目次 火災編 P1~P3 地震 津波編 P4~P8 総括編 P9~P11

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目 次 はじめに P 1 1 消防団の任務 P 2 火災編 2 火災出動時の安全管理 P 2 3 出動時の留意事項 P 2 4 消防団車両運行上の留意事項 P 2 5 水利部署時の留意事項 P 3 6 ホース延長時の留意事項 P 3 7 送水時の留意事項 P 3 8 注水活動時の留意事項 P 4 9

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油漏洩 防油堤内 にて火災発生 9:17 火災発見 計器室に連絡 ( 発見 者 計器室 ) 発見後 速やかに計 器室に連絡してい る 出火箇所 火災の状況及び負傷者の発生状況等を確実に伝え 所内緊急通報の実施 火災発見の連絡を受 けて速やかに所内 緊急通報を実施し 水利の確保 ( 防災セ ンター 動

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むつみ方面団夏季訓練 ( 中継送水訓練 ) 訓練概要 水利から離れた林野火災を想定し 中継送水訓練を実施 訓練実施要領 1 訓練想定柳地区において林野火災が発生 現場から水利まで遠距離のため 長尾川から消防車にて吸水し 可搬ポンプに中継送水する さらに消防車に中継し 火点に放水する また ジェットシ

アンケート調査の概要 目的東南海 南海地震発生時の業務継続について 四国内の各市町村における取り組み状況や課題等を把握し 今後の地域防災力の強化に資することを目的としてアンケート調査を実施 実施時期平成 21 年 11 月 回答数 徳島県 24 市町村 香川県 17 市町 愛媛県 20 市町 高知県

( 社会福祉施設用作成例 ) (4) 施設管理者は, 緊急時連絡網により職員に連絡を取りましょう (5) 施設管理者は, 入所者の人数や, 避難に必要な車両や資機材等を確認し, 人員の派遣等が必要な場合は, 市 ( 町 ) 災害対策本部に要請してください (6) 避難先で使用する物資, 資機材等を準

事例集表紙1

目次 はじめに P3 1 災害 緊急の範囲 P3 2 時間と場所を考慮した対応の必要性 P3 3 時間ごとの対応 P4 4 場所ごとの対応 P5 5 デジタルサイネージの提供コンテンツ P6 6 緊急時を意識したデジタルサイネージシステム P6 7 情報の切替 復帰の条件 P7 8 緊急運用体制 P

浸水深 自宅の状況による避難基準 河川沿いの家屋平屋建て 2 階建て以上 浸水深 3m 以上 緊急避難場所, 近隣の安全な建物へ水平避難 浸水深 50 cm ~3m 緊急避難場所, 近隣の安全な建物へ水平避難上階に垂直避難 浸水深 50 cm未満 緊急避難場所, 近隣の安全な建物へ水平避難 自宅に待

資料 2-3 超大規模防火対象物等における自衛消防活動に係る訓練の充実強化方策 ( 案 ) 平成 30 年 10 月 31 日 事務局

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H30雑踏事故防止通達(公表用)

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時間災害状況等の推移関係機関関係機関の活動内容道府県 ( 防災本部 ) の留意事項 ( 評価の視点 ) 1 日目 3.1 地震に基因する標準災害シナリオ 9:00 (0:00) 地震発生 ( 震度 6 強 ) 特定事業所 施設等の緊急停止措置 災害拡大防止上必要な施設の手動停止操作 地震発生後 速や

手賀の杜自治会自主防災組織規約 第 1 条 ( 名称 ) この組織は 手賀の杜自治会自主防災組織 ( 以下 本組織 という ) と称する 第 2 条 ( 目的 ) 本組織は 手賀の杜自治会自治会規約第 1 条第 2 項に基づき 住民の隣保協同の精神に基づく自主的な防災活動を行うことにより 手賀の杜自

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第 1 章実施計画の適用について 1. 実施計画の位置づけ (1) この 南海トラフ地震における具体的な応急対策活動に関する計画 に基づく宮崎県実施計画 ( 以下 実施計画 という ) は 南海トラフ地震に係る地震防災対策の推進に関する特別措置法 ( 平成 14 年法律第 92 号 以下 特措法 と

