Microsoft Word 予報第9号

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病害虫発生予察情報(11月予報)

「公印省略」

5月の病害虫発生予想と防除のポイント

元高虫防第 139 号令和元年 7 月 4 日 各関係機関長様 高知県病害虫防除所長 病害虫発生予察情報について 令和元年度病害虫発生予察 6 月月報及び令和元年度予報 4 号 (7 月 ) を送付します 令和元年度病害虫発生予察 6 月月報 Ⅰ. 気象概況半旬 (6 月 ) 平均気温最高気温最低気

(2) 新系統の発生状況平成 28 年 4~10 月にかけて府内 19 地点のネギ キャベツ及びタマネギほ場から採集したネギアザミウマの次世代を一頭飼育法 ( 十川ら, 2013) により調べた結果 南丹市以南の16 地点で新系統 ( 産雄性生殖系統 ) を確認した 山城地域では 産雄性生殖系統が優

平成16年度農作物有害動植物発生予察情報

情報01-1.xlsx

平成16年度農作物有害動植物発生予察情報

殺虫数(頭(2) 京田辺市におけるフェロモントラップへの誘殺虫数 (7 月第 6 半旬 ~8 月第 5 半旬の合計値 ) は81.0 頭で 平年の22.4 頭を上回っている (+)( 図 1) また 本年度からフェロモントラップを設置した亀岡市および京丹後市でも 8 月第 4 半旬から誘殺数が急増し

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リンゴ黒星病、うどんこ病防除にサルバトーレME、フルーツセイバーが有効である

アザミウマ類の薬剤検定1

農薬成分数およびカウント数一覧 ( 作物別 ) 作物名項目使用目的農薬名成分数カウント数 小麦 ビート 殺菌剤殺虫剤育苗期殺菌剤殺虫剤 種子伝染病ベンレート T コート 2 2 眼紋病 うどんこ病ユニックス顆粒水和剤 除草剤 赤さび病アミスター 20 フロアブル 1 1 うどんこ病赤さ

平成19年度事業計画書

平成 29 年 8 月 18 日 ( 金 ) 記者発表資料 首都圏の水がめ 利根川及び荒川水系のダム貯水状況について 関東地方整備局および水資源機構では 利根川水系で 12 のダム ( 利根川上流域に 8 ダム 鬼怒川上流域に 4 ダム ) 荒川水系では 4 つのダムを管理しています これらのダムの

平成 29 年 7 月 28 日 ( 金 ) 記者発表資料 首都圏の水がめ 利根川及び荒川水系のダム貯水状況について 関東地方整備局および水資源機構では 利根川水系で 12 のダム ( 利根川上流域に 8 ダム 鬼怒川上流域に 4 ダム ) 荒川水系では 4 つのダムを管理しています これらのダムの

果樹の生育概況

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08びわ

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水稲いもち病当面の対策                   

令和元年度 (2019 年度 ) 病害虫発生予察情報第 13 号 8 月予報北海道病害虫防除所令和元年 (2019 年 )7 月 29 日 Tel:0123(89)2080 Fax:0123(89)2082 季節予報 ( 付記

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施設キュウリ ( 抑制栽培 ) のミナミキイロアザミウマの IPM 体系マニュアル

令和元年度 (2019 年度 ) 病害虫発生予察情報第 5 号 6 月予報北海道病害虫防除所令和元年 (2019 年 )5 月 29 日 Tel:0123(89)2080 Fax:0123(89)2082 季節予報 ( 付記 )

5月の病害虫発生予想と防除のポイント

大型の捕虫網 ( 径 42cm) を使用し 1 地区 5 地点の払い落し法により調査する 越冬後の5~6 月の指標植物としては結実しているクワ サクラ ヒイラギ及び開花中のミカン 新梢伸長中のキリが適しており また 新成虫が出現する7 月以降の好適な指標植物として結実したスギ ヒノキ サワラ ヒイラ

