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総合診療

Microsoft Word 年度シニア 呼吸器内科 2014.docx

診療科 血液内科 ( 専門医取得コース ) 到達目標 血液悪性腫瘍 出血性疾患 凝固異常症の診断から治療管理を含めた血液疾患一般臨床を豊富に経験し 血液専門医取得を目指す 研修日数 週 4 日 6 ヶ月 ~12 ヶ月 期間定員対象評価実技診療知識 1 年若干名専門医取得前の医師業務内容やサマリの確認

3) 適切な薬物療法ができる 4) 支持的関係を確立し 個人精神療法を適切に用い 集団精神療法を学ぶ 5) 心理社会的療法 精神科リハビリテーションを行い 早期に地域に復帰させる方法を学ぶ 10. 気分障害 : 2) 病歴を聴取し 精神症状を把握し 病型の把握 診断 鑑別診断ができる 3) 人格特徴

賀茂精神医療センターにおける精神科臨床研修プログラム 1. 研修の理念当院の理念である 共に生きる 社会の実現を目指す に則り 本来あるべき精神医療とは何かを 共に考えて実践していくことを最大の目標とする 将来いずれの診療科に進むことになっても リエゾン精神医学が普及した今日においては 精神疾患 症


小児外科学 (-Pediatric Surgery-) Ⅰ 教育の基本方針小児外科は 子供 (16 歳未満 ) の一般外科と消化器外科を扱う科です 消化器 一般外科学並びに小児外科学に対する基礎医学から臨床にわたる幅広い知識をあらゆる診断 治療技術を習得し 高い技術力と探究心及び倫理観を兼ね備えた小

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医学部付属病 院 に つ い て 件 外来手術件数 2 入院手術件数 1 平成2年度 平成21年度 平成22年度 医療の質 自己評価 図2 平成23年度 平成24年度 平成25年度 手術件数 平成 入院診療の実績 図 3 4 入院患者総数 459名 月平均38. 3名 死

平成18年度九州歯科大学附属病院 歯科医師臨床研修プログラム

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一般内科

「手術看護を知り術前・術後の看護につなげる」

研修連携施設 : 日本医科大学千葉北総病院皮膚科所在地 : 千葉県印西市鎌刈 1715 プログラム連携施設担当者 ( 指導医 ): 神田奈緒子 ( 部長 ) 専門領域 : アトピー性皮膚炎 乾癬指導医 : 幸野健専門領域 : アレルギー性疾患 膠原病指導医 : 岡崎静専門領域 : 皮膚科一般 光生物

脂質異常症を診断できる 高尿酸血症を診断できる C. 症状 病態の経験 1. 頻度の高い症状 a 全身倦怠感 b 体重減少 体重増加 c 尿量異常 2. 緊急を要する病態 a 低血糖 b 糖尿性ケトアシドーシス 高浸透圧高血糖症候群 c 甲状腺クリーゼ d 副腎クリーゼ 副腎不全 e 粘液水腫性昏睡

皮膚科 初期臨床研修プログラム 初期臨床研修プログラム 1 目標と特徴 大学病院内外での診療科をローテートすることにより 全人的な医療やプライマリ ケアを習得し さらに 皮膚科を選択科とすることにより 幅広い皮膚科の知識と技術を身につけることができる 皮膚科診療 GIO 皮 膚科外来 病棟の診療を通

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第3章 調査のまとめ

佐賀県肺がん地域連携パス様式 1 ( 臨床情報台帳 1) 患者様情報 氏名 性別 男性 女性 生年月日 住所 M T S H 西暦 電話番号 年月日 ( ) - 氏名 ( キーパーソンに ) 続柄居住地電話番号備考 ( ) - 家族構成 ( ) - ( ) - ( ) - ( ) - 担当医情報 医

看護部 : 教育理念 目標 目的 理念 看護部理念に基づき組織の中での自分の位置づけを明らかにし 主体的によりよい看護実践ができる看護職員を育成する 目標 看護職員の個々の学習ニーズを尊重し 専門職業人として成長 発達を支援するための教育環境を提供する 目的 1 看護専門職として 質の高いケアを提供

