平成16年版 真島のわかる社労士

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土地の譲渡に対する課税 農地に限らず 土地を売却し 譲渡益が発生すると その譲渡益に対して所得税又は法人税などが課税される 個人 ( 所得税 ) 税額 = 譲渡所得金額 15%( ) 譲渡所得金額 = 譲渡収入金額 - ( 取得費 + 譲渡費用 ) 取得後 5 年以内に土地を売却した場合の税率は30

(1) 相続税の納税猶予制度の概要 項目 納税猶予対象資産 ( 特定事業用資産 ) 納税猶予額 被相続人の要件 内容 被相続人の事業 ( 不動産貸付事業等を除く ) の用に供されていた次の資産 1 土地 ( 面積 400 m2までの部分に限る ) 2 建物 ( 床面積 800 m2までの部分に限る

第 5 章 N

所得税確定申告セミナー

相続税・贈与税の基礎と近年の改正点

13. 平成 29 年 4 月に中古住宅とその敷地を取得した場合 当該敷地の取得に係る不動産取得税の税額から 1/2 に相当する額が減額される 14. 家屋の改築により家屋の取得とみなされた場合 当該改築により増加した価格を課税標準として不動産 取得税が課税される 15. 不動産取得税は 相続 贈与

平成 25 年度税制改正解説相続税 ~ 基礎控除の引き下げ 税率構造の見直し等 法定相続人の数と基礎控除法定相続人の数と基礎控除 法定相続人の数 1 人 2 人 3 人 4 人 5 人 60,000 千円 70,000 千円 80,000 千円 90,000 千円 100,000 千円 36,000

給与所得控除額の改正前後の比較 改正前 改正後 給与等の収入金額給与所得控除額給与等の収入金額給与所得控除額 180 万円以下 収入金額 40% 65 万円に満たない場合は 65 万円 180 万円以下 収入金額 40%-10 万円 55 万円に満たない場合は 55 万円 180 万円超 360 万

木 造 非 木 造 建 築 承 継 建 築 承 継 併用 その他 , ,473,34 小計 22 1,6 3, ,672,187 専用 3 1, ,332,345 5,332,345 併用 課税標準の特例を適用したあとの額が法第 7

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102 第 4 章 農業 農地の承継時の特例 資価格は 国税庁 HPの路線価ページから確認できます なお 平成 30 年度税制改正において 対象となる農地の範囲等が改正されました 詳細は 後記 6を参照してください 3 適用要件 (1) 被相続人この特例の対象となる被相続人は 次のいずれかに該当する

Microsoft Word - 第53号 相続税、贈与税に関する税制改正大綱の内容

1 検査の背景 (1) 租税特別措置の趣旨及び租税特別措置を取り巻く状況租税特別措置 ( 以下 特別措置 という ) は 租税特別措置法 ( 昭和 32 年法律第 26 号 ) に基づき 特定の個人や企業の税負担を軽減することなどにより 国による特定の政策目的を実現するための特別な政策手段であるとさ

東京太郎様 Inheritance Report 相続診断書 弁護士法人 税理士法人リーガル東京 平成 30 年 8 月 20 日作成

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⑷ 納税猶予の打ち切り P. 49 Q. 納税猶予の対象の農地を売却する場合 納税猶予が打ち切られてしまうのですか ⑸ 市町村合併と納税猶予 P. 54 Q.B 町が平成 3 年 1 月 1 日現在特定市であるA 市に合併される場合 旧 B 町の農地等は生産緑地の指定を受けていないと納税猶予の特例は

の範囲は 築 20 年以内の非耐火建築物及び築 25 年以内の耐火建築物 ((2) については築 25 年以内の既存住宅 ) のほか 建築基準法施行令 ( 昭和二十五年政令第三百三十八号 ) 第三章及び第五章の四の規定又は地震に対する安全上耐震関係規定に準ずるものとして定める基準に適合する一定の既存

経 ViewPoint 営相談 相続時における小規模宅地等の特例の改正 谷口敬三相談部東京相談室 小規模宅地等についての相続税の課税価格の計算の特例 ( 以下 小規模宅地等の特例 ) は 一定の要件を満たす宅地等 ( 特定事業用等宅地等 特定居住用宅地等 貸付事業用宅地等 ) につ

