Ⅱ 公的年金等の範囲 公的年金等とは 次に掲げるものをいいます ( 所法 353 所令 82の2) イ国民年金法 厚生年金保険法 国家公務員共済組合法 地方公務員等共済組合法 私立学校教職員共済法 独立行政法人農業者年金基金法及び改正前の船員保険法の規定に基づく年金 指定共済組合が支給する年金 被用

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第11 源泉徴収票及び支払調書の提出

Ⅰ 年の中途で行う年末調整の対象となる人 年末調整は 原則として給与の支払者に 給与所得者の扶養控除等 ( 異動 ) 申告書 ( 以下 扶養控除等申告書 といいます ) を提出している人について その年最後に給与の支払をする時に行うことになっていますので 通常は12 月に行うこととなりますが 次に掲

平成19年度市民税のしおり

( 二 ) その年中に支払った社会保険料 ( 給与等から控除されるものを除く ) の金額 小規模企業共済等掛金 ( 給与等から控除されるものを除く ) の額及び次に掲げる事項イその年中に支払った種類別の社会保険料の金額 ( 給与等から控除されるものを除く ) 及びその支払の相手方の名称ロ社会保険料の

上場株式等の配当等に対する課税

「公的年金からの特別徴収《Q&A

四日市市消防関係手数料条例の一部を改正する条例

3 平成 25 年 4 月に給与の支給規程を改訂し 平成 24 年分 10 月にまでさかのぼって実施する こととなり 平成 25 年 4 月の給与支給日に支払うこととなった平成 24 年 10 月から平成 25 年 3 月までの給与改訂差額 A 3 1 給与所得の収入金額の収入すべき時期は 契約又は

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15 共済事業を行う農業協同組合の締結した建物更生共済契約又は火災共済契約その他これに類する共済に関する契約 ( 注 )1 確定給付企業年金法の規定による承認の取消しを受けた規約型企業年金に係る規約に基づきその取消しを受けた時以後に支払われる年金等についても 上記と同様に源泉徴収を行うこととなります

2 返還額の算定方法 (1) 前記 1の (1) (2) (5) 及び (6) の退職一時金に係る返還額 退職一時金の額に利子に相当する額を加えた額とされており この利子に相当する 額は当該一時金の支給を受けた日の属する月の翌月から退職共済年金等を受ける権利 を有することとなった日の属する月までの期

財財第  号

与等の支払者 ) から毎年最初に給与等の支払を受ける日の前日までに 次に掲げる事項を記載した申告書を 当該給与等の支払者を経由して その給与等に係る所得税の納税地 第一章第五節 の所轄税務署長に提出しなければならない ( 法 1941 措法 41の162 41の172 規 731) ( 一 ) 当該

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目次 1. 年末調整とは 2. 平成 30 年分の留意点 3. 給与所得者の扶養控除等 ( 異動 ) 申告書の書き方 4. 給与所得者の配偶者控除等申告書の書き方 5. 給与所得者の保険料控除申告書の書き方 2

Microsoft Word - 最新版租特法.docx

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申告者と配偶者の合計所得金額の入力フォーム 申告者 ( 給与の支払いを受ける人 ) の事業所得 雑所得 配当所得 不動産所得 その他の所得の収入金額と必要経費を入力して合計所得金額を計算します 申告者の合計所得金額が 900 万円を超えると 配偶者控除または配偶者特別控除の控除額が変動します 申告者

第3 退職所得の源泉徴収事務

その額に老人扶養親族 1 人につき ( 当該老人扶養親族のほかに扶養親族等がないときは 当該老人扶養親族のうち1 人を除いた老人扶養親族 1 人につき ) 60,000 円を加算した額 ) (3) 条例第 3 条第 2 項第 4 号に規定する心身障害者に 扶養親族等がないときは 3,604,000

に掲げる税額ロ給与等の支給期が毎半月と定められている場合別表第一の乙欄に掲げる税額の二分の一に相当する税額ハ給与等の支給期が毎旬と定められている場合別表第一の乙欄に掲げる税額の三分の一に相当する税額ニ給与等の支給期が月の整数倍の期間ごとと定められている場合別表第一の乙欄に掲げる税額に当該倍数を乗じて

済組合法 私立学校教職員共済法及び独立行政法人農業者年金基金法の規定に基づいて支給される一時金 ( 所法 31 一 ) ⑵ 次に掲げる一時金 ( これに類する給付を含みます ) 1 改正前の船員保険法の規定に基づく一時金 ( 所令 721 一 ) 2 地方公務員等共済組合法の一部を改正する法律附則の

伊丹市市民福祉金条例の一部を改正する条例(平成12年  伊丹市条例第  号)

[Q1] 復興特別所得税の源泉徴収はいつから行う必要があるのですか 平成 25 年 1 月 1 日から平成 49 年 12 月 31 日までの間に生ずる所得について源泉所得税を徴収する際 復興特別所得税を併せて源泉徴収しなければなりません ( 復興財源確保法第 28 条 ) [Q2] 誰が復興特別所

( 条例第 4 条第 1 項に規定する額 ) 第 4 条条例第 4 条第 1 項に規定する額は 病院若しくは診療所等 ( 保険薬局を除く ) の診療報酬明細書 ( 訪問看護診療費明細書を含む ) 又は医療保険各法に定める療養費支給申請書ごとに 次の各号に掲げる区分に対し定める額とする なお 医療に関

