平成 31 年度税制改正に関する内閣府主管項目のポイント 1 子ども 子育て支援の推進 子ども 子育て支援における制度の見直しに伴う税制上の所要の措置 ( 国税 地方税 ) 経済財政運営と改革の基本方針 ( 平成 30 年 6 月 15 日閣議決定 ) において 3 歳から 5 歳まで (0 歳から

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2019年度 文部科学省税制改正の概要

平成 28 年度税制改正に関する内閣府 主要望のポイント 1 少子化対策の推進 ( 新設 2 件 拡充 1 件 ) 三世代同居に係る税制上の軽減措置の創設 ( 国税 ) 高齢者や若い世代の希望に応じた家族関係や地域とのつながり 子育て世代の子育ての態様について各人の希望を実現するため 一定の条件を満

平成 29 年度税制改正に関する内閣府 主要望のポイント 1 少子化対策の推進 ( 新設 1 件 ) 保育の受け皿の整備等を促進するための税制上の所要の措置 ( 国税 地方税 ) 企業主導型保育事業の用に供する固定資産に係る固定資産税等について課税標準の特例措置を講ずるとともに 事業所内保育事業 (

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平成 31 年度 税制改正の概要 平成 30 年 12 月 復興庁

平成29年度税制改正要望(平成28年8月)

平成27年度税制改正要望結果について

資料8-2 平成29年度文部科学関係税制改正事項

法人会の税制改正に関する提言の主な実現事項 ( 速報版 ) 本年 1 月 29 日に 平成 25 年度税制改正大綱 が閣議決定されました 平成 25 年度税制改正では 成長と富の創出 の実現に向けた税制上の措置が講じられるともに 社会保障と税の一体改革 を着実に実施するため 所得税 資産税についても

スライド 1

平成 28 年度税制改正の概要 1. 復興特区関係 * (1) 機械等に係る特別償却等の特例措置の5 年延長及び要件の緩和 * 要件緩和 : 建築物整備事業 ( テナント建物 ) の構造要件について まちなか再生計画に位置付けられた場合には 非耐火構造でも対象となるよう緩和 (2) 被災雇用者等を雇

内閣府 平成 30 年度税制改正要望結果 平成 29 年 12 月

障財源化分とする経過措置を講ずる (4) その他所要の措置を講ずる 2 消費税率の引上げ時期の変更に伴う措置 ( 国税 ) (1) 消費税の軽減税率制度の導入時期を平成 31 年 10 月 1 日とする (2) 適格請求書等保存方式が導入されるまでの間の措置について 次の措置を講ずる 1 売上げを税

平成 30 年度税制改正に関する内閣府 主要望のポイント 1 地域経済活性化事業等支援政策の推進 ( 延長 1 件 ) 地域経済活性化支援機構に係る登録免許税の特例措置の延長 ( 国税 ) 地域経済活性化支援機構が金融機関等からの債権の買取り等により取得する不動産に関する権利等の移転登記等に対する登

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地方創生応援税制 ( 企業版ふるさと納税 ) の運用改善 ( 別紙 1) 平成 31 年度税制改正 企業版ふるさと納税の一層の活用促進を図るため 企業や地方公共団体からの意見等を踏まえ 徹底した運用改善を実施する 地方創生関係交付金と併用する地方公共団体へのインセンティブ付与 地方創生関係交付金の対

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注 1 認定住宅とは 認定長期優良住宅及び認定低炭素住宅をいう 注 2 平成 26 年 4 月から平成 29 年 12 月までの欄の金額は 認定住宅の対価の額又は費用の額に含まれる消費税等の税率が 8% 又は 10% である場合の金額であり それ以外の場合における借入限度額は 3,000 万円とする

( 事業所税の課税標準の特例 ) 第三十三条 ( 略 ) 2~5 ( 略 ) 6 平成二十九年四月一日から平成三十一年三月三十一日までの期間 ( 以下この項において 補助開始対象期間 という ) に政府の補助で総務省令で定めるものを受けた者が児童福祉法第六条の三第十二項に規定する業務を目的とする同法


目 次 < 子ども 子育て > 1 < 健康 医療 > 2 < 医療保険 > 4 < 介護 > 4 < 雇用 > 5 < 年金 > 5 < 生活衛生 > 5 < その他 > 7 * 印を付している項目は他省庁が主管で要望をしている項目