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平成 28 年度診療報酬改定情報リハビリテーション ここでは全病理に直接関連する項目を記載します Ⅰ. 疾患別リハビリ料の点数改定及び 維持期リハビリテーション (13 単位 ) の見直し 脳血管疾患等リハビリテーション料 1. 脳血管疾患等リハビリテーション料 (Ⅰ)(1 単位 ) 245 点 2

2009年8月17日

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医療連携ガイドライン改

看護師のクリニカルラダー ニ ズをとらえる力 ケアする力 協働する力 意思決定を支える力 レベル Ⅰ 定義 : 基本的な看護手順に従い必要に応じ助言を得て看護を実践する 到達目標 ; 助言を得てケアの受け手や状況 ( 場 ) のニーズをとらえる 行動目標 情報収集 1 助言を受けながら情報収集の基本

生活保護医療券 財務経理部医事室 受給者の確認 登録 1 住所 2 氏名 3 生年月日 4 公費番号 国立長寿医療研究センターで生活保護医療を受けた患者様 行政機関からの通知 ( 所在地 ) 愛知県大府市森岡町源吾 35 訂正及び利用停止について 他の法律又はこれに基づく命令の規定に

医師等の確保対策に関する行政評価・監視結果報告書 第4-1

ず一見蕁麻疹様の浮腫性紅斑が初発疹である点です この蕁麻疹様の紅斑は赤みが強く境界が鮮明であることが特徴です このような特異疹の病型で発症するのは 若い女性に多いと考えられています また スギ花粉がアトピー性皮膚炎の増悪因子として働いた時には 蕁麻疹様の紅斑のみではなく全身の多彩な紅斑 丘疹が出現し

SBOs- 3: がん診断期の患者の心身の特徴について述べることができる SBOs- 4: がん治療期 ; 化学療法を受けている患者の心身の特徴について述べることができる SBOs- 5: がん治療期 ; 放射線療法を受けている患者の心身の特徴について述べることができる SBOs- 6: がん治療期

イルスが存在しており このウイルスの存在を確認することが診断につながります ウ イルス性発疹症 についての詳細は他稿を参照していただき 今回は 局所感染疾患 と 腫瘍性疾患 のウイルス感染検査と読み方について解説します 皮膚病変におけるウイルス感染検査 ( 図 2, 表 ) 表 皮膚病変におけるウイ

2)HBV の予防 (1)HBV ワクチンプログラム HBV のワクチンの接種歴がなく抗体価が低い職員は アレルギー等の接種するうえでの問題がない場合は HB ワクチンを接種することが推奨される HB ワクチンは 1 クールで 3 回 ( 初回 1 か月後 6 か月後 ) 接種する必要があり 病院の

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臨床研修の目標の概要 歯科医師として好ましい態度 習慣を身に付け 頻度の高い歯科治療処置を確実に実施できるようになり 生涯にわたりより広範囲の歯科医療について知識 技能を習得する態度を養い 生涯研修の第一歩とすることである 社会に貢献し 国民の健康増進に寄与する歯科医となるよう以下を目標とする 1

4 研修について考慮する事項 1. 研修の対象者 a. 職種横断的な研修か 限定した職種への研修か b. 部署 部門を横断する研修か 部署及び部門別か c. 職種別の研修か 2. 研修内容とプログラム a. 研修の企画においては 対象者や研修内容に応じて開催時刻を考慮する b. 全員への周知が必要な

医療法人高幡会大西病院 日本慢性期医療協会統計 2016 年度

がん登録実務について

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平成 28 年 10 月 17 日 平成 28 年度の認定看護師教育基準カリキュラムから排尿自立指導料の所定の研修として認めら れることとなりました 平成 28 年度研修生から 排泄自立指導料 算定要件 施設基準を満たすことができます 下部尿路機能障害を有する患者に対して 病棟でのケアや多職種チーム

