1 ソファモデル単体に対する消火抑制効果確認実験 4 面ともたれ壁 45cm 4 面ともたれ壁 45cm 右の実験区画で 放水量 12~18 リットル / 分 / ヘッド 1 個 放水圧力 0.13~0.022Mpa の要件の下 1 回の自由燃焼 7 回の消火実験を実施 実験結果概要 全てのケースに

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屋内消火栓設備の基準 ( 第 4.2.(3). オ ) を準用すること (2) 高架水槽を用いる加圧送水装置は 屋内消火栓設備の基準 ( 第 4.2.(4). ア イ及びウ ) を準用するほか (1). ア イ及びウの例によること (3) 圧力水槽を用いる加圧送水装置は 屋内消火栓設備の基準 ( 第

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特定駐車場用泡消火設備

ともに 警報を発するものをいう 第三放水型ヘッド等の構造及び性能規則第十三条の四第二項に規定する放水型ヘッド等の構造及び性能は 次に定めるところによる 一放水型ヘッド等の構造は 次によること ( 一 ) 耐久性を有すること ( 二 ) 保守点検及び付属部品の取替えが容易に行えること ( 三 ) 腐食

さいたま市消防用設備等に関する審査基準 2016 第 3 の 2 開放型ヘッドを用いるスプリンクラー設備 385 第 3 の 2 開放型ヘッドを用いるスプリ ンクラー設備

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3-5添付資料⑤Q&A集

消防用設備・機械器具等に係る最近の検討状況等

基準19 ハロゲン化物消火設備の設置及び維持に関する基準

平成25年中には、放火自殺者を除き火災による死者は1,278人

2 病院次のいずれにも該当する病院のうち 相当程度の患者の見守り体制を有するもの ( 火災発生時の消火活動を適切に実施することができる体制を有するものとして総務省令で定めるもの ) 以外のもの ( ア ) 特定診療科名を有するもの ( イ ) 一般病床又は療養病床を有する病院 火災発生時の延焼を抑制

消防法施行規則等の一部を改正する省令等の公布について ( 参考資料 ) 別紙 1 1 改正理由 (1) 背景住宅宿泊事業法 ( 平成 9 年法律第 65 号 ) が平成 30 年 6 月 15 日に施行され 住宅宿泊事業に係る事前の届出が同年 3 月 15 日に開始された ( 住宅宿泊事業法の施行期

( 承諾書様式 1 ) 分岐承諾書 泉佐野市水道事業管理者 様 給水装置所有者住所 私所有の給水管より下のとおり分岐することについて承諾します 但し このため水圧低下等の支障をきたすことがありましても異議ありません 1. 給水管分岐場所泉佐野市 2. 既設給水管口径 φ 粍 分岐管口径 φ 粍 2.

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資料 1-6 認知症高齢者グループホーム等に係る消防法令等の概要 1 消防法令の概要 主な消防用設備等の設置基準消防用設備等の種別消火器屋内消火栓設備スプリンクラー設備自動火災報知設備消防機関へ通報する設備誘導灯 設置基準規模 構造にかかわらずすべて延べ面積 700 m2以上延べ面積 275 m2以

2 スプリンクラー設備の設置基準の見直し 消防法施行令第 12 条第 1 項関係 スプリンクラー設備を設置しなければならない防火対象物又はその部分に 次に掲げるもの 火災発生時の延焼を抑 制する機能を備える構造として総務省令で定める構造を有するものを除く で延べ面積が 275 m2未満のものが追加さ

としてまとめました 準備実験では 試験体の内外に 518 カ所の温度センサー ( 熱電対 ) と 41 カ所の熱流センサー ( 熱流束計 ) を設置して計測を行ったほか ビデオカメラを試験体内に 13 台 試験体外に 9 台設置して火災の様子を観察しました 2.2 準備実験より得られたこと木造 3

178 第 3 章消防用設備等の設置単位 さいたま市消防用設備等に関する審査基準 2016 小規模特定用途複合防火対象物 ( 政令別表第 1⒃ 項イに掲げる防火対象物のうち 特定用途に供される部分の床面積の合計が当該部分が存する防火対象物の延べ面積の10 分の1 以下であり かつ 300m2未満であ

