福岡市居住支援協議会 福岡市居住支援協議会の概要 目 的 住宅困窮者の状況及び民間賃貸住宅市場の動向に関する情報 を共有するとともに, 民間賃貸住宅を活用した住宅困窮者の円滑 入居支援策の効果的な推進を図る 根拠法令 住宅確保要配慮者に対する賃貸住宅の供給の促進に関する法律 ( 住宅セーフティネット

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目次 1 全般に関する FAQ Q1 住宅セーフティネット制度を活用することには 大家にとって どのようなメリットがありますか? P1 Q2 要配慮者を受け入れるにあたって不安なこと 困ったことがある 場合 どこに相談すればよいですか? P1 2 入居前 契約時の FAQ Q3 契約にあたってサポー

Microsoft Word - 大家向けマニュアル案0604

Microsoft PowerPoint - 資料2 国交省提出資料

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1. はじめに 本年 3 月に閣議決定された住生活基本計画 ( 全国計画 ) において 住宅確保要配慮者の増加に対応するため 空き家の活用を促進するとともに 民間賃貸住宅を活用した新たな仕組みの構築も含めた 住宅セーフティネット機能を強化 することとされた これを受けて 住宅セーフティネット機能を強

221 新潟県長岡市 齋藤氏【自治体における組織横断的な連携~精神障害者の地域移行を通して~】

2. 相談 29

先方へ最終稿提出0428.indd


平成 30 年度福岡市 子育てしやすい良好な住宅への住替えを支援するため, 住替えが必要な子育て世帯に対して, 住替えに係る初期費用の 一部を助成する事業です 募集期間 平成 30 年 6 月 18 日から平成 31 年 2 月 28 日まで 助成金の申請受付は, 募集期間内で先着順とさせていただき

高齢者住宅施策の現状と今後の方向性

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Microsoft Word - 3

別表 有料老人ホームの類型及び表示事項 類型介護付有料老人ホーム ( 一般型特定施設入居者生活介護 ) 介護付有料老人ホーム ( 外部サービス利用型特定施設入居者生活介護 ) 住宅型有料老人ホーム ( 注 ) 健康型有料老人ホーム ( 注 ) 類型の説明介護等のサービスが付いた高齢者向けの居住施設で

Microsoft Word - 【資料3】表紙

(1) 家賃債務保証業者に対する損害額の調査結果 調査の概要 調査対象 国土交通省の家賃債務保証業者登録制度に登録している家賃債務保証業者 13 社 対象期間 各事業者が保有する平成 28 年又は平成 29 年のデータのうち直近で集計可能な過去 1 年分又は直近の1,000 件ただし 事業者によって

地域住宅計画 計画の名称千葉市地域 (3 期 ) 都道府県名千葉県作成主体名計画期間平成 27 年度 ~ 31 年度 千葉市 1. 地域の住宅政策の経緯及び現況 千葉市は千葉県のほぼ中央部に位置し 人口は約 96 万人 世帯数は約 42 万世帯の地域で地域面積は k m2である 本市では

NPO法人おかやま入居支援 センターの取り組み

まちの新しい介護保険について 1. 制度のしくみについて 東温市 ( 保険者 ) 制度を運営し 介護サービスを整備します 要介護認定を行います 保険料を徴収し 保険証を交付します 東温市地域包括支援センター ( 東温市社会福祉協議会内 ) ~ 高齢者への総合的な支援 ( 包括的支援事業 )~ 介護予

介護保険制度改正の全体図 2 総合事業のあり方の検討における基本的な考え方本市における総合事業のあり方を検討するに当たりましては 現在 予防給付として介護保険サービスを受けている対象者の状況や 本市におけるボランティア NPO 等の社会資源の状況などを踏まえるとともに 以下の事項に留意しながら検討を

三鷹市健康福祉総合計画2022

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問 2 次の文中のの部分を選択肢の中の適切な語句で埋め 完全な文章とせよ なお 本問は平成 28 年厚生労働白書を参照している A とは 地域の事情に応じて高齢者が 可能な限り 住み慣れた地域で B に応じ自立した日常生活を営むことができるよう 医療 介護 介護予防 C 及び自立した日常生活の支援が

