(*) ノロウイルス : 冬期に流行する人の感染性胃腸炎の原因ウィルスで 調理従事者がノロウイルスに感染していた場合に その人を介してノロウイルスに汚染された食品を食べたり または汚染されていた二枚貝を 生あるいは十分に加熱調理しないで食べることにより食中毒を起こす ( イ ) サルモネラ * 食中

Similar documents
youkou

<945F96F B3816A2E786264>

(案)

Microsoft Word - Q&A(セット).docx

Microsoft Word - QA通知0928.doc

目次 1. 実施期間 1 ページ 2. 実施範囲 1 ページ 3. 実施体制と関係機関との連携 1 ページ 4. 監視指導対象業種と監視数 1 ページ 5. 監視時の指導事項 1 ページ 6. 重点的に実施した監視指導事項 1 ページ 7. 継続的に実施した監視指導事項 2 ページ 8. 食品の収去

生活衛生営業 HACCP ガイダンス ( 食肉販売業用 ) 導入手引書 本ガイダンスでは まず メニュー調査表 と 調理工程表 によりそれぞれの施設の 危害要因分析 を行い 次にこの手引書の 衛生管理点検表 を HACCP の考え方を取り入れた 衛生管理計画 とし それを用いて モニタリング 記録の

食品衛生の窓

 

Microsoft PowerPoint - 食中毒って何?

平成 31 年度新宿区食品衛生監視指導計画案に対する意見募集結果について 1 意見募集期間 平成 31 年 1 月 25 日 ( 金 ) から 2 月 8 日 ( 金 ) まで 2 実施方法 (1) 平成 31 年 1 月 25 日号広報しんじゅく及びホームページへ意見募集案内を掲載 (2) 衛生課

Microsoft Word - 作成手引き(回収、報告)

年次別 主な病原体別の食中毒事件数の推移 * 腸管出血性大腸菌を含む

食品表示基準における販売形態ごとの適用範囲について

(自治体宛)【事務連絡】HACCPに沿った衛生管理の制度化に関するQ&A


HACCP-tohu

平成 30 年東京都食中毒発生状況 ( 速報値 ) 平成 30 年 8 月 31 日現在 8 月末までの都内の食中毒の発生状況が 東京都から公表されました 昨年と比較すると 件数では 30% 増 患者数では 46% 減となっています 最近 10 年間の平均と比較すると 患者数はほぼ同じですが発生件数

○○年度□□区食品衛生監視指導計画

HACCP 自主点検リスト ( 一般食品 ) 別添 1-2 手順番号 1 HACCP チームの編成 項目 評価 ( ) HACCP チームは編成できましたか ( 従業員が少数の場合 チームは必ずしも複数名である必要はありません また 外部の人材を活用することもできます ) HACCP チームには製品

<4D F736F F F696E74202D20834A D836F834E835E815B C E52967B81698E9696B18BC78F4390B3816A2E70707

はじめに 平成 31 年度大阪市食品衛生監視指導計画 ( 案 ) は 飲食に起因する危害の発生を未然に防止し 市民の食生活の安全性確保を図るため 食品衛生法第 24 条の規定及び 食品衛生に関する監視指導の実施に関する指針 に基づき策定したものです 食品衛生法食品等の安全性の確保のために公衆衛生の見

< F2D E969688EA90C4815E959492B792CA926D2E6A7464>

(Microsoft PowerPoint \220H\222\206\223\305\201i\220H\210\300\210\317\201j)

卵及び卵製品の高度化基準

生活衛生営業 HACCP ガイダンス ( 旅館業用 ) 導入手引書 旅館業用衛生管理点検表 1 個人衛生管理点検記録個人衛生管理は 従事者の感染症対策を中心に基準条例 8 の従事者に係る衛生管理の項目を始業時点検として次の項目を確認する (1) 従事者は 下痢 嘔吐等の体調不良がないことを確認し 症

食肉製品の高度化基準 一般社団法人日本食肉加工協会 平成 10 年 10 月 7 日作成 平成 26 年 6 月 19 日最終変更 1 製造過程の管理の高度化の目標事業者は 食肉製品の製造過程にコーデックスガイドラインに示された7 原則 12 手順に沿ったHACCPを適用して製造過程の管理の高度化を

