6. 研究対象者として選定された理由 当科を受診された各種慢性肝疾患の方が研究対象者に含まれます 7. 研究対象者に生じる利益 負担および予想されるリスクノベルジン錠の国内臨床試験に置ける安全性評価対象例 74 例中 23 例 (31.1%) に副作用が認められ 主な自覚症状では悪心 4 例 (5.

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料 情報の提供に関する記録 を作成する方法 ( 作成する時期 記録の媒体 作成する研究者等の氏名 別に作成する書類による代用の有無等 ) 及び保管する方法 ( 場所 第 12 の1⑴の解説 5に規定する提供元の機関における義務 8 個人情報等の取扱い ( 匿名化する場合にはその方法等を含む ) 9

同意説明文書(見本)

手順書03

血液 尿を用いたライソゾーム病のスクリーニング検査法の検討 に関する説明書 一般財団法人脳神経疾患研究所先端医療研究センター 所属長衞藤義勝 この説明書は 血液 尿を用いたライソゾーム病のスクリーニング検査法の検討 の内容について説明したものです この研究についてご理解 ご賛同いただける場合は, 被

9 中止基準 ( 研究対象者の中止 研究全体の中止について ) 10 研究対象者への研究実施後の医療提供に関する対応 通常の診療を超える医療行為 を伴う研究を実施した場合 研究実施後において 研究対象者が研究の結果より得られた利用可能な最善の予防 診断及び治療が受けられるように努めること 11 研究

2. 研究の目的及び意義について目的 : 手根管症候群の臨床的な重症度と腱鞘滑膜に発現する炎症性のサイトカインやAGEsの関連を検討する事です 意義 : 手根管症候群の重症度と周囲組織の炎症の相関が明らかになれば 抗炎症作用を持つ薬剤が手根管症候群の治療に有用となる理由がより明らかとなると考えられま

研究課題名 臨床研究実施計画書 研究責任者 : 独立行政法人地域医療推進機構群馬中央病院 群馬県前橋市紅雲町 1 丁目 7 番 13 号 Tel: ( 内線 )Fax: 臨床研究期間 : 年月 ~ 年月 作成日 : 年月日 ( 第 版

臨床研究許可申請書の提出に際しての留意事項

臨床研究に参加される研究対象者の方へ 皮膚症状を呈する膠原病における炎症性サイトカインの病態への関与について に関する研究の説明 これは臨床研究への参加についての説明文書です 本臨床研究についてわかりやすく説明しますので 内容を十分ご理解されたうえで 参加するかどうか患者さんご自身の意思でお決め下さ

(目的)

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埼玉医科大学倫理委員会

平成29年度 第1回 臨床研究に関する研修会

群馬大学人を対象とする医学系研究倫理審査委員会 _ 情報公開 通知文書 人を対象とする医学系研究についての 情報公開文書 研究課題名 : がんサバイバーの出産の実際調査 はじめに近年 がん治療の進歩によりがん治療後に長期間生存できる いわゆる若年のがんサバイバーが増加しています これらのがんサバイバ

ただし 対象となることを希望されないご連絡が 2016 年 5 月 31 日以降にな った場合には 研究に使用される可能性があることをご了承ください 研究期間 研究を行う期間は医学部長承認日より 2019 年 3 月 31 日までです 研究に用いる試料 情報の項目群馬大学医学部附属病院産科婦人科で行

臨床研究の概要および研究計画

1. 研究の名称 : 芽球性形質細胞様樹状細胞腫瘍の分子病理学的研究 2. 研究組織 : 研究責任者 : 埼玉医科大学総合医療センター病理部 准教授 百瀬修二 研究実施者 : 埼玉医科大学総合医療センター病理部 教授 田丸淳一 埼玉医科大学総合医療センター血液内科 助教 田中佑加 基盤施設研究責任者

6. 研究が終わった後 血液を他の研究に使わせてください 詳しくは ページへ 病には未解決の部分がまだ多く残っています 今後のさらなる研究のため ご協力をお願いいたします ( 必要に応じて ) バンク事業へのご協力をお願いします 遺伝子を扱う研究を推進するため 多くの人の遺伝子の情報を集めて研究に使

