物のうち床面積の合計が 500 m2以上の建築物については エレベーター等の設置義務が発生する (500 m2未満の建築物における任意設置するエレベーターに対して

札幌市ワンルーム形式集合住宅に関する建築指導要綱 平成元年 6 月 15 日助役決裁 ( 目的 ) 第 1 条この要綱は ワンルーム形式集合住宅の建築計画 管理等について必要な事項を定め 建築主等に協力を要請することにより その建築に伴う紛争の未然防止と良好な居住環境の確保を図ることを

第一種低層住居専用地域及び第二種低層住居専用地域におけるコンビニ等に 係る建築基準法第 48 条の規定に基づく許可基準 第一主旨及び目的都市計画法に基づく用途地域の指定は 建築物の密度 形態等の制限とあわせることで 市街地の環境を保全するとともに健康で文化的な都市生活を実現させ 都市活動をより機能的

第 1 はじめに 1 ガイドライン策定の目的安全で安心なまちづくりを進める上で 近年 防犯カメラの設置は広く有用であると認められており 市内においても防犯カメラの設置が進んでいます しかし その一方で 知らないうちに自分の姿が撮影され 目的外に利用されること等に不安を感じる市民の方もいます そこで

ガイドライン策定の目的 和歌山県では 和歌山県安全 安心まちづくり条例 ( 平成 18 年 3 月 24 日条例第 26 号 ) に基づき 家庭及び地域における人と人との絆を大切にし お互いが支え合い 及び助け合うとともに 安全で安心な暮らしに配慮した環境の整備を行うまちづくりを推進しています その

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第 4 条公共の場所に向けて防犯カメラを設置しようとするもので次に掲げるものは, 規則で定めるところにより, 防犯カメラの設置及び運用に関する基準 ( 以下 設置運用基準 という ) を定めなければならない (1) 市 (2) 地方自治法 ( 昭和 22 年法律第 67 号 ) 第 260 条の2

(4) 区域は 境界が明確であること (5) 区域は 道路に 4m 以上接していること ただし 次に掲げる場合は この限りでない ア路地状区域の場合は 道路に 2.7m 以上接すること イ小規模路地状区域の場合は 道路に 2m 以上接すること (6) 区域は 区域内の敷地を細分化する建築行為を含まな

東京都建築安全条例の見直しの考え方

目 次 第 1 はじめに 2 1 ガイドライン策定の目的 2 2 ガイドラインの対象となる防犯カメラ 2 3 防犯カメラで撮影された個人の画像の性格 2 第 2 防犯カメラの設置及び運用に当たって配慮すべき事項 3 1 設置目的の設定と目的外利用の禁止 3 2 設置場所 撮影範囲 照明設備 3 3

非常時のための設備 乗降ロビー 制御装置 かご内に設ける制御装置 ( 車いす使用者が利用しやすい位置及びその他の位置に制御装置を設ける場合にあっては 当該その他の位置に設けるものに限る ) に 停電等の非常の場合に外部の対応の状況を表示する聴覚障害者に配慮した装置を設けること 乗降ロビーは 高低差が

松山市家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例施行規則平成 26 年 10 月 27 日規則第 65 号 ( 趣旨 ) 第 1 条この規則は, 松山市家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例 ( 平成 26 年条例第 52 号 以下 条例 という ) の施行に関し必要な事

24 7 団地の修繕 改良UR 都市機構では 主に昭和 40 年代から 50 年代前半に管理開始した賃貸住宅について 居住水準の向上に資することを目的として お住まいの方からのお申し込みに基づき 浴室 設備の改良 ( シャワー付ふろがま 大型浴槽 ( シャワー付 ) の設置 ) を行っています なお

新旧対照表 (1/15)

第 3 倉庫に係る防火安全対策 1 目的この基準は 近年 倉庫が大規模化し また 作業所的要素が出てくるなど特殊化する傾向が見られることから 倉庫に係る出火防止 延焼拡大防止 避難の安全確保等に係る具体的基準を定めたものである 2 指導対象この基準に基づき指導する防火対象物の範囲は次に掲げるものとす