番号 特定共同住宅等の種類と必要とされる防火安全性能を有する消防の用に供する設備等 二方向避難型特定共同住宅等である (1) 初期拡大抑制性能 ( その 2) 図面番 ア地階を除く階数が 5 以下のもの 消火器具屋外消火栓設備動力消防ポンプ設備 又は住戸用及び共同住宅用非常警報設備 イ地階を除く階数

第 9 屋外貯蔵タンク冷却用散水設備の基準 ( 昭和 57 年 7 月 1 日消防危第 80 号 ) タンクの冷却用散水設備 ( 以下 散水設備 という ) は 次によること 1 散水設備の設置範囲は 危険物規則第 15 条第 1 号に定める技術上の基準に適合しないタンク ( 一部適合しないものにあ

第 8 章 受水槽以下の装置 受水槽式給水方式による受水槽以下の装置については 法では給水装置に含まれない しかし 水質汚濁防止 十分な水量の確保 将来の維持管理を適正かつ容易にするために必要な事項を定める 受水槽以下の装置の設計及び施工は 建築基準法施行令 ( 昭和 25 年政令第 338 号 )

報設備 共同住宅用非常コンセント設備 特定小規模施設用自動火災報知設備 加圧防排煙設備及び複合型居住施設用自動火災報知設備第二講習の対象講習は 消防法施行規則 ( 昭和三十六年自治省令第六号 以下 規則 という ) 第三十一条の六第六項各号のいずれかに該当する者を対象とするものとする 第三講習科目及

負圧環境下でも使用可能な閉鎖型スプリンクラーヘッドの一覧 2013 年 9 月 20 日一般社団法人日本消火装置工業会 社名商品名と記号型式番号仕様評価で使用した付属品及び取り付け部の構造 寸法が同じ付属品問い合わせ窓口 1 E72Q80C ス第 17~10 号 2 E96Q80C ス第 17~11

第 3 点検の期間点検の期間は 次の表の上欄 ( 左欄 ) に掲げる用設備等の等並びに同表中欄に掲げる点検の内容及び方法に応じ 同表下欄 ( 右欄 ) に掲げるとおりとする ただし 特殊用設備等にあっては 法第 17 条第 3 項に規定する設備等設置維持計画に定める期間によるものとする 用設備等の等

別添 ( 用語の定義 ) 消防法( 昭和 23 年法律第 186 号 ) 法 消防法施行令( 昭和 36 年政令第 37 号 ) 令 消防法施行規則( 昭和 36 年自治省令第 6 号 ) 規則 特定小規模施設における必要とされる防火安全性能を有する消防の用に供する設備等に関する省令 ( 平成 20

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スプリンクラーヘッドK43

(5) 第 1 号から前号までの規定により住宅用防災警報器が設置される階以外の階のう ち 次に掲げるいずれかの住宅の部分 ア床面積が 7 平方メートル以上である居室が 5 以上存する階の廊下 イアに規定する階に廊下が存しない場合にあっては 当該階から直下階に通ずる 階段の上端 ウアに規定する階に廊下

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( 例 ) 病床数が 60 の場合 職員の総数が5 人以上であり かつ 当該職員のうち宿直勤務者を除いた職員数が2 人以上である体制をいう イ規則第 5 条第 3 項第 1 号に規定する 職員の数 とは 一日の中で 最も職員が少ない時間帯に勤務している職員 ( 宿直勤務者を含む ) の総数を基準とす

2 著しく消火困難な製造所等の消火設備 ( 危省令第 33 条 ) 消火活動上有効な床面からの高さ の高さの算定の起点となっている消火活動上有効な床面とは, 必ずしも建築物の床面に限られるものではなく, 火災時において第 4 種の消火設備等による消火活動を有効に行い得るものでなければならないこと (

第 3 章 1. の既往調査研究 1で紹介した 小規模多機能サービスに関する調査報告書 にも指摘されていたように 小規模多機能サービス事業所の整備にあたっては 建築基準法 消防法上の取り扱いの点で検討の余地を残している これに関して 2006 年 1 月に長崎県大村市の認知症高齢者グループホームで発

