いとする価値 生命の尊さ と自己の生き方との関わりについて, さらに考えを深める時間としたい これは, 内容項目 生命の尊さを知り, 生命あるものを大切にすること に関する学習を道徳の時間を要にし, 関連する各教科 領域または日常生活と組み合わせて作成したものである 導入では, 生命に関する価値を確

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2年生学級活動(性に関する指導)指導案

(3) 資料について本資料は混雑したお店で孫が積んである段ボールを崩してしまい困っているおばあさんの代わりに わたし とその友達の友子が 整理していると 事情の知らない店員に叱られてしまう その後 おばあさんにお礼を言われたが わたし と友子はすっきりしないで帰る 数日後 店員からお詫びの手紙が来た

平成27年4月1日

小学校 第○学年 学級活動(給食)指導案

Taro-小学校第5学年国語科「ゆる

< 心の中でおうえんしながらそっと見守ったぼく > ぼくの状況 家に用事があったけれど じっとおばあさんを見ていた < 最初に声をかけたぼく > ぼくの状況 お母さんのお手伝いをする約束を果たすため 下校を急いでいた おばあさんの状況 不自由な足を一生懸命動かして坂を上っている この間より足どりが重

身近な自然に親しみ, 動植物に優しい心で接すること 第 3 学年及び第 4 学年 自然のすばらしさや不思議さを感じ取り, 自然や動植物を大切にすること 第 5 学年及び第 6 学年 自然の偉大さを知り, 自然環境を大切にすること [ 感動, 畏敬の念 ] 第 1 学年及び第 2 学年 美しいものに触

第 3 4 学年 ( 複式学級 ) 学級活動指導案 平成 26 年 6 月 11 日 ( 水 ) 第 5 校時指導者教諭 ( 学級担任 ) 養護教諭 1 題材 バランスよく食べよう ( 第 3 学年及び第 4 学年 (2) 日常の生活や学習への適応及び健康安全キ食育の観点を踏まえた学校給食と望ましい

2 研究の歩みから 本校では平成 4 年度より道徳教育の研究を学校経営の基盤にすえ, 継続的に研究を進めてきた しかし, 児童を取り巻く社会状況の変化や, 規範意識の低下, 生命を尊重する心情を育てる必要 性などから, 自己の生き方を見つめ, 他者との関わりを深めながらたくましく生きる児童を育てる

から 自分はよいと思っていても, 相手は迷惑がっているかもしれないから 自分がいらいらしている時などは思いやりを忘れてしまうから 相手のことを思っても, どうしたらよいか分からないことがあるから などがあったこれらの結果から, 多くの児童が思いやりの心で人に接することは大切であるが, 相手との人間関

座標軸の入ったワークシートで整理して, 次の単元 もっとすばらしい自分へ~ 自分向上プロジェクト~ につなげていく 整理 分析 協同的な学習について児童がスクラップした新聞記事の人物や, 身近な地域の人を定期的に紹介し合う場を設けることで, 自分が知らなかった様々な かがやいている人 がいることを知

5 本時の指導 () 1 ねらい 自分の短い生命を燃焼させ 精一杯生きた石川さんの生き方を通して 生命のかけがえのなさや尊さを 理解し 生命を大切にしながら自分の人生を積極的に生きようとする心情を育てる () 2 展開 段階 学習活動と主な発問 予想される生徒の意識 指導上の留意点 1 自分が生きて

生徒自身, 思いやりをもった行動ができたと感じていても, 相手の立場に立った行動になっていないこともあるこのキャストの心情を考えることで, 相手の気持ちや立場に共感し, 相手のことを考えた上でキャストがとった思いやりある行動, 親切な行為を学ばせたい (4) 生徒の実態と関わらせた指導の方策 ( 指

第6学年 道徳指導案

1 テーマ名  かがやく生命

アンケート調査結果や日常の様子から 親切 とは 相手の立場になって相手の気持ちを考えて行うことであることに気がついていない児童が多く 相手の気持ちを考えて親切にしよう という意識が高まっていないということが考えられる 指導に当たっては 本時を 道徳学習プログラム やさしさにっこり において体験してき

