地域再生計画 1 地域再生計画の名称 DMO 観光地域づくり推進事業 2 地域再生計画の作成主体の名称 茨城県及び茨城県猿島郡境町 3 地域再生計画の区域 茨城県の全域 4 地域再生計画の目標 茨城県は, 観光庁の共通基準による観光入込客統計による平成 26 年の観光入込客数 ( 実人数 ) では, データを公表している 39 都道府県中 11 位であるが, 観光消費額では全国 20 位となっているほか, 宿泊旅行統計による平成 27 年の宿泊施設の客室稼働率は旅館 ホテル等の全体で 51.7% と全国 31 位という状況であり, 観光による地域経済活性化 ( 稼ぐ力 の向上) のためには, 滞在時間の延長, 土産品等の販売促進, 宿泊者数の増加などによる観光消費額の増加が課題となっている また,2019 年の茨城国体,2020 年の東京オリンピック パラリンピックを控え, 都内で不足が見込まれる宿泊施設の受け皿として, 質的にも量的にもより高い水準の受入施設の充実 確保はもとより, 宿泊客の増加を図るための魅力づくりに取り組んでいく必要がある 今後, 観光による地方創生を推進していくために, 訪日外国人旅行客の増加に伴う受入体制の整備や まち ひと しごと創生総合戦略 に基づく観光産業の競争力の強化, さらには, 観光ニーズを踏まえた魅力向上の取組といった課題に対し, 県域 DMOが将来的に自立した活動を展開し, 栃木県 群馬県及び県内でDMO 形成を目指している市町村等と連携しながら, 地方創生加速化交付金の取組をさらに深化させ, 地域全体が継続して 稼ぐ ことができる仕組みを構築していく 数値目標 ( 数値は前年度比増加分 ) 観光消費額 ( 単位 : 億円 ) 海外からの観光ツアー催行数 ( 単位 : ツアー ) 平成 29 年 平成 30 年 平成 31 年 平成 32 年 平成 33 年 80 80 80 80 80 77 290 350 420 500 宿泊観光入込客数 ( 実人数 ) ( 単位 : 万人 ) 45 30 30 31 32 数値は前年度比増加分 観光消費額及び宿泊観光入込客数については観光庁の基準により, 暦年 (1~12 月 ) の合計 1
5 地域再生を図るために行う事業 5-1 全体の概要地域全体が観光で 稼ぐ 仕組みを構築していくため, 県域 DMOに必要な人材の育成 確保 活用 観光地ブランド化や宿泊施設の充実など魅力ある観光地域づくり 県産品の知名度向上や販路拡大による稼げる観光産業の振興 旅行博や訪日旅行商談会におけるPRなどによる国際誘客の促進などに, 県域 DMOが主体となって取り組んでいく 5-2 第 5 章の特別の措置を適用して行う事業地方創生推進交付金 [A3007] 1 事業主体茨城県, 栃木県及び群馬県並びに茨城県猿島郡境町 2 事業の名称 :DMO 観光地域づくり推進事業 3 事業の内容 DMO 形成 確立に向けた人材の育成 確保 活用 茨城県 観光地域づくりの中核となる人材の育成 確保のため, 観光地域づくりの各分野の専門家によるセミナー開催 県域 DMOの体制を強化するため, 専門人材等の確保にかかる費用の助成 レベルアップ研修の実施, ツアーアテンド委託などDMO 協力人材 ( 観光マイスター ) の活用 境町 町内事業者のおもてなし力の向上を目指すため有識者や観光地での事業経営者等のセミナーの開催等 魅力ある観光地域づくり 茨城県 DMO 形成を目指す市町村等との連絡会議開催や先進事例調査 旅行商品, 農村観光等に係る統一的な情報発信及び観光いばらホームページ内宿泊施設検索システム構築 公共交通機関利用者の誘客効果検証のため, 県内周遊及び宿泊観光を対象とした, レンタカー及び観光タクシーの利用に対する助成 宿泊客の増加につながる魅力向上や個性化を図るための宿泊施設の改修に対する改修支援 農業体験の利用に係るマッチング調整, 農家民宿等の開業支援等の農村観光促進 境町 地域の交流人口の増加を図るため, 河川敷の活用手法を検討するための市場ニーズ調査および観光動向調査, 先進事例調査を実施するとともに, 観光資源 ( 主に境の河岸, サイクリングロード ) の磨き上げを行い, 観光資源のブランド化を推進 2
