2. 中途採用をしたことがあるか 中途採用をしたことがある企業は 全体の 95% で あった 調査対象を 右表の 7 つの業種グループに 分類してそれぞれの傾向を分析すると 建設業 運 輸業 サービス業ではすべての企業が中途採用をし たことがあると回答した その他の業種グループで も 9 割前後の企

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News Release 2018 年 8 月 1 日 香川県内民間企業の 2018 年夏季ボーナス支給見込み アンケート調査結果について 百十四銀行 ( 頭取綾田裕次郎 ) では 香川県内に本社または主工場をもつ民間企業 640 社を対象として 2018 年夏季ボーナスの支給予想について アンケー

ニュースリリース 中小企業の雇用 賃金に関する調査結果 ( 全国中小企業動向調査 2013 年 月期特別調査 ) 年 4 月 8 日株式会社日本政策金融公庫総合研究所 3 割の企業で正社員は増加 3 社に 1 社で給与水準は上昇 従業員数 2013 年 12 月において

News Release 2018 年 12 月 27 日 香川県内民間企業の 2018 年冬季ボーナス支給見込みアンケート調査結果について 百十四銀行 ( 頭取綾田裕次郎 ) では 香川県内に本社または主工場をもつ民間企業 630 社を対象と して 2018 年冬季ボーナスの支給予想について アン


第 10 表 産業大中分類別, 性別, 常用労働者の1 人平均月間現金給与額 規模 5 人以上 TL 調査産業計 年次及び月次 平成 17 年 313, , ,854 50, , ,534 61, , ,321 36,193 平

第 10 表 産業大中分類別, 性別, 常用労働者の1 人平均月間現金給与額 規模 5 人以上 TL 調査産業計 年次及び月次 平成 20 年 300, , ,080 48, , ,954 60, , ,246 32,505 平

以前 製造業 食料品製造業 畜産食料品製造業

[ 調査の実施要領 ] 調査時点 製 造 業 鉱 業 建 設 業 運送業 ( 除水運 ) 水 運 業 倉 庫 業 情 報 通 信 業 ガ ス 供 給 業 不 動 産 業 宿泊 飲食サービス業 卸 売 業 小 売 業 サ ー ビ ス 業 2015 年 3 月中旬 調査対象当公庫 ( 中小企業事業 )

1. 職場愛着度 現在働いている勤務先にどの程度愛着を感じているかについて とても愛着がある を 10 点 どちらでもない を 5 点 まったく愛着がない を 0 点とすると 何点くらいになるか尋ねた 回答の分布は 5 点 ( どちらでもない ) と回答した人が 26.9% で最も多かった 次いで

製造業 食料品製造業 畜産食料品製造業

過去 10 年間の業種別労働災害発生状況 ( 大垣労働基準監督署管内 ) 令和元年 4 月末現在年別 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 H29 H30 H31 対前年比全産業 % (6

(Microsoft Word - 20\212T\220\340.doc)

中小企業の雇用・賃金に関する調査結果(全国中小企業動向調査(中小企業編)2015年10-12月期特別調査)

以前 製造業 食料品製造業 畜産食料品製造業

3 地域別の業種リストを確認 対象業種の判断は 日本標準産業分類のに基づいて行われます 経営力向上計画の 2 事業分野と事業分野別指針 欄の 事業分野 ( ) が 次ページ以降の7 都府県別の業種リストにおける対象業種 ( ) に該当するかどうかを確認して下さい 経営力向上計画の 事業分野 ( )

(Microsoft Word - \214\213\211\312\202\314\212T\220\340.doc)


(Microsoft Word - 21\212T\220\340)

平成10年7月8日

目次 調査結果の概要 1 小企業編 中小企業編 概況 3 概況 15 調査の実施要領 4 調査の実施要領 16 業況判断 5 業況判断 17 売上 1 売上 2 採算 11 利益 21 資金繰り 借入 12 価格 金融関連 22 経営上の問題点 13 雇用 設備 23 設備投資 価格動向 14 経営