平成 30 年 6 月 8 日 ( 金 ) 第 5 校時 尾道市立日比崎小学校第 4 学年 2 組外国語活動 指導者 HRT 東森 千晶 JTE 片山 奈弥津 単元名 好きな曜日は何かな? ~I like Mondays.~ 本単元で育成する資質 能力 コミュニケーション能力 主体性 本時のポイント

道徳学習指導案

道徳の時間学習指導案 指導者 T1 長手英克 T2 浜井綾子 1 学年第 4 学年 15 名 2 主題名本当の友達 B 友情, 信頼 3 ねらいなつみに逆上がりを教えようと思うようになったてつおの気持ちを考えることを通して, 友達には自分とは違ったよさがあり, それぞれが力を発揮すると一人ではできな

4 研究主題との関連 自分を見つめ 友達の思いを大切にする子供の育成 道徳授業の充実を通して 研究主題に迫るために 4 年生では子供たちの目指すべき児童像を 自分の思いを見つめる子 友達の思いに気付く子とした また 目指すべき具体的な児童像を 資料の世界観に浸り 登場人物に自分を重ねながら登場人物の

平成27年度 小・中道徳教育 研究の実際2

考え 主体的な学び 対話的な学び 問題意識を持つ 多面的 多角的思考 自分自身との関わりで考える 協働 対話 自らを振り返る 学級経営の充実 議論する 主体的に自分との関わりで考え 自分の感じ方 考え方を 明確にする 多様な感じ方 考え方と出会い 交流し 自分の感じ方 考え方を より明確にする 教師

道徳学習指導案

第1学年5組 道徳学習指導案

道徳学習指導案

(3) 指導について本単元のねらいは 体の発育 発達について その一般的な現象や思春期の体の変化などについて理解できるようにすること 体をより良く発育 発達させるための生活のしかたについて理解できるようにすること である そのねらいを達成するため 児童が学習に興味 関心をもち 意欲的に取り組むことが

第 5 学年 1 組道徳学習指導案 検印平成 23 年 10 月 18 日 ( 火 ) 第 5 校時在籍児童数男子 21 名女子 12 名計 33 名指導者教諭場所 5 年 1 組教室 1 主題名あなたの命は宝物 3-(1) 生命尊重 2 資料名 わたしって何 出典埼玉県道徳教材資料集 夢にむかって

7 学習指導過程 段階 導入 学習活動 1 友達との絆 について考える 2 教材 心のレシーブ の範読を聞いて話し合う 主な発問と予想される児童の心の動き 友達との絆 を深めるためには何が大切だと思いますか 困っていたら助けること 一緒に遊ぶこと 仲良くすること チーム分けの時, どこかやる気のない

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活実態と関連を図りながら重点的に指導していきたい また, 栄養教諭による給食献立の栄養バランスや食事によるエネルギー量を基盤として, グループごとに話合い活動を取り入れるなどの指導の工夫を行いたい また, 授業の導入にアイスブレイクや, カード式発想法を取り入れることにより, 生徒が本気で語ることが

7 本時の指導構想 (1) 本時のねらい本時は, 前時までの活動を受けて, 単元テーマ なぜ働くのだろう について, さらに考えを深めるための自己課題を設定させる () 論理の意識化を図る学習活動 に関わって 考えがいのある課題設定 学習課題を 職業調べの自己課題を設定する と設定する ( 学習課題

とで児童に活動の見通しを持たせ, 自分で課題を立て情報を集め整理し, 発表する等に取り組めるようにしていきたい 調査計画の場面では, 目的に照らしてどのような調査をしていくことがよいのか児童にしっかりと考えさせたい 例えば, データはどう集めたらよいのか, アンケートを実施する場合には, 誰にアンケ

<小学校 生活科>

gh 第 6 学年 3 組家庭科学習指導案 単元名 : わたしは料理家 ~ おすすめ給食献立を考えよう ~ 朝食から健康な 1 日の生活を 男子 15 名 女子 14 名計 29 名 指導者 T1 宮地仁美 ( 学級担任 ) T2 須山明香 ( 栄養教諭 ) 題材について 小学校学習指導要領家庭科第