[ いきいき支援センターの運営方針 ] いきいき支援センターについて 以下の方針に基づいた運営に努めます 高齢者の保健福祉に関する総合相談等を実施し 高齢者が地域において自立した日常生活を営むことができるよう支援します 認知症に関する総合相談窓口としての役割を担うとともに 認知症高齢者を介護する家族

215 参考資料

相模原市住宅基本計画 概要版

栃木県高齢者居住安定確保計画 ( 二期計画 ) 概要版 1 計画の目的と背景 高齢化が急速に進行する中 平成 24 年 3 月に県土整備部と保健福祉部が連携のもと高齢者の居住の安定確保に関する法律に基づく 栃木県高齢者居住安定確保計画 ( 以下 現計画 という ) を策定し 高齢者が安心して快適に暮

用への助成を除くと 住宅に関する融資や助成制度等の情報提供の充実 との回答割合が高い( 子育て住み替え意識調査 ) 以上のことから 住宅が手狭であることを理由に市外へ転出する若い世代が相当数存在し また その傾向が強まっていることがうかがえる また 住み替え後は4LDKの間取りを中心とした持ち家 (

高齢者虐待防止対応マニュアル別冊 6 関係機関との連携 (1) 各機関の役割 市町村や地域包括支援センター等の関係機関は それぞれ対応可能な範囲があります 範囲を超えた対応は行うことができません また 事例によって関係機関の対応を依頼する場合があります 市町村が中心となるコアメンバー会議によって 大

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高齢者居住安定確保計画とは 高齢者の居住の安定確保に関する法律の一部を改正する法律 [ 平成 年 8 月 9 日施行 ] 高齢者の居住の安定の確保を一層推進するため 基本方針の拡充 都道府県による高齢者の居住の安定の確保に関する計画の策定 高齢者生活支援施設と一体となった高齢者向け優良賃貸住宅の供給

第 2 章高齢者を取り巻く現状 1 人口の推移 ( 文章は更新予定 ) 本市の総人口は 今後 ほぼ横ばいで推移する見込みです 高齢者数は 増加基調で推移し 2025 年には 41,621 人 高齢化率は 22.0% となる見込みです 特に 平成 27 年以降は 後期高齢者数が大幅に増加する見通しです

計画の今後の方向性

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居住面積水準 住生活基本計画 (H28.3 閣議決定 ) において 最低居住面積水準及び誘導居住面積水準を定めている 最低居住面積水準は 健康で文化的な住生活を営む基礎として必要不可欠な住宅の面積の基準である 誘導居住面積水準は 豊かな住生活の実現の前提として多様なライフスタイルに対応するために必要

第3章 住宅政策上の課題(基本的課題)


1 計画策定の背景 目的住宅は 健康で文化的な日常生活を支える基盤であるにもかかわらず 全国的な課題として 低額所得者 被災者 高齢者 障がい者 子育て世帯等の住宅の確保に特に配慮を要する者 ( 以下 住宅確保要配慮者 という ) においては 家賃を負担する収入が十分にないこと その属性 ( 高齢者

高齢者の居住の安定の確保に関する基本的な方針平成21年8月19日 厚生労働省・国土交通省告示第1号 最終改正:平成29年

登録できる情報 1 空き家 ( 倉庫などの付属物や店舗と併用の住宅も登録できます ) 2 住宅が建築可能な空き地 売買や賃貸など営利を目的とした物件は登録できません 登録できる人上記 12 の所有者で所有権その他権利により売買 賃貸を行うことができる人 相続や所有権以外の権利設定がある場合や共有名義

助成対象となる世帯 助成金を受けるためには, 以下のすべての要件を満たしていることが必要です 要件 以下のいずれかに該当する世帯であること 65 歳以上のひとり暮らし世帯 65 歳以上の方と,60 歳以上の親族で構成される世帯 65 歳以上の方と同居する親族が以下のいずれかに該当する場合には, その