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改修メリットは 水損を最小限に食い止めます 非災時 スプリンクラーヘッド又は二次側配管が破損した場合でも 災感知器が作動しない場合は最大でも二次側の溜り水しか放出されず水損を最小限に食い止めることができます 災感知器が誤作動した場合は 予作動弁が作動し一次側加圧水は二次側配管内を加圧しますが スプリ

基準14

資料 2-3 障害者施設等の火災対策のあり方 ( 案 ) 1 認知症高齢者グループホーム火災を踏まえた課題 ⑴ 消防機関への通報について長崎市認知症高齢者グループホーム火災 ( 以下 本件火災 という ) では 自動火災報知設備の鳴動後に 火災通報装置の操作が行えず 施設からの通報がなされなかった

平 成 27年 4 月消 防 法 改 正 275 未満の小規模福祉施設にも 設備の設置が義務化 従来のの問題点を解消! ミニの優れたポイント は火災を早期に感知し 瞬時に自動で消火を行うことで 初期火災に大きな威力を発揮しま す は従来のと比べ 設置施設に負担の少ない自動消火 設備です 消防法施行令

短辺 5cm以上 送水圧 MPa 長辺 30cm以上赤地白文字 イ送水口の直近には 加圧送水装置の設置される階 加圧送水装置から送水する放水 口の設置される階及び加圧送水装置の起動方法等を明示した標識を設けること 第 3 配管等配管は 令第 29 条第 2 項第 2 号並びに規則第 31 条第 5

松山市家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例施行規則平成 26 年 10 月 27 日規則第 65 号 ( 趣旨 ) 第 1 条この規則は, 松山市家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例 ( 平成 26 年条例第 52 号 以下 条例 という ) の施行に関し必要な事

1-3-7 止水設備 ⑵ 道路部における止水栓の設置ア止水栓の材料について φ25 はボ-ル止水栓を使用し φ30~φ 50 は青銅製バルブを使用する イ HIVP 管を使用する場合の継手は φ25 止水栓にあってはH IVPユニオンナットを φ30~φ50 にあっては止水栓ユニオン 止

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仕様書

と 5 水源の水位がポンプより低い位置にある加圧送水装置には 施行規則第 12 条第 1 項第 3 号の2の規定の例により呼水装置を設けること 6 屋内消火栓設備の予備動力源は 自家発電設備 蓄電池設備又は燃料電池設備によるものとし 次に定めるところによること ただし (1) に適合する内燃機関で

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第 21 換気設備等製造所等の換気設備及び排出設備の基準については 次による 1 換気設備 (1) 換気設備は 室内の空気を有効に置換するとともに 室温を上昇させないためのものであり 下記のものがある ア自然換気設備 ( 給気口と排気口により構成されるもの ) イ強制換気設備 ( 給気口と回転式又は

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CLT による木造建築物の設計法の開発 ( その 3)~ 防耐火性能の評価 ~ 平成 26 年度建築研究所講演会 CLTによる木造建築物の設計法の開発 ( その 3) ~ 防耐火性能の評価 ~ 建築防火研究グループ上席研究員成瀬友宏 1 CLT による木造建築物の設計法の開発 ( その 3)~ 防耐

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別添 第 1 章総説 道路トンネル非常用施設設置基準 非常用施設の設置にあたっては 非常用施設のトンネル防災全体における役割を認識するとともに 設置目的および管理運用方法を明確にして計画しなければならない なお 非常用施設の運用にあたっては関係機関との連携に配慮するものとする 第 2 章非常用施設の

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教授 ) において 本件火災の発生状況や 今後の消防のあり方について検討が行われた 検討会での検討結果を踏まえてとりまとめられた報告書では 火災予防対策として 以下のように提言がなされた 延べ面積 150 m2未満の飲食店にあっては 一部の地方公共団体の火災予防条例により消火器の設置が義務付けられて

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広島市都市計画関係手数料条例の一部改正について ( お知らせ ) 建築基準法施行令の改正に伴い, 小荷物専用昇降機に係る建築物に関する確認申請手数料等を定める とともに, 建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律の制定に伴い, 建築物エネルギー消費性能 向上計画認定申請手数料等を定める条例改正を