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7 月の 人の心にふれて では, 人に素直に親切にできた経験をふり返る ぼく の気持ちを考えることを通して, だれに対しても相手の立場に立って温かな心で接していこうとする心情を育てることをねらいとして取り組んだ 授業後には, 親切にしたいと心では思っていても行動に移すのは難しい でも思っているだけで

られる 日常の生活場面でも, そのことを裏付けるような行動が時折見られることがある (3) 教材について 1 教材名 手品師 出典 : 新しい道徳 6 東京書籍 2 価値 A-(2) 正直, 誠実 3 教材について本教材は, あまり売れない手品師が大劇場のステージに立てるチャンスを捨て, 男の子と交

第 4 学年学級活動学習指導案 1 題材名 バランスよく食べよう ( キ食育の観点を踏まえた学校給食と望ましい食生活の形成 ) 2 題材について (1) 児童の実態 < 男子 11 名 女子 15 名計 26 名 > 本学級は 元気で明るい子どもたちが多い学級である 給食時間は 放送をよく聞いたり

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第 2 学年道徳学習指導案 平成 27 年 6 月 12 日 ( 金 ) 第 2 学年 2 組 34 名授業者川田聡子 1 主題名友達と助け合う心 2-(3) 信頼 友情 助け合い 2 資料名 森のともだち ( 出典 : 東京書籍 みんなたのしく ) 3 主題設定の理由 (1) ねらいとする価値につ

事前のアンケート結果は以下の通りである ( 平成 29 年 5 月 19 日実施 ) 1 あなたは 生命とはどんなものだと考えていますか 生きているものに一つだけあるもの 一番大切なもの 簡単に手放してはいけない お金では買えないもの 奪ったり 奪われたりしたくないもの 神がさずけたもの 2 あなた

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Taro-4年 総合 指導案(最終)

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6 単元の構想本単元の目標相手に応じて大野の ステキ を整理 分析することを通して, 内容や表現方法を工夫して発信することができる 本単元で活用する既習事項 小中の連携 第 1 学年生活科 がっこうだいすき 第 2 学年生活科 聞いて聞かせてまちのすてき どきどきわくわくまちたんけん もっとなかよし

主語と述語に気を付けながら場面に合ったことばを使おう 学年 小学校 2 年生 教科 ( 授業内容 ) 国語 ( 主語と述語 ) 情報提供者 品川区立台場小学校 学習活動の分類 B. 学習指導要領に例示されてはいないが 学習指導要領に示される各教科 等の内容を指導する中で実施するもの 教材タイプ ビジ

第 3 学年道徳学習指導案 1 主題名どうすることが正しいか 1-(3) 勇気 平成 27 年 9 月 11 日 ( 金 ) 第 3 学年 2 組 34 名 授業者久米亨 2 資料名 思いきって言ったらどうなるの? ( 出典 : 光文書院 ) 3 主題設定の理由 (1) ねらいとする価値について中学

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第 6 学年 1 組理科学習指導案単元名 : 瀬野川の生き物のつながり 生き物のくらしと環境 男子 18 名女子 21 名計 39 名 単元について 指導者澄川和生 単元観本単元は, 小学校学習指導要領解説理科編第 6 学年 内容 B(3) の 動物や植物の生活を観察したり, 資料を活用したりして調

Taro-10月22日道徳指導案.jtd

3 本時のねらい 相手の立場を理解し 思いやりの心をもって温かく見守ろうとする心情を育てる 4 他の教育活動との関連 事前指導 ( 日常の指導 ) 当番係活動 仲間と協力して果たせるようにして 全員で取り組むことを大切にしてきた (5 月学校行事 ) 運動会 表現運動や応援合戦など 力を合わせて競技