相続財産の評価P64~75

3 地域コミュニティ活動について 地域コミュニティ活動 への参加について よく参加している 時々参加している とい う回答は 55.4% となりました また 参加したことはない と回答された方以外を対象に 地域コミュニティ団体の課題と 思うもの を尋ねたところ 回答が多かったものは 以下のとおりです

相対的貧困率の動向: 2006, 2009, 2012年

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平成24年度 団塊の世代の意識に関する調査 経済状況に関する事項

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高齢者サポートサービスとは? お一人暮らしの高齢者 お子さんがいらっしゃらなかったり 遠くにお住いの高齢者の方は 医療機関への入院 介護施設等への入居の際の身元保証人 ( 身元引受人 ) の手配や 亡くなった後の葬儀の手配や遺品整理について不安を抱えることが多くあります そのほかにも 日々の見守りな

01 公的年金の受給状況

目 次 調査結果について 1 1. 調査実施の概要 3 2. 回答者の属性 3 (1) 主な事業地域 3 (2) 主な事業内容 3 3. 回答内容 4 (1) 地価動向の集計 4 1 岐阜県全域の集計 4 2 地域毎の集計 5 (2) 不動産取引 ( 取引件数 ) の動向 8 1 岐阜県全域の集計

四国中央市住宅マスタープラン 概要版 平成 30 年 3 月四国中央市 Since

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高齢者を取り巻く状況 将来人口 本市の総人口は 今後も減少傾向で推移し 平成32年 2020年 には41,191人程度にまで減少し 高齢 者人口については 平成31年 2019年 をピークに減少に転じ 平成32年 2020年 には15,554人程度 になるものと見込まれます 人 第6期 第7期 第8

サービス付き高齢者向け住宅の登録制度の概要 バリアフリー化や居住者への生活支援の実施等の基準を満たす住宅について都道府県等が登録を実施 サービス付き高齢者向け住宅の登録制度は 高齢者の居住の安定確保に関する法律 ( 高齢者住まい法 ) の改正により 平成 23 年 10 月に創設 料金やサービス内容

多賀町地域福祉活動計画案(概要版)

満足度調査 単純集計結果

Maru

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生活困窮者支援事業について 平成 28 年 11 月 14 日市長定例記者会見資料 2 さまざまな悩みを抱える生活困窮者 仕事はしたいけど 今日食べるものもないな 実施住居確保給付金必須事業安定的に就職活動を行うことができるよう, 有期で家賃相当額を支給 借金の返済 子どもの将来が心配だな 高知市生

Microsoft Word - 【第2章】主な調査結果260624

表紙

< 個人情報の取り扱いに関する重要事項 > お客様の情報の取り扱いについて下記事項をご確認のうえお申し込みください なお 個 人情報の取り扱いに関する内容の全文は カード送付時に会員規約 ( 第 2 章 ) としてあら ためてお届けします 1. 個人情報の収集 保有 利用株式会社親和銀行 ( 以下


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住宅融資事業においては 融資利率と借入利率との間に利子差益が生じており 平成 7 年度以降 横浜市に継続して寄附をしているが その総額は 666 億円に達し 事務費等を控除した事業開始以来の通算の損益を見ても 387 億円のプラスとなっている 2 融資債権の整理に向けた検討課題 (1) 債務者への配

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3改正住まいプラン


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平成22年度

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地域の自主性及び自立性を高めるための改革の推進を図るための関係法律の整備に関する法律(第7次地方分権一括法)の概要

パブリックコメント(建築基準法適用除外条例)

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地域住宅計画 計画の名称高岡地域 (H27-31) 都道府県名富山県作成主体名高岡市 計画期間 1. 地域の住宅政策の経緯及び現況 平成 27 年度 ~ 31 年度 高岡地域は富山県の西部に位置し 人口約 17 万 6 千人 世帯数約 6 万 6 千世帯 (H26.12 月住民基本台帳 ) の地域で

1 納税義務者ご本人が窓口に来られる場合 3 申請者欄に ご本人の住所 ( 運転免許証等の本人確認書類で確認できる住所 ) 氏名 連絡先電話番号をご記入ください ( 使者欄はご記入不要です ) 4 証明 閲覧の対象となる固定資産の納税義務者が ご本人である場合は 申請者に同じ のチェックボックス (