Microsoft Word - 指針

Microsoft Word - 法第43条第2項第2号許可基準

Ⅱ. 防犯カメラの設置及び運用に当たっての留意事項 1 設置の目的防犯カメラの設置者は 犯罪 又は事故を防止するなどの目的を明確にし その目的を逸脱した運用を行わないようにしてください 2 撮影の範囲と設置場所防犯カメラで撮影された映像は その取扱いによっては 撮影された個人のプライバシーを侵害する

資料 1-6 認知症高齢者グループホーム等に係る消防法令等の概要 1 消防法令の概要 主な消防用設備等の設置基準消防用設備等の種別消火器屋内消火栓設備スプリンクラー設備自動火災報知設備消防機関へ通報する設備誘導灯 設置基準規模 構造にかかわらずすべて延べ面積 700 m2以上延べ面積 275 m2以

第 Ⅱ ゾーンの地区計画にはこんな特徴があります 建築基準法のみによる一般的な建替えの場合 斜線制限により または 1.5 容積率の制限により 利用できない容積率 道路広い道路狭い道路 街並み誘導型地区計画による建替えのルール 容積率の最高限度が緩和されます 定住性の高い住宅等を設ける

鉄道建築ニュース用原稿 「シャッター」 070928   (社)日本シヤッター・ドア協会

Microsoft Word - seibikijun

Microsoft Word - akisu-bouhan-check.doc

第6 非常用の進入口

[目 的]

条例解説6~11条

防犯カメラの設置及び運用に関するガイドライン

その他の法令等 消防法京都市火災予防条例道路法廃棄物の処理及び清掃に関する法律 対象 状況屋外における火災予防上危険なもの ( 火災の危険が迫っている場合のみに限定 ) 空き家, 空き地で火災予防上危険なもの認定区域内に生じている道路の交通に支障を及ぼすおそれのある行為自己所有地でごみ ( 一般廃棄

新千里西町B団地地区地区計画

2) 行政機能ゾーニングについて新庁舎の整備において 各部署の庁内配置については 来庁舎の利便性と職員の業務効率の向上等の観点から以下のように考えます 1 町民の利用頻度が高い部署の考え方 相談 窓口 情報提供 の機能を有する町民の利用頻度が高い部署は 町民の利便性と来庁のしやすさに配慮して 1 階

第 1 ガイドライン策定の目的及び対象 1 ガイドライン策定の目的美濃加茂市では犯罪のない安全で安心できる住みよい地域社会を実現するため 平成 21 年 10 月に 美濃加茂市防犯活動推進条例 を施行するとともに 同条例に基づく防犯計画を策定し 市民 事業者及び市が一体となって 犯罪のないまちづくり

地区計画とは 地区計画とは 土地や建築物の所有者など地区の皆さんが合意を図りながら道路や公園などの配置 建築物の用途 容積率 高さ 色やデザイン等のルールをきめ細かく定め そのルールに基づいて建築行為等を行うことにより より良いまちづくりをすすめる手法のひとつです 地区の特性に応じて必要な項目を選択

3 市長は 第 1 項の規定により指定した土地の区域を変更し 又は廃止しようとするときは あらかじめ久喜市都市計画審議会 ( 以下 審議会 という ) の意見を聴くものとする 4 第 1 項及び第 2 項の規定は 第 1 項の規定により指定した土地の区域の変更又は廃止について準用する ( 環境の保全

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第 3 章 1. の既往調査研究 1で紹介した 小規模多機能サービスに関する調査報告書 にも指摘されていたように 小規模多機能サービス事業所の整備にあたっては 建築基準法 消防法上の取り扱いの点で検討の余地を残している これに関して 2006 年 1 月に長崎県大村市の認知症高齢者グループホームで発