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(1) 相続税の納税猶予制度の概要 項目 納税猶予対象資産 ( 特定事業用資産 ) 納税猶予額 被相続人の要件 内容 被相続人の事業 ( 不動産貸付事業等を除く ) の用に供されていた次の資産 1 土地 ( 面積 400 m2までの部分に限る ) 2 建物 ( 床面積 800 m2までの部分に限る

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新設 拡充又は延長を必要とする理地方公共団体の実施する一定の地方創生事業に対して企業が寄附を行うことを促すことにより 地方創生に取り組む地方を応援することを目的とする ⑴ 政策目的 ⑵ 施策の必要性 少子高齢化に歯止めをかけ 地域の人口減少と地域経済の縮小を克服するため 国及び地方公共団体は まち

平成 29 年度沖縄振興予算概算要求について 内閣府沖縄担当部局 平成 28 年度予算 3,350 億円 平成 29 年度沖縄振興予算概算要求 3,210 億円 沖縄産業イノベーション創出事業 沖縄への企業誘致 国際物流拠点を活 した先進的なものづくり産業等の創出 産性を向上させる産業 材の育成 沖

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平成20年度税制改正(地方税)要望事項

Microsoft Word - 第53号 相続税、贈与税に関する税制改正大綱の内容

3. 住宅税制 消費税率の引上げに伴う一時の税負担の増加による影響を平準化し 及び緩和する観 点から 住宅税利について以下のとおり所要の措置を講じます 住宅ローン減税を平成 26 年 1 月 1 日から平成 29 年末まで 4 年間延長し その期間のうち平成 26 年 4 月 1 日から平成 29

土地の譲渡に対する課税 農地に限らず 土地を売却し 譲渡益が発生すると その譲渡益に対して所得税又は法人税などが課税される 個人 ( 所得税 ) 税額 = 譲渡所得金額 15%( ) 譲渡所得金額 = 譲渡収入金額 - ( 取得費 + 譲渡費用 ) 取得後 5 年以内に土地を売却した場合の税率は30

03 平成29年度文部科学省税制改正要望事項

設 拡充又は延長を必要とする理由 関係条文 租税特別措置法第 70 条の 2 第 70 条の 3 同法施行令第 40 条の 4 の 2 第 40 条の 5 同法施行規則第 23 条の 5 の 2 第 23 条の 6 平年度の減収見込額 百万円 ( 制度自体の減収額 ) ( - 百万円 ) 東日本大震

新設 拡充又は延長を必要とする理由(1) 政策目的 消費者のニーズに応じた住宅を選択できる環境を整備する観点や低炭素化 循環型の持続可能な社会の実現の観点から 中古住宅取得や増改築等工事の適用要件の合理化や増改築等工事の対象を拡充することにより 中古住宅の流通促進 住宅ストックの循環利用に資する (

国土強靱化に資する関係府省庁の税制改正事項は以下のとおり 1. 直接死を最大限防ぐ 新設 1 高規格堤防整備事業に伴う高規格堤防特別区域内の新築の家屋に係る税額の減税措置の創設 ( 固定資産税 ) 人口 資産等が高密度に集積したゼロメートル地帯等を抱える大河川において 堤防決壊による壊滅的な被害を防

平成26年度 文部科学省税制改正事項

平成 31 年度住宅関連税制改正の概要 ( 一社 ) 住宅生産団体連合会 平成 31 年 3 月 (1) 住宅ローン減税の拡充 ( 所得税 個人住民税 ) 消費税率 10% が適用される住宅取得等をして 2019 年 10 月 1 日から 2020 年 12 月 31 日までの間にその者の居住の用に

2015 年 1 月いよいよ施行! 相続税増税の影響と対策 Part 1 相続税はどう変わる? 影響は? Part 2 相続税の負担を軽減するには?

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PowerPoint プレゼンテーション

三世代同居に対応した住宅リフォームを行う場合の特例措置の創設 ( 所得税 ) 希望出生率 1.8 の実現に向けて 世代間の助け合いによる子育てしやすい環境整備を図るため 三世代同居に対応したリフォーム工事を行う場合に 税制上の特例措置を講じる 施策の背景 三世代同居に係る政策上の位置付け少子化社会対

る 1 減価補償金を交付すべきこととなる被災市街地復興土地区画整理事業において 公共施設の整備改善事業の用に供するために土地等が地方公共団体等に買い取られる場合 2 第二種市街地再開発事業の用に供するために土地等が地方公共団体等に買い取られる場合 (3) 特定住宅被災市町村の区域内にある土地等が 国

