国民保護について 2

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(2) 日本の領土 領海の上空を通過した場合 旧 1 ミサイル発射情報 避難の呼びかけ 新 ミサイル発射情報 ミサイル発射情報 先程 北朝鮮からミサイルが発射された模様です 続報が入り次第お知らせします ミサイル発射 ミサイル発射 北朝鮮からミサイルが発射された模様です 頑丈な建物や地下に避難して下

<4D F736F F F696E74202D208E9197BF C E08A748AAF965B817A966B92A9914E82C982E682E9837E B94AD8ECB8E9688C482D682CC91CE899E82C982C282A282C42E B8CDD8AB B83685D>

最近の弾道ミサイル等の発射状況 1( 防衛省 HP 等より抜粋 ) 日付推定される弾種発射数場所飛翔距離備考 ムスダン 1 東岸地域不明 ( 失敗 ) SLBM 1 新浦 ( シンポ ) 沖約 30km 潜水艦発射 ムスダン 2 元山 ( ウォン

ことを呼びかけます Q4. ミサイルが落下する可能性がある との情報伝達があった場合は どうすれば良いのでしょうか A4. 屋外にいる場合 近くの建物 ( できれば頑丈な建物 ) の中又は地下に避難してください 近くに適当な建物等がない場合は 物陰に身を隠すか地面に伏せ頭部を守ってください 屋内にい


Q4. ミサイルは発射から何分位で日本に飛んでくるのでしょうか A4. 北朝鮮から弾道ミサイルが発射され 日本に飛来する場合 極めて短時間で日本に飛来することが予想されます 例えば 本年 2 月 7 日に北朝鮮西岸の東倉里 ( トンチャンリ ) 付近から発射された弾道ミサイルは 約 10 分後に 発

対応すべき行動_0921

その時点で改めて ミサイルが落下する可能性がある旨を伝達し 直ちに避難することを呼びかけます Q4. ミサイルが落下する可能性がある との情報伝達があった場合は どうすれば良いのでしょうか A4. 屋外にいる場合 近くの建物 ( できれば頑丈な建物 ) の中又は地下に避難してください 近くに適当な建

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続報を伝達しますので 引き続き屋内に避難していて下さい 弾道ミサイルが日本の上空を通過した場合には 他に追尾しているミサイルやミサイルから分離した落下物が我が国の領土 領海に落下する可能性が無いことを確認した後 弾道ミサイルが通過した旨の情報をお知らせします ((2)2) 引き続き屋内に避難する必要

Q4. ミサイルは発射から何分位で日本に飛んでくるのでしょうか A4. 北朝鮮から弾道ミサイルが発射され 日本に飛来する場合 極めて短時間で日本に飛来することが予想されます 例えば 平成 28 年 2 月 7 日に北朝鮮西岸の東倉里 ( トンチャンリ ) 付近から 発射された弾道ミサイルは 約 10

弾道ミサイルが発射された場合の情報伝達と取るべき行動に関する Q&A 情報伝達の概要について Q1. どのような場合に J アラートが使用されるのでしょうか A1. 全国瞬時警報システム (J アラート ) は 弾道ミサイルが日本の領土 領海に落下する可能性又は領土 領海を通過する可能性がある場合に

ミサイル_縦_0927

U2. 北朝鮮のミサイルについて Q3. 北朝鮮によるミサイル発射の現状はどうなっているのか 北朝鮮は 過去に例を見ない頻度でミサイルを発射しており 平成 28 年 8 月以降 ミサイルが日本の排他的経済水域 (EEZ) 内に落下する事例も起こっています Q4. ミサイルは 発射から何分位で日本に飛

北朝鮮から発射された弾道ミサイルが日本に飛来する可能性がある場合における全国瞬時警報システム (J アラート ) による情報伝達に関する Q&A Q1. 北朝鮮の弾道ミサイル発射の現状はどうなっているのでしょうか A1. 北朝鮮は過去に例を見ない頻度で弾道ミサイルを発射し 平成 28 年 8 月以降

Microsoft Word - 【発出版】290915北朝鮮による弾道ミサイル発射に係る対応について.doc

内閣官房ホームページ ( 国民保護ポータルサイト ) 掲載内容別添 1 北朝鮮から発射された弾道ミサイルが日本に飛来する可能性がある場合における全国瞬時警報システム (J アラート ) による情報伝達について 北朝鮮は過去に例を見ない頻度で弾道ミサイルを発射し 平成 28 年 8 月以降 弾道ミサイ

住民アンケート調査結果 調査概要 平成 29 年 8 月 29 日 ( 火 ) 及び9 月 15 日 ( 金 ) の北朝鮮による我が国の上空を通過する弾道ミサイルの発射に際しては 全国瞬時警報システム (J アラート ) を使用して 国民の皆様に情報提供したところです 今回 今後の国民保護施策の参考

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事業継続計画(BCP)作成用調査ワークシート

1 国民保護について 2 J アラートを活用した情報伝達 3 国民保護共同訓練等 2

全国瞬時警報システム (J アラート ) とは 弾道ミサイル情報 津波警報 緊急地震速報等 対処に時間的余裕のない事態に関する情報を 人工衛星及び地上回線を用いて国 ( 内閣官房 気象庁から消防庁を経由 ) から送信し 市町村防災行 政無線 ( 同報系 ) 等を自動起動することにより 国から住民まで

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第8章 災害復旧計画

本件については, 消防庁から都道府県防災 国民保護担当部局に周知しているところですが, 日本語の理解が困難な児童生徒等やその保護者, 教職員等への情報提供の際に有用と考えられることから, 各教育委員会 学校等においても必要に応じ御活用ください 各都道府県 指定都市教育委員会におかれては, 所管の学校

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緊急緊急消防援助隊について消防援助隊の概要 目的 地震等の大規模 特殊災害発生時における人命救助活動等を効果的かつ迅速に実施する消防の援助体制を国として確保 創設の経緯等 阪神 淡路大震災での教訓を踏まえ 平成 7 年に創設 平成 15 年 6 月消防組織法の改正により法制化 平成 16 年 4 月