契約をするとき 契約書に貼る印紙税不動産取引で取り交わす契約書は 印紙税の対象となります 具体的には 不動産の売買契約書や建物の建築請負契約書 土地賃貸借契約書 ローン借入時の金銭消費貸借契約書等がこれに当たります 印紙税の額は 契約書に記載された金額によって決定されます 原則として 収入印紙を課税

#210★祝7500【H30税法対策】「登録免許税ほか」優先暗記30【宅建動画の渋谷会】佐伯竜PDF

住宅取得等資金の贈与に係る贈与税の非課税制度の改正

( 賦課期日 ) 第 4 条都市計画税の賦課期日は 当該年度の初日の属する年の1 月 1 日とする ( 納期 ) 第 5 条都市計画税の納期は 次のとおりとする 第 1 期 4 月 1 日から同月 30 日まで第 2 期 7 月 1 日から同月 31 日まで第 3 期 12 月 1 日から同月 25

注 1 認定住宅とは 認定長期優良住宅及び認定低炭素住宅をいう 注 2 平成 26 年 4 月から平成 29 年 12 月までの欄の金額は 認定住宅の対価の額又は費用の額に含まれる消費税等の税率が 8% 又は 10% である場合の金額であり それ以外の場合における借入限度額は 3,000 万円とする

措置法第 69 条の 4(( 小規模宅地等についての相続税の課税価格の計算の特例 )) 関係 ( 被相続人等の居住の用に供されていた宅地等の範囲 ) 69 の 4-7 措置法第 69 条の 4 第 1 項に規定する被相続人等の居住の用に供されていた宅地等 ( 以下 69 の 4-8 までにおいて 居

相続税計算 例 不動産等の評価財産の課税評価額が 4 億 8 千万円 生命保険金の受取額が 2 千万円 現金 預金等が 4 千万円 ローン等の債務及び葬式費用等が 3 千万円である場合の相続税を計算します 相続人は妻と 2 人の子供の 3 人です ( 評価額を計算するには専門知識を要します 必ず概算

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[2] 税率構造の見直し 相続税の税率構造が現行の6 段階から8 段階に変更されるとともに 最高税率が 50% から 55% に引き上げられることとなりました ただし 各法定相続人の取得金額が2 億円以下の場合の税率は と変わりありません この改正は 平成 27 年 1 月 1 日以後に相続または遺

平成 31 年度 税制改正の概要 平成 30 年 12 月 復興庁

12. 小規模宅地等の特例の見直し 1. 改正のポイント (3) 適用時期平成 30 年 4 月 1 日以後に相続又は遺贈により取得する宅地等に係る相続税について適用される ただし (2)1 の改正について 平成 30 年 3 月 31 日においての別居親族の要件を満たしていた宅地等を平成 32 年

平成 31 年度住宅関連税制改正の概要 ( 一社 ) 住宅生産団体連合会 平成 31 年 3 月 (1) 住宅ローン減税の拡充 ( 所得税 個人住民税 ) 消費税率 10% が適用される住宅取得等をして 2019 年 10 月 1 日から 2020 年 12 月 31 日までの間にその者の居住の用に

この特例は居住期間が短期間でも その家屋がその人の日常の生活状況などから 生活の本拠として居住しているものであれば適用が受けられます ただし 次のような場合には 適用はありません 1 居住用財産の特例の適用を受けるためのみの目的で入居した場合 2 自己の居住用家屋の新築期間中や改築期間中だけの仮住い

法人会の税制改正に関する提言の主な実現事項 ( 速報版 ) 本年 1 月 29 日に 平成 25 年度税制改正大綱 が閣議決定されました 平成 25 年度税制改正では 成長と富の創出 の実現に向けた税制上の措置が講じられるともに 社会保障と税の一体改革 を着実に実施するため 所得税 資産税についても

等調整都市計画税額が 当該商業地等に係る当該年度分の都市計画税の課税標準となるべき価格に 10 分の 6 を乗じて得た額 ( 当該商業地等が当該年度分の固定資産税について法第 349 条の 3( 第 20 項を除く ) 又は法附則第 15 条から第 15 条の 3 までの規定の適用を受ける商業地等で

2 税額控除等の計算 ( 単位 : 円 ) 項目対象者計算過程金額 答案用紙 Chapter2 問題 3 課税価格の計算 Ⅰ 相続人及び受遺者の相続税の課税価格の計算 1 分割財産価額の計算 ( 単位 : 千円 ) 2 みなし取得財産価額の計算 ( 単位 : 千円 ) 取得者財産の種類計算過程金額

p43-48 (不動産取得税)

2015 年 1 月いよいよ施行! 相続税増税の影響と対策 Part 1 相続税はどう変わる? 影響は? Part 2 相続税の負担を軽減するには?

