2. 現況調査 2-1 社会的条件 (1) 人口 世帯数等 本市の人口 世帯数は 平成 17 年 10 月の国勢調査では 71,408 人 24,083 世帯となっています 人口 世帯数ともに増加傾向が続いています ( なお 平成 21 年 4 月現在 73,845 人 26,209 世帯 ) 本市の老年人口は 年々増加する傾向にあり 平成 17 年現在では 17.7% となっています 年少人口 は 平成 17 年で 15.8% と県平均の 14.8% を上回っています 外国人登録者数は年々増加しており 10 年間で約 2,000 人の増加があります 人 75,000 70,000 65,000 60,000 55,000 50,000 45,000 40,000 35,000 30,000 60,680 14,629 62,021 15,766 63,778 16,938 65,899 18,629 人口 世帯数の推移 66,956 67,814 19,631 21,176 71,408 昭和 50 年昭和 55 年昭和 60 年平成 2 年平成 7 年平成 12 年平成 17 年 人口 世帯 24,083 出典 : 国勢調査 世帯 26,000 24,000 22,000 20,000 18,000 16,000 14,000 12,000 10,000 愛知県 ( 平成 17 年 ) 14.8 67.9 17.3 碧南市 ( 平成 17 年 ) 15.8 66.5 17.7 碧南市 ( 平成 12 年 ) 16.8 64.8 16.1 碧南市 ( 平成 7 年 ) 17.9 68.8 13.2 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 年少人口 (0~14 歳 ) 生産年齢人口 (15~64 歳 ) 老齢人口 (65 歳以上 ) 年齢別人口の構成 出典 : 国勢調査 - 5 -
(2) 産業構造 事業所数の産業別の割合は 第 3 次産業の割合がもっとも高くなっており そのなかでも 卸売 小売 が 885 件 (26%) ともっとも多くなっています 事業所数の推移は 平成 3 年以降 第 2 次産業 第 3 次産業ともに減少傾向となっています 従業者数の産業別の割合は 第 2 次産業の割合がもっとも高くなっており そのなかでも 製造業 が 17,613 人 (45%) ともっとも多くなっています 従業者数の推移は すべての産業において増加傾向となっています 25 147 174 324 49 106 558 11 4 2 885 358 事業所 3,552 821 73 6 9 535 79 12 271 3,210 2,519 1,173 2,715 1,951 208 598 5,759 従業者 38,648 1,675288 42 17,613 農林漁業 ( 個人事業者を除く ) 鉱業建設業製造業電気 ガス 熱供給 水道業情報通信業運輸業卸売 小売金融 保険業不動産業飲食店 宿泊業医療 福祉教育 学習支援業複合サービス事業その他のサービス業公務 出典 : 碧南の統計 ( 平成 20 年版 ) 産業別の事業所数及び従業者数 事業所 ( 件 ) 4,500 事業所 従業者 ( 人 ) 45,000 従業者 3,000 2,484 2,552 2,475 2,534 2,367 30,000 13,415 15,609 17,073 18,148 18,425 1,500 15,000 1,563 1,564 1,454 1,322 1,181 17,225 18,556 18,430 18,231 20,144 0 0 2 2 4 4 昭和 61 年平成 3 年平成 8 年平成 13 年平成 18 年 0 0 54 17 69 79 昭和 61 年平成 3 年平成 8 年平成 13 年平成 18 年 第一次産業第二次産業第三次産業 第一次産業第二次産業第三次産業 事業所数及び従業者数の推移 出典 : 碧南の統計 - 6 -