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緊急緊急消防援助隊について消防援助隊の概要 目的 地震等の大規模 特殊災害発生時における人命救助活動等を効果的かつ迅速に実施する消防の援助体制を国として確保 創設の経緯等 阪神 淡路大震災での教訓を踏まえ 平成 7 年に創設 平成 15 年 6 月消防組織法の改正により法制化 平成 16 年 4 月

過去に官邸対策室を設置した事例 2 平成 18 年 7 月 5 日 北朝鮮による飛翔体発射事案に関する官邸対策室設置北朝鮮による弾道ミサイル発射事案に関する官邸対策室に名称変更 10 月 9 日 北朝鮮による核実験実施情報に関する官邸対策室設置 平成 19 年 3 月 25 日 石川県能登を中心とす

奈良県ライフライン 情報共有発信マニュアル 第 3.3 版 平成 24 年 7 月 奈良県ライフライン防災対策連絡会

第 1 章実施計画の適用について 1. 実施計画の位置づけ (1) この 南海トラフ地震における具体的な応急対策活動に関する計画 に基づく宮崎県実施計画 ( 以下 実施計画 という ) は 南海トラフ地震に係る地震防災対策の推進に関する特別措置法 ( 平成 14 年法律第 92 号 以下 特措法 と


目  次

各府省からの第 1 次回答 1. 災害対策は 災害対策基本法に規定されているとおり 基礎的な地方公共団体である市町村による第一義的な応急対応と 市町村を包括する広域的な地方公共団体である都道府県による関係機関間の総合調整を前提としている を活用してもなお対応できず 人命又は財産の保護のため必要がある

アンケート調査の概要 目的東南海 南海地震発生時の業務継続について 四国内の各市町村における取り組み状況や課題等を把握し 今後の地域防災力の強化に資することを目的としてアンケート調査を実施 実施時期平成 21 年 11 月 回答数 徳島県 24 市町村 香川県 17 市町 愛媛県 20 市町 高知県

第 4 章市の地理的 社会的な特徴 国民保護措置の実施に当り 考慮しておくべき市の地理的 社会的な特徴を示します 位置 地形 気候 人口状況 道路の位置等 鉄道の位置等 自衛隊施設 本市における留意事項 主な特徴 人口 10 万人を擁し 首都東京に近郊の都市 鉄道 4 線が交差する県北西部の広域交流

<ハード対策の実態 > また ハード対策についてみると 防災設備として必要性が高いとされている非常用電源 電話不通時の代替通信機能 燃料備蓄が整備されている 道の駅 は 宮城など3 県内 57 駅のうち それぞれ45.6%(26 駅 ) 22.8%(13 駅 ) 17.5%(10 駅 ) といずれも

( 社会福祉施設用作成例 ) (4) 施設管理者は, 緊急時連絡網により職員に連絡を取りましょう (5) 施設管理者は, 入所者の人数や, 避難に必要な車両や資機材等を確認し, 人員の派遣等が必要な場合は, 市 ( 町 ) 災害対策本部に要請してください (6) 避難先で使用する物資, 資機材等を準

目次 はじめに P3 1 災害 緊急の範囲 P3 2 時間と場所を考慮した対応の必要性 P3 3 時間ごとの対応 P4 4 場所ごとの対応 P5 5 デジタルサイネージの提供コンテンツ P6 6 緊急時を意識したデジタルサイネージシステム P6 7 情報の切替 復帰の条件 P7 8 緊急運用体制 P

第 5 部 南海トラフ地震防災対策推進計画

地方自治体の危機管理 自然災害 ( 地震 大雨等 ) 災害対策基本法等 事故等 ( 火災 列車事故 ) 感染症 鳥インフルエンザ等 武力攻撃 大規模テロ 武力攻撃事態対処法 (H15.6 月成立 ) 国民保護法 (H16.6 月成立 ) 地方自治体に災害時と同様 重要な役割 1

事務連絡平成 30 年 10 月 26 日 各都道府県消防防災主管課東京消防庁 各指定都市消防本部 } 殿 消防庁予防課 外国人来訪者や障害者等が利用する施設における災害情報の伝達及び避難誘導に関するガイドライン のリーフレットの配布について 2020 年東京オリンピック パラリンピック競技大会が開

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はじめに

その一方で 防災行政無線の聞き取り状況の調 査では 図 3に示すように20% の人が放送内容を聞き取れなかったと答えており 今後の改善 もしくは代替え手段の充実の必要性を示唆している なお 情報の入手先としてテレビの割合が低いのは地震による停電 ( 岩手県 宮城県では95% 以上が停電 ) が原因と

資料1 第3回災害救助に関する実務検討会における意見に対する回答

宮城県総合防災情報システム(MIDORI)

油漏洩 防油堤内 にて火災発生 9:17 火災発見 計器室に連絡 ( 発見 者 計器室 ) 発見後 速やかに計 器室に連絡してい る 出火箇所 火災の状況及び負傷者の発生状況等を確実に伝え 所内緊急通報の実施 火災発見の連絡を受 けて速やかに所内 緊急通報を実施し 水利の確保 ( 防災セ ンター 動

防災業務計画 株式会社ローソン

大規模イベント開催時の危機管理等における消防機関のあり方に関する研究結果について ( 概要 ) 研究の趣旨 現在 国際社会では各地で多様な形態のテロが発生し また NBCテロ災害等 特別な備えが必要となる事案が発生する恐れも増してきている 2019 年のラグビーワールドカップ 2020 年のオリンピ

資料1 受援計画策定ガイドラインの構成イメージ

これだけは知っておきたい地震保険

豪雨災害対策のための情報提供の推進について

イ留意事項 ( ア ) 対処基本方針が廃止された場合は 救援の継続や復帰のための措置について 何らかの措置により行います ( イ ) 復帰のための措置 a 誘導以外の措置 b 市長 知事による誘導 (2) 別紙第 1 情報計画 参照 2 構想 (1) 活動方針市 ( 環境防災課ほか各課 ) は 県