消防用設備・機械器具等に係る最近の検討状況等

かなければならず 防犯カメラ設置運用基準に防犯カメラ取扱責任者の設置及び指定に関することについて定めること ( 防犯カメラ設置運用基準の届出等 ) 第 5 条防犯カメラ設置運用基準の届出をしようとする者は 防犯カメラを設置しようとする日の14 日前までに 防犯カメラ設置運用基準届 ( 別第 1 号様

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Taro-駐輪場管理マニュアル(2014

建築基準法第43条第1項ただし書に係る一括同意基準

及びその周辺の地域における自然的条件 建築物の建築その他の土地利用の状況等を勘案し 集落の一体性を確保するために特に必要と認められるときは この限りでない (2) 区域内の主要な道路が 環境の保全上 災害の防止上 通行の安全上又は事業活動の効率上支障がないような規模及び構造で適当に配置されており か

建築基準法第 43 条第 2 項第 2 号の規定による許可の同意の取扱い基準 平成 18 年 6 月 1 日東広島市建築審査会 建築基準法 ( 以下 法 という ) 第 43 条第 2 項第 2 号の規定により許可を行う場合, 次 に定める基準のいずれかに該当する建築物の敷地については, 建築審査会

Ⅰ はじめに 1 ガイドラインを策定する目的 大阪市は 政令指定都市の中でも街頭犯罪が多い都市となっており 安全で安心して暮らせるまちづくりのための対策が必要となっています その中で 防犯カメラは 24 時間撮影が可能であることから 犯罪の抑止効果があるとともに 犯罪発生時には容疑者の特定にも役立つ

テロ対処訓練の実施 従業員 出入業者等が参加するテロ対処訓練を定期的に実施し テロ発生時の対応要領について確認するとともに 参加者のテロ対策への意識を高める また 警察 消防 海上保安機関 周辺の民間事業者等と共同で訓練を実施することで より実態に即した訓練が可能となる 救命講習の受講 テロ発生時に

基準19 ハロゲン化物消火設備の設置及び維持に関する基準

1 目的 建築基準法第 68 条の 5 の 5 第 1 項及び第 2 項に基づく認定に関する基準 ( 月島地区 ) 平成 26 年 6 月 9 日 26 中都建第 115 号 建築基準法 ( 昭和 25 年法律第 201 号 以下 法 という ) 第 68 条の 5 の 5 第 1 項 及び第 2

Transcription:

犯罪の防止に配慮した住宅の構造 設備等に関する指針 第 1 通則 1 目的この指針は 福岡市犯罪のない安全で住みよいまちづくり推進条例 ( 平成 25 年福岡市条例第 65 号以下 条例 という ) 第 18 条第 1 項の規定に基づき 住宅 ( 一戸建ての住宅及び共同住宅 ( 長屋を含む ) をいう 以下同じ ) の防犯性を向上させるに当たり配慮すべき事項を示すことにより 防犯性の高い住宅の普及を図ることを目的とする 2 防犯の基本原則住宅における犯罪を防止するため 次の基本原則に基づき 住宅の周辺地域の状況 入居者属性 管理体制 時間帯による状況の変化等に応じて 住宅の防犯性の向上を図るものとする (1) 周囲からの見通しの確保 ( 監視性の確保 ) 周囲及び住戸内からの見通しを確保し 屋外に住民の目が自然に届くような環境をつくることにより 犯罪企図者 ( 注 1) が近づきにくい環境を確保する (2) 居住者の共同意識の向上 ( 領域性の強化 ) 居住者が帰属意識を高め コミュニティの形成 環境の維持管理等により 犯罪の起きにくい領域を確保する (3) 犯罪企図者の接近の抑止 ( 接近の制御 ) 塀 門扉等を設置し 犯罪企図者の侵入経路を制御することにより 犯罪企図者の犯行を物理的 心理的に断念させ 犯行の機会を減少させる (4) 部材 設備等の強化 ( 被害対象の強化 回避 ) 犯罪企図者が住戸内へ侵入しようとする際 破壊できない 又は破壊に時間を要する窓や扉にすることにより 犯行を断念させ 被害を回避する 3 基本的な考え方 (1) 指針の適用この指針は 条例第 18 条第 2 項に規定する建築主等に対し 住宅の防犯性を向上させるに当たり配慮すべき事項を示し 居住者による維持管理や防犯活動を踏まえた取組を促すものである 指針の適用に当たっては 関係法令を遵守のうえ 犯罪の発生状況 建築計 - 1 -