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資料 目 次 事業方針 実施計画 みんなで福祉の風土を広げよう 住民 関係機関 団体のネットワークで身近な福祉活動を進めよう 一人ひとりの安全で安心な暮らしを守ろう Ⅳ 推進基盤の強化 主な年間行事等

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生活困窮者自立支援法について

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資料 4 平成 29 年 1 月 27 日記者会見 土地区画整理事業に関する土地利活用意向調査の実施結果について 復興推進本部都市整備推進室 1 土地利活用意向調査の目的 市内 4 地区の土地区画整理事業は 平成 29 年度末を目標に全ての宅地引渡しが完了できるよう鋭意工事を進めております 地権者へ

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家賃債務保証の利用状況 家賃債務保証業とは 賃借人の委託を受けて 当該賃借人の家賃の支払いに係る債務を保証することを業として行うもの 賃貸借契約の約 97% において 何らかの保証を求めており 約 6 割が家賃債務保証会社を利用 近年 高齢単身世帯の増加や人間関係の希薄化等を背景として 家賃債務保証

次 ページ 1 京都市すこやか住宅ネットとは 1 2 協 店 / 賃貸 とは 3 登録のおおまかな流れ 4 協 店 / 賃貸 の情報登録 変更 4-1 新規登録 協 店の場合 賃貸 の場合 4-2 登録情報の確認 変更 5 物件情報の登録 変更 5-1 新規登録

報道関係者各位 2019 年 2 月 1 日野村不動産アーバンネット株式会社 リリースカテゴリー 都市型コンパクトタウン 都市再生 地方創生グローバルへの取組み不動産テック 働き方改革健康 介護ニーズ社会課題定期報告 レポート 不動産情報サイト ノムコム 住宅購入に関する意識調査 ( 第 16 回

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富山県 地域包括ケアシステム構築に向けた取組事例 ( 様式 ) 1 市区町村名 富山市 2 人口 ( 1) 322,059 人 ( 平成 25 年 3 月末現在 ) ( 8,253 人 ) 3 高齢化率 ( 1) 65 歳以上 26.1% ( 30.3% ) (65 歳以上 75 歳以上それぞれにつ

厚生労働科学研究費補助金


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資料 3(1) 福岡市居住支援協議会の 取組みについて 平成 28 年 1 月 福岡市 住宅都市局住宅部住宅計画課

福岡市居住支援協議会 福岡市居住支援協議会の概要 目 的 住宅困窮者の状況及び民間賃貸住宅市場の動向に関する情報 を共有するとともに, 民間賃貸住宅を活用した住宅困窮者の円滑 入居支援策の効果的な推進を図る 根拠法令 住宅確保要配慮者に対する賃貸住宅の供給の促進に関する法律 ( 住宅セーフティネット法 ) 設立日 平成 21 年 3 月 30 日 構成委員 民間賃貸住宅事業者 ( 公社 ) 福岡県宅地建物取引業協会 ( 公社 ) 全日不動産協会福岡県本部 公的賃貸住宅事業者 入居支援実施団体 福岡市 ( 独 ) 都市再生機構九州支社福岡市住宅供給公社 ( 福 ) 福岡市社会福祉協議会 保健福祉局住宅都市局 ( 事務局 ) 1

福岡市高齢者住宅相談支援事業 ( 平成 23 年 4 月 ~) 事業概要 住宅を探す高齢者の健康状態, 収入や生活状況, 希望する住宅等を聞き, 各々の状況を踏まえ, 高齢者が希望する住宅の情報と必要な見守りサービス等の生活支援に関する情報をまとめて提供する 利 用 者 福岡市内の民間賃貸住宅などを探している65 歳以上の方の みで構成される世帯等 (65 歳以上の方と障がい者など配慮が必要な方のみで構成される世帯も含む ) サービス内容 民間賃貸住宅等への入居に係る相談及び住宅物件情報 生活支援サービス情報の提供 民間賃貸住宅の物件内覧や契約時の同行 同席サービス ( 有料 ) 相談窓口 ( 福 ) 福岡市社会福祉協議会 2