稼げる観光産業の振興 茨城県 土産品や県産品の知名度向上, 販路拡大を図るため, 次の取組を実施 都市公園, 道の駅, 県外コンビニエンスストア等における県産品販売 専門家のアドバイスによる土産品のブラッシュアップ支援等の販路拡大促進 県伝統工芸士制度の創設, 郷土工芸品展の実施 工芸士の作業場等の観光資源化のための改修費用助成 境町 北関東三県や茨城県内 DMO と連携し, 道の駅さかいにおける地元特産品並びに北関東三県の県産品の販売品数の拡充により, 魅力ある県産品や地域特産品の需要拡大 販路拡大を推進 近年, 活用方法が多様化する道の駅の活用方法について, 茨城県と協力し, 調査を支援 茨城県 栃木県 群馬県 北関東 3 県における観光や食に関する展示 商談会を北関東 3 県の金融機関と連携し, 都内で開催 ( 3 県と金融機関で費用負担して実施 ) 国際誘客促進 茨城県 訪日外国人観光客, 特に FIT( 個人旅行者 ) へ直接本県観光の魅力を発信するため, 海外で開催される旅行博に出展, 併催される商談会にて旅行会社へツアー造成についてPR 実施 成田空港におけるトランジット滞在時間が長時間( 概ね 6 時間以上 ) となる外国人を対象とした本県への周遊, 観光の需要検証及び,FIT 向けの公共バス需要の検証 訪日旅行に積極的な旅行会社等と連携し, 現地旅行会社及びマスコミ向け説明会の開催や広告宣伝の実施 宿泊施設従業員を対象とした全体研修, 専門家を宿泊施設に派遣する実地研修等の実施, 及び本県内観光施設等で割引を受けられる いばらきおもてなしカード 作成, 配布等の外国人観光客向けおもてなし強化 観光に特化した外国語版 PR 映像制作, 外国語版ロケ地マップ作成, 学生による英語版観光パンフレットコンテスト実施, 旅行ポータルサイトや旅行口コミサイトへの広告掲載等の情報発信の強化 おみやげ大賞インバウンド部門受賞商品に添付する外国語版ステッカーの作成 配布等 サイクリングによる地域の活性化プロジェクト 境町 昨今の国内の健康志向傾向およびサイクリングブームを地域の誘客につなげるべく, サイクリングで集客に成功している先進事例を踏まえ, 既存のサイクリングロードを活用した商品開発や集客型商品の開催, サイクリストが訪れやすい環境整備に向けた調査 検討を実施 川のまちDMO の拠点 道の駅さかい 改修事業 境町 境町の河川敷およびサイクリングロードにも近く, 観光拠点となる道の駅さかいについて, 利用者増加に対応する改修の実施 3
4 事業が先導的であると認められる理由 自立性 地域の観光消費額を向上させることにより, 事業主体である ( 一社 ) 茨城県観光物産協会の旅行商品及び県産品の販売による事業収入や会費収入の増加を図るとともに, 民間企業からの協賛金や地方自治体からの財政支援などにより, 自立化を目指す 官民協働 各事業者等は宿泊施設の改修や旅行商品, 土産品などの開発 改良などを実施していくことで, 自らの 稼ぐ力 の向上を目指し, 行政は専門家による助言や費用の一部助成を実施することで, その取組を支援していく 政策間連携 DMOを主体とした観光振興に当たって, 地域の観光資源を活用することにより, 観光産業をはじめ, 農林水産業や地場産業の振興, さらには地域経済全体の活性化と雇用の拡大を図る 地域間連携 地方創生加速化交付金を活用して DMO 形成に向けて取り組んでいる市町村や, 県内道の駅を有する 11 市町村と連携し, 各地域における魅力向上を促進することで, 地域の稼ぐ力の向上を図る 5 重要業績評価指標 (KPI) 及び目標年月 観光消費額 ( 