ハイインパクトファクターの雑誌に発表している 研修連携施設一覧 : 前橋赤十字病院皮膚科, 高崎総合医療センター皮膚科, 伊勢崎市民病院皮膚科, 桐生厚生総合病院皮膚科, 石井病院皮膚科, 太田記念病院皮膚科, 佐野厚生総合病院皮膚科, 渋川医療センター皮膚科 研修連携施設 : 前橋赤十字病院皮膚科

「手術看護を知り術前・術後の看護につなげる」

平成 30 年度聖マリアンナ医科大学医学部皮膚科研修プログラム A. 専門医研修の教育ポリシー : 研修を終了し所定の試験に合格した段階で, 皮膚科専門医として信頼され安全で標準的な医療を国民に提供できる充分な知識と技術を獲得できることを目標とする 医師としての全般的な基本能力を基盤に, 皮膚疾患の

1 日本皮膚科学会認定皮膚科専門医研修プログラム ( 後期研修 5 年間のうち当院皮膚科 1~2 年研修 ) 概要 : 皮膚科専門医研修プログラムは 社会から信頼される皮膚科領域専門医を育成するための制度である 東京大学医学部皮膚科あるいは帝京大学医学部皮膚科を研修基幹施設とした皮膚科専門医研修プロ

外科学

(目的)

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2017 年 2 月 1 日放送 ウイルス性肺炎の現状と治療戦略 国立病院機構沖縄病院統括診療部長比嘉太はじめに肺炎は実地臨床でよく遭遇するコモンディジーズの一つであると同時に 死亡率も高い重要な疾患です 肺炎の原因となる病原体は数多くあり 極めて多様な病態を呈します ウイルス感染症の診断法の進歩に

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01-02(先-1)(別紙1-1)血清TARC迅速測定法を用いた重症薬疹の早期診断

PowerPoint プレゼンテーション

木下俊介 医局長 助教 神経内科 内科学会認定医 指導医 総合内科専門医プライマリケア連合学会認定 小林威仁 病棟医長 助教 呼吸器内科内科学会認定医 呼吸器学会専門医 アレルギー 学会専門医 プライマリ 住所 連絡先 埼玉県入間郡毛呂山町毛呂本郷 38 総合診療内科電話 :049

研修プログラム モデル例

救総臨床実習の手引きv2.1

アレルギー疾患対策基本法 ( 平成二十六年六月二十七日法律第九十八号 ) 最終改正 : 平成二六年六月一三日法律第六七号 第一章総則 ( 第一条 第十条 ) 第二章アレルギー疾患対策基本指針等 ( 第十一条 第十三条 ) 第三章基本的施策第一節アレルギー疾患の重症化の予防及び症状の軽減 ( 第十四条

研修連携施設 : 東京都立広尾病院皮膚科所在地 : 東京都渋谷区恵比寿 プログラム連携施設担当者 ( 指導医 ): 岩澤うつぎ ( 部長 ) 専門領域 : 皮膚外科, 皮膚悪性腫瘍 レーザー治療 研修連携施設 : 東京都立駒込病院皮膚腫瘍科所在地 : 東京都文京区本駒込

( 後期 1 年目 ) アップ 2. 外来薬物療法を理解し実施できる ( 化学療法 内分泌療法 30 例の達成 ) 3. 乳癌関連基礎研究 ( トランスレーショナルリサーチ ) についての理解 4. 乳腺疾患の診断手技の実施 ( 穿刺吸引細胞診 20 例 針生検 20 例の達成 ) 5. 画像診断の

<様式2> 個人情報ファイル簿(単票)

4. 構成実習内容 実習時間 単位 実習場所 成人 Ⅰ 90 時間 2 単位 横浜新都市脳神経外科病院横浜旭中央総合病院東戸塚記念病院 菊名記念病院

透析看護の基本知識項目チェック確認確認終了 腎不全の病態と治療方法腎不全腎臓の構造と働き急性腎不全と慢性腎不全の病態腎不全の原疾患の病態慢性腎不全の病期と治療方法血液透析の特色腹膜透析の特色腎不全の特色 透析療法の仕組み血液透析の原理ダイアライザーの種類 適応 選択透析液供給装置の機能透析液の組成抗

