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周南市版地域ケア会議 運用マニュアル 1 地域ケア会議の定義 地域ケア会議は 地域包括支援センターまたは市町村が主催し 設置 運営する 行政職員をはじめ 地域の関係者から構成される会議体 と定義されています 地域ケア会議の構成員は 会議の目的に応じ 行政職員 センター職員 介護支援専門員 介護サービ

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平成 31 年度 地域ケア会議開催計画 魚津市地域包括支援センター 平成 31 年 4 月

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下の図は 平成 25 年 8 月 28 日の社会保障審議会介護保険部会資料であるが 平成 27 年度以降 在宅医療連携拠点事業は 介護保険法の中での恒久的な制度として位置づけられる計画である 在宅医療 介護の連携推進についてのイメージでは 介護の中心的機関である地域包括支援センターと医療サイドから医

広島県における『地域ケア会議』

介護保険制度改正の全体図 2 総合事業のあり方の検討における基本的な考え方本市における総合事業のあり方を検討するに当たりましては 現在 予防給付として介護保険サービスを受けている対象者の状況や 本市におけるボランティア NPO 等の社会資源の状況などを踏まえるとともに 以下の事項に留意しながら検討を

平成18年度標準調査票

チェック式自己評価組織マネジメント分析シート カテゴリー 1 リーダーシップと意思決定 サブカテゴリー 1 事業所が目指していることの実現に向けて一丸となっている 事業所が目指していること ( 理念 ビジョン 基本方針など ) を明示している 事業所が目指していること ( 理念 基本方針

利用者満足の向上センターのチラシの配布など センターのPRのために具体的な取り組みを行っている 苦情対応体制を整備している 特記事項 名刺 サービス情報誌 広報での PR イベントでのパネル設置など実施 相談の際のプライバシーの確保を図っている 公平性 中立性の確保 業務改善への取り組み 相談室の整

看護部 : 教育理念 目標 目的 理念 看護部理念に基づき組織の中での自分の位置づけを明らかにし 主体的によりよい看護実践ができる看護職員を育成する 目標 看護職員の個々の学習ニーズを尊重し 専門職業人として成長 発達を支援するための教育環境を提供する 目的 1 看護専門職として 質の高いケアを提供

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地域総合支援協議会

このような現状を踏まえると これからの介護予防は 機能回復訓練などの高齢者本人へのアプローチだけではなく 生活環境の調整や 地域の中に生きがい 役割を持って生活できるような居場所と出番づくりなど 高齢者本人を取り巻く環境へのアプローチも含めた バランスのとれたアプローチが重要である このような効果的

千葉県 地域包括ケアシステム構築に向けた取組事例 1 市区町村名 銚子市 2 人口 ( 1) 68,930 人平成 25 年 4 月 1 日現在 ( ) 3 高齢化率 ( 1) 65 歳以上人口 20,936 人 ( 高齢化率 30.37%) ( ) (65 歳以上 75 歳以上それぞれについて記載

地域包括ケア構築に向けた実態調査の実施 ひとり暮らし高齢者 高齢者のみ世帯 の全てを訪問形式で調査 地域全体で生活支援等必要なサービス内容を検討 H24 年度 H24.7 月 ~ひとり暮らし実態調査 ( 訪問 ) 集計 解析 ( 名古屋大学 )1 H 福祉を考える集会 ( 住民 関係者

富山県 地域包括ケアシステム構築に向けた取組事例 ( 様式 ) 1 市区町村名 富山市 2 人口 ( 1) 322,059 人 ( 平成 25 年 3 月末現在 ) ( 8,253 人 ) 3 高齢化率 ( 1) 65 歳以上 26.1% ( 30.3% ) (65 歳以上 75 歳以上それぞれにつ

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4 研修について考慮する事項 1. 研修の対象者 a. 職種横断的な研修か 限定した職種への研修か b. 部署 部門を横断する研修か 部署及び部門別か c. 職種別の研修か 2. 研修内容とプログラム a. 研修の企画においては 対象者や研修内容に応じて開催時刻を考慮する b. 全員への周知が必要な

1. 地域ケア会議の定義, 法的な位置づけ狛江市 ( 以下 市 ) では, 多様な生活課題を抱えている高齢者が, 地域で安心して自分らしく生活できる環境づくりを進めるため, 介護支援専門員 ( ケアマネジャー ) 等への個別支援や関係機関 団体等の連携体制の構築を通じて, 介護支援専門員等が包括的か

計画の今後の方向性

Ⅱ 各論第 2 章 各 論 第 2 章 介護と医療 関係機関の連携 第 1 節 介護と医療 関係機関の連携 1 連携のための関係機関のネットワークづくり 現状 課題 平成 19 年度に内閣府が公表した 高齢者の健康に関する意識調査 によると 多くの高齢者が要介護状態になっても 可能な限り住み慣れた地

