1. LCD LS027B4DH01 について LS027B4DH01 は 400dot x 240dot のグラフィック LCD です 秋月電子通商で購入できます 外形サイズ : 62.8 x x 1.53mm LCD のフレキシブルケーブルの根元の部分はちょっと力を加えただけで表示が

Similar documents
1. UART について UART は Universal Asynchronous Receiver Transmitter の頭文字をとったもので 非同期シリアル通信と呼ばれます シリアル通信とは 一本の信号線でデータをやりとりするために 1bit ずつデータを送出することをいいます データを受

1. A/D 入力について分解能 12bit の A/D コンバータ入力です A/D 入力電圧とディジタル値との対応は理論上 入力電圧 0V : 0 入力電圧 +3V : 4095 です 実際はオフセットと傾きがあり ぴったりこの数値にはなりません 2. A/D 入力に使用する信号 STM32L_A

RTC_STM32F4 の説明 2013/10/20 STM32F4 内蔵 RTC の日付 時刻の設定および読み込みを行うプログラムです UART2( 非同期シリアル通信ポート 2) を使用して RTC の設定および読み込みを行います 無料の開発ツール Atollic TrueSTUDIO for

tri_s_tg12864_vcp の説明 2014/02/05 飛石伝ひ CPU 基板 の LCD TG12864 の表示プログラムです 漢字表示 (JIS208) を行うことができます USB の VCP ( 仮想 COM ポート ) を使用して非同期シリアル通信により 表示試験を行うことができ

1. USB の VCP( 仮想 COM ポート ) について USB の VCP( 仮想 COM ポート ) は USB を非同期シリアル通信として使用するための USB のドライバです PC には VCP ドライバをインストールする必要があります USB の VCP( 仮想 COM ポート )

1. プログラム実行時の動作プログラムを実行すると以下のように動作します 1) NUCLEO-F401RE 上の LED LD2( 緑 ) が 200mSec 間隔で点滅します 2. プロジェクトの構成 2.1. プロジェクト F401N_BlinkLD2 の起動画面 TrueSTUDIO で作成し

CoIDE 用 F4D_VCP の説明 V /07/05 USB の VCP( 仮想 COM ポート ) による非同期シリアル通信を行うプログラムです Free の開発ツール CoIDE で作成した STM32F4 Discovery 用のプロジェクトです プログラムの開始番地は 0x

CoIDE 用 STM32F4_UART2 の説明 V /03/30 STM32F4 Discovery の非同期シリアル通信ポート UART2 の送受信を行うプログラムです Free の開発ツール CoIDE で作成したプロジェクトサンプルです プログラムの開始番地は 0x08000

1. 使用する信号 1.1. UART 信号 UART 通信に使用する信号と接続相手との接続は以下の通りです UART 信号表 番号 CPU 機能名 CPU 信号名 基板コネクタピン番号 方向 接続相手の信号名 1 USART1_TX PA9 CN > RxD 2 USART1_R

1. 概念 STM32F4 Discovery 基板は Mini USB を接続して デバッグやプログラムの書き込みができるようになっています 通常は CPU の 0x 番地からプログラムを実行します では なぜわざわざこのプロジェクトの雛形を使用して CPU の 0x

SDC_SDIO_STM32F4 の説明 2013/09/17 SDIO インターフェースで SD カードをアクセスするプログラムのプロジェクトサンプルです FAT でファイルアクセスするために FatFs( 汎用 FAT ファイルシステム モジュール ) を使用しています VCP(USB 仮想 C

TCP_BP3591 の説明 V /03/28 ROHM 社製 WIFi モジュール BP3591 を使用して 無線 LAN により TCP/IP 通信を行うプログラムです 簡単な文字列によるコマンド ( 例 : LED0 ON ) を受信して LED の ON/OFF を行います 受

1. 新規プロジェクト作成の準備新規プロジェクトのためのフォルダを用意して そこにプロジェクトを作成します [ 新しいフォルダー ] をクリックして希望のフォルダに新しいフォルダを作成します この例では TrST_F401N_BlinkLD2 というフォルダを作成しました TrST_F401N_Bl