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防災業務計画 株式会社ローソン

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防災業務計画(第3編 東海地震防災強化計画)

大規模イベント開催時の危機管理等における消防機関のあり方に関する研究結果について ( 概要 ) 研究の趣旨 現在 国際社会では各地で多様な形態のテロが発生し また NBCテロ災害等 特別な備えが必要となる事案が発生する恐れも増してきている 2019 年のラグビーワールドカップ 2020 年のオリンピ

○福岡県警察交通管制要綱の制定について(通達)

第8章 災害復旧計画

第 2 項交通応急対策 災害時には 道路 橋梁等の道路施設が被災するとともに 倒壊建物 がれき等による障害物や 緊急車両 一般車両による交通渋滞が発生し 緊急輸送等に支障をきたすおそれがある 町民等の避難 災害応急対策員の輸送および救助 救護のための資材 物資の輸送を確実に行うため 迅速かつ適切に交

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宮城県総合防災情報システム(MIDORI)

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第 5 部 南海トラフ地震防災対策推進計画

( 県の責務 ) 第三条県は 地震防災に関する総合的な施策を策定し 及びこれを実施する責務を有する 2 県は 市町村 自主防災組織その他防災関係機関等と連携して 地震防災対策を推進しなければならない 3 県は 地震に関する調査及び研究を行い その成果を県民 事業者及び市町村に公表するとともに 地震防

対応すべき行動_0921

CONTENTS Vol.64 No.9 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ~~~~~~~~~ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ~~~~~~~~~

奈良県ライフライン 情報共有発信マニュアル 第 3.3 版 平成 24 年 7 月 奈良県ライフライン防災対策連絡会


(2) 本部の設置場所本部の設置場所は 原則として浦安市集合事務所 301 会議室とする (3) 関係機関との連絡体制関係機関との連絡が必要な場合は 関係機関連絡室 を浦安市集合事務所に設置し 警察 自衛隊 ライフライン等から連絡要員の派遣を要請し 連絡 調整にあたる 連絡室は 浦安市集合事務所内に

3 熊野地区 被災 共助 第 3 回ワークショップの議論をもとに わが地区における地震による時系列での と それへの 共助 をまとめました 1 建物倒壊 注 1 の は活動内容を示し は活動準備を示す 老朽木造住宅面的被害木造密集市街地激しい揺れブロック塀 電柱の倒壊建物倒壊家具の転倒ガラスの飛散生

PowerPoint プレゼンテーション

Q4. ミサイルは発射から何分位で日本に飛んでくるのでしょうか A4. 北朝鮮から弾道ミサイルが発射され 日本に飛来する場合 極めて短時間で日本に飛来することが予想されます 例えば 本年 2 月 7 日に北朝鮮西岸の東倉里 ( トンチャンリ ) 付近から発射された弾道ミサイルは 約 10 分後に 発

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Taro-309 緊急事態における新潟県警察の組織に関する要綱の制定について(例規通達)

ことを呼びかけます Q4. ミサイルが落下する可能性がある との情報伝達があった場合は どうすれば良いのでしょうか A4. 屋外にいる場合 近くの建物 ( できれば頑丈な建物 ) の中又は地下に避難してください 近くに適当な建物等がない場合は 物陰に身を隠すか地面に伏せ頭部を守ってください 屋内にい

非常災害対策計画 風水害 地震 火災 1 風水害 非常災害時の行動手段 警報発表 情報の収集 施設周辺の点検 職員の招集 参集 担当業務内容の確認や準備 施設の休業判断 職員や利用者への周知 施設外へ避難 施設内の安全な場所へ避難 家族への報告 健康ケアとメンタル対策 情報収集 テレビ ラジオ イン

緊急緊急消防援助隊について消防援助隊の概要 目的 地震等の大規模 特殊災害発生時における人命救助活動等を効果的かつ迅速に実施する消防の援助体制を国として確保 創設の経緯等 阪神 淡路大震災での教訓を踏まえ 平成 7 年に創設 平成 15 年 6 月消防組織法の改正により法制化 平成 16 年 4 月