(3) 土地 建物利用 市街化区域内の土地利用の割合は 住宅系が約 28.4% 商業系が約 2.6% 工業系が約 23.0% などと住宅系の土地利用の割合が高くなっています また 市街化調整区域である矢作川沿いや市域北部には 優良な農地が広がっています 市街化区域は 都市計画区域 3,586ha のうち 59.0% に当たる 2,117ha です 市街化区域内の用途地域 の面積割合は 住居系が 43.0% 商業系 6.1% 工業系 50.9% と 市街化区域内の半分が 工業系の用途地域となっています 本市の建物は 全体で約 29,000 棟あり 住居系施設が 23,625 棟 ( 約 81.4%) 商業系施設が 1,042 棟 ( 約 3.5%) 工業系施設が 2,237 棟 ( 約 7.7%) となっています 準工業地域(390ha) のうち 144ha(36.9%) が住宅用地 73ha(18.7%) が工業用地となっています 土地利用現況 ( 市街化区域内のみの集計 ) 宅地 非宅地 種別 面積 (ha) 割合 備考 住居系 600.75 28.4 商業系 55.21 2.6 工業系 487.68 23.0 その他 455.93 21.5 公共施設用地など 小計 1,599.57 75.5 農地 159.39 7.5 山林 16.51 0.8 道路 287.67 13.6 水面 14.83 0.7 溜池 河川など その他 42.03 1.9 小計 517.43 24.5 合計 2,117.00 100.0 都市的未利用地 ( その他除く ):175.90ha (%) うち 約 58ha は生産緑地地区 出典 : 平成 19 年度都市計画基礎調査 用途地域の指定状況 ( 平成 19 年 7 月 20 日告示 ) 種 別 面積 (ha) 構成比 (%) 対行政区域対市街化区域 行政区域 ( 都市計画区域 ) 3,586 100.0 - 市街化調整区域 1,469 41.0 - 第一種低層住居専用地域 86 2.4 4.1 第一種中高層住居専用地域 245 6.8 11.6 住居系 第二種中高層住居専用地域 29 0.8 1.4 第一種住居地域 499 13.9 23.6 第二種住居地域 19 0.5 0.9 準住居地域 33 0.9 1.6 ( 小 計 ) 911 25.4 43.0 市街化区域 商業系 工業系 近隣商業地域 111 3.1 5.2 商業地域 18 0.5 0.9 ( 小 計 ) 129 3.6 6.1 準工業地域 390 10.9 18.4 工業地域 25 0.7 1.2 工業専用地域 662 18.5 31.3 ( 小 計 ) 1,077 30.0 50.9 合計 2,117 59.0 100.0 出典 : 都市計画課 - 7 -
N 0 500 2000m 都市計画総括図 - 8 -
(4) 交通体系 1) 国道 県道 市道 本市の道路網は 平成 20 年現在 国道 1 路線 県道 14 路線 市道 1,625 路線に より構成され 国道 247 号及び主要地方道安城碧南線が 本市の広域交通軸を形 成しています 平成 20 年現在の整備率は それぞれ 国 道路の整備状況 道 :100% 県道 :94.8% 市道 :73.9% 平成 20 年区分となっており 国県道の整備率は高いが 国道県道市道 暫定断面の供用や歩道の未設置など今後改良が必要な区間があります 生活に密 路線数 % 1 100.0 14 94.8 1,625 73.9 接に関わる市道は 73.9% とやや低くな * 国県道の整備済は 幅員 5m 以上の道路が対象 * 市道の整備済は 幅員 4m 以上の道路が対象っており 4m 未満の道路が多く残ってい出典 : 碧南の統計ます 2) 交通量等 本市の交通量は南北方向の国道 247 号が平日 19,873 台 /12hで最大であり 平日の混雑度 も 2.06 と高くなっています 道路が混雑している状況を示す混雑度が 1.0 を越える地点が碧南駅周辺や近隣市と繋がる道路で多くみられます 3) 都市計画道路 本市の都市計画道路 は 現状では 18 路線 延長 58,430mが都市計画決定されています 平成 21 年 4 月 1 日現在の整備率は約 82% となっており 未着手区間は 10,343m( 約 18%) となっています 未着手区間は 名鉄三河線の西側に多くなっています 4) 鉄道 本市と豊田市 知立市等とを結ぶ名鉄三河線が南北に通っています 平成 16 年に 3 駅 ( 玉津浦 棚尾 三河旭 ) が廃止され 現在 市内には 4 駅が開設されています 碧南駅の乗降客数は 平成 16 年の名鉄三河線碧南駅以南の廃止を境に増加していますが その他の駅はほぼ横ばいです 5) バス ふれんどバスは 名鉄三河線碧南駅以南の廃止後 碧南駅と吉良吉田方面とを連絡する周辺市町の利便性の高い移動手段として ふれんどバス運行協議会 ( 碧南市 西尾市 一色町 吉良町 ) により運行されています ふれんどバスのバス停付近に駐輪場を設け 利便性の向上を図っています 高齢者や障がい者等が気軽に外出できるよう くるくるバス が 平成 10 年から市が事業主体となり運行を開始し 現在では 市内を 4 系統で運行しています - 9 -