<4D F736F F D208DBB939C97DE8FEE95F18CB48D EA98EE58D7393AE8C7689E6816A2E646F63>

目次 第 1 趣旨 p.1 第 2 実施期間及び対象 p.1 1 実施期間 p.1 2 対象 p.1 第 3 実施体制等 p.1 1 監視指導等の実施体制 p.1 2 関係機関との連携 p.2 第 4 重点事業 p.3 1 食品中の放射性物質対策 p.3 2 HACCP の手法を用いた自主衛生管理の

H29keikaku

別添 平成 30 年 8 月 31 日作成 ( 最終改正 : 平成 31 年 2 月 25 日 ) ( 下線部は更新 追加箇所 ) HACCP に沿った衛生管理の制度化に関するQ&A 平成 30 年 6 月 13 日に公布された食品衛生法等の一部を改正する法律では 原則として全ての食品等事業者の皆様

p

平成23年度「食肉の生食等に関する実態調査委託」報告書概要

る として 平成 20 年 12 月に公表された 規制改革推進のための第 3 次答申 において 医療機器開発の円滑化の観点から 薬事法の適用範囲の明確化を図るためのガイドラインを作成すべきであると提言したところである 今般 薬事法の適用に関する判断の透明性 予見可能性の向上を図るため 臨床研究におい

目 次 はじめに 1 第 1 基本方針 2 第 2 監視指導計画の適用区域と適用期間 2 第 3 監視指導の実施体制等に関する事項 3 第 4 監視指導計画 6 第 5 計画の実施状況等の公表及び普及啓発事業の実施 19 第 6 食中毒等健康被害発生時の対応 21 第 7 食品等事業者の自主的衛生管

< F2D81798C9F A89E482AA8D9182A982E B837C>

菌名原因食品及び感染したときの症状特徴 黄色ブドウ球菌 原因食品 : 弁当 おにぎりなど潜伏期間 :1~5 時間症状 : 吐き気 おう吐 下痢 腹痛などの症状が現れます ヒトや動物の化膿した傷口やおできなどに存在し 食品に付着し増殖するときに毒素を作ります 毒素は熱や乾燥に強い性質があります ウエル

Taro-再製造単回使用医療機器基準

(3) (1) (2) の報告後においても必要と認められる場合 県実行委員会および会場地実行委員会は追加して弁当調製施設を選定することができる その場合 県実行委員会および会場地実行委員会はそれぞれ (1) (2) の報告を速やかに行う (4) 医薬食品 衛生課は 報告のあった弁当調製施設が県外に所

薬生発 0926 第 5 号 平成 29 年 9 月 26 日 都道府県知事 各保健所設置市長殿 特別区長 厚生労働省医薬 生活衛生局長 ( 公印省略 ) コンタクトレンズの適正使用に関する情報提供等の徹底について コンタクトレンズ ( カラーコンタクトレンズを含む ) の販売に関しては これまで

<4D F736F F D E63188C4816A8D4C93878CA78BC696B18AC7979D91CC90A78A6D94468C9F8DB88EC08E7B97768D6A816989FC90B38CE3816A2E646F63>

1.9.1 管理基準の遵守状況を連続的又は相当の頻度で確認をするためのモニタリングの方法を設定し その文書を作成すること 十分なモニタリング頻度を設定することまた 設定した理由を整理しておくこと モニタリングに関する全ての文書と記録は モニタリングを行う担当者及び責任者による

品質向上セミナー

図 12 HACCP の導入状況 ( 販売金額規模別 ) < 食品販売金額規模別 > 5,000 万円未満 ,000 万円 ~1 億円未満 億円 ~3 億円未満

設問 4 ノロウイルスに関する次の記述のうち 誤っているものを 1 つ選べ 1 ノロウイルスは 冬季を中心に年間を通して胃腸炎を起こし 特に 保育園 学校 福祉施設などでは 集団発生になりやすい傾向がある 2 ノロウイルスは ヒトの腸管内で増殖し ノロウイルスの感染者のふん便 1g 中には 100

(Microsoft PowerPoint - \220H\222\206\223\ \214\335\212\267\203\202\201[\203h)

衛生管理マニュアル 記載例

参考資料 1 野生鳥獣肉の衛生管理に関するガイドライン 平成 26 年 5 月 鳥獣保護法の改正に伴い 今後 野生鳥獣の捕獲数が増加し 食用としての利活用が増加する見込みであり 食用に供される野生鳥獣肉の安全性の確保を推進していく必要がある 1 1 平成 26 年 5 月 22 日参議院環境委員会附