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大津市避難所運営マニュアル

はじめに 消防法の規定では 一定規模の建物の管理権原者は 防火管理者を定め 消防計画を作成し 防火管理上必要な業務の実施を定めています その中でも 消防計画に基づく訓練の実施は最も重要な事項です 特に特定防火対象物 ( 集会場 スーパー ホテル 病院等の不特定多数の人が出入りする施設 ) には 年

U2. 北朝鮮のミサイルについて Q3. 北朝鮮によるミサイル発射の現状はどうなっているのか 北朝鮮は 過去に例を見ない頻度でミサイルを発射しており 平成 28 年 8 月以降 ミサイルが日本の排他的経済水域 (EEZ) 内に落下する事例も起こっています Q4. ミサイルは 発射から何分位で日本に飛

できない場合は 代表消防機関代行の倉敷市消防局又は津山圏域消防組合消防本部の職員をもって充てるものとする 4 岡山県大隊に 消火 救助 救急等の任務単位毎に中隊を設けることとし 各中隊を 消火中隊等 と呼称するものとする なお 中隊長は 岡山県大隊長が指定するものとする 5 各中隊に 各車両又は付加

第 2-16 表 化学機動中隊の現況 ( 平成 29 年 4 月 1 日現在 ) 方 面 配 置 消 防 署 中 隊 名 第一方面 赤 坂 赤 坂化学機動中隊 第二方面 大 井 大 井化学機動中隊 第五方面 本 郷 本 郷化学機動中隊 第六方面 千 住 千 住化学機動中隊 第七方面 城 東 大 島化

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目次 1 目的 1 2 医療機関及び行政機関等との協力関係の確保 1 3 事業主体 1 (1) ドクターヘリ 1 (2) 防災消防ヘリ 1 4 定義 1 (1) ドクターヘリ基地病院 1 (2) 地域救急医療体制支援病院 1 (3) ヘリ救急搬送体制支援病院 2 (4) 出動区分 2 5 ドクターヘ

その時点で改めて ミサイルが落下する可能性がある旨を伝達し 直ちに避難することを呼びかけます Q4. ミサイルが落下する可能性がある との情報伝達があった場合は どうすれば良いのでしょうか A4. 屋外にいる場合 近くの建物 ( できれば頑丈な建物 ) の中又は地下に避難してください 近くに適当な建


い場合は 引渡しカードに書かれた代理者でもかまいません 原則 記入された方以外には引渡しをしません Q3 学校からの情報を得られる方法は? A3( 保護者への連絡方法 ) 災害時には 被災地などへ通話が集中することから 電話 ( 固定電話 携帯電話を問わず ) での連絡が取れなくなることが予想されま

Microsoft Word - 02.H28秋 重点提言本文【合本】1110.doc

事業継続計画(BCP)作成用調査ワークシート

川越地区消防局 消防署組織図 消防局長 消防局 ( 代 ) 総務課 総務担当 消防団担当 財務担当職員担当 管理担当 予防課 予防担当 査察指導担当 保安担当 警防課 警防担当 装備担当 救急課 0

緊急緊急消防援助隊について消防援助隊の概要 目的 地震等の大規模 特殊災害発生時における人命救助活動等を効果的かつ迅速に実施する消防の援助体制を国として確保 創設の経緯等 阪神 淡路大震災での教訓を踏まえ 平成 7 年に創設 平成 15 年 6 月消防組織法の改正により法制化 平成 16 年 4 月

速度規制の目的と現状 警察庁交通局 1

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参考資料 三郷市火災予防条例の一部を改正する条例案の素案 平成 26 年 9 月 三郷市消防本部 大規模な屋外催しにおける防火管理体制の構築について 1 改正の背景 1 京都府福知山市花火大会火災平成 25 年 8 月 15 日 京都府福知山市で行われた花火大会において 死者 3 名 負傷者 56

Q4. ミサイルは発射から何分位で日本に飛んでくるのでしょうか A4. 北朝鮮から弾道ミサイルが発射され 日本に飛来する場合 極めて短時間で日本に飛来することが予想されます 例えば 平成 28 年 2 月 7 日に北朝鮮西岸の東倉里 ( トンチャンリ ) 付近から 発射された弾道ミサイルは 約 10