0 500 2000m 都市計画道路の整備状況図 * 都市計画道路 ( 未整備 ) については 現道がある路線を含む * 整備率は一部完工済を含む - 10 -
(5) 都市基盤整備状況等 1) 宅地整備 本市の土地区画整理事業 は 土地の有効利用 良好な住環境等の整備 住宅用地の供給を目的に昭和 38 年に市役所を中心とする松本地区で 市施行による最初の事業に着手しています これまでに 市施行 2 地区 組合施行 8 地区の合計 10 地区が完了しており 全市街化区域 ( 臨海部を除く ) の約 17% ( 約 247ha) が 土地区画整理事業による基盤整備となっています また 現在施行中の事業は 下山第二地区 (32.8ha) の1 地区となっています 今後 伊勢地区(10.7ha) が事業化する予定です 地 区 名 施行面積 (ha) 備考 1 松本土地区画整理事業 48.9 施行済 2 松本第二土地区画整理事業 57.8 3 碧南伏見屋土地区画整理事業 23.2 4 碧南平七土地区画整理事業 23.2 5 碧南平七第二土地区画整理事業 1.4 6 碧南雨池土地区画整理事業 9.9 7 碧南下山土地区画整理事業 38.1 8 碧南下山第二土地区画整理事業 32.9 施行中 9 碧南東部土地区画整理事業 33.5 施行済 10 碧南札木土地区画整理事業 2.7 11 碧南権田土地区画整理事業 8.3 12 碧南伊勢土地区画整理事業 10.7 計画中 ( 平成 21 年 3 月現在 ) 土地区画整理事業の状況図 2) 公園 緑地 本市の都市計画公園は 平成 20 年度末時点で 臨海部に総合公園として海浜水族館 青少年海の科学館 臨海体育館 野球場等を有する碧南市臨海公園があります また 地区公園として明石公園 近隣公園として水源公園 都市緑地として須磨海岸緑地を始め 5 ヶ所があります また 市内に 35 ヶ所の街区公園が整備されています 県営油ヶ淵水辺公園が平成 17 年 10 月 15 日に都市計画決定され 広域的な利用に加え 油ヶ淵の水質改善が期待されています 都市公園以外にも 中央東ふ頭の碧南緑地やあおいパークなどが整備されています 公園の整備水準としては 近隣公園と地区公園では不足していますが 街区公園と総合公園では一人当りの原単位面積を充たしています - 11 -
3) 河川 本市は 衣浦港 矢作川 油ヶ淵と水に囲まれ 市内には 1 級河川矢作川 鹿乗川を始めとして 6 つの二級河川と 4 つの準用河川 があり 自然環境が豊かな反面 水害による被害も生じています 油ヶ淵周辺や蜆川沿いは 地盤も低く満潮時や高潮時の降雨により 河川の氾濫や 高潮による被害を受けやすい状況にあります 本市東部を流れる矢作川の河川敷や 堤防道路などの有効な利用が期待されています 4) 下水道 昭和 63 年度に矢作川 境川流域関連公共下水道 として事業に着手し 平成 8 年 4 月 1 日より一部地域で供用を開始しています 平成 20 年度末 ( 平成 21 年 3 月 31 日現在 ) の普及率は約 52.4% です 整備状況は 県内平均と同等ですが 全国平均と比較すると 低い水準です 県が事業主体である矢作川 境川流域下水道の衣浦東部処理区は 碧南市 高浜市の全域と安城市の一部区域を計画区域として昭和 63 年度より事業着手しています 平成 20 年度末の浄化センターの処理能力は 28,850m 3 / 日で全体計画の約 38% の整備状況です 5) 防災 市域東部から南部は 標高が 2.5m 未満となっており 水害の危険性が指摘されています 東海 東南海連動型地震が発生した場合 震度 6 弱から 6 強の揺れが想定され 緊急輸送道路 も含めて 液状化の危険性が指摘されています 6) 景観 平成 19 年 3 月に碧南市景色づくり基本計画を策定し 景観行政団体への移行及び景観計画の策定を含め検討を進めています 愛知県は 平成 20 年 3 月に 美しい愛知づくり景観資源 600 選 を指定し 碧南市においては 38 箇所の景観資源が指定されています 権田土地区画整理事業 矢作川 衣浦港のボードウォーク - 12 -
