平成 28 年度就労支援部会 調査グループ アンケート集計報告 1 本調査の目的 今後の障害福祉サービス等の充実を目指し またサービス利用者の希望する働き方がよりか ないやすくなることを目的とした 2 アンケート内容及び対象通所系障害福祉サービス等を利用している皆さんについてと事業所の実情について圏域内の就労系事業所及び地域活動支援センターに協力を依頼した 回答内容平成 28 年 5 月末日現在 3 就労支援部会アンケート回収状況 就労移行支援事業所 回収率 100% (1 か所中 1 か所 ) 就労継続支援 A 型事業所 回収率 0% (2 か所中 0 か所 ) 就労継続支援 B 型事業所 回収率 75.0% (20 か所中 15 か所 ) 地域活動支援センター 回収率 66.7% (6 か所中 4 か所 ) 4 地域活動支援センターの平成 27 年度の利用状況 (4カ所) 定員に対しての登録者の割合定員に対しての利用者割合定員 ( 年平均 ) ( 一日あたりの平均利用者数 ) 所在地 A 10 名 10 名 (100%) 3.4 名 (34.0%) 南佐久 B 35 名 29.6 名 (84.8%) 17.4 名 (49.7%) 北佐久 C 25 名 2 (84.0%) 10. (40.4%) 佐久市 D 20 名 34 名 (170%) 14.6 名 (73.0%) 佐久市 5 地域活動支援センター利用者移行先状況 平成 25 年度平成 26 年度平成 27 年度 一般就労 2 名 5 名 就労移行支援 ( 生活訓練 ) 就労継続支援 A 就労継続支援 B 3 名 生活介護 家居 2 名 1
6 就労移行事業所利用者移行先状況平成 25 年度 平成 26 年度 平成 27 年度 一般就労 4 名 7 名 4 名 自立訓練 ( 生活訓練 ) 6 名 就労継続支援 A 就労継続支援 B 2 名 家居 3 名 生活介護 7 自立訓練 ( 生活訓練 ) 利用者移行先状況 平成 25 年度平成 26 年度平成 27 年度 一般就労 就労継続支援 B 2 名 8 就労継続支援 B 型利用者移行先状況平成 25 年度 平成 26 年度 平成 27 年度 一般就労 3 名 4 名 2 名 就労移行支援事業所 2 名 2 名 就労継続支援 A 2 名 就労継続支援 B 2 名 3 名 入所施設 地域活動支援センター 2 名 2 名 2 名 生活介護 家居 4 名 7 名 8 名 家族介護のための退所 病状悪化のため退所 入院 死亡 特別養護老人ホーム B 型事業所の退所後の移行先として一般就労が突出して増えているとはいえない 高齢化及び入院や病 状悪化のための家居といったケースが増えている 2
9 就労継続支援 B 型事業所利用者の支援区分状況平成 27 年度実利用者総数に対しての割合区分 2 区分 2 認定定員区分 1 50 歳 50 歳区分 3 区分 4 区分 5 区分 6 なし未満以上 30 名 0.5 名 6.3 名 6.2 名 6.5 名 7.4 名 3. A 佐久市 1.7% 20.7% 20.3% 21.7% 24.3% 10.3% B C D E F G H I J K L M N O 10 名佐久市 10 名佐久市 14 名小諸市 13 名佐久市 30 名南佐久 19 名南佐久 20 名佐久市 20 名佐久市 13 名小諸市 14 名北佐久 20 名小諸市 30 名佐久市 20 名南佐久 25 名佐久市 2 名 3 名 4 名 20.0% 30.0% 10.0% 40.0% 2 名 2 名 3 名 3 名 20.0% 20.0% 30.0% 30.0% 2.4 名 9.6 名 7.1% 7.1% 17.5% 68.3% 1.3 名 11.7 名 10.0 90.0% 1.8 名 2.3 名 2 名 21.9 名 6.4% 7.9% 3.3% 6.7% 3.3% 73.4% 1.6 名 11.3 名 1.4 名 1.2 名 1.9 名 1.6 8.3% 59.0% 7.7% 6.7% 10.0% 8.3% 4. 2.9 名 3. 2.0 名 7.9 名 20.3% 14.7% 15.6% 9.9% 39.5% 2.3 名 7.9 名 2.3 名 1.0 名 1.0 名 0.5 名 5.0 名 11.4% 39.5% 11.4% 5.2% 5.2% 2.6% 24.7% 2.0 名 3.0 名 4.0 名 1.0 名 3.0 名 15.5% 23.2% 31.0% 7.1% 23.2% 0.9 名 0.9 名 0.9 名 11.3 名 6.4% 6.4% 6.4% 81.8% 0.9 名 1.8 名 1.8 名 0.5 名 15 名 4.5% 9.0% 9.0% 2.5% 75.0% 7.3 名 4.8 名 0.8 名 6.4 名 2.4 名 0.8 名 0.5 名 7.0 名 24.3% 16.1% 2.7% 21.2% 8.0% 2.7% 1.6% 23.4% 1.4 名 1.0 名 0.8 名 1.2 名 15.6 名 7.0% 5.0% 4.0% 6.0% 78.0% 1.8 名 3.0 名 0.5 名 2.0 名 5.2 名 17.0 名 7.3% 12.1% 2.0% 8.0% 2.1% 68.5% 3