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第1節  計画の目的等

2

自衛隊の原子力災害派遣に関する達

(案)

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事務連絡平成 24 年 4 月 20 日 都道府県各指定都市介護保険担当主管部 ( 局 ) 御中中核市 厚生労働省老健局総務課高齢者支援課振興課老人保健課 大規模災害時における被災施設から他施設への避難 職員派遣 在宅介護者に対する安全確保対策等について 平成 23 年 3 月 11 日に発生した東

L アラート ( 災害情報共有システム ) の概要 1 情報発信 情報伝達 地域住民 市町村 災害時の避難勧告 指示 お知らせ等 収集 フォーマット変換 配信 テレビ事業者 システム接続 ケーブル地上波 デジタル TV データ放送など ( テキストで表示 ) 情報閲覧 入力 防災情報 お知らせ等 都

平成 27 年の救急出動件数等 ( 速報 ) 消防庁

避難所講演資料

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第1節  計画の目的等

平成 26 年 3 月 28 日 消防庁 平成 25 年の救急出動件数等 ( 速報 ) の公表 平成 25 年における救急出動件数等の速報を取りまとめましたので公表します 救急出動件数 搬送人員とも過去最多を記録 平成 25 年中の救急自動車による救急出動件数は 591 万 5,956 件 ( 対前

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平成 26 年の救急出動件数等 ( 速報 ) 消防庁

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一防災 減災等に資する国土強靱化基本法案目次第一章総則 第一条 第七条 第二章基本方針等 第八条 第九条 第三章国土強靱化基本計画等 第十条 第十四条 第四章国土強靱化推進本部 第十五条 第二十五条 第五章雑則 第二十六条 第二十八条 附則第一章総則 目的 第一条この法律は 国民生活及び国民経済に甚

Taro-2806第3編(H30.6)

時間災害状況等の推移関係機関関係機関の活動内容道府県 ( 防災本部 ) の留意事項 ( 評価の視点 ) 1 日目 3.1 地震に基因する標準災害シナリオ 9:00 (0:00) 地震発生 ( 震度 6 強 ) 特定事業所 施設等の緊急停止措置 災害拡大防止上必要な施設の手動停止操作 地震発生後 速や

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共同住宅の空き家について分析-平成25年住宅・土地統計調査(速報集計結果)からの推計-

消防災第 71 号 平成 22 年 2 月 24 日 各都道府県消防防災主管部長殿 総務省消防庁国民保護 防災部防災課長 ( 公印省略 ) 公務員の消防団への入団促進について ( 通知 ) 消防団員は 普段はそれぞれに他の職業をもつ地域住民により構成され 非常災害が発生した際に 自らの地域は自らで守

「南九州から南西諸島における総合的防災研究の推進と地域防災体制の構築」報告書

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防災 減災への民間情報の活用の必要性 東日本大震災において 明らかになった課題 従来の情報収集の取組 職員による現地調査 報道機関からの情報 通報 検知器 ( センサー ) 課題 対応できる人員の限界 小さな地域に関する情報の不足 紙情報が多い 情報の整理 管理が困難 設備 維持費用が大きい 上記課

国民保護に関する業務計画(案)

先行的評価の対象とするユースケース 整理中. 災害対応に関するユースケース. 健康に関するユースケース. 移動に関するユースケース. 教育に関するユースケース. 小売 物流に関するユースケース 6. 製造 ( 提供した製品の保守を含む ) に関するユースケース 7. 農業に関するユースケース 8.

二戸市地域防災計画 ( 震災編 ) の一部修正の新旧対照表現行改正案 目次 ( 震災編 ) 目次 ( 震災編 ) 第 1 章総則 第 1 章総則 第 1 節 計画の目的 351 第 2 節 計画の性格 352 第 2 節の2 災害時における個人情報の取り扱い 352 第 3 節 防災関係機関の責務及

平成 29 年 12 月 1 日水管理 国土保全局 全国の中小河川の緊急点検の結果を踏まえ 中小河川緊急治水対策プロジェクト をとりまとめました ~ 全国の中小河川で透過型砂防堰堤の整備 河道の掘削 水位計の設置を進めます ~ 全国の中小河川の緊急点検により抽出した箇所において 林野庁とも連携し 中

別添 中防災第 1 1 号 平成 29 年 5 月 31 日 各指定行政機関の長各指定公共機関の代表殿 中央防災会議会長 ( 内閣総理大臣 ) 安倍晋三 梅雨期及び台風期における防災態勢の強化について 貴殿におかれては 日頃から各般の施策を通じて災害対策の推進に御尽力をいただいているところであるが

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大津市避難所運営マニュアル

Transcription:

地方財政審議会 地方における国民保護対策について 平成 30 年 4 月 6 日 消防庁国民保護 防災部国民保護室 1

国民保護について 2

国民保護法成立までの経過 昭和 52 年 (1977 年 ) 有事法制 ( 事態対処法制 ) の研究 テポドン不審船 安全保障の危機に直面する現実 有事立法の具体化 平成 11 年 5 月 (2001 年 ) 周辺事態安全確保法成立 平成 13 年 9 月 (2001 年 ) 米国同時多発テロ 平成 13 年 10 月 (2001 年 ) テロ対策特別措置法成立 平成 14 年 4 月 (2002 年 ) 有事関連 3 法案を国会に提出 平成 15 年 6 月 (2003 年 ) 平成 15 年 6 月 (2003 年 ) 事態対処法成立 国民保護法政整備本部の設置 平成 16 年 6 月 (2004 年 ) 国民保護法成立 3