TrueSTUDIO 用 F4D_Mail_BP359x の説明 V /09/16 CPU 基板から Mail 送信を行う STM32F4 Discovery 用のプロジェクトサンプルです RAM の使用量は 10Kbyte 未満です ROHM 社製 WIFi モジュール BP3591

STM32F405VG 搭載 CPU 基板の仕様 V /10/14 STMicroelectronics 社製の Cortex-M4 ARM CPU STM32F405VGT6 を搭載した CPU 基板です 目次 1. 概要 CPU 基板のブロック図 C

1. ST-LINK Utility のダウンロード Windows7 PC にインストールする場合について説明します 1.1. STMicroelectronics のサイト STMicroelectronics のサイトを開きます ここに ST-LINK と入力して検索します ( 右側の虫眼鏡を

ST-LINK/V2-1 への Upgrade V /10/07 ST-LINK/V2-1 USB driver のインストールおよび ST-LINK/V2-1 の Upgrade について説明します ST-LINK/V2-1 USB driver をインストールしてから ST-LIN

9. デバッグ デバッグの準備 ) ST-Link/V2 と tri-s CPU 基板との接続の様子 ) ST-Link/V2 と tri-s CPU 基板との接続信号 デバッグ ) プログラムの実行

スライド 1

S1C17 Family Application Note S1C17 シリーズ PORT 多重割り込みアプリケーションノート Rev.1.0


Jan/25/2019 errata_c17m11_10 S1C17 マニュアル正誤表 項目 リセット保持時間 対象マニュアル発行 No. 項目ページ S1C17M10 テクニカルマニュアル システムリセットコントローラ (SRC) 特性 19-3 S1C17M20/M

RL78開発環境移行ガイド R8C/M16C, H8S/H8SXからRL78への移行(統合開発環境編)(High-performance Embedded Workshop→CS+)

GR-SAKURA-SAのサンプルソフト説明

内容 1. 仕様 動作確認条件 ハードウェア説明 使用端子一覧 ソフトウェア説明 動作概要 ファイル構成 オプション設定メモリ 定数一覧 変数一

ortustech_yamaha_gdc_j(v110).doc

まず,13 行目の HardwareTimer Timer(1); は,HardwareTimer というクラスを利用するという宣言である. この宣言によって Timer というインスタンスが生成される.Timer(1) の 1 は,OpenCM に 4 個用意されているタイマのうち,1 番のタイマ

スライド 1

初心者のための RL78 入門コース ( 第 3 回 : ポート出力例 2 とポート入力 ) 第 3 回の今回は, 前回作成したプログラムを RL78/G13 のハードウェアを用いて見直しをお こないます 今回の内容 8. コード生成を利用した実際のプログラム作成 ( その 2) P40 9. コー

オーナーズ マニュアル SolitonWave 1

ETCB Manual

SP-1221 LIN I/F 基板 ユーザーズマニュアル 作成日 :2017 年 10 月 17 日

改版履歴 Rev. 日付作成者 Page 内容 /2/10 新規作成 /6/22 12 PIN アサイン表修正 10,11 モジュール仕様修正 /11/14 3 CONTENTS 修正 旧 6~9 開発ボードページ削除 ( 取説へ移行 )

スライド 1

スライド 1



AKI-PIC16F877A開発キット (Ver1

// USB_CNC_Machine リモート PIO 端末プログラムのメイン関数およびユーザアプリ部 // 編集作成 by Takehiko Inoue /*********** メイン関数 ***************************/ #pragma code

<4D F736F F D20B6BCB5D7B2CCDED7D8CFC6ADB1D9315F43532E444F43>

関数の動作 / printhw(); 7 printf(" n"); printhw(); printf("############ n"); 4 printhw(); 5 関数の作り方 ( 関数名 ) 戻り値 ( 後述 ) void である. 関数名 (

スライド 1

arduino プログラミング課題集 ( Ver /06/01 ) arduino と各種ボードを組み合わせ 制御するためのプログラミングを学 ぼう! 1 入出力ポートの設定と利用方法 (1) 制御( コントロール ) する とは 外部装置( ペリフェラル ) が必要とする信号をマイ

