シオノギの成長戦略

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Microsoft PowerPoint - SGS2020_外部発表資料【日】_Final

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持続的な企業価値創造を目指した 経営の実践

医療機器開発マネジメントにおけるチェック項目

Microsoft Word - jp_fin_ DOCX

2017 年 2 月期第 2 四半期の 営業状況について このプレゼンテーション資料には将来の見通しが含まれています これらの見通しや意見は 社内資料やその他の信頼するに足りると思われる資料をもとに作成していますが 将来の業績を保証するものではありません よって 実際の売上高や利益等は ここに記載さ

2014 中期経営計画総括 (2012 年度 ~2014 年度 )

米国メルク社より眼科資産を 取得する件について 2014 年 5 月 14 日代表取締役社長兼 CEO 黒川明

57巻S‐A(総会号)/NKRP‐02(会長あいさつ)

タペンタ 錠 25mg タペンタ 錠 50mg タペンタ 錠 100mg に係る 販売名 タペンタ 錠 25mg タペンタ 錠 50mg 医薬品リスク管理計画書 (RMP) の概要 有効成分 タペンタ 錠 100mg 製造販売業者 ヤンセンファーマ株式会社 薬効分類 821 提出年月 平成 30 年

目次 スライド番号 年 3 月期決算の概要 年 3 月期業績予想 当社経営方針について 17 2

第 88 回日本感染症学会学術講演会第 62 回日本化学療法学会総会合同学会採択演題一覧 ( 一般演題ポスター ) 登録番号 発表形式 セッション名 日にち 時間 部屋名 NO. 発表順 一般演題 ( ポスター ) 尿路 骨盤 性器感染症 1 6 月 18 日 14:10-14:50 ア

2017年度 決算説明会資料

10038 W36-1 ワークショップ 36 関節リウマチの病因 病態 2 4 月 27 日 ( 金 ) 15:10-16:10 1 第 5 会場ホール棟 5 階 ホール B5(2) P2-203 ポスタービューイング 2 多発性筋炎 皮膚筋炎 2 4 月 27 日 ( 金 ) 12:4

経営ビジョン 私たちが目指すヤーマン 1 業績ハイライト 5 セグメント別売上 6 セグメント別営業利益 7 売上構成 8 財務ハイライト 9 第 3 四半期以降の取り組み 10 業績予想について 11 配当について 12

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シプロフロキサシン錠 100mg TCK の生物学的同等性試験 バイオアベイラビリティの比較 辰巳化学株式会社 はじめにシプロフロキサシン塩酸塩は グラム陽性菌 ( ブドウ球菌 レンサ球菌など ) や緑膿菌を含むグラム陰性菌 ( 大腸菌 肺炎球菌など ) に強い抗菌力を示すように広い抗菌スペクトルを

薬-1 長期収載品と後発品

目次 2011 年度業界需要動向 1 日経代販価格推移 2 主要原燃料価格の推移 年度連結業績概要 4 主要製品品種別売上実績 5 連結営業利益増減益内訳 (2010 年度対 2011 年度 ) 年度連結業績予想 7 連結営業利益増減益内訳 (2011 年度対 2012

第 1 四半期は好調なスタートとなり 通年でも好調を維持する見通しです 主要製品の販売量を高水準で維持しながら 他の主な指標すべてにおいても 非常に好調であった前年同期からさらに大幅に向上しました と コベストロのチーフ コマーシャル オフィサー (CCO) であり 次期最高経営責任者 (CEO)

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様式第一六(第12条関係)

D961H は AstraZeneca R&D Mӧlndal( スウェーデン ) において開発された オメプラゾールの一方の光学異性体 (S- 体 ) のみを含有するプロトンポンプ阻害剤である ネキシウム (D961H の日本における販売名 ) 錠 20 mg 及び 40 mg は を対象として

大和証券グループ中期経営計画 Passion for the Best 年 4 月 3 日 大和証券グループ本社

各 位 2019 年 2 月 19 日 会社名塩野義製薬株式会社 代表者名代表取締役社長手代木功 ( コード番号 4507 東証第一部 ) 問合せ先広報部長京川吉正 TEL (06) 会社分割による子会社への事業承継および子会社の合併に関するお知らせ 塩野義製薬株式会社 ( 本社