MR通信H22年1月号


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源泉徴収税額について 年金課年金給付担当 平成 28 年分公的年金等の源泉徴収票 をお送りしました 平成 28 年中に年金を受給された方に 平成 28 年分公的年金等の源泉徴収票 を 平成 29 年 1 月 12 日 ( 木 ) にお送りしました 今回下記のように様式が改正されております 裏面に記載

調布市要綱第  号

1 基本項目 ⑴ 所轄税務署長給与の支払者の所在地 ( 住所 ) の所轄税務署名を入力します 所轄税務署が不明な場合 国税庁ホームページ にある 税務署を検索 で郵便番号等による検索ができますので 参照してください ⑵ 給与の支払者の法人番号この欄には 申告書を受理した給

平成 28 年度市民税 県民税申告の手引き 申告書を提出しなければならない人平成 28 年 1 月 1 日現在 幸手市内に住所を有する人 (1 月 2 日以降に幸手市に転入した人は従前の住所地で申告を行ってください ) ただし 次に該当する人は この申告をする必要はありません 1 平成 27 年分の

平成 30 年分給与所得者の扶養控除等 ( 異動 ) 申告書 ( マル扶 ) の手引き 平成 29 年末に記載する際は 平成 30 年 1 月 1 日時点の情報を書きましょう 平成 30 年の年末調整にて再度記入する際は 平成 30 年 12 月 31 日時点の情報に書き換えます X A 9/19

監 事 監 査 規 程

き一 修正申告 1 から同 ( 四 ) まで又は同 2 から同 ( 四 ) までの事由が生じた場合には 当該居住者 ( その相続人を含む ) は それぞれ次の 及び に定める日から4 月以内に 当該譲渡の日の属する年分の所得税についての修正申告書を提出し かつ 当該期限内に当該申告書の提出により納付


1: とは 居住者の配偶者でその居住者と生計を一にするもの ( 青色事業専従者等に該当する者を除く ) のうち 合計所得金額 ( 2) が 38 万円以下である者 2: 合計所得金額とは 総所得金額 ( 3) と分離短期譲渡所得 分離長期譲渡所得 申告分離課税の上場株式等に係る配当所得の金額 申告分

Microsoft Word - sample1.doc

●国民年金法等の一部を改正する法律案

Microsoft Word - 個人住民税について(2018~2022)

平成 31 年度 ( 平成 30 年分 ) 所得控除 雑損控除 納税義務者又はその者と生計同一の配偶者 その他親族が有する資産について 災害 盗難 横領によ る住宅 家財 現金の損害一定額 控除計算 A B いずれか多い方の金額 A:( 損失額 - 保険金等による補てん額 )-( 総所得金額等の合計

( 支給対象者等 ) 第 3 条医療費の支給の対象となる者 ( 以下 支給対象者 という ) は 次の各号に該当する母子家庭の母 父子家庭の父及びこれらの者に扶養されている児童並びに養育者に扶養されている父母のない児童とする (1) 本市に住所 ( 配偶者からの暴力を受けること等により本市への住所の

市県民税所得課税証明書から年間所得金額を見る場合 平成 年度 ( 平成 年分 ) 市県民税所得課税証明書 住所 羽生市 134 番地 1 氏名 羽生田羽生子 所得の区分 所得金額 所得の区分 所得金額 総所得金額 330,000 所得控除金額 1,500,000 合計所得金額 330,000 課税標

ジットカード発行会社が交付したカードを提示してその国外居住親族が商品等を購入したこと等により その商品等の購入等の代金に相当する額の金銭をその居住者から受領した 又は受領することとなることを明らかにする書類 注意事項 1 送金関係書類については 原本に限らずその写しも送金関係書類として取り扱うことが

足利市妊産婦医療費助成条例 昭和 48 年 3 月 23 日条例第 2 号改正昭和 49 年 6 月 11 日条例第 38 号昭和 59 年 12 月 20 日条例第 32 号昭和 62 年 3 月 23 日条例第 7 号平成 6 年 12 月 21 日条例第 35 号平成 10 年 3 月 24

平成 30 年 7 月豪雨により被害を受けられた方の税務上の措置 ( 手続 )FAQ 平成 30 年 7 月広島国税局 平成 30 年 7 月豪雨により被害を受けられた方の税制上の措置 ( 手続 ) 等につきまして 照会の 多い事例を取りまとめましたので 参考としてください 目次 Ⅰ 災害にあった場

扶養親族等申告書 の記入について 個人番号(マイナンバー)調査票 の記入について 1 受給者ご本人の申告 3 申告書にご自身の署名 捺印をしてください 電話番号 住所 その他必要事項を記入してください キョウサイ 共済 2 源泉控除対象配偶者または障害者に該 当する同一生計配偶者の申告 3 受給者と

○事務職員の職名に関する規程

特別障害者一人につき 75 万円を所得から控除することができます 障害者控除は 扶養控除の適用がない16 歳未満の扶養親族を有する場合においても適用されます ⑶ 心身障害者扶養共済掛金の控除 P128 条例の規定により地方公共団体が実施するいわゆる心身障害者扶養共済制度による契約で一定の要件を備えて

( その 1) 月収額の計算のしかた 給与所得者の場合 1. 年間総収入の計算あなたが仕事を始めた時期 対 象 の 収 入 金 額 1 現在の勤務先に前年 1 月 1 日以前から引 前年中の年間総収入金額 き続き勤務している方 ( 源泉徴収票の支払金額の欄 ) 2 現在の勤務先に前年 1 月 2 日