/* モジュールストップ解除 */ SYSTEM.MSTPCRA.BIT.MSTPA24 = 0; /* MSTPA24(S12ADA 制御部 ) クロック供給開始 */ SYSTEM.MSTPCRA.BIT.MSTPA17 = 0; /* MSTPA17(S12ADA0) クロック供給開始 */

内容 1. APX-3302 の特長 APX-3312 から APX-3302 へ変更するためには 差分詳細 ハードウェア ハードウェア性能および仕様 ソフトウェア仕様および制限 Ini ファイルの設

KR-501 USB Serial Converter Module USB シリアル変換モジュール取扱説明書 Version2.3 対応版 USB Serial Converter はマイコンモジュールと PC 間を接続する際に使用する通信変換モジュールです ATMEGA Mini Module

CommCheckerManual_Ver.1.0_.doc

Armadillo-800 EVAリビジョン情報

二次元連続動的計画法による知的画像処理システム ImageFileSelector RTC 機能仕様書 ImageFileSelectorRTC Ver.1.0 ( 株 ) 東日本計算センター 1 / 11

内容 1. 仕様 動作確認条件 ハードウェア説明 使用端子一覧 ソフトウェア説明 動作概要 ファイル構成 オプション設定メモリ 定数一覧 変数一

型名 RF007 ラジオコミュニケーションテスタ Radio Communication Tester ソフトウェア開発キット マニュアル アールエフネットワーク株式会社 RFnetworks Corporation RF007SDK-M001 RF007SDK-M001 参考資料 1

VFD256 サンプルプログラム

1 1 Arduino とは Arduino アルドゥイーノ は ワンボードマイコンの一種で オープンソースハードウェアであ り 組み立て済みの基板を購入することもできるほか 誰でも自分の手で Arduino を組み立てる ことができます USBコネクタでPCと接続して利用します デジタルポートとア

Windows10 における Ac6 System Workbench for STM32 のダウンロードとインストール V /06/01 Windows10 の PC で Ac6 System Workbench for STM32 のダウンロードとインストールの方法について説明しま

Prog1_10th

各種パスワードについて マイナンバー管理票では 3 種のパスワードを使用します (1) 読み取りパスワード Excel 機能の読み取りパスワードです 任意に設定可能です (2) 管理者パスワード マイナンバー管理表 の管理者のパスワードです 管理者パスワード はパスワードの流出を防ぐ目的で この操作

改訂履歴 改訂日付 改訂内容 2014/11/01 初版発行 2017/01/16 Studuino web サイトリニューアルに伴う改訂 2017/04/14 Studuino web サイトリニューアルに伴うアクセス方法の説明変更 2018/01/22 Mac 版インストール手順変更に伴う改訂

著作権および商標 この文書には が所有権を持つ機密事項が含まれます この資料のいかなる部分も許 可無く複製 使用 公開することを固く禁じます 本書は の従業員および許可された 取引先だけに使用が認められています 本書で提供されたデータは正確で信頼性の高いものですが このデータの使用について株式会社

04-process_thread_2.ppt

電気的特性 (Ta=25 C) 項目 記号 条件 Min. Typ. Max. 単位 読み出し周波数 * 3 fop khz ラインレート * Hz 変換ゲイン Gc ゲイン =2-5 - e-/adu トリガ出力電圧 Highレベル Vdd V -

HDLトレーナーサンプルプログラム説明書

リモートデバッグモードでのデバッグ 注意!! 外部 RAM を持たない CPU ボードの場合は 次項の RLL 機能を利用したリモートデバッグモードでのデバッグ をごらんください モニタの書き込みまず最初にモニタと呼ばれるプログラムをターゲットのフラッシュ ROM に書き込みます リモートデバッグ中

スライド 1

Microsoft PowerPoint - OOP.pptx

スライド 1

表 信号端子 端子名 入出力 機能 DTR 出力 COM ポート DTR (Data Terminal Ready Control Output / Handshake Signal) RXD 入力 COM ポート RXD (Receiving Asynchronous Data Input) TX