画上の制約 管理体制の整備状況 居住者の快適性等に配慮するものとし 全ての場合において一律に適用するものではない (2) 指針の見直しこの指針は 社会状況の変化 技術の進展等を踏まえ 必要に応じて見直すものとする 4 防犯性の向上に配慮した企画 計画 設計の進め方住宅を建築しようとする場合は 敷地の規模及び形状 周辺地域の状況等を把握し 基本原則 ( 第 1の2に掲げるものとする ) を踏まえた上で 計画建物の入居者属性 管理体制等を勘案しつつ 敷地内の配置計画 動線計画 住棟計画 住戸計画 外構計画等を一体的に検討すること 第 2 犯罪の防止に配慮した住宅の構造 設備等に関する事項 1 一戸建ての住宅 (1) 玄関ア配置 ( ア ) 玄関は 道路からの見通しが確保された位置に配置すること ( イ ) 道路からの見通しが確保されない場合は 門扉の設置やセンサーライト ( 注 2) 等の防犯設備を設置するなど犯罪企図者の侵入防止に有効な対策を講ずること イ扉の構造玄関扉には 防犯建物部品 ( 注 3) 等の扉 枠及び錠を設置すること (2) 勝手口ア配置 ( ア ) 勝手口は 道路又は周囲からの見通しが確保された位置に配置すること ( イ ) 道路又は周囲からの見通しが確保されない場合には センサーライト等の防犯設備を設置すること イ構造勝手口の扉には 防犯建物部品等の扉 枠及び錠を設置すること (3) インターホン及びドアホン住宅内と玄関の外側との間で通話が可能な機能等を有するインターホン又はドアホンを設置すること (4) 窓ア配置 - 2 -

( ア ) 窓は 道路又は周囲からの見通しが確保された位置に配置し 居室や寝室の窓についても プライバシーの確保上支障のない範囲において 周囲からの見通しを確保すること ( イ ) 道路又は周囲からの見通しが確保されない場合は 適当な場所にセンサーライト等の防犯設備を設置するなど 犯罪企図者の接近の抑止に有効な対策を講じること イ構造犯罪企図者の侵入が想定される窓のうちバルコニー 庭等に面するもの以外の窓には 面格子等を設置すること ただし 面格子等の設置が困難な場合は 防犯建物部品等のサッシ及びガラス又は防犯センサー ( 注 4) 等の防犯設備を設置するなど侵入防止に有効な対策を講ずること (5) バルコニーア配置バルコニーは 縦どい ( 注 5) 塀 樹木 車庫等を利用した犯罪企図者の侵入が困難な位置に配置すること イ構造 ( ア ) 縦どい等がバルコニーに近接する場合には 面格子の設置などバルコニーへの侵入防止に有効な対策を講ずること ( イ ) バルコニーの手すりは プライバシーの確保及び転落防止に支障のない範囲において 道路及び周囲からの見通しが確保された構造とすること (6) 庭及び敷地内の空地ア配置 ( ア ) 庭及び敷地内の空地は 道路及び周囲からの見通しが確保された配置とすること ( イ ) 植栽は 植樹する位置 繁茂や枝振りの状況 見通し等に配慮するとともに 居室の窓やバルコニーへの侵入の足場とならないようにすること イ構造道路及び周囲からの見通しが確保できない場合には 砂利敷き又はセンサーライト等の防犯設備を設置するなどの対策を講ずること (7) 塀 柵 垣等塀 柵 垣等の位置 構造 高さ等は 周囲からの死角の原因とならないよう配慮するとともに 窓等への侵入の足場とならない構造とすること - 3 -