国民保護とは 国民保護とは 武力攻撃事態等において 武力攻撃から国民の生命 身体及び財産を保護し 並びに武力攻撃の国民生活及び国民経済に及ぼす影響を最小にすること 上記に関し 必要な事項を定めたものが武力攻撃事態等における国民の保護のための措置に関する法律 ( 国民保護法 ) 国民保護法は 武力攻撃事態等における我が国の平和と独立並びに国及び国民の安全の確保に関する法律 ( 事態対処法 ) と相まって 国全体として万全の態勢を整備し もって武力攻撃事態等における国民の保護のための措置を的確かつ迅速に実施するための法律 万一の事態が起こった場合に 正確な情報を把握し 住民に伝え 住民が正しく避難できるようにする 救援 武力攻撃災害への対処を行う国 県 市町村 住民などが協力して 住民を守るための仕組みであり 住民の生命や財産を守るという意味では 地方公共団体 消防の本来の役割とも言える 4

自然災害との相違点 何が起こっているか 外形上はわからない 住民へ正確な情報を伝達する仕組み 相手に意図があり 第二 第三の攻撃が起こるおそれ 安全に住民の避難誘導を行う仕組み 殺傷を目的とした武器により 被害が空間的 時間的に拡大 消防職員等の安全を確保する仕組み 国が情報を集約し 国の判断 責任で対処する仕組み 5

国民保護事案への対応の流れ 事態の生起 緊急参集チーム事態対処専門委員会 国家安全保障会議 対処基本方針 臨時閣議 事態認定 時間の流れ 避難措置の指示 ( 凡例 ) 法律に規定 : 参考通知 : 政府対策本部 政府対策本部設置 地方の国民保護対策本部設置の指定 警報の発令 生活等関連施設の警備強化 消防庁対策本部 伝達 伝達 通知 伝達 伝達 通知 伝達 通知 通知 地方公共団体 当 該 その他 対策本部設置の要請 6

防災と国民保護の対応の差異 防災国民保護 地震 台風等地理的状況 気象状況等による 武力攻撃 テロ悪意ある相手により引き起こされる 自治事務 事務性格 法定受託事務 市町村 ( 国 県は補完 ) 対応主体 国 県 市町村 市町村 費用負担 国 独自に設置 対策本部 国の指定による設置 自主的な避難 避 難 避難誘導 補完市町村による避難の勧告 指示 ( 緊急通報 防御措置は実施しない ) 県の役割 主体県による避難の指示緊急通報 防御措置 7 8

国民の保護のための措置 対処基本方針が定められてから廃止されるまでの間に 指定行政機関 地方公共団体又は指定公共機関若しくは指定地方公共機関が 武力攻撃から国民の生命 身体及び財産を保護するため 又は武力攻撃が国民生活及び国民経済に影響を及ぼす場合において 当該影響が最小となるようにするための措置を言い 各機関における主な措置は次のとおり 国民保護措置国都道府県市町村 住民の避難に関する措置 警報の発令 避難措置の指示 警報の通知 避難の指示 避難住民の誘導 都道府県の区域を越える住民の避難 警報の伝達 避難実施要領の策定 避難住民の誘導 運送の求め 関係機関の調整 避難住民等の救援に関する措置 救援の指示 応援の指示 安否情報の収集 提供 救援の実施 緊急物資の運送の求め 安否情報の収集 提供 救援の実施 緊急物資の運送の求め 安否情報の収集 提供 武力攻撃災害への対処に関する措置 生活関連等施設の安全確保 危険物質等に係る武力攻撃災害の発生防止 放射性物質等による汚染の拡大防止 武力攻撃災害の防除 軽減 緊急通報の発令 退避の指示 警戒区域の設定 保健衛生の確保 退避の指示 警戒区域の設定 消防 消火 負傷者の搬送 被災者の救助等 国民生活の安定に関する措置 生活関連物資等の価格の安定等 生活関連物資等の価格の安定等 水の安定的な供給 武力攻撃災害の復旧に関する措置 損失 損害補償 避難及び救援に必要な物資 資材の備蓄等 職員の派遣の要請 8

住救援(協力)9 の対国民保護法に基づく消防庁の主な役割 都道府県又は市町村 ( 消防機関 ) から被害情報を収集し 政府へ報告 政府 避難 : 政府が発出する 警報の発令 及び 避難措置の指示 を総務大臣名で都道府県に通知 救援 : 政府が発出する 救援の指示 を都道府県へ伝達都道府県から報告される安否情報のとりまとめ及び国民からの照会に対する回答 武力攻撃災害への対処 : 武力攻撃災害の防御及び消防の応援等に関する消防庁長官の指示の発出 被害情報の政府への報告 被害情報の報告 被害情報の収集 報告 被害情報の報告 被害情報の収集 報告 警報の発令の通知 通 知 警報の通知 警報の伝達 消防庁都道府県市町村 ( 消防機関 ) 住民の避難 政府対策本部長から指示避難住民等の武力 武力攻撃災害を防御するため指示 武力攻撃災害の防御 消防 ( 消火 被災者の救助等 ) 攻の消防に関する長官の指示撃 応急措置の実施 応急措置の実施処災( 警戒区域の設定 退避の指示等 ) ( 警戒区域の設定 退避の指示等 ) 害へ 避難措置の指示の通知 ( 要避難地域 避難先地域等 ) 消防の応援等に関する長官の指示 通 知 安否情報の報告 救援の実施 食品 生活必需品等の給与 収容施設の供与 医療の提供 等 救援に協力 安否情報の収集 提供 安否情報の収集 提供 安否情報の収集 提供 指 示 避難の指示 ( 避難経路 交通手段等 ) 消防の応援等 ( 緊急消防援助隊の出動等 ) 安否情報の報告 避難の指示の伝達 避難住民の誘導 ( 避難実施要領策定 ) 消防の応援等 ( 緊急消防援助隊の出動等 ) 9 民