エコポリスセンターとの打合せ内容 2007

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3 各エキスパートグループを解体し 一人ずつ組み合わせて新たなグループを作り 意見を統合し問いに対する新たな答えを出す ( ジグソー活動 ) 4 最後に 各ジグソーグループで考えた自分達の答えを全体で交換し合い 一人一人が 様々な答えから自分で最も納得のいく 言い方 表現 を拾って 納得できる答えを

道徳学習指導案

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( ) 単元計画 ( 全 6 時間 ) 段階 主な学習活動と内容 指導上の留意点 配時 私たちが食べているものは, どこからきて 既習を想起できるように, 農業や いるか考える 水産業の学習内容を掲示しておく 給食の献立から調べた食料自給率から, 給食の献立から調べた食料自給率本つ気づいたことや疑問

とができる児童が増えてきている 総合的な学習の時間の 私たちにできることは何だろう では 調べ学習や実際の車いす体験の学習を通して 相手の気持ちを考えて親切な行動をすることの大切さを学んできている 一方で 仲の良い友達には親切にできるが そうでない友達には同じように親切にできない児童がいる また 困

国語科学習指導案様式(案)

た 様々な意見を出しながら, より広い視野で課題について考えられるようにしたい 最終的には過去の友達との関わりを振り返り, 友達との関わりに大切なことは何か考えさせたい 4 研究主題との関連 (1) 保健安全との関連 保健安全 心身の発育, 発達, 病気や異常など自の健康状態を把握し, 健康を保持増

解答類型

この時期の児童は 自己主張が強くなりがちである 友だちと意見がくい違うと 一方的に自分の意見が正しいと信じ込み 相手の立場や気持ちを受け入れようとしない場面が多々ある しかし 時間がたつと冷静に判断でき どうすべきなのかわかるときもある そこで 自分と異なる意見にも耳を傾け 相手の立場や気持ちを認め

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資料3 道徳科における「主体的・対話的で深い学び」を実現する学習・指導改善について

勝ちにこだわるあまり, 他人の気持ちを考えない言動をする生徒がいたため, 全体指導を行った経緯もある 以上の事から, 中学校生活で様々な活動に一生懸命に取り組む中で, 思うようにいかず, 悔しい思いをする経験をした生徒が多いことがわかる 本学級の生徒がこの経験を生かし, さらに成長するためには, 悔

3 指導方針 本主題は, 愛校心である 自分たちの学校のためにできることをしたい 自分たちの学校をよりよくしていきたい という気持ちを育てることや, よりよい玉諸小学校にするために自分たちに何ができるか ということを考えさせ, そのような態度を育てることが大切である 導入では, これまでの学校行事を

とのできる児童がいる反面, 問題の意味がなかなか理解できない児童や自分の考えを言葉で表現することに抵抗が強い児童がいるなど個人差がある さらに, 個々の経験や理解度の差により, 題材への興味 関心や同じ時間内に取り組む課題の量にも差が生じている 本題材における事前アンケートでは, 次のような結果が得

7 指導過程

平成 30 年度全国学力 学習状況調査の結果について ( 速報 ) 1. 調査の概要 実施日平成 30 年 4 月 17 日 ( 火 ) 調査内容 1 教科に関する調査 ( 国語 A 国語 B 算数 数学 A 算数 数学 B 理科 (3 年に 1 回 )) A 問題 : 主として知識に関する問題 B

事例 1 アキラの選択 ( 出典 : 自分を見つめる あかつき ) を活用した事例 主題名 1 自主的な生き方 1-(3) 自主 自律の精神 2 よりよい判断 1-(3) 自主 自律の精神 3 自己を見つめる 1-(5) 個性の伸長中学校第 3 学年 主題名 1 自主的な生き方 1 目標 深く考えな

第 5 学年 社会科学習指導案 1 単元名自動車をつくる工業 2 目標 我が国の自動車工業の様子に関心を持って意欲的に調べ, 働く人々の工夫や努力によって国民生活を支える我が国の工業生産の役割や発展について考えようとしている ( 社会的事象への関心 意欲 態度 ) 我が国の自動車工業について調べた事

