建物から排出される CO2 を大幅に削減するためには 企画や基本設計段階から取り組む必要があります 当社では 10 年前より 基本設計段階で用いる LCCO2 と LCC 算出ツール ( 表計算ソフト ) を開発 使用してきました ダイエット D i e t建築ナビ はこのソフトを元に 省 CO2

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お知らせ

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参考資料3(第1回検討会資料3)

参考資料 1 約束草案関連資料 中央環境審議会地球環境部会 2020 年以降の地球温暖化対策検討小委員会 産業構造審議会産業技術環境分科会地球環境小委員会約束草案検討ワーキンググループ合同会合事務局 平成 27 年 4 月 30 日

3 地球温暖化対策の推進に関する方針及び推進体制 (1) 地球温暖化対策の推進に関する方針 [ 基本理念 ] 人類が自然と調和し 未来にわたり持続可能な発展を実現するため NTT グループ地球環境憲章に則り NTT 西日本はグループ会社と一体になって 全ての企業活動において地球環境の保全に向けて最大

参考資料 5 ( 平成 26 年 10 月 24 日合同専門家会合第 1 回資料 4-1 より抜粋 データを最新のものに更新 ) 温室効果ガス排出量の現状等について 平成 27 年 1 月 23 日

目次 1. 奈良市域の温室効果ガス排出量 温室効果ガス排出量の推移 年度 2010 年度の温室効果ガス排出状況 部門別温室効果ガス排出状況 温室効果ガス排出量の増減要因 産業部門 民生家庭部門

地球温暖化対策計画書

4.1 はじめに 二酸化炭素 (CO 2 ) メタン (CH 4 ) 一酸化二窒素 (N 2 O) ハイドロフルオロカーボン (HFCs) パーフルオロカーボン (PFCs) 六ふっ化硫黄 (SF 6 ) 三ふっ化窒素 (NF 3 ) について 温室効果ガス別 部門別に 以下のとおり 2020 年度

電気使用量集計 年 月 kw 平均気温冷暖平均 基準比 基準比半期集計年間集計 , , ,

〔表紙〕

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【HP公表 最終版の公表前確認修正有り】 北陸取組み(個票)

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Monitoring National Greenhouse Gases

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4 推進体制別途添付いたします 5 公表の方法等 ホームページアドレス 閲覧場所 窓口で閲覧 所在地 冊 子 閲覧可能時間 冊子名 入手方法 その他

資料3-1 温室効果ガス「見える化」の役割について

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間を検討する 締約国が提出した 貢献 は 公的な登録簿に記録される 締約国は 貢献 ( による排出 吸収量 ) を計算する また 計算においては 環境の保全 透明性 正確性 完全性 比較可能性及び整合性を促進し 並びに二重計上の回避を確保する 締約国は 各国の異なる事情に照らしたそれぞれ共通に有して

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エコアクション 21 環境活動レポート ( 対象期間平成 21 年 10 月 ~ 平成 21 年 12 月 ) 目次 1. 環境方針 1ページ 2. 事業概要 2ページ 3. 環境目標とその実績 3ページ 4. 主要な環境活動計画 4ページ 5. 環境活動の取組結果の評価 ( 全社 ) 5ページ 5

正誤表 ( 抜粋版 ) 気象庁訳 (2015 年 7 月 1 日版 ) 注意 この資料は IPCC 第 5 次評価報告書第 1 作業部会報告書の正誤表を 日本語訳版に関連する部分について抜粋して翻訳 作成したものである この翻訳は IPCC ホームページに掲載された正誤表 (2015 年 4 月 1

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Executive summary

工場等に対する省エネ法の変遷 我が国は 石油ショックによる石油価格の高騰やグローバル競争の激化等を背景として 世界に率先して省エネ対策等に取り組んできた < 省エネルギー対策の変遷 ~ 日本の省エネは 60 年の歴史 ~> 熱管理規則制定 熱管理法施行