製造業3. 東北の産業構造 ( 製造業 ) (1) 製造業 1 概況 製造品出荷額等は 16 兆 7,600 億円で前年比 6.2% の増加 平成 26 年の東北地域の製造品出荷額等は 16 兆 7,600 億円で前年比 6.2% と3 年連続の増加となった また 全国に占める割合は5.5% と前年

ワークス採用見通し調査

29付属統計表(全体)

1. 自社の業況判断 DI 6 四半期ぶりに大幅下落 1 全体の動向 ( 図 1-1) 現在 (14 年 4-6 月期 ) の業況判断 DI( かなり良い やや良い と回答した企業の割合から かなり悪い やや悪い と回答した企業の割合を引いた値 ) は前回 ( 月期 ) の +19 から 28 ポイ

平成 22 年度エネルギー消費統計結果概要 経済産業省資源エネルギー庁平成 24 年 4 月 エネルギー種別に見ると 最終エネルギー消費総量の 37.5% が燃料 54.8% が電力 7.4% が熱となっています 調査の対象となった非製造業 製造業 ( 石油等消費動態統計対象事業所を除く ) 業務部

産業廃棄物の排出及び処理状況等(平成20年度実績)

調査要領 1. 調査の目的 : 人口減少による労働力不足が懸念されるなかで 昨年 4 月には女性活躍推進法 ( 正式名称 : 女性の職業生活における活躍の推進に関する法律 ) が施行されるなど 女性の社会進出がさらに進むことが期待されている そこで 女性の活躍に向けた取り組み状況について調査を実施す

産業廃棄物の排出 処理状況について 1. 調査方法 (1) 調査対象 1 調査対象 2 対象業種 3 対象廃棄物 47 都道府県 日本標準産業分類( 平成 19 年 11 月改訂 )/ 総務省 をもとに抽出した産業廃棄物の排出が想定される大分類 18 業種廃棄物の処理及び清掃に関する法律に規定する産

都道府県別有効求人倍率 ( 季節調整値 ) 令和元年 5 月 広島 東京 岡山 福井 岐阜 愛知 富山 石川 香川 大阪 鳥取 群馬 三重 長野 新潟 島根 宮城 愛媛 京都 茨城 山口 熊本 福岡 大分 静岡 徳島 山形 福島 宮崎 秋田 奈良 栃木 和歌山 兵庫 岩手 山梨 千葉 鹿児島 埼玉

< 業種別 > D.I. 2 製造業主要判断 D.I. の推移 製造業 30/ /9 見込 /12 予想 < 製造業 > 当期 は 24.5( 前期比 +0.8) と景況感は横ばいであった

30付属統計表(全体)

平成 25 年 3 月 19 日 大阪商工会議所公益社団法人関西経済連合会 第 49 回経営 経済動向調査 結果について 大阪商工会議所と関西経済連合会は 会員企業の景気判断や企業経営の実態について把握するため 四半期ごとに標記調査を共同で実施している 今回は 2 月下旬から 3 月上旬に 1,7

28付属統計表(全体)

企業経営動向調査0908

平成22年7月30日

自ら変化し続ける自律的な組織をつくる

製造業 ページ 303 調査対象数 1,695 調査対象数 1,541 調査対象数 971 調査対象数 464 総資本経常利益率 (%) 自己資本経常利益率 (%)

平成24年度エネルギー消費統計結果概要

平成22年7月30日

28付属統計表(全体)

Microsoft Word - ★非正規社員アンケート 集計結果.doc

⑤資料4~8高卒状況の推移

職業訓練に関するアンケート調査 ( 企業 ) 集計表 岩手労働局 産業分類別回答事業所数 1 ( 単位 : 社 ) = 回答数構成比 1 農林水産業 % 2 建設業 % 3 電気 ガス 水道業 % 4 情報通信

(Taro-\222\262\215\270\225[.A4\207B.jtd)

英語活用実態調査(企業・団体)2015_2015年11月版

2018年度の雇用動向に関する道内企業の意識調査

2 業種別排出量産業廃棄物の業種別排出量を図 1-2 及び表 1-1 に示す 調査の結果 電気 ガス 熱供給 水道業 ( 下水道業を含む ) からの排出量が最も多く 約 100,543 千トン ( 全体の 25.7%) 次いで建設業が約 81,845 千トン ( 同 20.9%) 農業 林業が約 8

