PowerPoint プレゼンテーション

Similar documents
今後の雇用均等行政について

中小企業のための「育休復帰支援プラン」策定マニュアル

23 歳までの育児のための短時間勤務制度の制度普及率について 2012 年度実績の 58.4% に対し 2013 年度は 57.7% と普及率は 0.7 ポイント低下し 目標の 65% を達成することができなかった 事業所規模別では 30 人以上規模では8 割を超える措置率となっているものの 5~2

女性の活躍促進や仕事と子育て等の両立支援に取り組む企業に対するインセンティブ付与等 役員 管理職等への女性の登用促進 М 字カーブ問題の解消には企業の取組が不可欠 このため 企業の自主的な取組について 経済的に支援する 経営上のメリットにつなぐ 外部から見えるようにし当該取組の市場評価を高めるよう政

ワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の調和)  レベル診断チェックシート

4 子育てしやすいようにするための制度の導入 仕事内容への配慮子育て中の社員のため以下のような配慮がありますか? 短時間勤務ができる フレックスタイムによる勤務ができる 勤務時間等 始業 終業時刻の繰上げ 繰下げによる勤務ができる 残業などの所定外労働を制限することができる 育児サービスを受けるため



参考資料1

子ども・子育て会議(第7回) 次世代育成支援対策推進法の延長等の検討について

Microsoft Word - RM最前線 doc

PowerPoint プレゼンテーション

あおもり働き方改革推進企業認証制度 Q&A 平成 29 年 12 月 14 日 Vol.1 目次 1 あおもり働き方改革推進企業認証制度全般関係 Q1 県外に本社がある場合はどのように申請できるのか P1 2 あおもり働き方改革宣言企業関係 Q2 次世代法に基づく一般事業主行動計画とはどういうものか

我が国の女性の活躍推進に向けて

4-1 育児関連 育児休業の対象者 ( 第 5 条 第 6 条第 1 項 ) 育児休業は 男女労働者とも事業主に申し出ることにより取得することができます 対象となる労働者から育児休業の申し出があったときには 事業主は これを拒むことはできません ただし 日々雇用される労働者 は対象から除外されます

管理職に占める女性の割合 管理職に占める女性の割合は長期的には上昇傾向にあるが 国際的に見ると依然その水準は低い (%) 役職別管理職に占める女性割合の推移 ( 企業規模 100 人以上 ) 15.4 管理的職業従事者に占める女性割合の国際比較 (%)

従業員に占める女性の割合 7 割弱の企業が 40% 未満 と回答 一方 60% 以上 と回答した企業も 1 割以上 ある 66.8% 19.1% 14.1% 40% 未満 40~60% 未満 60% 以上 女性管理職比率 7 割の企業が 5% 未満 と回答 一方 30% 以上 と回答した企業も 1

小-労働法ハンドブック-18.indd

平成26年版少子化社会対策白書

Microsoft Word - H29 結果概要

Microsoft Word - 改訂 H28 H27施行状況記者発表(リード文)

スライド 1

Taro-ã†«æ¶‹ã†Šï¼‹éŁ·å®Ÿæ¬¡éŁ·å¾„ver2ï¼›ã•’è¦†ç¶±ï¼‹è«®åŁ‘çfl¨ï¼›ã•‚å¥³æ´»æ³Ł .jtd

女性の活躍推進の意義と課題 意 義 課題 少子高齢化で生産年齢人口が減少 労働力人口の増加 海外を含む企業間競争の中で 性別に関わらず優秀な人材の確保が必要 埋もれている優秀な人材の確保 少子化と生産年齢人口の減少が進む中で 女性の活躍の推進は喫緊の課題 女性の労働力率は 第 1 子出産を機に 6

参考 1 男女の能力発揮とライフプランに対する意識に関する調査 について 1. 調査の目的これから結婚 子育てといったライフ イベントを経験する層及び現在経験している層として 若年 ~ 中年層を対象に それまでの就業状況や就業経験などが能力発揮やライフプランに関する意識に与える影響を把握するとともに

