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【16】ゼロからわかる「世界経済の動き」_1704.indd

中国:PMI が示唆する生産・輸出の底打ち時期

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2015 年 3 月 9 日 対外 対内証券投資の動向 (2015 年 2 月分 ) 投資信託委託会社等による対外証券投資が大幅増加 財務省の 対外及び対内証券売買契約等の状況 ( 指定報告機関ベース ) によると 2 月の対外証券投資は +2 兆 6,754 億円の取得超となり 前月の +2 兆

現代資本主義論

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受益者の皆様へ 平成 28 年 2 月 15 日 弊社投資信託の基準価額の下落について 平素より弊社投資信託をご愛顧賜り 厚くお礼申しあげます さて 先週末 2 月 12 日 ( 金 ) 以下のファンドの基準価額が 前営業日の基準価額に対して 5% 以上下落しており その要因につきましてご報告いたし

マーケット フォーカス経済 : 中国 2019/ 5/9 投資情報部シニアエコノミスト呂福明 4 月製造業 PMI は 2 ヵ月連続 50 を超えたが やや低下 4 月 30 日 中国政府が発表した4 月製造業購買担当者指数 (PMI) は前月比 0.4ポイントの 50.1となり 伸び率がやや鈍化し

経済見通し

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マクロ インサイト FRB FRB 長期金利 FRB bp 図表 1 FRB と市場の金利予測の乖離 FOMC 予測 vs 市場予測 年末 年末 2.0 市場が

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平成24年度の経済見通しと経済財政運営の基本的態度(閣議了解)

PowerPoint プレゼンテーション

【11】ゼロからわかる『債券・金利』_1704.indd

今回の金融政策報告書では 米国内の投資活動が弱いために輸出が想定ほど伸びていないとしながらも 金融業などサービス関連の好調さを示す分析や 商品価格下落がカナダ企業の投資活動を抑制する動きは底打ちしたとの指摘など カナダ景気に前向きな材料も散見されます 当面は 政策金利の据え置きを続けると見通します

【42】今日から使える「債券・金利」_1704.indd

2019年度はマクロ経済スライド実施見込み


スライド 1

2019 年 3 月期決算説明会 2019 年 3 月期連結業績概要 2019 年 5 月 13 日 太陽誘電株式会社経営企画本部長増山津二 TAIYO YUDEN 2017

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けた この間 生産指数は 上昇傾向で推移した (2) リーマン ショックによる大きな落ち込みとその後の回復局面平成 20 年年初から年央にかけては 米国を中心とする金融不安 景気の減速 原油 原材料価格の高騰などから 景気改善の動きに足踏みが見られたが 生産指数は 高水準で推移していた しかし 平成

エコノミスト便り【欧州経済】ユーロ圏はどのように財政を再建したか

( 平成 3 年 11 月 2 日 ) ユーロ / 円 ワイタ ーハ ント (25 日線 ) 3.% 7/ / ( 円 / ユーロ ) / / /15 7/13 8/1 9/7 1/5 11/

< 豪州債券市場の市況および今後の見通し > 2016 年の豪州債券市場では 金利が低下しました 年初から 2 月にかけては 中国株をはじめ世界の株式市場が下落するなど市場のリスク回避姿勢が強まる中 金利低下が進みました 1 月末に日銀のマイナス金利導入発表を受け 欧州など他国でもさらなる金融緩和期

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マネックス証券トレードステーションセミナー

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経済学でわかる金融・証券市場の話③

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中国におけるインフレの行方 中国経済は減速しているものの 過熱の解消にはまだ至っていない 年 9 月のリーマン ショックを受けて 中国は輸出が大幅に落ち込み 景気後退を余儀なくされたが 兆元に上る内需拡大策や 金利と預金準備率の大幅な引き下げをはじめとする拡張的財政 金融政策が実施されたことを受けて


Microsoft PowerPoint - CSIS 【三井住友銀行】 FOMC後のスペシャルレポート(USHY).pptx

アジア株式が魅力的と考える背景 1 良好なファンダメンタルズ 成長性 高い収益性 財務の健全性 2 金融緩和余地は株価にプラス 3 歴史的に割安なアジア株式 4 海外の投資家心理が影響するアジア株式 ( 欧州債務問題が短期的に影響 ) 5 不安沈静化によりファンダメンタルズ回帰へ アジア企業の良好な