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平成 30 年 8 月 10 日 リポバス錠 5, 10, 20 アトーゼット配合錠 LD, MSD 株式会社 HD 競合品目 1 クレストール錠 クレストールOD 錠 アストラゼネカ 競合品目 2 リピトール錠 アステラス製薬 競合品目 3 リバロ錠 リバロOD 錠 興和 自社製品を除いた同効品で

審査結果 平成 26 年 1 月 6 日 [ 販 売 名 ] ダラシン S 注射液 300mg 同注射液 600mg [ 一 般 名 ] クリンダマイシンリン酸エステル [ 申請者名 ] ファイザー株式会社 [ 申請年月日 ] 平成 25 年 8 月 21 日 [ 審査結果 ] 平成 25 年 7

シオノギの研究開発

目次 1. テクノプロ ホールディングスってどんな会社? 2. 技術人材サービスとは? 3. 経営ビジョンは? 4. 市場環境 成長性は? 5. 技術人材サービスが安定的に成長している理由 6. どんな仕事をしているの? 7. 業績は? 8. 今後の見通しは? 9. 計画達成の道すじは? 10. 重

(2) レパーサ皮下注 140mgシリンジ及び同 140mgペン 1 本製剤については 最適使用推進ガイドラインに従い 有効性及び安全性に関する情報が十分蓄積するまでの間 本製剤の恩恵を強く受けることが期待される患者に対して使用するとともに 副作用が発現した際に必要な対応をとることが可能な一定の要件

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目次 Review グループ経営方針 グループ経営方針 2016 の目指す方向性... 4 経営目標 新たなポートフォリオマネジメントの導入... 8 プロジェクト遂行体制の強化 グループ共通機能の強化 事業領域の目指す方向性... 13

2017年6月期第1四半期 決算説明資料

オクノベル錠 150 mg オクノベル錠 300 mg オクノベル内用懸濁液 6% 2.1 第 2 部目次 ノーベルファーマ株式会社

未承認薬 適応外薬の要望に対する企業見解 ( 別添様式 ) 1. 要望内容に関連する事項 会社名要望された医薬品要望内容 CSL ベーリング株式会社要望番号 Ⅱ-175 成分名 (10%) 人免疫グロブリン G ( 一般名 ) プリビジェン (Privigen) 販売名 未承認薬 適応 外薬の分類

次 1. 社是 2. 第 9 次中期経営計画の振り返り 3. 三洋化成のありたい姿 4.New Sanyo for 227


本日の説明内容 総括 2019 年 3 月期第 1 四半期実績 2019 年 3 月期通期見通し 主要施策の進捗 1

段取り

成長可能性に関する説明資料

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1.[ 慢性腰痛症患者の生活実態について ] 1-1. 仕事への影響 -3 人に1 人が慢性的な腰痛で仕事を辞めたいと思ったことがあると回答 - 慢性的な腰痛 が仕事へ与える影響について調査したところ 3 人に1 人が 仕事を辞めたいと思ったことがある (35.2%) と回答しました さらに 5 人

第 45 期 3Q 決算補足説明資料 第 45 期 (2019 年 4 月期 ) 第 3 四半期決算補足説明資料 ヤーマン株式会社 Copyright C YA-MAN LTD. All Rights Reserved.

CONTENTS

DRAFT#9 2011

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ブロードメディア株式会社 経営近況報告会 2016 年 6 月 24 日

Microsoft Word - JAID_JSC 2014 正誤表_ 原稿

SHIONOGI & CO., LTD. (4507)

審査結果 平成 23 年 4 月 11 日 [ 販 売 名 ] ミオ MIBG-I123 注射液 [ 一 般 名 ] 3-ヨードベンジルグアニジン ( 123 I) 注射液 [ 申請者名 ] 富士フイルム RI ファーマ株式会社 [ 申請年月日 ] 平成 22 年 11 月 11 日 [ 審査結果

新規 P2X4 受容体アンタゴニスト NCP-916 の鎮痛作用と薬物動態に関する検討 ( 分野名 : ライフイノベーション分野 ) ( 学籍番号 )3PS1333S ( 氏名 ) 小川亨 序論 神経障害性疼痛とは, 体性感覚神経系の損傷や疾患によって引き起こされる痛みと定義され, 自発痛やアロディ

