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相模原市住宅基本計画 概要版

住まい まちづくりの基本目標と基本的施策の展開方向 1. 住まい まちづくりの理念と基本目標 だれもが安心して住み続けたいと感じる魅力ある とだ の住まい まちづくり を政策の基本理念とし これを実現するために次の 3 つを基本目標として総合的な施策を図るものとします 基本目標 -Ⅰ 多様なニーズに

一宮市住宅マスタープラン ~ 住み続けたいまち 住んでみたいまち 人々が生き生きと暮らせるまち ~ 概要版 平成 2 5 年 3 月 一宮市

地域住宅計画 計画の名称高岡地域 (H27-31) 都道府県名富山県作成主体名高岡市 計画期間 1. 地域の住宅政策の経緯及び現況 平成 27 年度 ~ 31 年度 高岡地域は富山県の西部に位置し 人口約 17 万 6 千人 世帯数約 6 万 6 千世帯 (H26.12 月住民基本台帳 ) の地域で

四国中央市住宅マスタープラン 概要版 平成 30 年 3 月四国中央市 Since

(2) 金沢市の世帯数の動向 350, , ,000 ( 人 世帯 ) ( 人 / 世帯 ) 世帯数 世帯人員 , , , , ,1

78 成蹊大学経済学部論集第 44 巻第 1 号 (2013 年 7 月 ) % % 40%

高齢者住宅施策の現状と今後の方向性


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Microsoft Word - 沖縄県住生活基本計画(概要版)1101

1 章計画の目的と方法 計画の目的 小樽市住宅マスタープラン( 住生活基本計画 ) は 安全で快適に暮らせる住環境づくりを推進するために 官民含めた住宅施策の方針を示すものであり 本市の住宅施策は 第 6 次小樽市総合計画及び本プランに基づき展開していきます 平成 16 年度に現行プランを策定後 第

イメージ図 ( 医療施設の場合 ) イメージ図 ( 誘導施設 : 地域医療支援病院の場合 ) 5 届出を要しない軽易な行為などについて都市再生特別措置法第 108 条並びに都市再生特別措置法施行令第 35 条 第 36 条の規定により 以下の行為は届出の対象となりません 軽易な行為その他の行為で政令

2

[ 概要版 ] 倉吉都市計画 マスタープラン素案 鳥取県倉吉市

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定住意向で 今後も住み続けたい が過半数 ( 約 60%) を占めている 高齢者 障がい者対策で 身近なデイサービスの拡充 道路 公共施設のバリアフリー 相談窓口 等を求める意見が多い 子育て支援では 公園 保育所 児童館の整備 が多い 3) 周辺環境について より広い 地区単位の区分では以下のよう


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地域住宅計画 計画の名称千葉市地域 (3 期 ) 都道府県名千葉県作成主体名計画期間平成 27 年度 ~ 31 年度 千葉市 1. 地域の住宅政策の経緯及び現況 千葉市は千葉県のほぼ中央部に位置し 人口は約 96 万人 世帯数は約 42 万世帯の地域で地域面積は k m2である 本市では

PowerPoint プレゼンテーション

<第1回> 帯広市都市計画審議会 第二次 都市計画マスタープラン検討                   専門部会

大規模住宅団地の現状と活性化・再生の進め方

平成 29 年度税制改正 ( 租税特別措置 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 ) 制度名既存住宅のリフォームに係る特例措置の拡充 税目所得税 ( 国土交通省 ) 既存住宅流通 リフォーム市場の活性化に向けて 耐震性 省エネ性 耐久性に優れた良質な住宅ストックの形成を促進するため 既存住宅の耐震 省

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1 防災機能 東海地震防災対策強化地域 東南海 南海地震防災対策推進地域に指定され 大規模地震の危険性の高い地域となっています 平成 19 年度の住宅の耐震化率は 77% です 4m 未満の狭あい道路に接する住宅は 概ね 40% 前後で推移しています 近隣市と比較すると西尾市に次いで高く 2m 未満