後天性血友病アンケート(Homepage用)

平成28年度 第1回 臨床研究に関する研修会

診療情報を利用した臨床研究について 虎の門病院肝臓内科では 以下の臨床研究を実施しております この研究は 通常の診療で得られた記録をまとめるものです この案内をお読みになり ご自身がこの研究の対象者にあたると思われる方の中で ご質問がある場合 またはこの研究に 自分の診療情報を使ってほしくない とお

1. はじめに ステージティーエスワンこの文書は Stage Ⅲ 治癒切除胃癌症例における TS-1 術後補助化学療法の予後 予測因子および副作用発現の危険因子についての探索的研究 (JACCRO GC-07AR) という臨床研究について説明したものです この文書と私の説明のな かで わかりにくいと

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目次 1. はじめに 1 2. 研究課題の倫理審査について 2 3. プライバシーの保護について 2 4. 提供試料の解析 / 分析等について 3 5. 研究課題と成果等の公表について 3 6. 追加の採血について 3 7. 過去の研究に提供した試料等の保管について 4 8. 試料 診療情報の提供先

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説明書

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B型肝炎ウイルスのキャリアで免疫抑制・化学療法を受ける患者さんへ

12_モニタリングの実施に関する手順書 

疫学研究の病院HPによる情報公開 様式の作成について

1. この臨床研究は患者さんの治療のためではなく 新たな診断の確立のために行われます 尿路感染症の重症度を診断する際には CRP やプロカルシトニンなどの炎症マーカーが使用されておりますが これらのマーカーは 炎症が起きてから血中に出てくるまで時間がかかったり 炎症が良くなっても血液中からなかなか消

再発小児 B 前駆細胞性急性リンパ性白血病におけるキメラ遺伝子の探索 ( この研究は 小児白血病リンパ腫研究グループ (JPLSG)ALL-B12 治療研究の付随研究として行われます ) 研究機関名及び研究責任者氏名 この研究が行われる研究機関と研究責任者は次に示す通りです 研究代表者眞田昌国立病院

目次 1. はじめに ( 臨床研究とは ) 今回の研究について 目的 方法 対象となる患者さん 研究方法 スケジュール 研究参加期間 研究参加予定人数.

委員会記載 資料番号

検体採取 患者の検査前準備 検体採取のタイミング 記号 添加物 ( キャップ色等 ) 採取材料 採取量 測定材料 F 凝固促進剤 + 血清分離剤 ( 青 細 ) 血液 3 ml 血清 H 凝固促進剤 + 血清分離剤 ( ピンク ) 血液 6 ml 血清 I 凝固促進剤 + 血清分離剤 ( 茶色 )

臨床試験の実施計画書作成の手引き

研究計画書 1. 研究の名称 便中ヒトヘモグロビン分析装置 HM-JACKarc マイナーチェンジ機の性能評価 2. 研究組織について 研究責任者 : 研究実施者 : 奈良豊 ( 埼玉医科大学総合医療センター中央検査部臨床検査技師係長 ) 島田崇史 ( 埼玉医科大学総合医療センター中央検査部臨床検査

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標準業務手順 目次

岩手医科大学医学部及び附属病院における人を対象とする医学系研究に係るモニタリング及び監査の実施に関する標準業務手順書 岩手医科大学医学部及び附属病院における 人を対象とする医学系研究に係る モニタリング及び監査の実施に関する標準業務手順書 岩手医科大学 第 1.0 版平成 29 年 10 月 1 日

4. 結果はお返ししない予定です [ 結果を開示しない場合 ] 今すぐに診療に役立てることができないため結果をお返ししない予定です ご理解く ださいますようお願いいたします 詳しくは ページへ ( 必要に応じて )5. 親権者の承諾のもと 未成年者の参加をお願いしています 詳しくは ページへ 6.