Microsoft Word - 文書 1

土地建物等の譲渡損失は 同じ年の他の土地建物等の譲渡益から差し引くことができます 差し引き後に残った譲渡益については 下記の < 計算式 2> の計算を行います なお 譲渡益から引ききれずに残ってしまった譲渡損失は 原則として 土地建物等の譲渡所得以外のその年の所得から差し引くこと ( 損益通算 )

未成年者控除 障害者控除の見直し 未成年者控除 障害者控除 6 万円 20 歳に達するまでの年数 6 万円 ( 特別障害者 :12 万円 ) 85 歳に達するまでの年数 10 万円 20 歳に達するまでの年数 10 万円 ( 特別障害者 :20 万円 ) 85 歳に達するまでの年数 小規模宅地等につ

おき 太郎様 Inheritance Report 相続診断書 税理士法人おき会計 平成 28 年 7 月 20 日作成

Microsoft Word - 東日本大震災により被害を受けた場合の相続税・贈与税の取扱い

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相続税の節税対策としての生前贈与 相続税 贈与税はともに相手に渡る財産の金額に対して累進的な税率により税金がかかりま す そこで 相続税の税率よりも低い税率で贈与をすれば 相続税の節税になります 下の 図で相続税と贈与税税率を確認して下さい 贈与税は 相続税に比べ 基礎控除額が低く さらに税率が高く

2. 適用を受けるにあたっての 1 相続発生日を起算点とした適用期間の要件 相続日から起算して 3 年を経過する日の属する年の 12 月 31 日まで かつ 特例の適用期間である平成 28 年 4 月 1 日から平成 31 年 12 月 31 日までに譲渡することが必要 例 平成 25 年 1 月

○H30条例19-1

1.一般の贈与の場合(暦年課税)編

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2.配偶者控除の特例の適用を受ける場合(暦年課税)編

Microsoft Word - 第58号 二世帯住宅の敷地にかかる小規模宅地等の特例

事業承継税制の概要 事業承継税制は である受贈者 相続人等が 円滑化法の認定を受けている非上場会社の株式等を贈与又は相続等により取得した場合において その非上場株式等に係る贈与税 相続税について 一定の要件のもと その納税を猶予し の死亡等により 納税が猶予されている贈与税 相続税の納付が免除される

2. 適用を受けるにあたっての 1 相続発生日を起算点とした適用期間の要件 相続日から起算して 3 年を経過する日の属する年の 12 月 31 日まで かつ 特例の適用期間である平成 28 年 4 月 1 日から平成 31 年 12 月 31 日までに譲渡することが必要 例 平成 25 年 1 月

税法入門コース 相続税 学習スケジュール 回数学習テーマ内容 第 1 回 第 2 回 第 3 回 第 4 回 第 4 回 第 1 章 第 2 章 第 2 章 第 3 章 第 4 章 第 4 章 第 5 章 テーマ 1 相続税 贈与税とは? テーマ 2 用語の説明 テーマ 1 相続人となれる人は? テ

(2) 源泉分離課税制度源泉分離課税制度とは 他の所得と全く分離して 所得を支払う者 ( 銀行 証券会社等 ) がその所得の支払の際に 一定の税率で所得税を源泉徴収し それだけで所得税の納税が完結するものです 1 対象となる所得代表的なものとして 預金等の利子所得 定期積金の給付補てん金等があります

目 次 最近における相続税の課税割合 負担割合及び税収の推移 1 地価公示価格指数と基礎控除(58 年 =100) の推移 2 最近における相続税の税率構造の推移 3 小規模宅地等の課税の特例の推移 4 相続税負担の推移( 東京都区部のケース ) 5 ( 補足資料 ) 相続税の概要 6 相続税の仕組

2. 二世帯住宅と特定居住用宅地等 [1] 区分所有なし : 外階段 / 親族が取得する場合 Q. 被相続人 A が所有する宅地の上に A の所有する建物があり 1 階に A が居住し 2 階に子 B とその家族が居住しています ( 建物内部では行き来ができない構造 ) A と B は別生計です こ