05-Food-JAS&Label001

Microsoft PowerPoint - 資料3【厚労省】【1102差し替え】151117ノロウイルス【リスコミ名古屋,横浜】.pptx

5.hyoujikeiryo.xdw

平成 27 年 3 月 4 日農林水産省消費 安全局 平成 27 年度食品の安全性に関する有害化学物質及び有害微生物のサーベイランス モニタリング年次計画 1. 基本的な考え方食品安全行政にリスクアナリシスが導入され 科学に基づいた行政の推進が必要となっています このため 農林水産省は 食品の安全性

サルモネラ食中毒とは? 症状は? 食後 6~48 時間で おう吐 腹痛 下痢 発熱など 乳幼児や高齢者は 症状が重くなることもある 原因になりやすい食品は? 加熱不足の卵 肉などが原因になりやすい 生の肉に使った包丁で切った調理済みの食品も原因に 害虫やペットが 菌を食品に付けてしまうことも ( 農

Microsoft Word - №5 ISO22000.doc

( 権限の委任等 ) 第十五条内閣総理大臣は, この法律の規定による権限 ( 政令で定めるものを除く ) を消費者庁長官に委任する 2 及び3 略 4 この法律に規定する農林水産大臣の権限に属する事務の一部は, 政令で定めるところにより, 都道府県知事又は地方自治法 ( 昭和二十二年法律第六十七号

平成27年度東京都食品衛生監視指導計画(全文)

滋賀県のHACCP推進の取組み

農林漁業の生産資材に由来する食品安全に関する緊急時対応実施指針 平成 18 年 1 月農林水産省消費 安全局

精米 HACCP 規格 ~ 精米工場向け HACCP 手法に基づく 精米の食品安全 品質管理 衛生管理 食品防御の取組み ~ 第 1 版 2016 年 3 月 16 日 第 1 目的一般社団法人日本精米工業会の精米 HACCP 規格は 精米工場で製造する精米が消費者及び実需者より信頼される製品精米と

<4D F736F F F696E74202D20345F87408DC58BDF82CC C594AD90B68FF38BB58E9697E182C98A7782D4838A E82CC82C282AB82A082A295FB2E707074>

 

180612改正法案経過

HACCP 導入率 ( 参考 ) 平成 27 年度 29% ( コーデックス原則のみ ) 29 年度 30 年度 31 年度 32 年度 33 年度 30% 40% 50% 60% 80% 推進に当たっては 以下を 中間アウトカム目標 として取り組んでいく 1 平成 31 年度までに業界団体による手

スライド 1

背景 消費者の食品の安全性に対する関心 要求は 平成 7 年の腸管出血性大腸菌 O157による食中毒事件を機に一気に高まり 消費者は 安心して食べられる安全な食品 を強く求めています このような消費者の要望に応えるため 食品業界では食品の安全性の確保のため世界的に有効な衛生管理手法として認められてい

消費者安全専門調査会の今後の進め方(案)について

Microsoft Word - ( 通知決裁)HACCP票通知鑑

第 3 条第 2 項 農薬の登録を保留することができる場合に該当するかどうかの基準 ( 水産動植物被害に係る基準及び水質汚濁に係る基準を除く ) を設定 変更しようとするとき ( 外国製造農薬に係る登録について準用 ) 肥料取締法 ( 食品安全基本法第 24 条第 1 項第 3 号 ) 条 項 食品

「自動車による食品営業に係る営業許可等の取扱要綱」に関するQ&A(案)

< F2D97D58E9E89638BC682CC8EE688B597768D6A2E6A7464>

生食用鮮魚介類等の加工時における殺菌料等の使用について 平成 25 年 3 月食品安全部 1. 経緯食品への添加物の使用については 食品衛生法第 11 条第 1 項に基づく 食品 添加物等の規格基準 ( 昭和 34 年厚生省告示第 370 号 以下 規格基準 という ) の第 2 添加物の部において

規格基準食品衛生法に基づき 食品や添加物等について一定の安全レベルを確保するために定められた規格や基準で 規格基準に合わない食品等は製造 使用 販売等が禁止されています 寄生虫他の動物に寄生し栄養分をとり生活する生物であり 食中毒の原因となるものではアニサキスやクドア セプテンプンクタータなどがあり