( ア ) 殺菌剤 を付した病害虫は 薬剤耐性もしくは抵抗性個体群が出現している ( 詳細は 24~ ページを参照 ) ( 小麦 : 殺菌 ) 毒魚処理濃度 量新性毒 ( ) は分類名 等性 眼紋病 赤さび病 褐色雪腐病 規 改訂 茎葉散布劇 A 他合成 ヘ ンソ イミタ ソ ール 1

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圃場試験場所 : 県農業研究センター 作物残留試験 ( C-N ) 圃場試験明細書 1/6 圃場試験明細書 1. 分析対象物質 およびその代謝物 2. 被験物質 (1) 名称 液剤 (2) 有効成分名および含有率 :10% (3) ロット番号 ABC 試験作物名オクラ品種名アーリーファ

穫 7 日 前 ) ハダニ 対 策 : 発 生 が 見 られれば サンマイトフロアブル( 収 穫 21 日 前 ) 等 で 防 除 する 4. 白 ねぎ 春 まき 夏 秋 秋 冬 どり 土 寄 せ: 梅 雨 に 備 え 土 寄 せを 行 いうね 間 に 排 水 溝 を 設 ける 但 し 土 寄 せ

中晩柑の病害虫

スライド 1

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キノンドー顆粒水和剤 2 年目 継続 1. 目的製剤変更による効果確認 樹齢 20 年生栽植密度 m 20 本 /10a (6) 試験内容試験面積 40 a 試験区 20 a 対照区 20 a 7/2 キノンドー顆粒水和剤 1,000 倍 500 リットル 7/2 キノンドーフロアブ

**************************************** 2017 年 4 月 29 日 日本植物病理学会殺菌剤耐性菌研究会 耐性菌対策のための DMI 剤使用ガイドライン 一般的な耐性菌対策 1. 薬剤防除だけに頼るのではなく 圃場や施設内を発病しにくい環境条件にする 1)

バンカーシート 利用マニュアル 2017年版(第一版)

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目次. 概要.... 機能一覧.... 画面の操作方法 農薬登録情報提供システムメニュー 検索項目を指定した検索 ( 詳細検索 ) 検索項目を指定した検索 ( 簡易検索 ) 作物名検索 作物名検索 CSV ダウンロード 農

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本年 10 月 11 日 ~11 月 10 日の間に登録登録されたされた新農薬 ( 適用拡大を含む は 次の通りですりです 下線部が適用拡大適用拡大になりましたになりました 登録日 薬剤名 10/24 テルスタ - フロアブル 登録内容 ( 適用拡大を含む のあらまし 対象作物内容 もも 対象害虫の

びきすメにトがゅマロいううわりりかトン トップジン M 水和剤の混用事例 -1-(1) - 目作物名農薬名 ぶかり項なもどんうもごし小粒核果類おうすあうもんときめもずうかキウイフルーツいちんじきくつ(2018 年 7 月作成 ) ミなピたねはレニーまくトタママねさトすンぎぎいス殺虫剤エスマルク (D

H27年度2月表紙チンゲンサイ白さび病

月中旬以降の天候によって塊茎腐敗による被害が増加する事例も多い 平成 28 年度は疫病の発生面積率は19.9% と例年に比べてやや少なかったものの 塊茎腐敗の発生面積率は 14.8% と例年に比べてやや多かったとされる ( 平成 現在 北海道病害虫防除所調べ ) かつては 疫病には

イチゴの殺虫剤 ( 福岡県 ) 使用香港と同等台湾と同等共通 6 月アーデント WP (2,-ND,ND) ランネート 45DF (1,ND,2) 7 月ロディー EC (5,5,1) アタブロン EC (2,ND,0.5) マトリック FL (0.5,ND,ND) ランネート 45DF (1,ND

本剤の使用に当たっては 使用量 使用時期 使用方法を誤らないように注意し 特に初めて使用する場合には病害虫防除所等関係機関の指導を受けることをおすすめします 安全使用上の注意事項 本剤は眼に対して刺激性があるので眼に入らないよう注意してください 眼に入った場合には直ちに水洗し 眼科医の手当を受けてく