Microsoft Word - 個人住民税について

VBA PRO 給与計算 年末調整 システムの年末調整用データの入力 給与所得に対する源泉徴収簿の入力用ユーザーフォーム 年末調整用の所得税源泉徴収簿のフォームでデータを給与と賞与のデータを編集できます 給与明細書の源泉徴収簿フォーム 給与明細の計算 タブの 1 月 から 12 月 のボタンから給与

あなたと生計を一にする配偶者やその他の親族が受け取る公的年金等から引き落とされている国民健康保険 料 後期高齢者医療保険料 介護保険料はあなたの控除の対象とはなりませんので御注意ください 5 生命保険料控除 地震保険料控除 について それぞれ該当する欄に昨年中に支払った金額を記入し 以下の計算方法に

被用者年金一元化法による追加費用削減について 昨年 8 月に社会保障 税一体改革関連法の一つとして被用者年金一元化法が成立 一元化法では 追加費用財源の恩給期間にかかる給付について 以下の配慮措置を設けた上で 負担に見合った水準まで一律に 27% 減額することとし 本年 8 月まで ( 公布から 1

第14章 国民年金 

第 2 条条例第 2 条第 1 項に規定する社会保険各法 ( 以下 社会保険各法 という ) は 次の各号に掲げる法律をいう (1) 健康保険法 ( 大正 11 年法律第 70 号 ) (2) 船員保険法 ( 昭和 14 年法律第 73 号 ) (3) 私立学校教職員共済法 ( 昭和 28 年法律第

所得控除 雑損控除 医療費控除 社会保険料控除等 旧生命保険料控除 旧個人年金保険料控除 ( 実質損失額 - 総所得金額等の合計額 10%) 又は ( 災害関連支出の金額 -5 万円 ) のうち いずれか多い方の金額医療費の実質負担額 -(10 万円と総所得金額等の 5% のいずれか低い金額 ) 限

Taro-1-国民年金編2015  作成 

松戸市市税条例等の一部を改正する条例 ( 松戸市市税条例の一部改正 ) 第 1 条松戸市市税条例 ( 平成 27 年松戸市条例第 12 号 ) の一部を次のように改正する 第 11 条中 及び第 2 号 を 第 2 号及び第 5 号 に それぞれ当該各号 を 第 1 号から第 4 号まで に改め 掲

次に掲げる氏名又は住所の変更に係る申告書又は届出書 ( 以下 申告書等 といいます ) を提出する場合には その申告書等を提出する人の個人番号の記載を要しないこととされました ( 既に個人番号を提供済みの人に限ります ) ⑴ ( 特別 ) 非課税貯蓄に関する異動申告書 ⑵ ( 特別 ) 非課税貯蓄申

PowerPoint プレゼンテーション

内部検査規程

Microsoft Word ①概要(整備令)

改正された事項 ( 平成 23 年 12 月 2 日公布 施行 ) 増税 減税 1. 復興増税 企業関係 法人税額の 10% を 3 年間上乗せ 法人税の臨時増税 復興特別法人税の創設 1 復興特別法人税の内容 a. 納税義務者は? 法人 ( 収益事業を行うなどの人格のない社団等及び法人課税信託の引

目次 1. 平成 30 年改正対応 ( 平成 31 年 1 月リリース予定 ) (1) 改正内容 (2) 様式変更 (3) 画面イメージ (4) 帳票イメージ 1-2. 電子申告 (1) 様式変更 (2) メッセージボックスセキュリティ強化 (3) 納付手続き手順の変更 2. 注意事項 1

( 相続時精算課税適用者の死亡後に特定贈与者が死亡した場合 ) (6) 相続時精算課税適用者 ( 相続税法第 21 条の9 第 5 項に規定する 相続時精算課税適用者 をいう 以下 (6) において同じ ) の死亡後に当該相続時精算課税適用者に係る特定贈与者 ( 同条第 5 項に規定する 特定贈与者


目 次 1 源泉徴収票について (1) 源泉徴収票の送付及び再発行について問 1 源泉徴収票が届かないのですが なぜですか 1 問 2 障害 遺族を支給事由とする年金については 源泉徴収票は発行されないということですが 確定申告に使用するため 年金から控除された社会保険料額の証明をいただけないでしょ

所得控除 基礎控除 配偶者控除などの下記の表に記載されたものをいいます それぞれ一定の要件を満たしている場合は 課税所得金額を計算する際に それぞれの控除が受けられます 個人の県民税 個人の市町村民税 12

厚生年金保険の保険給付及び国民年金の給付の支払の遅延に係る加算金の支給に関する法律

所得控除 基礎控除 配偶者控除などの下記の表に記載されたものをいいます それぞれ一定の要件を満たしている場合は 課税所得金額を計算する際に それぞれの控除が受けられます 個人の県民税 個人の市町村民税 12

目 次 問 1 法人税法における当初申告要件及び適用額の制限に関する改正の概要 1 問 2 租税特別措置法における当初申告要件及び適用額の制限に関する改正の概要 3 問 3 法人税法における当初申告要件 ( 所得税額控除の例 ) 5 問 4 法人税法における適用額の制限 ( 所得税額控除の例 ) 6