未来投資会議構造改革徹底推進会合 地域経済 インフラ 会合 ( 農林水産業 ) 資料 1 卸売市場を含めた食品流通の構造改革について 平成 30 年 3 月 7 日 ( 水 ) 食料産業局

Microsoft PowerPoint 【と畜場衛生管理高度化研修会】HACCPによる衛生管理について

厚生労働省 食品衛生管理の国際標準化に関する検討会最終とりまとめ 平成28 年12 月 HACCPの導入により 食品の安全性の向上を図る必要があるとの観点から 平成28年3月から12月まで 厚生労働省においてHACCPの制度化について検討 10月14日に中間とりまとめが公表され 11月15日まで意見

目 次 1 はじめに 1 2 計画の実施期間及び対象地域 1 3 実施体制 1 4 重点監視指導項目 2 5 立入検査 3 6 食品等の試験検査 4 7 違反発見時及び食中毒等への対応 4 8 食品衛生についての情報提供 意見交換 普及啓発 5 9 食品等事業者による自主的な衛生管理の推進 6 10

目次 Ⅰ 取組の位置づけ 1 Ⅱ 計画の期間 1 Ⅲ 進行管理 1 Ⅳ 平成 30 年度主要施策の体系 2 Ⅴ 平成 30 年度個別事業計画 4 1. 安全を確保するための方策 (1) 生産段階での安全確保 4 (2) 製造 加工 流通 販売段階での安全確保 5 (3) 消費段階での安全確保 14

こと 社内規程において 不当表示等が発生した場合に係る連絡体制 具体的な回収等の方法 関係行政機関への報告の手順等を規定すること 3 表示等に関する情報の確認の例 (1) 企画 設計段階における確認等 企画 設計段階で特定の表示等を行うことを想定している場合には 当該表示等が実現可能か ( 例えば

Q&A(各自治体宛)

万八千六百円 ) 3 現に機関登録を受けている者が他の機関登録を受けようとする場合における法第十四条第一項の政令で定める額は 前二項の規定にかかわらず 同条第一項の農林水産省令で定める各区分について 当該各区分が次の各号に掲げる区分のいずれに該当するかに応じ当該各号に定める額とする 一法第二条第二項

表 1-2. コーデックスガイドライン (Codex Guidelines)2018 年 2 月現在 78 ガイドライン コーデックスガイドラインは 食品の安全性 品質 取込み可能性を確実にするために 証拠に基づいて 情報と助言を推奨手順と同時に提供するものである ガイドラインタイトル策定 部会 最

08-03月くらし-3.3

(Microsoft Word - \201y\212\256\201zH30\212\304\216\213\216w\223\261\214v\211\346.docx)

スライド 1

PowerPoint プレゼンテーション

< F31332D B68AC48E8B8E7793B18C7689E6>

目について以下の結果を得た 各社の加熱製品の自主基準は 衛生規範 と同じ一般生菌数 /g 以下 大腸菌 黄色ブドウ球菌はともに陰性 未加熱製品等の一般生菌数は /g 以下であった また 大腸菌群は大手スーパーの加熱製品については陰性 刺身などの未加熱製品については

Microsoft Word - 4-2”©„Èfi_„�Ł\.doc

食品安全基本法第 21 条第 1 項に規定する基本的事項 平成 24 年 6 月 29 日閣議決定 食品安全基本法 ( 平成 15 年法律第 48 号 以下 法 という ) は 食品の安全性の確保についての基本理念として 国民の健康の保護が最も重要であるという基本的認識の下に 食品供給行程の各段階に

<4D F736F F F696E74202D208D9197A789718CA E9197BF97708CDC8F5C8C4E462E B8CDD8AB B83685D>

<4D F736F F D CA88C A D58E9E89638BC68EE688B597768D6A2E646F63>

- 2 - 第一条農林物資の規格化等に関する法律の規定に基づく公聴会等に関する内閣府令(平成二十一年内閣府令第五十四号)の一部を次のように改正する 第十一条の見出し中 都道府県知事 の下に 又は指定都市の長 を加える (健康増進法に規定する特別用途表示の許可等に関する内閣府令の一部改正)第二条健康増