育児のための両立支援制度 制度の概要 ( イメージ ) 出生 1 歳 1 歳 6か月 3 歳就学 パパ ママ育休プラス 1 歳 6 か月延長 ( 子の年齢 ) ⑴ 育児休業 Ⅰ Ⅱ 努力義務 ⑵ 短時間勤務制度 ⑶ 所定外労働の免除 努力義務 努力義務 ⑷ 子の看護休暇 ⑸ 法定時間外労働の制限 ⑹

第 1 子出産前後の女性の継続就業率 及び出産 育児と女性の就業状況について 平成 30 年 11 月 内閣府男女共同参画局

女性が働きやすい環境を整え社会に活力を取り戻す


<4D F736F F F696E74202D C668DDA A8DB293A190E690B62E B8CDD8AB B83685D>

4 父親も育児参画しよう! 父親となる職員に, 配偶者出産休暇や男性の育児参加休暇を取得するよう働き掛けましたか 対象の職員全てに働き掛けは行われている 回答数 76 0 全人数割合 (%) 対象者なし 293 配偶者出産休暇 (3 日 ) 数値目標 31 年度までに配偶者出

完 資料3 育児休業給付について

<4D F736F F D DE97C78CA78F418BC B28DB895F18D908F DC58F49817A2E646F63>

育児休業制度の概要

規定例 ( 育児 介護休業制度 ) 株式会社 と 労働組合は 育児 介護休業制度に関し 次 のとおり協定する ( 対象者 ) 育児休業の対象者は 生後満 歳に達しない子を養育するすべての従業員とする 2 介護休業の対象者は 介護を必要とする家族を持つすべての従業員とする 介護の対象となる家族の範囲は

4-1 育児関連 休業期間を有給にするか 無給にするかは 就業規則等の定めに従います また 雇用保険に加入している労働者には 国から給付金が支給されます (P106 参照 ) 産前産後休業期間中及び育児休業期間中は 労働者 使用者とも申請により社会保険料が免除になります 育児休業の対象者 ( 第 5

7 8 O KAYAKU spirit I O K T C % E C O M T O K T T M T I O O T C C C O I T O O M O O

Microsoft Word - ㆤㆥ㆓.doc

深夜勤務の制限 5 妊産婦の時間外 休日 妊娠中の女性が 母体または胎児の健康保持のため 深夜勤務や時間外勤務等の制限を所属長に請求できます 病院助手専攻医臨床研修医 6 妊娠中の休息 妊娠中の女性は 勤務時間規程に規定する 職務に専念する義務の免除 を利用して 母体または胎児の健康保持のため 勤務

<4D F736F F D2088EA94CA8E968BC68EE58D7393AE8C7689E E646F6378>

H29.10・育児休業や介護休業をすることができる有期契約労働者について

第2節 茨木市の現況

スライド 1

ダイバーシティ 年に向けた政策展開のポイント テレワークが当たり前になる社会 の実現に向け 多様な主体と連携した普及啓発や導入支援への取組を強化 地域での就労支援やマッチング強化により 女性や高齢者の就業を推進 働き方改革と併せて時差 Biz の定着に向けた取組を推進 強化した政策

<4D F736F F D2094F18FED8BCE904588F582CC88E78E998B788BC C98AD682B782E98B4B92F62E646F63>

H28.10・育児休業や介護休業をすることができる有期契約労働者について

<4D F736F F D208F9790AB82AA8A8896F482B782E996A C98CFC82AF82C B E88E682F082AF82F188F882B782E98E7792E893738E7382CC92F18CBE81602E646F6378>

H26記者発表【育介】

目 次 Ⅰ 子育てのサポート 1 妊娠前 妊娠中のサポート 1 生理休暇 2 不妊治療の受診 3 妊娠障害 ( つわり ) 休暇 4 健康診査及び保健指導に係る休暇 5 危険有害業務の就業制限 6 深夜勤務及び時間外勤務の制限 7 通勤緩和措置 8 職員の休息等 2 出産前後のサポート 1 産前 産