国土技術政策総合研究所 研究資料

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中小企業者等に対する金融の円滑化を図るための臨時措置に関する法律

平成20年度愛知県タクシー協会 知多支部総会 議事録

5 改正条文の書式

二戸市地域防災計画 ( 震災編 ) の一部修正の新旧対照表現行改正案 目次 ( 震災編 ) 目次 ( 震災編 ) 第 1 章総則 第 1 章総則 第 1 節 計画の目的 351 第 2 節 計画の性格 352 第 2 節の2 災害時における個人情報の取り扱い 352 第 3 節 防災関係機関の責務及

津波に対する水門 陸閘等の操作指針について 1. 目的 本指針は, 水門 陸閘等に関して, 海岸, 河川, 港湾, 漁港等の管理者 ( 以下 施設管理者 という ) と現場操作員が平常時及び津波発生時に実施すべき事項や, 施設に関する閉鎖基準等及び配備体制などの基本的な方針を定め, 本県沿岸に襲来す

14個人情報の取扱いに関する規程

平成24年度

1. 等 緊急雇用創出未就職卒業者就職支援職業訓練事業費 未就職卒業者に就業の場を設け 職業人として必要な基礎知識や技術を習得させます 小松和英 基本施策 ( 一般管理経費 ) 施策の体系 ( 一般管理費 ) 23 年度 0 24 年度 0 25 年度 2,278 2,278 0 未就職卒業者を雇用

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( 活動基地及び活動区域 ) 第 5 条 航空隊の活動基地は 西八代郡市川三郷町黒沢 5375 番地に設置する山梨県警察航空基地 ( 以下 航空基地 という ) とする 2 航空隊の活動区域は 県内全域とする ( 編成 ) 第 6 条 航空隊の編成は 別表第 1 のとおりとする ( 業務 ) 第 7

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5 防災行動マニュアルの作成 自主防災会の防災行動マニュアルを具体的に作成していきましょう 次に掲げる項目について検討し, 実施する項目の にチェックをしていきます また, 災害図上訓練で検討した結果, 課題となった事項や実施すべき事項などで, 記載されていない項目があれば追記していきましょう Ⅰ

すぐ連絡! すぐ実施! 杉並消防署からのお知らせ 自衛消防訓練を実施しましょう 自衛消防訓練は 火災が発生した場合に消防隊が現場に到着するまで 自衛消防 活動により 迅速 的確に人命の保護と災害の拡大防止の措置をとれるようにする ことを目的としています 訓練の種別 自主的に訓練することが必要です!

1 首都直下地震の概要想定震度分布 (23 区を中心として震度 6 強の想定 ) 首都直下地震 想定震度分布 出典 : 中央防災会議首都直下地震対策検討ワーキンググループ 首都直下地震の被害想定と対策について ( 最終報告 ) ( 平成 25 年 12 月 ) 2

平成  年  月  日

自衛隊の原子力災害派遣に関する達

-災害に備えて-

発災対応型防災訓練 皆さんが住むまちの中を訓練会場として 地震発生時に地域にある資器材を活用して 災害対応を行う防災訓練です 参加者は 煙 ( 発炎筒 ) などを見て初めて近所の火災を知り 近くの消火器などを利用して消火します 実施要領 1 事前に町会役員等と協議し 地域に数箇所の火災の発生場所を決

4 回答者属性 (1) 性別 人数割合 (%) 男性 女性 49.4% 0.4% 男性 5 女性 % 2 0.4% (2) 年代別 人数割合 (%) 20 代 % 30 代 % 40 代 % 50 代 % 60~6

大規模災害対策マニュアル

Ⅰ. はじめに はじめに 調査プロジェクトの一環として 外部会場を利用した実査 ( 会場調査 CLT やグループインタビュー等 ) の実施時における 台風 地震 火災その他の災害に対する対応の指針として ここに JMRA 外部会場における調査時の緊急時対応ガイドライン を定める 当ガイドラインは 調

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事例集表紙1

本書の目的介護保険サービス事業所は, 高齢者の方が多く利用しており, 災害発生時には避難等の援助が必要となるため, 事業者は, 災害発生時に迅速かつ適切な行動をとれるように備えておく必要があります 本書は, 介護保険サービス事業所が災害対応マニュアルを作成する際に特に留意する点についてまとめています

可搬ポンプの取扱い 応急救護等 様々な知識 技能を訓練で身につけることができます お問合せは 東久留米消防署防災安全係 ( 内線 320) まで!