未成年者控除 障害者控除の見直し 未成年者控除 障害者控除 6 万円 20 歳に達するまでの年数 6 万円 ( 特別障害者 :12 万円 ) 85 歳に達するまでの年数 10 万円 20 歳に達するまでの年数 10 万円 ( 特別障害者 :20 万円 ) 85 歳に達するまでの年数 小規模宅地等につ

住宅取得等資金の贈与に係る贈与税の非課税制度の改正

平成23年度都市・土地・PFI税制改正に対する要望

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H28秋_24地方税財源

の範囲は 築 20 年以内の非耐火建築物及び築 25 年以内の耐火建築物 ((2) については築 25 年以内の既存住宅 ) のほか 建築基準法施行令 ( 昭和二十五年政令第三百三十八号 ) 第三章及び第五章の四の規定又は地震に対する安全上耐震関係規定に準ずるものとして定める基準に適合する一定の既存

消費税率引上げ時期の変更に伴う税制上の措置

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平成 29 年度税制改正 ( 租税特別措置 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 ) 制度名既存住宅のリフォームに係る特例措置の拡充 税目所得税 ( 国土交通省 ) 既存住宅流通 リフォーム市場の活性化に向けて 耐震性 省エネ性 耐久性に優れた良質な住宅ストックの形成を促進するため 既存住宅の耐震 省

平成29年 住宅リフォーム税制の手引き 本編_概要

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2 政策体系における政策目的の位置付け 3 達成目標及び測定指標 4-5 福島 震災復興 租税特別措置等により達成しようとする目標 政策の達成目標と同じ 租税特別措置等による達成目標に係る測定指標 仮設施設の整備数 8 有効性等 政策目的に対する租税特別措置等の達成目標実現による寄与 東日本大震災で

資料4-5 平成29年度文部科学省税制改正要望事項の概要

3章第 1 節人口をめぐる現状と課題 主に対し 次世代育成支援のための行動計画の策定を義務づけ 年間の集中的 計画的な取組を推進している 年には 次世代育成支援対策推進法を一部改正した 改正内容としては主に 1 法律の有効期限を 年 3 月まで 年間延長 2 新たな認定 ( 特例認定 ) 制度の創設

税額控除限度額の計算この制度による税額控除限度額は 次の算式により計算します ( 措法 42 の 112) 税額控除限度額 = 特定機械装置等の取得価額 税額控除割合 ( 当期の法人税額の 20% 相当額を限度 ) 上記算式の税額控除割合は 次に掲げる区分に応じ それぞれ次の割合となります 特定機械

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平成18年度地方税制改正(案)について

公益法人の寄附金税制について

給与所得控除額の改正前後の比較 改正前 改正後 給与等の収入金額給与所得控除額給与等の収入金額給与所得控除額 180 万円以下 収入金額 40% 65 万円に満たない場合は 65 万円 180 万円以下 収入金額 40%-10 万円 55 万円に満たない場合は 55 万円 180 万円超 360 万

新長を必要とする理由今回合理性の要望に設 拡充又は延⑴ 政策目的 資源に乏しい我が国にあって 近年 一層激しさを増す国際社会経済の変化に臨機応変に対応する上で 最も重要な資源は 人材 である 特に 私立学校は 建学の精神に基づき多様な人材育成や特色ある教育研究を展開し 公教育の大きな部分を担っている

Microsoft PowerPoint - 資料10_平成26年度予算・税制改正について(税制)

所令要綱

目次 ページ はじめに 奄美群島の税制特例制度 ( 国税 ) の概要 対象となる業種 対象となる設備投資 事業者 設備投資の規模等の要件 他の国税の優遇措置との比較 ( 例 : 過疎税制 ) 奄美群島の税制特例制度 ( 地方税 ) の概要奄美群島税制まとめ

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(2) 父母 ( 祖父母 ) から子 ( 孫 ) への住宅取得等資金の贈不 父母 ( 祖父母 ) など直系尊属から その子 ( 孫 ) へ居住用の家屋の新築 取得または増改築のための金銭 ( 住宅取得等資金 ) を贈不した場合 表の通りの金額について贈不税が非課税となります また 贈不税の基礎控除

4. 土地 住宅用建物に係る不動産取得税の特例の延長土地や住宅に対する投資を促進し 都市や地域の活力を高める観点から 土地及び住宅用建物に係る軽減税率 3%( 本則 4%) 及び宅地評価土地の取得に係る不動産取得税の課税標準の特例 ( 固定資産税評価額の 1/2) の適用期限 ( 平成 27 年 3