2019 年 3 月 経営 Q&A 回答者 Be Ambitious 社会保険労務士法人代表社員飯野正明 働き方改革のポイントと助成金の活用 ~ 働き方改革における助成金の活用 ~ Question 相談者: 製造業 A 社代表取締役 I 氏 当社における人事上の課題は 人手不足 です 最近は 予定

 第1節 国における子育て環境の現状と今後の課題         

東北大学における出産・育児支援制度

職場環境 回答者数 654 人員構成タイプ % タイプ % タイプ % タイプ % タイプ % % 質問 1_ 採用 回答 /654 中途採用 % 新卒採用 % タ

必要とする家族 1 人につき のべ 93 日間までの範囲内で 3 回を上限として介護休業をすることができる ただし 有期契約従業員にあっては 申出時点において 次のいずれにも該当する者に限り 介護休業をすることができる 一入社 1 年以上であること二介護休業開始予定日から 93 日を経過する日から

仕事と家庭の両立支援宣言 子育て応援宣言 仕事と家庭の両立支援宣言 職場風土改革促進事業実施事業主 として 21 世紀職業財団より 指定を受けました * 職場風土改革促進事業 の 2 年目取り組みについて * 財団法人小倉地区医療協会三萩野病院 理事長安部 隆二 当院は 平成 22 年 6 月から財

13 第2章 基本目標Ⅲ

(Microsoft PowerPoint - PT\212w\211\357\203|\203X\203^\201[\(\221\346\202Q\225\361\201j)

( 2 ) % % % % % % % % 100% 20 90% 80% 70% 60%

男女共同参画に関する意識調査

( 注 ) 女性活躍推進法に基づく認定企業 ( 女性の活躍推進に関する取組の実施状況等が優良な事業主 ) 法に基づき行動計画の策定 届出を行った企業のうち 女性の活躍推進に関する取組の実施状況等が優良な企業は 都道府県労働局への申請により 厚生労働大臣の認定を受けることができます 1 段階目について

育児休業をすることができる有期契約労働者の範囲 申出の時点で 次の12の両方を満たす方です 同一の事業主に引き続き 1 年以上雇用されていること 子が1 歳 6か月に達する日までに 労働契約 ( 更新される場合には 更新後の契約 ) の期間が満了することが明らかでないこと ご注意 :1 歳以降の育児

目次. 独立行政法人労働政策研究 研修機構による調査 速報値 ページ : 企業調査 ページ : 労働者調査 ページ. 総務省行政評価局による調査 ページ

待機児童解消 に向けた 施策の確実な実行 1

資料2(コラム)

ただし 平成 22 年 6 月 30 日時点で 常時 100 人以下の労働者を雇用する事業主については 公布日から3 年後に当たる平成 24 年 6 月 30 日 ( 予定 ) までの間 < 短時間勤務制度の義務化 >< 所定外労働の免除の義務化 >< 介護休暇 >について 改正規定の適用が猶予され

PowerPoint プレゼンテーション

出産退職の経済損失 1.2 兆円 問題意識待機児童数は 2017 年 10 月時点で 5.5 万人とされる ( 厚生労働省調べ ) この人数は 年度初でとると 2.6 万人だったのが 年度途中の申し込みを含めると大きく変動する また 潜在的な待機児童数はもっと多いという見方もある そこで 本稿では範

Microsoft Word 年度評価シート.docx

1-4

流山市子ども・子育て会議


Microsoft Word - 1【プレスリリース】

第 1 部 施策編 4

Ⅲ 働く女性に関する対策の概況(平成15年1月~12月)

Microsoft PowerPoint - 雇用保険法等の一部を改正する法律案 改正内容

地域子育て支援拠点事業について

( イ ) 従業員の配偶者であって育児休業の対象となる子の親であり 1 歳 6か月以降育児に当たる予定であった者が死亡 負傷 疾病等の事情により子を養育することが困難になった場合 6 育児休業をすることを希望する従業員は 原則として 育児休業を開始しようとする日の1か月前 (4 及び5に基づく1 歳