Rev.1.1 S1V50300 サンプルプログラムマニュアル

組込みLinuxシステムに関する調査研究

AN1530 Etherサンプルプログラム解説(RX71M)

CashDrawer ライブラリ API 仕様書 2014/07/09 CashDrawer ライブラリ API 仕様書 Rev / 10

バーコードハンディターミナル BT-1000 シリーズセットアップガイド ( 第 1 版 ) CE ***

プログラマブル LED 制御モジュール アプリ操作説明書 プログラマブル LED 制御モジュール設定アプリ操作説明書 適用モジュール 改訂番号 エレラボドットコム 1

PowerPoint プレゼンテーション

Prog2_9th

1 1 TA, ,9 1. ( 2. TM TM GUI TM 1. P7-13 TM Notepad, Meadow, ( P109 ). 2. (shisaku01/sys test)

MB-LCD1 アセンブラ・ライブラリによる制御

UIOUSBCOM.DLLコマンドリファレンス

API 連携方式 外部 DLL の呼び出し宣言 外部 DLL の呼び出し宣言のサンプルコード (Microsoft Visual C#.NET の場合 ) プログラムコードの先頭で using System.Runtime.InteropServices; が必要 クラスの内部に以下のような外部 D

KEIm-08SoMハードウェアマニュアル

PIC の書き込み解説 PICライターを使うときに間違った使い方を見受ける 書き込み失敗の原因は知識不足にある やってはいけないことをしている 単に失敗だけならまだしも部品を壊してしまう 正しい知識を身に着けよう 書き込みに必要なピンと意味 ICSPを意識した回路設計の必要性 ICSP:In Cir

Microsoft PowerPoint - DIX9211_Mega8_R24.pptx

-2 外からみたプロセッサ GND VCC CLK A0 A1 A2 A3 A4 A A6 A7 A8 A9 A10 A11 A12 A13 A14 A1 A16 A17 A18 A19 D0 D1 D2 D3 D4 D D6 D7 D8 D9 D10 D11 D12 D13 D14 D1 MEMR

CS-DRC1操作説明書

RX210 グループ MTU2 を用いた相補 PWM モードの波形出力 要旨 本サンプルコードでは MTU2 を用いて相補 PWM モードの波形を出力する方法について説 明します 対象デバイス RX210 1 / 41

FT-450D シリーズ MAIN ファームウェアアップデートマニュアル 本ソフトウェアは FT-450D/FT-450DM/FT-450DS の アップデートファームウェアです FT-450 シリーズのアップデートには使用できません 八重洲無線株式会社

UMB-CP2114 User's Manual

SLCONFIG の操作 JF1PYE Ⅰ. PC と slconfig の通信設定 Ⅱ. Slconfig の操作 Ⅲ. 端末ソフトによる Command 機能 Ⅳ. slconfig 実行形式プログラムの作成 Ⅴ. 端末ソフト Tera Term のダウンロード インストー

商標類 Microsoft は, 米国およびその他の国における米国 Microsoft Corp. の登録商標です Microsoft Office は, 米国 Microsoft Corp. の商品名称です Microsoft Excel は, 米国 Microsoft Corp. の商品名称です

スライド 1

Windows Graphic Loader for Label Printers

Notes and Points for TMPR454 Flash memory

株式会社日新テクニカ USB シリアル CAN 変換器 /8/22 ホームページ : メール

ユーザーズマニュアル(SVCCシリーズ)

フォント作成ツール説明書

GS1-128 の描画 DLL について (ver. 2.3) 動作環境など動作環境 WindowsXP Windows Vista Windows7 Windows8/8.1 Windows10 上記 OS について すべて日本語版を対象としております 32bit アプリケーションから呼び出される

3. スイッチ設定 ( 表 3) モジュール SW4 SW5 C1 OFF 下 (GND) C2 OFF 下 (GND) C3 OFF 下 (GND) C4 OFF 下 (GND) C5 OFF 上 (R/-W) C6 ON 下 (GND) 使用するモジュールに応じて, スイッチを切り換えて下さい.