様式第 2 号の 4 特定共同住宅等省令適用チェックリスト ( その 1) 番号 特定共同住宅等の種類と省令消防用設備等 計画 図面 番号 1 二方向避難 開放型特定共同住宅等である ( 計算書を添付する ) (1) [ 初期拡大抑制性能 ] ア地階を除く階数が 10 以下のもの 消火器具 屋内消火

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3. 寝所寝台構造基準担当 1. 開放性 ( 客室への 開放性 ) 2. 寝所寝台 の階層等 1 ブース型寝所 2 カプセル型寝台 3 棚状寝所 4 階層式寝台 1 面以上を随時開放す ることができ 出入りす る部分はカーテン等で通 路に有効に開放できるこ と 客室内通路に常時開放 された開口部を設

Microsoft Word - 水理計算.doc

第 10 章 及びこれに付属する配管等の給水設備 ( 以下 給水設備 という ) は, 水道法に規定する給水装置ではないため, 給水設備の維持管理に関する責任は, 設備の所有者又は使用者が負うこととなっているが, 配水管への影響等を考慮し, の設置について基準を定め, 維持管理の適正を図ることとする

第3 スプリンクラー設備の技術基準

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(2) 消火用屋外給水施設の点検の方法 別添点検基準 ( 案 ) のとおり (3) 経年劣化及び詳細な点検を行う消火用屋外給水施設の把握 設置から 40 年を経過した消火用屋外給水施設の把握は 消火用屋外給水施設とし て完成した日 ( 完成検査の日 ) とする (4) 留意事項本点検の考え方は 消火

TM 屋内消火栓設備 2. における消火設備の取り扱い 2-1 消火栓設備 屋内消火栓設備 補助用高架水槽 位置表示灯発信機 ( 起動装置 ) 1 号消火栓 易操作性 1 号消火栓 2 号消火栓 リミットスイッチ付開閉弁 ( 起動装置 ) 非常電源 ( 蓄電池 )

資料 5-1 防耐火に係る基準 資料の素案 第 1 章総則 ( 設計基準 ) 1.2 用語の定義 主要構造部 : 建築基準法第 2 条第 5 号による 耐火構造 : 建築基準法第 2 条第 7 号による 準耐火構造 : 建築基準法第 2 条第 7 の 2 号による 防火構造 不燃材料 : 建築基準法

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動車車庫については 隣地境界線又は同一敷地内の他の建築物との距離は2m 以上とし 各階の外周部に準不燃材料で造られた防火壁 ( 高さ1.5m 以上 ) を設けること (3m 以上の距離を確保した場合を除く ) に改める 号通知 記 2 自動火災報知設備の設置について の一部改正記 2 中

保育所の設備及び運営に関する基準 保育室等 屋外 遊戯場 設備 ( 必置 ) 面積設備 ( 必置 ) 面積 調理室 便所 0 1 歳児 乳児室及びほふく室 医務室 2 歳以上児 保育室又は遊戯室 乳児室 ほふく室 3.3m2 / 人 保育室 遊戯室 1.98m2 / 人屋外遊戯場 近隣の都市公園を代

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第 8 章受水槽の設置基準 8-1 受水槽以降の専用装置受水槽給水方式における給水装置とは 配水管から受水槽への注入口までであり 受水槽以下の設備 ( 以下 専用装置 という ) は 水道法第 3 条第 9 項に規定する給水装置に該当するものではない 専用装置の設置 構造等に関しては 建築基準法施行

消防用機器等に関する認証制度の概要 平成 22 年 6 月現在 検定自主表示認定鑑定 根拠条文 消防法第 21 条の 2 ( マーク ) 消防法施行規則別表第三 消防法第 21 条の 16 の 2 ( マーク ) 消防法施行規則別表第四 消防法第 17 条の 3 の 2 消防法施行規則第 31 条の