さらに, アンケートの項目で 調べたことを伝えたい相手 として一番多かった 家族, 次に多かった 他学年や友達 に伝えるという相手意識を明確にした課題を設定し, 参観日に マイ防災袋 と実際に作った防災グッズを家族へ紹介する また, 家族と一緒に作り, グッズを使うという活動をすることで, 家族から

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3. 単元目標 自の育てている野菜の変化の様子を観察したり 地域の人に話しかけたりしながら すすんで課題を解決することができる ( 関心 意欲 態度 ) 野菜の生長の様子や 地域のお店の様子について気付いたことを絵や文章などにかき 伝えることができる ( 思考 表現 ) お店の人にインタビューしたり

けて考察し, 自分の考えを表現している 3 電磁石の極の変化と電流の向きとを関係付けて考え, 自分の考えを表現している 指導計画 ( 全 10 時間 ) 第 1 次 電磁石のはたらき (2 時間 ) 知 1, 思 1 第 2 次 電磁石の強さが変わる条件 (4 時間 ) 思 2, 技 1, 知 2

う来なかった 翌々日の月曜日 あきらは じゅんに いいよ と返事をもらったのに どうしてこなかったのか と詰め寄った それに対して じゅんからは いいよ って 断ったじゃないか という返事が返ってきた という内容である ここでは 文字だけで思いを伝える難しさと 相手の立場をよく考えて情報を発信する大

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<小学校 生活科>

の 問を提示して定着度を確認していく 1 分けて計算するやり方 70 = =216 2 =6 2 筆算で計算する方法 題材の指導計画 ( 全 10 時間扱い ) ⑴ ⑵ ⑶ 何十 何百 1 位数の計算 1 時間 2 位数 1 位数

Microsoft Word Viewer - 5年指導案.doc

(2) 指導の実際 1 話すこと 聞くこと の実践ア協働による教材研究の柱 モデルの提示について対話のためのスキルの定着や対話の深まりを目指し, 教師や代表グループによる対話のモデルを提示し, 気付いたことや発見したことを基に自分たちの対話や話合いの様子を振り返らせ, 学びの充実を図るようにする 共

内容 児童 経験したことや調べたことから選んで話す 内容 ( 考え ) を分かりやすく話す はっきりした発音で声の大きさを考えて話す 丁寧な言葉を使って話す 相手の顔を見ながら話す 大事なこと

深く考えさせるために ロベーヌの感じ方や考え方をとらえさせ その変化に気付かせる また 経済的援助という親切な行動だけでなく 心からロベーヌを気遣うジョルジュの温かな心遣いや言動に注目させ そのことが相手の立場を考えた真心からの親切な行為であることに気付かせたい さらに 真に相手に対する思いやりの心

難聴児童の伝える力を 高めるための指導の工夫 -iPadを活用した取り組みを通して-

第 5 学年道徳学習指導案 研究主題 摂津市立鳥飼北小学校 指導者 一人ひとりの力を伸ばし 自尊感情を高め 互いに学び合える授業をめざす 1 正しく読み取る力を育成する 2 自尊感情を高め 道徳性を高める 研究仮説 Ⅰ 国語科の授業を中心に 読む 書く についての取り組みを行うことで 正しく読みとる

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道徳学習指導案

1. 研究主題 学び方を身につけ, 見通しをもって意欲的に学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における算数科授業づくりを通して ~ 2. 主題設定の理由 本校では, 平成 22 年度から平成 24 年度までの3 年間, 生き生きと学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における授業づくり通して~ を研究主題に意欲的

Microsoft Word - 【提言2】④新聞70(最終).doc

3 児童の意識の流れ 友達の名前をおぼえよう みんなであそぼう 3 友達と名前カード を交換したよ 初めて お話できた 子がいるよ 友達が増えたよ 学校に行くのが楽しいな 他のクラスの子ともお友達になりたいな 握手すると心が あったかくなるね 学校たんけんをしよう 9 校長先生の お部屋があったよ

りを守っていないから 6 名, 自分も他の人も困るから みんなと楽しく過ごすことが大切だと思うから 各 4 名, 悪いことをしていると思うから 3 名であり, 比較的高い価値観で判断している その一方で, イ ~ オを選択した児童の多くが自分にとって都合がよいからやいじめられるから, または自分の楽