. 週間スケジュール 月火水木金 午前 読影病棟業務血管造影読影読影 午後 読影病棟カンファレンス月 回キャンサーボード 回診勉強会核医学読影放射線治療医局会. 研修医の事前準備 放射線科教科書の予習 7. 研修指導体制 研修責任者 : 上谷 雅孝 指導医 : コメディカル : 坂本一郎 森川実 末

2013 年度 統合実習 [ 表紙 2] 提出記録用紙 5 実習計画表 6 問題リスト 7 看護過程展開用紙 8 ( アセスメント用紙 1) 9 ( アセスメント用紙 2) 学生証番号 : KF 学生氏名 : 実習期間 : 月 日 ~ 月 日 実習施設名 : 担当教員名 : 指導者名 : 看護学科

研修連携施設 : 宮崎県立宮崎病院皮膚科 所在地 : 宮崎県宮崎市北高松町 5-30 プログラム連携施設担当者 ( 指導医 ): 堀川永子 ( 医長 ) 研修連携施設 : 社会医療法人泉和会千代田病院皮膚科 所在地 : 宮崎県日向市日知屋古田町 88 プログラム連携施設担当者 ( 指導医 ): 小田

研修プログラム モデル例

医研修制度が始まる前から内科系を中心にできるだけ多くの科をローテーションすることを勧めてきました 今後もそのスタンスを維持していきますので 腎臓内科もやりたいけど 他の科とも迷っている 将来は一般内科をやりたい などの希望を持っている人にも適しています 5. 考える腎臓内科医を育てます 腎臓内科は手

検査項目情報 6475 ヒト TARC 一次サンプル採取マニュアル 5. 免疫学的検査 >> 5J. サイトカイン >> 5J228. ヒトTARC Department of Clinical Laboratory, Kyoto University Hospital Ver.6 thymus a

<様式2> 個人情報ファイル簿(単票)

訪問審査当日の進行表 審査体制区分 1: 主機能のみ < 訪問 2 日目 > 時間 内容 8:50~9:00 10 分程度休憩を入れる可能性があります 9:00~10:30 薬剤部門 臨床検査部門 画像診断部門 地域医療連携室 相談室 リハビリテーション部門 医療機器管理部門 中央滅菌材料部門 =

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1. ストーマ外来 の問い合わせ窓口 1 ストーマ外来が設定されている ( はい / ) 上記外来の名称 対象となるストーマの種類 7 ストーマ外来の説明が掲載されているページのと は 手入力せずにホームページからコピーしてください 他施設でがんの診療を受けている または 診療を受けていた患者さんを

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補綴歯科専門医研修プログラム作成指針 公益社団法人日本補綴歯科学会 1

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症候性サーベイランス実施 手順書 インフルエンザ様症候性サーベイランス 編 平成 28 年 5 月 26 日 群馬県感染症対策連絡協議会 ICN 分科会サーベイランスチーム作成

耐性菌届出基準

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第51回日本小児感染症学会総会・学術集会 採択結果演題一覧

目次 1 専門医共通講習, 皮膚科領域講習とは p.1~3 2 申請のための手続き, 運営方法の概要 p.3~5 3 講習会検討時の注意点 p.6 4 その他 Q & A p.7

内科学 ( 腎臓 リウマチ膠原病内科学 -Nephrology & Rheumatology-) Ⅰ 教育の基本方針腎臓は他臓器の影響を受けやすい臓器で 全身疾患においても症状を現すことが多いが 一方 リウマチ膠原病は全身疾患であり 腎を始め多彩な臓器病変を呈する その意味では腎臓病とリウマチ膠原病