(個人情報は他人には決して漏らしません)

平成 28 年 4 月版 別紙様式 3 研究に係る利益相反状況申告書 Q&A Q1. 学内研究分担者等の氏名 Q1-1 Q1-2 Q1-3 Q1-4 質問学外の研究分担者名を記載しなくてもよいのですか? 学内研究分担者等 というのは どのような人をいうのですか? モニタリング 監査とはどのようなもの

個人情報保護に関する規定 ( 規定第 98 号 ) 第 1 章 総則 ( 目的 ) 第 1 条学校法人トヨタ学園および豊田工業大学 ( 以下, 総称して本学という ) は, 個人情報の保護に関する法律 ( 平成 15 年法律第 57 号, 以下, 法律という ) に定める個人情報取り扱い事業者 (

臨床研究に関する研修会1

別紙1 参加医療施設における本研究実施に関する掲示ポスター

課題名

検査項目情報 6475 ヒト TARC 一次サンプル採取マニュアル 5. 免疫学的検査 >> 5J. サイトカイン >> 5J228. ヒトTARC Department of Clinical Laboratory, Kyoto University Hospital Ver.6 thymus a

目 次 1. はじめに 2. 臨床研究とは 3. 研究の目的 意義 4. 研究の対象と方法 5. 研究への自由意志参加 同意取消しの自由 6. 研究責任者 組織 7. 研究の場所 期間 8. 研究試料と情報の取り扱い 9. 研究結果の扱い 10. 研究資金源 11. 利益相反 12. 研究参加者の負

にそえない場合がございますがご了承ください 連絡先所属 職名 : 医学部附属病院患者支援センター助教氏名 : 中島康代連絡先 : 実施医療機関の研究責任者所属 職名 : 高崎総合医療センター 消化器内科氏名 : 長沼篤連絡先 : 群馬県高崎市高松町 36 T

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患者さんへの説明書

説明文書作成上の留意点

資料1:「生命倫理に関する研究機関における検討について」(赤林先生資料)

臨床研究実施計画書

疫 学 研 究 許 可 申 請 書

群馬大学 人を対象とする医学系研究倫理審査委員会 _ 情報公開 通知文書 人を対象とする医学系研究についての 情報公開文書 研究課題名 : COPD を有する手術実施患者の術前評価と手術後に発症した呼吸器合併症の状況からの後方視的な検討 はじめに COPD は Chronic Obstructive

別紙様式第1

2)HBV の予防 (1)HBV ワクチンプログラム HBV のワクチンの接種歴がなく抗体価が低い職員は アレルギー等の接種するうえでの問題がない場合は HB ワクチンを接種することが推奨される HB ワクチンは 1 クールで 3 回 ( 初回 1 か月後 6 か月後 ) 接種する必要があり 病院の

別紙

2015 年 11 月 5 日 乳酸菌発酵果汁飲料の継続摂取がアトピー性皮膚炎症状を改善 株式会社ヤクルト本社 ( 社長根岸孝成 ) では アトピー性皮膚炎患者を対象に 乳酸菌 ラクトバチルスプランタルム YIT 0132 ( 以下 乳酸菌 LP0132) を含む発酵果汁飲料 ( 以下 乳酸菌発酵果

医師主導治験取扱要覧

検査項目情報 トータルHCG-β ( インタクトHCG+ フリー HCG-βサブユニット ) ( 緊急検査室 ) chorionic gonadotropin 連絡先 : 基本情報 ( 標準コード (JLAC10) ) 基本情報 ( 診療報酬 ) 標準コード (JLAC10)

094.原発性硬化性胆管炎[診断基準]

社会福祉法人○○会 個人情報保護規程

( 委員以外の者の出席 ) 第 5 条委員長は 必要に応じ当該研究に必要な知見及び専門知識を持つ教員 産業医または看護師等を委員会の同意を得て出席させ 意見を聴くことができる ただし 上記の者の出席が困難な場合は 委員長又は委員長が指名した者が口頭等で意見を聴取し 委員会で報告することができる (