3. 住宅税制 消費税率の引上げに伴う一時の税負担の増加による影響を平準化し 及び緩和する観 点から 住宅税利について以下のとおり所要の措置を講じます 住宅ローン減税を平成 26 年 1 月 1 日から平成 29 年末まで 4 年間延長し その期間のうち平成 26 年 4 月 1 日から平成 29

住宅借入金等特別控除の入力編

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N 譲渡所得は 売却した土地や借地権 建物などの所有期間によって 長期譲渡所得 と 短期譲渡所得 に分けられ それぞれに定められた税率を乗じて税額を計算します この長期と短期の区分は 土地や借地権 建物などの場合は 売却した資産が 譲渡した年の1 月 1 日における所有期間が5 年以下のとき 短期譲

富士見市都市計画税条例 ( 昭和 46 年条例第 40 号 ) 新旧対照表 ( 第 1 条による改正 )( 専決 ) 新 旧 附則 附則 ( 改修実演芸術公演施設に対する都市計画税の減額の規定の適用を受けようとする者がすべき申告 ) 6 法附則第 15 条の11 第 1 項の改修実演芸術公演施設につ

Microsoft Word - 第65号 二世帯住宅と小規模宅地等の特例

承認第03号-都市計画税条例の一部改正(専決処分)【確定】

平成29年 住宅リフォーム税制の手引き 本編_概要

基本資料1-平成25年税制改正ポイント(表紙).pdf

2. 改正の趣旨 背景 (1) 問題となっていたケース < 親族図 > 前提条件 1. 父 母 ( 死亡 ) 父の財産 :50 億円 ( すべて現金 ) 財産は 父 子 孫の順に相続する ( 各相続時の法定相続人は 1 名 ) 2. 子 子の妻 ( 死亡 ) 父及び子の相続における相次相続控除は考慮

2.配偶者控除の特例の適用を受ける場合(暦年課税)編

1. 固定資産税 都市計画税について 固定資産税は 毎年 1 月 1 日 ( 賦課期日 といいます ) 現在に土地 家屋 償却資産 ( こ れらを総称して 固定資産 といいます ) を所有している人が その固定資産の所在する 市町村に納める税金です 都市計画税は 下水道 街路 公園などの都市計画事業

2.配偶者控除の特例の適用を受ける場合(暦年課税)編

Japan Tax Newsletter

Microsoft Word - g

(2) 被災代替住宅用地の特例について 特例の概要 被災住宅用地の所有者等が当該被災住宅用地の代替土地を平成 33 年 3 月 31 日までの間に取得した場合 当該代替土地のうち被災住宅用地相当分について 取得後 3 年度分 当該土地を住宅用地とみなし 住宅用地の価格 ( 課税標準 ) の特例を適用

(2) 父母 ( 祖父母 ) から子 ( 孫 ) への住宅取得等資金の贈不 父母 ( 祖父母 ) など直系尊属から その子 ( 孫 ) へ居住用の家屋の新築 取得または増改築のための金銭 ( 住宅取得等資金 ) を贈不した場合 表の通りの金額について贈不税が非課税となります また 贈不税の基礎控除

個人版事業承継税制の創設について 現行税制上の事業承継支援特例を踏まえた検討

住宅借入金等特別控除の入力編

配偶者がいる人の一次相続と二次相続のデータ 被相続人に配偶者がいる一次相続と 配偶者がいない二次相続の相続税シミュレーションを行います 配偶者の税額軽減は その節税効果が大きいために一次相続で相続税を大幅に減額することができますが 次の二次相続では想定外の相続税が発生することがあります 配偶者がいる

3.相続時精算課税の適用を受ける場合編

N 譲渡所得は 売却した土地や借地権 建物などの所有期間によって 長期譲渡所得 と 短期譲渡所得 に分けられ それぞれに定められた税率を乗じて税額を計算します この長期と短期の区分は 土地や借地権 建物などの場合は 売却した資産が 譲渡した年の1 月 1 日における所有期間が5 年以下のとき 短期譲