研修プログラム モデル例

10038 W36-1 ワークショップ 36 関節リウマチの病因 病態 2 4 月 27 日 ( 金 ) 15:10-16:10 1 第 5 会場ホール棟 5 階 ホール B5(2) P2-203 ポスタービューイング 2 多発性筋炎 皮膚筋炎 2 4 月 27 日 ( 金 ) 12:4

研修連携施設 : 関西医科大学香里病院皮膚科所在地 : 大阪府寝屋川市香里本通町 8 番 45 号プログラム連携施設担当者 ( 指導医 ): 上尾礼子 ( 診療部長 ) 施設特徴 : 大阪府の京阪沿線香里園駅直近の皮膚科診療施設となっており 日本皮膚科学会認定美容 レーザー指導専門医が在籍している

医療事故防止対策に関するワーキング・グループにおいて、下記の点につき協議検討する

スライド 1

< 様式 > 個人情報ファイル簿 ( 単票 ) 個人情報ファイル簿番号 1 健診 MMG カテゴリー 以上患者リスト 東京城東病院放射線科症例研究及び追跡調査 1. 検査日. 健診番号. 患者番号健診センターでMMGを受診した方 MMG 結果票 ( 所在地 ) 東京都江東区亀戸 丁目 1

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ルギー性接触皮膚炎症候群と診断されました 欧州医薬品庁は昨年 7 月にケトプロフェン外用薬に関するレヴュー結果を公表し 重篤な光線過敏症の発症は10 0 万人に1 人程度でベネフィットがリスクをうわまること オクトクリレンが含まれる遮光剤が併用されると光線過敏症のリスク高まることより最終的に医師の処

アトピー性皮膚炎の治療目標 アトピー性皮膚炎の治療では 以下のような状態になることを目指します 1 症状がない状態 あるいはあっても日常生活に支障がなく 薬物療法もあまり必要としない状態 2 軽い症状はあっても 急に悪化することはなく 悪化してもそれが続かない状態 2 3

My DIARY ベンリスタをご使用の患者さんへ

Transcription:

皮膚科選択研修プログラム (AB) 平成 19 年 2 月作成平成 20 年 2 月改訂 Ⅰ 皮膚科の診療と研修の概要皮膚科ではアトピー性皮膚炎からメラノーマにいたる幅広い疾患を対象にしている これらの疾患を理解し 診療していくためには皮膚科だけの知識では不十分である 従って 1 年目にローテーションした他科の知識を多いに活用して頂きたい 皮膚は全身の鏡と言われている 初期研修医の期間に皮膚科を選択して人体最大の臓器である皮膚をよく知ることは 極めて有意義と考える 本プログラムは 2 年目に皮膚科を選択した人のためのプログラムで A B 両プログラムに共通である Ⅱ 研修期間このプログラムの研修期間は 1~4 か月である 経験目標 評価表において 3 か月以上研修する人を対象とする項目には を付した Ⅲ 研修目標 Ⅰ. 職業倫理 2 年間の臨床研修を通じて修得すべき重要な目標で 各科共通である 臨床研修全体の目標 を参照のこと Ⅱ. 患者 医師関係 到達目標 1. 患者 家族と良好な関係を築くことができる 2. 患者 家族のニーズを身体的 心理的 社会的側面から把握できる 3. 患者のプライバシーに配慮し 守秘義務を果たす 具体的目標 (1) 個々の診療場面 ( 病棟 外来 救急外来 ) において適切な医療面接を行える ( 技能 ) (2) 患者 家族の訴えをよく聴き 苦痛や不安について共感的に理解する ( 態度 ) (3) 検査や治療について適切に説明し インフォームド コンセントを得ることができる ( 技能 ) (4) 患者の個人情報の管理に留意する ( 態度 ) (5) 守秘義務を遵守する ( 態度 ) Ⅲ. 安全管理 到達目標 1. 常に安全な医療を心がけ 安全確認を実施する 2. 医療安全に関するルールを理解し 遵守する 3. 個々の場面において自分のできることとできないことを判断し 適切な行動をとることができる 具体的目標 (1) 医療安全マニュアルに基づいて個々の医療行為を行う ( 態度 ) (2) 個々の医療行為に際して 定められた確認 ( 患者確認 指差確認 ) の手順を確実に実施する ( 態度 )