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COP21合意と今後の課題

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取組概要 ( 申請書からの転記 ) 全 般 排 出 量 の 認 識 取組名称 認証取得者名取組の概要 適用したカーボン オフセット第三者認証基準のバージョン認証の有効期間オフセット主体認証ラベルの使途 認証対象活動 認証番号 :CO 有効期間満了報告書受領済み 持続可能な島嶼社会の発展に

go.jp/wdcgg_i.html CD-ROM , IPCC, , ppm 32 / / 17 / / IPCC

地球上に存在しているバイオマス資源量(森林や植物等の資源量)については 一九七五年の調査に基づいてバイオマスハンドブックが作成されていますが その内容を新エネルギー開発機構が 以下のように取りまとめています)1 ( バイオマス資源の総量は乾燥重量で約二兆t その内約九〇%が森林資

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1

1 平成 22 年度の取組み結果 平成 22 年度の取り組み結果は 下記のとおりです 温室効果ガスの総排出量 平成 22 年度 温室効果ガス総排出量 (t-co2) 26,876 27, % 具体的取り組み 平成 22 年度 電気使用量 (kwh) 37,334,706 38,665,4

平成20年度税制改正(地方税)要望事項

今日お話しすること 1. 家庭部門の温室効果ガス排出 エネルギー消費の動向 2. 環境省うちエコ診断の概要と成果から見た家庭の対策 3. 家庭部門の対策の推進のための自治体に期待すること 2

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これは 平成 27 年 12 月現在の清掃一組の清掃工場等の施設配置図です 建替え中の杉並清掃工場を除く 20 工場でごみ焼却による熱エネルギーを利用した発電を行っています 施設全体の焼却能力の規模としては 1 日当たり 11,700 トンとなります また 全工場の発電能力規模の合計は約 28 万キ

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資料1 美しい星へのいざない「Invitation to 『Cool Earth 50』」~3つの提案、3つの原則~」

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新とする理由⑴ 政策目的 車体課税については 平成 23 年度税制改正大綱において エコカー減税の期限到来時までに 地球温暖化対策の観点や国及び地方の財政の状況を踏まえつつ 当分の間として適用される税率の取扱いを含め 簡素化 グリーン化 負担の軽減等を行う方向で抜本的な見直しを検討 することとされて

Fr. CO 2 [kg-co 2e ] CO 2 [kg] [L] [kg] CO 2 [kg-co 2e] E E E

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2016 年度 ( 平成 28 年度 ) の温室効果ガス排出量 ( 確報値 ) について 確報値 とは 我が国の温室効果ガスの排出 吸収目録として気候変動に関する国際連合枠組条約 ( 以下 条約 という ) 事務局に正式に提出する値という意味である 今後 各種統計データの年報値の修正 算定方法の見直

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様式 1 号 ( 総括票 ) 事業活動温暖化対策計画書兼実施状況等報告書 1 事業者等の概要 氏名又は名称 横浜ゴム株式会社 長野工場 代表者名 氏名 皆川 浩 役職名 工場長 主たる事務所の所在地 長野県下伊那郡高森町吉田 548 主たる事業の分類 大分類 中分類 E 製造業 2499 他に分類さ

報道発表資料 平成 26 年 11 月 2 日 文 部 科 学 省 経 済 産 業 省 気 象 庁 環 境 省 気候変動に関する政府間パネル (IPCC) 第 5 次評価報告書 統合報告書の公表について 気候変動に関する政府間パネル (IPCC) 第 40 回総会 ( 平成 26 年 10 月 27

付属書Ⅰ 取引先様取組み評価書

様式第 1 号 ( 第 3 条 第 5 条関係 ) 地球温暖化対策計画 作成 報告書 ( 義務 ) ( 宛先 ) 埼玉県知事 提出者 代表取締役社長 個人事業者にあっては 住所及び氏名 ( 自署又は記名押印 ) 平成 30 年 7 月 20 日 北海道札幌市白石区菊水 6 条 3 丁目 1-26 株

