DIG( 災害図上訓練 ) における自主防災組織の対応フロー図例 平成 21 年度 磐田市の資料をもとに変形したものです 1
我が家の家庭内 DIG 地震が発生した時の 我が家 を想像してみましょう 1 家族等の命 ( 最優先 ) 我が家の耐震性は? 家庭内で倒れてくる物はないか? 津波や山がけ崩れの危険性は? 災害イメージ ( 東京経済大学吉井教授の設問資料を変形 ) 自宅建物の倒壊 ( ぺしゃんこ 傾く ) 下敷き 死傷 天井の落下 照明器具の落下 壁の崩壊 ブロック塀 石塀等の倒壊 ドア等の出口の変形 閉じこめ 家具 食器 テレビ等の転倒 下敷き 死傷 壊れたガラスや食器の散乱 けが 照明器具の破損 落下 真っ暗闇 / けが コンロガスもれ 出火危険 火災 ( ガスメーターのマイコンメーターで自動停止 ) けが等の原因鍋等を押さえたり 消火しようとして やけどガラスの破損 けが飛び出そうとして転倒 階段からの転落 けが 崖崩れ 津波 液状化に伴う浸水 2 家族の暮らし ( 第 2 順位 ) 非常用品の備蓄は? 食料 水 燃料 2
図上訓練フロー図 1 倒壊家屋の下敷きになった人の発生 大声を出して 協力を求める 生き埋め者の生存確認 救出活動 1( バール ジャッキ のこぎり チェーンソー エンジンカッター等 ) 2 重機があれば どこに何があるか 持ち出しできるか 場所はどこか 鍵は 道具の確認 事業所に要請 日ごろの付き合いが大切 組織的対応 (1 隣近所 2 自主防全体 ) 自然に集まるよう決めておき 訓練で確認 生き埋め場所の情報が本部に自然に入る様に決め 訓練で確認 通報活動 救出用具はどうする? どんなものが必要か? どこから入手するか? 人は集まるか 個人で持ち寄る 防災倉庫から必要な物を確保 事業所の協力 生き埋め者の情報を自主防本部に 生き埋めになっていそうな情報空白地の情報を掴む 救出場所を決め 要員投入 優先的に救出を行う場所の決定 情報を集める( どこに誰が生き埋めになっているかどこの救出を優先するか 救出要員の投入(1 箇所 20 人?) 安全の確保 ( 安全責任者 ) 支援要請 状況報告 ( 救出が必要な人数 自主防で対応できる所 できない所 要請する内容 ) 通報手段は? 直接通報する 電話 どこへ通報するか? バイク 自転車 徒歩 ( パンクの危険性大 ) 家庭の電話 携帯電話 無線 停電 断線 輻輳により不通 消防署? 警察? 市町の防災拠点 ( 防災無線 市町職員配置 ) 消防 警察が急行できるか 東海地震では対応できない可能性大理由 : 全域被災 通報先被災 職員が出払っている 倒壊建物 瓦礫等で道路が使えない等 事業所との協働作業 ( 日頃 協力の同意を得ておく ) 生き埋め者への励まし 支援部隊の誘導 組織的な対応が効果的 ( 安否 生き埋め者名と位置の確認 伝達 自主防 ( 近隣自主防 事業所の協力 ) での組織的救出 ) 市町に支援要請 ( 消防団との連携 ) 被害状況把握 ( 地域全体の被害推定 把握 情報空白域の把握と調査 ) 優先順位決定 消火 救出部隊投入 救護へ 3 まず 人集め 多くの人で人海戦術が効果的 組織的な対応 ;1 隣近所 2 自主防全体 3 事業所の協力 4 支援部隊の要請 誘導 生存者の確認 声や音で確認する その家に誰が住んでいるのかがわかれば救出に有利 ( どこに誰が ) 日ごろの近所付き合い ( 家族構成や間取り等の把握 ) 台帳の有無 自主防災組織で全体の生き埋め状況把握 優先的に救出を行う場所の決定 