平成 26 年度版 第三者評価結果概要版 ( 居宅介護支援 ) 基本情報 法人名 社会福祉法人多摩同胞会 事業所名 泉苑居宅介護支援センター 所在地 東京都府中市武蔵台 1 丁目 10 番 4 号 連絡先 事業者が大切にしている考え ( 事業者の理念 ビジョン 使命など )


内部統制ガイドラインについて 資料

ファーストケアチーム 事業実施マニュアル 阿南市保健福祉部福祉事務所 介護 ながいき課 平成 28 年 6 月作成

2コアメンバー会議の開催時期コアメンバー会議は 事実確認調査で得られた情報や相談 通報内容に基づき 緊急性を判断し 緊急性が高いと判断される事例については 早急に開催します 3 協議内容 虐待の事実認定情報の内容により虐待の事実の有無の判断を行います 情報の内容虐待の事実の有無の判断 高齢者の権利を

板橋区版 AIP の構築に向けた取組に関する検討報告書 < 概要版 > 平成 28 年 2 月 板橋区

事業者名称 ( 事業者番号 ): 地域密着型特別養護老人ホームきいと ( ) 提供サービス名 : 地域密着型介護老人福祉施設 TEL 評価年月日 :H30 年 3 月 7 日 評価結果整理表 共通項目 Ⅰ 福祉サービスの基本方針と組織 1 理念 基本方針

高齢者虐待防止対応マニュアル別冊 6 関係機関との連携 (1) 各機関の役割 市町村や地域包括支援センター等の関係機関は それぞれ対応可能な範囲があります 範囲を超えた対応は行うことができません また 事例によって関係機関の対応を依頼する場合があります 市町村が中心となるコアメンバー会議によって 大

平成18年度標準調査票

平成18年度標準調査票

区分

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平成 28 年度第 3 回弘前市ケアマネジャー研修会 1. ケアプランの軽微な変更の内容について ( ケアプランの作成 ) 最新情報 vol.155 p.3 参照 指定居宅介護支援等の事業の人員及び運営に関する基準について( 平成 11 年 7 月 29 日老企 22 号厚生省老人保健福祉局企画課長

地域包括ケアシステム

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淀川区生活困窮者

( 別紙 ) 地域ケア会議 に関する Q&A 問 1 今般 地域ケア会議 を通知に位置づけた背景は何か 団塊の世代が 75 歳以上となる 2025 年へ向けて 高齢者が尊厳を保ちながら 住み慣れた地域で自立した生活をおくることができるよう 国は 医療 介護 予防 住まい及び生活支援サービスが 日常生

13 Ⅱ-1-(2)-2 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している Ⅱ-2 福祉人材の確保 育成 Ⅱ-2-(1) 福祉人材の確保 育成計画 人事管理の体制が整備されている 14 Ⅱ-2-(1)-1 必要な福祉人材の確保 定着等に関する具体的な計画が確立し 取組が実施されている 15

認知症サポーター養成講座

高齢者個人に対する支援の充実+社会基盤の整備1. 地域ケア会議の設置 構築について 地域ケア会議の設置主体 : 地域包括 援センター または市町村 ( 保険者 ) 地域の実情に応じた地域包括ケアシステムを想定した上で その実現のために有効と考えられる地域ケア会議を設置 構築していくことが必要 地域ケ

山梨県社会福祉士会地域包括支援委員会アンケート調査結果 (43 部回収 22 事業所 ) 問 1 あなたの性別を教えてください 1) 男性 2) 女性 問 2 あなたの現在のご年齢をお答え下さい 1)20 代 2)30 代 3)40 代 4)50 代 5)60 代

2 基本理念と基本目標 本市のまちづくりの指針である 第 2 次柳井市総合計画 は 平成 29 年 3 月に策定 されました この総合計画では すべての市民が健康で安心して暮らせる 人にやさ しいまちづくり を健康 福祉分野の基本目標に掲げ その実現を目指しています これは 高齢者も含めた全ての市民

Microsoft PowerPoint - 矢庭第3日(第6章ケアマネジメントのプロセス)

市町村における住民自治や住民参加、協働に関する取組状況調査

平成17年度社会福祉法人多花楽会事業計画(案)

居宅介護支援事業者向け説明会

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多賀町地域福祉活動計画案(概要版)

平成 20 年 9 月 29 日 平成 21 年度介護報酬改定に向けた提言 社会福祉法人東京都社会福祉協議会 はじめに センター部会長代行今裕司 東京都社会福祉協議会センター部会は 東京都内の地域包括支援センター 在宅介護支援センター デイサービスセンターの 664 箇所が加入している団体です 平成