1 子ども 子育て支援新制度がはじまります 子ども 子育て支援法 等の成立により すべての子どもと子育て家庭を総合的に支援していく 子ども 子育て支援新制度 が平成 27 年 4 月から全国的にスタートします 子ども 子育て支援新制度 では 幼稚園や保育所 地域の子育て支援の充実を図るとともに 認定

平成27年版少子化社会対策白書 全文(PDF形式)

内閣府令本文

社内様式 2 育児 介護 休業取扱通知書 平成年月日 会社名 あなたから平成年月日に 育児 介護 休業の 申出 期間変更の申出 申出の撤回 がありました 育児 介護休業等に関する規則 ( 第 3 条 第 4 条 第 5 条 第 7 条 第 8 条及び第 9 条 ) に基づき その取扱いを下のとおり通

育児休業申出書式例

この冊子を手に取っている皆さんへ

目 次 第 1 条 目的及び内容 1 第 2 条 育児休業 2 第 3 条 パパ ママ育休プラス 2 第 4 条 1 歳 6 か月までの育児休業 2 第 5 条 育児休業の申出の手続等 3 第 6 条 パパ休暇の特例 3 第 7 条 介護休業 3 第 8 条 介護休業の申出の手続等 4 第 9 条

資料9

.T.v...ec6

PowerPoint プレゼンテーション

女子大学生就活ガイド 実際に自己分析をしてみよう! 自己分析を行う時は 前ページの 自己分析チェックポイント に対する回答を書き出してみたり 既存のワークシートを使います より効果的な自己分析を行うために 以下の点に注意してみてください 1 本音で書く 自己分析を行う際に重要なのは 自分がどういう人

長野県の少子化の現状と課題


敦賀市次世代育成支援対策行動計画(特定事業主行動計画)改訂にあたって

< B83678E DD96E28D8096DA2E786C7378>

ただし 日雇従業員 期間契約従業員 ( 法に定める一定の範囲の期間契約従業員を除く ) 労使協定で除外された次のいずれかに該当する従業員についてはこの限りではない (2) 週の所定労働日数が2 日以下の従業員 (3) 申出の日から93 日以内に雇用関係が終了することが明らかな従業員 2 要介護状態に

Microsoft Word - H29市町村職員の勤務条件等の状況

結婚 出産 子育ての希望がかなわない現状 独身男女の約 9 割が結婚意思を持っており 希望子ども数も 2 人以上 育て 援が質 量ともに不 深刻な待機児童問題 放課後児童クラブの不 や 1 の壁 家族や地域を取り巻く環境の変化による 育ての孤 感と負担感の増加 仕事と 育ての両 が困難 出産前に仕事

就業規則への記載はもうお済みですか

この冊子を手に取っている皆さんへ

改正育児・介護休業法等について

第 1 章調査の実施概要 1. 調査の目的 子ども 子育て支援事業計画策定に向けて 仕事と家庭の両立支援 に関し 民間事業者に対する意識啓発を含め 具体的施策の検討に資することを目的に 市内の事業所を対象とするアンケート調査を実施しました 2. 調査の方法 千歳商工会議所の協力を得て 4 月 21

3 育児 介護 112

Transcription:

資料 1-2 仕事と家庭の両立支援対策について 厚生労働省雇用均等 児童家庭局職業家庭両立課 平成 27 年 3 月 2 日

仕事と家庭の両立をめぐる現状 1 100% 90% 80% 70% 60% 50% 40% 30% 20% 10% 0% 約 6 割の女性が出産 育児により退職している 18.3% 5.7% 第 1 子出生年別にみた 第 1 子出産前後の妻の就業変化 3.1% 3.4% 3.8% 4.2% 5.2% 35.5% 34.6% 32.8% 37.4% 37.7% 39.3% 28.5% 24.1% 40.6% 43.9% 16.3% 13.0% 11.9% 9.7% 8.1% 11.2% 14.8% 17.1% 1985-89 1990-94 1995-99 2000-04 2005-09 子どもの出生年 就業継続 ( 育休利用 ) 就業継続 ( 育休なし ) 出産退職 妊娠前から無職 その他 不詳 ( 資料出所 ) 国立社会保障 人口問題研究所 第 14 回出生動向基本調査 ( 夫婦調査 )( 平成 22 年 ) 出産前有職 70.7 (100)% 出産後継続就業率 26.8 (38.0)% ( ) 100% 不詳 90% 80% 70% 60% 50% 40% 30% 20% 10% 0% 1.0% 1.5% 25.6% 48.7% 24.6% 19.9% 42.6% 36.0% 2001 2010 子どもの出生年 出産 1 年前無職 ( 学生含む ) 出産半年後無職 ( 学生を含む ) ( )( ) 内は出産前有職者を 100 として 出産後の継続就業者の割合を算出 出産半年後有職 ( 育児休業中等の休業含む ) 出産前有職 78.6 (100)% 出産後継続就業率 36.0 (45.8)% ( ) ( 資料出所 ) 厚生労働省 第 1 回 21 世紀出生児縦断調査 ( 平成 22 年出生児 )( 平成 22 年 ) 目標値 ( 日本再興戦略 改訂 2014 まち ひと しごと創生総合戦略 ) 第 1 子出産前後の女性の継続就業率 38%( 平成 22 年 ) 55%( 平成 32 年 ) 73.5 (100)% 24.6 (32.2)% ( ) 妊娠 出産を機に退職した理由を見ると 自発的に辞めた が 39% 両立が難しかったので辞めた が約 2 6% 子を持つ前と仕事の内容や責任等が変わってしまい やりがいを感じられなくなった ( なりそうだった ) 解雇された 退職勧奨された 仕事を続けたかったが 仕事と育児の両立の難しさでやめた 妊娠 出産前後に退職した理由 その他 2.6% 9.0% 26.1% 特にない 9.8% 1.5% 4.7% 夫の勤務地や夫の転勤の問題で仕事を続けるのが難しかった 39.0% 7.2% 両立が難しかった具体的理由 ( 資料出所 ) 三菱 UFJ リサーチ & コンサルティング 家事 育児に専念するため自発的にやめた 1 勤務時間があいそうもなかった (65.4%) 結婚 出産 育児を機に辞めたが 理由は結婚 出産等に直接関係ない 2 職場に両立を支援する雰囲気がなかった (49.5%) 3 自分の体力がもたなそうだった (45.7%) 4 育児休業を取れそうもなかった (25.0%) 5 子どもの病気等で度々休まざるを得なかった (22.9%) 6 保育園等に子どもを預けられそうもなかった (20.7%) 両立支援に係る諸問題に関する総合的調査研究 ( 平成 20 年 ) 1