病害虫名

表紙

仙台稲作情報令和元年 7 月 22 日 管内でいもち病の発生が確認されています低温 日照不足によりいもち病の発生が懸念されます 水面施用剤による予防と病斑発見時の茎葉散布による防除を行いましょう 1. 気象概況 仙台稲作情報 2019( 第 5 号 ) 宮城県仙台農業改良普及センター TEL:022

p1_10月月報用グラフ

農薬混用事例集

2018/08/06 注意報サツマイモシロイチモジヨトウ平成 30 年度第 3 号 徳島県 2018/08/03 注意報水稲斑点米カメムシ類平成 30 年度第 1 号 宮城県 2018/08/03 注意報りんご なしナミハダニ平成 30 年度第 2 号 宮城県 2018/08/01 注意報ネギシロイ

( ウ ) 薬剤散布後の状況 マシン油乳剤 3 通りの倍率でマシン油乳剤を散布し 定期的に状況を観察した 本種はチョコレート色の蝋物質 ( 殻 ) に覆われており 外観は月日の経過とともに少しずつ黒ずんできたように思われたが 内部の成虫の生死や産卵の有無などの判断は難しく 防除効果の確認は幼虫発生期

北病防第 平成 23 年 142 号 2 月 18 日 関係総合振興局産業振興部長 関係振興局産業振興部長 様 様 技術普及課長 病害虫防除所長 水稲いもち病防除の徹底について 水稲の重要病害であるいもち病は 平成 20 年以降 3 年連続して多発生し 平成 22 年の 葉いもち と 穂いもち の発

各都道府県知事 宛 25 消安第 175 号環水大土発第 号平成 25 年 4 月 26 日 農林水産省消費 安全局長 環境省水 大気環境局長 住宅地等における農薬使用について 農薬は 適正に使用されない場合 人畜及び周辺の生活環境に悪影響を及ぼすおそれがある 特に 学校 保育所 病

表 1 赤かび病の防除例 防除時期農薬名使用濃度 ( 倍 ) 回数 臨機 ( 登熟期間 ) チルト乳剤 25 1,000~ 2,000 3 日 3 回 2 収穫作業に向けた準備 コンバインによる収穫作業がスムーズに行えるよう ほ場周辺の枝払いや草刈 りを実施しましょう ほ場内に雑草が繁茂している場合

2018 年 12 月の天候 ( 福島県 ) 月の特徴 4 日の最高気温が記録的に高い 下旬後半の会津と中通り北部の大雪 平成 31 年 1 月 8 日福島地方気象台 1 天候経過 概況この期間 会津では低気圧や寒気の影響で曇りや雪または雨の日が多かった 中通りと浜通りでは天気は数日の周期で変わった

NO.523

予察情報等

01イチジク

果樹の生育概況

また 被害拡大の速度も速く 防除を怠ると くり園周辺の広葉樹林にも容易に被害が広がる (2) 発生消長平成 24 年 岩手県一関市で行った粘着板による調査では 1 齢幼虫の発生は 7 月 10 月の年 2 化であった (3) 防除試験マシン油乳剤やDMTP 乳剤による防除が知られているが 平成 24

Ⅰ 収穫量及び作柄概況 - 7 -

わかっていること トマトすすかび病について

みどりノートユーザマニュアル(Web版)

30年防除基準.indb

試験中 試験中 試験中 12 月下旬 試験中 試験中 試験中 12 月下旬 試験中 試験中 試験中 1 月中旬 試験中 試験中 試験終了 12 月中旬 試験中 試験中 試験中 1 月上旬 試験中 試験中 試験中 1

2 ブドウの病害虫

園芸殺菌剤 Z ボルドー [ 銅 和剤 ] 農林 産省登録有効成分 性状 第 号塩基性硫酸銅 58.0%( 銅として 32.0%) 淡 緑 和性粉末 45μm 以下 毒性 : 普通物 ( 毒劇物に該当しないものを指していう通称 ) 危険物 :- 有効年限 :5 年 包装 :500g 20