Microsoft Word 連発1923号 税制改正関連法案について(お知

[2] 税率構造の見直し 相続税の税率構造が現行の6 段階から8 段階に変更されるとともに 最高税率が 50% から 55% に引き上げられることとなりました ただし 各法定相続人の取得金額が2 億円以下の場合の税率は と変わりありません この改正は 平成 27 年 1 月 1 日以後に相続または遺

相続税・贈与税の基礎と近年の改正点

新設 拡充又は延長を必要とする理⑴ 政策目的 地震等の災害からの復旧に際して 公的補助が公立学校に比べて少なく 自主財源の確保が求められる私立学校にとって 寄附金収入は極めて重要な財源である 災害時には 大口の寄附だけでなく 広く卒業生や地域住民を中心に 義援金 募金という形で小口の寄附を集める必要

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2. 省エネ改修工事 耐震改修工事をした場合の所得税額の特別控除に係る工事範囲の拡充 (1) 改正の趣旨 背景 新築の長期優良住宅の認定基準制度に加え 平成 28 年 2 月 増改築による長期優良住宅の認定基準が制定された 長期優良住宅であると認定されることで 税制上様々な優遇措置を受けることができ

(2) 青色申告書を提出する中小企業者等 ( 平成 3 年 4 月 日以後開始する事業年度については 適用除外事業者 ( 注 4) を除く ) が 平成 30 年 4 月 日から平成 33 年 3 月 3 日までの間に開始する各事業年度において 国内雇用者に対して給与等を支給する場合に継続雇用者給与

4. 平成 27 年度税制改正の概要 (1) 住宅の取得に関わる税制 登録免許税 不動産取得税 改正項目ヘ ーシ 改正内容 所有権保存登記 所有権移転登記 所有権の信託 抵当権設定の登記の軽減措置 税率の軽減措置 宅地評価土地の課税標準の軽減措置 軽減税率の適用期限を平成 27 年 3

教育資金の一括贈与に係る非課税特例の創設

13. 平成 29 年 4 月に中古住宅とその敷地を取得した場合 当該敷地の取得に係る不動産取得税の税額から 1/2 に相当する額が減額される 14. 家屋の改築により家屋の取得とみなされた場合 当該改築により増加した価格を課税標準として不動産 取得税が課税される 15. 不動産取得税は 相続 贈与

平成21年度 厚生労働省税制改正要望項目

改正された事項 ( 平成 23 年 12 月 2 日公布 施行 ) 増税 減税 1. 復興増税 企業関係 法人税額の 10% を 3 年間上乗せ 法人税の臨時増税 復興特別法人税の創設 1 復興特別法人税の内容 a. 納税義務者は? 法人 ( 収益事業を行うなどの人格のない社団等及び法人課税信託の引

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平成27年度税制改正要望(平成26年8月)

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改正前改正案速報 5. 改正の内容 (1) 研究開発税制の見直し ( 大企業の場合 ) 総額型 上乗せ措置 税額控除額 = 試験研究費の総額 税額控除率 (6%14%: 試験研究費の増減割合に応じて ) 控除上限額 法人税額 25% 高水準型 税額控除額 = 試験研究費の額のうち平均売上金額 10%

はじめに 都市再生緊急整備地域及び特定都市再生緊急整備地域は 都市再生特別措置法 ( 平成 14 年 4 月 5 日公布 平成 14 年 6 月 1 日施行 以下 法 という ) に基づき 国が政令で指定するものです 1 都市再生緊急整備地域 趣旨 都市機能の高度化及び都市の居住環境の向上を図るため

税制について


平成20年2月

本要望に対応する縮減案 ページ 2 2

事業承継関連税制について 関東経済産業局 平成 30 年 6 月 中小企業金融課

1 検査の背景 (1) 租税特別措置の趣旨及び租税特別措置を取り巻く状況租税特別措置 ( 以下 特別措置 という ) は 租税特別措置法 ( 昭和 32 年法律第 26 号 ) に基づき 特定の個人や企業の税負担を軽減することなどにより 国による特定の政策目的を実現するための特別な政策手段であるとさ

<ライフプランニング>

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Microsoft Word - FP2級法改正情報 doc

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投資法人の資本の払戻 し直前の税務上の資本 金等の額 投資法人の資本の払戻し 直前の発行済投資口総数 投資法人の資本の払戻し総額 * 一定割合 = 投資法人の税務上の前期末純資産価額 ( 注 3) ( 小数第 3 位未満を切上げ ) ( 注 2) 譲渡収入の金額 = 資本の払戻し額 -みなし配当金額