決定を誰がどのようにするか決める 作業全体の安全を確認しながら対応壊れた家の梁等を持ち上げるのは至難の技 ( 危険も伴う )< 安全確認 > 不用意に屋根に乗らない 大工や建設業に携わる人がいれば 指揮をとってもらうか アドバイスをもらう 阪神大震災では バール ジャッキ ( 軍手を結んでおく ) が有効に活用された 2 時間以内の救出に努力 ( クラッシュ症候群 ) 新潟県中越沖地震ではチェーンソーの刃を研ぐ技能習得が必要とされた 事業所の重機の活用 狭い道路は倒壊建物等で通行困難の危険 余震等による二次災害に注意する 道具箱やバール ジャッキ チェーンソー エンジンカッター等を取り出しやすい倉庫や玄関付近に置いておく 防災倉庫について話し合う 鍵の分散保管 中身の確認 日常のコミュニケーションはあるか? 投げかけ ( よりよい地域環境づくり ) 訓練の必要性と積極的参加を呼びかける 資機材の操作に慣れておく 通報についても話し合う 電話 直接伝達 無線 市町の防災拠点にいる市町職員に連絡通報先 ( 消防 警察 防災拠点 役場?) 自家用車は使用不可?( 交通事情の確認 ) ( 公衆電話 発災後は無料になるが 数が少ない 極めてかかりにくい ) 避難所等に特設公衆電話も設置 通報はできても公共部門は対応できない可能性が大きいことを認識 自分たちで何とかしなければ (2 時間以内に救出すれば生存率が高い ) 救出後の話題は課題 2 で検討する 地域でのコミュニケーション 組織台帳等の整備 救出用具等の日ごろの備え 訓練 防災倉庫の整備 訓練への参加 組織的救出 情報伝達の仕組みの確認 優先的救出場所決定 救出部隊の投入 < 被害状況把握 優先順位決定 部隊投入 救護へ >
図上訓練フロー図 2 ) 火災の発生 大声を出して 協力を求める 初期消火 ( 消火活動 ) 消火器等による消火 家庭 町内の設置場所 ( 地図へ落とす ) バケツリレーによる消火 可搬ポンプによる消火 持ち出しは可能か 1 鍵はどうなっているか バケツ等はあるか ( ロープ等も必要 ) 場所はどこか防災倉庫 ( 地図へ落とす ) 鍵はどうなっているか 操作はできるかできない? 操作できる人を把握 訓練の実施 参加水源はどこか? 消火栓 防火水槽 川 池 プール等 ( 地図へ落とす ) ( 上水道断水時には消火栓使用不能 ) 通報活動 通報手段は? 消火器等の道具はどこにあるか? バケツ等の道具はどこにあるか? 個人で持ち寄る 防災倉庫 可搬ポンプはどこにあるか? 直接通報する バイク 自転車 徒歩 ( パンクの心配 ) 電話で通報する ( 家庭の電話 携帯電話 ) 停電 断線 輻輳により不通 どこへ通報するか? 消防署? 警察? 市町の防災拠点 ( 防災無線 ) 消防署 消防団 警察 市役所 急行できるか 組織的な対応が効果的 ( 隣近所 伝達 自主防全体での組織的消火 ) ( 消防団 事業所との連携 ) 東海地震では対応できない可能性大理由 : 通報先も被災している 職員が出払っている 瓦礫等で狭い道路は通行できない等 まずは 人集め 多くの人で人海戦術が効果的 組織的対応が効果的 人が集まるか? 日常のコミュニケーションはあるか? 