Microsoft Word - 01概要版.docx

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居住面積水準 住生活基本計画 (H28.3 閣議決定 ) において 最低居住面積水準及び誘導居住面積水準を定めている 最低居住面積水準は 健康で文化的な住生活を営む基礎として必要不可欠な住宅の面積の基準である 誘導居住面積水準は 豊かな住生活の実現の前提として多様なライフスタイルに対応するために必要

(4) 対象区域 基本方針の対象区域は市街化調整区域全体とし 都市計画マスタープランにおいて田園都市ゾーン及び公園 緑地ゾーンとして位置付けられている区域を基本とします 対象区域図 市街化調整区域 2 資料 : 八潮市都市計画マスタープラン 土地利用方針図

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スライド 1

地域住宅計画 計画の名称地域住宅計画都道府県名三重県作成主体名計画期間平成 17 年度 ~ 22 年度 1. 地域の住宅政策の経緯及び現況 当該地域は 三重県の南部に位置し 人口約 25,000 人 世帯数約 8,400 世帯の地域である は伊勢志摩国立公園の玄関口として 観光及び水産業を中心に発展

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地域住宅計画 計画の名称鳥取市地域都道府県名鳥取県作成主体名計画期間平成 22 年度 ~ 26 年度 鳥取市 1. 地域の住宅政策の経緯及び現況 1 鳥取市の概要鳥取市は鳥取県東部に位置する県庁所在地で 平成 16 年 11 月 1 日に国府町 福部村 河原町 用瀬町 佐治村 気高町 鹿野町 青谷町

部門別方針 / 住宅 住環境整備の方針 Ⅲ-6 3) 住環境の状況全市の土地利用に占める住宅系土地利用の割合は 約 32% となっています ( 平成 22 年度都市計画基礎調査 ) 本市の住宅地は 地形や市街化の経緯 土地利用状況等により 鎌倉地域の戸建住宅地 大船 深沢 腰越の既成市街地の住宅地

Microsoft Word - 【資料3】表紙

平成20年 住宅・土地統計調査から見た       美濃加茂

マンション棟数密度 ( 東京 23 区比較 ) 千代田区中央区港区新宿区文京区台東区墨田区江東区品川区目黒区大田区世田谷区渋谷区中野区杉並区豊島区北区荒川区板橋区練馬区足立区葛飾区江戸川区

1. 上位計画 1 住生活基本計画 ( 全国計画 )( 平成 23 年度 ~ 平成 32 年度 ) 住生活基本法 ( 平成 18 年法律第 61 号 ) 第 15 条第 1 項に規定する国民の住生活の安定の確保及び向上の促進に関する基本的な計画を 平成 23 年度から平成 32 年度までを計画期間と

新設 拡充又は延長を必要とする理由(1) 政策目的 消費者のニーズに応じた住宅を選択できる環境を整備する観点や低炭素化 循環型の持続可能な社会の実現の観点から 中古住宅取得や増改築等工事の適用要件の合理化や増改築等工事の対象を拡充することにより 中古住宅の流通促進 住宅ストックの循環利用に資する (

2-1 沖縄県の住宅事情 (1) 人口 世帯数及び住宅ストックの状況 1 平成 22 年 ~42 年に人口 2.7% 増 ( 全国 :8.9% 減 ) 世帯数 13.0% 増 ( 全国 :5.9% 減 ) 推計によると 本県は人口 世帯数ともに平成 37 年まで増加する ( 全国では人口 H22 世

栃木県高齢者居住安定確保計画 ( 二期計画 ) 概要版 1 計画の目的と背景 高齢化が急速に進行する中 平成 24 年 3 月に県土整備部と保健福祉部が連携のもと高齢者の居住の安定確保に関する法律に基づく 栃木県高齢者居住安定確保計画 ( 以下 現計画 という ) を策定し 高齢者が安心して快適に暮

出雲市 都市建設部 建築住宅課 出雲市公営住宅等 長寿命化計画

4. 都市づくりの目標と方針 4-1 都市づくりの基本理念 地域の個性が輝く生活快適都市 上田 ~ 魅力あるふるさと活気ある交流風格ただようまち ~ 基本理念の意味あい 上田市は 歴史 文化 自然 産業などに恵まれた特色ある地域から成り立っており 各地域が個性を発揮し 連携し合い 交流を促進しながら