相続税計算 例 不動産等の評価財産の課税評価額が 4 億 8 千万円 生命保険金の受取額が 2 千万円 現金 預金等が 4 千万円 ローン等の債務及び葬式費用等が 3 千万円である場合の相続税を計算します 相続人は妻と 2 人の子供の 3 人です ( 評価額を計算するには専門知識を要します 必ず概算

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内閣府 平成 31 年度税制改正要望結果 平成 30 年 12 月

平成 31 年度税制改正に関する内閣府主管項目のポイント 1 子ども 子育て支援の推進 子ども 子育て支援における制度の見直しに伴う税制上の所要の措置 ( 国税 地方税 ) 経済財政運営と改革の基本方針 ( 平成 30 年 6 月 15 日閣議決定 ) において 3 歳から 5 歳まで (0 歳から 2 歳については住民税非課税世帯が対象 ) の子供たちの幼稚園 保育所 認定こども園等の費用を無償化することとされている 現行上 幼稚園 保育所 認定こども園を利用する子どもの保護者に支給される子どものための教育 保育給付は全て非課税となっており 上記の幼児教育の無償化を進めるに当たり法改正を行う場合 併せて税制上の所要の措置 ( 非課税措置及び差押禁止措置等 ) を講ずる 結婚 子育て資金の一括贈与に係る贈与税の非課税措置の延長 ( 国税 ) 直系尊属 ( 贈与者 ) が 子 孫等 ( 受贈者 ) 名義の金融機関の口座等に 結婚 妊娠 出産 子育てに必要な資金を拠出する際 この資金について 受贈者ごとに一定額を非課税とする特例措置について 受贈者の所得要件を加えた上で 適用期限を2 年延長する 企業主導型保育事業の用に供する固定資産に係る固定資産税等の課税標準の特例措置の延長 ( 地方税 ) 企業主導型保育事業の更なる活用を含め 平成 32 年度までに約 32 万人分の保育の受け皿を整備することとしていることを踏まえ 平成 29 年 4 月 1 日 ~ 平成 31 年 3 月 31 日の期間に企業主導型保育事業の助成を受けた事業者等に限り 同事業の用に供する固定資産に係る固定資産税等の課税標準を減免する特例措置について 適用期限を2 年延長する 地域経済活性化事業等支援政策の推進 地域経済活性化支援機構に係る資本割の特例措置の延長 ( 地方税 ) 地域経済活性化支援機構 (REVIC) に係る法人事業税の資本割の課税標準となる 資本金等の額 を 銀行法施行令で定める銀行の最低資本金の額 (20 億円 ) とする特例措置について 適用期限を 5 年延長する 1 は新設 は拡充 延長

平成 31 年度税制改正に関する内閣府主管項目のポイント 2 地方創生の推進 特区における清酒の製造体験のための酒税法の特例措置 ( 国税 ) 構造改革特別区域法の改正を前提に 清酒の製造免許を保有する者が 地域の活性化を図ることを目的として 特区内において清酒の製造体験を実施する場合における酒税法の特例措置を講ずる 地方創生応援税制 ( 企業版ふるさと納税 ) の運用改善 ( 国税 地方税 ) 地方創生応援税制 ( 企業版ふるさと納税 ) の一層の活用促進を図るため 徹底した運用改善を実施する 国家戦略特区における国家戦略民間都市再生事業に対する課税の特例措置の延長 ( 国税 ) 国家戦略特区において 国際経済活動の拠点の形成を図るとともに 立地する産業の国際競争力を向上させる民間都市開発を推進するための課税の特例措置について 見直しを行った上 適用期限を 2 年延長する 沖縄政策の推進 沖縄の観光地形成促進地域における課税の特例 ( 国税 地方税 ) 適用期限を 2 年延長する 沖縄の情報通信産業特別地区 地域における課税の特例 ( 国税 地方税 ) 適用期限を 2 年延長する 沖縄の産業高度化 事業革新促進地域における課税の特例 ( 国税 地方税 ) 適用期限を2 年延長する 沖縄の国際物流拠点産業集積地域における課税の特例 ( 国税 地方税 ) 適用期限を 2 年延長する 沖縄の経済金融活性化特別地区における課税の特例 ( 国税 地方税 ) 適用期限を 2 年延長する 沖縄の離島における旅館業用建物等の課税の特例 ( 国税 地方税 ) 適用期限を 2 年延長する 沖縄県産酒類に係る酒税の軽減措置 ( 国税 ) 適用期限を 2 年延長する 2 は新設 は拡充 延長