⑤資料4~8高卒状況の推移(更新)_

宮崎労働局 宮崎労働局発表平成 26 年 8 月 29 日解禁 報道関係者各位 雇用失業情勢 ( 平成 26 年 7 月分 ) Press Release 照会先 宮崎労働局職業安定部 部 長 上村有輝 職業安定課長 森山成人 労働市場情報官 多田真理子 ( 代表電話 )0985(38)8823 平

第 2 章 産業社会の変化と勤労者生活

14, , , , , , ,

滋賀県内企業動向調査 2018 年 7-9 月期特別項目結果 2018 年 11 月 滋賀銀行のシンクタンクである しがぎん経済文化センター ( 大津市 取締役社長中川浩 ) は 滋賀県内企業の事業承継の動向を調査するために 滋賀県内企業動向調査 (2018 年 7-9 月期 ) のなかで 特別項目

1 調査の概要 1-1 調査の目的我が国は 人口減少社会を迎えており 働く意欲と能力のある高年齢者が その能力を発揮して 希望すればいくつになっても働くことができるような環境整備が課題となっている これまで 年金の支給開始年齢の引上げ等もあり 65 歳までの雇用確保 ( 継続 ) に力点が置かれがち

ISO 9001 ISO ISO 9001 ISO ISO 9001 ISO 14001

派遣社員の評価に関する 派遣先担当者調査結果

第1回「若手社員の仕事・会社に対する満足度」調査   

人手不足に対する企業の動向調査

2010 年 12 月環境経済観測調査統計表 目次 ページ 表 1(1) 主業別 資本金別対象企業数及び回答率 1 表 1(2) 主業別 資本金別回答企業数及び構成比 1 表 2-1 我が国の環境ビジネス全体の業況 資本金別 主業別 2 表 2-2 発展していると考える環境ビジネス 資本金別 主業別

H30情報表紙 (H30年度)

< アンケート結果 > 健康経営等に関する設問 Q. 貴社において 改善 解決したい課題はありますか Q. 貴社において 従業員が健康的に働けるよう独自に取り組んでいること ( または今後 取り組んでみたいことは何ですか Q. ご自身の健康のために独自に取り組んでいること ( または今後取り組んでみ

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職業別 求人 求職バランスシート ( パート除く常用 ) 平成 30 年 8 月内容 ハローワーク旭川パート除く常用 有効求人数有効求職者数 1,400 有効求人倍率 ,200 1, ,

職業別 求人 求職バランスシート ( パート除く常用 ) 平成 30 年 9 月内容 有効求人数有効求職者数 1,400 ハローワーク旭川パート除く常用有効求人倍率 ,200 1, ,

職業別 求人 求職バランスシート ( パート除く常用 ) 平成 31 年 3 月内容 有効求人数有効求職者数 1,400 ハローワーク旭川パート除く常用有効求人倍率 , , ,

新規文書1

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42

平成 29 年度下期新潟市景況調査 ( 本報告 ) Ⅳ テーマ別調査結果 93

職業別 求人 求職バランスシート ( パート除く常用 ) 令和元年 6 月内容 有効求人数有効求職者数 1,400 ハローワーク旭川パート除く常用有効求人倍率 ,200 1, ,

印刷用統計表_ xls

滋賀県内企業動向調査 2018 年 月期特別項目結果 2019 年 1 月 滋賀銀行のシンクタンクである しがぎん経済文化センター ( 大津市 取締役社長中川浩 ) は 滋賀県内企業動向調査 (2018 年 月期 ) のなかで 特別項目 : 働き方改革 ~ 年次有給休暇の取得

( その 2 鉱業 ) 寄附金交際費等寄附金支出額交際費等支出額損金算入法人数金額法人数金額法人数金額限度額 100 万円以下 万円超 万円 万円 20

2015年度の雇用動向に関する群馬県内企業の意識調査

第2回「若手社員の仕事・会社に対する満足度」調査 

< 業種別 > 2 製造業主要判断 の推移 製造業 29/ /3 見込 /6 予想 < 製造業 > 当期 は 8.0( 前期比 -1.7) 当期 は 9.1( 同 -8.9) 当期 は 5