世界の CO2 排出量と東京都 2013 年度は 東京 63.8 百万トン シンガポールフィンランドポルトガルスウェーデンデンマーク < 東京 < マレーシアベルギーオーストリア 2

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2017 年度 1 指定地球温暖化対策事業者の概要 (1) 指定地球温暖化対策事業者及び特定テナント等事業者の氏名 指定地球温暖化対策事業者又は特定テナント等事業者の別 地球温暖化対策計画書 氏名 ( 法人にあっては名称 ) 指定地球温暖化対策事業者 国土交通省 (2) 指定地球温暖化対策事業所の概

2018 年度 1 指定地球温暖化対策事業者の概要 地球温暖化対策計画書 (1) 指定地球温暖化対策事業者及び特定テナント等事業者の氏名 指定地球温暖化対策事業者又は特定テナント等事業者の別 氏名 ( 法人にあっては名称 ) 指定地球温暖化対策事業者 指定地球温暖化対策事業者 新生興産株式会社 佐川

2(1) 総量削減義務と排出量取引制度のポイント (2010 年度 ~) 大規模事業所向け制度の主な変更点等 旧制度 ( 地球温暖化対策計画書制度 ) 新制度 ( 排出総量削減義務と排出量取引制度 ) 温室効果ガス排出量の削減対策推進義務 排出総量の削減義務と排出量取引制度の導入 計画書等の作成 提

クリエイティブネットワークセンター大阪 メビック扇町

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20年度 エコタウンえどがわに基づくページ(案)

番号文書項目現行改定案 ( 仮 ) 1 モニタリン 別表 : 各種係 グ 算定規程 ( 排出削 数 ( 単位発熱量 排出係数 年度 排出係数 (kg-co2/kwh) 全電源 限界電源 平成 21 年度 年度 排出係数 (kg-co2/kwh) 全電源 限界電源 平成 21 年度 -

2. 環境へのへの負荷負荷の状況 ( 取りまとめりまとめ表 ) 環境への負荷 単位 年 年 年 1 温室効果ガスガス排出量 二酸化炭素 Kg-CO 2 ( ( ) ) Kg-CO 2 -CO 2 2 廃棄物排出量及び ) 廃棄物最終処分量 一般廃棄物 ) 最終処分量 ) 産業廃棄物 ) 最終処分量

資料1 :住宅(家庭部門)の中期の対策・施策検討

IPCC 第1作業部会 第5次評価報告書 政策決定者のためのサマリー

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バイオマス比率をめぐる現状 課題と対応の方向性 1 FIT 認定を受けたバイオマス発電設備については 毎の総売電量のうち そのにおける各区分のバイオマス燃料の投入比率 ( バイオマス比率 ) を乗じた分が FIT による売電量となっている 現状 各区分のバイオマス比率については FIT 入札の落札案

気候変動と森林 IPCC 第 5 次評価報告書 (AR5) から 2014 年 8 月 29 日 東京 第 3 回森林分野における国際的な動向等に関する報告会 林野庁森林利用課 佐藤雄一

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資料2:地球温暖化対策に係る中長期ロードマップ(議論のたたき台)(案)

地球温暖化対策計画について 地球温暖化対策の総合的かつ計画的な推進を図るため 政府が地球温暖化対策推進法に基づいて策定する 我が国唯一の地球温暖化に関する総合計画 温室効果ガスの排出抑制及び吸収の目標 事業者 国民等が講ずべき措置に関する基本的事項 目標達成のために国 地方公共団体が講ずべき施策等に

IPCC 第 5 次報告書における排出ガスの抑制シナリオ 最新の IPCC 第 5 次報告書 (AR5) では 温室効果ガス濃度の推移の違いによる 4 つの RCP シナリオが用意されている パリ協定における将来の気温上昇を 2 以下に抑えるという目標に相当する排出量の最も低い RCP2.6 や最大