個人情報の取り扱いについて 公益財団法人岩手県予防医学協会 個人情報保護管理責任者常務理事 公益財団法人岩手県予防医学協会 ( 以下 協会 という ) は 健康診断等で取得した個人情報 を協会の個人情報保護基本規程に従って適正に管理し 以下のとおりお取り扱いさせていただき ますので 個人情報の提供

(3) 倫理学 法律学の専門家等 本法人に所属しない人文 社会科学の有識者若干名 (4) 一般の立場から意見を述べることができる者若干名 (5) 分子生物学 細胞生物学 遺伝学 臨床薬理学 病理学等の専門家若しくは遺伝子治療等臨床研究の対象となる疾患に係る臨床医として 日本医科大学長が推薦した者若干

検討課題の整理 1 第 1 回合同会議での意見及びその後委員から提出された意見を 第 1 回合同会議の 検討の進め方 ( 下記参照 ) に沿って分類 第 1 回合同会議資料 合同会議における検討の進め方 の抜粋 合同会議においては 以下の順で検討を進める (1) ゲノム指針と医学系指針との条文の整合

社会福祉法人春栄会個人情報保護規程 ( 目的 ) 第 1 条社会福祉法人春栄会 ( 以下 本会 という ) は 基本理念のもと 個人情報の適正な取り扱いに関して 個人情報の保護に関する法律 及びその他の関連法令等を遵守し 個人情報保護に努める ( 利用目的の特定 ) 第 2 条本会が個人情報を取り扱

Microsoft Word _ソリリス点滴静注300mg 同意説明文書 aHUS-ICF-1712.docx

検査項目情報 1171 一次サンプル採取マニュアル 4. 内分泌学的検査 >> 4F. 性腺 胎盤ホルモンおよび結合蛋白 >> 4F090. トータル HCG-β ( インタクト HCG+ フリー HCG-β サブユニット ) トータル HCG-β ( インタクト HCG+ フリー HCG-β サブ

拍, 血圧等 ) を, ユーザー本人または当社の提携先からと提携先などとの間でなされたユーザーの個人情報を含む取引記録や, 決済に関する情報を当社の提携先 ( 情報提供元, 広告主, 広告配信先などを含みます 以下, 提携先 といいます ) などから収集することがあります 4. 当社は, ユーザーが

3. 今後 起こりうる可能性のある病状に対する治療法について肝硬変が進行してゆくと 肝癌の発生率が高くなり 肝癌死および門脈圧亢進症を呈し腹水や食道静脈瘤を呈し 肝不全になり死亡することが知られています 食道静脈瘤出血に対しては内視鏡的治療 肝癌に対しては手術や抗癌剤といった治療法がありますが その

葉酸とビタミンQ&A_201607改訂_ indd

検査項目情報 抗アクアポリン 4 抗体 Department of Clinical Laboratory, Kyoto University Hospital 一次サンプル採取マニュアル 免疫学的検査 >> 5G. 自己免疫関連検査 >> 5G821. 抗アクアポリン4 抗体 Ve

検査項目情報 LDH アイソザイム ( 乳酸脱水素酵素アイソザイム ) Department of Clinical Laboratory, Kyoto University Hospital 一次サンプル採取マニュアル 生化学的検査 >> 3B. 酵素および関連物質 >> 3B05

目次 1. 地域医療連携パスとは 肝疾患医療連携パスの運用方法について... 3 (1) 特長 (2) 目的 (3) 対象症例 (4) 紹介基準 (5) 肝疾患医療連携パスの種類 (6) 運用 3. 肝疾患医療連携パス... 7 (1) 肝疾患診断医療連携パス ( 医療者用 : 様式

人を対象とする医学系研究に関する倫理指針

<4D F736F F D A835E838A F8B7982D18AC48DB85F20534F A68CEB8E9A E9A8F4390B38DCF2

検査項目情報 6158 CK アイソザイム 一次サンプル採取マニュアル 3. 生化学的検査 >> 3B. 酵素および関連物質 >> 3B025.CKアイソザイム Department of Clinical Laboratory, Kyoto University Hospital Ver.6 cr