(8) 防犯センサー等防犯センサー等の防犯設備を設置する場合は 道路及び周囲の状況や玄関 勝手口及び駐車場等の配置を考慮し 敷地内及び住宅内のそれぞれにおいて 犯罪企図者の侵入防止に有効な位置 機種等を検討して設置すること (9) 駐車場ア配置駐車場は 道路及び周囲からの見通しが確保された位置に配置すること イ構造 ( ア ) 屋根を設置する場合には 侵入の足場とならない配置及び構造とすること ( イ ) 門扉等を設置する場合には 道路及び周囲からの見通しが確保された構造とすること (10) その他ア門扉を設置する場合には 門灯を設置するとともに施錠可能な構造とすること イ縦どい 冷暖房機の室外機等の屋外付帯設備は 侵入の足場とならない位置に配置すること 2 共同住宅 (1) 共同住宅における共用部分ア共用出入口 ( ア ) 共用玄関 a 共用玄関は 道路及びこれに準ずる通路 ( 以下 道路等 という ) からの見通しが確保された位置に配置すること b 道路等からの見通しが確保されない場合には 防犯カメラの設置等により見通しの確保を補完する対策を講ずること ( イ ) 共用玄関以外の共用出入口 a 共用玄関以外の共用出入口は 道路等からの見通しが確保された位置に設置すること b 道路等からの見通しが確保されない場合には 防犯カメラの設置等により見通しの確保を補完する対策を講ずること ( ウ ) 共用出入口の照明設備 a 共用玄関の照明設備は その内側において 人の顔や行動を明確に識 - 4 -

別できるように おおむね50ルクス以上の平均水平面照度 ( 注 6) その外側において 人の顔や行動を識別できるように おおむね20ルクス以上の平均水平面照度を確保することができるものとすること b 共用玄関以外の共用出入口の照明設備は 人の顔や行動を識別できるように おおむね20ルクス以上の平均水平面照度を確保することができるものとすること イ管理人室管理人室を設ける場合には 共用玄関 共用メールコーナー ( 宅配ボックスを含む 以下同じ ) 及びエレベーターホールを見通せる構造とし 又はこれらに近接した位置に配置すること ウ共用メールコーナー a 共用玄関にある共用メールコーナーは 共用玄関 管理人室等からの見通しが確保された位置に配置すること b 見通しが確保されない場合には 防犯カメラの設置等により見通しの確保を補完する対策を講ずること ( イ ) 照明設備共用メールコーナーの照明設備は 人の顔及び行動を明確に識別できるように おおむね50ルクス以上の平均水平面照度を確保することができるものとすること ( ウ ) 郵便受箱郵便受箱は 施錠可能なものとすること エエレベーターホール a 共用玄関のある階のエレベーターホールは 共用玄関 管理人室等からの見通しが確保された位置に配置すること b 見通しが確保されない場合には 防犯カメラの設置等により見通しの確保を補完する対策を講ずること ( イ ) 照明設備 a 共用玄関のある階のエレベーターホールの照明設備は 人の顔及び行動を明確に識別できるように おおむね50ルクス以上の平均水平面照度を確保することができるものとすること - 5 -