環境・設備からみたLCCM住宅へのアプローチ

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部員各位

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Transcription:

151-8570 東京都渋谷区千駄ヶ谷 4 丁目 25 番 2 号 Tel.(03)3402-1911( 大代表 ) http://www.fujita.co.jp 2010( 平成 22) 年 2 月 25 日 建物の企画段階で CO 2 排出量などを瞬時に算出ダイエット Diet建築ナビ で環境配慮の迅速な判断が可能に 株式会社フジタ 株式会社フジタ ( 本社 : 東京都渋谷区 社長 : 上田卓司 ) は 建物の企画 計画段階で お客さまと会話しながら建物の LCCO2 1 や LCC 2 を瞬時に算出 ダイエット するシステム D i e t建築ナビ を開発し 本格運用を開始しました 常に蓄積 更新しているデータを元に 経済性の高い環境配慮設計 省 CO2 建築の推奨案を提示することができ お客さまは環境配慮レベルに関する迅速な判断が可能となります さらに省 CO2 対策への各種助成制度の情報や資金計画も含めた省 CO2 ソリューションを提供して 温暖化など地球環境問題に関心を持つお客さまを支援していきます ダイエット Diet建築ナビ のシステム構成 中規模の事務所ビルでは LCCO2 の 80% が 建設時ではなく建物の運用 維持管理時に排出されています また 事務所 店舗 ホテルなど業務部門の CO2 3 排出量は 1990 年比で 40% 以上増加しており 家庭部門とともに大幅な削減が求められています 一方 企業等においても CSR(Corporate Social Responsibility: 企業の社会的責任 ) の観点から 地球温暖化の大きな要因とされる CO2 を削減する取り組みは不可欠となっています

建物から排出される CO2 を大幅に削減するためには 企画や基本設計段階から取り組む必要があります 当社では 10 年前より 基本設計段階で用いる LCCO2 と LCC 算出ツール ( 表計算ソフト ) を開発 使用してきました ダイエット D i e t建築ナビ はこのソフトを元に 省 CO2 にかかわる項目を効果の高い ものに絞るとともにデータ入力を簡素化し 結果表示も分かりやすくして 企画設計段階で LCCO2 や LCC の算出を概算レベルで行えるように開発したものです 営業マンや企画設計者がお客さまと会話しながら使用することを念頭に 社内で試用を重ね このたび本格運用を開始しました ダイエット Diet建築ナビの特徴 建物用途は庁舎 事務所 ホテル 病院 商業施設 学校など 8 種類に対応 パソコンの簡単な操作で 建物の LCCO2 や LCC を瞬時に算出 イントラネットへの接続で最新バージョンのアプリケーションに自動でア ップデート 必須のデータ入力 / 選択項目は 名称 建設場所 建物用途 規模 構造 コア形式 建物グレード 4 のみで算出が可能 建物グレードを構成する省 CO2 にかかわる項目をカスタマイズ化でき そ の効果の確認が容易に可能 オンラインで過去の事例検索ができ 比較検討が可能 本システムは営業初期段階で活用するツールと位置づけています その後の基本設計 実施設計 建設 運用 維持管理 改修 更新 解体 廃棄といった各段階で省 CO2 建築を実現するための既存システム 5 と合わせて お客さまのニーズに沿った支援を行い 省 CO2 建築の普及に貢献してまいります また今後 本システムは詳細コストの算出や他の評価指標との関連付けなどバージョンアップを図っていきます 1 LCCO2:Life Cycle CO2: 建設から廃棄までの生涯にわたる二酸化炭素排出量 2 LCC:Life Cycle Cost: 建設から廃棄までの生涯にわたる総費用 3 1990 年比で 40% 以上増加 : 京都議定書では CO2 等の温室効果ガスに係る基準年は 1990 年とされている 2008 年速報値との間接排出量 ( 発電に伴う CO2 排出量を電力消費量に応じて最終需要部門に配分して計算したもの ) での比較は 41.3% の増加 4 建物グレード : フジタオリジナルのランク分け 最高グレードの S(LCCO2 がフジタ標準建物の -30%) から A,B,C( 同 +10%) のクラスまで 4 段階に設定 5 既存システム : LCCO2 と LCC 算出ツール ( 表計算ソフト ) のほか 建築学会 LCA 指針 グリーン庁舎評価システム (GBES) など この件に関するお問い合わせ先株式会社フジタ広報部 / 今川 大山 TEL 03-3402-1911( 代 )