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ワークス採用見通し調査(新卒:2020年卒)

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平成 21 年第 1 回 ( 平成 21 年 2 月 1 日実施 ) 鳥取県企業経営者見通し調査報告 目次ヘ ーシ 御利用にあたって 1 1 業界の景気判断 3 2 自己企業の売上高判断 5 3 自己企業の経常利益判断 7 4 生産数量の判断 9 5 在庫水準の判断 10 6 生産設備の規模判断 1

人手不足に対する企業の動向調査

平成 28 年度エネルギー消費統計における製造業 ( 石油等消費動態統計対象事業所を除く ) のエネルギー消費量を部門別にみると 製造部門で消費されるエネルギーは 1,234PJ ( 構成比 90.7%) で 残りの 127PJ( 構成比 9.3%) は管理部門で消費されています 平成 28 年度エ

<4D F736F F D208AE98BC6959F97988CFA90B690A C98AD682B782E B836792B28DB88C8B89CA95F18D908F912E646F6378>

目次 平成 30 年 6 月環境経済観測調査地域別統計表 ページ 表 A 地域別対象企業数及び回答率 1 表 1-1 我が国の環境ビジネス全体の業況 主業別 2 表 1-2 発展していると考える環境ビジネス 4 表 2-1(1) 現在行っている環境ビジネス数 主業別 6 表 2-1(2) 現在行って

鎌倉市

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Ⅰ 事業所に関する集計 1 概況平成 26 年 7 月 1 日現在の本道の事業所数 ( 国及び地方公共団体の事業所を含む 事業内容不詳の事業所を含む ) は 25 万 3,139 事業所 従業者数は 245 万 7,843 人となっており 全国順位は 事業所数 従業者数ともに 東京都 大阪府 愛知県

求職トレンド調査 2015

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第三章:保育士の就業・就職行動と意識

2. 景気後退の影響 (2) 2008 年 10 月以降の世界的な景気後退の影響 ( 業種別 ) 大きなマイナス若干のマイナス影響なし 若干のプラス 大きなプラス 製造業 印刷 出版 (n=14) ゴム製品 (n=35) 金属製品 ( メッキ加工を含む

第 2 章 我が国における IT 関連産業及び IT 人材の動向 1. IT IT IT 2-1 IT IT 大分類 A 農業, 林業 B 漁業 C 鉱業, 採 業, 砂利採取業 D 建設業 E 製造業 F 電気 ガス 熱供給 水道業 G 情報通信業 H 運輸業, 郵便業 I 卸売業, 小売業 J

[2] 研修の対象と予算比率 社員研修を実施している対象は 新入社員研修 が 95.9% で圧倒的に多く 次いで 若手社員研修 81.1% 管理職研修 62.1% と続く 新入社員を含む若手社員を対象とした研修を実施する企業は多いが 次世代経営層を入れても 経営者研修を実施している企業は少ない 年間

Transcription:

中途採用 に関する特別調査 調査結果の概要 1 中途採用をしたことがある企業は全体の 9 割強 2 計画通りの中途採用人数を確保できた企業は 2 割 3 今後中途採用を検討していると答えた企業は全体の 8 割 人材採用の方法としては 全体では職業安定所による募集が最も多い 近年の深刻な人手不足や 緩やかながらも景気回 復していることなどから 社員 1 人あたりの業務量 が増加している企業は多い 各企業は即戦力となる 中途採用の人材確保に積極的に取り組んでおり 転 職マーケットも新卒同様に売り手市場が続いている そこで 9 月に実施した 第 184 回企業動向調査 において 岐阜県 愛知県の企業に対し 中途採用 に関するアンケート調査を実施し 近年の中途採用 の状況や課題 今後ターゲットとしていく年齢層 職務などを調査した 1. 概要 1 中途採用をしたことがある企業は 全体の 95% で あった 調査要領 1. 調査方法岐阜県 愛知県の企業に対し 郵送によるアンケートを実施 2. 調査時期 2018 年 9 月 1 日 ~18 日 3. 回答状況有効回答数 237 社 ( 岐阜県 愛知県の企業 600 社 ; 有 効回答率 39.5%) ( 注 ) 本文中の図表の計数は 四捨五入の関係で内訳の合計等が合致しない場合がある 2 中途採用をしたことのある企業 224 社のうち 期 待通りの応募があった と回答した企業は 69 社 () であった 募集に対して 応募が全くない という企業も1 割近くあった 3 中途採用をしたことのある企業のうち 計画通りの採用人数を確保した と回答した企業は 2 割 未充足 が 4 割を占めた 4 中途採用をしたことのある企業のうち 近年の中途採用人数が 増加傾向 と答えた企業は全体の 減少傾向 は であった 5 中途採用をしたことのある企業のうち 中途採用後の課題について 課題はない と回答した企業は全体のわずか 8% で 9 割超の企業が何らかの課題を抱えている 6 今後中途採用を検討していると答えた企業は全体の 8 割を占めた 経営課題の解決や社員の戦力強化に対する意識の高さがうかがえる 7 中途採用したい年齢層については 全体の 81% の企業が 30 代を選択した 採用したい職務については 全体の 71% の企業が 一般ワーカー を選択した 管理職 技術者というハイクラス層もそれぞれ 4 割近くを占めており 社内で社員管理や専門知識を持った管理責任者の後任が育っていないことや 中堅層の人員が少ない企業が多いと推察される 十六総合研究所 1

2. 中途採用をしたことがあるか 中途採用をしたことがある企業は 全体の 95% で あった 調査対象を 右表の 7 つの業種グループに 分類してそれぞれの傾向を分析すると 建設業 運 輸業 サービス業ではすべての企業が中途採用をし たことがあると回答した その他の業種グループで も 9 割前後の企業が実施している 従業員規模別でみると 10 人未満の零細企業では 5 にとどまる一方 10 人以上の企業では 9 割を 超えており 従業員数が増えるほど中途採用の実施 率が高く 300 人以上の企業では となった 地域別での差はほとんどなかった 中途採用をしたことはありますか ( 業種別 )n=237 全体 95% 素材型 94% 加工 組立型 生活関連 その他 建設業 卸売 小売業 運輸業 サービス業 中途採用あり 94% 9 中途採用なし 5% 4% 業種グループ個別業種 (21 業種 ) 回答数比率 1. 素材型 2. 加工 組立型 3. 生活関連 その他 10 人未満 10~50 人未満 50~100 人未満 100~300 人未満 中途採用をしたことはありますか ( 従業員規模別 )n=237 300 人以上 木材 木製品 紙 紙加工品 化学工業 窯業 土石製品 鉄鋼 非鉄金属 刃物 金属製品 プラスチック その他製造業 鉱業 一般機械器具 電気機械器具 輸送用機械器具 食料品 繊維 衣類その他繊維製品 家具 装備品 出版 印刷 中途採用あり 5 95% 9 98% 中途採用なし 69 29.1% 35 14.8% 27 11.4% 4. 建設業建設業 25 10.5% 5. 卸売 小売業卸売業 小売業 54 22.8% 6. 運輸業運輸業 11 4. 7. サービス業サービス業 16 6.8% 全業種 合計 237 100.0% 4 5% 2% 3. 中途採用の募集に対し応募はどれくらいあるか 中途採用をしたことのある企業 224 社のうち 期待通りの応募があった と回答した企業は 69 社 () だった 募集に対して 応募が全くない という企業も1 割近くあった 地域別でみると 最も多く 期待通り の応募を獲得しているのが中濃で 4 であった 飛騨や愛知では 応募が全くない という企業が1 割を超えている 業種グループ別でみると 期待通り の応募は 素材型が最も多く 4 一方で運輸業ではゼロであった 従業員規模別では規模が小さいほど 応募が全くない の割合が高くなった 全体岐阜西濃中濃東濃飛騨尾張 名古屋 知多三河 募集に対する応募 ( 地域別 )n=224 60% 9% 2 6 8% 4 3 5 52% 59% 8% 14% 12% 期待通り未充足まったくない 十六総合研究所 2