我が国中小企業の課題と対応策

プレゼン

経済・物価情勢の展望(2018年1月)

日本経済の現状と見通し ( インフレーションを中心に ) 2017 年 2 月 17 日 関根敏隆日本銀行調査統計局

HIGHLIGHTS 2018 年の資金流入額は 3 年ぶりに 4 兆円超えも 株式相場低迷で年後半は失速 2019 年 1 月 31 日 Vol 年の ETF を除く追加型株式投信の純設定額が +4.1 兆円と 2017 年を上回り 3 年ぶりの高水準 タイプ別で見ると外国株式型が

信用取引の委託保証金について

ピクテ・インカム・コレクション・ファンド(毎月分配型)

エコノミスト便り

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FOMC 2018年のドットはわずかに上方修正

短期均衡(2) IS-LMモデル

経済・物価情勢の展望(2017年7月)

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各資産のリスク 相関の検証 分析に使用した期間 現行のポートフォリオ策定時 :1973 年 ~2003 年 (31 年間 ) 今回 :1973 年 ~2006 年 (34 年間 ) 使用データ 短期資産 : コールレート ( 有担保翌日 ) 年次リターン 国内債券 : NOMURA-BPI 総合指数

日本株市場を泳ぐ 5 頭のクジラ SMBC 日興証券株式会社投資情報部 2016 年 10 月 4 日更新版

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金融政策決定会合における主な意見

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中国:なぜ経常収支は赤字に転落したのか

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12月CPI

タイトル

第1章

ロシア 3節 第 第3節 ロシア 1 マクロ経済動向 ロシア経済は 緩やかな回復基調にある 2014 年 7 以下 輸出 個人消費 消費者物価 金融市場の動 月以降のウクライナ危機発生及びクリミア併合に伴う 向を中心に概観する 欧米からの経済制裁に加え 2015 年以降 原油価格 の下落を主因として

【ロシア最新経済金融週報】

経済変動論 0

2. 利益剰余金 ( 内部留保 ) 中部の 1 企業当たりの利益剰余金を見ると 製造業 非製造業ともに平成 24 年度以降増加傾向となっており 平成 27 年度は 過去 10 年間で最高額となっている 全国と比較すると 全産業及び製造業は 過去 10 年間全国を上回った状況が続いているものの 非製造

マクロ インサイト ボラティリティ上昇が株価下落を増幅 VIX 7 VIX VIX VIX Euro Stoxx 5 VSTOXX VIX 6 VIX 5. VSTOXX VIX VIX VIX VIX 図表 株式市場はロケットのような軌道を描いて急騰後 利益確定売りに押された S&P5 指数 8

[ 参考 ] 先月からの主要変更点 基調判断 3 月月例 4 月月例 景気は 急速な悪化が続いており 厳しい状況にある 輸出 生産は 極めて大幅に減少している 企業収益は 極めて大幅に減少している 設備投資は 減少している 雇用情勢は 急速に悪化しつつある 個人消費は 緩やかに減少している 景気は

ヘッジ付き米国債利回りが一時マイナスに-為替変動リスクのヘッジコスト上昇とその理由

取引高について 2006 年の日経 225mini の開始以降 取引高は増加傾向 ( 単位 ) 300,000, ,000, ,000,000 日経 225mini 日経 225 先物 150,000, ,000,000 50,000,


平成23年11月1日

【60】明日から差が付く『ポートフォリオ構築と分散投資』_1704.indd

2019 年 2 月末基準 確定拠出年金データ集 あいおいニッセイ同和個人型野村プラン 当資料は 確定拠出年金法第 24 条およびその他関係法令に規定する運用の方法に関する情報の提供並びに確定拠出年金法第 22 条に規定する資産の運用に関する基礎的な資料の提供に資するために 信頼できると判断したデー

IMF世界経済見通し 2015 年 4月 第 章 要旨

インベスコ オフィス ジェイリート投資法人 (3298) 平成 30 年 1 月 29 日付 投資口分割 規約の一部変更及び平成 30 年 4 月期 ( 第 8 期 ) の 1 口当たり分配金の予想の修正に関するお知らせ 補足資料 インベスコ グローバル リアルエステート アジアパシフィック インク