ダイエット Diet建築ナビ ダイエット D i e t建築ナビ は 主に建物の企画 計画段階で ビルオーナーと会話しながら建物の LCCO 2 (Life Cycle CO 2 : 建設から廃棄までの生涯にわた る二酸化炭素排出量 ) や LCC(Life Cycle Cost: 建設から廃棄までの生涯にわたる総費用 ) を瞬時に算出するシステムで 2010 年初に開発され本格運 用を開始したものです 常に蓄積 更新しているデータを元に ビルオーナーに経済性の高い環境配慮設計 省 CO 2 建築のお勧め計画を提示することができ オーナーサイドは 環境配慮レベルに関する迅速な判断が可能となります 中規模の事務所ビルでは LCCO 2 の 80% が運用 維持管理時に排出されています また 事務所 店舗 ホテルなど業務部門の CO 2 排出量は 1990 年比で 40% 以上増加 1 しており 家庭部門とともに大幅な削減が求められています 一方 企業等においても CSR(Corporate Social Responsibility: 企業の社会的責任 ) の観点から 地球温暖化の大きな要因とされる CO 2 を削減する取り組みは不可欠となっています 建物から排出される CO 2 を大幅に削減するためには 企画や基本設計段階から取り組む必要があります 従来からあった 基本設計段階で LCCO 2 や LCC の検討を容易に行える LCCO2 と LCC 算出ツール ( 表計算ソフト ) を Web 化し さらに入力項目を絞り込むことで ビルオーナーが企画中の建 ダイエット物について 営業マンや企画設計者と会話しながら LCCO 2 や LCC 算出ができる D i e t建築ナビ を開発して社内で試用を重ね このたび本格運用を開 メニュー画面 始しました 本システムは営業初期段階で活用するツールと位置づけています その後の基本設計 実施設計 建設 運用 維持管理 改修 更新 解体 廃棄といっ た各段階で省 CO 2 建築を実現するため既存システム 2 と合わせて 顧客のニーズに沿った支援を行い 省 CO 2 建築の普及に貢献してまいります ダイエット Diet建築ナビの特徴 ノートパソコンの簡単な操作で 建物の LCCO 2 や LCC を瞬時に概算 イントラネットへの接続で最新バージョンのアプリケーションに自動でアップデート 条件設定は 建物用途 規模 構造 コア形式 建物グレード 2 など少なくても可 構成する省 CO 2 にかかわる項目をカスタマイズでき その効果の確認が容易に可能 オンラインで過去の事例検索ができ 比較検討ができる 新規シミュレーション画面 ダイエット D i e t建築ナビ のシステム構成 1 1990 年比で 40% 以上増加 : 京都議定書では CO 2 等の温室効果ガスに係る基準年は 1990 年とされている 比較は間接排出量 ( 発電に伴う CO 2 排出量を電力消費量に応じて最終需要部門に配分して計算したもの ) での値 2 LCCO2 と LCC 算出ツール ( 表計算ソフト ) のほか 建築学会 LCA 指針 グリーン庁舎評価システム (GBES) など 3 建物グレード : フジタオリジナルのランク分け 最高グレードの S(LCCO 2 がフジタ標準建物の -30%) から A,B,C( 同 +10%) のクラスまで 4 段階に設定 計算結果画面