資料2 保育所における屋外階段設置要件について

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( 第二面 ) 建築設備の状況等 1. 建築物の概要 イ. 階 数 地上 階 地下 階 ロ. 建築面積 m2 ハ. 延べ面積 m2 ニ. 検査対象建築設備 換気設備 排煙設備 非常用の照明装置 給水設備及び排水設備 2. 確認済証交付年月日等 イ. 確認済証交付年月日 昭和 平成 年 月 日 第 号

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水道連結型スプリンクラー設備概要 小規模施設用スプリンクラー設備等評価基準策定検討会 ( 平成 18~19 年 ) 消火実験概要 参考資料 2-4 1 ソファモデルに対する消火抑制効果確認実験 2 内装への延焼抑制効果確認実験 7.35 m 2.6 m 可燃物配置図 SP ヘッド 火源 Ⅰ~Ⅲ ソファ カラーホ ックス 点火位置 火源 Ⅰ 火源 Ⅱ 火源 Ⅲ 火源 Ⅳ~Ⅴ 火源 Ⅳ 火源 Ⅴ 火源 Ⅵ 燃焼物はソファで 袖に設置したカラーボックスは 延焼の影響を確かめるものとして設置 周囲壁は 実験目的に応じて たれ壁 2 面壁 +2 面たれ壁 4 面壁 + 開口部 火源 Ⅳ~Ⅵ 1

1 ソファモデル単体に対する消火抑制効果確認実験 4 面ともたれ壁 45cm 4 面ともたれ壁 45cm 右の実験区画で 放水量 12~18 リットル / 分 / ヘッド 1 個 放水圧力 0.13~0.022Mpa の要件の下 1 回の自由燃焼 7 回の消火実験を実施 実験結果概要 全てのケースにおいてソファを消火することは不可能であり ほぼ全焼している ほとんどの場合放水開始後火炎高さや天井付近気流温度が低下するもののソファ内部で徐々に火災が拡大し 未燃焼部分の燃え上がりによる 2 度目のピークが発生した 4 個計 48~72L/min の放水条件で放水した場合 放水開始後火炎高さや天井付近気流温度が低下し 20 分間の放水後 ソファはほぼ全焼したがカラーボックス内部への延焼は概ね抑えられた ヘッド作動直後の火災状況と 20 分放水後の可燃物 2

2 内装への延焼抑制効果確認実験 内装準不燃の場合 可燃物 配置 放水開始時間 1 放水開始発熱速度 2 ソファ + カラーボックス ( 両側 2 段 ) 壁際 140 秒 639kW 4 ソファ + カラーボックス ( 片側 1 段 ) コー 135 秒 358kW 1 ソファ + カラーボックスナー ( 両側 2 段 ) 137 秒 278kW 2 1 放水開始時間 : 最初のスプリンクラーヘッドが作動した時間 2 放水開始発熱速度 : 放水開始時間の火点から 6m 位置の輻射から換算 3 流量 圧力 : そのケースのヘッド作動数が作動した時の放水条件 内装難燃の場合 可燃物 ソファ + カラーボックス ( 両側 2 段 ) 配置 壁際 放水開始時間 ( 秒 ) 放水開始発熱速度 3 ヘッド ヘット 1 個あたり流量 延焼状況 4 作動数 放水圧力 3 可燃物 壁 天井 14L/min 0.022MPa 0.10MPa 23L/min 0.059MPa 4 延焼状況可燃物 : ソファ燃焼を遅延し カラーボックス内側への延焼が無かった : ソファ燃焼を遅延し カラーボックス内側へ延焼したが燃え止まった 壁 天井 : 着炎せず 放水開始後 20 分間燃え抜けなかった : 着炎したが消火し 放水開始後 20 分間燃え抜けなかった ヘッド作動数 132 1 525kW 2 171 2 2753kW 4 1 放水開始時間 : 最初のスプリンクラーヘッドが作動した時間 2 放水開始時間 : 最初のスプリンクラーヘッドの作動後約 40 秒経過して放水 3 放水開始発熱速度 : 放水開始時間の火点から 6m 位置の輻射から換算 4 流量 圧力 : そのケースのヘッド作動数が作動した時の放水条件 ヘット 1 個あたり流量放水圧力 4 23L/min 0.059MPa 15L/min 0.025MPa 延焼状況 5 可燃物壁天井 5 延焼状況可燃物 : ソファ燃焼を遅延し カラーボックス内側へ延焼したが燃え止まった -: ソファ燃焼は若干遅延したが 実験中止したため判断できない壁 天井 : 着炎せず 放水開始後 20 分間燃え抜けなかった : 着炎したが消火し 放水開始後 20 分間燃え抜けなかった : 着炎して消火せず 放水開始後 20 分以内に燃え抜けた 3