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平成23年度税制改正の主要項目

(1) 改正の内容 内容 現行制度 特例制度 納税猶予対象株式 納税猶予税額 発行済議決権株式総数の 3 分の 2 に達するまでの株式 贈与の場合 : 納税猶予対象株式に係る贈与税の全額 相続の場合 : 納税猶予対象株式に係る相続税の 80% 取得した全ての株式 贈与の場合 : 納税猶予対象株式に係

る 1 減価補償金を交付すべきこととなる被災市街地復興土地区画整理事業において 公共施設の整備改善事業の用に供するために土地等が地方公共団体等に買い取られる場合 2 第二種市街地再開発事業の用に供するために土地等が地方公共団体等に買い取られる場合 (3) 特定住宅被災市町村の区域内にある土地等が 国

<TAC> 無断複写 複製を禁じます ( 税 18) 相上 (8)C10-1 相続税法 上級 演習 8 テキスト 2 第 8 回 - 解答 点 - 第一問 問 1 持分の定めのない法人に対し財産の贈与又は遺贈があった場合において 税負担の不当減少を防 止

新座市税条例の一部を改正する条例

問題 1 1 問題 1 1 納税義務者 相続税の納税義務者及び課税財産の範囲 課税価格 1 納税義務者 ⑴ 次に掲げる者は 相続税を納める義務がある 1 居住無制限納税義務者 ( 法 1 の 3 1 一 ) 相続又は遺贈により財産を取得した個人でその財産を取得した時において法施行地に住所を有するもの

5 適用手続 ⑴ 相続時精算課税の適用を受けようとする受贈者は 贈与を受けた財産に係る贈与税の申告期間内に 相続時精算課税選択届出書 ( 贈与者ごとに作成が必要 ) を贈与税の申告書に添付して 納税地の所轄税務署長に提出する ( 相法 21の92) なお 提出された当該届出書は撤回することができない

4. 平成 27 年度税制改正の概要 (1) 住宅の取得に関わる税制 登録免許税 不動産取得税 改正項目ヘ ーシ 改正内容 所有権保存登記 所有権移転登記 所有権の信託 抵当権設定の登記の軽減措置 税率の軽減措置 宅地評価土地の課税標準の軽減措置 軽減税率の適用期限を平成 27 年 3

暦年課税の贈与を毎年する人のデータ 暦年課税の贈与は 現金を贈与するのか不動産を贈与するのかで違ってきます 土地は路線価方式または倍率方式で評価し建物は固定資産税評価額で評価しますので 現金での贈与の場合よりも税率は低くなります ただし不動産の贈与では 土地や建物の贈与または共有持分の贈与になります

【表紙】

自宅の他に賃貸マンションと駐車場を所有している人のデータ 自宅の他に賃貸マンションと駐車場を所有している人の 法定相続人の数と相続財産および債務のデータから相続税を試算します 賃貸マンションについては全室が賃貸用かどうか 駐車場については舗装がしてあるかどうかで評価額が違ってくることがあります また

障財源化分とする経過措置を講ずる (4) その他所要の措置を講ずる 2 消費税率の引上げ時期の変更に伴う措置 ( 国税 ) (1) 消費税の軽減税率制度の導入時期を平成 31 年 10 月 1 日とする (2) 適格請求書等保存方式が導入されるまでの間の措置について 次の措置を講ずる 1 売上げを税

定にかかわらず 当該都市計画税額とする 5 住宅用地のうち当該住宅用地の当該年度の負担水準が 0.8 以上のものに係る平成 21 年度から平成 23 年度までの各年度分の都市計画税の額は 第 2 項の規定にかかわらず 当該住宅用地に係る当該年度分の都市計画税額が 当該住宅用地の当該年度分の都市計画税

(4) 宅地建物取引士の欠格要件について定める第十八条第一項の五号の二の次に次の号が 付け加えられました 五の三暴力団員等 ( 暴力団員による不当な行為の防止等に関する法律第二条第六号に規 定する暴力団員又は同号に規定する暴力団員でなくなった日から五年を経過しない者 ) (5) 更新日前でも手数料を

所令要綱

住宅ローンアドバイザー会報 12 月号 住宅購入後にかかる税金にはどんなものがある? 質問住宅を購入しようと思っていますが 負担しきれないほどの税金を負担することにならないか心配です 住宅購入後に必要となる税金を教えてください 回答住宅購入後にかかる税金には 固定資産税 都市計画税があります 固定資