参考資料 温室効果ガスについて 2010.02.25 主要な温室効果ガス 京都議定書では地球温暖化防止のため 二酸化炭素 CO2 メタン CH4 一酸化二窒素 N2O ハイドロフルオロカーボン類 HFCS パーフルオロカーボン類 PFCS 六ふっ化硫黄 SF6 を削減対象の温室効果ガスと定めている これらの気体は工業化時代に入ってから著しく増加した 二酸化炭素は地球温暖化に及ぼす影響がもっとも大きな温室効果ガス (2008 年度の温室効果ガス約 13 億トン (CO2 換算 速報値 ) の約 95% が CO2) であり 大気中の二酸化炭素は年々増加している 他の温室効果ガス排出量は京都議定書の基準年に対して大幅に減少している 各温室効果ガス排出量の推移 ( 百万 t CO 2 換算 ) 2008 京都議定書 2007 2008の速報値の基準年 ( 排出割合 ) 基準年比 ( 排出割合 ) 二酸化炭素 (CO 2) 排出メタン (CH 4) 一酸化二窒素 (N 2O) 1,144.1 1,300.7 1,216.2 90.7% 94.9% 94.6% 33.4 22.4 21.9 2.6% 1.6% 1.7% 32.6 23.7 24.0 2.6% 1.7% 1.9% 6.3% -34.4% -26.4% ハイドロフルオロカーボン類 20.2 13.3 15.3 (HFCs) 1.6% 1.0% 1.2% パーフルオロカーボン類 14.0 6.4 4.6 (PFCs) 1.1% 0.5% 0.4% -24.5% -67.2% 六ふっ化硫黄 (SF 6) 16.9 4.4 3.8 1.3% 0.3% 0.3% -77.8% 計 1,261.3 1,370.9 1,285.7 1.9% 0 年から 2005 年までの温室効果ガスの濃度出典 :IPCC 第 4 次評価報告書第 1 作業部会報告書概要及びよくある質問と回答 ( 気象庁訳平成 19 年 11 月 14 日 ) 出典 : 日本の温室効果ガス排出量データ (1990~2008 年度速報値 ), 温室効果ガスインベントリハウス,2009.11.11 1995 年のHFCs PFCs SF 6 排出量を1990 年総排出量に上乗せし 基準年の総排出量とする 1,400 +10% +5% ±0% 1,200 ( 単位百万トン CO2 換算 ) 1,000 800 SF6 0 600 京都議定書の基準年 1990 1991 1992 1993 1994 1995 1996 1997 ( 年度 ) 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 ( 速報値 ) PFCs HFCs N2O CH4 CO2 基準年 =1995 年 基準年 =1990 年 各温室効果ガス排出量の推移出典 : 日本の温室効果ガス排出量データ (1990~2008 年度速報値 ), 温室効果ガスインベントリハウス,2009.11.11 1/5

気温の変化について 世界の年平均気温の平年差の経年変化 (1891~2009 年 : 速報値 ) 2009 年の世界の年平均気温 ( 陸域における地表付近の気温と海面水温の平均 ) の平年差は +0.31 ( 速報値 ) で 1891 年の統計開始以降 3 番目に高い値となった 世界の年平均気温は 長期的には 100 年あたり約 0.68 の割合で上昇しており 特に 1990 年代半ば以降 高温となる年が多くなっている 出典 : 気象庁ホームページ http://www.data.kishou.go.jp/climate/cpdinfo/temp/an_wld.html 日本の年平均気温の平年差の経年変化 (1898~2009 年 ) 2009 年の日本の年平均気温の平年差は +0.56 で 1898 年の統計開始以降 7 番目に高い値となった 日本の年平均気温は 長期的には 100 年あたり約 1.13 の割合で上昇しており 特に 1990 年代以降 高温となる年が頻出している 出典 : 気象庁ホームページ http://www.data.kishou.go.jp/climate/cpdinfo/temp/an_jpn.html 2/5