(3) 医療現場における確実な情報伝達に留意する ( 指示を明確に 口答指示は手順を守り 確実に伝わったことを確認する )( 態度 ) (4) スタンダード プリコーションを理解し 実施する ( 態度 ) (5) 不確実なこと 自己の能力を超えることを強行せず 指導者に援助を求める ( 問題解決 態度 ) Ⅳ. チーム医療 到達目標 1. 診療チームのメンバーと良好な関係を築く 2. 診療チームにおける自己の責任を認識し それを果たす 3. チームのメンバーや 他施設の人と適切に情報交換を行う 具体的目標 (1) チーム医療における自己の責任を果たす ( 態度 ) (2) チーム医療のメンバーに社会的常識と思いやりを持って接する ( 態度 ) (3) チーム医療のメンバーと適切にコミュニケート ( 報告 連絡 相談 ) する ( 態度 ) (4) 場面 ( 回診 カンファレンスなど ) に応じて適切に症例呈示を行うことができる ( 技能 ) (5) 診療録 退院サマリーを遅滞なく 適切に記載する ( 問題解決 態度 ) (6) ルールに従って指示 ( オーダリングシステム 口頭 ) を適切に行う ( 問題解決 態度 ) (7) 紹介状 他科紹介 返事を適切に作成できる ( 解釈 ) (8) コメディカル 後輩医師 学生に対して教育的配慮をする ( 態度 ) Ⅴ. 医学知識 到達目標 1. 頻度の高い疾患や病態 ( 厚生労働省の定める経験目標 B 経験すべき症状 病態 疾患 ) のうち 皮膚科領域に関連の深いものについての知識を身につける 2. 基本的な検査法 ( 厚生労働省の定める経験目標 A(3) 基本的な臨床検査 ) および基本的な治療法 ( 同 A(5) 基本的治療法 ) のうち 皮膚科領域に関連の深いものについての知識を身につける 3. 個々の患者について 病歴 診察所見 検査所見を適切に解釈 評価できる 4. 個々の患者について プロブレムリストの作成 鑑別診断 検査 治療計画の立案ができる 具体的目標 個別の病態 疾患については Ⅷ. 経験目標 を参照のこと (1) 個々の患者について 病歴 身体診察所見に基づいて プロブレムリストの作成 鑑別診断 および検査 治療計画の立案ができる ( 問題解決 ) (2) 療養指導 ( 安静度 体位 食事 入浴 排泄 環境整備を含む ) を適切に行うことができる ( 問題解決 ) (3) 薬物の作用 副作用 相互作用について理解し 薬物治療 ( 抗菌薬 副腎皮質ステロイド薬 解熱薬 麻薬 血液製剤を含む ) を適切に行うことができる 特に外用薬について理解を深め 外用治療を適切に行うことができる ( 問題解決 ) (4) 処方箋を適切に記載できる ( 問題解決 ) Ⅵ. 診療技能 到達目標 1. 医療面接 ( 病状説明等を含む ) を適切に実施できる 2. 皮膚科に特有の事項について適切に聴取できる 3. 基本的な身体診察を適切に実施できる