Ⅰ. 経緯 国際金融コミュニティにおける IAIS の役割は ここ数年大幅に増加している その結果 IAIS は 現行の戦略計画および財務業績見通しを策定した際には想定していなかった システム上重要なグローバルな保険会社 (G-SIIs) の選定支援やグローバルな保険資本基準の策定等の付加的な責任を

2019 年 3 月期決算説明会 2019 年 3 月期連結業績概要 2019 年 5 月 13 日 太陽誘電株式会社経営企画本部長増山津二 TAIYO YUDEN 2017

2016 年 10 月 31 日 各位 社名 代表者名 問合せ先 株式会社村田製作所代表取締役社長村田恒夫 ( コード :6981 東証第 1 部 ) 広報室長生嶌匠 (TEL ) ソニー株式会社からの電池事業の取得に関するお知らせ 株式会社村田製作所 ( 以下 当社 といい

3. 安全性本治験において治験薬が投与された 48 例中 1 例 (14 件 ) に有害事象が認められた いずれの有害事象も治験薬との関連性は あり と判定されたが いずれも軽度 で処置の必要はなく 追跡検査で回復を確認した また 死亡 その他の重篤な有害事象が認められなか ったことから 安全性に問

2017 年度決算概要 Ⅰ 年度連結業績概要 Ⅱ 年度連結業績予想 Ⅲ. 補足資料 シャープ株式会社 2018 年 4 月 26 日 見通しに関する注意事項 本資料に記載されている内容には シャープ株式会社及び連結子会社 ( 以下 総称して シャープ という ) の計画 戦略

2015 年 11 月 5 日 乳酸菌発酵果汁飲料の継続摂取がアトピー性皮膚炎症状を改善 株式会社ヤクルト本社 ( 社長根岸孝成 ) では アトピー性皮膚炎患者を対象に 乳酸菌 ラクトバチルスプランタルム YIT 0132 ( 以下 乳酸菌 LP0132) を含む発酵果汁飲料 ( 以下 乳酸菌発酵果

目次 1/37 ページ 年 12 月期連結業績 2018 年 12 月期業績見通し 株主還元 中期経営計画進捗状況 新たな成長投資について ESGの取り組み

At a Glance 当社グループの事業について 2015 年度 2015 年 12 月 31 日終了年度 当社グループは 70 以上の国と地域で事業を展開するグローバルたばこメーカーです 我々の製品は120 以上の国と 地域で販売されており Winston Camel MEVIUSやLDといった

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第51回日本小児感染症学会総会・学術集会 採択結果演題一覧

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決算概要


花粉症患者実態調査(平成28年度) 概要版

中小企業支援ツール 中小企業支援ツール は 金融機関における中小企業支援の一助となることを目的に 自社製品開発などにより下請脱却に取り組んだものづくり中小企業の知財活用を調査 分析し 経営 事業上の課題を事業ライフステージごとに整理するとともに その課題解決に向け 知財活用の観点から考えられるアクシ

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2015 年度 ~2017 年度中期経営経営計画 14 中計 1. 当社が目指すもの企業理念と Vision E 2.11 中計 中計 (2nd STAGE / 2012~ 年度 ) の成果 - Vision E における 11 中計の位置づけと成果 - 1

社是 経営理念 長期ビジョン Ⅱ. 新中期経営計画 innovate on 2019 just move on! の概要 社是 人の和と創意で社会に貢献 経営理念 1. 最高の品質創りを重点に社業の発展を図り社会に奉仕する 2. 全員の創意を発揮し顧客のニーズに対応した特色ある技術を開発する 3.

アステラス製薬 | アニュアルレポート2016

四半期事業セグメント 事業セグメント ( 四半期累計 ) ( 百万円 ) 1Q 1-2Q 1-3Q 1-4Q 1Q 1-2Q 1-3Q 1-4Q 売上高 2,866 5,897 8,705 11,352 3,019 6,323 9,245 12,311 前期比 -72.9% 6.8% 8.0% 7.