全国瞬時警報システム (J アラート ) 弾道ミサイル情報 緊急地震速報 津波警報など 対処に時間的余裕のない事態に関する情報を携帯電話等に配信される緊急速 報メール 市町村防災行政無線等により 国から住民まで瞬時に伝達するシステム これまでの主な使用実績 < 国民保護関係 > H24.12 北朝鮮ミサイル発射情報 ( 沖縄県地方 ) H28.2 北朝鮮ミサイル発射情報 ( 沖縄県地方 ) H29.8 北朝鮮ミサイル発射情報 ( 北海道外 11 県 ) H29.9 北朝鮮ミサイル発射情報 ( 北海道外 11 県 ) < 気象関係 > 緊急地震速報 H23 東日本大震災他多数 H24 福島県沖他 15 回 H25 淡路島付近他 8 回 H26 伊予灘他 5 回 H27 徳島県南部他 6 回 H28 平成 28 年熊本地震他多数 大津波警報 津波警報 H23.3 東日本大震災 H28.11 福島県沖地震 大雨等の特別警報 H27.9 台風第 18 号 ( 茨城県 栃木県 宮城県 ) H28.10 台風第 18 号 ( 沖縄県 ) H29.7 梅雨前線 台風第 3 号 ( 島根県 福岡県 大分県 ) 噴火警報 噴火速報 H26.9 御嶽山噴火 H30.1 草津白根山噴火

住民避難の仕組み 国 ( 対策本部 ) 都道府県 ( 対策本部 ) 市町村 ( 対策本部 ) 警報の発令 通知 武力攻撃事態等の現状と予測 武力攻撃が迫り 又は現に武力攻撃が発生したと認められる地域 住民や公私の団体に対し周知させるべき事項 避難措置の指示 住民の避難が必要な地域 住民の避難先となる地域 住民の避難に関して関係機関が構ずべき措置の概要 警報の通知 武力攻撃事態等の現状と予測 武力攻撃が迫り 又は現に武力攻撃が発生したと認められる地域 住民や公私の団体に対し周知させるべき事項 避難の指示 住民の避難が必要な地域 住民の避難先となる地域 主な避難の経路 避難のための交通手段 警報の伝達 警報の内容を住民 関係団体に伝達 執行機関に通知 防災行政無線のサイレンや他の手段を活用し できるだけ速やかに伝達 都道府県警察の協力 避難住民の誘導 直ちに避難実施要領を定める 市町村長が市町村職員及び消防を指揮し避難住民を誘導 警察官等による誘導の要請 避難方法には 大別して 要避難地域外への域外避難と 要避難地域内の建物等への屋内避難がある 指定公共機関指定地方公共機関 放送事業者による警報や避難の指示の放送 運送事業者による避難住民の運送 等 都道府県の区域を越える避難 関係都道府県知事は受入れについてあらかじめ協議 11 受入れない正当な理由のない限り受入れ

救援に関する措置 国からの指示を受け 都道府県が救援活動を実施 緊急時は 国の指示がなくとも都道府県は救援を実施可能 指定公共機関等による緊急物資の運送 市町村は都道府県の救援活動を補助 都道府県の委任により市町村も救援を実施可能 知事の権限等 医療関係者への医療の実施の要請 避難住民等への協力の要請 物資の売渡しの要請等 土地等の使用 12

武力攻撃事態等について 13

武力攻撃事態の類型 1 着上陸侵攻 2 弾道ミサイル攻撃 船舶により上陸する場合は 沿岸部が当初の侵攻目標となりやすい 航空機による場合は 沿岸部に近い空港が攻撃目標となりやすい 国民保護措置を実施すべき地域が広範囲にわたるとともに 期間が比較的長期に及ぶことも想定される 発射された段階での攻撃目標の特定が極めて困難で 短時間での着弾が予想される 弾頭の種類 ( 通常弾頭であるのか NBC 弾頭であるのか ) を着弾前に特定するのが困難であり 弾頭の種類に応じて 被害の様相や対応が大きく異なる 3 ゲリラ 特殊部隊による攻撃 4 航空機による攻撃 突発的に被害が発生することも考えられる 被害は比較的狭い範囲に限定されるのが一般的だが 攻撃目標となる施設 ( 原子力事業所などの生活関連等施設など ) の種類によっては 大きな被害が生ずる恐れがある NBC 兵器やダーティボムが使用されることも想定される 弾道ミサイル攻撃の場合に比べ その兆候を察知することは比較的容易ですが 予め攻撃目標を特定することが困難 都市部の主要な施設やライフラインのインフラ施設が目標となることも想定される 14

緊急対処事態の類型 ( 攻撃対象施設等による分類 ) 緊急対処事態 : 武力攻撃の手段に準ずる手段を用いて多数の人を殺傷する行為が発生した事態又は当該行為が発生する明白な危険が切迫していると認められるに至った事態で 国家として緊急に対処することが必要なもの 危険性を内在する物質を有する施設等に対する攻撃 ( 事態例 ) 原子力事業所などの破壊大量の放射性物質などが放出され 周辺住民が被ばくするとともに 汚染された飲食物を摂取した住民が被ばくします 石油コンビナート 可燃性ガス貯蔵施設などの爆破爆発 火災の発生により住民に被害が発生するとともに 建物やライフラインなどの被災により 社会経済活動に支障が生じます 危険物積載船などへの攻撃危険物の拡散により沿岸住民への被害が発生するとともに 港湾や航路の閉塞 海洋資源の汚染など 社会経済活動に支障が生じます 多数の人が集合する施設等に対する攻撃 ( 事態例 ) 大規模集客施設 ターミナル駅などの爆破爆破による人的被害が発生し 施設が崩壊した場合は被害が多大なものとなります 15

緊急対処事態の類型 ( 攻撃手段による分類 ) 多数の人を殺傷する特性を有する物質等による攻撃 ( 事態例 ) ダーティボム などの爆発爆弾の破片や飛び散った物体による被害 熱や炎による被害などが発生し 放射線によって正常な細胞機能が攪乱されると 後年 ガンを発症することもあります 生物剤の大量散布人に知られることなく散布することが可能です また 発症するまでの潜伏期間に 感染した人々が移動し 後に生物剤が散布されたと判明した場合には 既に広域的に被害が発生している可能性があります ヒトを媒体とする生物剤による攻撃が行われた場合には 二次感染により被害が拡大することが考えられます 化学剤の大量散布地形 気象などの影響を受けて 風下方向に拡散し 空気より重いサリンなどの神経剤は下をはうように広がります ダーティボム放射性物質を散布することにより 放射能汚染を引き起こすことを意図した爆弾 破壊の手段として交通機関を用いた攻撃 ( 事態例 ) 航空機などによる自爆テロ爆発 火災などの発生により住民に被害が発生するとともに 建物やライフラインなどが被災 し 社会経済活動に支障が生じます 16 出典 : 国民の保護に関する基本指針 内閣官房 HP