地域住宅計画 計画の名称境港市地域都道府県名鳥取県作成主体名計画期間平成 29 年度 ~ 33 年度 境港市 1. 地域の住宅政策の経緯及び現況 1 境港市の概要境港市は鳥取県の北西部 弓浜半島の北端に位置し 東は美保湾に西は中海に 北は境水道をへだてて島根県松江市美保関町に相対し 南は米子市と接し

地域住宅計画 計画の名称 岐阜県地域住宅計画 都道府県名岐阜県作成主体名 計画期間 1 地域の住宅政策の経緯及び現況 平成 28 年度 ~ 32 年度 岐阜県 高山市 美濃加茂市 瑞穂市 海津市 垂井町 揖斐川町 坂祝町 川辺町 平成 23 年度から平成 27 年度までの 5 年間 岐阜県地域住宅計

35

高齢者の住まいに係る社会背景 高齢化が急速に進む中で 高齢者の単身者や夫婦のみの世帯が急増しており 介護 医療と連携して 高齢者を支援するサービスを提供する住宅を確保することが重要である 一方 高齢者住宅の供給は 欧米各国に比べて立ち後れている状況である 国土交通省 厚生労働省共管の制度として 高齢

平成19年就業構造基本調査結果概要

(3) 住宅ストック の概況 1 住宅総数と空家率住宅総数は一貫して増加傾向にあり 昭和 63 年の 38,100 戸から平成 20 年の 58,570 戸へと 20 年間で 20,470 戸増加しています 空家数は昭和 63 年の 3,500 戸 ( 空家率 9.2%) から バブル後の平成 5

渋川市都市計画マスタープラン意見シート

第 1 計画の基本的事項 1 計画の目的庄原市住宅基本計画 ( 以下 本計画 という ) は 住宅を取り巻く環境の変化に対応しつつ 本 市の実情や市民ニーズに対応した住宅施策を進めるため 現計画 ( 平成 20 年 3 月策定 ) の見直しを行 い 新たな計画を策定するもので 市民が安心 安全で快適


0


社会資本総合整備計画 ( 地域住宅支援 ) 計画の名称計画の期間計画の目標 1 下田市安全で安心できるすまいづくり まちづくり ( 地域住宅計画 ) 平成 20 年度 ~ 平成 24 年度 (5 年間 ) 交付対象下田市 住宅 建築物の改善や防災対策を行うことにより 安全で安心できる住まい まちづく

第 7 回大阪市人口移動要因調査報告書 平成 27 年 3 月 大阪市都市計画局

地域住宅計画 計画の名称地域住宅計画 (Ⅲ 期 ) 都道府県名鳥取県作成主体名計画期間平成 28 年度 ~ 32 年度 1. 地域の住宅政策の経緯及び現況 1 の概要は鳥取県西部に位置する地方商業都市で 北側に日本海 東側に秀峰大山と自然豊かなまちである 気象に関しては 降雨日数 曇天日数が多い山陰

長岡市立地適正化計画概要版目次 1. 立地適正化計画制度の概要... 1 (1) 立地適正化計画策定の背景と目的... 1 (2) 立地適正化計画制度... 1 (3) 立地適正化計画の位置付け... 2 (4) 計画の対象区域... 2 (5) 計画期間 長岡市の現状と将来見通し.


②鳥取県地域住宅計画3期(当初)

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北見市総合計画.indd

年 4 月期関西圏 中京圏賃貸住宅指標 大阪府京都府兵庫県愛知県静岡県 空室率 TVI( ポイント ) 募集期間 ( ヶ月 ) 更新確率 (%)

第 2 章高齢者を取り巻く現状 1 人口の推移 ( 文章は更新予定 ) 本市の総人口は 今後 ほぼ横ばいで推移する見込みです 高齢者数は 増加基調で推移し 2025 年には 41,621 人 高齢化率は 22.0% となる見込みです 特に 平成 27 年以降は 後期高齢者数が大幅に増加する見通しです

