第 1 学年学級活動指導案 1 題材名もったいない! 2 食育で培いたい力 食に関する指導の目標題材名食事の食品を選択心身の健康感謝の心重要性する能力 社会性 食文化 もったいない! 3 題材について食事は ただ食べ物を体の中へ入れれば良いということではなく その食事の内容が生涯に亘る健康を維持する上で とても重要である 好きな食べ物だけを食べていては 体の中でそれぞれの食べ物が十分に栄養として働かず 様々な疾病へとつながる可能性もある 児童はまだ自分で調理し食事をすることは少なく 提供された食事を食べることが多い その食事には児童が苦手とする食べ物も登場することがある 苦手な食べ物を残すことは その食べ物の栄養を摂取しないことになり 食事の栄養バランスが崩れることになる 食べ物を残すことは その食べ物を捨てることになる そこで それぞれの食品には栄養的な特徴があり 栄養バランスよくするためには何でも好き嫌いなく食べることが必要であることを理解させたい また食べ物や作ってくれた人への感謝の気持ちを持たせたい 4 授業の視点 < もったいない! という意識を持つ> 学校で見られる児童の食事の場面は 毎日の給食である 苦手な食べ物が登場した時はがんばって食べているが 全部は食べられず残している児童も見られる 当日の全校分の残飯を見せることにより 苦手な気持ちや仕方なく残していた意識から 食べ物が もったいない と意識化させる また児童は食べ物を残すことにより体にどのような影響が出るかは知らない 今まで給食指導では 食べる前の給食を教材に食べ物の栄養について指導をしてきた 本時では給食を食べた後の残飯を取り上げ その食べ物を残すことにより体にどのような影響が出るか 食事の栄養バランス理解へつなげていきたい < 感謝の気持ちをもつ> 当校は給食センターであり 児童は調理員と接する機会が少ない 給食を作ってくれる調理員の立場よりメッセージを聞くことは初めてである 残飯について調理員の立場からのメッセージを聞くことにより 料理を作ってくれている人への感謝の気持ちにつなげたい < 家庭との連携を図る> 児童の食事の場の大半は家庭であり 家庭との連携が不可欠である 家での食事も振り返ってみながら 今日勉強したことをお家の人へ伝える活動を通し 児童を通じて保護者へ働きかけ 保護者と連携し食育を進めていく機会としたい 5 本時のねらい 好き嫌いなく食べることが大事だと分かる 食べ物や作ってくれた人へ感謝の気持ちを持つ 1
よく部6 食育の概要 <1 年生 > 食指導給食指に関する導つ食事マナー指導 もったいない! PARTⅠ もったいない! PARTⅡ 食育の日 ミニ指導 月 4 5 6 7 9 10 11 12 1 2 3 7 板書計画 どうしてたべものをのこしてはいけないの? なんでもたべるきょうのきゅうしょく食べ物パワー食べ物絵表示 もったいない 食べ物絵表示 移動させる ありがとう たべもの つくったひと 8 授業の実際 過程 導入 1 5 分 主な学習活動 内容教師の働きかけ ( 発問 ) 児童の反応 今日の給食の残飯を知る T1 T2 栄養教諭の先生が何かを持ってきてくれました (T2) この中には何が入っているかな?(T2) 何だろうねぇ? 開けてみるよ (T1) 食べ物? おいしいもの? チキン? わぁ ~ 給食? 重たいなぁ 2
展開 2 8 分 もったいない を意識化する 食べ物や作ってくれた人へ感謝の気持ちを持つ T1 前に集まってみてください 持ってみますか? どんな食べ物が入っているかな? 食べ物カードを選んで教えてください これは今日の給食で全校が残したものです ごみ です 捨てます ( ゴミ箱に捨てる ) 何かお話したい人いますか? 今日はどうして食べ物を残してはいけないの? のお勉強をします みんなで読んでみましょう 今日の給食は必要な栄養がつまっています これから食べ物をグループに分けようと思います 1 つめのグループは にんじん ほうれん草 椎茸 玉ねぎ だいこん は入るかな? 2 つめのグループは ごはん ごま さつまいも は入るかな? 残りが 3 つめのグループ 豆腐 のり みそ めぎす だよ にんじん ごはん たくさんの量だね もったいない もったいなくないよ 作った人がかわいそう 学校中がゴミになる アリが出る どうして食べ物を残してはいけないの? だいこん 入ります さつまいも は入ります ごはんがあるグループは 体のエネルギー になります めぎすがあるグループは 体を作ります みんな筋肉モリモリかな? 筋肉などもつくってくれます 野菜があるグループは 体の調子をととのえてくれます この 3 つのグループがそろうと体は元気モリモリです みんなの元気モリモリどんな感じ? でも ほうれん草残したり ( ほうれん草カードを破りゴミ箱へ捨てる ) すると 元気な ~ い に体の中はなってしまいます 元気な ~ い はどんな感じ? 給食はみんなが 元気モリモリ でいれるように考えています 筋肉モリモリ! ポーズをしてみる 元気モリモリ! ポーズをしてみる 元気な ~ い ポーズをしてみる 作ってくれた人がかわいそうと意見を出してくれた人がいましたが 調理員さんからのメッセージが届いています 調理員さんからのメッセージを聞く 3