三重県新地震・津波対策行動計画(中間案)130308

H24/08/00

pdf0_1ページ目

株式会社フロンティアビジネス 別紙 1 1 処分内容 (1) 労働者派遣法第 21 条第 2 項に基づく労働者派遣事業停止命令 ( 労働者派遣事業停止命令の内容は 3 のとおり ) (2) 労働者派遣法第 49 条第 1 項に基づく労働者派遣事業改善命令 ( 労働者派遣事業改善命令の内容は 4 のと

HACCPの概要と一般的衛生管理

米国食品安全強化法 (FSMA) の概要 背景米国で多数の食品事故が起き 公衆衛生上の大きな負担となっているが ほとんどの場合は予防可能な危害であると考えられている そのため 食料供給の過程で安全を保障することにより公衆衛生を向上する目的で 食品医薬品局 (FDA) の権限を多岐にわたり強化するため

14個人情報の取扱いに関する規程

( 別添 ) 薬食発 0513 第 1 号平成 23 年 5 月 13 日 都道府県知事各保健所設置市長特別区長 殿 厚生労働省医薬食品局長 薬事法の一部を改正する法律等の施行等についての一部改正について 薬事法の一部を改正する法律 ( 平成 18 年法律第 69 号 ) については 関係政省令とと

Transcription:

第 3 計画の実施方法 1 監視指導事項 (1) 一般的な共通監視事項ア食品衛生法に基づく営業許可施設及び条例に基づく営業等登録施設の監視指導 (HACCP 導入施設など高度な衛生管理を必要とする施設を含む ) ( ア ) 食品衛生法等に基づく施設基準 管理運営基準 規格基準及び表示基準等に適合することの確認 ( イ ) 一般的衛生管理事項 またはHACCPによる衛生管理の実施状況の確認及び指導 ( ウ ) 食品表示法 * の表示基準に基づく適正表示の確認 指導及び指示 ( エ ) 記録の作成 保存の指導及び確認 ( オ ) 食品による健康被害及び食品衛生法違反判明時における保健所長への報告に関する周知徹底 (*) 食品表示法 : 食品衛生法 農林物資の規格化及び品質表示の適正化に関する法律及び健康増進法で規定されていた食品表示の基準を一元化し 新基準を制定した (H27 年 4 月 1 日施行 ) 施行日から 加工食品及び添加物については5 年 従前の基準による食品表示が認められている イと畜場及び食鳥処理場の監視指導 ( ア ) と畜場法等に基づく施設基準 管理運営基準等についての適合及びその遵守の確認 ( イ ) 輸出食肉を取り扱うと畜場に対しては 輸出相手国の認定要綱等に基づく施設基準 管理運営基準等についての適合及びその遵守の確認 ( ウ ) 一般的衛生管理事項及びHACCP 導入型基準による衛生管理の実施状況の確認及び指導 ( エ ) 記録の作成 保存の指導及び確認 (2) 重点監視事項ア食中毒予防対策 ( 食品供給行程 ( フードチェーン ) の各段階を含む ) ( ア ) ノロウイルス * 食中毒の予防 a ノロウイルス感染症の発生状況及び飲食店等での衛生的取扱いの確認 b 集団給食施設及び飲食店等の従事者の健康状態のチェックの記録及び加熱食品の十分な加熱の徹底の確認 c 宮崎県食品衛生協会の養成する手洗いマイスター等と連携した衛生講習会等における予防啓発 d 感染性胃腸炎の患者の増加は ノロウイルス食中毒の発生と密接な関係があることから 感染症発生動向調査 報告を注視し 必要に応じ 食中毒注意報を発令