木質内装の場合 実験番号 B-6 可燃物 ソファ + カラーボックス ( 両側 1 段 ) 配置 4 ヘッド中央 放水開始時間 1 放水開始発熱速度 2 147 秒 726kW 4 C-7 1ヘッドの防 140 秒 294kW 3 C-8 護範囲内 154 秒 304kW 3 B-4 147 秒 561kW 4 ソファ + カ B-5 152 秒 643kW 2 ラーボック壁際ス C-9 157 秒 755kW 2 ( 両側 2 段 ) C-10 152 秒 556kW 4 1 放水開始時間 : 最初のスプリンクラーヘッドが作動した時間 2 放水開始発熱速度 : 放水開始時間の火点から 6m 位置の輻射から換算 3 流量 圧力 : そのケースのヘッド作動数が作動した時の放水条件 ヘッド ヘット 1 個あたり流量 延焼状況 4 作動数 放水圧力 3 可燃物 壁 天井 14L/min 0.022MPa 0.10MPa 0.10MPa 14L/min 0.022MPa 0.10MPa 0.05MPa 0.10MPa 4 延焼状況可燃物 : ソファ燃焼を遅延し カラーボックス内側への延焼が無かった : ソファ燃焼を遅延し カラーボックス内側へ延焼したが燃え止まった -: ソファ燃焼を遅延したが 実験中止したため判断できない 壁 天井 : 着炎せず 放水開始後 20 分間燃え抜けなかった : 着炎したが消火し 放水開始後 20 分間燃え抜けなかった : 着炎して消火せず 放水開始後 20 分以内に燃え抜けた 図 4-7 木質壁際の実験後状況 ( 左 :C-9 右 :C-10) 4

一般火災モデルと内装の組合わせに対する消火抑制効果確認実験 前述の実験では 危険側のシナリオと思われるソファに対し直接点火する方法で実験を行ったが より現実的なシナリオとして ゴミ箱から発炎し隣接する家具 ( カラーボックス ) カーテン 内装へ延焼する想定 一般火災モデルの実験後状況 5

一般火災モデルの実験結果 可燃物配置内装 ゴミ箱 + カラーホ ックス + カーテン 壁際 放水開始時間 1 放水開始発熱速度 2 ヘッド作動数 準不燃 670 秒 148kW 3 難燃 1083 秒 148kW 2 木質 769 秒 145kW 2 727 秒 156kW 2 コーナー難燃 883 秒 161kW 2 壁際 708 秒 126kW 2 ヘット 1 個あたり流量放水圧力 3 18L/min 0.036MPa 23L/min 0.059MPa 0.10MPa 25L/min 0.034MPa 23L/min 0.059MPa 15L/min 0.025MPa 延焼状況 4 可燃物壁天井 1 放水開始時間 : 最初のスプリンクラーヘッドが作動した時間 2 放水開始発熱速度 : 放水開始時間の火点から 6 m 位置の輻射から換算 3 流量 圧力 : そのケースのヘッド作動数が作動した時の放水条件 4 延焼状況可燃物 : 放水開始時点から殆ど火災拡大しない壁 天井 : 表面付近は損傷したが 放水開始後 20 分間燃え抜けなかった : 炭化が裏面まで進み 放水開始 20 分以内に裏面に亀裂が生じた 一連実験結果を踏まえて 放水量は 30 リットル / 分 / ヘッド 1 個とし 4 個の同時放水を想定 内装を準不燃とした場合には 15 リットル / 分 / ヘッド 1 個としている 6