Microsoft Word - 小1年学級活動(小日向)

まったり お互いに流されてしまい ルールを守れないこともある 修学旅行を控えたこの時期に 法やきまりの遵守 について学習し きまりの意義や守る意味を学習させることは 集団生活の中でルールを守る大切さに気付かせ 修学旅行でのルール決定などに対して意欲的に臨ませる事につながると考える (3) 資料の特質

第 3 学年道徳学習指導案 平成 28 年 10 月 28 日 ( 金 )5 校時武蔵村山市立第三小学校第 3 学年 3 組 3 5 名 東京都オリンピック パラリンピック教育愛称 教諭野中哲平 研究主題 人との関わりを大切にし 豊かに表現できる児童の育成 ~ グローバル人材育成に向けたオリンピック

M28_回答結果集計(生徒質問紙<グラフ>)(全国(地域規模別)-生徒(公立)).xlsx

H30全国HP

第 5 学年 組家庭科学習指導案 指導者 1 題材名 食べて元気! ご飯とみそ汁 2 題材設定の理由〇児童観本学級の児童は ゆでる 炒める という加熱調理において調理の基礎的 基本的な技能を身に付けている また 5 月の自然教室においては 事前に食品を3つのグループに分ける学習を実施し その後 栄養

Transcription:

道徳学習指導案 指導者細川裕香 1 学年第 4 学年 3 組 29 名 2 主題名受け継がれる生命 D 生命の尊さ 3 ねらい生命あるものを大切にしようとする態度を育てる 4 資料名 バルバオの木 ( 出典 ゆたかな心で 東京書籍 ) 5 主題設定の理由 本主題は, 第 3 学年及び第 4 学年の内容項目 D 生命の尊さを知り, 生命あるものを大切にすること をもとに設定したものである 生命は, 連続性や有限性が有り, 人間の力を超えた畏敬されるべきものである そうした生命のもつ尊さを知ることで, かけがえのない生命を大切にしようとする態度が育まれる 中学年では, 現実性をもって死を理解できると言われている 特にこの時期に, 生命の尊さを感得できるように指導する必要がある しかし, 生命がかけがえのない尊いものであることは, 言葉では理解していても, 生活の中で実感することが少ない そこで, 今ある自分の生命は, 多くの生命によって支えられており, その生命のつながりは, 遠い先代から受け継がれてきたものであることに気付かせたい そして, 生活の具体的な場面とつなげ, 当たり前のことを一生懸命することが自分の生命を大切にするという意識を持ち, かけがえのない生命を大切にしようとする態度を育みたい 本学級の児童は,2 学期を通して道徳プログラム 命かがやいて に取り組んでいる 児童は, 道徳の時間において わたしの見つけた小さな幸せ ( 出典東京書籍 ) で, 普段当たり前に生活していることの素晴らしさを自分の生活とつなげて考えた また, 体育科の 育ちゆく体とわたし では, 生命誕生における体の仕組みや生命のつながりについて理解し, 与えられた自分の生命を大切にしようという思いをもった 学校行事の 避難訓練 では, 生命の危険に直面した場合の生命の守り方を学習し, 一つしかない生命の大切さを具体的な場面で感じ取る学習をした 理科の 秋の生き物 では, ヘチマの観察を通して, 生命の不思議さや力強さに気付き, 人間だけでなくどんな生き物にも生命があることを学習した 学級活動の 三食バランスを考えよう では, 食べることが生きることにつながっていることから, 自分の生命は他の生命により支えられていることを知り, 残さず食べることで, 自分の生命も他の生命も大切にすることにつながることを学習した 給食の時間には, いただいている生命を感じながら残さず食べるように努めている これらの指導から, 生命はかけがえのないもので, 大切にしなければならないという思いをもっている しかし, 日常生活の中で, 残さず食べたり, 一生懸命勉強をしたり, 決められたきまりを守ったりする等, 当たり前のことを一生懸命することが, 自分の生命を大切にしていることにつながるということを意識して行動していない場面が見られる また, アンケートによると, 一生懸命頑張っている自分が好きですか の問いに対して, 好きと答えた児童は 85% で,15% の児童は一生懸命頑張ることの意義に気付いていない児童がいることが分かった これらのことから, 自分の生命は自分だけのものではなく, 他の人の様々な思いや, 他の生命そのものが支えていることについて考えを深め, 他の生命に支えられ, 生命が受け継がれていくことに気付かせる指導が必要であると考える そして, 受け継がれた尊い生命と自分の生き方をつなげて考えさせ, 自分の生命や他の生命を大切にする態度を育てたい 指導に当たっては, 本時を, 道徳学習プログラム 命かがやいて で体験したことを基に, ねら