( ウ ) 交通管制被災区域への車両の流入抑制及び緊急交通路を確保するための信号制御等の交通管制を行う (3) 警察官 自衛官及び消防吏員による措置命令警察官は 通行禁止区域等において 車両その他の物件が緊急通行車両の通行の妨害となることにより災害応急対策の実施に著しい支障が生じるおそれがあると認め

Ⅱ 土砂災害警戒情報が出たら 緊急連絡網による連絡 電話 メール FAX その他 ( ) の実施 ( 副会長, 各種団体, 該当する自主防災部等 ) 緊急避難場所の開設準備を指示 隣接自主防災会へ情報を提供 該当自主防災部を通じて, 緊急避難場所として の開設準備中 ( 又は開設済み ) を住民へ伝

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東海村消防団災害消防団災害対応マニュアル 火災編 地震 津波編 平成 25 年 3 月 東海村

目次 火災編 P1~P3 地震 津波編 P4~P8 総括編 P9~P11

火災編 消防団は, 地域住民の生命, 身体及び財産を災害から守るという任務を遂行するため, 災害現場に出動する 火災は,1 件の火災であっても時間の経過により危険度は増大する また, 緊張と興奮につつまれた中での煙や熱との戦いであり, 体力的, 精神的に疲労の度合いが大きく, 冷静な思考力を持続し, 安全を確保しつつ任務を完遂することは容易ではない 指揮者の命令のもと, 果敢な消防活動を展開しながら, 団員が相互に安全を確保しなくてはならないことを深く自覚しなければならない 消防における安全管理は, 任務遂行と両立の関係にあり, さらには任務遂行を前提とする積極的行動対策であることを心得てほしい 1 出動指令の流れ 1 119 番通報者から広域消防本部の通信指令課に火災情報 2 正副団長, 所轄分団長へ連絡 3 所轄分団長は, 団員招集 4 分団員が現場に到着したときは, 広域消防本部消防隊の現場指揮本部に行き, 現場最高指揮者 ( 署長又は副署長等 ) に指示を仰ぎ, 活動を開始する 2 出動時の留意事項出動に際しては, 原則として活動服, 編み上げ靴, ヘルメット, 手袋着用着用とし, 各分団器具置場へ参集し, 消防団消防車で出動する 車庫から出動するときは, 誘導員を配置し, 歩行者や一般車両に注意を喚起し避譲を確認する 消防車運行上の留意事項 1 赤信号の交差点通過時には, 原則として交差点に進入する直前において一時停止する なお, 信号機の無い交差点, 丁字路, 一旦停止場所等においても同様とする 2 サイレンを鳴らしていても, 他の車両は, 直ちに避譲しないことが多いため, 優先通行権を過信してはならない 3 一方通行を逆進入する場合は, 徐行に近い車両の速度とする 4 高さ 重量制限等のあるところは, 自分の隊の車両を確認して通行する 5 拡声機等を積極的に活用し, 車両や歩行者に注意を喚起する 6 火や煙が見えると, それに気をとられ注意力が欠落しやすいので運転者はもちろん全員で前方を注視し進行する - 1 -