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2 保険者協議会からの意見 ( 医療法第 30 条の 4 第 14 項の規定に基づく意見聴取 ) (1) 照会日平成 28 年 3 月 3 日 ( 同日開催の保険者協議会において説明も実施 ) (2) 期限平成 28 年 3 月 30 日 (3) 意見数 25 件 ( 総論 3 件 各論 22 件

児童発達支援又は放課後等デイサービス事業に係る自己評価結果公表用(あかしゆらんこクラブ)

資料 目 次 事業方針 実施計画 みんなで福祉の風土を広げよう 住民 関係機関 団体のネットワークで身近な福祉活動を進めよう 一人ひとりの安全で安心な暮らしを守ろう Ⅳ 推進基盤の強化 主な年間行事等

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看護師のクリニカルラダー ニ ズをとらえる力 ケアする力 協働する力 意思決定を支える力 レベル Ⅰ 定義 : 基本的な看護手順に従い必要に応じ助言を得て看護を実践する 到達目標 ; 助言を得てケアの受け手や状況 ( 場 ) のニーズをとらえる 行動目標 情報収集 1 助言を受けながら情報収集の基本

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問 2 次の文中のの部分を選択肢の中の適切な語句で埋め 完全な文章とせよ なお 本問は平成 28 年厚生労働白書を参照している A とは 地域の事情に応じて高齢者が 可能な限り 住み慣れた地域で B に応じ自立した日常生活を営むことができるよう 医療 介護 介護予防 C 及び自立した日常生活の支援が

65歳~74歳 介護認定率(平成22年度)

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第3節 重点的な取り組み

Ⅰ 通所リハビリテーション業務基準 通所リハビリテーションのリハビリ部門に関わる介護報酬 1. 基本報酬 ( 通所リハビリテーション費 ) 別紙コード表参照 個別リハビリテーションに関して平成 27 年度の介護報酬改定において 個別リハビリテーション実施加算が本体報酬に包括化された趣旨を踏まえ 利用

目次 4. 組織 4.1 組織及びその状況の理解 利害関係者のニーズ 適用範囲 環境活動の仕組み 3 5. リーダーシップ 5.1 経営者の責務 環境方針 役割 責任及び権限 5 6. 計画 6.1 リスクへの取り組み 環境目標

(1) ほのぼのネット事業 目的事業内容経過方法と時期 担当係: 地域係 地域でサポートを必要としている人の発見 見守り 交流活動を 地域で暮らす住民自らが主体となって取り組む ほのぼのネット活動 の推進を通じて 住民の手による 福祉のまちづくり を展開します 1 ほのぼのネット班 28 班による見

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計画の概要 太田市地域福祉計画 太田市地域福祉活動計画とは? 太田市地域福祉計画市民のみなさまからご意見を伺いながら作成した 今後の地域福祉の方向性 将来像を示した太田市の計画です 太田市地域福祉活動計画社会福祉法人太田市社会福祉協議会が策定した 地域の社会福祉を推進するための具体的な活動計画です

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スライド 1

地域福祉とは 住民による自主的な活動や行政などの公的サービスを活用しながら 個人が人としての尊厳を持って家庭や地域の中で その人らしい自立した生活を送れるように支える ものです 計画の内容は 少子高齢化が急速に進む中で 核家族化が進行し地域意識は希薄化し 家庭や地域で 支え合う力が弱まりつつあります

第28回介護福祉士国家試験 試験問題「社会の理解」

JICA 事業評価ガイドライン ( 第 2 版 ) 独立行政法人国際協力機構 評価部 2014 年 5 月 1

Microsoft PowerPoint 訪問サービス事業所向け研修会資料

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介護における尊厳の保持 自立支援 9 時間 介護職が 利用者の尊厳のある暮らしを支える専門職であることを自覚し 自立支援 介 護予防という介護 福祉サービスを提供するにあたっての基本的視点及びやってはいけ ない行動例を理解している 1 人権と尊厳を支える介護 人権と尊厳の保持 ICF QOL ノーマ

事業所自己評価 ミーティング様式実施日平成 9 年 8 月 日 ( :~ :). ~ したい の実現 ( 自己実現の尊重 ) メンハ ー 前回の課題について取り組めましたか? 人 6 人 7 人 人 6 人 個別介護計画を見直す際にはケアマネ 介護職 看護師が必ず参加し 他職種の意見を取り入れた計画

高齢者を取り巻く状況 将来人口 本市の総人口は 今後も減少傾向で推移し 平成32年 2020年 には41,191人程度にまで減少し 高齢 者人口については 平成31年 2019年 をピークに減少に転じ 平成32年 2020年 には15,554人程度 になるものと見込まれます 人 第6期 第7期 第8

認知症医療従事者等向け研修事業要領

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平成 23 年度東村山市西部地域包括支援センター事業計画 現状 1 過去一年間の事業実績 ( 平成 22 年 1 月 ~12 月 ) (1) 予防給付実績 1 月 2 月 3 月 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月 11 月 12 月 委託新規

