第 4 学年 3 組国語科学習指導案単元名 : ゆめのロボット を考えてロボットショーを開こう ゆめのロボット を作る男子 19 名女子 12 名計 31 名 指導者神信正彦単元について 本単元は, 小学校学習指導要領国語科第 3 学年及び第 4 学年 C 読むこと の言語活動例 ウ記録や報告の文章を読んでまとめたものを読み合う言語活動 を通して, イ目的に応じて, 中心となる語や文をとらえて段落相互の関係や事実と意見との関係を考え, 文章を読むこと 及び, オ文章を読んで考えたことを発表し合い, 一人一人の感じ方について違いのあることに気付くこと を指導するものである 児童はこれまでに, 説明的な文章を読み, 段落相互の関係をとらえたり, 目的に応じて情報を活用したりしてきた 本単元では, インタビュー記事と説明文という二つの教材文を関連付けて読む活動を通して, 筆者の考えがどのように表れているかに注意して読み, 筆者の考えを踏まえて自分の生活の中で活躍できる ゆめのロボット を考えることをねらいとする 本学級の児童は, 第 4 学年 5 月に 広告と説明書を読みくらべよう で, 広告と説明文の文章を読み比べる中で, それぞれの目的に合わせた表現の違いを読み取った また,9 月に くらしの中の和と洋 の単元で, 生活の中の 和 と 洋 について, 何をどのように比べているのかを読み取り, 目的に応じて調べたり引用したりすることができた しかし, 文章の細かい点に注意して読んだり, 言葉を適切に選んで要約したりすることは十分ではない 学びの変革 パイロット校事業に関連する児童意識調査において, 授業では, 情報を比べたり ( 比較, 仲間分けしたり ( 分類, 関係を見付けたり ( 関係付け して, 何が分かるのかを考えています の項目で よく当てはまる当てはまる と解答した児童は 79.3%, 授業では, 自分の考えや自分の考えとその理由を明らかにして, 相手に分かりやすく伝わるように発表を工夫しています の項目では,93.1%, 国語の授業では, 目的に応じて資料を読み, 自分の考えを話したり, 書いたりしています の項目では,82.7% であった また,4 月に行った 海田町標準学力調査 では, 中心となる語や文をとらえ, 文章を正しく読むこと や 目的に応じて内容をまとめること に課題があった 課題を発見解決する力私たちは, ロボットと聞けば, 産業用ロボット や, ペットロボットや掃除ロボットなどの パーソナルロボット を思い浮かべることが多い 児童は, 漫画やアニメの中で出てくる強いロボットや自分に都合のよいロボットを思い浮かべることが多いと思われる そこで, インタビュー記事と説明文という形式の違う二つの教材文を関連付けて読む中で, 筆者の ゆめのロボット への願いは, 技術が進歩していく社会の中で生きる人間にとって, ロボットは大切だということについて気付かせていく また, 着るロボット という新たなロボットに対する考えを知ることを通して, 児童自身が気持ちや心の面でも人を助け, 人と一緒になって働くロボットについて調べていこうとする意欲をもたせる そして, 筆者の考えと自分の考えを比べ, 自分のロボットに対する考えの変化や, 筆者の ゆめのロボット に対する自分の意見を文章に書くことで, 理由や根拠を明確にして書く力も育め 小国 4 年 1
るようにしていく 深く考える力教材文で述べられているロボットや, 図鑑や事典などで収集したロボットのそれぞれの違いやよさを比較するために, ベン図 を用いて視覚的に理解を促す また, 自分の既有のロボットについての認識と教材文を結び付けて考えさせることにより, ロボットのよさに気付かせていきたいが, 児童が生活の中でロボットと触れ合う機会は少ないので, 第 3 学年で学習した盲導犬が目の不自由な人の生活を助けていたことを思い出させ, 気持ちや心の面でも人を助け, 人と一緒になって働くロボットついて考えさせていく さらに, 二つの教材文を関係付けて読んだことから, 筆者の考えと自分の考えを比べ, 自分のロボットに対する考えの変化や, 筆者の ゆめのロボット に対する自分の考えをまとめることで, 理由や根拠を明確にして書く力も育めるようにしていく 自己を理解する力課題の設定の段階において, 自分たちの生活とロボットについて関心をもたせるだけでなく, 学習の計画を児童とともに立て, 単元終了時にどんなことができるようになったらいいのか具体的な姿のイメージをもたせる 具体的な姿を児童と共有することで, 学習過程の途中の段階においても, なぜ今日の学習をしているのか 今日の学習が何につながっていくのか ということを意識し, 自分をモニタリングしながら学習に取り組ませることができると考える さらに, 自分の考えた ゆめのロボット を発表し感想を交流し合う中で, 互いの考え方の違いに気付かせたい また, 学びのモニタリングの時間では, 単元全体を振り返り, できるようになったことや今後の学習に生かしていきたいことを考えさせ, 自らの成長にも気付かせたい 単元の目標及び内容について 人の役に立つロボットに興味をもち, 進んで二つの文章を関係付けながら読んで, 自分も ゆめのロボット について考えようとする 関心意欲態度 自分の考える ゆめのロボット について書こうとすることの中心を明確にし, 目的や必要に応じて理由や事例を挙げて書くことができる 書くことウ 段落相互の関係を考えて, 二つの文章の内容を読み取り, それらを関係付けて筆者の考えや願いをとらえることができる 読むことイ 自分の考える ゆめロボット について発表し合い, 互いの考え方の違いに気付くことができる 読むことイエオ 修飾と被修飾との関係をはっきりとさせて, ポスターの紹介文を書くことができる 伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項イ ( キ 小国 4 年 2