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大阪府営門真住宅まちづくり基本構想 平成 25 年 6 月 大阪府 門真市

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数値目標 平成 29 年 オープンカフェ新規参加店舗数 58 店 6 店 6 店 オリオン市民広場集客数 1,500 人 3,000 人 3,000 人 センターコア歩行者 自転車通行量 ( 平日 ) 1,700 人 1,700 人 1,700 人 5 地域再生を図るために行う事業 5-1 全体の概

( 新 ) 藤沢都市計画住宅市街地の開発整備の方針 平成年月 神奈川県 藤沢 住宅 -1

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介護保険制度改正の全体図 2 総合事業のあり方の検討における基本的な考え方本市における総合事業のあり方を検討するに当たりましては 現在 予防給付として介護保険サービスを受けている対象者の状況や 本市におけるボランティア NPO 等の社会資源の状況などを踏まえるとともに 以下の事項に留意しながら検討を


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地域住宅支援 計画の名称計画の期間 1 下田市地域住宅等整備計画 ( 地域住宅計画 ) 平成 27 年度 ~ 平成 31 年度 (5 年間 ) 交付対象下田市 ( 大沢市営住宅 ) 2 棟 36 戸 1-A1-2 ( 上河内市営住宅 ) 1 棟 30 戸 社会資本整備総合交付金 区分 基幹事業 地域

参考 平成 27 年 11 月 政府税制調査会 経済社会の構造変化を踏まえた税制のあり方に関する論点整理 において示された個人所得課税についての考え方 4 平成 28 年 11 月 14 日 政府税制調査会から 経済社会の構造変化を踏まえた税制のあり方に関する中間報告 が公表され 前記 1 の 配偶

市街化調整区域の土地利用方針の施策体系 神奈川県 平塚市 神奈川県総合計画 神奈川県国土利用計画 平塚市総合計画 かながわ都市マスタープラン 同地域別計画 平塚市都市マスタープラン ( 都市計画に関する基本方針 ) 平塚都市計画都市計画区域の 整備 開発及び保全の方針 神奈川県土地利用方針 神奈川県

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第 2 章市の住宅 住環境をとりまく現状 人口増減 (H17 H22) 千里ニュータウンの建替団地のある町丁目で顕著に人口増加 ( 新千里西町 2 丁目 新千里東町 2 丁目等 ) 新規住宅地開発 ( 建替含む ) が行われた町丁目で 顕著に人口増加 ~-30% 減少 -30%~-5% 減少 -5%

市町合併という基本的枠組みの変更に対応した 市全域を対象とした計画の見直し 少子高齢化をはじめとする本市を取り巻く社会経済情勢の変化に対応した計画づくり 総合計画や都市計画区域マスタープランなど 上位関連計画との整合 調整の必要性 都市計画マスタープランは 都市計画法第 18 条の 2 に基づいて策

計画の今後の方向性

本編一括.doc

第3章 住宅政策上の課題(基本的課題)

Taro-全員協議会【高エネ研南】

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公的な住宅改修制度について

平成 28 年度予算編成方針 我が国の経済は 景気は引き続き緩やかな回復基調を維持しているが その影響が地方経済にまで十分に行き渡っているとは言えず 我々地方の行財政運営の基本となる税等一般財源を確保するためには 臨時財政対策債に頼らざるを得ない状況が続くものと考える また 税制改正も予測されること

Transcription:

第 3 章住まい まちづくりの基本方針 1. 基本理念 大館市は 平成 17 年 6 月に 1 市 2 町が合併して誕生し 北東北 3 県の拠点都市として位置づけられています 地域特性としては 大館地域の都市部と比内地域及び田代地域の農山部に分かれており 地域ごとに異なったまちが形成され 住宅特性も異なっています したがって 地域ごとの住宅特性を尊重した住まい まちづくりを図るとともに 市民が安全 安心に居住できる住環境を整えていく必要があります 本市の 新大館市総合計画 では - 21 世紀に飛翔する環境先端都市 - 地域の多彩な魅力で創造し 自然環境と都市機能が融合した北東北の拠点都市 おおだて をまちづくりの将来像として掲げています また 前章では 次の 4 点を主要な課題として挙げています 安全で安心できる住まいづくりの推進 活力を呼び戻すための住まいづくりの推進 街なかで暮らせる住環境づくりの推進 多様なライフスタイルやニーズに合った住まいづくりの推進 したがって 本市の住まい まちづくりの将来像は 新大館市総合計画 を踏まえ 自然環境と都市機能が調和しつつ 地域特性を踏まえた快適な住まい まちづくりを目指し まちと豊かな自然が調和した大館の住まいづくり と設定します 新大館市総合計画 将来像 - 21 世紀に飛翔する環境先端都市 - 地域の多彩な魅力で創造し 自然環境と都市機能が融合した北東北の拠点都市 おおだ 大館市都市計画マスタープラン まちづくりの理念 人 まち 自然が調和するまち育て環境共生都市 おおだて 大館市の住まい まちづくりの課題 - 16 -

2. 基本目標 ここでは 基本理念 まちと豊かな自然が調和した大館の住まいづくり の実現に向けて 住まい まちづくりの基本目標を次のように設定します 大館市では 人口減少と少子高齢化が進んでおり また地域外への人口流出が続けば 将来的には地域の活力低下が深刻化することが懸念されます 特に 中心市街地では人口の減少や 商業活動の衰退が継続しており 街なか居住により人口の定住化を図る必要があります 一方 大館地域 比内地域 田代地域では異なった地域特性があり 前章で挙げた住まい まちづくりの課題についても それぞれの地域特性に適した対応をすることが必要です したがって 基本理念を念頭に 地域特性に応じて推進する住まい まちづくりの目標を 以下のように設定します 安全で安心できる住まいづくり 目標実現のための視点 高齢者等が安心して住み続けられる仕組みづくりが必要 安全に住み続けられる地震等の災害に強い住まいづくりが必要 活力を呼び戻すための住まいづくり 目標実現のための視点 地域の活力を高める住宅政策の展開が必要 若者の定住を促進する住宅供給が必要 働き手が流出しない住まいづくりの推進が必要 街なかで暮らせる住環境づくり 目標実現のための視点 中心市街地活性化施策と連携した商業 業務の複合化による賑わいの再生が必要 市営住宅の建替えに伴い街なか居住を促進する住宅供給が必要 - 17 -

多様なライフスタイルやニーズに合った住まいづくり 目標実現のための視点 市民のライフスタイル等に対応した多様な住宅の供給が必要 高齢化の進展等に伴う世帯規模と住宅規模のミスマッチを解消し ストックの有効活用を図ることが必要 円滑な住宅市場の形成と誘導を図ることが必要 地域特性やニーズを踏まえた市営住宅の再構築 目標実現のための視点 老朽化が進んだ市営住宅ストックについては 中心市街地の活性化と連携した適切な建替えや改善の実施が必要 市営住宅の居住水準や住環境の向上とともに 周辺環境と調和した住宅づくりが必要 高齢者 障害者に配慮したストックの更新及び入居時の配慮が必要 少子化対策の観点から 若年層や子育て層に対する支援の検討が必要 基本理念 まちと豊かな自然が調和した大館の住まいづくり 安全で安心できる住まいづくり 活力を呼び戻すための住まいづくり 街なかで暮らせる住環境づくり 多様なライフスタイルやニーズに合った住まいづくり 地域特性やニーズを踏まえた市営住宅の再構築 - 18 -