スライド 1

日税研メールマガジン vol.143 ( 平成 31 年 2 月 15 日発行 ) 公益財団法人日本税務研究センター Article 平成 31 年度税制改正大綱の解説 ( 2) 税理士金井恵美子 * 本稿では 前号 ( vol.142) に引き続き 平成 31 年度税制改正の大綱 に示された改正事

である 12 遺留分とは 遺言の内容にかかわらず一定の相続人が確実に受け取ることができる一定の 割合のことである 直系尊属のみが相続人である場合は 被相続人の財産の 1/3 その 他の場合には 被相続人の財産の 1/2 である ただし 兄弟姉妹には遺留分はない 13 相続の放棄は 被相続人の生前に行

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1.修正申告書を作成する場合の共通の手順編

( 相続時精算課税適用者の死亡後に特定贈与者が死亡した場合 ) (6) 相続時精算課税適用者 ( 相続税法第 21 条の9 第 5 項に規定する 相続時精算課税適用者 をいう 以下 (6) において同じ ) の死亡後に当該相続時精算課税適用者に係る特定贈与者 ( 同条第 5 項に規定する 特定贈与者

Transcription:

平成 22 年版宅地建物取引の知識 法改正による修正 訂正箇所のお知らせ (3149) 平成 22 年 7 月 12 日 住宅新報社実務図書編集部 TEL03-3504-0361 法改正による修正 上記書籍に, 以下のような法改正による修正が生じましたので, お知らせいたします なお, 今年度の本試験は, 平成 22 年 4 月 1 日 ( 木 ) 現在施行の法令等に基づいて出題され, 平成 22 年 10 月 17 日 ( 日 ) に実施されます 第 4 編宅地及び建物に関する税 ページ 位置改正前新規定 439 上 14 平成 20 年 12 月 31 日平成 25 年 12 月 31 日 442 下 10~9 賃借権等の設定の場合の譲渡所得, 優良賃貸住宅等の割増償却 高齢者向け優良賃貸住宅等の割増償却 下 4 優良賃貸住宅の割増償却高齢者向け優良賃貸住宅等の割増償却 446 下 5 平成 22 年 3 月 31 日平成 24 年 3 月 31 日 447 上 7 平成 21 年 3 月平成 24 年 3 月 下 14 ~ 控除するものとされている ~ 控除するものとされている ( 法 73 条の 14 第 1 項 ) 448 下 10 のものに限られる ( 法 73 条の 14 第 1 項 ) のものに限られる ( 令 37 条の 16,37 条の 17) 下 2~1 ( ) 長期優良住宅の普及の促進に関する法律の施行日 ( 平成 21 年 6 月 4 日 ) から平成 22 年 3 月 31 日までに, ( ) 平成 24 年 3 月 31 日までに, 上 1 ( 法附則 11 条 33 項 ) ( 法附則 11 条 22 項 ) 449 下 7~6 法附則 10 条の 2) 法附則 10 条の 2 第 2 項 ) 下 4 平成 22 年 3 月 31 日平成 24 年 3 月 31 日 上 5 の下に下記を追加 450 3 新築未使用の特例適用住宅及びその敷地となる土地を特例適用住宅が新築された日から 1 年以内に取得した場合 1

上 3~4 ( 法附則 11 条 2 項 ) ( 法附則 11 条 1 項 ) 451 上 5~7 (5) 農振法の規定による勧告調停 ~ ( 中略 )~ が控除される ( 法附則 11 条 3 項 ) 上 10 (1) 平成 21 年 5 月 1 日に (1) 平成 22 年 5 月 1 日に 下 4 平成 21 年 10 月 1 日平成 22 年 10 月 1 日 452 458 上 6 (4) 平成 21 年 4 月 1 日に, (4) 平成 22 年 4 月 1 日に, 上 7 家屋は平成 22 年家屋は平成 23 年 上 8 土地または家屋に対して課する 土地, 家屋または償却資産に対して課する 上 9 ( 法 349 条 1 項 ) ( 法 349 条 1 項,349 条の 2) 461 上 14~15 上 16 すなわち, 土地または家屋の課税標準すなわち, 土地, 家屋または償却資産の課税標準 その土地または家屋の固定資産税額 その土地, 家屋または償却資産の固定資産税額 466 下 14 平成 22 年 3 月 31 日までの平成 24 年 3 月 31 日までの 下 1 平成 22 年 3 月 31 日までの平成 24 年 3 月 31 日までの 467 上 9 平成 22 年 3 月 31 日までの平成 24 年 3 月 31 日までの 468 下 12 平成 22 年 3 月 31 日までの間に, 平成 25 年 3 月 31 日までの間に, 469 上 6 平成 22 年 3 月 31 日までの間に平成 25 年 3 月 31 日までの間に 470 上 2,5,15, 下 10, 3,1 平成 21 年 ( または平成 21 年度など計 6 箇所 ) 平成 22 年 ( 平成 22 年度 ) 上 4 平成 20 年課税標準額平成 21 年課税標準額 471 上 4 平成 21 年度分の税額は, 平成 22 年度分の税額は, 479 上 7~8 1 中心市街地の活性化に関する法律 ~( 中略 )~ 一定の賃貸住宅 以下,2 を 1 に,3 を 2 に,4 を 3 に, 5 を 4 に,6 を 5 に,7 を 6 にそれぞれ変更 2