単元の評価規準 国語への書く能力言語についての読む能力関心意欲態度知識理解技能 言語活動 二つの文章を関係付けて読み, 自分たちの生活とロボットについて考えたことについて, ポスターセッシ ョンを行う 人の役に立つロボットに興味をもち, 進んで二つの文章を関係付けながら読んで, ゆめのロボット について考えようとしている 自分の考える ゆめのロボット について書こうとすることの中心を明確にし, 目的や必要に応じて理由や事例を挙げて書くことができる 段落相互の関係を考えて, 二つの文章の内容を読み取り, それらを関係付けて筆者の考えや願いをとらえている 自分の考える ゆめロボット について発表し合い, 互いの考え方の違いに気付くことができる 修飾と被修飾との関係をはっきりとさせるとともに, 構成に気を付けて文章を書いている 指導と評価の計画全 14 時間 次時学習内容 一 1 二 2 3 4 5 課題の設定 (1 ゆめのロボット について関心をもち, 学習の見通しを立てる ロボットについて知っていることを発表し, 簡単にゆめのロボットについて書くとともに, 単元で付けたい力について考える 情報の収集 (6 インタビュー記事を読んで, 着るロボット について理解する 着るロボット とは, どんなロボットなのか, ほかのロボットとの違いが分かる インタビュー記事を読んで, ロボットに対する筆者の考えや願いを理解する 小林さんが考える ゆめのロボット がどんなことに役立つのか, どのような願いが込められているのかが分かる 説明文を読んで, マッスルスーツ について事実と筆者の願いについて整理する マッスルスーツ は, どんなロボットなのか, 筆者はどのように使えるようにしたいと考えているのかが分かる 説明文を読んで, アクティブ歩行器 の説明の良さに気付く アクティブ歩行器 の説明の上手さを見付け, ロボットショーの説明に活かす 本時 図鑑事典の並行読書 評価 関書読言評価規準評価方法 ロボットについて知っていることや考えていることを整理し, 意欲的に学習に取り組もとうとしている 着るロボット と他のロボットの違いを理解している ゆめのロボット に込められた小林さんの願いを理解している マッスルスーツの叙述から内容を整理するために, 中心となる語や文をとらえて, 事実と願いを分類している アクティブ歩行器の叙述から内容を整理するために, 中心となる語や文をとらえて, 事実と願いを分類している ノート ノート 小国 4 年 3
次時学習内容 6 7 二つの文章を関係づけて読んだことをもとに, 筆者の考えや願いをまとめる 二つの文章から, 筆者にとっての ゆめのロボット がどういうものかを短い文章にまとめる 身の回りで使われているロボットについて調べる 本や資料を調べ, 必要な情報を収集する 評価 関読言評価規準評価方法 二つの文章を関係付けて, 筆者の考えや願いを短い文章にまとめている 複数の資料から, 人の役に立つロボットについて情報を収集している 二 8 9 10 11 12 整理分析 (1 収集した情報を分類整理する 人間の役に立つ機械 気持ちや心を支えて人といっしょになって働く という観点で分類整理する まとめ創造表現 (3 自分が作ってみたい ゆめのロボット について考える 筆者の願いをふまえ, 自分の生活の中で, ゆめのロボット が活躍できる場面を考える 自分の考えた ゆめのロボット についてポスターにまとめる 考えたことを整理して, 分かりやすくポスターにまとめる 自分の考えた ゆめのロボット について, 作者の願いを説明する文章にまとめる どんな人のために作ったのか どんな特徴があるのか どんな効果があるのか をまとめる ゆめロボット について説明する文章を読み合う ペアで文章を読み合い, 感じたことやよアドバイスを伝える 図鑑事典の並行読書 人間の役に立つ機械 気持ちや心を支えて 人といっしょになっ て働く という観点で 分類整理している 筆者の願いを踏まえたロボットについて考えをまとめようとしている 考えたことを整理して, ポスターに表そうとしている 段落の役割や相互関係, わかりやすい表現を意識してまとめている 自分の考える ゆめのロボット について読み合い, 互いの考え方の違いに気付いている ノート ポスター 13 ロボットショー を行い, 互いの考えたロボットについて交流する 互いの考えたロボットのポスターセッションを観点を意識して聞く 自分の考える ゆめのロボット についてのポスターセッションを聞き合い, 互いの考え方の違いに気付いている 三 振り返り (1 14 学びのモニタリング単元全体を振り返り, できるようになったこ 自分のものの見方や考え方の変容や自らの学びや学び方を振り返っている とや今後の学習に生かしたいことを考える 小国 4 年 4