平成20年度春の家居宅介護支援事業所事業計画

リハビリテーションマネジメント加算 計画の進捗状況を定期的に評価し 必要に応じ見直しを実施 ( 初回評価は約 2 週間以内 その後は約 3 月毎に実施 ) 介護支援専門員を通じ その他サービス事業者に 利用者の日常生活の留意点や介護の工夫等の情報を伝達 利用者の興味 関心 身体の状況 家屋の状況 家

資料4-4 新しい時代の教育や地方創生の実現に向けた学校と地域の連携・協働の在り方と今後の推進方策について 審議のまとめ(参考資料)

新入社員フォローアップ研修|基本プログラム|ANAビジネスソリューション

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1. はじめに 本格的な地方分権の時代を迎え 市民に最も身近な地方自治体は 市民ニーズに応じた政策を自ら意志決定し それを自己責任の下に実行することがこれまで以上に求められており 地方自治体の果たすべき役割や地方自治体に寄せられる期待は ますます大きくなっています このような市民からの期待に応えるた

厚生労働省による 平成 30 年度介護報酬改定に関する Q&A(Vol.1) に対する 八王子介護支援専門員連絡協議会からの質問内容と八王子市からの回答 Q1 訪問看護ステーションによるリハビリのみの提供の場合の考え方について厚労省 Q&A(Vol.1) での該当項目問 21 問 22 問 23 A

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平成18年度標準調査票

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< ワーク > あなたが市町村社協の職員として相談を受けた場合 ケアマネジャーにどのような質問をしますか どのような目的から どういった情報収集が必要でしょうか 必要な情報をもっている関係機関はどこでしょうか 例 : 本人の収支の状況 必要な情報情報収集の目的情報を持つ関係機関 次ページから C さ

点検項目 点検事項 点検結果 リハビリテーションマネジメント加算 Ⅰ 計画の定期的評価 見直し 約 3 月毎に実施 リハビリテーションマネジメント加算 Ⅱ ( リハビリテーションマネジメント加算 Ⅰ の要件に加え ) 居宅介護支援事業者を通じて他のサービス事業者への情報伝達 利用者の興味 関心 身体

2013 年度 統合実習 [ 表紙 2] 提出記録用紙 5 実習計画表 6 問題リスト 7 看護過程展開用紙 8 ( アセスメント用紙 1) 9 ( アセスメント用紙 2) 学生証番号 : KF 学生氏名 : 実習期間 : 月 日 ~ 月 日 実習施設名 : 担当教員名 : 指導者名 : 看護学科

外部評価地域かかわりシート 1 〇外部評価 ( 地域かかわりシート 1) は A~F までの 6 項目となります〇項目 A については 事業所自己評価 をお読みいただき 適当と思われる箇所に を記入ください わかりにくい場合は 運営推進会議当日に事業者から説明がありますので 空欄のまま持参し 当日記

資料1 第1回会議のポイントについて

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Transcription:

センター長のマネジメント能力の向上 memo 75

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センター長のマネジメント能力の向上 政策 組織 地域 Ⅰ マネジメントとは マネジメントとは 組織の目的を達成するため人 物 金などの経営資源を配して 付加価値を生み出す活動 * 目的 ( ビジョン )= 顧客ニーズ ( 例 : 住民ニーズ ) に応えること 効率的 確実的に組織を運営する機能 マネジメントを機能させるには 1 目的 目標を決める 長期ビジョンの提示 短期 中期計画 長期計画や予算の立案 2 目的を達成するための人的ネットワークを築く ビジョンの伝達によるメンバーの統合 組織構造の設計と人員配置 3 築いたネットワークが目的を達成出来るように手を打つ メンバーの動機づけ 予算や実績管理を行い 問題解決を図る 77

マネジメントを構成するもの 1ニーズに基づいた計画 実施 評価 2 事業進行管理 モニタリング ( 監視 モニター ) 3コミュニティ開発 対話 4 多部門の協働 ネットワーク 5 人材育成 6 情報管理 7 予算 ( 経営 ) 的管理 8 利用可能な資源管理 ( 地域資源の開発 ) 9リーダーシップと技術革新 ( 支援技術の向上 ) マネジメントサイクル 実行 Do PDCA 計画 Plan 評価 See Check / Action 78

マネジメントに必要な情報収集 それぞれ 情報を基礎にして 計画 Plan ニーズ シーズアセスメント 実行 Do 評価 See プロセスモニタリング アウトカムインパクト 地域包括支援センターにおける マネジメントとは 79