8 月 29 日 ( 火 ) 北朝鮮によるミサイル発射事案 1( 平成 29 年 8 月 29 日 ) < 弾道ミサイル発射の概要 > 5 時 58 分頃北朝鮮西岸から東北地方方面にミサイル発射 6 時 07 分頃北海道渡島半島及び襟裳岬の上空を太平洋に向けて通過 6 時 12 分頃襟裳岬の東約 1,180km の太平洋 ( 我が国の排他的経済水域 (EEZ) 外 ) に落下したものと推定 ( 発射情報 ) 携帯電話に配信された実際の緊急速報メール ( 通過情報 )

北朝鮮によるミサイル発射事案 1( 平成 29 年 8 月 29 日 ) 8 月 29 日 ( 火 ) 消防庁の対応 6 時 00 分消防庁長官を長とする消防庁緊急事態調整本部を設置 6 時 02 分発射情報を J アラートで伝達 ( 対象 12 道県 ) 北海道 青森県 岩手県 宮城県 秋田県 山形県 福島県 茨城県 栃木県 群馬県 新潟県 長野県 6 時 14 分通過情報を J アラートで伝達 ( 対象 12 道県 ) 7 時 50 分北朝鮮による弾道ミサイルとみられる飛翔体発射に伴う消防庁の対応について ( 第 1 報 ) 都道府県に情報提供 8 時 25 分同 ( 第 2 報 ) 都道府県に情報提供 9 時 35 分同 ( 第 3 報 ) 都道府県に情報提供 14 時 10 分同 ( 第 4 報 ) 都道府県に情報提供 8 月 31 日 ( 木 ) 16 時 00 分国民保護運用室長を長とする消防庁第 1 次情報連絡室へ改組 住民に対する情報伝達の状況 12 道県内の各市町村では J アラート等で受信した情報を防災行政無線等の情報伝達手段を用いて直ちに住民へ伝達 情報を受信後 直ちに防災行政無線等の情報伝達手段を起動 J アラートによる住民への情報伝達は 12 道県内の 617 市町村のほとんどで不具合なく行われたが 24 市町村において 情報伝達に支障が生じた 緊急速報メールについて 消防庁から直接 携帯電話事業者を通じて国民保護に関する情報を配信した 被害状況等 J アラート送信地域に対し 被害状況等を確認した結果 全ての地方公共団体 (12 道県 ) から ミサイル発射による被害なしとの報告を受けた 18

9 月 15 日 ( 金 ) 北朝鮮によるミサイル発射事案 2( 平成 29 年 9 月 15 日 ) < 弾道ミサイル発射の概要 > 6 時 57 分頃北朝鮮西岸から東北地方方面にミサイル発射 7 時 06 分頃北海道渡島半島及び襟裳岬の上空を太平洋に向けて通過 7 時 16 分頃襟裳岬の東約 2,200km の太平洋 ( 我が国の排他的経済水域 (EEZ) 外 ) に落下したものと推定 ( 発射情報 ) 携帯電話に配信された実際の緊急速報メール ( 通過情報 ) 19

北朝鮮によるミサイル発射事案 2( 平成 29 年 9 月 15 日 ) 9 月 15 日 ( 金 ) 消防庁の対応 7 時 00 分消防庁長官を長とする消防庁緊急事態調整本部を設置 7 時 00 分発射情報を J アラートで伝達 ( 対象 12 道県 ) 北海道 青森県 岩手県 宮城県 秋田県 山形県 福島県 茨城県 栃木県 群馬県 新潟県 長野県 7 時 07 分通過情報を J アラートで伝達 ( 対象 12 道県 ) 8 時 30 分北朝鮮による弾道ミサイルとみられる飛翔体発射に伴う消防庁の対応について ( 第 1 報 ) 都道府県に情報提供 8 時 35 分同 ( 第 2 報 ) 都道府県に情報提供 9 時 20 分同 ( 第 3 報 ) 都道府県に情報提供 10 時 30 分同 ( 第 4 報 ) 都道府県に情報提供 17 時 30 分国民保護運用室長を長とする消防庁第 1 次情報連絡室へ改組 住民に対する情報伝達の状況 J アラートによる発射 通過情報が 送信地域の全ての市町村で正常に受信されたことを確認 J アラートが送信された全ての市町村で緊急速報メールが受信されたことを確認 9 月 15 日 ( 金 )10 時 10 分現在 市町村から住民への情報伝達ができなかったとの報告はない 被害状況等 J アラート送信地域に対し 被害状況等を確認した結果 全ての地方公共団体 (12 道県 ) から ミサイル発射による被害なしとの報告を受けた 20

住民の避難行動について 21

北朝鮮弾道ミサイルに対応した J アラートによる情報伝達 弾道ミサイル発射 (1) ミサイル発射情報 避難の呼びかけ ミサイル発射 ミサイル発射 北朝鮮からミサイルが発射されたものとみられます 建物の中 又は地下に避難して下さい 日本に落下する可能性があると判断した場合日本の上空を通過した場合日本の領海外の海域に落下した場合 (2) 直ちに避難することの呼びかけ 直ちに避難 直ちに避難 直ちに建物の中 又は地下に避難して下さい ミサイルが落下するものとみられます 直ちに避難して下さい (2) ミサイル通過情報 (2) 落下場所等についての情報 ミサイル通過 ミサイル通過 先程のミサイルは 地方から へ通過したものとみられます 不審な物を発見した場合には 決して近寄らず 直ちに警察や消防などに連絡して下さい 先程のミサイルは 海に落下したものとみられます 不審な物を発見した場合には 決して近寄らず 直ちに警察や消防などに連絡して下さい (3) 落下場所等についての情報 ミサイル落下 ミサイル落下 ミサイルが 地方に落下したものとみられます 続報を伝達しますので 引き続き屋内に避難して下さい ( 注 1) 状況に応じて送信するため 上記のメッセージを全て送信するとは限りません ( 注 2) 上記のメッセージは 状況に応じ 変更する可能性があります ( 注 3) 自衛隊によるミサイルの迎撃の状況等により情報伝達の流れが変わる可能性があります 追加情報