単位 : 億円 ) 海外からの観光ツアー催行数 ( 単位 : ツアー ) 宿泊観光入込客数 ( 実人数 ) ( 単位 : 万人 ) 数値は前年度比増加分 平成 29 年 平成 30 年 平成 31 年 平成 32 年 平成 33 年 80 80 80 80 80 77 290 350 420 500 45 30 30 31 32 観光消費額及び宿泊観光入込客数については観光庁の基準により, 暦年 (1~12 月 ) の合計 6 評価の方法, 時期及び体制 茨城県 毎年度,時点のKPIの達成状況を取りまとめて, 外部有識者による推進組織である 茨城県まち ひと しごと創生会議 や県議会の関与を得ながら検証結果報告をまとめる なお, 検証結果は, 必要に応じて県まち ひと しごと創生総合戦略や今後の事業実施方針に反映させるとともに, 県 HPで公表する 境町 外部有識者で構成する境町戦略会議での討議及びアンケートによる評価分析を実施し, 検証したうえで, 検証結果を毎年度 9 月議会で審議するとともに, 結果を町 HP 等で公表する 4
7 交付対象事業に要する費用 法第 5 条第 4 項第 1 項イに関する事業 A3007 総事業費 1,220,207 千円 8 事業実施期間地域再生計画認定の日から平成 33 年 3 月 31 日 (5カ年度) 9 その他必要な事項該当なし 5-3 その他の事業 5-3-1 地域再生基本方針に基づく支援措置該当なし 5-3-2 支援措置によらない独自の取組 (1) いばらきおもてなしレベルアップ事業事業概要 : 全県的なおもてなし向上による旅行者の満足度向上とそれによるリピーター確保のため, おもてなし街頭キャンペーンやポスター掲示等による気運醸成, 県民向けおもてなし講座の開催, 観光に関する十分な知識と接遇スキルを持つ いばらき観光マイスター 認定などを実施 実施主体 : 茨城県事業期間 : 平成 27 年度 ~ 平成 31 年度 6 計画期間 地域再生計画認定の日から平成 33 年 3 月 31 日 7 目標の達成状況に係る評価に関する事項 7-1 目標の達成状況に係る評価の手法 茨城県 時期 : 事業実施年度の翌年度 6 月内容 : 各年度, 数値目標の実績値の把握及び事業効果についての評価を行う なお, 数値目標については, 以下の手法等により把握することとする 目標 1( 観光消費額 ) 観光庁の 観光入込客統計に関する共通基準 に基づく茨城県観光客動態調査目標 2( 海外からのツアー数 ) 旅行会社, 宿泊施設等からの報告を基にした茨城県の独自調査目標 3( 宿泊観光入込客数 ( 実人数 )) 観光庁の 観光入込客統計に関する共通基準 に基づく茨城県観光客動態調査 5
境町 時期 : 事業実施年度の翌年度 6 月内容 : 境町事業としての取組に係る実績である交流人口の増加については, 地域経済分析システム (RESAS) により把握するとともに, 外部有識者で構成する境町戦略会議での討議及びアンケートにより, 評価分析を行う 7-2 目標の達成状況に係る評価の時期及び評価を行う内容 観光消費額 ( 単位 : 億円 ) 海外からの観光ツアー催行数 ( 単位 : ツアー ) 宿泊観光入込客数 ( 実人数 ) ( 単位 : 万人 ) 数値は前年度比増加分 平成 29 年 平成 30 年 平成 31 年 平成 32 年 平成 33 年 80 80 80 80 80 77 290 350 420 500 45 30 30 31 32 観光消費額及び宿泊観光入込客数については観光庁の基準により, 暦年 (1~12 月 ) の合計 7-3 目標の達成状況に係る評価の公表の方法毎年度, 茨城県及び境町それぞれにおいて, 外部有識者による検証結果を議会 ( 常任委員会又は全員協議会 ) に報告のうえ, 事業検証を行うとともに, 外部有識者による検証結果については, ホームページ等において公表する 6