4. 皮膚科に特有の身体診察を適切に実施できる 5. 基本的な検査手技 ( 厚生労働省の定める経験目標 A(3) 基本的な臨床検査 の A 項目 ) および治療手技 ( 同 A(4) 基本的手技 ) を適切に実施できる 6. 患者の不安 羞恥心 苦痛に配慮しつつ手技を行う 具体的目標 個々の検査手技 治療手技については Ⅷ. 経験目標 を参照のこと (1) アトピー疾患 感染症の既往歴 家族歴など皮膚科の診療に必要な情報を適切に聴取できる ( 技能 ) (2) 成人の基本的な身体診察 ( バイタルサイン 全身状態 頭頸部 胸部 腹部 四肢 神経系 ) を適切に実施できる ( 技能 ) (3) 皮膚科的診察を適切に実施できる ( 技能 ) Ⅶ. 医療の社会性 到達目標 1. 保健医療法規 制度を理解し 遵守する 2. 医療保険 公費負担医療を理解し コスト意識を持って適切に診療する 具体的目標 (1) 保健医療法規にのっとり適切な診療をする ( 態度 ) (2) 医療保険 公費負担制度を理解する ( 想起 ) (3) 症状詳記を記載できる ( 解釈 ) (4) 医療資源を無駄遣いしないように留意する ( 態度 ) Ⅷ. 経験目標当科研修中に以下の疾患 病態や検査および処置を経験することを目標とする ただし すべての項目が必須事項というわけではない また 他科で経験できる項目もある * は必修項目 # は必修項目でレポート作成を要する 印は 3 ヶ月以上研修する人を対象とする 基本的な臨床検査および専門的検査 [1] 血液免疫血清学的検査 ( 免疫細胞検査 アレルギー検査 ウイルス抗体価検査を含む )* [2] 細菌 真菌学的検査 薬剤感受性検査 * 検体の採取 ( 創部 鱗屑 血液など ) 真菌鏡検 [3] 細胞診 病理組織検査 [4] 皮膚 軟部組織超音波検査 * [5] パッチテスト [6] 光線過敏性検査 [7] 皮膚生検 基本的手技および専門的手技 [1] 外用療法 [2] 包帯法 * [3] 局所麻酔法 * [4] 創部消毒とガーゼ交換 * [5] 簡単な切開 排膿 * [6] 皮膚縫合法 * [7] 軽度の外傷 熱傷の処置 * 頻度の高い症状 [1] 浮腫 #

[2] リンパ節腫脹 # [3] 発疹 ( 紅斑 紫斑 丘疹 腫瘤 水疱など )# 緊急を要する症状 病態 [1] 急性感染症 [2] 熱傷 * [3] 重症薬疹 疾患 病態 [1] 悪性リンパ腫 [2] 湿疹 皮膚炎群 ( 接触皮膚炎 アトピー性皮膚炎 )* [3] 蕁麻疹 * [4] 薬疹 [5] 皮膚感染症 * [6] ウイルス感染症 ( 麻疹 風疹 水痘 ヘルペス )* [7] 細菌感染症 ( ブドウ球菌 MRSA A 群レンサ球菌 )* [8] 結核 * [9] 真菌感染症 ( 白癬 カンジダ症 ) [10] 性感染症 [11] 寄生虫疾患 [12] 全身性エリテマトーデスとその合併症 [13] アレルギー疾患 * [14] 中毒 ( 薬物 ) [15] アナフィラキシー [16] 環境要因による疾患 ( 温熱 寒冷による障害 ) [17] 熱傷 * [18] 小児細菌感染症 [19] 老年症候群 ( 褥瘡 ) * Ⅳ 研修方略 Ⅰ. 指導スタッフ氏名 職位 略歴など 専門領域 塩原哲夫 教授 診療科長 慶応大昭和 48 年卒 薬疹 アレルギー性疾患 皮膚免疫学 狩野葉子 准教授 杏林大昭和 52 年卒 薬疹 肉芽腫性疾患 早川和人 准教授 慶応大昭和 54 年卒 自己免疫疾患 アトピー性皮膚炎 水川良子 学内講師 杏林大昭和 60 年卒 アレルギー性疾患 ウイルス感染症 早川順 学内講師 杏林大昭和 61 年卒 ウイルス感染症 皮膚生理機能 福田知雄 学内講師 慶応大昭和 62 年卒 真菌症 腫瘍 手術 稲岡峰幸 助教 杏林大平成 9 年卒 皮膚免疫学 感染症 検査 平原和久 助教 杏林大平成 11 年卒 ウイルス感染症 薬疹 腫瘍 Ⅱ. 診療体制外来では初診医 再診医が診療を行うが その陪席に配置され指導のもとに診療に参加する 病棟は 2~3 チームに分かれて病棟医長の統轄のもとに診療を行っている 研修医は各チームに配属され 指導を受けながら診療を行う