DRAFT#9 2011

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Nikon AR J

資料 3 1 医療上の必要性に係る基準 への該当性に関する専門作業班 (WG) の評価 < 代謝 その他 WG> 目次 <その他分野 ( 消化器官用薬 解毒剤 その他 )> 小児分野 医療上の必要性の基準に該当すると考えられた品目 との関係本邦における適応外薬ミコフェノール酸モフェチル ( 要望番号

恩賜第 42 回社会福祉法人財団済生会中央治験審査委員会 会議の記録の概要 開催日時 平成 28 年 1 月 13 日 ( 水 )15:30~17:17 開催場所 出席委員名 東京都港区三田 三田国際ビル 21 階 社会福祉法人 恩賜財団済生会本部事務局中会議室 豊島

日本内科学会雑誌第98巻第12号

英国ProStrakan社の買収(子会社化)手続き開始の合意について

Ⅰ. 改訂内容 ( 部変更 ) ペルサンチン 錠 12.5 改 訂 後 改 訂 前 (1) 本剤投与中の患者に本薬の注射剤を追加投与した場合, 本剤の作用が増強され, 副作用が発現するおそれがあるので, 併用しないこと ( 過量投与 の項参照) 本剤投与中の患者に本薬の注射剤を追加投与した場合, 本

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Transcription:

Bank of America Merrill Lynch Japan Conference 2016 シオノギの成長戦略 2016 年 9 月 14 日 塩野義製薬株式会社 代表取締役社長手代木功

中期経営計画 SGS2020 中期経営計画 Shionogi Growth Strategy 2020 (SGS2020) 創薬型製薬企業として成長する 売上高の成長 重点疾患領域と販売エリアの 選択と集中 感染症 及び 疼痛 神経 領域を中心に 画期的新薬の創出 利益の創出 継続的なビジネスオペレーションの強化 2

強みを活かした成長 社会ニーズに対するシオノギの強み 低分子創薬 感染症 疼痛 神経 成長を牽引する販売エリア 国内事業 米国事業 多彩なアライアンス戦略 3

シオノギの中期経営計画 (2000 年度 ~) 第 1 次中計 基盤整備 (2000~2004 年度 ) 1 医薬品事業への特化 2 グローバル開発の基盤整備 第 2 次中計 飛躍への胎動 (2005~2009 年度 ) 1 重点領域 ( 感染症 疼痛 代謝性疾患 ) への集中 2 米国サイエルファーマ社買収 第 3 次中計 SONG for the Real Growth (2010~2013 年度 ) 1 抗 HIV 薬の契約枠組み変更 2 クレストール ロイヤリティーの契約変更 3 Tivicay ( 抗 HIV 薬 ) 及び Osphena ( 閉経後膣萎縮症 ) の上市 Shionogi Growth Strategy SGS2020 (2014~2020 年度 ) 1 選択と集中の推進 ( 自社の強みを活かし 社会ニーズを満たす疾患領域 販売エリアに経営リソースを集中的に投下 ) 2 急速な環境変化への対応 ( 毎年成果と課題を確認 次の 3 年間の目標明確化 ) 4

連結売上高 継続的なビジネスオペレーションの進化 ( 億円 ) 5,000 4,000 3,000 4,127 6% 7% 23% 1,964 売上原価 販売 管理費 2,824 2,740 17% 18% 研究開発費 3,180 3,100 30% 営業利益 4,000 5,000 2,000 1,000 0 15% 18% 18% 16% 64% 16% 34% 37% 34% 30% 35% 29% 30% 24% 2000 2005 2010 2014 2015 2016E 2018E 2020E 1 次中計 2 次中計 3 次中計 SGS2020 5

グローバルに急速に進む環境変化 高齢化の進展 医療経済的圧力 ( 価格プレッシャー ) の高まり 耐性菌 耐性ウイルス 問題の深刻化 健康寿命の延伸に 関する社会ニーズの 高まり 6

急速な環境変化への対応 2015 年度 2016 年度 2017 年度 2018 年度 2019 年度 2020 年度 選択と集中 中核事業の進化 売上高 3,100 億円 経常利益 1,009 億円 ROE 13.6% FIC *1 LIC *2 化合物による成長 成長へのギアチェンジ 売上高 4,000 億円 経常利益 1,250 億円 ROE 15% 経常利益 ROE は 2020 年度計画を前倒し 2015 年度実績 2018 年度目標 2020 年度目標 売上高 5,000 億円 経常利益 1,250 億円 ROE 15% 向こう 3 年間のローリング 毎年成果と課題を明確にする * 1 First-in-Class(FIC): 特に新規性 有効性が高く 従来の治療体系を大幅に変えるような独創的医薬品 * 2 Last-in-Class(LIC): 同様のメカニズムで明確な優位性をもち 後から新薬が出てこない医薬品 7