上 7 平成 21 年 12 月 31 日までの間に, 平成 23 年 12 月 31 日までの間に, 497 下 9~8 その土地の上に存する権利で, その個人が居住の用に供している家屋 その土地の上に存する権利で, 譲渡に係る対価が 2 億円以下であるもののうちその個人が居住の用に供している家屋 507 下 10~9 (3) 承継業務の事業計画の施行区域内にある土地等の交換の場合の特例 ( 租特法 37 条の 9 の 3) 以下,(4) を (3) に,(5) を (4) に,(6) を (5) に,(7) を (6) にそれぞれ変更 508 上 14 ~ 21 第 6 会社等から住宅資金の貸付け等を受けた場合の課税の特例企業の従業員 ( 役員等一部の者は除く ) が ~( 中略 )~ 適用されない ( 租特法 29 条 4 項 ) 下 4 平成 21 年 12 月 31 日までの間に平成 23 年 12 月 31 日までの間に 510 上 4 平成 21 年 12 月 31 日までの間に平成 23 年 12 月 31 日までの間に 523 下 2 525 529 上 14~15 上 9~10 資本金 1 億円超の同族会社にあっては, (11) 承継業務の事業計画の施行区域内にある土地等の交換の場合の課税の特例 ( 租特法 65 条の 15,68 条の 85 の 2) 9 承継業務の事業計画の施行区域内にある土地等の交換の場合の課税の特例 ( 租特法 65 条の 15,68 条の 85 の 2) 同族会社 ( 資本金 1 億円以下の同族会社にあっては, 大法人との間に完全支配関係があるものに限る ) にあっては, (11) 特定普通財産とその隣接する土地等の交換の場合の課税の特例 ( 租特法 66 条,68 条の 85 の 3) 以下,10 を 9 に,11 を 10 にそれぞれ変更 上 15 次に掲げる場合の区分に応じて, 次に掲げる宅地等の区分に応じて, 下 13 ~ 12 すべてが特定事業用等宅地等及び特定居住用宅地等以外の特例対象宅地等 ( 特定特例対象宅地等という ) である場合 すべてが貸付事業用宅地等である場合 538 下 10 または特定特例対象宅地等でまたは貸付事業用宅地等で 下 4 特定特例対象宅地等貸付事業用宅地等 P538 下 2 から P539 上 5 までを以下の記述に差替え 1 特定事業用宅地等である小規模宅地等 20% 2 特定居住用宅地等である小規模宅地等 20% 3 貸付事業用宅地等である小規模宅地等 50% 3