地球環境問題の動向について 地球環境問題の世界動向 COP3(1997 年 気候変動枠組条約締約国会議の京都会議 ) で採択された京都議定書では 2008 ~2012 年の間に達成する1990 年と比較した温室効果ガスの排出抑制目標が各国ごとに定められている 日本は-6% 欧州共同体は-8% など 先進締約国全体で-5.2% を目指す IPCC( 気候変動に関する政府間パネル ) 第 27 回総会 (2007 年 11 月 スペイン バレンシア ) では 気候変化は 人間活動により 現在の温室効果ガス濃度は産業革命以前の水準を大きく超えており 20 世紀半ば以降に観測された全球平均気温の上昇のほとんどは 人為起源の温室効果ガスの増加による可能性がかなり高い としている COP13(2007 年 12 月 気候変動枠組条約締約国会議のインドネシア バリ会議 ) で採択されたバリ アクション プラン ( バリ行動計画 ) では 京都議定書を離脱した米国や 議定書で温室効果ガスの排出削減義務のない中国 インドも含めた全ての国が 2013 年以降の排出削減体制構築作業に参加することに合意し ポスト京都における新たな対策の枠組を 2009 年中にまとめることを確認した ダボス会議 (2008 年 1 月 世界経済フォーラム ) で日本の福田総理は 2007 年に日本が提案した戦略 クールアース50 を推進するための クールアース推進構想 を表明 我が国として実行できることは優れた環境関連技術をより多くの国に移転していくとだ とし 2020 年までに 30% のエネルギー効率の改善を世界が共有する目標を提案 G8 洞爺湖サミット (2008 年 11 月 主要国首脳会議 ) では 全ての先進国間で排出量の絶対的削減を達成するため 野心的な中期の国別総量目標を実施することで合意 また 2050 年までに世界全体の排出量の少なくとも 50% 削減を達成する目標を UNFCCC( 気候変動枠組条約 ) のすべての締約国と共有し 採択することを求めることで合意 国連気候変動首脳会合 (2009 年 9 月 22 日 ニューヨークの国連本部 ) において鳩山首相が 主要国の参加による 意欲的な目標の合意 を前提に 1990 年比で 2020 年までに温室効果ガス 25% 削減 を表明 これは 麻生前政権が示した 05 年比 15% 削減 (90 年比 8% 削減 ) より大幅に踏み込んだ目標 3/5

地球環境問題の国内動向 省エネ法 ( エネルギーの使用の合理化に関する法律 ) と改正省エネ法 (2010 年 4 月施行 ) 省エネ法は 第 2 次石油危機を契機に 1979 年に制定された 工場 事業場 輸送 住宅 建築物 機械器具の 4 分野において省エネ対策を定めている 改正省エネ法は 産業部門に加えて 大幅にエネルギー消費量が増加している業務 家庭部門での対策を強化することを目的としている 業務部門にとっての改正省エネ法のポイントは 企業全体のエネルギー使用量が 1,500kl/ 年以上の企業 対象企業は国への届出を行い 特定事業者 の指定を受け 定期報告書 中長期計画書の提出が義務付け 2010 年 4 月施行のため 2009 年 4 月 1 日 ~2010 年 3 月 31 日の企業全体でのエネルギー使用量の把握が必要 東京都環境確保条例 ( 都民の健康と安全を確保する環境に関する条例 ) 旧東京都公害防止条例を全面的に改正し 2001 年 4 月 1 日施行 化学物質の適正管理 建築物の環境負荷低減 自動車公害対策などに関する規制強化や取り組みの充実が段階的に図られ 2005 年に地球温暖化とヒートアイランド現象の進行への対応 2006 年にアスベスト関連規制の強化のため 改正されている また 大規模事業所における地球温暖化対策として 2010 年度から制度が強化され 温室効果ガス排出総量削減義務と排出量取引制度が導入される 業務部門の温室効果ガス排出量の増加 京都議定書の基準年から 2008 年速報値では全体で 1.9% 業務部門は 41.3% 増加 500 ( ) は基準年比増減率 CO2 排出量 ( 百万 t-co2) 450 400 350 300 250 200 150 100 産業部門 482 420 (13.0% 減 ) 運輸部門 ( 自動車 船舶等 ) 217 236 (8.5% 増 ) 業務その他部門 ( 商業 サービス 事業所等 ) 164 232 (41.3% 増 ) 家庭部門 127 172 (34.7% 増 ) エネルギー転換部門 ( 発電所等 ) 67.9 78.4 (15.5% 増 ) 50 0 京都議定書の基準年 工業プロセス分野 62.3 50.5 (19.0% 減 ) 1990 1991 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 廃棄物分野 22.7 28.1 (24.0% 増 ) 2000 ( 年度 ) 各部門の CO2 排出量の推移出典 : 日本の温室効果ガス排出量データ (1990~2008 年度速報値 ), 温室効果ガスインベントリハウス,2009.11.11 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 ( 速報値 ) 4/5