RW-5100 導入説明書 Windows7 用 2017 年 7 月 シャープ株式会社

2009年9月24日

目次 1. ソフトウェアのインストール 対応 OSについて インストール手順 アンインストール手順 USB ドライバのインストール 操作の流れ 接続の準備 ソフトウ

スライド 1

Transcription:

STM32L_LS027B4DH01 の説明 V002 2014/03/30 STM32L-Discovery 用に作成した LCD LS027B4DH01 に ASCII 文字表示を行うプログラムです Free の開発ツール Atollic TrueSTUDIO for ARM Lite ( 試用版 ) で作成したプロジェクトサンプルです プログラムの開始番地は 0x08000000 です デバッグが可能です 目次 1. LCD LS027B4DH01 について... 2 2. LS027B4DH01 の接続信号... 3 2.1. STM32L-Discovery と LS027B4DH01 との信号接続... 3 2.2. LS027B4DH01 接続基板を使用して接続する場合... 3 3. プログラム実行時の動作... 5 4. プロジェクトの構成... 6 4.1. 独自に追加したソースフォルダ... 6 4.2. ルートのファイル... 7 6. 主なモジュールの説明... 7 6.1. HandleTIM... 7 6.2. main.c... 8 6.3. UserPrograms... 8 6.4. LS027B4DH01... 9 7. 表示フォントについて... 12 7.1. ASCII 8 x 8 font... 12 7.2. ASCII 16 x 16 font... 12 1

1. LCD LS027B4DH01 について LS027B4DH01 は 400dot x 240dot のグラフィック LCD です 秋月電子通商で購入できます 外形サイズ : 62.8 x 42.82 x 1.53mm LCD のフレキシブルケーブルの根元の部分はちょっと力を加えただけで表示が消えたりします 繊細なので気を付けてください 次ページに続く 2

2. LS027B4DH01 の接続信号 2.1. STM32L-Discovery と LS027B4DH01 との信号接続 STM32L-Discovery と LCD LS027B4DH01 とを接続するのに使用する信号は以下の通りです LS027B4DH01 の接続信号表 LS027B4DH01 信号名端子番号 STM32L-Discovery ピン番号 CPU 信号名 CPU 機能名備考 1 SCLK P1-25 PB13 SPI2_SCK 2 SI P1-27 PB15 SPI2_MOSI 3 SCS P1-24 PB12 SPI2_NSS 4 EXTCOMIN P1-16 PA1 I/O COM 反転信号 5 DISP P1-26 PB14 I/O 6 VDDA ----- +5V 7 VDD ----- +5V 8 EXTMODE ----- COM 反転選択 High のとき EXTCOMIN が有効 9 VSS ----- GND 10 VSSA ----- GND 2.2. LS027B4DH01 接続基板を使用して接続する場合 1) LS027B4DH01 接続基板使用時の接続信号表 LS027B4DH01 端子番号 P2 信号名 接続基板 P1 ピン番号 STM32L-Discovery ピン番号 CPU 信号名 CPU 機能名備考 1 SCLK 1 P1-25 PB13 SPI2_SCK 2 SI 2 P1-27 PB15 SPI2_MOSI 3 SCS 3 P1-24 PB12 SPI2_NSS 4 EXTCOMIN 8 P1-16 PA1 I/O 5 DISP 4 P1-26 PB14 I/O 6 VDDA ----- +5V 7 VDD ----- +5V 8 EXTMODE ----- High に接続 9 VSS ----- GND 10 VSSA ----- GND 次ページに続く 3

2) LS027B4DH01 接続基板を使用して LCD LS027B4DH01 を接続しているようす LCD のフレキシブルケーブルの根元の部分はちょっと力を加えただけで表示が消えたりします 繊細なので気を付けてください 3) LS027B4DH01 接続基板の回路図 4