急速な環境変化への対応 クレストール クリフを 乗り越えた経験 強固な収益基盤を得た 経営能力 8

急速な環境変化への対応 収益基盤 ロイヤリティー収入 ( クレストール +HIV) 国内事業 スケール 効率 よりコンパクト ( 効率的 ) R&D 生産性 9

収益基盤 : ロイヤリティーの拡大 クレストール ロイヤリティー減少分をカバーし さらに拡大 HIV フランチャイズのグローバル販売が力強く成長 ( 億円 ) 1,000 800 600 400 200 0 ロイヤリティー受取額の推移 HIV フランチャイズ クレストール 657 58 405 474 476 620 330 2013 年度 2014 年度 2015 年度 2016 年度 予想 HIV フランチャイズグローバル販売額 ( 百万ポンド ) 1,400 1,200 1,000 800 600 400 200 0 テビケイ トリーメク 730 57 588 282 19 2013 年 2014 年 2015 年 10

HIV治療の変遷と今後の戦略 1996年 ベースドラッグ2剤+キードラッグ1剤によるART*の確立 HIV感染者の長期生存が可能となる 抗HIV薬開発戦略 ARTの精度向上 安全性 有効性 耐性プロファイルに優れた新薬の開発 配合剤の開発による患者利便性の向上 2013年 ドルテグラビル (DTG)の開発 上市 高い有効性 安全性を有し LICとなるキードラッグ 発売以降 耐性ウイルスの報告なし ViiV社の開発戦略 新治療法の確立 競合他社の開発戦略 既存療法の延長線 撤退 DTGをベースドラッグとした2剤配合剤の 開発 DTG類縁化合物カボテグラビルの開発 持続性注射製剤 副作用の回避 DTGに比肩するキードラッグの探索 HIV薬研究開発からの撤退 アセットの 譲渡 * Antiretroviral Therapy (ART) 抗レトロウイルス療法 11

抗 HIV 薬開発品の状況 2013 2014 2018 2019 2020 2020 以降 新たな配合剤 上市 上市予定時期 カボテグラビル ( 持続性注射剤 HIV 感染予防 ) (2016 年 Phase III 開始予定 ) カボテグラビル + リルピビリン ( 持続注射 ) (2016 年 Phase III 開始予定 ) ドルテグラビル + ラミブジン ( 経口配合剤 ) (Phase III ) ドルテグラビル + リルピビリン ( 経口配合剤 ) (Phase III) トリーメク テビケイ ViiV 社はインテグラーゼ阻害剤をベースドラッグとした新たな治療法の確立に向けて 開発活動を積極的に推進 12

国内事業 : 戦略品目の成長 売上比率拡大 戦略品目への選択と集中で収益性を向上 薬価改定の影響軽減 長期収載品 24 品目の販売移管 承継 3 品目 ( がん領域 ) 日医工 (2016 年 7 月販売移管 ) 21 品目 ( 中枢神経領域等 ) 共和薬品 (2016 年 12 月移管 ) ( 億円 ) 55.2% 50.8% 44.5% 36.7% 28.9% 59.4% 61.3% 62.6% 戦略品目の割合 (%) 279 389 513 585 663 697 746 759 161 194 219 257 266 261 248 231 1,085 1,006 912 815 754 656 627 592 FY2009 FY2010 FY2011 FY2012 FY2013 FY2014 FY2015 forecasts FY2016* SGS2020 戦略品目 最重要戦略品目 クレストール イルベタン 類サインバルタ オキシコンチン 類フィニバックス * ディフェリン ピレスパ ラピアクタ その他品目 * ディフェリン 販売権の返還 (2016 年 7 月実施 ) に伴い 戦略品目数を 8 品目から 7 品目に変更 13