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実験計画書

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< F2D8EE888F882AB C8CC2906C>

資料2_ヒト幹同等性

07案3団体あて臨床研究法COI通知

要旨 平成 30 年 2 月 21 日新潟県福祉保健部 インターフェロンフリー治療に係る診断書を作成する際の注意事項 インターフェロンフリー治療の助成対象は HCV-RNA 陽性の C 型慢性肝炎又は Child-Pugh 分類 A の C 型代償性肝硬変で 肝がんの合併のない患者です 助成対象とな

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従来の医学系研究の規制 治験 :GCP 省令とガイダンス 治験以外 : 研究の種類ごとに行政指針 主要な三つの指針 1. ヒトゲノム 遺伝子解析研究に関する倫理指針 ( ゲノム指針 ) 2. 臨床研究に関する倫理指針 ( 臨床指針 ) 3. 疫学研究に関する倫理指針 ( 疫学指針 ) 指針同士の関係

検査項目情報 P-ANCA Department of Clinical Laboratory, Kyoto University Hospital 一次サンプル採取マニュアル 免疫学的検査 >> 5G. 自己免疫関連検査 >> 5G552.P-ANCA Ver.7 perinucl

検査項目情報 抗 SS-A 抗体 [CLEIA] anti Sjogren syndrome-a antibody 連絡先 : 3764 基本情報 ( 標準コード (JLAC10) ) 基本情報 ( 診療報酬 ) 標準コード (JLAC10) 5G076 分析物 抗 SS-A 抗体 Departme

検査項目情報 1208 Department of Clinical Laboratory, Kyoto University Hospital 一次サンプル採取マニュアル 3. 生化学的検査 >> 3B. 酵素および関連物質 >> 3B190.PSTI ( 膵分泌性トリプシンインヒビター ) PS

1. 人を対象とする医学系研究の実施に係る手順書 第 1 章目的と適用範囲 ( 目的と適用範囲 ) 第 1 条本規程は ヘルシンキ宣言の倫理的原則に則り 人を対象とする医学系研究に関する倫理指針 ( 平成 26 年文部科学省 厚生労働省告示第 3 号 ; 以下 倫理指針 という ) 及び関連する最新

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Transcription:

参加者の方 ( 患者さん ) への説明文書 1. 研究課題名慢性肝疾患における 微量元素と肝障害パラメーターとの相関及び 亜鉛投与によるその臨床的意義についての検討 本研究は本学倫理委員会の承認 及び学長の許可を得て行うものです 2. 実施責任者 産業医科大学第 3 内科学教授原田大 3. 研究期間 平成 29 年 8 月から平成 32 年 4 月まで 4. 研究の背景 目的 意義亜鉛は生体組織内に広く分布し 鉄についで多い微量元素です また 多くの金属酵素の重要な構成成分として存在し 成長 発育促進 皮膚の新陳代謝促進 ホルモン合成 分泌 機能発現 抗酸化作用 感覚機能など様々な生理機能にも密接に関与しています 微量元素である鉄や銅は主に肝臓内に蓄積することから 肝内で発生する活性酵素による炎症にも関与しており 亜鉛はその活性酵素種の消去や微調整にも深く関与しているといわれています 従って 微量元素欠乏 過剰の早期診断は 疾患の早期治療に直接関連する重要な情報の一つになり得ます 肝硬変患者では血清亜鉛の低値が指摘されており 本邦でも各種慢性肝疾患患者に対する亜鉛の補充療法によって肝障害パラメーターの改善が報告されています 今回 微量元素と各種慢性肝疾患に与える影響及び因子を検索します また 亜鉛投与による各種肝障害の改善効果を検討し それにより患者さんにあった個別対応型医療の開発を目指します 5. 研究の方法各種慢性肝疾患患者さん (B 型肝炎 C 型肝炎 アルコール性肝疾患 非アルコール性脂肪肝炎 原発性胆汁性胆管炎 原発性硬化性胆管炎 自己免疫性肝炎など ) を対象として 治療開始前或いは診断時に血液の採取を行います その後 ノベルジン錠 50mg(150mg/ 日 ) を 1 年間内服して頂き 内服開始より 3 ヵ月後 6 ヵ月後 12 ヵ月後に各々約 26ml の血液の採取を行い 亜鉛補充療法による肝障害パラメーターの改善効果を比較検討します