インベストメント インサイト マネージド フューチャーズ戦略の進化 2 図 2 マネージド フューチャーズ戦略における進化 コンピューターの能力 市場の多様化 電子取引プラットフォーム 様々なデータが利用可能に 飛躍的に向上するコンピューターの能力 AI 多様な市場の誕生 VIX 2004 VIX

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[ 調査の実施要領 ] 調査時点 製 造 業 鉱 業 建 設 業 運送業 ( 除水運 ) 水 運 業 倉 庫 業 情 報 通 信 業 ガ ス 供 給 業 不 動 産 業 宿泊 飲食サービス業 卸 売 業 小 売 業 サ ー ビ ス 業 2015 年 3 月中旬 調査対象当公庫 ( 中小企業事業 )

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【34】今日から使える「リスクとリターン」_1704.indd

平成 21 年第 1 回 ( 平成 21 年 2 月 1 日実施 ) 鳥取県企業経営者見通し調査報告 目次ヘ ーシ 御利用にあたって 1 1 業界の景気判断 3 2 自己企業の売上高判断 5 3 自己企業の経常利益判断 7 4 生産数量の判断 9 5 在庫水準の判断 10 6 生産設備の規模判断 1

e ワラントホームページ e ワラント証券株式会社投資情報室 Copyright 2019, ewarrant Japan Securities K.K. All rights reserved. 本資料は情報の提供を目的としており 本資料による何らかの行動を勧

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Ⅱ 用語等の説明 今期の状況 来期の状況 前年同期 ( 平成 29 年 4~6 月期 ) と比べた今期 ( 平成 30 年 4~6 月期 ) の状況 前年同期 ( 平成 29 年 7~9 月期 ) と比べた来期 ( 平成 30 年 7~9 月期 ) の状況 前期平成 30 年 1~3 月期 来期平成

収益に関する留意事項 投資信託の純資産 Fund Information は 預貯金の利息とは異なり 投資信託の純資産から支払われますので が支払われると その金額相当分 基準価額は下がります 投資信託でが支払われるイメージ は 計算期間中に発生した収益 ( 経費控除後の配当等収益および評価益を含む

第 1 四半期は好調なスタートとなり 通年でも好調を維持する見通しです 主要製品の販売量を高水準で維持しながら 他の主な指標すべてにおいても 非常に好調であった前年同期からさらに大幅に向上しました と コベストロのチーフ コマーシャル オフィサー (CCO) であり 次期最高経営責任者 (CEO)

経済・物価情勢の展望(2017年10月)

2017年上半期の為替相場展望

グローバル・マクロ・ウォッチ

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Transcription:

2009 年 7 月 8 日マクロ経済中国 Global Research 人民銀行幹部が語る中国経済の成長とインフレ圧力 地元紙 中国金融 に掲載された人民銀行調査局の張建華局長発言の骨子 経済は V 字型回復が続くものの 来年以降加速度は低下し 今後 2 3 年の GDP( 国内総生産 ) 成長率は +8% 前後に 過剰生産能力の存在からインフレ圧力は相応に抑えられる 微調整は必要ながら 金融政策に大幅な変更の必要性はない 張建華人民銀行調査局長は 今週 地元紙 中国金融 で 中国の景気回復及びインフレリスクについて語った 以下はその発言骨子である 経済は回復下にある Qu Hongbin * Chief Economist The Hongkong and Shanghai Banking Corporation Limited (HK) +852 2822 2025 hongbinqu@hsbc.com.hk Ma Xiaoping * Economist Associate *HSBC Securities (USA) Inc の非米国関連会社の従業員であり NYSE/NASD の RR ではありません 発行 :The Hongkong and Shanghai Banking Corporation Limited ディスクレーマー / ディスクロージャー本レポートの末尾に記載されています 併せてお読みください 工業生産 (5 月は前年同月比 +8.9% 年率換算で前月比 +27.8%) や国内需要 (5 月の都市部固定資産投資は前年同月比 +38.7% 実質小売売上高は+17.4%) の力強い立ち直りを背景に 中国経済の回復傾向が鮮明となっている 一方 5 月の輸出は過去数ヶ月の大幅な減少を経て 前月比 +0.2% と増加した 09 年第 1 四半期のGDP 成長率に-4% の寄与度となった製造業の在庫調整も最終局面に近づいている 製造業の多くは 4 月及び 5 月には生産の減少幅が縮小 ないし回復に転じている さらに 新規プロジェクトの増加を背景に投資は急速に伸長 プロジェクトの多くは数年に亘るものであるため 投資も高い伸び率が維持される見込み また 政府は 家電下郷 汽車下郷 (= 農村部を対象とする政府による家電 自動車購入支援策 ) 等を実施 指定対象商品の購入に際し助成金を支給していることも引き続き消費を下支えすると見られる 政府が社会保障制度の整備拡充に取り組んでいることも 民間消費を下支えしている 銀行による人民元建新規貸出額は 1-5 月累計で 5 兆 8,000 億元に及んでおり 経済に十分な流動性を供給している これら全てのファクターから 第 2 四半期のGDP 成長率は前年同期比 +7%~+7.5% 超に 第 3 四半期は同 +8% 第 4 四半期は+9% 程度に達し 09 年全体で同 +8% に達すると見込んでいる