3. 将来フレームの推計 3-1 将来人口 将来世帯数の見通しこの計画の上位計画である 新大館市総合計画 では 平成 27 年 (2015 年 ) 将来人口の目標値を 78,000 人と設定しています 本計画においては 平成 27 年の目標値と平成 17 年 平成 20 年の実績値の増減率をもとに 平成 25 年の人口を 78,551 人 30,372 世帯 平成 30 年の人口を 77,174 人 32,010 世帯を目標とします 表 3-3-1 将来人口の推計値 実績 平成 12 年平成 17 年平成 20 年国調国調国調住民基本台帳 単位 : 人 世帯 推計値総合計画目標値 推計値 平成 25 年 平成 27 年 平成 30 年 総人口 86,288 82,504 79,928 78,551 78,000 77,174 年少人口 11,585 10,316 9,555 9,269 9,307 9,201 生産年齢人口 53,134 48,314 45,549 43,192 42,987 41,889 老年人口 21,527 23,816 24,766 25,618 25,706 26,109 総世帯数 28,679 28,406 28,643 30,372 31,000 32,010 平均世帯人員 3.01 2.90 2.79 2.59 2.52 2.41 総人口以外は推計値 ( 人 ) 88,000 86,000 84,000 86,288 平成 12 年国勢調査 86,288 人 平成 20 年国勢調査 住民基本台帳 79,928 人 82,000 82,504 80,000 78,000 平成 17 年国勢調査 82,504 人 79,928 78,551 78,000 77,174 76,000 74,000 72,000 平成 12 年平成 13 年平成 14 年平成 15 年平成 16 年平成 17 年平成 18 年 実績値 推計値 平成 19 年平成 20 年平成 21 年平成 22 年平成 23 年 図 3-3-1 将来人口の推計値 平成 27 年総合発展計画 78,000 人 平成 24 年平成 25 年平成 26 年平成 27 年 平成 28 年平成 29 年平成 30 年 - 19 -

3-2 現況及び将来の住宅ストック将来 ( 平成 30 年度 ) の住宅ストックは 住宅数と世帯数の関係から算定することができます 住宅ストックとは ある時点における全ての住宅の総数であり 実際には 空き家や建築中の建物などがあるため 世帯数と住宅ストックが同じになることはありません 住宅ストック=1 居住世帯のある住宅数 +2 居住世帯のない住宅数 中間年次である平成 25 年及び目標年次である平成 30 年度の持ち家 借家別住宅ストックを算出すると 次表のとおりとなり 平成 25 年の住宅ストックは 33,409 戸 ( 持ち家 24,182 戸 借家等 5,699 戸 ) 平成 30 年は住宅ストック 35,211 戸 ( 持ち家 25,566 戸 借家等 5,953 戸 ) になることが予測されます 表 3-3-2 持ち家 借家別将来住宅ストックの推計 平成 17 年 ( 実績 ) 平成 20 年 平成 25 年 単位 : 戸 世帯 平成 30 年 持ち家 1 22,547 22,736 24,182 25,566 持ち家率 79.6% 79.6% 79.9% 80.1% 借家等 2 5,368 5,416 5,699 5,953 間借り等 3 402 402 402 402 施設世帯等 4 89 89 89 89 空き家等 5 2,841 2,864 3,037 3,201 住宅ストック 31,247 31,507 33,409 35,211 ( ストックの増加分 ) - 261 1,902 1,802 一般世帯数 6 28,317 28,554 30,283 31,921 主世帯数 7 27,915 28,152 29,881 31,519 1: 持ち家 = 一般世帯数 持ち家率 2: 借家等 = 一般世帯数 - 持ち家数 - 間借り等 3: 間借りは H17 を不変とする 4: 施設世帯等 = 施設等世帯 + 不詳 施設世帯等は H17 を不変とする 5: 空き家等 = 住宅ストック - 一般世帯数 - 施設世帯等 6: 一般世帯数 = 総世帯数 - 施設世帯等 7: 主世帯数 = 一般世帯数 - 間借り等 - 20 -

( 戸 ) 40,000 35,000 30,000 25,000 28,317 2,841 2,864 28,554 5,368 5,416 3,037 5,699 30,283 3,201 5,953 31,921 20,000 15,000 10,000 22,547 22,736 24,182 25,566 5,000 0 平成 17 年 ( 実績 ) 平成 20 年 平成 25 年 平成 30 年 持ち家借家等間借り等施設世帯等空き家等主世帯数 図 3-3-2 住宅ストックの推計 - 21 -