平成 31 年度税制改正要望 ( 目次 ) 1. 子ども 子育て支援の推進 P4 2. 地域経済活性化事業等支援政策の推進 P7 3. 地方創生の推進 P9 4. 沖縄政策の推進 P13 5. 公益法人制度の適正な運営の推進 P20 6. 防災政策の推進 P21 3

1. 子ども 子育て支援の推進 1 子ども 子育て支援における制度の見直しに伴う税制上の所要の措置 [ 新設 ] < 税目 >( 国税 ) 所得税等 ( 地方税 ) 個人住民税等 概要 経済財政運営と改革の基本方針 ( 平成 30 年 6 月 15 日閣議決定 ) において 3 歳から 5 歳まで (0 歳から 2 歳については住民税非課税世帯が対象 ) の子供たちの幼稚園 保育所 認定こども園等の費用を無償化することとされている 現行上 幼稚園 保育所 認定こども園を利用する子どもの保護者に支給される子どものための教育 保育給付は全て非課税となっており 上記の幼児教育の無償化を進めるに当たり法改正を行う場合 併せて税制上の所要の措置 ( 非課税措置及び差押禁止措置等 ) を講ずる 要望結果幼児教育を無償化するための保護者に対する支援について 法改正を前提に 税制上の所要の措置 ( 非課税措置及び差押禁止措置等 ) を講ずる < 文部科学省 厚生労働省と共管 > 4

2 結婚 子育て資金の一括贈与に係る贈与税の非課税措置の延長 [ 延長 ] < 税目 >( 国税 ) 贈与税 概要将来の経済的不安が若年層に結婚 出産を躊躇させる大きな原因の一つになっていることを踏まえ 両親や祖父母の資産を早期に移転することを通じて 子や孫の結婚 出産 子育てを支援するものである 要望結果直系尊属 ( 贈与者 ) が 子 孫等 ( 受贈者 ) 名義の金融機関の口座等に 結婚 妊娠 出産 子育てに必要な資金を拠出する際 この資金について 受贈者ごとに一定額を非課税とする現行の特例措置の適用期限を 2 年延長する なお 平成 31 年 4 月 1 日以後に信託等により取得する信託受益権等については 信託等をする日の属する年の前年の受贈者の合計所得金額が 1,000 万円を超える場合には 本制度の適用を受けることができないこととする < 金融庁と共管 > 5

3 企業主導型保育事業の用に供する固定資産に係る固定資産税等の課税標準の特例措置の延長 [ 延長 ] < 税目 >( 地方税 ) 固定資産税 事業所税 都市計画税 概要 新しい経済政策パッケージ ( 平成 29 年 12 月 8 日閣議決定 ) に基づき 平成 29 年 6 月に公表した 子育て安心プラン を前倒しし 企業主導型保育事業の更なる活用を含め 平成 32 年度までに約 32 万人分の保育の受け皿を整備することとしていることを踏まえ 引き続き企業主導型保育事業の活用を促進するため 同事業に係る固定資産税等の課税標準の特例措置を延長する 要望結果平成 29 年 4 月 1 日 ~ 平成 31 年 3 月 31 日の期間に企業主導型保育事業の助成を受けた事業者等に限り 同事業の用に供する固定資産に係る固定資産税等の課税標準を減免する特例措置について 適用期限を2 年延長する 6

2. 地域経済活性化事業等支援政策の推進 1 地域経済活性化支援機構に係る資本割の特例措置の延長 [ 延長 ] < 税目 >( 地方税 ) 事業税 概要 地域経済活性化支援機構 (REVIC) については 業務を遂行するために十分な財務基盤を有していることが必要であることから 法人事業税の資本割に係る課税標準となる 資本金等の額 を 銀行法施行令の最低資本金の額 (20 億円 ) とする特例が措置されている 要望結果本特例措置の適用期限を 5 年延長する < 金融庁と共管 > 7

2 経営者の私財提供に係る譲渡所得の非課税措置の拡充及び延長 [ 拡充 延長 ] < 税目 >( 国税 ) 所得税 ( 地方税 ) 個人住民税 概要中小事業者の再生を支援する観点から 再生企業の保証人となっている経営者が 合理的な再生計画 に基づき 当該再生企業に対して事業用資産の私財提供を行った場合には 平成 31 年 3 月末までの間 譲渡益を非課税とする特例が措置されている 要望結果中小企業の再生を継続的に支援する必要があることから 適用対象に平成 28 年度以降に一定の要件を満たした再生計画を公表した者を加えたうえ 当該措置の適用期限を3 年延長する < 金融庁 復興庁と共管 > 8