Ⅲ. 週間予定 午前 午後 月 外来 / 病棟 ( 医長回診 ) 特殊外来 ( アレルギー レーザー ) / 病棟 火 外来 / 病棟 特殊外来 ( 真菌 ) / 病棟 水 外来 / 病棟 皮膚生検 手術 / 病棟 木 外来 / 病棟 ( 教授回診 ) カンファレンス 金 外来 / 病棟 特殊外来 ( 乾癬 発汗 ) / 病棟 土 外来 / 病棟 特殊外来 ( 午前 ) ( アトピー ) Ⅳ. 研修の場所主に皮膚科外来 3-5B 病棟 その他に中央手術室 救急外来にても研修を行う Ⅴ. 研修医の業務 裁量の範囲 日常の業務 外来 1. 初診患者の病歴を聴取する 2. 初診 再診 特殊外来の陪席として診療に参加し 診療録に記載を行う 3. 真菌鏡検 パッチテストなどの基本的な検査を行い 結果を判定する 病棟 1. 新入院患者の病歴を聴取する 2. チームの一員として入院患者の診察 処置を行う 3. 診療録に記載する 4. 検査 治療の計画を立てる 外来 病棟共通 1. 皮膚生検 手術に参加する 2. 皮膚生検 手術で得られた病理標本を指導医とともに観察し 所見を記載する 3. 担当症例をカンファレンスで供覧し 診断 治療方針の検討を行う 当直 休日 1. 1 週間に 1 回程度の当直がある 2. 当直の際は上級医とともに救急外来及び入院中の患者の診療を行う 3. 1 週間に 1 回程度の休日がある 研修医の裁量範囲 1. 研修医が単独で行ってよい医療行為 の範囲内で 単独で行うことを指導医が認めたものについては 指導医の監督下でなく単独で行ってもよい ただし 通常より難しい条件の患者の場合には すみやかに指導医 上級医に相談すること 2. 指示は 必ず指導医 上級医のチェックを受けてからオーダーすること 3. 診療録の記載事項は かならず指導医 上級医のチェックを受け サインをもらうこと 4. 重要な事項を診療録に記載する場合は あらかじめ記載する内容について指導医 上級医のチェックを受けること Ⅵ. その他の教育活動 1. 毎週木曜日に行われる皮膚科カンファレンスは 皮膚科の考え方を学ぶ絶好の機会である 必ず参加し 自らも発言するなど積極的な姿勢が必要である 2. 月 1 回月曜夕方に抄読会 アドバンスカンファレンスを行っている これに参加して最新の知識 情報に触れる

3. 2 か月に 1 回程度 東京地区で日本皮膚科学会主催の学会が開かれる これに参加して皮膚科の知識を深める 4. CPC やリスクマネージメント講習会などの院内講習会には 当直であっても積極的に出席すること その間の業務は指導医 上級医が行う 5. 多摩皮膚科専門医会 多摩アレルギー懇話会 多摩ウイルス研究会などの 多摩地区の医師を対象とした勉強会が月 1 回程度開かれているので出席すること Ⅴ 研修評価研修目標に挙げた目標 ( 具体的目標 ) の各項目について 自己評価および指導医による評価を行う 評価は研修医の日頃の言動を評価者が観察し 要点を記録しておく方法により行う 評価表は卒後教育委員会に提出され 卒後教育委員会は定期的に研修医にフィードバックを行う 上記以外に 研修目標達成状況や改善すべき点についてのフィードバック ( 形成的評価 ) は 随時行う 評価表については次ページ以降を参照のこと Ⅵ その他当科の研修に関する質問 要望がありましたら下記の臨床研修担当責任者に御連絡ください 臨床研修担当責任者 : 早川和人内線 5616 ポケットベル 11-282