(*) ノロウイルス : 冬期に流行する人の感染性胃腸炎の原因ウィルスで 調理従事者がノロウイルスに感染していた場合に その人を介してノロウイルスに汚染された食品を食べたり または汚染されていた二枚貝を 生あるいは十分に加熱調理しないで食べることにより食中毒を起こす ( イ ) サルモネラ * 食中毒の予防 a 集団給食施設 菓子製造施設及び飲食店等での鶏卵 食鳥肉の衛生的な取扱い及び十分な加熱の徹底の確認 b 卵選別包装施設 (GPセンター *) の鶏卵取扱及び販売施設等での温度管理 破卵等の検卵の徹底についての確認並びに製造又は加工に係る記録の作成 保存の指導及び確認 (*) サルモネラ : ヒトや動物の消化管に生息し 汚染された食品を食べることにより発熱 下痢などの食中毒を起こす細菌 (*)GP センター : 鶏卵の格付 ( 選別 ) 包装施設のことで 卵の格付けの他 鶏卵の一時的 保管機能も行い パック詰め 箱詰め 割卵および凍結液卵製造 冷蔵などを行う施設 もある ( ウ ) カンピロバクター * 食中毒の予防食肉関係営業施設及び飲食店等での食鳥肉の衛生的な取扱い及び十分な加熱の徹底の確認特に 生食用の食鳥肉による食中毒発生防止の徹底 (*) カンピロバクター : 家畜 家禽類の腸管内に生息し 汚染された食肉を十分な加熱をせず食べること ( 特に鶏肉の生食 ) により 食中毒を起こす細菌 ( エ ) 腸炎ビブリオ * 食中毒の予防魚介類加工施設等での魚介類の衛生的取扱い及び温度管理徹底の確認 (*) 腸炎ビブリオ : 海に生息し 汚染された魚介類を生で食べることにより食中毒を起こす細菌 ( オ ) 腸管出血性大腸菌食中毒の予防 生食用食肉( 牛肉に限る ) の規格基準 施設基準の遵守状況の確認及び生食用野菜 ( 浅漬 * を含む ) 果実等の衛生的な取扱いの確認加熱調理を前提とした食品 ( そうざい半製品等 ) による食中毒予防のため 十分に加熱調理した上で喫食することの周知 また 未加熱の食肉調理品等から 他の加熱せずに摂取する食材や調理済み食品への交差汚染を防ぐため 消費者に対する注意喚起を実施バイキング方式の飲食店等に対する トング等の衛生管理に十分留意するよう指導の徹底豚の食肉 ( 豚肉及び豚の内臓 ) について 生食用としての販売 提供禁止及び十分な加熱の徹底の確認

(*) 浅漬 : 生鮮野菜等を食塩 しょう油 アミノ酸液 食酢 酸味料等を主とする調味液 又は 酒粕 ぬか等を主材料とする漬床で短時間漬け込んだもので 保存性に乏しく低温管理を必要とするもの ( カ ) ふぐ毒による食中毒の予防鮮魚市場等でのドクサバフグなどの有毒魚介類の排除の徹底 認証施設における有資格者 ( ふぐ処理師 ) による有毒部位の除去及び廃棄の確認 ( キ ) 野生鳥獣肉による食中毒の予防 宮崎県野生鳥獣の衛生管理に関するガイドライン ( 平成 27 年 4 月定め ) に基づき 衛生的な解体処理の確認及び十分に加熱して喫食するよう消費者に対する注意喚起 ( ク ) 特定原材料におけるアレルギー症状発生の予防食品製造施設等における特定原材料の使用管理及び混入防止の確認イ表示 ( ア ) 科学的根拠に基づいた賞味期限等の設定及び必要書類の整備の確認 ( イ ) 生食用かき の採捕海域等及び みがきふぐ ふぐ加工品 等についての適正表示の徹底の確認 ( ウ ) アレルギー物質を含む食品の製造者及び加工者による適正表示の徹底の確認 ( エ ) 生食用食肉 の適正表示 生食用である旨 食中毒のリスクがある旨 と畜場名 加工施設名 及びそれぞれの都道府県名等の記載の徹底についての確認 ( オ ) 牛肝臓の規格基準 及び 豚肉及び豚内臓の規格基準 について 食品等取扱事業者および消費者への周知徹底 加熱用である旨 等の表示の確認 ( カ ) 生食用として供しない鶏肉について 加熱用である旨 等の表示が記載されていることの確認ウ食肉 食鳥肉 ( ア ) 枝肉 中抜と体等の微生物検査による衛生的な処理の検証の実施 ( イ ) 食肉処理施設における微生物汚染の防止の徹底の確認 ( ウ ) BSEに関する特定危険部位の管理並びにBSE 検査に係る分別管理等のガイドライン遵守の確認 ( エ ) 宮崎県野生鳥獣の衛生管理に関するガイドライン に基づき 野生鳥獣肉の食肉処理施設に対し 衛生管理の実施状況の確認及び指導 ( オ ) 生食用食鳥肉を加工する認定小規模食鳥処理場に対し 生食用食鳥肉の衛生対策 ( 平成 19 年宮崎県定め ) に基づき衛生管理の実施状況の確認及び指導エその他 ( ア ) 衛生管理体制の確立の確認 ( イ ) 製造者及び加工者による異物の混入防止対策の徹底の確認