3. 地方創生の推進 1 特区における清酒の製造体験のための酒税法の特例措置 [ 新設 ] < 税目 >( 国税 ) 酒税 概要清酒の製造免許を保有する者が 地域の活性化を図ることを目的として 構造改革特区内において清酒の製造体験を実施する場合における酒税法の特例措置を講ずる 要望結果構造改革特別区域法の改正を前提に 特区内において清酒の製造免許を受けている者が 当該特区内の地域の魅力の増進に資する施設において清酒の製造体験を提供する場合には 当該施設内に設ける一定の体験製造場を既存の清酒の製造場と一の製造場とみなす措置を講ずる 9

2 地方創生応援税制 ( 企業版ふるさと納税 ) の運用改善 < 税目 >( 国税 ) 法人税 ( 地方税 ) 法人住民税 事業税 概要地方創生応援税制 ( 企業版ふるさと納税 ) の一層の活用促進を図るため 企業や地方公共団体からの意見等を踏まえ 徹底した運用改善を実施する 要望結果地方創生関係交付金との併用や基金への積立要件の緩和 寄附払込時期の弾力化等 徹底した運用改善を実施する < 内閣官房と共管 > 10

3 国家戦略特区における国家戦略民間都市再生事業に対する課税の特例措置の延長 [ 延長 ] < 税目 >( 国税 ) 法人税 所得税 登録免許税 概要国家戦略特区において 国際経済活動の拠点の形成を図るとともに 立地する産業の国際競争力を向上させる民間都市開発を推進するため 課税の特例措置を延長する 要望結果国家戦略民間都市再生事業に対する課税の特例措置 ( 割増償却 登録免許税の軽減 ) について 見直しを行った上 適用期限を 2 年延長する 11

4 都市再生緊急整備地域等に係る課税の特例措置の延長 [ 延長 ] < 税目 >( 国税 ) 法人税 所得税 登録免許税 ( 地方税 ) 不動産取得税 固定資産税 都市計画税 概要都市再生緊急整備地域等において 国土交通大臣の認定を受けた大規模で優良な民間都市開発プロジェクト ( 認定民間都市再生事業 ) に係る特例措置の延長を行う 要望結果認定民間都市再生事業に係る特例措置について 見直しを行った上 適用期限を 2 年延長する < 国土交通省と共管 > 12

4. 沖縄政策の推進 1 沖縄の観光地形成促進地域における課税の特例 [ 延長 ] < 税目 >( 国税 ) 法人税 ( 地方税 ) 法人住民税 事業所税 概要沖縄の観光地形成促進地域において 工業用機械等の取得等をした場合には 取得価額の 15%( 建物等は 8%) の税額控除等の特例措置を講ずる 要望結果適用期限 ( 平成 31 年 3 月 31 日 ) を 2 年延長する < 国土交通省 経済産業省と共管 > 13

2 沖縄の情報通信産業特別地区 地域における課税の特例 [ 延長 ] < 税目 >( 国税 ) 法人税 ( 地方税 ) 法人住民税 事業税 事業所税 概要沖縄の情報通信産業特別地区において 専ら特定情報通信事業を営むこと等の要件を満たすものとして認定を受けた法人は 設立後 10 年間 所得金額の 40% の特別控除を講ずる また 情報通信産業振興地域において 工業用機械等の取得等をした場合には 取得価額の 15%( 建物等は 8%) の税額控除等の特例措置を講ずる 要望結果適用期限 ( 平成 31 年 3 月 31 日 ) を2 年延長する < 総務省 経済産業省と共管 > 14

3 沖縄の産業高度化 事業革新促進地域における課税の特例 [ 延長 ] < 税目 >( 国税 ) 法人税 所得税 ( 地方税 ) 法人住民税 事業税 事業所税 概要沖縄の産業高度化 事業革新促進地域において 工業用機械等の取得等をした場合には 取得価額の 34%( 建物等は 20%) の特別償却又は 15%( 建物等は 8%) の税額控除等の特例措置を講ずる 要望結果適用期限 ( 平成 31 年 3 月 31 日 ) を 2 年延長する < 経済産業省と共管 > 15

4 沖縄の国際物流拠点産業集積地域における課税の特例 [ 延長 ] < 税目 >( 国税 ) 法人税 所得税 関税 ( 地方税 ) 法人住民税 事業税 事業所税 概要沖縄の国際物流拠点産業集積地域において 専ら特定国際物流拠点産業を営むこと等の要件を満たすものとして認定を受けた法人は 設立後 10 年間 所得金額の 40% の特別控除を講ずる また 地域において 工業用機械等の取得等をした場合には 取得価額の 50%( 建物等は 25%) の特別償却又は 15%( 建物等は 8%) の税額控除等の特例措置を講ずる 要望結果適用期限 ( 平成 31 年 3 月 31 日 ) を 2 年延長する < 経済産業省と共管 > 16