10 就労アセスメントについて 詳しく知っている 9 件名前は聞いたことがある 10 件無回答 1 件 知らない 0 件 11 就労アセスメントについてのご意見就労移行支援事業所 就労継続支援 B 型事業所からの意見 1 就労アセスメント内容自体に対する疑問 統一的な アセスメント様式 ( 票 ) が分かりません 相対的な評価基準が分かりません 2 就労アセスメントのあり方に対する疑問 特に養護学校卒業生は 就労アセスメントと現場実習の日程調整が難しくなってきているようだ 又 就労希望場所での体験とは別に就労アセスメントを受けなければならないのは 二重構造に思われる 就労移行事業所の物理的な不足はあるが 本来の趣旨に乗っ取った制度の運用を望みたい 3 就労アセスメント実施事業所の不足について 佐久圏域の受け入れ事業所の不足の課題は 今年度は事業所が増えて緩和しているのでしょうか 学校関係機関との連携や調整が必要 就労移行事業所の物理的な不足はあるが 本来の趣旨に乗っ取った制度の運用を望みたい 4 就労アセスメントのメリット 就労アセスメントは 養護学校卒業後 B 型事業所を利用するにあたり 利用者の様子を知る上で現場 において非常に役立つ時があります 一つの判断基準としてあるとありがたいです 5 就労アセスメントのデメリット アセスメント期間中は交通費や活動収入の減少など個人負担が大きい 地域活動支援センターからの意見 障害の特性と本人の性質をどう捉えプラス思考で助言できるように活用したい 初期段階の支援と 慣れてきた頃に起きるアクシデント等への対応のために必要だと思う やった事のない事には誰でも戸惑うものであるが 出来なくてもチャレンジすることは必要なのだろうか 4
12 貴施設を利用する方の希望する就労先 ( 貴施設以外の福祉サービスもしくは一般就労 ) への早期移行を 目指した支援を行っていますか 支援あり 13 件支援なし 6 無回答 1 12-1 移行支援ありの具体的な取り組み就労移行支援事業所における取り組み 早期移行は原則だと考えています 早期移行を望まれればそれに沿いますし 2 年の枠の中でじっくり力をつけたいというニーズがあればそれに沿った取り組みをします 就労継続 B 型事業所における取り組み 将来就労移行事業所へと行きたいと希望する方がいる為 就労アセスメントを参考に本人の課題等事業所内でできる範囲の支援を行っている ( 技術的なこと 挨拶などの対人関係での課題に取り組みその評価など ) 相談 施設外就労の場の提供の拡大 就労移行支援事業所の紹介 就労移行支援事業所に移行し 一般就労につながった 個別支援計画 の作成時 及びモニタリング時に本人の明確な希望があった場合は 就労移行チェックリスト 等により 総合的な評価を行います 対象者は経過モニタリングにより判断し 就労移行プログラム を組みます ハローワークへの同行 障がい者短期トレーニング促進事業の利用 民間活用委託訓練の利用 就労移行支援事業所その他の例で 合同面接会への同行 独自の職場実習などもしてみました 支援会議を開催して本人の意向を確認 就業 生活支援センターの介入により職業評価 職場実習を行う ハローワークとの連携により民活訓練事業に参加 合同企業説明会等の情報提供 定期的な支援会議の開催を継続して各関係機関連携と情報交換する 施設外就労での訓練 ハローワークへの付き添いや登録のお手伝い 障害者就業 生活支援センターへの紹介 長野障害者職業センターでの職業評価への付き添い 障害者民間活用委託訓練事業への紹介 地域活動支援センターにおける取り組み 本人希望に添い 相談支援を行い次のステップへ送り出す 希望や能力に応じて 他施設への紹介 本人からの申し出や相談等があれば対応し 機関に繋ぐ こちらからの積極的な支援はない 5