仕事と家庭の両立をめぐる現状 2 育児休業を利用したい男性は 3 割を超える ( ニッセイ基礎研究所 今後の仕事と家庭の両立支援に関する調査 ( 平成 20 年 )) 男性の育児休業取得 育児への関わりは低調 平成 11 年度 (1999) 平成 14 年度 (2002) 平成 16 年度 (2004) 平成 17 年度 (2005) 平成 19 年度 (2007) 平成 20 年度 (2008) 平成 21 年度 (2009) 平成 22 年度 (2010) 平成 23 年度 (2011) 平成 24 年度 (2012) 平成 25 年度 (2013) 育児休業取得率の推移 56.4 64.0 70.6 72.3 0.42 0.33 0.56 0.50 1.56 1.23 1.72 1.38 [1.34] [2.63] 1.89 2.03 89.7 90.6 85.6 83.7 [87.8] 83.6 83.0 0 20 40 60 80 100 出産者のうち 調査時点までに育児休業を開始した者 ( 開始予定の申出をしている者を含む ) の数育児休業取得率 = 調査前年度 1 年間 ( ) の出産者 ( 男性の場合は配偶者が出産した者 ) の数 ( ) 平成 23 年度以降調査においては 調査前々年 10 月 1 日から翌年 9 月 30 日までの一年間 注 ) 平成 22 年度及び平成 23 年度の [ ] 内の比率は 岩手県 宮城県及び福島県を除く全国の結果 女性 男性 夫の家事 育児時間が長いほど 第 2 子以降の出生割合が高い 夫の平日の家事 育児時間別にみた第 2 子以降の出生割合 総数 家事 育児時間なし 2 時間未満 2 時間以上 4 時間未満 4 時間以上 出生あり 54.4 37.8 52.7 68.6 71.1 出生なし 45.6 62.2 47.3 31.4 28.9 出典 : 厚生労働省 雇用均等基本調査 目標値男性の育児休業取得率 ( 日本再興戦略 改訂 2014 まち ひと しごと創生総合戦略) 2.03%( 平成 25 年 ) 13%( 平成 32 年 ) 6 歳未満の子どもをもつ男性の育児 家事関連時間 ( 子ども 子育てビジョン ) 1 日あたり67 分 ( 平成 23 年 ) 1 日あたり2 時間 30 分 ( 平成 29 年 ) 0% 20% 40% 60% 80% 100% 資料出所 : 厚生労働省 第 11 回 21 世紀成年者縦断調査 (2012) 注 : 1) 集計対象は 1 または 2 に該当し かつ 3 に該当する同居夫婦である ただし 妻の 出生前データ が得られていない夫婦は除く 1 第 1 回調査から第 11 回調査まで双方から回答を得られている夫婦 2 第 1 回調査時に独身で第 10 回調査までの間に結婚し 結婚後第 11 回調査まで双方から回答を得られている夫婦 3 出生前調査時に子ども 1 人以上ありの夫婦 2) 家事 育児時間は 出生あり は出生前調査時の 出生なし は第 10 回調査時の状況である 3)10 年間で 2 人以上出生ありの場合は 末子について計上している 4) 総数には 家事 育児時間不詳を含む 2

法律に基づく両立支援制度の整備 妊娠中 出産後の母性保護 母性健康管理 ( 労働基準法 男女雇用機会均等法 ) 産前産後休業 ( 産前 6 週 産後 8 週 ) 軽易な業務への転換 時間外労働 深夜業の制限 医師の指導等に基づき 通勤緩和 休憩 休業等の措置を事業主に義務づけ 妊娠 出産等を理由とする解雇その他の不利益取扱いの禁止等 育児休業等両立支援制度の整備 ( 育児 介護休業法 ) 子が満 1 歳 ( 両親ともに育児休業を取得した場合 1 歳 2 ヶ月 = パパ ママ育休プラス ) まで ( 保育所に入所できない場合等は最大 1 歳半まで ) の育児休業 子が 3 歳に達するまでの短時間勤務制度 所定外労働の免除 育児休業を取得したこと等を理由とする解雇その他の不利益取扱いの禁止等 平成 21 年 7 月 1 日公布の改正法により拡充 育児休業中の経済的支援 育児休業給付 ( 賃金の 67% 相当 ) 雇用保険法の改正により 平成 26 年 4 月 1 日から 50% 67% に引き上げ (180 日 ) 社会保険料( 健康保険 厚生年金保険 ) の免除等 仕事と家庭の両立支援対策の概要 両立支援制度を利用しやすい職場環境づくり 次世代法に基づく事業主の取組推進 仕事と子育てを両立しやすい環境の整備等に関する行動計画の策定 届出 公表 従業員への周知 (101 人以上は義務 100 人以下は努力義務 ) 一定の基準を満たした企業を認定 ( くるみんマーク ) 認定企業に対する税制上の措置 助成金等を通じた事業主への支援 短時間勤務制度の導入 育児休業中 復職後の能力アップのための訓練の実施など 両立支援に取り組む事業主へ助成金を支給 中小企業で働く労働者の育児休業取得及び育児休業後の円滑な職場復帰支援のための 育休復帰支援プラン の策定 利用支援 両立支援総合サイト 両立支援のひろば による情報提供 両立支援の取組をより効果的に推進するためのベストプラクティス集の普及 子育て 介護のためのテレワーク活用事例の普及 表彰等による事業主の意識醸成 仕事と家庭のバランスに配慮した柔軟な働き方ができる企業を表彰 ( 均等 両立推進企業表彰 ) 男性の育児休業取得促進等男性の子育てへの関わりの促進 ( イクメンプロジェクト ) その他 長時間労働の抑制 年次有給休暇の取得促進等全体のワーク ライフ バランスの推進 保育所待機児童の解消 放課後児童クラブの充実 ファミリー サポート センター事業 子育て女性等の再就職支援 ( マザーズハローワーク事業 託児付き再就職支援セミナー カムバック支援サイト リターン & ステップアップ普及事業 ) 女性の継続就業率 38%( 平成 22 年 ) 55%( 平成 32 年 ) 男性の育児休業取得率 2.03%( 平成 25 年 ) 13%( 平成 32 年 ) 3