( ウ ) 食品添加物 ( その製剤を含む 以下同じ ) の適切な使用の確認 ( エ ) 製造及び加工段階における温度管理の徹底の確認 2 重点監視業種及び監視回数各業種毎に 営業施設の規模 製造 調理 流通 販売される食品の流通の広域性 営業の特殊性 取扱食品による危害の発生頻度などを考慮して 監視の重要度の高い業種 ( 施設 ) から順にA B C D Eの5ランクに分類し Aランクを重点監視業種 ( 施設 ) とする 監視回数は 監視の重要度が高い業種ほど年間の監視回数を多く設定することとし 別紙 1のとおりとする 3 食品等の収去検査県内で生産 製造及び加工される食品等について 検査を実施する 検査予定検体数は別紙 2のとおりとする (1) 県内で生産される農畜水産物の農薬 動物用医薬品の残留検査を実施する (2) 県内で製造 加工又は販売される加工食品 ( 輸入食品を含む ) の食品添加物 成分規格及び特定原材料の検査を実施するとともに 宮崎県細菌学的成分規格指導基準に適合しているかの確認検査を実施する (3) 過去に違反事例の多い魚肉練り製品 漬物 菓子類 食肉製品等について 食品添加物 成分規格等の検査を実施する (4) 県内で流通する食品 ( 輸入食品を含む ) について 腸管出血性大腸菌 サルモネラ等の食中毒菌汚染実態調査を実施する (5) 県内の認定小規模食鳥処理場等で製造される生食用の食鳥肉に対する食中毒菌汚染実態調査を実施する (*) 収去検査 : 食品衛生法に基づき 保健所の食品衛生監視員が製造所や販売者等から検査のために必要な量の食品を採取し 検査を行うこと 4 一斉取締り (1) 食中毒が多発する夏期及び食品流通量が増加する年末においては 一斉取締りを実施する (2) 平成 30 年度の夏期一斉取締は 食品の適正表示の徹底 サルモネラ カンピロバクター 腸炎ビブリオ 腸管出血性大腸菌による食中毒防止対策 異物混入防止対策等の監視指導を重点的に実施する (3) 平成 30 年度の年末一斉取締は アレルギー物質を含む食品の適正表示の徹底 ノロウイルス及びふぐによる食中毒防止対策 市場衛生対策等の監視指導を重点的に実施する (4) 特定の違反事例が頻発するなど 食品衛生に係る問題が発生し かつ 全国一斉に同一の事項を対象とした監視指導の実施が必要な場合は 随時 監視指導を実施する 5 違反を発見した場合の対応 (1) 立入検査時に違反を発見した場合の対応ア違反している状況を発見した場合は 直ちにその場において改善指導を

行う イ違反が軽微であって直ちに改善が図られるもの以外の法令違反については 文書にて改善指導を行う ウ法令違反に係る食品等が現存する場合には 当該食品等が販売の用に供され 又は営業上使用されないよう 廃棄 回収等の措置を速やかに講ずるとともに 必要に応じ 営業の禁止若しくは停止の措置を行う エ悪質な違反については告発を行う (2) 収去検査の結果 違反を発見した場合の対応ア当該食品等について 販売の用に供し 又は営業上使用されないよう 廃棄 回収及び再発防止等の措置を講ずるとともに 必要に応じ 営業の禁止若しくは停止の措置を行う イ当該食品等が県外で生産 製造又は加工等が行われていた場合は 速やかに当該都道府県等の食品衛生担当部局に連絡するとともに 必要に応じ 連携して違反に係る食品等の流通 再発防止措置等を速やかに講ずる ウ輸入食品の場合には 厚生労働省へ迅速に情報提供し 連携して違反に係る食品等の流通 再発防止措置等を講ずる エ当該食品等を製造 加工した者の検査能力等から 継続的に当該者の製造 加工する食品等の検査が必要と判断される場合には 命令検査を行う オ悪質な違反については告発を行う (3) 食品衛生上の危害の状況を明らかにし 危害の拡大防止及び再発防止を図るため 法令等に違反した者 ( 違反が軽微であって かつ当該違反について直ちに改善が図られた者を除く ) の氏名 法人にあってはその名称 対象食品 対象施設 違反の内容等を公表する 6 計画の実施状況等の公表監視指導の実施状況及び収去検査結果等については 平成 31 年 6 月末までに公表する