3. プログラム実行時の動作 1) プログラムを実行すると基板上の LED LD3( 緑 ) が 1 秒点灯 / 2 秒消灯で点滅します 2) LCD に初期画面が次のように表示されます プロジェクトサンプル STM32L_LS027B4DH01 では初期画面を表示する以外は 100mSec ごとに COM 反転動作を行うのみで他の動作は行いません 上から ASCII 16 x 16 font ASCII 8 x 8 font How are you? I m fine thank you. と表示しています 5

4. プロジェクトの構成プロジェクト STM32L_LS027B4DH01 を開いて左側のプロジェクト エクスプローラーを開いた状態を以下に示します 4.1. 独自に追加したソースフォルダ独自に追加したソースフォルダについて簡単に説明します 1) CommonModules 共通に使用する処理のモジュールを記述しています 2) Handle Peripheral の初期化と設定などを行っています a) HandleTIM.h HandleTIM.c タイマ割り込みを使用するために タイマの初期設定を記述しています b) HandleSPI.h HandleSPI.c SPI の初期化を行います SPI は LCD LS027B4DH01 にデータを送信するのに使用します SPI2 を使用しています 3) LS027B4DH01 LCD LS027B4DH01 を制御するための I/O の初期化 LS027B4DH01 の初期化 および表示処理を記述しています また 8 x 8 および 16 x 16 の ASCII 文字フォントのヘッダファイルを格納してあります 4) UserPrograms Status LED(LD3) に使用している I/O の初期設定と点滅処理を記述しています 6

4.2. ルートのファイルルートの中の特に重要なファイルについて説明します 1) main.c main モジュールが記述されています プログラムはここから開始します I/O と Timer および LS027B4DH01 の初期設定モジュールの呼び出し および初期表示のために表示モジュールの呼び出しを行っています 2) stm32f4xx_it.c 割り込み処理を記述するファイルです このプロジェクトでは Timer2 割り込みと SPI 割り込み処理を記述しています 6. 主なモジュールの説明 6.1. HandleTIM 1) Timer2 初期化 //------------------------------------------------------------------------------ //Timer2 初期化 //------------------------------------------------------------------------------ // 引数 : // uint16_t uint16_tim_pulse1 : Timer2 CH1 インターバル // uint16_t uint16_tim_pulse2 : Timer2 CH2 インターバル // uint16_t uint16_tim_pulse3 : Timer2 CH3 インターバル // uint16_t uint16_tim_pulse4 : Timer2 CH4 インターバル //------------------------------------------------------------------------------ void InitializeTimer2(uint16_t uint16_tim_pulse1, uint16_t uint16_tim_pulse2, uint16_t uint16_tim_pulse3, uint16_t uint16_tim_pulse4); 2) Timer2 割り込み禁止 //Timer2 割り込み禁止 void DisableIrqTim2(void); 3) Timer2 割り込み許可 //Timer2 割り込み許可 void EnableIrqTim2(void); 7

6.2. main.c 1) 使用するクロックの初期化 void RCC_Configuration(void); 2) I/O の初期化 void Init_GPIOs(void); 6.3. UserPrograms 1) LED に使用する I/O の初期化 //Status LED ポート初期化 void InitializePortStatusLED(void); 2) StatusLED の点滅点滅一回の処理 //Status LED 点滅 void BlinkStatusLED(uint16_t uint16_timeon, uint16_t uint16_timeoff); 8

6.4. LS027B4DH01 1) LS027B4DH01 に使用する I/O Port と SPI の初期化および LS027B4DH01 の初期化 //Initialize LCD LS027B4DH01 void InitLS027B4DH01(void); 2) LS027B4DH01 の文字表示 CPU STM32L152RB の内蔵 RAM の容量は 16Kbyte しかないので 一回に一行ずつ表示します //LCD 1 行表示 : LS027B4DH01 // 引数 : // int16_t int16_type : 表示選択 // 0 : 通常表示 // 1 : 反転表示 // int16_t int16_fill : 動作選択 // 0 : puint8_dataの先頭から指定文字数分の内容をセットする // 1 : puint8_data の先頭文字を指定文字数セットする // uint16_t uint16_selectfont : フォント選択 // 0 : 8 x 8 ASCII font // 1 : 16 x 16 ASCII font // uint16_t uint16_row : 表示開始行 // uint16_t uint16_column : 表示開始桁 // uint16_t uint16_length : 表示データ数 // uint8_t *puint8_data : 表示データ Buffer のポインタ // 戻り値 : // 0 : OK 終了 // 1 : NG 終了 int16_t DispChar1RowLS027B4DH01(int16_t int16_type, int16_t int16_fill, uint16_t uint16_selectfont, uint16_t uint16_row, uint16_t uint16_column, uint16_t uint16_length, const uint8_t *puint8_data) 9