1. 地域包括支援センターの目的 地域包括支援センターの目的 = 地域包括ケアの実現 地域包括ケアとは 地域住民が住み慣れた地域で安心して尊厳あるその人らしい生活を継続することができるように 介護保険制度による公的サービスのみならず その他のフォーマルやインフォーマルな多様な社会資源を本人が活用できるように 包括的および継続的に支援することです 地域包括ケアを支える中核拠点としての役割 地域包括支援センターにおけるマネジメント 1) 組織内のマネジメント 具体的な業務の決定 人材育成等 2) 地域に対するマネジメント 自立支援の推進と地域資源のネットワークの構築 ( チームマネジメント ) そのためのメソッドとして 地域ケア会議 3) 政策に対するマネジメント 保険者の介護保険事業計画へ反映 1 組織内マネジメント 地域 ( エリア ) 地域包括支援センター 3 政策マネジメント 市町村の関与 意思 80 市町村の関与 意志 運営指針の明示 ( 法改正 ) 運営協議会の実施

3 政策に対するマネジメント 1 組織内マネジメント 2 地域に対するマネジメント 円滑に進めていくためには マネジメントが必要! 1 ニーズの把握生活圏域の課題 1 ニーズ調査項目 ( 必須事項 ) 世帯構成 ( 独居高齢者 高齢者のみの世帯 ) 認知症関係 所得レベル 住まい関係 予防 早期対応 (ADL IADL の状況 ) ( 孤立者等の早期発見 ) ( 生活援助と生活行為の向上 ) 疾病状況等 日常生活圏域高齢者ニーズ調査モデル事業 81

2 ニーズの把握生活圏域の課題 2 声にならない生活課題 ( ニーズ ) の把握 地域アセスメントにより 潜在的ニーズを持つ世帯を確認し地域包括支援センターの専門職がアウトリーチを実施 地域住民からの情報を集約し 地域包括支援センターの専門職がアウトリーチを実施 近隣住民等による見守りや声掛けからの情報を入手し地域包括支援センターの専門職がアウトリーチを実施 総合相談からの課題やニーズの分析 3 ニーズの把握フォーマルな関係機関 行政的ニーズの把握 専門職 機関のニーズ把握民生委員 介護支援専門員 PSW MSW かかりつけ医 司法関係者 介護サービス事業者 医療機関 ( 医師会 歯科医師会 薬剤師会 ) 社会福祉協議会 警察署 消防署など 82

ニーズ把握について ( まとめ ) 行政的ニーズ把握 専門職によるニーズ把握 地域住民によるニーズ把握 これら 3 つを独立 分断して考えないことが大事 なお ニーズを把握する際には 地域包括支援センターにおいて 個別の台帳を IT 化して 情報集約をすることが必要 生活圏域の課題 ( ニーズ ) への対応 組織内部に対するマネジメント ( 地域包括支援センター内部 ) 地域に対するマネジメント ( 地域の介護サービス事業所 医療サービス 警察 民生委員 インフォーマルサービス等 ) 政策に対するマネジメント保険者 ( 市町村 ) の介護保険事業計画に反映 マネジメントを通じて 地域の課題に対する共通認識を持ち 目的を共有化する 83

2. 目的を達成するためのマネジメント 1) 組織 ( 職場 ) 内部に対するマネジメント 1 センターの目的と基本視点について職員間で共通認識を持てるようにする 2 所属組織 ( 法人等 ) にセンターの取り組みを理解してもらえるように働きかける 3 業務内容に関して職員間で共通理解ができるようにする 4 チームアプローチができるように業務を進める 5 係わる事例のスクリーニングをチームとして行えるようにする 6 スクリーニングの段階で緊急対応の必要性を判断する 7 本人等についての情報を職員間で共有する 8 情報の取り扱いルールを確立する 9 チームで担当しているケースの検討を行う 10 地域の現状と課題についてチームとして検討する 社団法人日本社会福祉士会 地域包括支援センター社会福祉士評価シート を参考にして作成 2. 目的を達成するためのマネジメント 1) 組織 ( 職場 ) 内部に対するマネジメント ( 続き ) 11 必要に応じてスーパービジョンを行う 12 必要に応じて専門職によるコンサルテーションの場を設ける 13 必要に応じて外部の研修に参加できるようにする 14 働きやすい職場環境づくりに取り組む 15 リスクの周知とリスク管理に取り組む 16 年間事業計画を立てて センター業務を計画的に進める 17 定期的もしくは随時 組織の取り組みについて評価を行う 18 職員の人材育成を行う 社団法人日本社会福祉士会 地域包括支援センター社会福祉士評価シート を参考にして作成 84