弾道ミサイル落下時の行動についての住民への周知 < テレビ CM> 平成 29 年 6 月 23 日 ( 金 )~7 月 6 日 ( 木 ) の 2 週間全国民放 43 局 30 秒スポット < 新聞広告 > 平成 29 年 6 月 23 日 ( 金 )~25 日 ( 日 ) 全国 70 紙 記事下全 5 段 カラー < インターネット広告 > 平成 29 年 6 月 26 日 ( 月 )~7 月 9 日 ( 日 ) Yahoo!JAPAN ブランドパネル (PC/ スマートフォン ) < 首相官邸のソーシャルメディア > 政府広報テレビ CM 放送開始に合わせて 官邸 LINE や 官邸 ( 災害 危機管理情報 )Twitter などによる広報を実施 23

弾道ミサイルを想定した住民避難訓練の概要 北朝鮮による弾道ミサイルの発射が相次ぎ 国民の不安感が今までになく高まっている状況 弾道ミサイルが我が国に落下する可能性がある場合における対処について より一層国民の理解を促進する必要性 訓練内容 ミサイル発射 国から J アラート エムネット等を使った情報伝達 防災行政無線 ( 屋外スピーカー ) 避難行動 < 屋外にいる参加者 > 近隣の建物の屋内に避難 ( 具体的な避難先は参加者がその場で判断 ) 屋内避難が間に合わない場合は その場で伏せる等 < 自宅にいる参加者 > 自宅から出て近隣の頑丈な建物の屋内に避難するか そのまま自宅へとどまる 窓から離れるか 窓のない部屋に移動する ( 自宅から出るか否か 及び自宅から出た場合の具体的な避難先は 参加者がその場で判断 ) < 住民避難訓練実施状況 > (H30.4.1 現在 ) 登録制メール など 国と地方自治体との共同訓練 27 団体 地方自治体の単独訓練 144 団体 23

弾道ミサイルを想定した住民避難訓練風景 (1) 25

弾道ミサイルを想定した住民避難訓練風景 (2) 26

平成 29 年 8 月 29 日 ( 火 ) 及び 9 月 15 日 ( 金 ) の北朝鮮によるミサイル発射事案に関し J アラートにより弾道ミサイルに関する情報伝達が行われた 12 道県 ( ) に居住されている住民の方々を対象に 当日の意識 行動等について 共通の設問により市町村役場による住民アンケート調査及び民間調査会社によるインターネット調査を実施 12 道県 北海道 青森県 岩手県 宮城県 秋田県 山形県 福島県 茨城県 栃木県 群馬県 新潟県 長野県 (1) 市町村役場による住民アンケート調査 1 2 調査方法 J アラートが送信された 12 道県 617 市町村において 市町村の職員が 市町村役場の窓口を訪れた方 ( 原則として市は男女各 2 人 町村は男女各 1 人 ) の中から 任意で選定した人にアンケート調査への回答を依頼 なお 年齢層に偏りが生じないよう配慮 調査実施時期及び回答状況 調査実施時期 8 月 29 日の事案 :9 月 12 日 ~22 日 9 月 15 日の事案 :9 月 20 日 ~29 日 (2) 民間調査会社によるインターネット調査 1 回答状況 8 月 29 日の事案 :12 道県 615 市町村 1,645 人 ( 回答率 99.6%) 9 月 15 日の事案 :12 道県 614 市町村 1,649 人 ( 回答率 99.8%) 調査方法民間調査会社が J アラートが送信された 12 道県に住所を登録しているモニターから抽出した方に回答を依頼 なお 各道県の人口における年齢構成に合わせて回答を依頼 2 調査実施時期及び回答状況 調査実施時期 8 月 29 日の事案 :10 月 4 日 ~10 日 9 月 15 日の事案 :10 月 16 日 ~24 日 北朝鮮によるミサイル発射事案に関する住民の意識 行動等についての調査結果 回答状況 8 月 29 日の事案 :12 道県 5,000 人 9 月 15 日の事案 :12 道県 5,000 人 27

民アンケート調査 9 月 15 日 住インターネット調北朝鮮によるミサイル発射事案に関する住民の意識 行動等についての調査結果 インターネット 5.8%?( 複数回答 ) 8 月 29 日 防災行政無線 ( 戸別受信機を含む ) 53.3% 携帯 スマートフォンへの緊急速 自治体による登録制メール 4.4% テレビ (NHK) 34.8% テレビ ( 民放 ) 34.2% テレビ ( ケーブルテレビ等 ) 0.5% ラジオ 2.1% インターネット 3.1% 自治体の広報車 0.1% 消防車 消防団による広報 0.1% 周りの人から聞いた 1.5% n = 1484 査どのような手段でミサイル発射について知りましたか その他 1.7% 8 月 29 日 防災行政無線 ( 戸別受信機を含む ) 20.2% 携帯 スマートフォンへの緊急速 自治体による登録制メール 3.2% テレビ (NHK) 33.8% テレビ ( 民放 ) 30.0% テレビ ( ケーブルテレビ等 ) 1.1% ラジオ 4.5% 自治体の広報車 0.7% 消防車 消防団による広報周りの人から聞いた 0.4% 1.1% n = 3225 その他 0.2% 84.2% 71.7% 9 月 15 日 防災行政無線 ( 戸別受信機を含む ) 携帯 スマートフォンへの緊急速 自治体による登録制メール 5.4% テレビ (NHK) テレビ ( 民放 ) テレビ ( ケーブルテレビ等 ) 0.5% ラジオ 1.5% インターネット 1.6% 自治体の広報車 0.0% 消防車 消防団による広報 0.3% 周りの人から聞いた 1.1% n = 1529 その他 1.8% 防災行政無線 ( 戸別受信機を含む ) 携帯 スマートフォンへの緊急速 自治体による登録制メール 2.5% テレビ (NHK) テレビ ( 民放 ) テレビ ( ケーブルテレビ等 ) 0.9% ラジオ 4.8% インターネット 4.8% 自治体の広報車 0.8% 消防車 消防団による広報 0.6% 周りの人から聞いた 1.6% n = 3169 その他 0.4% 28.6% 37.5% 20.4% 34.3% 29.6% 52.2% 81.9% 67.9% 28