< 現行 > 法律の有効期限平成 17 年 4 月 1 日から平成 27 年 3 月 31 日までの10 年間の時限立法 行動計画策定指針 行動計画策定指針の内容に即して 行動計画を策定 基本的な視点 1 仕事と生活の調和の視点 2 仕事と子育ての両立の視点 3 企業全体での取組等の視点 一般事業主行動計画の内容に関する事項 仕事と家庭の両立支援のための雇用環境の整備 働き方の見直しに資する労働条件の整備等 一般事業主行動計画 一般事業主行動計画の策定 届出義務 認定制度 ( 認定基準 ) 厚生労働大臣による認定 表示付与 1 適切な行動計画を策定したこと 2 計画期間が 2 年以上 5 年以下であること 3 行動計画に定めた目標を達成したこと 4 適切に公表及び労働者への周知をしたこと 5 男性の育児休業取得者が 1 人以上いること 6 女性の育児休業取得率が 70% 以上であること 次世代育成支援対策推進法の改正について 4 企業の実情を踏まえた取組の視点 5 社会全体による支援の視点等 子育てをサポートしている企業の証 ( くるみんマーク ) 7 3 歳から小学校入学するまでの子をもつ労働者を対象とする育児休業等の措置を講じていること 8 所定外労働の削減 年次有給休暇の取得促進等の措置を講じていること 9 法及び法に基づく命令その他関係法令に違反する重大な事実がないこと 次世代法の効果的推進方策として 認定制度の認知度を高めるとともに 経済的インセンティブとしての優遇措置の積極的な検討などを行う < 改正後 > 法律の延長平成 27 年 4 月 1 日から平成 37 年 3 月 31 日まで10 年間延長 法律 指針の内容を追加指針行動計画策定指針の内容に 新たに1~2の内容を盛り込む 1 非正規雇用の労働者が取組の対象であることを明記する 2 働き方の見直しに資する取組を進めることが重要である旨を盛り込む < 働き方の見直しに資する取組 > 男性の育児休業取得促進の取組 所定外労働の削減の取組 年次有給休暇の取得促進の取組等 計画の策定 届出に代えた実績公表の枠組みの追加法律現行の一般事業主行動計画の策定 届出義務の枠組みを維持しつつ 高い水準の取組を行っている企業 ( 新たに設ける認定 ( 特例認定 ) を受ける企業 ) について 一般事業主計画の策定 届出に代えて 両立支援の取組の実績を公表する枠組みを追加 現行の認定制度の充実省令 ( 基準 ) 現行の認定基準について以下の見直しを行う 1 男性の育児休業取得に係る基準について中小企業の特例を拡充する 2 女性の育児休業取得に係る基準の見直しについて検討する 3 働き方の見直しに資する多様な労働条件の整備のための措置に係る基準について見直す 新たな認定 ( 特例認定 ) 制度の創設法律 ( 制度 ) 省令 ( 基準 ) 新たな認定 ( 特例認定 ) 制度を創設し 新たに設ける認定基準について 以下の1~4について現行の認定基準 ( 見直しを行ったもの ) よりも高い基準を設けるとともに現行の認定基準にないものを追加 1 男性の育児休業取得に係る基準について 高い基準を設ける 2 働き方の見直しに資する多様な労働条件の整備のための措置について 一定の条件の下で数値目標を定めて実施し 達成することとする 3 女性の継続就業に係る基準を新設する 追加 4 育児をしつつ活躍する女性を増やすための取組に係る基準を新設する 追加 4