1) 組織 ( 職場 ) 内部に対するマネジメント ( 事例 1) 3 業務内容に関して職員間で共通理解ができるようにする 16 年間事業計画を立てて センター業務を計画的に進める 17 定期的もしくは随時 組織の取り組みについて評価を行う A 地域包括支援センターでは 3 職種がそれぞれの担当事業を実施していました 事業内容やその他の取り組みが増えていく中で 業務量や担当者の調整が困難な状態が生じてきました そこで 年度末に実施事業の棚卸を行い 4 事業ごとの事業計画を作成し 事業ごとに最も適した担当者を選任しました その後 各担当者で事業計画を遂行するための実施計画を立案し 2 週間に 1 回進捗会議を実施し それぞれの実施状況を評価 確認することにしました このことにより 職員間の協力体制が構築され業務量の均衡化が図れ また 担当業務以外の共通理解が促進されました 1) 組織 ( 職場 ) 内部に対するマネジメント ( 事例 2) 4 チームアプローチができるように業務を進める 5 係わる事例のスクリーニングをチームとして行なえるようにする 6 スクリーニングの段階で緊急対応の必要性を判断する 7 本人等についての情報を職員間で共有する 9 チームで担当しているケースの検討を行う 民生委員からの相談がありセンター長の指示で保健師と社会福祉士が訪問 統合失調症の母 68 歳と 40 歳代知的障害の息子 2 人の 3 人暮らしで 次男が低栄養で寝たきりなっていました 二人は 次男の保護の緊急性についてその場で協議し救急車を呼びました 母は救急搬送を妨害し暴れたため 警察に連絡し措置入院となりました 残された長男について 市障害福祉課につなぎ ショートステイ先を探してもらいましたが 過去に粗暴行為で服役していたことを理由に受け手が見つかりません その日の内に市障害福祉課が個別ケア会議を招集し 相談支援事業所 社会福祉協議会 ( 生活自立支援事業 ) 配食サービス事業所 長男本人 包括職員等の参加で協議しました 今後 長男に関しては相談支援事業所の C 相談員が 次男の退院後の生活についても同じ事業所の D 相談員が担うことになりました 措置入院中の母親については 翌日包括が 地域ケア会議を開催し 退院後の生活を見越した支援について協議し 役割分担を行いました 母親の退院の見通しがたった時点で再度 地域包括主催の地域ケア会議を行なうことを確認しました 85

1) 組織 ( 職場 ) 内部に対するマネジメント ( 事例 3) 9 チームで担当しているケースの検討を行う 10 地域の現状と課題についてチームとして検討する 13 必要に応じて外部の研修に参加できるようにする A 地区では ここ 3 ヶ月の間に 3 人の認知症行方不明者がでました この 3 事例について センター内三職種で検討を行ったところ 他にも行方不明になる可能性のある高齢者がいると思われるが実態を把握していないことが課題としてあがり A 地区全体の高齢者の実態把握の必要性について確認しました そこで センター長と保健師 社会福祉士が民生委員会議に出席し 一人暮らしや日中独居の高齢者 の実態把握を行なうことについて協力を求めたところ 民生委員と包括スタッフで実態把握を実施することの合意が取れました さらに 保健師が市の保健センターが調査した地域ごとの健康調査のデータを入手し 実態調査結果と合わせて A 地区の現状分析や課題整理を行なうことができました また ちょうど市主催の認知症安心ネットワーク事業研修会があり 他市の認知症高齢者対応訓練 捜索訓練の取り組みについて学ぶことが出来 センター内で報告 今後の取り組みについて検討することができました 2. 目的を達成するためのマネジメント 2) 地域に対するマネジメント 1 地域住民のニーズを把握する 2 地域の課題について 地域住民とともに理解を深めるための取り組みを行う 3 ネットワークの必要性について共通理解をもてるように 地域住民や専門職を含めた関係者に働きかける 4 地域住民同士の支え合いの活動ができるよう働きかける 5 当事者組織 家族会などの組織化や活動を支援する 社団法人日本社会福祉士会 地域包括支援センター社会福祉士評価シート を参考にして作成 86

2. 目的を達成するためのマネジメント 2) 地域に対するマネジメント ( 続き ) 6 高齢者虐待防止ネットワーク等 支援に必要となるネットワークを構築 ( 改善 活用 ) する 7 必要に応じて社会資源の開発 ( 活用 改善 開発 ) を行う 8 警察署や医療サービス インフォーマルサービス等との円滑な連携体制を構築する 9 地域の課題に対して 目標を立てて取り組む 10 定期的もしくは随時 地域での取り組みについて評価を行う 11 地域住民に対し 介護保険制度の理念についての説明 周知を行う 社団法人日本社会福祉士会 地域包括支援センター社会福祉士評価シート を参考にして作成 2) 地域に対するマネジメント ( 事例 1) 1 地域住民のニーズを把握する 2 地域の課題について 地域住民とともに理解を深めるための取り組みを行う 区の高齢化率は 37% を超えていますが 住んでいる住民自体に自覚がありません そのため 介護予防教室の開催を働きかけても興味を持ってもらえず担当保健師が悩んでいました 保健師は センター長に相談し 保健センターと協働 地区にいる健康推進員さんたちに声を掛けました 推進員さんは こういうのがあるのを知らない人が多いと思う 介護予防は自分たちの問題である と チラシを手作りしてくれると提案があり できあがったチラシを各戸にも個別配付し 声掛けもしてくれました 回覧板で回すだけではないこの作戦が功を奏し 20 人以上の人が集まりました 推進員さんも 手伝いに来てくれました 教室終了後 推進員さんも参加して その場で振り返り兼相談会を実施し 介護予防ニーズからこの地区の課題の見える議論ができ 次回の活動へつなげることができました この事例は 住民自らが地域の実態や介護予防の大切さに気づき その課題に取り組み始めたとても良い事例だと思います 87