1 2

< 所得控除の詳細 > 1 所得控除額計算一覧表 控除名 控除の詳細 控除額町県民税 控除額 参考 所得税 次の イ と ロ のい 次の イ と ロ のい ずれか多い方の金額 ずれか多い方の金額 災害や盗難等により 本人や本 イ ( 損害金額 - 保険 イ ( 損害金額 - 保険 雑損控除 人と同一

妙高市 税に関するWEBページ


170214_【社労士会】事務連絡(期間短縮省令)

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強制加入被保険者(法7) ケース1

3 この条例において 幼児 とは 1 歳に達する日の属する月の翌月の初日から6 歳に達する日以後の最初の3 月 31 日までの間にある者をいう 4 この条例においては 児童 とは 6 歳に達する日以後の最初の4 月 1 日から15 歳に達する日以後の最初の3 月 31 日までの間にある者をいう 5

税法実務コース 所得税 学習スケジュール 回数 学 習 テ ー マ 内 容 第 1 章 テーマ1 所得税の仕組みテーマ2 所得税額の計算テーマ3 非課税所得 所得税の仕組み 税額計算 所得税が課税されないものについて学習します テーマ1 各種所得金額の計算の概要テーマ2 利子所得テーマ3 配当所得

社会保障に関する日本国とアメリカ合衆国との間の協定の実施に伴う厚生年金保険法等の特例等に関する法律案《概要》

住民税 所得税の税率国から地方への税源移譲に伴い 平成 19 年度から住民税所得割の税率が 10% に統一され 所得税の税率が 4 段階から 7 段階の累進税率に改正されています 住民税については平成 19 年度分 ( 平成 19 年 6 月納付分 ) 所得税については平成 19 年分 ( 平成 1

第 3 条この条例において 医療費の助成の対象となる者 ( 以下 対象者 という ) は 中島村に住所を有する子どもの保護者とする ただし 生活保護法 ( 昭和 25 年法律第 144 号 ) の規定により保護を受けている者は この限りではない 2 医療保険各法に規定する医療保険に加入していること

1 どこに相談すればよいのでしょう?

第 5 条市長は 前条に規定する申請書等に基づいて健康管理費を受けることができる者であることを確認したときは 当該資格を認定する 2 市長は 前項により資格を認定した者 ( 以下 受給者 という ) に対し 重障老人健康管理事業対象者証 ( 以下 対象者証 という ) を交付する ( 不認定の通知

記載例 戸籍抄本のの場合 郵送用戸籍事項証明等の書ホームページ申書 書を送付した付を記載 平成 身分証明のの場合 必要とする人の氏名府中花子 戸籍の附票をされない場合は記載不要です 戸籍の附票で必要な住所 から まで 注意: 以上となる場合もありますので ご確認ください 住所東京都 市 町 丁目 地


4-2砺波市重度心身障害者等医療費の助成に関する条例施行規則

平成19年度分から

3 特別徴収義務者の指定及び特別徴収税額の決定手続 5. 給与所得に係る特別徴収義務者の指定等 ( 法 3の4) 市町村は 特別徴収の方法によって個人の住民税を徴収しようとする場合には 当該年度の初日においてその納税義務者に対して給与の支払いをする者のうち 所得税の源泉徴収義務がある者を 当該市町村

議案第 20 号小松島市消防団員等の公務災害補償に関する条例の一部を改正する条例 改正の趣旨 非常勤消防団員等の損害補償の基準を定める政令の一部を改正する政令が平成 28 年 4 月 1 日から施行されることに伴い 非常勤消防団員等の公務上の災害に対する損害補償に関し 同一の事由により他の法律による

被用者年金一元化法

に限る ) は その追徴すべき不足税額 ( 当該減額更正前に賦課した税額から当該減額更正に基因して変更した税額を控除した金額 ( 還付金の額に相当する税額を含む ) に達するまでの部分に相当する税額に限る 以下この項において同じ ) については 次に掲げる期間 ( 令第 4 8 条の9の9 第 4

間の初日以後 3 年を経過する日の属する課税期間までの各課税期間 6 高額特定資産を取得した場合の納税義務の免除の特例事業者 ( 免税事業者を除く ) が簡易課税制度の適用を受けない課税期間中に国内における高額特定資産の課税仕入れ又は高額特定資産に該当する課税貨物の保税地域からの引取り ( 以下 高

Transcription:

第 4 公的年金等の源泉徴収事務 公的年金等の所得区分は雑所得とされていますが この公的年金等については 通常 経済的稼得力が減退する局面にある人の生計手段とするために給付されるものであること等を考慮して 通常の雑所得とは異なった所得金額の計算方法が採用されています このため 源泉徴収の方法についても 公的年金等の性質に即した仕組みとなっています また 公的年金等の受給者については 給与所得のような年末調整も行わないこととされており 生命保険料控除 地震保険料控除などは源泉徴収の段階で控除できないこととされているため 源泉徴収された税額とその年に納付すべき税額との差額については 確定申告で精算することになります ( 注 ) その年中の公的年金等の収入金額が400 万円以下であり かつ その公的年金等の全部が源泉徴収の対象となる場合において その年分の公的年金等に係る雑所得以外の所得金額が20 万円以下であるときは その年分の所得税について確定申告は要しません ( 所法 1213) Ⅰ 公的年金等の雑所得の金額公的年金等に係る雑所得の金額は その年中の公的年金等の収入金額から受給者の年齢や公的年金等の収入金額に応じた公的年金等控除額を控除した残額とされています ( 所法 352 一 ) 公的年金等控除額は 次のとおりです ( 所法 354 措法 41の15の3) 受給者の区分その年中の公的年金等の収入金額 A 控除額 330 万円以下 120 万円 年齢 65 歳以上の人 330 万円超 410 万円以下 A 25% + 37 万 5,000 円 410 万円超 770 万円以下 A 15% + 78 万 5,000 円 770 万円超 A 5% +155 万 5,000 円 130 万円以下 70 万円 年齢 65 歳未満の人 130 万円超 410 万円以下 A 25% + 37 万 5,000 円 410 万円超 770 万円以下 A 15% + 78 万 5,000 円 770 万円超 A 5% +155 万 5,000 円 ( 注 ) 受給者の年齢が 65 歳未満であるかどうかの判定は その年の 12 月 31 日における年齢により判定することとされています ( 措法 41 の 15 の 34) 140