(6) 土地利用規制 1) 河川保全区域矢作川下流部は 堤防先より 18mが河川保全区域 に指定されています この区域における工作物の新改築 土地の区画形質の変更には 国土交通大臣又は知事の許可が必要です 2) 海岸保全区域高浜川河口部から矢作川河口部までの旧海岸線沿いは 海岸保全区域 に指定されています 海岸保全区域は 海岸及び海岸保全施設を保護すべき区域として知事が定めており この区域における工作物の新改築 土地の区画形質の変更には海岸管理者の許可を受ける必要があります 3) 農業振興地域 ( 農用地区域 ) 市街化区域周辺は農業振興地域 の農用地区域 に指定されています N 凡 例 鉄道 駅主要な幹線道路市街化区域出典 : 愛知県土地利用規制図 ( 平成 13 年度版 ) 愛知県土地利用規制図 ( 平成 13 年度版 ) - 13 -
2-2 市民意向の把握 (1) 市政アンケート 1) 調査の概要 実施期間 : 平成 19 年 10 月 22 日 ~ 平成 19 年 11 月 7 日 調査対象者 : 満 20 歳以上の市民 調査票の発送 回収 : 郵送による発送 回収 配布票数及び回収票数 :1,525 票配布 1,035 票回収 ( 回収率 67.8%) 2) 結果の概要土地の利用方法で特に力を入れて欲しいことについては 住宅と工場の混在の解消 (35%) が最も多くなっており 続いて 市街地への商業施設の集積 (33%) となっています また 碧南市の今後の都市像については 健康 福祉を重視するまち (65%) 防犯 防災等を重視した安全なまち (53%) の意向が高くなっています 市の重点施策については まちのにぎわい (24%) 狭い道路や密集市街地の改善 (23%) に対する意向が高くなっています (2) 中学生アンケート 1) 調査の概要 実施期間 : 平成 20 年 6 月 6 日 ~ 平成 20 年 6 月 30 日 調査対象者 : 市内 5 中学校の 3 年生各 1 クラスを対象 配布票数及び回収票数 :170 票配布 170 票回収 ( 回収率 100%) 2) 結果の概要碧南市の今後の都市像については 自然や緑に恵まれた 環境にやさしいまち (44%) 防犯 防災 交通安全対策を重視した安全なまち (31%) の意向が高くなっています 10 年後に住んでいたい場所については 碧南市以外の郊外 (30%) 碧南市内の郊外 (27%) と 郊外での居住意向が高くなっています 10 年後に働きたい場所については 名古屋周辺 (37%) 近隣市 (19%) の意向が高くなっています - 14 -
(3) 企業アンケート 1) 調査の概要 実施期間 : 平成 20 年 6 月 25 日 ~ 平成 20 年 7 月 21 日 調査対象者 : 市内企業 2,000 社を対象 配布票数及び回収票数 :2,000 票配布 157 票回収 ( 回収率 7.9%) 2) 結果の概要碧南市の今後の都市像については 産業や経済が盛んな活力にあふれたまち (45%) 健康 福祉を重視するまち (32%) 防犯 防災 交通安全対策を重視した安全なまち (32%) の意向が高くなっています 今後の事業所規模 ( 土地の大きさ ) の拡大または縮小の予定については 当面の間 今の規模のままである (58%) 時期はわからないが規模を拡大したい (18%) の意向が高くなっています まちづくりにおいて 特に力を入れた方が良いと思うことについては 公共交通機関 ( 電車 バス ) の充実 (45%) まちの賑わいの創出( 商店街の活性化 ) (43%) の意向が高くなっています (4) 地区別懇談会概要 実施期間( 第 1 回 ) : 平成 20 年 6 月 19 日 ~ 平成 20 年 8 月 21 日 ( 第 2 回 ) 平成 21 年 1 月 14 日 ~ 平成 21 年 1 月 21 日 参加人数 : 延べ 447 人 地区別懇談会の様子 - 15 -