5 沖縄の経済金融活性化特別地区における課税の特例 [ 延長 ] < 税目 >( 国税 ) 法人税 所得税 ( 地方税 ) 法人住民税 個人住民税 事業税 概要沖縄の経済金融活性化特別地区において 主として特定経済金融活性化産業に属する事業を営むこと等の要件を満たすものとして認定を受けた法人は 設立後 10 年間 所得金額の 40% 相当額に特区内従業員数割合を乗じて計算した金額の特別控除を講ずる また 特区において 工業用機械等の取得等をした場合には 取得価額の 50%( 建物等は 25%) の特別償却又は 15%( 建物等は 8%) の税額控除の他 事業認定を取得し知事の指定を受けた中小企業者へ投資を行った個人に対するエンジェル税制等の特例措置を講ずる 要望結果適用期限 ( 平成 31 年 3 月 31 日 ) を 2 年延長する 17

6 沖縄の離島における旅館業用建物等の課税の特例 [ 延長 ] < 税目 >( 国税 ) 法人税 所得税 概要沖縄の離島地域において 旅館業用建物等の取得等をした場合には 取得価額の 8% の特別償却等の特例措置を講ずる 要望結果適用期限 ( 平成 31 年 3 月 31 日 ) を 2 年延長する 18

7 沖縄県産酒類に係る酒税の軽減措置 [ 延長 ] < 税目 >( 国税 ) 酒税 概要沖縄県の本土復帰前から引き続いて酒類を製造していた製造場が 県内にある製造場で製造し 県内に出荷する酒類について酒税を軽減 ( 軽減割合は泡盛 35% ビール等 20%) する 要望結果適用期限 ( 平成 31 年 5 月 14 日 ) を 2 年延長する 19

5. 公益法人制度の適正な運営の推進 1 特定の学資としての資金の貸付けに係る消費貸借契約書の印紙税の非課税措置の延長 [ 延長 ] < 税目 >( 国税 ) 印紙税 概要奨学金を必要とする学生が公益法人等からの奨学金貸与を一層受けやすくする観点から 奨学金貸与事業に関する文書 ( 借用証書等 ) の作成時に必要とされている印紙税を非課税とする 要望結果公益法人や学校法人等が奨学金事業を実施する場合には 独立行政法人日本学生支援機構と同様に 貸与者又は借受人が作成した文書 ( 借用証書等 ) に係る印紙税について 非課税とするもの 平成 28 年 4 月 1 日から平成 31 年 3 月 31 日までの時限措置であるが 適用期限を 3 年延長する < 文部科学省と共管 > 20

6. 防災政策の推進 1 防災 減災及び交通安全に資する道路の無電柱化の促進に係る課税標準の特例措置の拡充及び延長 [ 拡充 延長 ] < 税目 >( 地方税 ) 固定資産税 概要一般送配電事業者 電気通信事業者 有線放送事業者等が緊急輸送道路の防災上重要な道路や交通安全上の課題がある道路等で無電柱化を行う際に新たに取得した電線等に係る固定資産税の課税標準を軽減するもの 要望結果 ( 拡充 ) 対象について 現行の緊急輸送道路に加え 交通安全上の課題がある道路等 ( バリアフリー生活関連経路 通学路など ) を追加 道路法第 37 条に基づき電柱の占用を禁止又は制限している道路の区域 : 課税標準 4 年間 1/2に軽減 上記以外の緊急輸送道路: 課税標準 4 年間 3/4に軽減 ( 延長 ) 適用期限を3 年 ( 平成 31 年 4 月 1 日 ~ 平成 34 年 3 月 31 日 ) 延長 < 総務省 経済産業省 国土交通省と共管 > 21

2 熊本地震の被災住宅用地等に係る課税標準の特例措置の拡充 [ 拡充 ] < 税目 >( 地方税 ) 固定資産税 都市計画税 概要平成 28 年熊本地震により被災した通常 2 年度分の特例が適用されている被災住宅用地について 住宅用地として使用することができないと市町村長が認める場合 適用期間を延長する 要望結果適用期限を 2 年 ( 平成 31 年 4 月 1 日 ~ 平成 33 年 3 月 31 日 ) 延長 < 国土交通省と共管 > 22