長期収載品 24 品目の販売移管 承継の意義 後発品比率は向上し続け 長期収載品からの利益に頼ったビジネスモデルは成立しなくなっている 後発品比率推移 厚労省 HP より 後発品使用促進に向けた取り組み <2016 年度薬価改定 > 長期収載品の特例的な薬価引き下げ 後発医薬品の新規収載時薬価の更なる引下げ ( 先発品 0.5 を基本 ) シオノギの戦略 : 感染症 疼痛 神経領域を中心に新薬を通じて医療の発展 治療の進歩に貢献し続ける 14

成長を牽引する新製品群 新製品上市ターゲット 国内事業 2016 年度 2017 年度 2018 年度 クレストール OD 錠サインバルタ 慢性腰痛症に伴う疼痛変形性関節症に伴う疼痛医療用イソジン 米国事業 グローバル導出品 ナルデメジングアンファシン塩酸塩オキシコドン乱用防止製剤非がん性疼痛 ナルデメジン S-649266 ルストロンボパグ S-033188 Lisdexamfetamine アシテア 舌下錠小児通年性アレルギー性鼻炎 ( ダニ ) オスフィーナ 閉経後膣萎縮症に伴う膣乾燥感 ドルテグラビル + リルピビリン 15

自社オリジン化合物創製へのこだわり 開発パイプラインに占める自社オリジン化合物 * が全体の半数以上 自社創製 / 自社開発品共同研究 / 共同開発品導入 / 自社開発品 24% 8% 36% 自社オリジン化合物割合 68% 導入 / 共同開発品 [2016 年 3 月現在 ] 32% シオノギの強みである低分子創薬力の発揮 産学アライアンス コラボレーション : 創薬シーズの発掘 育成 * 開発候補品ならびにパートナーとの共同研究による成果も含む 16

S-033188( インフルエンザ感染症治療薬候補 ) S-033188 適応疾患作用機序製品特性開発ステージ今後の予定その他 インフルエンザ感染症 Capエンドヌクレアーゼ阻害 ( 新規作用メカニズム ) 季節性 A 型 B 型インフルエンザウイルス 高病原性鳥インフルエンザウイルス 経口単回投与日本 : Phase II 完了 米国 : Phase I 試験 2016 年度日本 :Phase III グローバル:Phase III 2017 年度申請予定 ( 日本 ) 先駆け審査指定制度 対象 Roche 社とのライセンス契約締結 17

多彩なアライアンス戦略 HIV 薬 クレストール サインバルタ 抗菌薬 提携先とWin-Winとなる契約内容の変更ナルデメジン 販売パートナーの選定中 βセクレターゼ阻害剤 Janssen 社との共同研究 18

S-033188: なぜ Roche 社と提携? グローバル展開への対応 タミフル での経験 ( 開発力 供給力 販売力 ) シオノギによる開発の権利 先駆け審査指定制度 の下での国内開発 重点領域におけるグローバル開発能力 経験の向上 19

マウス生存率 (%) 平均血漿中 S-033188 活性体濃度 S-033188 非臨床及び Phase I 単回投与結果 マウス感染モデルでの生存率 ( 投与開始 14 日後 ) (ng/ml) Phase I 単回投与試験における薬物動態 100 1000 80 10 倍量 60 40 100 10 80 mg 60 mg 40 mg 20 mg 20 臨床相当量 6 mg 0 媒体競合薬 (5 日間 ) S-033188 (1 日間 ) 媒体 競合薬 (5 日間 ) S-033188 (1 日間 ) 1 0 12 24 36 48 60 72 ( 時間 ) 季節性株 高病原性株 季節性株や高病原性株に対して競合薬を上回る効果が期待できる血漿中濃度を 6 mg の単回投与で達成 20

S-033188 国内 Phase II 結果 国内 Phase II におけるインフルエンザ症状消失期間 国内 Phase II におけるインフルエンザウイルス力価の推移 2016 年 8 月 29 日プレスリリースより ( 国際学会 OPTIONS IX における発表資料 ) 21