何かお話したい人いますか? かわいそう 悲しそうだった 作ってくれた人だけでなく食べ物もどうだろう 食べ物に命があるって知ってる? みんなの心臓はドキドキしてるかな? 食べ物もドキドキしてる? 食べる時に いただきます って言うけれど 食べ物の命をいただきますという意味が込められているよ 食べ物を捨てるということは食べ物の命を捨てることになるんだよ ( ハートのイラストをゴミ箱に捨てる ) 作ってくれた人や食べ物に ありがとう の気持ちで食べることが大切なんだね 食べ物ドキドキしてない 料理になる前はドキドキしていた まとめ 3 分 家での食事はどうだろう 今日 勉強したことをお家の人に伝えよう T2 今日 大切なお勉強をしましたね 今日お勉強した大切なことをお話できる人いますか? 食べ物を残すと作ってくれた人がかわいそう 残さないようにしようと思う 10 当日の板書 4
11 成果と課題 五感を使った授業を心がけ 子どもたちが実感し学ぶことができた 実際の残飯や調理員さんからのメッセージなど子どもたちが実感しやすいものを教材として活用できた 授業後の給食時間では残さないで食べようとする児童も姿が見られた 発問が唐突だった 発問が合っていなかった 検討する必要があった 子どもたちの意見をできるだけ引き出し 授業の展開につなげていけるような授業作りを心がけた しかし 子どもたちの意見を活かしまとめきれていなかった 先生方の授業を日頃から参観し 授業の技を身につけていく必要がある 必要な栄養 と 感謝の心 と 1 時間で二つのねらいは難しかった 結果 時間も足りなくなり 作文シートを書く時間がなかった ねらいを絞る必要があった 協議会記録 授業者より < 栄養教諭 > 授業に向けて 1 年生担任と相談した こちらから提示する形での授業が多かったが 今回は 答えを先に言わず子どもたちに近づいて出た意見を拾うような展開にした 全部を拾うとするとわからなくなってしまうところは 担任の手助けが大きかった 五感を使って表現したほうがよいとのアドバイスを受けて 元気とはどうかなど体を使った表現を取り入れた 掲示物を増やしたことで安心感もあり プレ授業よりはスムーズに流れた < 学級担任 > 調理員のビデオレターの後で 児童の 何で残されると悲しいかわからない という発言に対し 友だちの意見から気付いて本人の中に入っていった場面があった 子ども同士の学びがありよかった 質疑応答 質問指導案 7 食育の概要の食に関する指導の中で もったいない PARTⅠ と PARTⅡ があるが 本時は PARTⅠ であるか 応答本時は PARTⅠ であり PARTⅡ では 子どもたちの変容をみて行う 参会者からの意見等 ( グループ作業後の報告 ) 媒体 残飯について実物で重さ等体験できて効果的だが 重さは感じ方に個人差があるので 何人分などの表現があってもよいのではないか 残飯はごみとの説明はどうか 残飯は汚いものとの反応も見られたので それを扱う調理員さんのことを取り上げてもよいのではないか 掲示物を破って捨てるところにインパクトがあってよかった 調理員さんのメッセージが効果的だったが もう少し具体的なメッセージがあるとよい 発問 自由な意見がたくさんでていた 内容がそれそうなときに担任の助けがありよかった 子どもたちから意見を引き出させる工夫がされていた 食べ物はドキドキしている? との問いかけから 子ども同士の意見を通して 食べ物が生きていることに気付かせることができていた 子どもの活動 残飯を持たせる 食品のカードを貼らせる活動が効果的だった 元気がある 元気がない様子を体を使って表現させていた ねらい 栄養と感謝の心と 1 時間で二つは難しい 授業を受けて普段の給食指導に生かせる T.T 5
発言の指名は 担任の方が子どもことを把握しているので効果的にできる 指導者より 子どもの意見と考えを吸い上げ展開しようとしていた 非常に難しいことであり とてもよい提案授業であった チャレンジしたことがすばらしい 導入では 子どもたちが ドキドキ わくわくとしていて 実物提示や重さを体感するなど子どもにイメージを持たせていた 学級活動は 学級または自分の問題があり それを解決していくものである 授業の流れからすると道徳の方がふさわしい 自己決定に時間がとれるとよかった 残飯をごみとして捨てる行為に対して子どもの意見がたくさん出ていた なぜもったいないのか 栄養にはつながりにくいので感謝だけでもよい 残してはいけないという自己決定が子どもから出てくる 栄養教諭が主として授業を行う場合も T.T として 担任との打ち合わせやまとめることを担任に頼むなど 子どものことをよくわかっている担任の役割が必要 6