b その他の階のエレベーターホールの照明設備は 人の顔及び行動を識別できるように おおむね20ルクス以上の平均水平面照度を確保することができるものとすること オエレベーター ( ア ) 連絡及び警報装置エレベーターのかご内には 犯罪発生等の非常時において押しボタン インターホン等により外部に連絡又は吹鳴 ( すいめい ) する装置を設置すること ( イ ) 扉エレベーターのかご及び昇降路の出入口の扉には エレべーターホールからかご内を見通せる構造の窓を設置すること ( ウ ) 照明設備エレベーターのかご内の照明設備は 人の顔及び行動を明確に識別できるように おおむね50ルクス以上の平均水平面照度を確保することができるものとすること カ共用廊下及び共用階段 構造等 a 屋外に設置される共用階段は 住棟外部から見通しが確保された位置に配置すること b 避難のみに使用する屋外階段の地上へ通じる出入口扉には 自動施錠機能付きの錠を設置すること c 各住戸のバルコニーや窓に近接する場合には 必要な箇所に面格子 柵等を設置するなど侵入防止に有効な対策を講ずること ( イ ) 照明設備共用廊下及び共用階段の照明設備は 極端な明暗が生じないよう配慮しつつ 人の顔及び行動を識別できるように おおむね20ルクス以上の平均水平面照度を確保することができるものとすること キ屋上 ( ア ) 屋上への出入口等には 扉を設置し 屋上を居住者等に常時開放する場合を除いて施錠可能なものとすること ( イ ) 屋上が住戸バルコニーや窓に近接する場合には 住民が避難するのに支障のない範囲において 必要な箇所に面格子又は柵を設置するなど侵入防 - 6 -

止に有効な対策を講ずること ク駐車場 a 自動車駐車場 ( 以下 駐車場 という ) は 道路及び周囲からの見通しが確保された位置に配置すること b 駐車場を屋内に設置する場合には 構造上支障のない範囲において 内部を見通すことができる開口部を確保すること c 地下階等構造上周囲からの見通しを確保することが困難な場合には 防犯カメラの設置等により見通しの確保を補完する対策を講ずること d 駐車場に屋根を設置する場合又は立体型の駐車場を設置する場合には 住棟への侵入の足場となることがないよう 隣接する建物の窓 共用廊下及び共用階段までの距離を確保すること ( イ ) 構造駐車場の照明設備は 極端な明暗が生じないよう配慮しつつ 人の行動を視認できるように おおむね3ルクス以上の平均水平面照度を確保することができるものとすること ケ駐輪場 a 自転車置場及びオートバイ置場 ( 以下 駐輪場 という ) は 道路及び周囲からの見通しが確保された位置に配置すること b 駐輪場を屋内に設置する場合には 構造上支障のない範囲において 内部を見通すことができる開口部を確保すること c 地下階等構造上周囲からの見通しを確保することが困難な場合には 防犯カメラの設置等により見通しの確保を補完する対策を講ずること ( イ ) 構造 a 駐輪場には チェーン用バーラック ( 注 7) 又はサイクルラック ( 注 8) を設置する等により 盗難防止に努めること b 駐輪場の照明設備は 極端な明暗が生じないよう配慮しつつ 人の行動を視認できるように おおむね3ルクス以上の平均水平面照度を確保することができるものとすること コ通路 - 7 -

通路は 道路又は周囲からの見通しが確保された位置に配置すること ( イ ) 照明設備通路の照明設備は 極端な明暗が生じないよう配慮しつつ 人の行動を視認できるよう おおむね3ルクス以上の平均水平面照度を確保することができるものとすること サ児童遊園 広場 緑地等 a 児童遊園 広場 緑地等は 周囲からの見通しが確保された位置に配置すること b 植栽は 植樹する位置 繁茂や枝振りの状況 見通し等に配慮するとともに 居室の窓やバルコニーへの侵入の足場とならないようにすること ( イ ) 照明設備児童遊園 広場 緑地等の照明設備は 極端な明暗が生じないよう配慮しつつ 人の行動を視認できるよう おおむね3ルクス以上の平均水平面照度を確保することができるものであること シ塀 柵 垣等塀 柵 垣等の位置 構造 高さ等は 周囲からの死角の原因とならないよう配慮するとともに 住戸の窓等への侵入の足場とならない構造とすること スゴミ置場ゴミ置場は 道路等からの見通しが確保された位置に配置するとともに 周囲に延焼するおそれのない位置に配置し 又は周囲に延焼するおそれのない構造とすること セ配管 縦どい 外壁等配管 縦どい 外壁等は 上階及び居室の窓やバルコニーへの侵入の足場とならないようにすること ソ防犯カメラ ( ア ) 設置防犯カメラを設置する場合には 有効な監視体制等の在り方を併せて検討するとともに 記録装置を設置すること ( イ ) 配置等 - 8 -