投げかけ ( よりよい地域環境づくり ) 初期消火が大事 火の勢いが増してからの消火は至難の技 ( 危険も伴う ) 消防 ( 署 団 ) 等の経験者がいれば 指揮をとってもらうか 消火活動中の二次災害 負傷等に注意全体の安全確認が必要 狭い道路は倒壊建物等で通行困難の危険 防災倉庫について話し合ってもらう 鍵の分散保管 中身の確認 操作訓練 救出活動 生存者 ( 閉じ込められた人 ) の確認と救出活動について の話し合い 訓練の必要性と積極的参加を呼びかける ( 習うより慣れろ ) 消防 警察等の OB などの経験者の把握 水源の把握 ( 消火栓は断水のため使えない可能性大 ) 通報についても話し合ってもらう 自家用車は使用できない ( 交通事情の確認 ) 通報先 ( 消防署 消防団 警察 市役所 ) 等を地図に落とす 通報はできても行政機関は対応できない可能性が大きいことを認識してもらう 自分たちで何とかしなければならない 支援部隊の誘導 協力 負傷者の話題は課題 2 で検討する 地域でのコミュニケーション 消火用具等の日ごろの備え 防災倉庫の整備 訓練への参加 事業所との協働 自分たちの地域は自分たちで守る 組織的消火 情報伝達の確認 2 時間以内の救出 クラッシュ症候群 事業所との協働 支援部隊の誘導 協力 4
図上訓練フロー図 3 応急手当 負傷者の発生 ( 止血 消毒 添え木等 ) どんなものが必要か? 重傷者の搬送 搬送方法は? ( 包帯 三角巾 ガーゼ テープ 消毒液 添え木等 ) どこから入手するか? 応急手当はできるか? 持ち出しは可能か? 防災倉庫 ( 地図へ落とす ) 必要なものは備蓄されているか? 店は開いているか 看護婦 ( 経験者 ) 資格取得者等の把握 講習会 訓練への参加 救急車の要請 対応できない ( 同時多発 通行不可も ) 自家用車等 搬送先はどこか? 家庭にあるものを使用 薬局で入手 急行できるか 連絡 道路状況等は? 無理?? 担架つきリヤカー ノーパンク車椅子 担架 どこにあるか? 防災倉庫 業者等 代用品を使用 畳 コンパネ 雨戸 毛布 + 物干し竿等 近所の開業医 ( 診療所 病院 ) 治療は可能か? 治療が受けられない可能性大 ( 病院も被災 医者がいない等 ) 救護所 救護病院 救急用品の整備 患者搬送方法の工夫 医療救護計画の理解 避難路 ( 搬送路 ) 確認 ( 狭い道路 かも ) 自分たちの地域は自分たちで守る 非常用持ち出し袋の中に救急用品を入れておくとよい 薬局での医薬品等の入手は全く不可能ではない ( 状況による ) 防災倉庫の備蓄品の確認 補充 間違った応急処置は逆効果になることもある 通報はできても公共部門は対応できない可能性が大きいことを認識してもらう 救急車は全域対応はできない 倒壊建物 道路状況も参考にする 自分たちで何とかしなければならない 自家用車は使用できない ( 交通事情の確認 ) 担架つきリヤカー ノーパンク車椅子が有効 距離 交通事情 ( 歩道を通れる ) 負担が少ない ( 患者 搬送者とも ) 担架等で搬送する場合は何人くらいの人が必要か? 市内の医者は 救護所や救護病院へ駆けつけることになっている 救護所 救護病院 災害拠点病院 医療救護計画 ; 患者は最初に救護所へ運び トリアージを受け 応急処置を施し 必要に応じて救護病院等へ搬送 患者を直接救護病院へ運ぶことはなるべく避けるようにしたい クラッシュ症候群への対応生き埋めになり 体の一部が圧迫されている場合 2 時間以内に救出しないと 外見上の出血はない場合でも死に至る場合がある 主要避難路を確認 あくまでも参考 発災時は必ず安全とは限らない 救護所で自主防災組織が混乱防止など支援 搬送経路は? 救護所支援? ( どの道を通って運ぶか ) 地図を見ながら検討する ( 経路を記入する ) 主要避難路の提示 ( 参考とする ) トリアージ等が混乱なく行われるように支援 5