イクメンプロジェクト イクメンプロジェクト とは 積極的に育児をする イクメン 及び イクメン企業 を周知 広報するプロジェクト (H22 年度から実施 ) イクメン企業アワード や参加型の公式サイトなどを通じて男性の育児休業取得に関する社会的な気運の醸成を図るとともに 企業及び個人に対し育児と仕事の両立に関する情報 好事例等を提供し 男性の育児と仕事の両立の促進を図る 平成 27 年度主な活動予定 企業経営者や人事担当者を対象としたセミナー等の開催 企業表彰 イクボス表彰の実施 イクメンプロジェクト公式ホームページの運営 (H25 年度アクセス数約 51 万件 ) イクメンプロジェクト推進チームの設置 運営 イクメン企業アワード ( 平成 25 年度創設 ) イクメン企業アワード とは働きながら安心して子どもを産み育てることができる労働環境の整備推進を目的として 男性従業員が育児と仕事を両立するための 企業のキラリと光る取組に着目し 表彰する 平成 26 年度表彰実績 ( 応募総数 43 社 ) グランプリ 1 社 アース クリエイト有限会社 ( 岐阜県 ) 特別奨励賞 6 社 昭和電工株式会社 住友生命保険相互会社 株式会社千葉銀行 日本生命保険相互会社 株式会社日立ソリューションズ 株式会社丸井グループ イクボスアワード ( 平成 26 年度創設 ) イクボスアワード とは部下の育休取得や短時間勤務等に際し 業務を滞りなく進めるための工夫をしつつ 自らも仕事と生活を充実させている管理職を表彰するもの グランプリ及び特別奨励賞を選定 平成 26 年度表彰実績 ( 応募総数 50 件 ) ( グランプリ )2 名広告業 小売業 ( 特別奨励賞 )3 名製造業 サービス業 金融 保険業 数値目標 男性の育児休業取得率 :2.03%(2013 年度 ) 10%(2017 年度 ) 13%(2020 年度 ) 第 1 子出産前後の女性の継続就業率 :38%(2010 年 ) 55%(2017 年 ) 5

ファミリー サポート センター事業の概要 ファミリー サポート センター事業は 乳幼児や小学生等の児童を有する子育て中の労働者や主婦等を会員として 児童の預かりの援助を受けることを希望する者と当該援助を行うことを希望する者との相互援助活動に関する連絡 調整を行うものである なお 平成 26 年度は 保育緊急確保事業 の中の 1 事業として実施しており 平成 27 年度から施行予定の 子ども 子育て支援新制度 において ファミリー サポート センター事業は 地域子ども 子育て支援事業 の 1 つに位置づけられる予定である ( 内閣府所管 ) ( 予算規模 ) 26 年度 :2,311 百万円 ( 保育緊急確保事業 内閣府所管 ) 実施市区町村数 平成 25 年度末実績 ( ) は平成 24 年度末実績 基本事業 738(699) 市区町村 病児 緊急対応強化事業 141(126) 市区町村 会員数 平成 25 年度末現在 ( ) は平成 24 年度末実績 依頼会員 ( 援助を受けたい会員 ) 466,287 人 (440,787 人 ) 提供会員 ( 援助を行いたい会員 ) 123,173 人 (117,584 人 ) 援助の申し入れ ファミリー サポート センター 相互援助組織 アドバイザー 援助の打診 ( 相互援助活動の例 ) 保育施設までの送迎を行う 保育施設の開始前や終了後又は学校の放課後 子どもを預かる 保護者の病気や急用等の場合に子どもを預かる 冠婚葬祭や他の子どもの学校行事の際 子どもを預かる 買い物等外出の際 子どもを預かる 病児 病後児の預かり 早朝 夜間等の緊急預かり対応 ( 平成 21 年度から ) 援助を受けたい会員 援助を行いたい会員 6