炭疽病並並やや少 (-) やや多 ~ 並 降水並 ~ 少 (-) 8 月降水量多 チャ カンザワハダニ並並並 やや多 ~ 少 気温並 茶研予察ほ降水並 ~ 少少 (-) クワシロカイガラムシ 並並やや少 (-) 並 ~ やや少 気温並 降水並 ~ 少 カンキツ 黒点病並やや多少 (-) ミカンハダニ

うどんこ病 黒星病 黒斑病 赤星病 胴枯病 白紋羽病 輪紋病 炭疽病 疫病 腐らん病 枝枯細菌病 心ニ腐セれナ症(シサ胴ビ枯ダ病ニ菌)使用倍率 使用量 ステロール生合成阻害 3 フェンブコナゾール水和剤 22% 5000~10000 倍,200~700リッ ト 5000~12000 倍,200~70

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KASEAA 51(10)

濃度 (ppm) 濃度 (ppm) 濃度 (ppm) 濃度 (ppm) 濃度 (ppm) 濃度 (ppm) 濃度 (ppm) 濃度 (ppm) 濃度 (ppm) 濃度 (ppm) 濃度 (ppm) 濃度 (ppm) 濃度 (ppm) 濃度 (ppm) 濃度 (ppm) 濃度 (ppm) 濃度 (pp

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石川県白山自然保護センター研究報告第27集

Microsoft Word - 615_07k【07月】01_概況

H21年度担い手情報誌                     平成21年8月25日

三重県の気象概況 ( 平成 30 年 9 月 ) 表紙 目次気象概況 1P 旬別気象表 2P 気象経過図 5P 気象分布図 8P 資料の説明 9P 情報の閲覧 検索のご案内 10P 津地方気象台 2018 年本資料は津地方気象台ホームページ利用規約 (

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平成 28 年度 害獣 ( 野鼠 モグラ ) 防除農薬一覧 JA 山形おきたま野菜振興会 野鼠の防除 耕種的 物理的防除秋季 ( 根雪前 ) 春季 夏季に 野鼠が侵入 定着しないよう ほ場や周辺の清掃 除草や隠れ場所となるような資材の撤去を行う 野鼠の増殖を抑制するため ほ場内に餌となる農作物残渣

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果樹の生育概況

AI IoTを活用したスマート農業の加速化 人手不足への対応や生産性の向上を進めるためには ICTを活用したスマート農業の推進が重要 今後人工知能やIoT等の先進技術により 生産現場のみならずサプライチェーン全体にイノ ベーションを起こし 生産性向上や新たな価値創出を推進 1

Ⅱ りんご生産情報 1 果実肥大 作業の進み (1) 果実肥大 9 月 11 日現在の果実肥大は 概ね平年並みから平年を上回っている 果実肥大 (9 月 11 日現在 横径 :cm 平年比:%) 地 域 年 つがる ジョナゴールド ふ じ 本 年 黒 石 平 年 (

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画面遷移

Ⅲ 麦 1 赤 かび 病 (1) 予 報 の 内 容 発 生 量 :やや 多 発 生 時 期 ( 感 染 時 期 ): 早 1 大 麦 小 麦 の 生 育 は 平 年 より 10 日 程 度 進 んでいる 2 5 月 10~11 日 に 降 雨 があり 気 温 も 高 めで 開 花 期 に 遭 遇

目次 1. はじめに 1 2. 輸出の際に特に注意すべき主要害虫 1 3. 輸出の際に防除を注意すべき主要病害 4 4. 各国の残留農薬基準値の調査方法 8 5. 日本で栽培されるリンゴ果実の農薬残留のパターン 地域ごと 輸出相手国ごとの防除体系案 輸出用リンゴ防除薬剤の選択

Transcription:

平成 27 年度病害虫発生予報第 9 号 平成 27 年 10 月 7 日鳥取県病害虫防除所 予報の概要 区分 農作物名 病害虫名 発生時期 予想発生量 果樹ナシ 黒星病 - やや多い 軟腐病 - 平年並 野菜 キャベツ ブロッコリー ネギ 黒腐病 - やや多い べと病 - やや多い コナガ 平年並 平年並 ハスモンヨトウ 平年並 平年並 黒斑病 - 平年並 さび病 平年並 平年並 ネギアザミウマ - やや多い ネギハモグリバエ - やや多い シロイチモジヨトウ 平年並 平年並 気象予報 ( 抜粋 ) 1 か月予報 (10 月 3 日 ~11 月 2 日 :10 月 1 日 広島地方気象台発表 ) 向こう 1 か月の出現の可能性が最も大きい天候と 特徴のある気温 降水量等の確率は以下のとおりです 天気は数日の周期で変わりますが 平年に比べ晴れの日が多いでしょう 向こう 1 か月の平均気温は 平年並または高い確率ともに 40% です 週別の気温は 1 週目は 平年並の確率 50% です 2 週目は 平年並または高い確率ともに 40% です 3~4 週目は 平年並または高い確率ともに 40% です < 向こう 1 か月の気温 降水量の各階級の確率 (%)> 気温 20 40 40 降水量 30 40 30 凡例 : 低い ( 少ない ) 平年並高い ( 多い ) < 気温経過の各階級の確率 (%)> 1 週目 30 50 20 2 週目 20 40 40 3~4 週目 20 40 40 凡例 : 低い平年並高い 1

果樹 [ ナシ ] 1 黒星病 (2) 予報の根拠ア 9 月下旬現在 県予察ほ場 ( 園芸試験場 ) における葉での発生量はやや多い イ向こう1か月の気象予報から 発生量はやや多いと予想される (3) 防除上注意すべき事項ア本年発生の多かった園では 芽鱗片への感染を防ぐため10 月上旬 ~11 月上旬に2~3 回の薬剤散布を行う 薬剤は デランフロアブル 1,000 倍液 アントラコール顆粒水和剤 500 倍液 オキシラン水和剤 600 倍液 チウラム水和剤 ( トレノックスフロアブル又はチオノックフロアブル )500 倍液などを使用する イ晩生品種との混植園などで薬剤散布を行う場合は 薬剤の使用基準 ( 収穫前日数 散布回数など ) に注意する ウ病落葉も翌春の第一次伝染源になるため 落葉後 (11~12 月 ) の落葉処分を励行する 野菜 [ キャベツ ブロッコリー ] 1 軟腐病 (1) 予報の内容発生量平年並 (2) 予報の根拠ア 9 月下旬現在 現地調査ほ場における発生量は平年並である イ本病は 降雨が多いと発生が多くなる ウ向こう1か月の気象予報から 発生量は平年並と予想される (3) 防除上注意すべき事項ア害虫の食害痕も病原菌の侵入口となるため害虫防除を徹底する イ圃場の排水に努める ウ発生前の予防防除を行う 特に大雨や台風直後は 天候回復後できるだけ早く薬剤散布する エキャベツの防除薬剤は カスガマイシン 銅水和剤 ( カスミンボルドー又はカッパーシン水和剤 )1,000 倍液 ドキリンフロアブル800~1,000 倍液 ヨネポン水和剤 500 倍液 Zボルドー 500 倍液などを散布する オブロッコリーの防除薬剤は ナレート水和剤 1,000 倍液 Zボルドー 500 倍液などを散布する 2 黒腐病 (2) 予報の根拠ア 9 月下旬現在 現地調査ほ場における発生量はやや多い イ本病は 降雨が多いと発生が多くなる 2