高齢者向け住宅情報の提供 ( 平成 23 年 4 月 ~) 概要 ( 公社 ) 福岡県宅地建物取引業協会の協力のもと, 高齢者向け住宅の情報を容易に入手できるように,( 公社 ) 福岡県宅地建物取引業協会のホームページ ふれんず において, 高齢者であることを理由に入居を拒まない住宅である 高齢者入居支援賃貸住宅 の物件の検索ができるように設定している ここから検索 宅建協会 HP ふれんず より 3

民間賃貸住宅における入居制限の状況 不動産管理会社を対象にしたアンケート ( 平成 23 年 ) によると, 回答があった事業者のうち,74.7% が入居を断る場合があると回答 入居を断る場合, 高齢者世帯 がその対象となっている割合は 23.4% 民間賃貸住宅における入居制限の有無 入居を断る場合の対象世帯 ホームレス 29.0% 入居を断る場合はない 16.9% 無回答 8.4% 高齢者世帯生活保護受給世帯 23.4% 21.4% 入居を断る場合がある 74.7% 子育て世帯障がい者世帯その他 8.9% 8.1% 36.3% 無回答 10.9% 0.0% 10.0% 20.0% 30.0% 40.0% 4

連帯保証人等の確保が困難な高齢者の入居制限の状況 連帯保証人等の確保が困難な高齢者の入居に関して, 入居を断ることがある と回答した事業者の割合は 71.1% 入居を断る理由としては, 金銭的な保証 緊急時の連絡先がともに得られない とした割合が 61.4% 連帯保証人等の確保が困難な高齢者の入居制限の有無 入居を断る場合の理由 その他 9.3% 無回答 8.1% 金銭的な保証 緊急時の連絡先がともに得られない 緊急時の連絡先が得られない 21.6% 61.4% 入居を断ることはない 11.4% 入居を断ることがある 71.1% 金銭的な保証が得られない その他 1.7% 6.8% 無回答 8.5% 0.0% 10.0% 20.0% 30.0% 40.0% 50.0% 60.0% 70.0% 5

福岡市高齢者住まい 生活支援モデル事業 ( 平成 26 年 10 月 ~) 概要 保証人 や 緊急連絡先 の確保が困難な高齢者を支援するため, 福岡市社会福祉協議会 ( 以下 市社協 という ) をコーディネーターとして, 高齢者の入居に協力する 協力店 の登録や, 入居支援 生活支援を行う 支援団体 による プラットフォーム を構築し, 高齢者の民間賃貸住宅への円滑な入居支援及び入居後の生活支援を行う 協力店 協力店 は, 家主に対してプラットフォームを活用した保証人や緊急連絡先の補完効果を説明し, 高齢者の入居に対する家主の協力を得て, 高齢者に対して住宅を紹介する また, 収益の一部を事業の運営費として寄付する プラットフォーム 高齢者の民間賃貸住宅への入居にあたり, 必要とされる生活支援等を行う民間事業者やNPO 法人等を 支援団体 として登録し, プラットフォーム を構築する 市社協や協力店と連携し, 必要とされるサービスを提供することにより, 高齢者の入居支援及び入居後の生活支援を行う 6

福岡市高齢者住まい 生活支援モデル事業 ( 平成 26 年 10 月 ~) 事業スキーム図 高齢者 ( 入居困難者 ) 1 入居相談 2 ヒアリング 4 支援プランの提案 同意 8 生活支援サービス提供 ( 個別契約 ) 福岡市社会福祉協議会 ( 総合相談窓口 ) 3 支援プランコーディネート 支援団体 ( プラットフォーム ) 家賃債務保証セクター 見守り 7 賃貸借契約 5 本人情報, 支援プランの提示 協力店 ( 不動産会社 ) 6 保証人補完効果説明入居説得 家主 寄付 (CSR) 専門相談 緊急時対応 権利擁護 生活支援サービス 死後事務委任 家財処分 寺院 霊園 葬儀社 医療 介護 保健サービス等のコーディネート 福岡市社会福祉協議会がコーディネート サービス開発 ネットワーク化を行う 事業全体のバックアップ 居住支援協議会 ( 事務局 : 福岡市住宅計画課 ) 7