2) 地域に対するマネジメント ( 事例 2) 1 地域住民のニーズを把握する 2 地域の課題について 地域住民とともに理解を深めるための取り組みを行う 5 当事者組織 家族会などの組織化や活動を支援する 市の認知症を抱える家族の会は 活動を開始して10 年が経とうとしていました 定例会で会員が集まり情報交換をしていましたが 最近市の認知症の取り組みが活性化している中で 自分たちの組織も何か役に立てることは無いだろうかと地域包括支援センターに相談がありました この相談を受けた社会福祉士は センター内会議に報告し なにか家族会を活用できる取り組みがないか意見を求めました 主任ケアマネから家族会の会員を対象に 家族介護者の介護負担感を出し合うワークショップをしてみたらどうかという案が出ました ワークショップでは 家族の抱える介護ニーズが多く出され 会員には同じ悩みを持つもの同士の共感する力があることが分りました そこで 地域包括職員やケアマネジャーが家族介護者の相談を受けたときに 会に家族の話し相手になってもらえる会員派遣を協力依頼することができるよう家族支援ネットワークを構築していくことになりました 2) 地域に対するマネジメント ( 事例 3) 2 地域の課題について 地域住民とともに理解を深めるための取り組みを行う 4 地域住民同士の支え合いの活動ができるよう働きかける 7 必要に応じて社会資源の開発 ( 活用 改善 開発 ) を行う A 地区では 月 日 社協のインストラクターの指導のもと 区長 班長 民生委員など地域の役員が集まり 地域支え合いマップの作成を行いました この取り組みは 地域住民自身があらためて地域情報を出し合い マップに落とすことで視覚的に情報を共有し 地域課題の確認を行なうことを目的にしています 地域包括職員も地域ニーズの把握のために参加しています この作業の中で この地区の要介護者のほとんどが遠いデイサービスに通っていること 地区内に介護保険事業所がひとつもないことや 地域サロンも開設されていないことが分りました マップを作成しながら 介護状態にならないよう 遠くのデイサービスに行かなくても良いようにサロンをつくろうではないかという意見が出ました 地域の中で協力してくれそうな人 参加して欲しい人をマップでチェックし 集会所を使って1 回目の集まりを開くことに決まりました 包括の保健師が介護予防のお話と体操をすることになり しばらくは 社協と一緒に企画内容の相談にのることになりました 1ヵ月後 集会所には15 人の高齢者が集まり にぎやかに楽しい時間を過ごし 2 週間に一回定例で開こうということになりました 88

2) 地域に対するマネジメント ( 事例 4) 8 警察署や医療サービス インフォーマルサービス等との円滑な連携体制を構築する 10 定期的もしくは随時 地域での取り組みについて評価を行う 市では 認知症に関する医療連携を構築しようと思い 市が医師会と地域包括支援センターの連携会議を企画しました その席で認知症の受診について話題になり 個人開業の医師から認知症の診断は時間がかかりすぎるので かかりつけ医には荷が重過ぎるという意見が出ました そこで 翌日のセンター内ミーティングで 主任ケアマネからケアマネジャーや相談員が受診につなげる際に 本人の状況を事前に聞き取り より正確な情報をかかりつけ医に伝えられるよう 物忘れ連絡シート の作成をしたいとの希望が出されました センター内で合意が得られたので 連絡会議に参加している医師からも意見をいただきながら シートを作り上げました このシートができてからは 受診前にかかりつけ医に提供することで 認知症の診断がスムーズになったとの開業医からの評価をもらい 診断結果によっては専門医につなぐという流れも出来上がったとの声もありました 2. 目的を達成するためのマネジメント 3) 政策に対するマネジメント 1 保険者 ( 市町村 ) に対して センターの取り組みと課題について理解が深まるように働きかける 2 センター運営協議会や地域の関係者 関係機関に対して センターの取り組みと課題について理解が深まるように反映させる 3 制度 施策の課題等について 地域の関係者 関係機関とともに 行政に対しその解決に向けた働きかけを行う 4 保険者の介護保険事業計画へ反映させる 社団法人日本社会福祉士会 地域包括支援センター社会福祉士評価シート を参考にして作成 89