ウ向こう 1 か月の気象予報から 発生量はやや多いと予想される (3) 防除上注意すべき事項ア害虫の食害痕も病原菌の侵入口となるため害虫防除を徹底する イほ場の排水に努める ウ発生前の予防防除を行う 特に大雨や台風直後は 天候回復後できるだけ早く薬剤散布する エ肥料不足で発病が助長されるため 肥料切れしないよう注意する オキャベツの防除薬剤は カスガマイシン 銅水和剤 ( カスミンボルドー又はカッパーシン水和剤 )1,000 倍液 ドキリンフロアブル 500~1,000 倍液 ヨネポン水和剤 500 倍液 Z ボルドー 500 倍液などを散布する カブロッコリーの防除薬剤は カスガマイシン 銅水和剤 ( カスミンボルドー又はカッパーシン水和剤 )1,000 倍液 キノンドー水和剤 40 の 800 倍液 ヨネポン水和剤 500 倍液 Z ボルドー 500 倍液などを散布する 3 べと病 (2) 予報の根拠ア 9 月下旬現在 現地調査ほ場における発生量はやや多い イ本病は気温が比較的低く 降雨が多いと発生が多くなる ウ向こう 1 か月の気象予報から 発生量はやや多いと予想される (3) 防除上注意すべき事項アキャベツの防除薬剤は ヨネポン水和剤 500 倍液 ダコニール1000の 1,000 倍液 マンゼブ水和剤 ( ジマンダイセン水和剤 ペンコゼブ水和剤など )400~600 倍液 フォリオゴールド800~1,000 倍液などを予防散布する イブロッコリーの晩生品種では 花蕾にべと病が発生しやすいので防除を徹底する ウブロッコリーの薬剤防除は 中 ~ 晩生品種ではフォリオゴールド1,000 倍液を10 月中旬 ~11 月上旬頃の発生初期に10 日間隔で2 回散布する 4 アブラムシ類 (2) 予報の根拠ア 9 月下旬現在 現地調査ほ場における発生量は平年並である イ向こう1か月の気象予報から 発生時期 発生量ともに平年並と予想される (3) 防除上注意すべき事項アキャベツでは リーフガード顆粒水和剤 1,500 倍液 アクタラ顆粒水溶剤 3,000 倍液 ランネート45DF1,000~2,000 倍液などを散布する イブロッコリーでは アクタラ顆粒水溶剤 3,000 倍液 ランネート45D F1,000~2,000 倍液 ウララDF2,000~3,000 倍液などを散布する 5 コナガ (1) 予報の内容発生時期発生量 (2) 予報の根拠 平年並平年並 3

ア 9 月下旬現在 現地調査ほ場における発生量は平年並である イ県予察ほ場 ( 園芸試験場 ) および現地調査ほ場におけるフェロモントラップによる成虫の誘殺数は平年並である ウ向こう 1 か月の気象予報から 発生時期は平年並 発生量は平年並と予想される (3) 防除上注意すべき事項アキャベツでは結球開始期に ブロッコリーでは花蕾抽出期までに トルネードエース DF2,000 倍液 アニキ乳剤 2,000 倍液などを散布する イ上記生育期以降に発生がみられる場合は キャベツ ブロッコリーともに ディアナ SC2,500~5,000 倍液 プレオフロアブル 1,000 倍液などを散布する 6 ハスモンヨトウ (2) 予報の根拠ア 9 月下旬現在 現地調査ほ場における発生量は平年並である イ県予察ほ場 ( 園芸試験場 ) および現地調査ほ場におけるフェロモントラップによる成虫の誘殺数は平年並である ウ向こう1か月の気象予報から 発生時期は平年並 発生量は平年並と予想される (3) 防除上注意すべき事項ア薬剤の感受性が高い若齢幼虫のうちに防除を行うのが効果的である ほ場内を観察し 発生がみられる場合には直ちに防除を行う イキャベツでは トルネードエースDF2,000 倍液 アニキ乳剤 2,000 倍液 マトリックフロアブル2,000 倍液などを散布する ウブロッコリーでは アニキ乳剤 2,000 倍液 プレオフロアブル 1,000 倍液などを散布する [ ネギ ] 1 黒斑病 (1) 予報の内容発生量平年並 (2) 予報の根拠ア 9 月下旬現在 現地調査ほ場における発生量は平年並である イ本病は平均気温 25 前後が発病適温であり 降雨が多い場合に多発する ウ向こう1か月の気象予報から 発生量は平年並と予想される (3) 防除上注意すべき事項ア根傷み 肥料不足で発病が助長されるので 肥培管理に注意する イ防除薬剤は ロブラール水和剤 1,000~1,500 倍液 ポリベリン水和剤 1,500 倍液などを散布する 2 さび病 (2) 予報の根拠ア 9 月下旬現在 現地調査ほ場における発生は認められていない イ本病は 夏期の気温が低いと秋期の発生が多くなる傾向がある 4