いとする価値 生命の尊さ と自己の生き方との関わりについて, さらに考えを深める時間としたい これは, 内容項目 生命の尊さを知り, 生命あるものを大切にすること に関する学習を道徳の時間を要にし, 関連する各教科 領域または日常生活と組み合わせて作成したものである 導入では, 生命に関する価値を確認するために, 個人学習シート いのちかがやいて シートを読ませ, これまでの学習を振り返らせる 展開前段では, バルバオの木を食べるゾウたちの気持ちや, 自分の体を与えるバルバオの木の気持ちを話し合うことを通して, 自分の生命は他の生命に支えられており, その生命がつながって今の自分があることを考えられるようにしたい 中心発問では, バルバオは何のために生命を与えたのかを考えさせることで, 生命を次世代につなげていこうと主体的に生きる気持ちに気付かせ, 受け継がれていく生命の雄大さを感じ取らせた上で, その生命を大切にしようとする態度を育てていきたい 展開後段では命を大切にするとはどうすることか, 自分自身を振り返って発表したり, 自分の経験と比べながら友達の考えを聞いたりすることで, 生命を大切にすることを, 自分の生き方と関わらせて考えられるようにしたい こうして深めた思いを, その後の 道徳タイム で, 道徳学習プログラム いのちかがやいて を通して考えたことや自分の生き方をまとめることで, 自己の成長を確かめ, 道徳的態度を育むようにしていきたい 6 道徳学習プログラム 道徳の時間 わたしの見つけた小さな幸せ 一つしかない生命の尊さを知り, 生命を大切にしよ うとする心情を育てる 保健 育ちゆく体とわたし 思春期に起こる体の発達や発育について理解し, 与 えられた自分の生命の尊さに気付く 学校行事 避難訓練 生命の危険を感じて避難する体験を通して, 生命の 尊さに気付き, 自他の生命の守り方を理解する 理科 秋の生き物 秋の生き物の観察を通して, 生き物にはそれぞれ尊 い生命があり, 生命をつなぐために, 季節によって 様々な特徴や変化があることに気付く 学級活動 三色バランスを考えよう バランスよく食べることが, 健康につながっていることや, 自分の生命は他の生命により支えられていることを知り, 残さず食べることの大切さに気付く 日常の活動 給食 毎日食べている給食は, 様々な生命をいただいてい ることを実感し, 残さず食べようと努力する 生きているからいろんなことができるんだな 生きていることは素晴らしいことだな 思春期になると, 新しい命を生み出す体の準備が始まるんだな 命はつながっているんだな 一つしかない命がなくなったら大変だ 命を大切にしないといけないな 春や夏と比べると, 生き物の様子が変化しているよ みんな大切な命があるんだな 肉, 魚, 野菜, いろいろな命をいただいているから, 元気に過ごせるんだな 残さずに食べよう い 嫌いなものがあるけど, 残さずに食べるぞ 食べられることに感謝して いただきます