パイプラインの状況 2016年8月現在 Phase I Phase II Phase III S-649266 海外開発品 多剤耐性グラム 陰性菌感染症 S-033188 インフルエンザ 感染症 S-120083 炎症性疼痛 S-707106 S-488210 S-237648 肥満症 S-117957 S-222611 S-588410 非臨床 不眠症 2型糖尿病 悪性腫瘍 頭頸部がん 膀胱がん NTE創薬 吸入剤 多剤耐性グラム 陰性菌感染症 オスフィーナ 閉経後膣萎縮症に 伴う膣乾燥感 多剤耐性グラム陰 性菌感染症 乱用防止製剤 抗緑膿菌 抗体 S-649266 S-649266 オキシコドン S-120083 S-649266 炎症性疼痛 多剤耐性グラム 陰性菌感染症 S-010887 S-033188 神経障害 性疼痛 インフルエンザ 感染症 S-600918 神経障害 性疼痛 S-525606 スギ抗原によるアレル ギー性鼻炎 感染症 代謝性疾患 疼痛 神経 フロンティア疾患 申請 S-237648 肥満症 S-588410 膀胱がん ルストロンボパグ 慢性肝疾患による 血小板減少症 ナルデメジン オピオイド誘発性の 便秘症 国内開発品 Lisdexamfetamine 小児ADHD グアンファシン 塩酸塩 成人ADHD オピオイド誘発性の 便秘症 アシテア オキシコドン サインバルタ 慢性疼痛 における鎮痛 変形性関節症に 伴う疼痛 小児通年性アレル ギー性鼻炎(ダニ) S-555739 アレルギー性 鼻炎 S-588410 食道がん ナルデメジン グアンファシン 塩酸塩 小児ADHD 22

パイプラインの状況 (2016 年 8 月現在 ) 非臨床 Phase I Phase II Phase III 申請 アウトライセンス GSK3342830 多剤耐性グラム陰性菌感染症 カボテグラビル + リルピビリン持続性注射製剤 HIV 感染症 カボテグラビル持続性注射製剤 HIV 感染予防 ドルテグラビル + リルピビリン HIV 感染症 Janssen/ シオノギプロジェクト化合物アルツハイマー病 Janssen/ シオノギ β セクレターセ 阻害剤アルツハイマー病 感染症 疼痛 神経 23

株主還元と成長投資 3 つのバランスをとりながら 企業価値を最大化 成長を共に実感できる株主還元政策 DOE*: 2016 年度目標 3.5% 以上 自己株式の取得 一株当たり配当金 ( 円 ) 40 40 42 36 28 22 46 52 62 68 ( 予定 ) 以上 株主還元 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 年度 選択と集中 優先順位をつけた効果的な投資 成長への投資 企業価値最大化 戦略的事業投資 戦略的事業投資機会の 拡大 * DOE: 株主資本配当率 24

将来の見通しに関する注意事項 本資料において提供される情報は いわゆる 見通し情報 (forward-looking statements) を含みます これらの文言は 現在における見込み 予測 リスクを伴う想定 実質的にこれらの文言とは異なる現実的な結論 結果を招き得る不確実性に基づくものです それらリスクや不確実性には 一般的な業界ならびに市場の状況 金利 通貨為替変動といった一般的な国内および国際的な経済状況が含まれます リスクや不確実性は 特に製品に関連した見通し情報に存在します 製品のリスク 不確実性には 技術的進歩 特許の競合他社による獲得 臨床試験の完了 製品の安全性ならびに効果に関するクレームや懸念 規制機関による審査期間や承認取得 国内外の保険関連改革 マネジドケア 健康管理コスト抑制への傾向 国内外の事業に影響を与える政府の法規制など 新製品開発に付随する課題などが含まれますが これらに限定されるものではありません 承認済みの製品に関しては 製造およびマーケティングのリスクがあり 需要を満たす製造能力を構築する能力を欠く状況 原材料の入手困難 市場の受容が得られない場合などが含まれますが これに限定されるものではありません 新しい情報 将来の出来事もしくはその他の事項により 見通し情報に更新もしくは改正が望ましい場合であっても それを行う意図を有するものではなく 義務を負うものではありません 本資料には 医薬品 ( 開発中の製品を含む ) に関する情報が含まれておりますが その内容は宣伝広告 医学的アドバイスを目的としているものではありません 本資料は国内外を問わず 投資勧誘またはそれに類する行為を目的として作成されたものではありません 本資料の利用にあたっては 利用者の責任によるものとし 情報の誤りや瑕疵 目標数値の変更 その他本資料の利用の結果生じたいかなる損害についても 当社は一切責任を負いません 25