福岡市高齢者住まい 生活支援モデル事業 ( 平成 26 年 10 月 ~) 事例紹介 男性 Aさん (75 歳 ) 住まい : アパート2 階での一人暮らし 親族 : 付き合いなし 疾患 : 軽度認知症 収入 : 年金 13 万円 / 月程度 債務 : 15 万円程度 ( 社会保険料等 ) 課題 : 足腰が徐々に弱り階段の上り下りに苦労している 施設ではなく住み慣れた地域で暮らし続け たいため,1 階の物件への住替えを希望 市社協が, 次のサービスをプラットフォームからコーディネート 1 家賃債務保証 : 家賃の支払いを担保 2 見守り : 声の訪問 による日々の安否確認 ふれあいネットワーク によるボランティアの定期訪問 3 権利擁護 : 日常生活自立支援事業 による日常的な金銭の管理 4 家財処分 : 不要な家財の処分とストックしている家具 家電の寄付 5 死後事務委任 : 入居者死亡時の葬儀 火葬 納骨等への備え モデル事業による支援で住替えが実現し, 在宅生活を継続中 8

福岡市高齢者住まい 生活支援モデル事業 ( 平成 26 年 10 月 ~) 家主から必要とされる支援サービス 見守り 定期的な安否確認により入居者の状況を把握し, 必要に応じ福祉 医療サービスに繋ぐ 万が一, 居室内で入居者が亡くなった場合でも, 早期発見により原状回復費用や空家リスクを抑えることができる 死後事務委任 死亡時の葬儀 火葬 家財処分 行政手続き等について, 生前に入居者と委任契約を行うことで, 第三者が死後事務を行う権限を得て, 入居者が亡くなった後の事務手続きの実行を担保する 家賃債務保証 入居者が家賃を滞納した場合に, 一定条件のもとに立て替えを行うため, 家主の金銭的なリスクを低減させることができる 上記 3 サービスは, 保証人 や 緊急連絡先 に期待される役割であり, これらのサービスを市社協がコーディネートすることにより, 保証人等がいない高齢者でも住替えの可能性が高まる 9

福岡市居住支援協議会の今後の取組み 支援サービスの充実 死後事務委任 ~ ずーっとあんしん安らか事業 ( 市社協事業 ) 概要 高齢者が安心して生活できるよう, 市社協が事前に預託金を預かり, 葬儀 家財処分等のサービスを実施するとともに, 定期的な見守りサービスや入退院の支援を行う 課題 事前に預かる預託金が最低 50 万円と高額であり, 一括納付が困難な高齢者もいる 今後の検討方針 ずーっとあんしん安らか事業 に加え, 市社協が保険契約者となり, 保険制度を活用した葬儀及び家財処分サービスを行うことにより, 預託金の一括納付が困難な高齢者も利用できる月払いのサービスについて検討を行う 10

福岡市居住支援協議会の今後の取組み 支援サービスの充実 家賃債務保証 ~ 協力店による自社保証方式の採用 概要 従来の仕組みでは保証を受けることができない保証人等を確保できない高齢者の支援及び新たなビジネスモデルとして, 入居者からの保証料を自社で積み立て, 滞納督促等のオペレーションのみを外注する 自社保証方式 を協力店に提案 課題 自社保証方式は, 協力店に滞納時の立替えリスクがあることから, 管理戸数が少ない事業者は採用に消極的である 今後の検討方針 市社協を窓口とした新たな家賃債務保証制度について検討を行う 11

福岡市居住支援協議会の今後の取組み 事業手法の確立 モデル事業期間中に事業の検証や研究, 課題に対する検討等を行い, 事業手法を確立する 事業手法の確立により, 高齢者世帯だけでなく, その他の住宅困窮者 ( 障がい者世帯, 外国人世帯, 子育て世帯等 ) への対象者の拡大を行う 事業財源を確保する仕組みを構築し, モデル事業終了後も永続的に事業を実施できるモデルを確立する 12