道徳の時間 バルバオの木 受け継がれる生命の雄大さに気付き, 生命あるものを大切にしようとする態度を育てる いろいろな命のおかげで自分は生きているんだ 遠い昔からずっと受け継がれてきた命を大切にしないといけないな 道徳タイム 自分の成長を見つめよう 命かがやいて を通して自分の成長を振り返り, 受け継がれる生命の尊さを感じ, 自分の生命も他の生命も大切にしていこうとする気持ちを高める 命かがやいて を通して, 命の大切さが分かったよ 自分の命も他の命も大切にしながら, 精一杯命を輝かせていこう 7 授業の展開過学習活動程 1 生命に関わる自分自身の思いを発表し合う 導入 2 資料 バルバオの木 を聞いて話し合う 展開前段 主な発問と児童の心の動き これまで, どんな生命の学習をしてきましたか 一つしかない命を守ること いろいろな命をいただいていること 小さな生き物にも命があること バルバオの木の実や葉を食べているとき鳥やシカたちはどんなことを思ったでしょう 助かった ありがたいな バルバオは大丈夫なのかな バルバオの木がゾウたちに わたしのみきを食べなさい と言ったのは, どんな気持ちからでしょう ゾウたちがかわいそう たくさん生きたから大丈夫だ みんなを助けたい 指導上の留意点 ( 支援 評価 ) 生命に対する学習を想起させるために, いのちかがやいて シートを読ませ, 振り返らせる 価値への方向付けをするために緑色ハートを掲示し, 命について考える学習であることを意識させる バルバオの木の実や葉を食べることでやっと生き延びることができた喜びに気付かせるため, 飢えている状況をしっかりおさえる 生命を与える側の思いに気付かせるために, バルバオの立場から考えさせる バルバオの木の幹を食べながらゾウたちはどんなことを思ったでしょう やさしいな ありがたい 感謝して食べよう 大切な命をもらったから一生懸命生きるよ 鳥やシカたちが食べた時の気持ちと比較して 食べる 側の気持ちが変化したことに気付かせ, 受け継いだ生命を大切にしようとする心情を考えさせる

展開後段終末 3 今までの自分を振り返り, 生命の大切さと自分自身との関わりについて発表し合う 4 教師の説話を聞く 5 本時の学習を振り返る バルバオはどうして, 鳥やシカやゾウたちに自分の生命を与えたのでしょう 長く生きてきたからいいんだ ぼくの分まで生きてくれ 役に立つことをやりたい わたしの命がつながるんだ 生命を受け継ぐために, 今の自分はどのように生活していきたいですか 自分の命を大切にする 残さずご飯を食べる 何でも一生懸命頑張る 友達を大切にする 錦織圭 という人を知っていますか もらった命を一生懸命大切にしているのだな 命かがやいて を書きましょう 受け継いだ命を大切にして, どんなことも一生懸命頑張ろう 命は自分だけのものではないんだ 命を大切にしたい 生命をつなげていこうとする主体的な生き方について考えさせるため, また新しく生きられる という言葉にふれ, バルバオが自分の体を何のために与えたのか考えさせる 主人公の姿を通して, 生命を受け継ぎながら主体的に生きる大切さについて考えを深めようとしているか 様々な側面から生命について捉えられるよう, これまでの学習と結びつける 自分自身を振り返って発表したり, 自分の経験と比べながら友達の意見を聞いたりすることで, 自分の生き方と関わらせて考えられるようにする 自分の生き方を考えることができるよう, 実際に生命を大切にしている話を聞かせる 生命を様々な側面から捉え, 生命を大切にするために一生懸命生きることの良さについて気付くことができたか 8 板書計画 わたしの命がつな がっていく んだ 受けつぐ生命 君たちの中で生きているよ 役に立つことをし たい ぼくの分まで生きてくれ 長く生きてきたか らいいんだ 食べられることでまた新しく生きられる わたしのことは心配いらない みんなを助けたい たくさん生きたからもうだいじょうぶだ ゾウたちがかわいそう わた しのみ きを食べなさ い ょうぶなのかな バルバオは大じ ありがとう 一生けん命生きるよ やさしいな もらった命を大切にしよう 助かった 感謝して食べよう これで死なずにすむ 葉 シカたち 実 鳥たち みき ゾウたち 食べるものがすっかりなくなった 雨が一てきもふらない日 緑 バルバオの木