提案 作業方法 手段廃棄物 ( フ ラスチック 廃油の焼却 ) 2.0% (2.0%) 工業プロセス ( 石灰石消費等 ) 5.4% (5.4%) 家庭部門 11.1% (5.0%) 業務その他部門 ( 商業 サーヒ ス 事業所等 ) 14.4% (7.3%) 運輸部門 ( 自動車 船舶等 ) 19.0% (18.4%) その他 ( 燃料の漏出等 ) 0% (0%) エネルギー転換部門 ( 発電所等 ) 5.9% (27.8%) 間接排出 二酸化炭素総排出量京都議定書の基準年 11 億 4,400 万トン 産業部門 ( 工場等 ) 42.1% (34.1%) ( ): 直接排出 廃棄物 ( フ ラスチック 廃油の焼却 ) 2.3% (2.3%) 工業プロセス ( 石灰石消費等 ) 4.2% (4.2%) 家庭部門 14.1% (4.9%) 業務その他部門 ( 商業 サーヒ ス 事業所等 ) 19.1% (7.8%) 運輸部門 ( 自動車 船舶等 ) 19.4% (18.8%) 間接排出 その他 ( 燃料の漏出等 ) 0% (0%) 二酸化炭素総排出量 2008 年度速報値 ( 平成 20 年度速報値 ) 12 億 1,600 万トン エネルギー転換部門 ( 発電所等 ) 6.4% (33.9%) 産業部門 ( 工場等 ) 34.5% (28.1%) ( ): 直接排出 京都議定書の基準年 ( 左 ) と 2008 年度 ( 速報値 ) の各部門の CO2 排出量の割合出典 : 日本の温室効果ガス排出量データ (1990~2008 年度速報値 ), 温室効果ガスインベントリハウス,2009.11.11 フジタのライフサイクルの各段階での省 CO 2 の取り組み 営業 企画 LCCO 2 LCC の提示 環境配慮型の提案 法 条例改正の告知 LCCO 2 概算手法 (Diet 建築ナヒ ) 環境配慮型モデル 計画 設計 LCCO 2 概算 精算 CO 2 削減コスト表示 CO 2 精算手法 環境配慮設計 建築設備エネルギーシミュレーション手法 建設 省 CO 2 施工 施工品質の確保 安全安心施工 建築材料 設備機器の選定 総合評価への対応 資材輸送の最適化 解体 廃棄 改修 更新 運用 維持管理 リサイクルの徹底 リユース 解体技術 建築用途に合った投資効果の高い削減項目を抽出 ランニングコストの低減提案 改正省エネ法 東京都環境確保条例への対応 リサイクルの徹底 LC ビジネス 省エネ改修 省 CO 2 改修 CO 2 排出量取引 ESCO 事業 エネルギー調査 建物診断 LCC 低減 中央監視 自動制御改修計画 この件に関するお問い合わせ先 株式会社フジタ広報部 / 今川 大山 TEL 03-3402-1911( 代 ) 5/5