特定施設水道連結型スプリンクラー設備方式等 特定施設水道連結型スプリンクラー設備とは 前項第一号及び第九号に掲げる防火対象物又はその部分で延べ面積が千平方メートル未満のものに設置されるスプリンクラー設備のうち 当該スプリンクラー設備に使用する配管が水道の用に供する水管に連結されたもの ( 消防法施行令第 12 条第 2 項第四号 ) 想定される配管方式 直結式スプリンクラーヘッドを含め全体が水道法の給水装置となり 同法の適用を受ける 給水栓等 SP ヘッド (1) 直結式 [ 水道法 ] ア直結直圧式イ直結増圧式 道路 水道メータ M 止水栓 ( イ -1) 直送式 ( イ -2) 高架水槽式 (2) 受水槽式 [ 水道法 + 建築基準法 ] ア高架水槽式イ圧力水槽式ウポンプ直送式 配水管 受水槽式受水槽に吐水空間を設けた場合は 受水槽から 2 次側は建築基準法の適用となる 受水槽に吐水空間を設けない場合は 全て水道法の適用 給水分岐管 高架水槽給水栓等 SP ヘッド 給水栓等 SP ヘッド P 給水栓等 SP ヘッド 水道法上の留意事項 ブースターポンプにより 配水管の水圧への影響がないこと 水が停滞する構造ではないこと 給水装置の材質や塗料の浸出等による水の汚染がないこと 加圧送水装置 7

特定施設水道連結型スプリンクラー設備方式等 特定施設水道連結型スプリンクラー設備の配管方式イメージ 方式 図 直結式直結直圧式 1 一般の給水とスプリンクラーを系統分けする方法 直結式直結増圧式直送式 2 一般の給水とスプリンクラーを系統分けする方法 高架水槽 直結式直結増圧式高架水槽式 3 P 8

特定施設水道連結型スプリンクラー設備方式等 特定施設水道連結型スプリンクラー設備の配管方式イメージ 高架水槽 受水槽式高架水槽式 4 P 受水槽式圧力水槽式 5 圧力水槽 P 9

特定施設水道連結型スプリンクラー設備方式等 特定施設水道連結型スプリンクラー設備の配管方式イメージ 受水槽式 ポンプ直送式 給水 消火兼用 6 P 充水 受水槽式 直結 受水槽併用式 消火専用 7 10

水道連結型スプリンクラー設備のヘッド ヘッドの基準閉鎖型スプリンクラーヘッドの技術上の規格を定める省令床面から天井下 0.5mまでの壁面を有効に濡らすこと 3.6 メートル四方 (8 畳 = 概ね 13 m2 ) の室で放水試験を行い 壁面を有効に濡らす性能を確かめる 燃焼物に放水すると共に 室の壁面を濡らすことで延焼拡大を抑制性能を有するもの ( 小区画型ヘッド ) 小区画型ヘッドの放水等の範囲 ヘッドを中心に半径 2.6m の範囲 壁を濡らすことによる延焼拡大抑制のため 3.6m 角の範囲 (13 m2 8 畳程度 ) 2.6m 3.6m 水道連結型スプリンクラー設備の性能 最大の放水区域に設置されるヘッドの個数 (4 個以上の場合は 4 個とする ) のヘッドを同時に放水した場合に所定の放水圧力 放水量が得られること ( 最大で 52 m2までの性能を規定している ) 7.35m 2.6m 11

参考水道配管との関係 水道水の衛生的な観点から配管内の滞留水を防止した施工をする必要がある 対策 : 配管を一筆書きに敷設 通常のスプリンクラー配管敷設 枝管の敷設が可能 問題点 : 末端ほど放水圧力が低下しやすい 水道連結型スプリンクラー設備 一筆書きの例 ヘッド 圧力低下 通常の水道 ヘッド 給水装置と区分するための弁が開発されている M 水道メーターから給水 水道メーターから給水 12

参考パッケージ型自動消火設備 5 項 6 項の 10000 m2まで対応可能 感知器 (2 つの AND) の信号で自動的に消火剤を放出する自動消火設備であり スプリンクラー設備に代えて設置できる ( ルート B) 水源 ポンプが不要 隣接放射区域同士は異なるユニットで警戒する ( 左図 3 ユニットが必要 ) 図 : 株式会社モリタ防災テック 13