9 月 15 日 住民アンケート調住民アンケート調インターネット調インターネット調北朝鮮によるミサイル発射事案に関する住民の意識 行動等についての調査結果 弾道ミサイルに備えてとるべき身の安全を守るための行動をご存知でしたか? ミサイル発射を知った後 避難等をしましたか? 査査17.5% 35.3% 64.5% 81.8% n = 1645 n = 1649 39.8% 37.2% 60.2% 62.8% 12.6% 33.1% 18.9% 査31.3% n = 1484 5.4% 15.9% 48.2% 査30.6% 40.9% 50.8% 16.2% 21.6% 19.0% n = 1529 5.6% 17.3% 26.3% 8 月 29 日 0.2% 0.7% 8 月 29 日 4.1% 9 月 15 日 2.4% n = 5000 n = 5000 n = 3225 n = 3169 29

避難施設の指定状況 武力攻撃事態等における国民の保護のための措置に関する法律 ( 平成 16 年 6 月 18 日法律第 112 号 ) 第 148 条 ( 避難施設の指定 ) 1 都道府県知事は 住民を避難させ 又は避難住民等の救援を行うため あらかじめ 政令で定める基準を満たす施設を避難施設として指定しなければならない 2 都道府県知事は 前項の規定により避難施設を指定しようとするときは 当該施設の管理者の同意を得なければならない 注政令で定める基準は以下のとおり 1 公園 広場その他の公共施設又は学校 公民館 駐車場 地下街その他の公益的施設であること 2 避難住民等を受入れ 又はその救援を行うために必要かつ適切な規模のものであること 3 速やかに 避難住民等を受入れ 又はその救援を行うことが可能な構造又は設備を有するものであること 4 火災その他の災害による影響が比較的少ない場所にあるものであること 5 車両その他の運搬手段による輸送が比較的容易な場所にあるものであること 平成 29 年 4 月 1 日現在全国で 91,735 箇所指定 コンクリート造り 51,958 箇所 (56.6%) 地下への避難が可能な施設 663 箇所 ( 0.7%) 施設類型別 小中学校等学校 43,606 箇所 公共施設 32,204 箇所 緑地 公園 12,259 箇所 福祉施設 2,024 箇所 民間企業 248 箇所 都道府県別の避難施設の指定状況については 内閣官房国民保護ポータルサイト (http://www.kokuminhogo.go.jp/hinan/index.html) に掲載 30

避難施設の指定の促進 < 最近の取組 > 都道府県国民保護担当課長会議 ( 平成 29 年 9 月 14 日開催 ) において 地下施設など積極的な避難施設の指定を要請 東京都 主要都市に地下街を有する道府県 公営地下鉄を有する政令指定都市等を訪問し 避難施設の指定を要請中 避難施設の指定促進について ( 平成 29 年 11 月 20 日付け消防国第 100 号消防庁国民保護室長通知 ( ) を発出し 都道府県による避難施設の指定を促進 通知の要点 昨今の情勢を鑑み 各地域において人口等に比して避難施設が適切に確保されているか改めて検証することが重要 下記に留意し 避難施設の指定の更なる促進等に取り組むよう依頼 自然災害における避難先として 市町村長が災害対策基本法に基づき指定している指定緊急避難場所及び指定避難所を 弾道ミサイル攻撃等の武力攻撃等から避難するための国民保護法に基づく避難施設として活用できる施設がないか確認されたいこと 避難施設として指定する施設の類型について 各団体の指定方針に違いがあることから 他団体の指定状況を確認し 指定に当たっての参考とされたいこと ( 高等学校 大学 民間施設等について積極的に検討 ) 爆風等からの直接の被害を軽減するための一時的な避難において コンクリート造り等の堅ろうな建築物及び地下施設への避難が有効と考えられることから 積極的に避難施設の指定を検討されたいこと 地下街 地下駅舎のほか 地域の実情に応じて 建築物の地下階 地下駐車場 地下通路等も活用しうると考えられること 31

和歌山駅前西口地下広場 ( わかちか広場 ) 地下施設の避難施設の指定事例 提供 : 和歌山県 施設概要 整備 : 平成 14 年 10 月面積 :2,940 m2構造 : コンクリート造り 地下 1 階収容人員 :980 人保有設備 : トイレ ( 障がい者用トイレあり ) 冷暖房設備 エレベーター エスカレーター 非常用電源管理 : 和歌山市商工振興課 道路管理課開場時間 :6:00~24:00 提供 : 和歌山市 施設の特徴 JR 和歌山駅前に立地 ( 和歌山駅乗降客数 :38,782 人 / 日 ) 平素は 和歌山駅やその周辺の商業施設の利便性向上や 駅前の立地を生かしたイベント開催など 地域の活性化につなげる施設として和歌山市が整備 JR 和歌山駅 駅前地下駐車場や商業施設 ( 近鉄百貨店等 ) に直結 平成 29 年 4 月 1 日 弾道ミサイルからの退避場所として 新たに指定 ( 災対法の指定緊急避難場所等には指定せず ) 32