3) 政策に対するマネジメント ( 事例 ) 3 制度 施策の課題等について 地域の関係者 関係機関とともに 行政に対しその解決に向けた働きかけを行う 市では 生活圏域ごとに地区社会福祉協議会 ( 地域の福祉課題に取り組む住民の自主組織 ) が設置されていました 地域包括支援センターと市社会福祉協議会では 地区社協と連携して見守りネットワーク構築等の活動をしていました 活動の中から 地域での共通課題や 住民で解決できない課題もあることがわかってきたため 社会福祉協議会がコーディネートし 行政や地域密着型事業所 介護保険事業所 その他事業所 学校 地域包括支援センター等が参加して生活圏域における地域住民主体の会議 ( 地域ケア会議 ) を開催する運びとなりました この会議を行うことによって 地域の課題の把握 共有や 支援を必要とする事例を共に考えるきっかけとなり 共助 を高めることができました また 地域住民で解決できない課題に関しては市に提言していくことになりました 3. 事業計画 1) 事業計画とは 組織の理念 ( ミッション ) に基づき設定した目的 ( ビジョン ) を達成するために 長期 中期 年度などの単位で定められる計画である 具体的な到達目標と活動とを明確にしたうえで なすべき行動を定めたものである 事業計画は組織構成員のモチベーションが高まるものでなくてはならない 目標は明確に示し 達成することの意義が全体で共有されなければならない 確実な目標達成のために 実行中の活動を評価し 評価に基づき 計画 戦略 戦術を見直すことが重要である 実行段階では PDCA サイクルを意識的に実行する 90

3. 事業計画 2) 事業計画の作成 現状分析からスタート ( ニーズ調査とアセスメント ) 事実をベースに分析することで 目標とのギャップが見えてくる 外部環境の分析 地域の情況 利用者 家族 ボランティア 地域住民等のニーズを把握する 内部環境の分析 計画実現のために必要な経営資源 ( ヒト モノ カネ ) が備わっているか 3. 事業計画 3) 事業計画の効果 ( なぜ必要か ) 事業体の意思を内外に示す 明確な理念に基づいて策定された事業計画の実行プロセスは 事業体の働きが広く社会に認知されるにとどまらず 地域社会を変革し事業体が地域に支えられて発展する方向につながる 組織文化を高める 明確な目標を組織内で共有化することにより 組織構成員の共通認識を高めることができ モチベーションやモラールを高めることができる 目的意識的な仕事によりサービスの質が向上する 事業計画の実行に沿って働くことにより 自らの仕事が全体の中でどのように位置づけられているかを理解でき 自らの役割を理解することができる 91

4. 行動計画 1) 行動計画の策定事業計画に基づき 目標達成のために取り組むべき具体策を盛り込み それぞれの具体策ごとに担当者 評価項目と目標数値 実行計画 ( 工程 ) 表を作成する 工程表があることで 実行段階での PDCA サイクルをまわすことができる 4. 行動計画 2) 行動計画の実行 (PDCA サイクルをまわしながら行う ) 計画に基づき (P) 具体策を実行 (D) 点検 評価を行う (C) 一定期間 (1 ヶ月 3 ヶ月 半年 ) または 節目ごとに計画の進捗情況を評価する 事業計画の項目ごとに達成度を評価 分析する 事業計画を改善する (A) 工程にずれが生じた場合などは 計画の修正を行い 次の具体策の実行に活かす 92

5. 評価 目標は理念 目的に沿って明確なものであったか 目標実現の手段としての具体策は適当だったか 目標は実現可能で全員が共有できるものであったか ゴールは明確だったか マネジメントは適切に行われたか 求める成果は得られたか 更なる改善 発展のためには 何が必要か メモ 一般的に 評価には その事業計画や企画 目的目標そのものが 妥当だったのか をみる 企画の評価 ( 計画の評価 ) 実施 がどうであったのかをみる 実施評価 結果をみる 結果評価 があり その全体をみる総合的な評価があります ここでは 評価の一部を抜粋して紹介しています まとめ 地域包括支援センターの目的 社会的使命は 地域包括ケアの実現そのためにはマネジメント ( 組織運営 ) が必要不可欠 3 つの要素 1 組織が有する社会的使命を果たすこと 2 仕事で人を生かすこと 3 使命を果たすためのネットワーク構築 ( 他機関 専門職 地域住民等 ) 事業計画組織の理念に基づき設定された目的を達成するための計画 行動計画の策定目標達成のために取り組む具体策 行動計画の実行 (PDCA サイクルをまわす ) 事業計画の評価 93

リーダーシップ発揮に必要な能力 1 目標 課題をきちんと捉えていること 2 目標 課題達成のための段取りが分かっていること 3 チームメンバーに敬意を持たれていること 4 要所で決断が下せること 5 必要に応じて代替案が提出できること 引用 : 企画の立て方 第 3 版 星野匡著 日本経済新聞社 94