募集に対する応募 ( 業種別 )n=224 素材型 4 募集に対する応募 ( 従業員規模別 ) n=224 加工 組立型生活関連 その他建設業 6 68% 9% 15% 8% 50 人未満 50~100 人未満 60% 15% 卸売 小売業運輸業サービス業 19% 91% 69% 1 9% 1 100~300 人未満 300 人以上 2 72% 69% 期待通り未充足まったくない 期待通り未充足まったくない 4. 中途採用における採用人数の確保は計画通りだったか 中途採用をしたことのある企業のうち 計画通りの採用人数を確保した と回答した企業は 2 割だった 未充足 が 4 割を占めた 地域別でみると 計画通り と回答した企業が西濃ではゼロ 飛騨で と岐阜の一部地域でとても少なかった 最も多く 計画通り と回答したのは中濃で であった 業種グループ別でみると 計画通り の企業は運輸業ではゼロであった 従業員規模別では大きな違いはみられなかった 採用人数の確保 ( 地域別 )n=224 全体 岐阜 西濃 中濃 東濃 飛騨 尾張 名古屋 知多 三河 39% 1 2 3 48% 4 4 28% 計画通りどちらともいえない未充足 採用人数の確保 ( 業種別 )n=224 素材型加工 組立型生活関連 その他建設業卸売 小売業 22% 2 48% 48% 42% 運輸業 3 64% サービス業 1 38% 計画通り どちらともいえない 未充足 5. 近年の中途採用人数の動向 中途採用をしたことのある企業のうち 近年の中途採用人数が 増加傾向 と答えた企業は全体の 減少傾向 は であった 岐阜県と愛知県で比較すると 岐阜県では 増加傾向 が最も多く 3 愛知県では 変化なし が最も多く 39% であった 岐阜県の方が中途採用に積極的なようだ 近年の中途採用人数の動向 ( 地域別 ) n=221 3 39% 29% 2 2 1 1 9% 全体岐阜愛知 増加傾向 変化なし 減少傾向 どちらともいえない 十六総合研究所 3

業種グループ別では 運輸業 サービス業以外は 減少傾向 よりも 増加傾向 の企業が多かった ま た 従業員規模別でみると 増加傾向 を選択している企業は 300 人以上の企業では過半数 300 人未満の 企業では 前後であった 加工 組立型生活関連 その他建設業卸売 小売業運輸業サービス業 近年の中途採用人数の動向 ( 業種別 )n=221 素材型 3 1 14% 3 3 38% 3 38% 19% 19% 1 1 12% 12% 15% 増加傾向変化なし減少傾向どちらともいえない 50 人未満 50~100 人未満 100~300 人未満 300 人以上 近年の中途採用人数の動向 ( 従業員規模別 )n=221 増加傾向減少傾向 29% 29% 3 1 14% 1 14% 10% 変化なしどちらともいえない 6. 中途採用後の課題 ( 複数回答可 ) 中途採用をしたことのある企業のうち 中途採用後の課題について質問した 課題はない と回答した企業は全体のわずか 8% で 9 割超の企業が何らかの課題を抱えている 全体では 知識 スキル習得 仕事のやり方 考え方の習得 組織への適応 について課題を抱える企業が多く 3 割超を占めた 従業員規模別でみると 300 人以上の企業では 組織への適応 を選択した企業が過半数を占めた 中途採用後の課題 ( 従業員規模別 )n=224 ( 複数回答可 ) 38% 42% 34% 3 3 34% 34% 2 22% 1 1 19% 1 10% 8% 8% 9% 2% 2% 2% 全体 50 人未満 50~100 人未満 100~300 人未満 300 人以上 知識 スキル習得コミュニケーション仕事のやり方 考え方の習得組織への適応賃金体系課題はないその他 7. 今後中途採用を検討しているか 今後中途採用を検討していると答えた企業は全体の 8 割を占めた 経営課題の解決や社員の戦力強化に対する意識の高さがうかがえる 地域別でみると 飛騨ではすべての企業が検討している 前述 (4. 採用人数の確保は計画通りだったか ) で最も計画通り採用人数の確保ができていた中濃では 今後中途採用を検討しない の割合が最も高かった 業種グループ別でみると 運輸業では 建設業では 92% の企業が検討している 従業員規模別では大きな違いは見られなかった 十六総合研究所 4