Ⅱ 公的年金等の範囲 公的年金等とは 次に掲げるものをいいます ( 所法 353 所令 82の2) イ国民年金法 厚生年金保険法 国家公務員共済組合法 地方公務員等共済組合法 私立学校教職員共済法 独立行政法人農業者年金基金法及び改正前の船員保険法の規定に基づく年金 指定共済組合が支給する年金 被用者年金制度の一元化等を図るための厚生年金保険法等の一部を改正する法律 ( 平成 24 年法律第 63 号 ) 附則の規定に基づく年金 改正前の国家公務員共済組合法の規定に基づく年金 改正前の地方公務員等共済組合法の規定に基づく年金 改正前の私立学校教職員共済法の規定に基づく年金 旧令共済退職年金 地方公務員等共済組合法の一部を改正する法律附則の規定に基づく年金 廃止前の農林漁業団体職員共済組合法の規定に基づく年金 石炭鉱業者年金 改正前の厚生年金保険法第 9 章の規定に基づく年金ロ恩給 ( 一時恩給を除きます ) 過去の勤務に基づき使用者であった者から支給される年金 ( 廃止前の国会議員互助年金法に規定する普通退職年金及び地方公務員の退職年金に関する条例の規定による退職を給付事由とする年金を含みます ) ハ確定給付企業年金法の規定に基づいて支給される年金 特定退職金共済団体の支給する年金 一定の外国年金 中小企業退職金共済法に規定する分割払の方法により支給される分割退職金 小規模企業共済法に規定する共済契約に基づく分割共済金 適格退職年金 平成 25 年厚生年金等改正法附則又は改正前の確定給付企業年金法の規定に基づいて支給される年金 確定拠出年金法に基づいて企業型年金規約又は個人型年金規約により老齢給付金として支給される年金 ( 注 ) 転籍者に対して転籍前の法人から転籍後の法人との給与条件の較差を補塡するために支給される較差補塡金は 公的年金等ではなく給与所得とされます ( 所基通 35 7) Ⅲ 公的年金等の収入すべき時期公的年金等についてその収入金額の収入すべき時期は 次に掲げる公的年金等の区分に応じ それぞれ次に掲げる日によることとされています ( 所基通 36 14⑴) 1 一般の公的年金等 その公的年金等の支給の基礎となる法令 契約 規程又は規約により定められた支給日 ( 注 ) 裁定の遅延や誤びゅう等の理由に基づいて 過年度分の遡及裁定 再裁定 増額改定 更正などが行われたことにより 既往に遡って支払われる公的年金等についても同様に その支給の基礎となる法令 契約又は規約等により定められていたそれぞれの計算期間に対応する支給日によることとなります 141

2 支給の基礎となる法令 契約又は規約等の改正 改訂により既往に遡って支払われる新旧公的年金等の差額 それぞれ次に掲げる日 ⑴ 支給日が定められているものについては その支給日 ⑵ 支給日が定められていないものについては その改正又は改訂の効力が生じた日 Ⅳ 公的年金等の受給者の扶養親族等申告書 1 提出する人国内において公的年金等の支払を受ける居住者は 原則として 公的年金等の受給者の扶養親族等申告書 ( 以下 扶養親族等申告書 といいます ) を提出しなければなりません ( 所法 203の51 所令 319の9) ただし 次に掲げる年金の受給者については この申告書を提出することはできません ⑴ 確定給付企業年金法の規定に基づいて支給される年金 特定退職金共済団体の支給する年金 一定の外国年金 中小企業退職金共済法に規定する分割払の方法により支給される分割退職金 小規模企業共済法に規定する共済契約に基づく分割共済金 適格退職年金 平成 25 年厚生年金等改正法附則又は改正前の確定給付企業年金法の規定に基づいて支給される年金 確定拠出年金法に基づいて企業型年金規約又は個人型年金規約により老齢給付金として支給される年金 ⑵ 石炭鉱業者年金 ⑶ 過去の勤務に基づき使用者であった者から支給される年金 ( 廃止前の国会議員互助年金法に規定する普通退職年金及び地方公務員の退職年金に関する条例の規定による退職を給付事由とする年金を除きます ) ( 注 )1 この申告書を提出しないと源泉徴収の段階で受けることのできる人的控除等が受けられないこととなり 源泉徴収の際には支給金額の7.6575パーセント相当額の税額 ( この申告書を提出した場合の税額よりも高額となっています ) が徴収されることになります ( 所法 203の3 四 ) 2 公的年金等 ( 上記 ⑴から⑶までに掲げる年金及び廃止前の農林漁業団体職員共済組合法の規定に基づく特例年金給付を除きます ) のその年中に支払を受けるべき金額が65 歳未満の人の場合には108 万円 65 歳以上の人の場合には158 万円 (65 歳以上の人の次に掲げる年金については80 万円 ) 未満であれば この申告書を提出する必要はありません ( 所法 203の6 所令 319の6 319の13 措令 26の271 所規 77の21 3 77の31 3) ⑴ 独立行政法人農業者年金基金法 ( 平成 13 年改正前の農業者年金基金法を含みます ) に掲げる農業者老齢年金 ⑵ 国民年金法の規定により国民年金基金又は国民年金基金連合会が支給する年金 142