但し 2010 年以降は 成長率は+8% 前後にとどまると見る 2003-2007 年 輸出伸び率の平均は +25% であり 純輸出のGDP 成長への寄与度は 2.5% であった しかしながら 今後数年間 世界経済の成長率は金融危機以前に比べ低いレベルにとどまると見られ GDP 成長に対する外需の寄与度は 1% まで低下しよう 多くのセクターで生産能力が過剰となっており 中国も世界経済の減速による影響を受け 成長率は相対的に低い伸び率にとどまると見られる しかし 中国が引き続き世界で最も高い成長率を有する国のひとつであることに変わりはない デフレ圧力は緩和している 消費者物価指数 (CPI) と生産者物価指数 (PPI) は前年同月比でマイナスの伸び率が続いているが 物価水準はすでに底を打っている ベース効果を除けば CPI の前年比上昇率は 5 ヶ月連続でプラス PPI のマイナス幅は縮小しているためである 季節調整済 CPI は前月比で 3 ヶ月連続してプラス また 4 月以降の投入原材料価格の値上がり傾向を映し 季節調整済み PPI も前月比でプラスとなっている 国際商品価格が騰勢を強めていることは 3 月以降の輸入価格指数の押し上げ要因となっている 過去のデータから CPI インフレ率と需要及び生産の回復にはタイム ラグが存在することが検証されている 1997 年のアジア金融危機後 工業生産は 1998 年第 1 四半期に回復に転じたのに対し CPI の底打ちは 1999 年の第 3 四半期まで待たねばならなかった 資産価格が上昇し イールド カーブがスティープ化していることは デフレ懸念が遠のき むしろ 主要国の量的緩和策を背景に中期的にはインフレリスクが表れ始めていることを意味する 2009 年 3 月から 6 月中旬まで CRB 指数は 311 ポイントから 370 ポイントへと 18.8% 以上上昇した 尚 CRB 指数の上昇分に対するドル安の寄与率は 48.9% である 国際商品市況は 国内物価に重大な影響を及ぼしている 足下の国際商品市況が比較的高い水準にあることから 外的ショック の影響が強まっている 少なくとも近い将来 インフレ懸念はない 世界経済が安定的な回復期に入るまで 中国だけでなく世界的にインフレは穏やかなものにとどまろう 世界経済が持続可能な回復期入りした後も 世界の不均衡が再調整されることにより インフレリスクは低いままにとどまると見られる また 長期間に亘り インフレ抑制を行う金融当局にとっては 好ましい要因が幾つかある 1. 世界経済は引き続き縮小しており デフレリスクが依然存在する 中国の景気及び物価変動は国際市場の価格と正の相関関係がある 2. 先進国に比べ 中国の経済成長は投資と輸出への依存度が高い 経済に占める製造業のウェイトが高いこと 生産能力の過剰は深刻で 急速な経済成長を続けていた 2,3 年前でさえ設備稼働率は 80-90% であった そのため 過剰生産能力は物価抑制作用をもたらす 3. 当局はインフレ抑制に対して多くの経験を蓄積している 過去 30 年間 政府は 5 度インフレを抑えることに成功している さらに 高い貯蓄率と労働生産性 相対的に優位