3 水利部署時の留意事項 1 水利部署時は, 給水活動, ホース延長, 資機材搬送等の行動が競合し, 衝突する危険があるので, 他の団員の行動に注意する 2 消火栓, 防火水槽の蓋は, 転落防止のため吸水管を伸長してから開放し, 大箱ネジ回しは, 吸水管離脱まで抜かないこと また, 水槽等の蓋を開けた場合, 必ず団員はそこを離れない 3 吸水管伸長時は, 吸水管のはね返りやつまづきに注意し, 消火栓等に結合したら必ず吸水管の緊着状態を確認する 4 消火栓, 貯水槽, 池等の水利に通行人などが転落する危険性のあるときは, ロープなどで表示し, 注意喚起のため団員を1 名以上配置する 4 ホース延長時の留意事項 1 ホースブリッジを使用するときは, 他の交通に注意して2 名以上で行い1 名は反射ベストを着用し, 交通整理を行う 2 手びろめ延長時は, 結合金具, 筒先の落下やホースバンド, ホースの垂れ下がりに注意する 3 軒下等は, 落下物等の危険があるので, 火災建物と平行とならないよう延長する 4 塀等を乗り越え延長するときは, 積載の梯子等を活用する 5 送水事の留意事項 1 機関員は, 筒先部署までに時間を要する場合又は筒先位置が確認できないときは, 放水始め の伝令を待って送水する 2 予備送水は, 筒先位置が確認できる場合とし, いつでも停水できる態勢で送水する 3 見通しのよい場所でも, 梯子等を利用し高所へホースを延長しているときは筒先員の放水態勢を完了してから送水する 4 ホース結合状況を確認して余裕ホースをとり, 放口は徐々に開放する 6 交通整理 1 火災時は, 消防車両が路上駐車することとなるため, 片側交互通行になる場合が多い 2 必ず, 赤色誘導棒と反射ベストを着用して交通誘導を行うこと 7 残火処理 1 疲労や緊張弛緩から注意力が散漫になるので, 適宜交替や作業分担を行って, 疲労の軽減を図り注意力の持続を図る 2 屋根等の高所で活動するときは, 下方及びその周辺の活動を規制する 3 壁や柱等の焼け状況から崩落の恐れがある場合は, 強制的に落下させるかロープ等により立ち入り禁止措置をとる 4 放水した水が凍結し, 滑りやすいときは姿勢を低くし小股で慎重に歩く - 2 -

消防団の活動イメージ 火災編 火災発生 通報 広域消防本部通信指令課 火災規模に応じ, 正副団長 所轄分団長へ連絡 所轄分団長から部長 班長 団員へ連絡 消防団員は, 活動服, 編み上げ靴, ヘルメット, 軍手を持参し, 火災現場へ 分団長は, 広域消防の現場指揮官に活動内容内容の指示指示を仰ぐ 広域消防隊の消火活動補助 交通整理( 赤色誘導棒を用い, 反射ジャケット着用 ) 残火処理等 消防車のサイレンが聞こえたら 広域消防本部で設けている消防火災等案内電話 029 272-0119 でコンピュータによる災害案内が流れます 御利用下さい - 3 -

地震 津波編 基本方針震災時には, 同時多発火災の発生, 建物倒壊等による救助事故の多発, 多数の傷病者発生など膨大な消防活動が予測される 消防は装備機材等の総力を結集して災害活動に当たり, 村民の生命 身体及び財産の保護に当たる また, 自治会や自主防災組織等の地域密着型の防災活動が被害軽減に著しい成果を上げることから, 団指揮本部 ( 東海消防署 ) と連絡を密に取りながら, これら地域防災力と役割分担を踏まえながら活動を実施する 第 1 非常配備基準 1 消防警戒の配備基準 地震編 ( 震度等 ) 配備体制 消防団の体制 村の体制 東海消防署の体制 ( 震度 4) 1 次配備 なし 災害対策連絡会議設置 警戒態勢 警戒態勢 ( 勤務者対応 ) ( 震度 5 弱 ) 2 次配備 団長 副団長東海消防署へ参集 ( 必要に応じ一部の分団員を召集 ) 災害対策連絡会議設置 必要に応じ, 災害対策本部設置 消防警戒本部設置 ( 指定職員参集 ) ( 震度 5 強以上 ) 3 次配備 各分団長 全団員各分団小屋へ参集 災害現場へ 災害対策連絡会議設置 必要に応じ, 災害対策本部設置 必要に応じて避難所開設 消防対策本部設置 ( 全職員参集 ) 地震観測地点は, 東海村役場 ( 東海村東海 3-7-1) - 4 -