3-3 市営住宅の整備目標量 公営住宅は 住宅に困窮する低所得者世帯に対して 一定水準の住宅を供給するセーフティネットとしての機能を果たしてきましたが 近年の社会構造の変化とともに これまで以上にセーフティネットの機能向上が求められています これに対して 国においては DV 被害者などの単身入居要件の緩和や 子育て世帯の入居収入基準の緩和などの改革が実施されています また 平成 18 年には 真に住宅に困窮する世帯が適切に入居できるようにするため 公営住宅法施行令の一部改正が行われ 社会の実情に即した収入基準に見直しが行われました 本市においては この国の動向を見据え 適切な市営住宅の整備目標量を算定するものとします 前項においては 将来における持ち家と借家の数を算定しました ここでは この内 市営住宅として供給すべき目標量を推計します まず 本市においては 下図に示す世帯層を市営住宅対象階層として検討します 階層収入分位市営住宅民営借家及び給与住宅 : 対象階層 一般世帯高齢者世帯一般世帯高齢者世帯 原則階層 裁量階層 Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅴ Ⅵ 0~10% 10~15% 15~20% 20~25% 25~33% 33~40% 1 公営住宅継続住居世帯 : 市営住宅入居者のうち 今後も継続して居住すると考えられる世帯 2 民営借家からの住み替え世帯 ( 一般 ): 民営借家等の入居者で原則階層世帯のうち 自力で最低住居水準を達成できない世帯 3 民営借家からの住み替え世帯 ( 高齢 ): 民営借家等の入居者で原則 裁量階層世帯のうち 自力で最低住居水準を達成できない世帯 図 3-3-3 市営住宅の入居対象階層 - 22 -

次に 公営住宅法施行令の一部改正に伴う収入基準の見直しにより 収入基準が次のとおり変更となりました 表 3-3-3 公営住宅法施行令の一部改正に伴う入居収入基準等の見直し < 現行 > 階層 政令月収 原則階層裁量階層 Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅴ Ⅵ 0~ 123,001~ 153,001~ 178,001~ 200,001~ 238,001~ 123,000 153,000 178,000 200,000 238,000 268,000 < 改正後 > 階層 政令月収 原則階層裁量階層 Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅴ Ⅵ 0~ 104,001~ 123,001~ 139,001~ 158,001~ 186,001~ 104,000 123,000 139,000 158,000 186,000 214,000 以上の変更内容を踏まえ 本検討は次のとおり進める 現在市営住宅に居住する世帯数 収入超過及び高額所得世帯の除外 1 市営住宅継続居住世帯 将来の民営借家等世帯数の推計 原則階層 裁量階層の抽出 最低居住水準未満世帯の抽出 2 民営借家からの住み替え世帯 ( 一般 ) 3 民営借家からの住み替え世帯 ( 高齢 ) 市営住宅必要量 =1+2+3 図 3-3-4 市営住宅必要量算定フロー - 23 -

検討の結果 市営住宅の必要量は 以下の通り 目標年次である平成 30 年では 821 戸となり 現況から-130 戸となります 表 3-3-4 将来の市営住宅必要量 増減量 年次 必要戸数 現況管理戸数比 現況入居世帯比 ( 現在入居数 - 必要戸数 ) 備考 平成 20 年 ( 基準年 ) 951 戸 0 戸 232 戸現在入居数 719 戸 市営住宅居住継続世帯数 695 戸 平成 25 年 ( 中間年次 ) 民営借家からの住み替え 一般世帯 高齢者世帯 70 戸 49 戸 民営借家等入居者で原則階層内かつ最低居住水準未満の一般世帯 民営借家等入居者で 原則階層内又は裁量階層内かつ 最低居住水準未満の高齢者世帯 平成 25 年合計 814 戸 -137 戸 95 戸 市営住宅居住継続世帯数 695 戸 平成 30 年 ( 目標年次 ) 民営借家からの住み替え 一般世帯 高齢者世帯 75 戸 51 戸 民営借家等入居者で原則階層内かつ最低居住水準未満の一般世帯 民営借家等入居者で 原則階層内又は裁量階層内かつ 最低居住水準未満の高齢者世帯 平成 30 年合計 821 戸 -130 戸 102 戸 - 24 -