6. 研究対象者として選定された理由 当科を受診された各種慢性肝疾患の方が研究対象者に含まれます 7. 研究対象者に生じる利益 負担および予想されるリスクノベルジン錠の国内臨床試験に置ける安全性評価対象例 74 例中 23 例 (31.1%) に副作用が認められ 主な自覚症状では悪心 4 例 (5.4%) 嘔吐 3 例 (4.1%) 掻痒症 2 例 (2.7%) が認められました 臨床検査では リパーゼ増加 6 例 (8.1%) 血中銅減少 3 例 (4.1%) 血中鉄減少 2 例 (2.7%) ALP 増加 2 例 (2.7%) であった 目標血清亜鉛濃度は 200μg/dl 未満とし それ以上の上昇や重度の悪心 嘔吐症状を認める場合にはノベルジン内服治療を中止します 採血についてですが 日常の一般診療で行われている血液生化学検査の際の採血と同様で 危険性は極めて少ないと思われます 増加する採血量は 5ml 程度で 採血の回数は通常の外来診療で行う回数と同じです もし不快感の訴えなど不測の事態が生じた場合には 直ちに採血を中止して適切な処置をとります 個人情報が漏洩した場合 生命保険の加入や結婚 就職などの際に 社会的に不当な扱いを受ける危険性が考えられますが 本学個人識別情報管理者の管理の下 研究実施責任者によって連結可能匿名化し 情報の徹底管理によって漏洩を防止します 本研究に参加したことが原因となって 予測しなかった重篤な副作用などの健康被害を受けたときは 通常の診療と同様に適切に対処いたします なお 当該健康被害を受けた場合には 保険による補償が受けられます 状況に応じて補償についても適切に配慮します 本研究に参加することによる直接的な利益はありません 8. 研究が実施又は継続されることに同意した場合であっても随時これを撤回できることについて研究対象者は 研究に参加することの利益と不利益を説明された上で この研究に参加するかどうかを あなたの自由意思で決めていただくことができます また同意された後でも同意を撤回することも自由にできます ただし 同意を取り消したときすでに研究結果が論文などで公表されていた場合などは結果を破棄することができない場合があります 9. 研究が実施又は継続されることに同意しないこと又は同意を撤回することによって研究対象者等が不利益な扱いを受けないことについてこの研究に参加されない場合でも 今後あなたが ( 治療上の ) 不利益を受けることは一切ありません 同意された後でも同意を撤回されるのはあなたの自由です たとえ途中で同意を撤回されても 以後あなたが ( 治療上の ) 不利益を受けることは一切ありません 10. 研究に関する情報公開の方法 あなたの参加によって得られた本研究の成果は 参加者本人やその家族の氏名 住所など