3) ASCII 8 x 8 font 文字データのセット // 描画 Buffer にデータをセット 8 x 8 Font : LS027B4DH01 // int16_t int16_type : // 0 : 通常表示 // 1 : 反転表示 // int16_t int16_fill : 動作選択 // 0 : uint8_t *puint8_data のにセットされているデータを uint16_t uint16_length の数だけ描画 Buffer に書き込む // 1 : 描画 Buffer を uint16_t uint16_length の数だけ uint8_t *puint8_data の先頭データで埋める // uint16_t uint16_row : 表示開始行 // uint16_t uint16_column : 表示開始桁 // uint16_t uint16_length : 表示データ数 // uint8_t *puint8_data : 表示データ Buffer のポインタ void SetDrawBuffer8x8FontLS027B4DH01(int16_t int16_type, int16_t int16_fill, uint16_t uint16_row, uint16_t uint16_column, uint16_t uint16_length, uint8_t *puint8_data); 4) ASCII 16 x 16 font 文字データのセット // 描画 Buffer にデータをセット 16 x 16 Font : LS027B4DH01 // int16_t int16_type : 表示選択 // 0 : 通常表示 // 1 : 反転表示 // int16_t intfill : 動作選択 // 0 : uint8_t *puint8_data のにセットされているデータを uint16_t uint16_length の数だけ描画 Buffer に書き込む // 1 : 描画 Buffer を uint16_t uint16_length の数だけ uint8_t *puint8_data の先頭データで埋める // uint16_t uint16_row : 表示開始行 // uint16_t uint16_column : 表示開始桁 // uint16_t uint16_length : 表示データ数 // uint8_t *puint8_data : 表示データ Buffer のポインタ void SetDrawBuffer16x16FontLS027B4DH01(int16_t int16_type, int16_t int16_fill, uint16_t uint16_row, uint16_t uint16_column, uint16_t uint16_length, uint8_t *puint8_data); 10

5) LCD 表示 //-------------------------------------------------------------------------------------------- // 文字データ 1 行表示 : LS027B4DH01 : Buffer は 1 行分のみ //-------------------------------------------------------------------------------------------- // 引数 : // uint16_t uint16_selectfont : フォント選択 // 0 : ASCII 8 x 8 font // 1 : ASCII 16 x 16 font // uint16_t uint16_row : 表示開始行 // uint8_t *puint8_data : 表示データ Buffer のポインタ // 戻り値 : // 0 : OK 終了 // 1 : NG 終了 //-------------------------------------------------------------------------------------------- int16_t DispOneRowLS027B4DH01(uint16_t uint16_selectfont, uint16_t uint16_row, uint8_t *puint8_data); 6) COM 反転処理グローバル変数 GLB_uint16_TimerReverseCOM を使用して Timer2 割り込みで 100mSec ごとに呼び出すようにしています //----------------------------------------------------------- //COM 反転 //----------------------------------------------------------- // Timer2 割り込み内で GLB_uint16_TimerReverseCOM をデクリメントして // 値が 0 になったとき呼び出される //----------------------------------------------------------- void ReverseCOM_LS027B4DH01(int16_t int16_interval); 11

7. 表示フォントについて 7.1. ASCII 8 x 8 font ASCII 8 x 8 font は tri_s_font8x8ascii.h としてプログラムに埋め込まれています 7.2. ASCII 16 x 16 font ASCII 16 x 16 font は tri_s_font16x16ascii.h としてプログラムに埋め込まれています 12

改訂履歴 V001 2014/02/04 初版 V002 2014/03/30 誤記訂正 説明追加 13