な人件費 ( 人件費増加率 / 労働生産性増加率 ) は 物価に対して上昇よりも強い下方圧力をもたらす 金融政策に大幅な修正の必要なし 過去数ヶ月に亘る緩和的金融政策の実施は 成長を支え デフレ懸念を緩和し 資本市場を安定化させ 農業セクターと中小企業に信用を供給してきた 短期的には 政策方針に大幅な変更の必要はない 但し 金融当局は以下の潜在的なリスクに細心の注意を払う必要がある 1. 通貨供給量の増加と経済成長のギャップの拡大 通貨供給量 (M1) と工業生産の伸び率はともに歴史的な高水準にある 最近の経験から もし来期以降 M1 の増加率が 20% を超え続ける場合には 早ければ 2010 年前半にもインフレリスクが顕在化する 2. 資産価格の変動リスク 通貨供給量と実体経済に大幅なギャップが存在する場合 資産価格が急騰する可能性がある 一方 通貨供給量及び実体経済の減速が同時に発生する場合 資産価格の大幅な引き下げをもたらす可能性があることを意味する 3. 銀行の不良債権増加 及び地方政府の財政赤字の拡大 4. 中小企業の資金繰り難 景気刺激策による資金調達は大企業向けが中心であるため タイムリーで適切な調整は必要 緩和的金融政策は 今後数ヶ月に亘って維持すべきである 同時に タイムリーで適切な調整も必要である 政府は 安定的な景気回復を支える政策に焦点を当て 特に民間投資の市場へのアクセスを開放し 多方面から信用制度と資本市場の改善を加速させることが必要である

マクロ経済中国 2009 年 7 月 8 日 重要開示事項 本レポートはマクロ経済に関する情報提供を目的として作成されたものです 当レポートで使用しているグラフ 表等は参考データであり 将来の結果を保証するものではありません 本レポートの原文 ( 英語版 ) は HSBC グローバルリサーチに属するグローバルエマージングマーケット マクロ アンド ストラテジー チームによって 2009 年 7 月 8 日に発行されました 追加重要事項開示 : 以下 HSBC グローバルリサーチが発行するリサーチレポート アナリストレポートに関する重要事項を記述いたします アナリストの報酬は投資銀行部門を含む HSBC 全体の収益性を一部勘案して支払われます 本レポートを執筆したアナリストの証言 本レポートで述べられている個別企業や証券に関する見解はすべてアナリスト個人の見解を正確に反映したものであり アナリストの報酬は 直接 間接の別を問わず 本レポートで述べられている見解と一切関連がなく 今後もないことを証します HSBC は リサーチ業務に関連して起こる潜在的な利害の対立を適切に確認して 管理する手順を採用しています リサーチの作成と配布に従事している HSBC のアナリストとその他のスタッフは HSBC の投資銀行業務とは独立した管理報告ラインの下に業務を遂行しています 投資銀行業務とリサーチの間に適切なチャイニーズ ウォールを設置し 全ての機密および価格敏感情報が適切に取り扱われることを確実にしています 4

マクロ経済中国 2009 年 7 月 8 日 ディスクレーマー ( 当資料記載内容についてご留意いただきたい事項 ) 1. 当レポートは HSBC 投信株式会社 ( 以下 当社 ) が情報提供を目的として編集したものです したがって勧誘を意図したものではありません 2. 当レポートの内容は 当社が信頼に足ると判断する情報に基づき作成していますが その正確さを保証するものではありません 3. 掲載された企業につきましては あくまで直近のトピックとしてご紹介させていただいたものであり 個別銘柄の売買の推奨を意図したものではなく 当社が運用を行う投資信託への組入れを示唆するものでもありません HSBC 投信株式会社 金融商品取引業者関東財務局長 ( 金商 ) 第 308 号加入協会 /( 社 ) 投資信託協会 ( 社 ) 日本証券投資顧問業協会 103-0027 東京都中央区日本橋 3 丁目 11 番 1 号 HSBC ビルディング Tel:03-3548-5690 Fax:03-3548-5679 4. 当レポートにおける見解等は 作成時点のものであり 今後予告なしに変更される場合があります データ等は過去の実績を示したものであり 将来の成果を示唆するものではありません また 当社は 当資料に含まれている情報について更新する義務を一切負いません 2009 HSBC 投信株式会社無断転載を禁ず 4