12-2 移行支援なしの理由就労支援 B 型事業所からの理由 アプローチはしているが利用者の気持ちが動かないため 利用者から一般就労のニーズがまだ聞かれない 就労に向けた支援を行うための職員人数の確保ができない 就労先や実習ができる場の構築ができていない 現時点で一般就労を希望する利用者がいない 地域活動支援センターからの理由 就労先等を目的とした事業でないため 利用者で他の福祉サービス等受けたい申し出がある場合は 自事業所の相談支援専門員が相談にのり対応している 13 連携先としてどのような機関と連携をしていますか 就業 生活支援センター ハローワーク 就労移行支援事業所 佐久技術専門校 相談支援事業所 障害者相談支援センター 長野障害者職業センター 求人開拓員 特になし 14 事業所における課題就労移行支援事業所より挙げられた課題 支援スタッフの確保 スタッフの疲弊 就労支援に必要なスキルは 一般企業で働いていたスタッフの方が高いケースが多く サービス管理責任者等の配置要件等は福祉の資格での要件が多く 支援の実情と合わないところがある 支援スタッフの不足から受け入れできない時もあった 合わせて 本来業務ではない就労アセスメントの依頼は 通常利用者に対しては支援時間がそちらに割かれるため 受け入れは制限したいのが実情である 利用者確保の為の営業や企業開拓などは時間が割けない 事業所として相談員がいない状態の為 相談支援は他事業所へ頼っているところが大きい 定員が空いていても 相談支援事業所が定まらずに待ってもらっている状態もある 就労継続支援 B 型事業所から挙げられた課題 就労継続支援 B 型事業所ではあるが 就労だけではない生活面や身体面がある方もいるため就労への取り組みをどのように行っていくべきかが課題 工賃アップに繋がる作業の新規開拓 職員のスキルアップ 人材育成がなかなかできない 一般就労 他の福祉サービス ( 就労移行 ) へ移る利用者がでることで継続して利用している方の工賃アップが進まない 就労を意識して活動に参加にできる利用者が少ない ( 地域性から幅広い障害の程度の利用者を受け入れているため ) 6
多機能 ( 生活介護と就労継続支援 B 型 ) のため 日中活動は一緒に行われているので利用者の意識分けが難しい 就労の利用者の仕事の意識づけ 仕事の効率を上げることに課題がある 事業所の利用者は 年配者が多く 一日中作業 ( 就労 ) が難しくなっている 今後その対応を考えていく必要がある 又 若い方を仕事に向き合わせるために どう支援していくかも課題である その他 B 型事業所として重度の方の受け入れも増えていくので 仕事への関わり方についても検討していく必要が出てくると思う 就労への早期移行を目指せる利用者が少ない 利用者の高齢化 作業収入の確保 B 型事業所で一般就労の為の訓練をするのは難しい 工賃を増やすことと毎日の納品をクリアすることに追われてしまっている 利用者の高齢化が進んでいるが 介護保険への移行が進まない 安定的な収入を継続的に確保するための作業種の開拓 急いで就労を希望されているが 能力的に社会での就労が難しい方への就労対応 地域活動支援センターから挙げられた課題 下請け作業など仕事の確保と人員のバランス 工賃が増えるように仕事量も増やしたいが仕事内容と利用者ができる仕事にはギャップがある ステップアップで次の場所へ進むことは本人にとっては良いことだが 仕事のできる方が抜けていくこと自体は職員にとって悩みの種である 自分自身の能力がどの程度なのか わからないのか わかろうとしない 一般就労 一般就労 という割には 自分自身のこだわりが強すぎてまわりの意見が聞けない アンケート調査の結果を受けて就労支援部会調査グループの協議から出された方向性就労系の福祉サービス事業所において 各事業所の課題は確認できた また 部会や研修会等への参加も難しい事業所もあることから 事業所間のネットワークを構築し 働く ということのメリットや その支援等について協議をする場を設置していく必要がある 次年度の活動に向けて まずは就労系事業所のサービス管理責任者や支援員が集まっての研修会や 情報交換 課題共有の場が必要ではないか 課題共有や情報交換の中から 佐久圏域における就労系事業所の あり方や方向性 を部会の中で協議していってはどうか 出されたキーワード 入口と出口を意識した支援 地域活動支援センターや就労継続支援 B 型と就労移行事業所の連携 本人のニーズに応じた活動や作業 支援の提供 施設外内部でやっている作業内容を施設外での活動に見立てること 作業だけにとらわれない就労に向けたプログラム ジョブコーチ支援 就労アセスメントの活用 7