全体 岐阜 西濃 中濃 東濃 飛騨 尾張 名古屋 知多 今後中途採用を検討しているか ( 地域別 )n=228 三河 80% 71% 62% 88% 8 はいいいえわからない 8% 12% 1 1 14% 8% 4% 今後中途採用を検討しているか ( 業種別 ) n=228 素材型 加工 組立型 生活関連 その他 建設業 卸売 小売業 運輸業 サービス業 7 7 8 92% 74% 8 はいいいえわからない 9% 15% 9% 14% 4% 1 4% 4% 1 1 8. 中途採用したい具体的な年齢層 ( 複数回答可 ) 中途採用したい年齢層については 全体の 81% の企業が 30 代を選択した 次いで 20 代が 4 40 代が であった すべての地域 すべての業種グループで 30 代が最も高い割合を占めた 中途採用したい年齢層 ( 業種別 )n=182( 複数回答可 ) 81% 8 85% 85% 8 91% 69% 59% 52% 4 45% 34% 3 2 2 10% 1 2% 5% 4% 5% 58% 1 20 代以下 30 代 40 代 50 代 60 代以上 9. 採用したい職務 ( 複数回答可 ) 採用したい職務については 全体の 71% の企業が 一般ワーカー を選択した 管理職 技術者というハイクラス層もそれぞれ 4 割近くを占めており 社内で社員管理や 71% 39% 38% 採用したい職務 ( 地域別 ) n=182 ( 複数回答可 ) 94% 82% 71% 69% 68% 62% 3 44% 45% 38% 38% 38% 42% 6 専門知識を持った管理責任 者の後任が育っていないこ とや 中堅層の人員が少ない企業が多いと推察される 管理職技術者一般ワーカー 十六総合研究所 5

地域別でみると 飛騨の中途採用希望企業の 7 割近くが 技術者 を求めている その他の地域で は 一般ワーカー を求める企業の割合が高いが 管理職や技術者を求める企業も 3~5 割にのぼっ た 採用したい職務 ( 業種別 ) n=182 ( 複数回答可 ) 78% 60% 70% 75% 38% 8 79% 2 22% 7 75% 45% 2 1 管理職技術者一般ワーカー 十六総合研究所 6

業種グループ別でみると 製造業 ( 素材型 加工 組立型 生活関連 その他 ) では 求める管理職として 工場経営 製造品質管理 の管理者を求める企業が多かった 管理者の高齢化が進み マネージメントや技術を引き継ぐ次世代の中堅層が少ないため 即戦力となる中途採用のニーズが高まっているものと思われる 一般ワーカーとしては 製造現場の要員を求める企業が多く 大卒 高卒 パート採用に苦戦している状況がわかる 非製造業のうち 建設業では 電気 土木 設計部門の技術者ニーズが高く こうした技術者の採用は難易度が高い状況にある 卸売 小売業では 販売部門が中心となるため 求める管理職として営業力強化や営業戦略立案のために営業所長クラスのニーズが高く 同時に営業力強化のための営業の一般ワーカーのニーズが高い 10. 中途採用の人材確保に関してどこに頼りたいか ( 複数回答可 ) 人材採用の方法としては 全体では職業安定所による募集が最も多く 中途採用希望企業の7 割近くが頼りたい先として選択した 一方で 管理職 技術者といったハイクラス層については 働きながら人材紹介会社などに登録し 次の職場を探している人材が多いため 職業安定所での採用人数は多くないものと思われる そのため 人材紹介会社も全体の4 割が頼りたい先として選択している 人手不足が深刻化する中 職務によってはコストをかけてでも求める人材を確保したいという企業が今後増えていくものと思われる 中途採用に関してどこに頼りたいか ( 業種別 )n=182 ( 複数回答可 ) 92% 6 70% 74% 64% 60% 62% 64% 5 42% 42% 44% 45% 48% 3 3 28% 2 19% 14% 15% 22% 1 10% 4% 10% 4% 職業安定所人材派遣会社人材紹介会社自治体その他 ( 研究員藤木由江 ) 十六総合研究所 7