⑶ 改正前の国家公務員共済組合法 改正前の地方公務員等共済組合法又は改正前の私立学校教職員共済法に掲げる退職共済年金 ( 一定のものを除きます ) ⑷ 改正前の厚生年金保険法の規定により存続厚生年金基金又は存続連合会が支給する老齢年金 ⑸ 国家公務員共済組合法 地方公務員等共済組合法又は私立学校教職員共済法に掲げる退職年金及び改正前の国家公務員共済組合法 改正前の地方公務員等共済組合法又は改正前の私立学校教職員共済法により準用する改正前の国家公務員共済組合法に定める旧職域加算年金給付並びにこれらの支払者から支払われる厚生年金保険法に定める老齢厚生年金その他の一定の公的年金等なお 公的年金等の支払者が 一の受給者に対し 2 以上の公的年金等を支給する場合には 原則として これらの年金を合計した金額で108 万円未満又は158 万円 ( 上記 ⑴ ⑸の年金については80 万円 ) 未満かを判定することとし その2 以上の公的年金等が所得税法第 203 条の3 第 1 号に掲げる公的年金等と同条第 2 号に掲げる公的年金等である場合には これらの年金の合計額を同条第 1 号に掲げる公的年金等の金額として判定します ( 一定の場合を除きます )( 所基通 203の6 1) 3 平成 16 年度の税制改正により 廃止前の農林漁業団体職員共済組合法の規定に基づく特例年金給付については 平成 16 年 6 月 1 日以後に支払を受けるべきものから 扶養親族等申告書を提出しなければならないこととされています ( 平 16 改正法附則 81 所令 319の9 平 16 改正令附則 6) 2 提出先この申告書は 公的年金等の支払者を経由してその支払者の源泉所得税の納税地の所轄税務署長に提出することになっていますが 税務署長から提出を求められるまでの間は その提出を受けた公的年金等の支払者が保存するものとされています ただし この申告書の提出期限の属する年の翌年の1 月 10 日の翌日から7 年を経過する日後においては 保存する必要はありません ( 所規 77の43) 3 提出期限この申告書は 毎年最初に公的年金等の支払を受ける日の前日までに提出することになっています ( 所法 203の51) 4 申告書の記載事項公的年金等の支払を受ける人が 障害者や控除対象配偶者などを対象とする人的控除等を受けようとする場合には 次のような事項をこの申告書に記載して提出します ( 所法 203の51 所規 77の41 77の5 措法 41 の172) ⑴ 公的年金等の支払を受ける人が一般の障害者 特別障害者 一般の寡婦 特別の寡婦又は寡夫に該当する場合には これらに該当することの事実 143

⑵ 控除対象配偶者や控除対象扶養親族の氏名及び個人番号 また これ らの控除対象扶養親族等のうちに老人控除対象配偶者 老人扶養親族又は特定扶養親族に該当する人がいる場合には 老人控除対象配偶者 老人扶養親族又は特定扶養親族に該当することの事実 ⑶ 公的年金等の支払を受ける人の控除対象配偶者や扶養親族のうちに一般の障害者又は特別障害者に該当する人がいる場合には その人の氏名 個人番号及びこれらに該当することの事実 ( その人が特別障害者に該当する場合は同居の有無 ) ⑷ ⑵の控除対象配偶者 控除対象扶養親族又は⑶の一般の障害者 特別障害者が非居住者である親族である場合には その旨 ( 注 ) 公的年金等の支払者が国税庁長官の承認を受けている場合には 簡略化した申告書により申告することができます ( 所法 203の52) 5 添付書類控除対象配偶者 控除対象扶養親族 一般の障害者又は特別障害者が非居住者である親族である場合には この申告書にその親族に係る 親族関係書類 を添付する必要があります ( 親族関係書類 は 77ページ参照 )( 所法 203の53 所令 319の11) 6 申告書の電磁的方法による提供公的年金等の支払をする者が 受給者から公的年金等の受給者の扶養親族等申告書に記載すべき事項に関し電磁的提供を受けるための必要な措置を講じる等の一定の要件を満たしていることについて所轄税務署長の承認 ( 注 1) を受けている場合には その受給者は 書面による申告書の提出に代えて 電磁的方法により申告書に記載すべき事項の提供を行うことができます ( 注 2) ( 所法 198 203の5 所令 319の2 319の12 所規 76の2 77の4) ( 注 )1 承認を受けるための申請書の提出をした日の属する月の翌月末日までにその承認又は不承認の決定がなかったときは その提出日の翌月末日において承認があったものとみなされます 2 申告書に記載すべき事項の電磁的提供に当たっては 1 公的年金等の支払をする者が発行した個々の受給者の識別ができるID 及びパスワード 又は 2 受給者の電子署名及びその電子署名に係る電子証明書をもって これらの申告書にすべき本人の署名 押印に代えることができます Ⅴ 公的年金等に対する源泉徴収居住者に対し国内において公的年金等の支払をする者は その支払の際 次により所得税及び復興特別所得税を源泉徴収しなければなりません ( 所法 203の2) 144