の個人情報などが決して明らかにならないようにした上で 学会発表や学術雑誌等で公に発 表されることがあります 11. 研究対象者等の求めに応じて 他の研究対象者等の個人情報等の保護及び当該研究の独創性の確保に支障がない範囲内で研究計画書及び研究の方法に関する資料を入手又は閲覧できる旨並びにその入手又は閲覧の方法研究の内容 ( 研究計画や方法など ) に関する資料についてあなたが希望される場合には 個人情報保護の観点や当該研究の独創性の確保に支障がない範囲内で開示し 直接説明いたします 12. 個人情報の取り扱い採取したあなたの生体試料 ( 血液 ) は 結果の解析に使用するまで本学第 3 内科学研究室の冷蔵庫に保管します あなたの個人情報は 解析する前にカルテや試料の整理簿から 住所 氏名 生年月日を削り 代わりに新しく符号をつけ あなたとこの符号を結びつける対応表は研究実施責任者が厳重に管理し あなたの個人情報の漏洩を防止します このようにあなたの個人情報を匿名化することにより 研究者が個々の解析結果を特定の個人に結びつけることができなくなります ただし 解析結果についてあなたに説明する場合など 個々の情報を特定の個人に結びつけなければならない場合には 研究実施責任者の管理の下でこの符号を元の氏名に戻す作業を行い 結果をあなたにお知らせすることが可能になります 13. 試料 情報の保管及び廃棄の方法この研究終了後 あなたからいただいた生体試料及び個人情報は 5 年間 ( もしくは当該研究の結果の最終の公表について報告された日から3 年間 ) 保管したのち 研究実施責任者の管理の下 匿名化を確認の後 廃棄いたします また 同意を撤回された際は その時点までに得られた生体試料及び個人情報は 直ちに同様の方法で廃棄します 14. 研究の資金源等 研究機関の研究に係る利益相反及び個人の収益等 研究者等の研究に係る利益相反に関する状況本研究は 通常の診療行為のなかで行われ利害関係については産業医科大学利益相反委員会の承認を得ており 公正性が保たれております 15. 研究対象者等及びその関係者からの相談等への対応対象と思われる方や関係者からの相談へは実施責任者および実施分担者が適切に対応します ただし 他の研究対象者等の個人情報や研究者の知的財産権の保護等の観点から回答できないことがあります 産業医科大学第 3 内科学

福岡県北九州市八幡西区医生ヶ丘 1-1 Tel: 093-603-1611 ( 内線 2434) 16. 研究対象者等に経済的負担又は謝礼がある場合 その旨及びその内容この研究は保険診療の範囲内で行われます 従って 通常の保険診療における自己負担分をお支払いいただくことになります 本研究に参加することにより通常の診療費以外に負担が増えることはありません また研究参加の謝礼はありません 17. 通常の診療を超える医療行為を伴う研究の場合には 他の治療方法等に関する事項 本研究は通常の診療範囲内で行われますので該当しません 18. 通常の診療を超える医療行為を伴う研究の場合には 研究対象者への研究実施後に おける医療の提供に関する対応 本研究は通常診療の医療行為の範囲内で行われます 19. 研究の実施に伴い 研究対象者の健康 子孫に受け継がれ得る遺伝的特徴等に関する重要な知見が得られる可能性がある場合には 研究対象者に係る研究結果 ( 偶発的所見を含む ) の取り扱い研究対象者の遺伝子検査を行うことはありません 20. 侵襲を伴う研究の場合には当該研究によって生じた健康被害に関する補償の有無及びその内容本研究へ参加することにより健康被害を生じた場合には 状況に応じて適切に補償について考慮します 21. 研究対象者から取得された試料 情報について 研究対象者等から同意を受ける時点では特定されない将来の研究のために用いられる可能性又は他の研究機関に提供する可能性がある場合には その旨と同意を受ける時点において想定される内容本研究で取得された試料 情報が 他の研究に用いられることはありません 22. 侵襲 ( 軽微な侵襲を除く ) を伴う研究であって介入を行うものの場合には 研究対象者の秘密が保全されることを前提として モニタリングに従事する者及び監査に従事する者並びに倫理審査委員会が 必要な範囲内において当該研究対象者に関する試料 情報を閲覧することについて研究対象者の秘密保全に努め 当該研究者に対する試料 情報閲覧は必要最低限とします 23. 知的財産権の発生について

この研究の成果に基づいて 特許権などの知的財産権が生ずる可能性がありますが そ の権利は産業医科大学に帰属し 生体試料の提供者であるあなたには帰属しません 24. その他 特になし 説明者 : 産業医科大学医学部第 3 内科学講座職名氏名印 連絡先 : 産業医科大学医学部第 3 内科学講座電話番号 093-603-1611 研究実施責任者 : 産業医科大学医学部第 3 内科学講座教授原田大印