防犯カメラを設置する場合には 見通しの補完 犯罪企図者の犯意抑制等の観点から有効な位置 台数等を検討し適切に配置すること ( ウ ) 照明設備防犯カメラを設置する部分の照明設備は 照度の確保に関し規定する各項目のほか 当該防犯カメラが有効に機能するため必要となる照度を確保できるものとすること タ集会所等集会所等の共同施設は 周囲からの見通しを確保された位置 主要な動線上に配置すること (2) 共同住宅における専用部分ア住戸の玄関扉等の構造玄関扉等には 防犯建物部品等の扉 枠及び錠を設置すること イインターホン及びドアホン ( 住戸玄関外側との通話等 ) 住戸内と住戸玄関の外側との間で通話が可能な機能等を有するインターホン又はドアホンを設置すること ウ窓 ( ア ) 共用廊下に面する窓等犯罪企図者の侵入が想定される共用廊下に面する窓 接地階住戸の窓のうちバルコニーに面していない窓は 面格子 錠付きクレセント又は補助錠を設置するなど 侵入防止に有効な対策を講じること ( イ ) バルコニー等に面する窓犯罪企図者の侵入が想定されるバルコニー等に面する住戸の窓は 避難経路及び消防隊の非常用進入口の確保に支障のない範囲において 錠付クレセント又は補助錠を設置するなど 侵入防止に有効な対策を講じること エバルコニー 住戸のバルコニーは 縦どい 階段の手すり等を利用した犯罪企図者の侵入が困難な位置に配置するものとし やむを得ず縦どい 階段の手すり等がバルコニーに近接する場合には 避難計画上支障のない範囲において面格子の設置等により バルコニーへの侵入防止に有効な対策を講ずること ( イ ) 手すり等 - 9 -

住戸のバルコニーの手すり等は プライバシーの確保及び転落防止に支障のない範囲において 道路及び周囲からの見通しが確保された構造とすること ( ウ ) 接地階のバルコニー専用庭を配置する場合には その周囲に設置する柵又は垣は 侵入防止に有効な構造とすること ( 注 1) 犯罪企図者 とは 犯罪を行おうとする者をいう ( 注 2) センサーライト とは 夜間において人の動きを検知して点灯するライトをいう ( 注 3) 防犯建物部品 とは 防犯性能の高い建物部品の開発 普及に関する官民合同会議 が公表している 防犯性能の高い建物部品目録 に掲載された建物部品等 工具類等の侵入器具を用いた侵入行為に対して 1 騒音の発生を可能な限り避ける攻撃方法に対しては5 分以上 2 騒音の発生を許容する攻撃方法に対しては 騒音を伴う攻撃回数 7 回 ( 総攻撃時間 1 分以内 ) を超えて 侵入を防止する防犯性能を有することが 公正中立な第三者機関により確かめられた建物部品をいう ( 注 4) 防犯センサー とは 赤外線 振動などを検知することにより 光や音 ( 警報 ) による威嚇 通報等を行うものをいう ( 注 5) 縦どい とは 屋根から地面まで垂直に取り付けた雨どいをいう ( 注 6) 平均水平面照度 とは 床面又は地面における平均照度をいう ( 注 7) チェーン用バーラック とは 駐輪場に固定されている金属製の棒 ( バー ) をいい これと自転車等をチェーン錠で結ぶことにより 自転車やオートバイ等の盗難を防止することができる設備をいう ( 注 8) サイクルラック とは チェーン用バーラックと同様の機能を有するもので 1 台ごとのスペースが明確に区分されているラックをいう 附則 ( 施行期日 ) この指針は, 平成 26 年 4 月 1 日より施行する - 10 -