542 上 4 満 70 歳満 85 歳 544 上 1 平成 18 年度平成 21 年度 上 10 の下に下記を追加 545 第 6 農地等についての相続税の納税猶予の特例農地の相続人が農業を継続する場合には, 農業投資価格 ( 農地価格のうち恒久的な農業の用に供されるべき農地として取引される場合に通常成立すると認められる価格をいう ) を超える部分に対する相続税については 一定の条件のもとで, その納付が猶予される そして, その相続人が, 相続人の死亡または一括生前贈与 ( 後記 第 11 章第 7 農地等を一括贈与した場合の贈与税の納税猶予の特例 参照 ) の日 ( 特例農地等のすべてが市街化区域内農地等である農業相続人 ( 都市営農農地等を有する農業相続人を除く ) にあっては, その死亡の日または納税猶予後 20 年を経過する日のいずれか早い日 ) まで農業を継続した場合には, その農地等に係る相続税は, その時において免除される ( 租特法 70 条の 6) 上 9 平成 21 年 1 月 1 日から平成 22 年 12 月 31 日までの間に, 平成 22 年 1 月 1 日から平成 23 年 12 月 31 日までの間に, 549 上 10 20 歳以上である者が, 上 12 ( 当該期間を通じて 500 万円 ) 20 歳以上であって合計所得金額が 2,000 万円以下である者が, (1,500 万円 ( 贈与を受けた年が平成 23 年のみである場合には 1,000 万円 ) を限度とする ) 上 13 (2,500 万円 +1,000 万円 ) (2,500 万円 ) 551 上 17 平成 21 年 12 月 31 日まで平成 23 年 12 月 31 日まで 552 上 12~16 上 13 2 相続時精算課税を選択できる者 ~ ( 中略 )~( 租特法 70 条の 3 の 2 第 1 項 2 項 ) 3 農地保有合理化法人が農用地を取得した場合等の所有権の移転登記の税率の軽減 3 特定農業法人が遊休農地を取得した場合の所有権の移転登記の税率の軽減 上 17 ~ 19 5 漁業協同組合が ~( 中略 )~ 場合 1000 分の 5)( 租特法 78 条 ) 以下,6 を 5 に,7 を 6 にそれぞれ変更 575 下 7~6 8 農林中央金庫等が行う ~( 中略 )~ 場合 1000 分の 0.5)( 租特法 80 条の 2) 以下,9 を 7 に,10 を 8 にそれぞれ変更 下 1 の下に下記を追加 9 特定目的会社が資産流動化計画に基づき特定不動産を取得した場合等の所有権の移転登記等の税率の軽減 ( 平成 23 年 3 月 31 日までに行われた所有権の移転登記の場合 1000 分の 8)( 租特法 83 条の 2) 4

訂正 当書籍に, 以下のような記述の誤りがありましたので, ご訂正願います 記述の誤りにつきまして, 謹んでお詫び申し上げます 第 4 編宅地及び建物に関する税 ページ 位置誤正 444 印紙税 の欄 下 1 に下記を追加 (3) 課税の特例 不動産の譲渡に関する契約書等の軽減税率 467 上 5~6 472 上 10~12 489 下 13 下 9 524 下 6 35 m2 ( 平成 17 年 1 月 2 日以降新築分については 40 m2 )) 以上 都市計画税は, 賦課期日, 課税客体, 納税義務者, 課税標準, 納期, 徴収方法等のすべて土地または家屋に対して課税する固定資産税の場合と同じである ( 法 702 条 2 項,702 条の 2) (1) 収用等に伴う補償金等で代替資産を取得した場合の課税の特例 (1) 土地, 建物を交換した場合の特例 (4) 収用等に伴う補償金等で代替資産を取得した場合等の特例 40 m2 ) 以上 都市計画税は, 賦課期日, 納税義務者, 非課税の範囲, 納期, 徴収方法等について, 土地または家屋に対して課税する固定資産税の場合と同じである ( 法 702 条, 702 条の 2,702 条の 6,702 条の 7,702 条の 8) (1) 収用等に伴い代替資産を取得した場合の課税の特例 (1) 交換により取得した資産の圧縮額の特例 (4) 収用等に伴い代替資産を取得した場合等の特例 538 上 14 ( 小規模宅地等 という ) については, ( 小規模宅地等 という ) に限り, 上 16 ( 租特法 69 条の 4 第 1 項 ) ( 租特法 69 条の 4 第 1 項 ~3 項 ) 539 上 6~8 4 国の事業の用に供されていた宅地等 ( イ ) 引き続き国の事業の用に供される見込みである場合 20% ( ロ ) ( イ ) 以外の場合 50% 上 12 ( 租特法 69 条の 4 第 3 項 ) ( 租特法 69 条の 4 第 6 項 ) 552 下 17 ( 租特法 70 の 3 第 3 項 1 号 ) ( 租特法 70 条の 3 第 3 項 1 号 ) 565 下 9 借地権譲渡証書等の賃料変更契約書等の 575 下 9 不動産の所有の移転登記不動産の所有権の移転登記 下 1 保存登記等の税率の軽減の特例保存登記等の税率の軽減 5