ウこれまでの気象経過及び向こう 1 か月の気象予報から 発生時期 発生量ともには平年並と予想される (3) 防除上注意すべき事項発病前の 10 月中旬頃 ( 平坦部 ) からマンゼブ水和剤 ( ジマンダイセン水和剤 ペンコゼブ水和剤など )600 倍液を 10 日間隔で 2~3 回散布する その後の発生には オンリーワンフロアブル 1,000 倍液 ラリー乳剤 4,000 倍液などを散布する 3 ネギアザミウマ (2) 予報の根拠ア 9 月下旬現在 現地調査ほ場における発生量はやや多い イ向こう1か月の気象予報から 発生量はやや多いと予想される (3) 防除上注意すべき事項防除薬剤は アグリメック500~1,000 倍液 ハチハチ乳剤 1,000 倍液 ディアナSC2,500~5,000 倍液 ウララDF 1,000~2,000 倍液などを 7~10 日間隔で10 月中旬頃までローテーション散布する 4 ネギハモグリバエ (2) 予報の根拠ア 9 月下旬現在 現地調査ほ場における発生量はやや多い イ向こう1か月の気象予報から 発生量はやや多いと予想される (3) 防除上注意すべき事項防除薬剤は アグロスリン乳剤 2,000 倍液 アグリメック500~ 1,000 倍液 ディアナSC2,500~5,000 倍液などを散布する 5 シロイチモジヨトウ (2) 予報の根拠ア 9 月下旬現在 現地調査ほ場における発生量は平年並である イ県予察ほ場 ( 園芸試験場 ) および現地調査ほ場のフェロモントラップにおける成虫の誘殺数は平年並である ウ向こう1か月の気象予報から 発生時期 発生量ともに平年並と予想される (3) 防除上注意すべき事項幼虫による葉先の被害がみられる場合は スピノエース顆粒水和剤 5,000 倍液 プレオフロアブル1,000 倍液 トルネードエースDF1,000 倍液などを散布する 5

[ おしらせ ] 農薬の使用に当たっては 農薬使用基準を遵守するとともに 周 辺への飛散には十分注意しましょう 農薬の詳しい登録内容は 独立行政法人農林水産消費安全技術センターの 農薬登録情報検索システム から検索できます (http://www.famic.go.jp/) なお 農薬の使用や防除指導等に際しては 農薬のラベルを必ず御確認ください < 鳥取県病害虫防除所ホームページ > アドレス http://www.jppn.ne.jp/tottori/ 病害虫発生予察情報 フェロモントラップ調査結果 ( ナシのシンクイムシ類 ) などの参考情報 病害虫の診断方法などの情報をお知らせしていますので 御利用ください < お問い合わせ > 普通作物関係 : 680-1142 鳥取市橋本 260 鳥取県病害虫防除所 ( TEL:0857-53-1345 E-mail:boujyot@titan.ocn.ne.jp) もしくは鳥取県農業試験場環境研究室 (TEL:0857-53-0721 FAX:0857-53-0723) 果樹 野菜 花き関係 689-2221 東伯郡北栄町由良宿 2048 鳥取県園芸試験場環境研究室 ( TEL: 0858-37-4211 FAX:0858-37-4822) 予報第 10 号の発表は 12 月 9 日 ( 水 ) の予定です 6