本時の学習 (1 本時の目標 ロボットショーで, 自分の考えたロボットについて分かりやすく説明するために, アクティブ歩行器 の説明の上手な点に気付くことができる (2 本時の評価規準 アクティブ歩行器について書かれている あらまし 活用例 願い という文章構成に気付き, 自分の説明に活かそうとしている 読む能力 (3 本時の学習展開 (5 時間目 / 全 14 時間 学習活動 主な発問予想される児童の反応 思考の場の工夫 指導上の留意事項 めざす児童の姿 努力を要する 状況と判断した児童への指導の手立て 評価規準 観点 ( 評価方法 本時で付けたい力 育成したい資質能力 1 前時までの学習を振り返り, 本時の学習課題を確認する めあて マッスルスーツ のあらまし, 活用例, 願いを確認し, 学習の見通しをもたせる ロボットショーで分かりやすく説明するために, アクティブ歩行器の説明の良さを見付ける 本時のゴールの見通し A: アクティブ歩行器 について, マッスルスーツ と同じように, あらまし, 活用例, 願いを見つけ, 説明の仕方の共通点を見つけられる B: アクティブ歩行器 のあらまし, 活用例, 願いを見付けられる 2 マッスルスーツとアクティブ歩行器の説明の仕方の共通点をさがす アクティブ歩行器について書かれていることを書き出そう マッスルスーツとアクティブ歩行器の説明の仕方の共通点を探そう マッスルスーツの説明と同じように, 活用例が書かれている 最後に, 筆者の願いが書かれている 思考の場の工夫分類するあらまし, 活用例等を分けて書き出させ, 説明順に番号を付けさせる アクティブ歩行器のあらまし, 活用例等に気付かせ, 付箋紙に書き出させる 説明の共通点を見付けられない児童には, マッスルスーツ について読み取った時のを参考にしながら考えさせる アクティブ歩行器 は, どんなロボットなのかと問い, あらましの記述に気付かせる 小国 4 年 5
学習活動 主な発問予想される児童の反応 思考の場の工夫 3 見付けた説明の共通点を班で交流する 自分が見付けた説明の共通点を伝え合おう はじめに, あらましを伝えることで, どんなロボットなのかが分かりやすい マッスルスーツと同じように, あらまし, 活用例, 願いの順に説明されている 4 全体で交流する 班で出た意見について, みんなに発 表しましょう 指導上の留意事項 めざす児童の姿 努力を要する 状況と判断した児童への指導の手立て 自分の考えを班で伝えることで, 自分が気付かなかった点に気付かせるようにする 自分の考えを友達に伝えることが 難しい児童には, あらまし, 活用 例, 願いに線を引かせて, 文章構 成に気付かせる 全体で交流することにより, 説明 の共通点について理解を深めさせ る 評価規準 観点 ( 評価方法 本時で付けたい力 育成したい資質能力 段落相互の関係や事実と意見との関係を考え, 文章を読む 読む能力 ( 段落相互の関係や事実と意見との関係を考えながら読んでいる 5 なぜ, マッスルスーツと同じ文章構成で書いてあるのかを考える どうして, 同じ説明の仕方で2 回も書いてあるのかな あらまし, 使い方, 願いの順に説明するとどんなロボットか分かりやすい 6 アクティブ歩行器 は, どんなロボットなのかを説明する文を書く アクティブ歩行器のポスターを作るのに, どんな説明の文を書くかな あらまし, 活用例, 願いの文章構 成が分かるように板書する 7 本時の学習をまとめる 今日の学習で分かったことを書きましょう 今日の学習で分かったことについてまとめるよう助言する めざす児童の姿あらまし, 活用例, 願いの三つのポイントを書くことで, ロボットの説明が分かりやすくなっていた 今日のゴールは, どのレベルまで頑張りましたか 次時は, 筆者にとっての ゆめのロボット がどういうものかを短い文章にまとめることを知らせる 小国 4 年 6
小国 4 年 7 (4 板書計画 < 参考 > 学びのモニタリング 着るロボット を作る小林宏文 めあらましアクティブ歩行器は ロボットです 活用例 1 2 また 願いこのように 分かりやすく説明するために, アクティブ歩行器 の説明の上手さを見つけよう あらまし 活用例 願いの順で書くことで どんなロボットなのか分かりやすい 四年組番 やる気 図鑑や事典を使って自分で調べたり ゆめのロボット について進んで文を書いたりした ( 考える力 調べたことを整理したり 書いた文章を交流することで考え方が人によって違うことに気付いたりした ( 自分の成長 この学習を通して 友達の考え方から学ぶことができた ( この学習を通して 自分は成長した ( どんなことが成長しましたか 友達のどんな考えですか 理由学びのモニタリングわたしたちの生活とロボットについて考えよう ~ ゆめのロボット を作る ~ 理由