津波編 ( 津浪規模 ) 配備体制 消防団の体制 村の体制 東海消防署の体制 ( 津波注意報 ) 20 センチ~1 メートル 1 次配備 なし 災害対策連絡会議設置 ( 必要に応じ ) 警戒態勢 警戒態勢 ( 勤務者対応 ) ( 津波警報 ) 1 メートル~3 メートル 2 次配備 団長 副団長東海消防署へ参集 ( 必要に応じ一部の分団員を召集 ) 災害対策連絡会議設置 必要に応じ, 災害対策本部設置 消防警戒本部設置 ( 指定職員参集 ) ( 大津波警報 ) 3 メートル以上 3 次配備 各分団長 全団員各分団小屋へ参集 災害現場へ 災害対策連絡会議設置 必要に応じ, 災害対策本部設置 必要に応じて避難所開設 消防対策本部設置 ( 全職員参集 ) - 5 -

第 2 消防団員の参集方法基本的に地震発生時における参集については, 東海消防署で出動指令を発令するが, 団員各位がテレビ, ラジオ, メール配信サービス及び状況等で震度を把握し, 配備基準 に達した時は, 定められた場所に自主参集するものとする ( 地震発生直後は, 電話回線が繋がりにくく, 電話連絡が取りにくいため ) 団員は, 震度による自主参集を原則とし, 電話連絡はしない 地震が発生した場合 ( 参集まで ) 消防団員の参集は地震の発生をもって 召集が発令 されたものとし, 震度区分により自主参集すること ( 電話連絡はしない ) テレビ, ラジオなどで地震の震度を確認するとともに津波情報にも留意すること 本マニュアルに示す参集基準に達した場合は, 家族の安全 ( 勤務先の被害 ) に配慮しつつ, 速やかにそれぞれの部署 ( 各分団器具置場 ) に参集すること ( 目標時間 :20 分以内 ) 通信手段は地震後には, 普通電話, 携帯電話は非常につながり難く, 携帯電話メールが極めて有効であることから, 消防団員は災害時に他の通信手段が無い場合は 携帯電話メール を活用すること 自己又は家族に危険が迫っている, 遠隔地にいる等特別な事情により, 参集することが困難な場合には, その旨を所属分団の上司に連絡し, 併せて, 連絡先についても伝達すること 自動車は, 状況により交通渋滞を引き起こす原因となるので, 震度 5 強以上の場合は, 徒歩又は自転車, バイクなどを使って参集すること 所属分団への参集に際して, 周辺の被害状況の把握に努め, 緊急性のあるものは東海消防署へ消防団車両の無線で連絡すること 参集する途中で救助を求めている人がいる場合は, 人命救助を最優先し, 直ちに救助を行い, 被災者の安全を確保した上で参集すること - 6 -

第 3 各分団の参集 (1) 各分団の参集団員は, 自身及び家族の安全を確保した後に配備基準に基づき各分団の器具置場に参集する 1 必要資機材 ( 震災用資機材 ) を点検する 予備のホースも全部積載する 2 出動最少人数を確保する (5 名程度 ) 3 消防団車両車載無線機を準備する 4 携帯電話を携行する ( 使用できる時のみ使用し使用できないときは無線 ) 5 管轄区域内の被害状況を確認する 被害状況を団指揮本部 ( 東海消防署 ) に連絡 ( 電話 ) 029-282-2038 029-282-2153 029-283-1119 6 火災 救急 救助現場へ出動 ( 無線で東海消防署へ連絡 ) (2) 分団の人員及び待機場所 消防団名 分団名 部数 団員数 待機場所 団本部 - 3 東海消防署 第 1 分団 3 30 第 1 分団器具置場 第 2 分団 3 30 第 2 分団器具置場 東海村消防団 183 名 第 3 分団 2 20 第 3 分団器具置場 第 4 分団 3 30 第 4 分団器具置場 第 5 分団 2 20 第 5 分団器具置場 第 6 分団 3 30 第 6 分団器具置場 第 7 分団 2 20 第 7 分団器具置場 待機場所は, 適宜, 地元の自治集会所を借りるなどして, 団員の居場所が確保 できるように努めること - 7 -