( 注 ) 公的年金等が Ⅳの1の ( 注 )2(142ページ参照) に掲げる扶養親族等申告書を提出する必要のない年金に該当する場合には 源泉徴収の必要はありません ( 所法 203の6 所令 319の13) なお 公的年金等の支払者が 一の受給者に対し 2 以上の公的年金等を支給する場合についても 当該 ( 注 )2(142ページ参照) と同様に判定します ( 所基通 203の6 1) 1 扶養親族等申告書の提出のある人の場合 ( 所法 203の3 一 措法 41の15 の32) ⑴ 源泉徴収税額の計算源泉徴収税額は 次の算式により求めた金額となります 源泉徴収税額 =( 公的年金等の支給金額 控除額 ) (10.21%) 5.105% 1 円未満の ( 端数切捨て ) ⑵ 控除額の計算その支給金額の計算の基控除額 =( 基礎的控除額 + 人的控除額 ) 月数 145 ( 礎となった期間の月数 ) ( 注 )1 142ページのⅣの1の注 2の年金及び同注 3の特例年金給付については 上記の 控除額の計算 の算式で求めた金額から次の一定金額 ( 以下 調整控除額 といいます ) を減額した金額が控除額とされます ( 所法 203の3 二 三 所令 319の6) イ前記 Ⅳ1の ( 注 )2⑴~⑶ ⑸に掲げる年金 47,500 円 月数 ただし 次に掲げる公的年金等については 調整控除額 (47,500 円 月数 ) を差し引かないで 源泉徴収税額を計算します ( 所令 319の62 二 所規 77の345) 国家公務員共済組合法附則 地方公務員等共済組合法附則又は私立学校教職員共済法により準用する国家公務員共済組合法の規定による退職年金 ( 老齢基礎年金の支払を受ける者に支給されるものを除きます ) 改正前の国家公務員共済組合法附則 改正前の地方公務員等共済組合法附則又は改正前の私立学校教職員共済法により準用する改正前の国家公務員共済組合法附則の規定による旧職域加算年金給付 これらの支払者から支払われる厚生年金保険法附則の規定による特例老齢厚生年金ロ前記 Ⅳ1の ( 注 )2⑷に掲げる年金 72,500 円 月数ハ前記 Ⅳ1の ( 注 )3 に掲げる特例年金給付イ老齢基礎年金の受給者である場合次のイとロのいずれか少ない金額 月数イ 2 階建部分の年金の支給金額の月割額 75%+47,500 円ロ上記 1の⑵の控除額 特例年金給付の金額の月割額 25% なお 2 階建部分の年金 とは 1 厚生年金保険法の規定により支給される老齢厚生年金 2 廃止前の農林漁業団体職員共済組合法の規定により支給される一定の退職共済年金などをいいます ロ老齢基礎年金の受給者でない場合次のイとロのいずれか少ない金額 月数イ (1 階建部分 +2 階建部分の年金の支給金額 ) の月割額 75% ロ上記 1の⑵の控除額 特例年金給付の金額の月割額 25%

なお 1 階建部分 +2 階建部分の年金 とは 1 厚生年金保険法附則第 8 条の規定により支給される老齢厚生年金 2 国民年金法等の一部を改正する法律 ( 昭 60 法律第 34 号 ) 附則第 63 条第 1 項の規定により支給される老齢年金 などをいいます 2 前記 Ⅳ の 1 の ( 注 )2⑸ 及び上記 ( 注 )1 イただし書に掲げる年金について これらの支給額から控除額を差し引いた金額が 162,500 円に月数を乗じた金額を超える場合には その超える部分の金額に適用される税率は 10.21% とされます ( 所法 203 の 3) 3 公的年金等の支払の際に控除される社会保険料がある場合には その公的年金等の金額に相当する金額からこの社会保険料の金額を控除した残額に相当する金額の公的年金等の支払があったものとみなして源泉徴収税額の計算を行います ( 所法 203 の 4 一 ) 1 基礎的控除額 ( 所法 203 の 3 措法 41 の 15 の 32) 受給者の区分 年齢 65 歳以上の人 年齢 65 歳未満の人 控除額 公的年金等の支給金額の月割額 25%+6 万 5,000 円 ( 計算した金額が 13 万 5,000 円未満の場合には 13 万 5,000 円 ) 公的年金等の支給金額の月割額 25%+6 万 5,000 円 ( 計算した金額が 9 万円未満の場合には 9 万円 ) ( 注 ) 公的年金等の支給金額の月割額は 公的年金等の金額をその公的年金等の支給の計算の基礎となった月数で除して計算し その金額が 4 円の整数倍でないときは その金額を超える 4 円の整数倍である金額のうち最も少ない金額とします ( 所令 319 の 5 319 の 71) 2 人的控除額平成 28 年中に支払うべき公的年金等については 次の イ 欄から ホ 欄により求めた金額の合計額となります( 所法 203の3 一 措法 41の17) 区分内容控除額 本人に関するもの イ 障害者に該当する場合 ロ 寡婦又は寡夫に該当する場合 一般の障害者 22,500 円 特別障害者 35,000 一般の寡婦 22,500 寡夫 22,500 特別の寡婦 30,000 146