消防団の活動体制イメージ 地震発生 震度 5 弱以上 震度 5 強以上 団長 副団長 分団長 副分団長 部長 班長 団員 自主参集 服装 活動服 ( ヘルメット着用 ) 手段 徒歩, 自転車, バイク 携行品 団活動用非常持出品 団指揮本部 ( 東海消防署 ) へ 必要に応じ一部の分団を召集 指示 命令 分団詰所へ 情報収集 団員の安否情報収集 施設, 車両, 資機材の被害状況を把握 団指揮本部( 東海消防署 ) へ状況報告 記録員を指名し, 情報, 指示, 活動内容を記録 管轄内における警戒出場 ( 救助, 被害調査, 水利調査など ) 出火防止のための広報活動 高台避難のための広報活動 災害確認 直接出動 火災消火活動 救助活動 警戒活動 避難誘導 - 8 -

総括編 第 1 消防団活動消防団は, 火災の早期鎮圧及び村民の安全確保を目標として, 人員及び装備, 資機材を最大限に活用しながら, 管轄区域で速やかな災害対応を行う 1 消防団活動の原則 1 管轄区域における被害状況等の情報収集活動を行い, 積極的に東海消防署へ報告する 東海消防署 ( 電話 )029-282-2038 029-282-2153 029-283-1119 E-mail:keibo@hitachinaka-tokai.or.jp 火災発生の状況 救急 救助事案の状況 道路の状況 分団無線 電話 携帯電話 携帯電話メール 口頭等 2 管轄区域で発生した災害に対する消火, 救助及び応急救護活動を行う 3 自治会, 自主防災組織等の地域住民に対し, 避難誘導, 出火防止等の指導及び初期消火活動に対する指導を行う 4 消防隊等の活動に対して, 支援活動を行う 2 消防団の任務 消火活動に関すること 救助活動に関すること 応急救護活動に関すること 地盤災害 崩落箇所等の巡視警戒に関すること 災害時要援護者の避難誘導に関すること 消防警戒区域, 火災警戒区域の設定に関すること 避難勧告, 指示に伴う情報伝達及び広報並びに避難誘導に関すること 団指揮本部( 東海消防署 ) との連絡調整及び活動状況等, 報告に関すること その他消防団活動に関すること - 9 -

3 火災防御活動火災防御活動は村民の生命及び身体の安全を基本とし, 次の方針により行う 1 ヘルメットと軍手を必ず着用すること ( 交通整理の場合は反射ベスト必ず着用 ) 2 火災及び人命救助の事象が同時に発生した場合は, 人命の安全確保を図る 3 火災防御は, 次に掲げる原則により行う 1 延焼火災が多発し拡大した場合は, 人命の安全を優先とした避難地及び避難経路の防御を行う 2 同時に複数の延焼火災が発生した場合は, 重要かつ危険度の高い地域及び次に掲げる重要施設を優先に防御を行う ア医療救護施設イ避難者の収容施設 ( 学校, 体育館, 公民館等 ) ウ災害対策実施機関の施設 ( 県行政機関, 村役場 ) エ電気, ガス, 水道, 電話等の公共施設オその他消防団本部 ( 東海消防署 ) が必要と認めたもの 4 消防水利の確保消火栓が使用できないことに備えて次の水利を確保し, 現着の消防署各部隊と協力して遠距離送水を行う 防火水槽, プール, 河川等の自然水利 - 10 -

第 2 消防団消防車による周知広報活動の実施 1 団指揮本部 ( 東海消防署 ) からの要請により, 各種防災関連情報を消防団消防車により地域内へ広報する 2 広報車は, 広報するときは, 停車 ( 若しくは時速 10km 以下で走行 ) し, アナウンスすることを基本とする アナウンスする際は, はっきり, 大きな声で行う 3 管轄地域内を効果的に広報できるよう, あらかじめ順路等についての地図を作成しておく 広報文 ( 例 ) 注意喚起広報こちらは, 東海村消防団の広報車です 地区の皆さん, 先ほど 時 分に東海村で震度 5 強の地震が発生しました 今後, 同規模の余震が発生する恐れがありますので, 十分注意してください また, 基幹避難所を開設していますので, 身の危険を感じた方は, コミセンに避難してください 避難勧告広報こちらは, 東海村消防団の広報車です 大津波警報が発令されています 地区に避難勧告を発令しました 直ちに コミセンに避難してください - 11 -