区分内容控除額 控除対象配偶者及び扶養親族に関するもの ハ 控除対象配偶者がいる場合 ニ 控除対象扶養親族がいる場合 一般の控除対象配偶者 32,500 円 老人控除対象配偶者 40,000 一般の控除対象扶養親族 1 人につき 32,500 老人扶養親族 1 人につき 40,000 特定扶養親族 1 人につき 52,500 ホ 控除対象配偶者又 一般の障害者 1 人につき 22,500 は扶養親族が障害者 特別障害者 1 人につき 35,000 に該当する場合 同居特別障害者 1 人につき 62,500 2 扶養親族等申告書の提出がない人の場合 ( 所法 203の3 四 ) ⑴ 源泉徴収税額の計算公的年金等源泉徴収税額 = 控除額 ( の支給金額 ) 10.21% ⑵ 控除額の計算控除額 = 公的年金等の支給金額 25% 3 公的年金等を併給する場合の源泉徴収税額の計算一の公的年金等の支払者が 一の受給者に対し種類の異なる2 以上の公的年金等を支給する場合には 支給する年金の金額を合計し その合計金額から控除額を控除して源泉徴収を行います ただし 2 以上の公的年金等を支給する場合でも その2 以上の公的年金等がそれぞれ異なる法律に基づくもので かつ その2 以上の公的年金等が相互に関連又は補完関係を有しないことなどを理由として 支払に関する事務や支払が別々に行われているような場合には 別々に計算して差し支えありません ( 所基通 203の3 1) ( 注 ) 2 以上の公的年金等を合計して源泉徴収を行う場合において その2 以上の公的年金等が所得税法第 203 条の3 第 1 号に掲げる公的年金等と同条第 2 号に掲げる公的年金等とであるときは その合計金額を同条第 1 号に掲げる公的年金等の金額として控除額を計算することになります ( 一定の場合を除きます ) ( 所基通 203の3 1⑴) 4 新旧公的年金等の差額等に対する源泉徴収税額の計算 ⑴ 法令等の改正 改訂が既往の期間に遡って行われた場合既往の期間に遡って支給される年金の収入すべき日 (142ページのⅢ の2に掲げる日 ) の属する月が法令等に定められている支払期月 ( 法令等により定められた支払月をいいます ) と同じである場合には その 147

支払期月に支払われる通常の年金に加算したところにより控除額と税額の計算を行います また 収入すべき日の属する月と支払期月とが異なる場合には 収入すべき日の属する年内の その収入すべき日の属する月の直前又は直後の支払期月に支払われる通常の年金に加算したところにより控除額と税額の計算を行います ( 所基通 203の3 2⑴) なお この場合 既往の期間に遡って支給する年金を その収入すべき日の属する月中に実際に支払っていないとき ( 収入すべき日の属する年内に支払われるときに限ります ) は 実際に支払った日の属する月を収入すべき日の属する月として取り扱うこととする簡便法が認められています ( 所基通 203の3 2⑴の注書 ) ⑵ 裁定の遅延 誤びゅう等 ⑴ 以外の理由により既往に遡って支払が行われた場合過年度分の遡及裁定 再裁定 請求遅延による改定 更正等により支払われることとなった公的年金等については その支給額の計算の対象となった期間に係るそれぞれの支払期月の公的年金等として控除額の計算と税額の計算を行います ただし その支払が新規裁定によるものでない場合には これに代えて公的年金等の月割額の同じグループ単位でその月割額を基として計算する簡便法が認められています なお 控除額を計算する際には 公的年金等の収入すべき日 (141ページのⅢの1に掲げる日 ) において提出されている扶養親族等申告書 ( 裁定が新たに行われた場合には 支給する日の前日までに提出されているもの ) を基に行います ( 所基通 203の3 2⑵) Ⅵ 公的年金等の支払明細書の交付国内において公的年金等の支払をする者は 支払の際に 公的年金等の金額 源泉徴収税額など必要な事項を記載した支払明細書をその支払を受ける人に交付する必要があります ( 所法 231 所規 100) ( 注 )1 公的年金等の支払をする者は 公的年金等の支払を受ける人の承諾を得て 書面による公的年金等の支払明細書の交付に代えて 公的年金等の支払明細書に記載すべき事項を電磁的方法により提供することができます この提供により 公的年金等の支払をする者は 公的年金等の支払明細書を交付したものとみなされます ただし 公的年金等の支払を受ける人の請求があるときは 公的年金等の支払をする者は書面により公的年金等の支払明細書を交付する必要があります 2 公的年金等の支払を受ける人に支払明細書を交付しなかったり 偽りの記載をして交付 ( 電磁的方法により提供 ) したりした者は 一年以下の懲役又は50 万円以下の罰金に処すこととされています ( 所法 2421 七 ) 148

Ⅶ 源泉徴収をした所得税及び復興特別所得税の納付居住者に公的年金等を支払う際に源泉徴収をした所得税及び復興特別所得税は その公的年金等を支払った月の翌月 10 日までに e Taxを利用して納付するか又は 報酬 料金等の所得税徴収高計算書 ( 納付書 ) を添えて最寄りの金融機関若しくは所轄の税務署の窓口で納付します ( 所法 203の2 220 所規 80 国税通則法 341 復興財確法 285 復興特別所得税省令 6) なお 納付する税額がない場合であっても この所得税徴収高計算書 ( 納付書 ) は 所轄の税務署にe Taxを利用するか又は郵便若しくは信書便により送付又は提出してください 149